この章では、Veridataインポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティの使用方法について説明します。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースに加えて、Veridataインストールに付属のインポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティを使用して、構成の部分を定義できます。
この章の内容は次のとおりです。
インポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティを使用すると、Oracle GoldenGate Veridataの構成に使用されるXMLドキュメントを作成できます。これらのXMLドキュメントを制御するDTD (Document Type Definition)は、ORACLE_HOME/veridata/clilib/lib/veridata-scripting.jarファイルに格納されています。
インポート・ユーティリティでは、データベース接続、比較ペアを含む比較グループ、比較ジョブおよびプロファイルを構成できます。XMLドキュメントを入力として取得し、Veridataの比較オブジェクトを作成します。通常、XMLドキュメントはユーザー・インタフェースの構成ページの入力と一致します。
エクスポート・ユーティリティでは、比較構成データの一部または全部をXMLファイルにエクスポートできます。-repoUrlオプションを使用して現在のVeridata構成または他のVeridata構成から構成をエクスポートする場合に使用できます。また、インポート機能を使用して異なるVeridataリポジトリ・タイプ間で構成をエクスポートする場合にも使用できます。たとえば、SQL Server構成からOracle構成へなどの場合です。
ユーザーには基本的なXMLとそのルールに関する知識が必要です。
これらのユーティリティには、次の利点があります。
繰返しのタスクの定義に必要な時間を短縮できます。
再利用可能な構成を作成できます。
テスト構成を本番に使用する構成に反映できます。
インポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティは、Oracle GoldenGate Veridataのインストールの場所のDOMAIN_HOME/veridata/binディレクトリから実行されます。Windowsプログラムはveridata_export.batおよびveridata_import.batで、UNIXとLinuxスクリプトはveridata_export.shおよびveridata_import.shです。
エクスポート・ユーティリティを実行する構文は次のとおりです。
veridata_export[.sh | .bat] -export filePath -wlusercommandlineUusername[-wlport portNo] [–jobs jobName | - groups groupName | -connections connName | -profiles profileName | -all | -exportPassword] [[-repoUrl jdbc_url] [-u username>][-schema schema_name][-vdtPathVERIDATA_PRODUCT_HOME]]
-wlport: Veridata Webサーバーのポートを表します。デフォルト値は8830です。
-wluser: Veridata構成権限およびコマンドライン権限を持つユーザーcommandlineUsernameを指定します。
これらのオプションの操作のいずれかを実行時にリクエストできます。
-jobs: すべてのジョブ(関連付けられているグループ、接続およびプロファイルを含む)を名前別にエクスポートします。名前をスペースで区切って、1つ以上のジョブを指定できます(例: job1 job2 job3)。ジョブ名が指定されていない場合、すべてのジョブおよび関連付けられているオブジェクトがエクスポートされます。
-groups: リポジトリ内のすべてのグループをエクスポートするか、グループ名をスペースで区切って追加します(例: group1 group2 group3)。
connections: リポジトリ内のすべての接続をエクスポートするか、接続をスペースで区切って追加します(例: conn1 conn2 conn3)。
profiles: リポジトリ内のすべてのプロファイルをエクスポートするか、プロファイルをスペースで区切って追加します(例: profile1 profile2 profile3)。
-all: どのジョブにも含まれていないオブジェクトをエクスポートします。すべてのオプション操作に優先します。これは、他のオプションが指定されていない場合のデフォルトです。
-exportPassword: 接続用パスワードをエクスポートします。デフォルトで接続用パスワードはエクスポートされません。
-repoUrl: エクスポートで使用するリモートVeridataリポジトリ・データベースのJDBC URLを設定します。-repoUrlを使用する場合は、-uオプションを設定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:@hostname/ip:port:SID
または
jdbc:oracle:thin:@hostname/ip:port/serviceName
jdbc:weblogic:sqlserver://hostname/ip:port;databaseName= databaseName
repoUrlでは、二重引用符が必要な場合があります。
-u: 構成のエクスポートの要求元であるリモートVeridataデータベースのユーザー名を設定します。-repoUrlオプションとともに使用します。
-schema: 構成のエクスポートの要求元であるリモートVeridataスキーマ名を設定します。
-vdtPath veridataLocation: 12cリリース以降のVeridataドメインの場所を設定します。11gリリースの場合はインストール場所です。
-help: コマンドラインの構文を提示します。
既存のインストールに含まれていないVeridataリポジトリ・データベースからデータをエクスポートする場合は、URL、ユーザー名およびスキーマ名を指定する必要があります。実行時に、外部Veridataリポジトリのパスワードを入力するように求められます。デフォルトで接続パスワードはエクスポートされないので、パスワードをエクスポートする場合は-exportPasswordオプションを使用します。
インポート・ユーティリティを実行する構文は次のとおりです。
veridata_import[.sh | .bat] [-wlport portNo] -wlusercommandlineUusername[-create | -update | -delete | -replace]configuration.xml
-wlport: Veridata Webサーバーのポートを表します。デフォルト値は8830です。
-wluser: Veridata構成権限およびコマンドライン権限を持つユーザーcommandlineUsernameを指定します。
これらのオプションの操作のいずれかを実行時にリクエストできます。
-create: 構成にリストされるすべての項目が新しくなっています。リストの項目がリポジトリに存在する場合は、何も追加されません。
-update: 新しい項目がリポジトリに追加され、既存の項目が変更されます。リポジトリに存在する項目および構成にリストされていない項目は削除されます。
-delete: 構成に存在する名前付きのすべての項目はリポジトリから削除されます。
-replace: 構成で置換対象としてリストされているすべての項目が指定どおり置換されます。
configuration.xml: 構成を説明するために作成したインポートXML構成ファイルの名前。これは必須オプションです。
インポート・ユーティリティでは、最初にconfiguration.xmlファイルを解析し、エラーで異常終了する前に、ファイル全体の完了を試みます。検出されたエラーはすべてDOMAIN_HOME/veridata/logs/veridata_import.logにログ記録されます。エラーで異常終了しない場合は、2番目の解析が渡され、今度は構成が処理されます。
オブジェクト名の照合
カタログ、スキーマ、表、索引、列などのデータベース・オブジェクト名は、これらのルールに従って照合されます。
照合では、大文字と小文字は区別されません。
Enscribe DDLおよびSQL列の照合をサポートするために、ハイフン(-)はアンダースコア(_)と一致するとみなされます
表名およびソース列名のワイルドカード式は、正式名で照合され、大文字バージョンの名前で照合されます。
スキーマとワイルドカードの引用符付き名前では、引用符内のすべてが照合され、完全に一致する必要があります。引用符内のワイルドカード文字は通常の文字として扱われます。引用符付き名前は、XMLで次のように表現されます。
source-table=""CHAR_TYPES"*"
これはCHAR_TYPES、CHAR_TYPES2およびCHAR_TYPES_NOTNULLと一致します。
フィルタでは、スキーマと表の包含または除外が可能です。包含フィルタが使用されている場合、表が比較ペアに含まれるには、1つ以上のフィルタが一致する必要があります。除外フィルタが使用されている場合、表は任意の除外フィルタに一致すると除外されます。包含フィルタには、包含または除外する列のリストが指定されたCOLFILTER要素を含めることができます。表が包含フィルタに一致すると、包含フィルタのCOLFILTERを使用して、生成された比較ペアの列が指定されます。スキーマと表名には、ワイルドカードを使用できます。
NonStop Enscribeファイルの場合は、ファイル・パターン・フィルタが使用されます。ファイル・パターンは、NonStopの任意の有効なファイル名パターンです。
比較ペアにブール属性「optional」の列指定が設定されている場合があります。この属性がtrueの場合、列が比較ペアに追加されるのは、ソース表に指定のソース列が含まれている場合のみです。
キー列の決定
キー列は、次の順序で選択されます。
Explicitキー列定義(使用可能な場合)。この場合、source-pkeyおよびtarget-pkey compare-pair要素属性が設定されていると、エラーが生成されます。
compare-pair要素のsource-pkeyおよびtarget-pkey属性によって指定されている索引の列。列の数およびすべてのデータ型は一致する必要があり、データ型は互換性がある必要があります。
システム選択の主キーの列。
比較ペアの生成
比較ペアの生成には、次の特性があります。
ワイルドカードからの生成の動作は、正規表現が使用できる点を除き、ユーザー・インタフェースの生成と同じです。
比較ペアは、configuration.xmlファイルで指定した順序で処理されます。
単一の比較ペア要素によって生成される比較ペアは、ソース表名のアルファベット順で生成されます。
複数の比較ペア要素で比較ペアが生成される場合は、最初の比較ペアが使用されます。
一般的に、比較ペア要素の順序は次のようになります。
ユーザー定義のキーなど、専用の構成要件を持つ比較ペア
一般的なパターンに一致する比較ペア
それ以外の場合に、一般的なパターンに一致する比較ペアの除外
構成は、最上位レベルのconfiguration要素およびネストされた複数の要素で定義されます。これらの要素のほとんどには、configuration要素のoperation属性やconnection要素のport属性などの特性を定義する属性があります。
次に示すのは、構成XMLファイル内の上位要素の階層です。要素およびその属性の詳細を参照するには、階層内の要素名をクリックしてください。
configuration connection conn-properties group description filter sql-partition enscribe-key compare-pair enscribe-info enscribe-key sql-partition column excluded-column delta-config job profile
付録Bでは、サンプルの構成ファイルについて説明します。
付録Cでは、プロファイルの構成に使用できるプロファイル・パラメータについて説明します。
ルート要素はconfigurationです。
次の要素は、configuration要素内にネストできます。
表5-1 configuration要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
connection |
1つ以上のVeridataデータベース接続の定義。 |
group |
1つ以上のVeridata比較グループ定義。 |
job |
1つ以上の比較ジョブ定義。 |
|
|
1つ以上のプロファイル定義。 |
次の属性では、configuration要素について説明します。
表5-2 configuration属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
validation |
構成に使用される検証のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。 " " " |
operation |
データがリポジトリにどのように適用されるかを指定します。オプションは次のとおりです。 " " " コマンドライン・フラグを使用して、この属性に入力した値を上書きできます。 |
wildcard |
使用されるパターンの照合方法を指定します。オプションは次のとおりです。 " " |
例
次の例では、検証できる比較ペアを追加し、検証できない比較ペアを無視します。ワイルドカードには正規表現を使用し、"create"デフォルトを使用して、すべての項目を新しい項目として追加し、項目がすでに存在する場合は、何も追加しません。
<configuration validation="omit-failures" wildcard="regex"> . . . </configuration>
column要素では、比較ペアに含める、または比較ペアから除外する列のセットを定義します。column要素には、ネストされた要素またはテキスト・データがありません。
次の属性では、column要素について説明します。
表5-3 column属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
source-name |
ソース列名のセットを定義する正規表現。この値は必須です。 |
target-name |
ターゲット列名のセットを定義する正規表現。 |
exclude |
一致した列を比較ペアから除外するかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。
|
type |
列のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。
|
format |
通常使用される比較形式を上書きする形式を指定します。 |
scale |
比較のデフォルトのスケールを上書きするスケールを指定します。 |
precision |
比較に使用されるデフォルトの精度を上書きする精度を指定します。 |
timezone |
比較のデフォルトのタイムゾーンを上書きするタイムゾーンを指定します。 |
|
|
列マッピングが省略可能かどうかを示します。たとえば、ベース表に列パターンが指定されていない場合、マッピングは失敗しません。デフォルトは |
colfilter要素では、包含または除外する列のセットを定義します。フィルタ条件として使用する列の名前を指定する場合に使用します。
次の要素では、colfilter要素について説明します。
次の属性では、colfilter要素について説明します。
例
この例では、表TABLE_NAMEのCOL3とCOL5を生成された比較ペアから除外します。
<filter type="include" table="TABLE_NAME">
<colfilter type ="exclude">
<colfiltercol name="COL3" />
<colfiltercol name="COL5" />
</colfilter>
</filter>
compare-pair要素では、比較ペア項目のセットを指定します。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースと同様、比較ペアはシステムでマップされたキーと列にデフォルトで設定されます。
次の要素は、compare-pair要素内にネストできます。
表5-7 compare-pair要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
enscribe-info |
NonStop Enscribeファイルの比較時に使用される1つ以上の情報のセット。 |
sql-partition |
表内の行のサブセットの1つ以上の仕様。 |
enscribe-key |
Enscribeファイル内のレコードのサブセットの1つ以上の仕様。 |
key-column |
ユーザー定義のキーとして比較に使用される列のセット。 |
column |
含める列のセットの1つ以上の定義。 |
excluded-column |
システムでマップされた列を比較ペアが使用する場合、比較ペアから除外する列のセットを定義します。 |
|
|
比較ペアのデルタ処理構成を定義します。最大値は、比較ペアごとに1回追加です。 |
次の属性では、compare-pair要素について説明します。
表5-8 compare-pair属性
| 属性 | 要素 |
|---|---|
name |
比較ペアの名前を定義する式。この式には、 |
source-table |
比較する表を定義する正規表現。詳細は、この項で後述する「正規表現のグループ化」を参照してください。デフォルトでは、すべての表を照合します。 |
target-table |
比較のターゲット表を定義する正規表現。ソース表式で取得されるグループへの参照が含まれる場合があります。デフォルトは$0 (完全なソース表名)です。 |
source-schema |
比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・スキーマの名前。デフォルトは、 |
target-schema |
比較ペアで参照されるターゲット表のデフォルト・スキーマの名前。デフォルトは、 |
source-catalog |
この比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・カタログ。SQL/MPの場合は、SQLカタログのボリュームになります。これは、Oracle、DB2、EnscribeまたはTeradataでは使用されません。 |
target-catalog |
この比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・カタログ。SQL/MPの場合は、SQLカタログのボリュームになります。これは、Oracle、DB2、EnscribeまたはTeradataでは使用されません。 |
exclude |
比較ペアを
|
source-file-pattern |
ソースのデフォルトのファイル・パターン(データ・ソースがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。 |
target-file-pattern |
ターゲットのデフォルトのファイル・パターン(データ・ターゲットがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。 |
source-pkey |
ユーザー指定の主キーのソース部分として使用する一意の索引の名前。デフォルトは、ユーザー指定以外の索引名です。 |
target-pkey |
ユーザー指定の主キーのターゲット部分として使用する一意の索引の名前。デフォルトは、 |
delta-processing |
この比較ペアに対してデルタ処理が有効かどうかを指定します。オプションは次のとおりです。
|
profile-name |
比較ペアの比較を実行する場合に使用するプロファイルの名前。 |
system-key |
比較ペアに列要素および指定したソース主キーがない場合、Oracle GoldenGate Veridataは、使用する最適な主キーまたは一意索引を選択します。オプションは次のとおりです。 "
|
system-columns |
タイプ属性が
|
wildcard |
使用されるパターンの照合方法を指定します。オプションは次のとおりです。 " "
|
正規表現のグループ化
正規表現のグループ化を使用すると、ターゲット表名の照合に使用するソース表名の部分を取得できます。これを行うには、wildcard属性をregexに変更する必要があります。照合されるグループは、$1、$2、$3などとして参照されます。グループ$0は、ソース表名全体と一致します。
グループの照合の例は、次のとおりです。
P(.*) - Pで始まる表名と一致します。$1の変数部分を取得します。表PROSPECTSと一致します。
[^PV].* - PまたはVで始まらない表名と一致します。表PROSPECTSではなく、表REGIONSと一致します。
([P-R])(.*) - P、QまたはRで始まる表名と一致し、グループ$1の最初の文字と、グループ$2の名前の残りを取得します。グループはカッコのペアで定義されます。グループの数は、左カッコの数で定義されます。グループ$1は、最初の左カッコで開始し、グループ$2は2番目のカッコで開始します。
取得されたグループ($n)は、ターゲット表を選択する式に使用されます。
例
次の例では、key-only比較ペアについて説明します。そのソース表は"test"スキーマ、ターゲット表は"other"スキーマで定義されます。ソース表名がSで始まり、ターゲット表名がTで始まる比較ペアを作成します。たとえば、S_TABLEとT_TABLE (S_TABLEはスキーマ"test"の表で、T_TABLEはスキーマ"other"の表)です。また、生成された比較ペアでは、キー列以外の列がすべて除外されます。
<configuration>
<connection name="source" host="somehost"
.... use-ssl="true">
<description>
<![CDATA[
Group SQL Scripting Source Connection
]]>
</description>
</connection>
...
...
</configuration>
connection要素では、Oracle GoldenGate Veridataエージェント経由でのソースまたはターゲット比較データベースへの接続を定義します。
次の要素は、connection要素内にネストできます。
次の属性では、connection要素について説明します。
表5-10 connection属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
name |
接続を識別する名前。これは必須属性です。 |
host |
Oracle GoldenGate Veridataエージェントが実行されているシステムの名前。 |
port |
エージェントが実行されているシステムのポート番号。 |
user |
エージェントがデータベースへの接続に使用するユーザー名。 |
password |
エージェントがデータベースへの接続に使用するパスワード。 |
repairUser |
修復操作の実行権限のあるデータベース・ユーザー。『Oracle GoldenGate Veridataのインストールと構成』を参照してください。 |
repairPassword |
repairUserのパスワード。 |
agent-timeout |
エージェントにリクエストを送信する場合に、タイムアウトまでOracle GoldenGate Veridataが待機する時間。 |
truncate-spaces |
文字列の最後から空白を削除するかどうかを |
fetch-size |
(Oracleのみ)各バッチでフェッチされる行の数。 |
|
|
Veridataエージェントとサーバー間のSSL通信の使用を定義します。デフォルトは |
例
次の例では、sourceという名前の接続を識別します。
<configuration>
<connection name="source" host="somehost"
port="7850" user="somename" password="somepw"repairUser="veridata1" repairPassword="veridata1" agent-timeout="4000" truncate-spaces="false" fetch-size="3" use-ssl="true">
<description>
<![CDATA[
Group SQL Scripting Source Connection
]]>
...
...
</description>
</connection>
.
.
</configuration>
delta-config要素では、指定された比較ペアのデルタ処理構成を定義します。比較ペアごとに1回使用できます。この要素は、必要な構成のタイプに応じて1回のみ使用されるか、まったく使用されません。ソースまたはターゲット構成が指定されている場合、対応するcolumn-name属性とquery要素は必須です。
次の要素では、delta-configについて説明します。
表5-12 delta-config要素
| 属性 | 説明 |
|---|---|
|
|
デルタ処理のソース側の構成を指定します。 |
|
|
デルタ処理のターゲット側の構成を指定します。 |
|
|
デルタ処理の問合せを指定します。 |
例
この例では、デルタ処理が有効な比較ペアを作成します。ソース側とターゲット側の両方について、デルタ処理がSYSMAPPING1表のCOL1で有効化されます。SQL問合せは、"query"タグ内で定義されます。
<configuration validation="required">
.
.
<group name="testGroup" source-conn="sourceConn" target-conn="targetConn" source-schema="sourceSchema" target-schema="targetSchema">
<compare-pair source-table="SYSMAPPING1" target-table="SYSMAPPING1" name="sameTables" delta-processing="true" >
<delta-config>
<source-config column-name="COL1">
<query><![CDATA[ SELECT MAX(COL1) from SYSMAPPING1 ]]></query>
</source-config>
<target-config column-name="COL1">
<query><![CDATA[ SELECT MAX(COL1) from SYSMAPPING1 ]]></query>
</target-config>
</delta-config>
</compare-pair>
</group>
.
.
</configuration>
description要素は、含まれる要素の説明を付加するのに使用可能な自由形式のテキストです。関連付けられた属性はありません。
例
次の例では、sourceという名前の接続の説明を指定します。
<configuration>
<connection name="source" host="somehost"
port="7850" user="somename" password="somepw"
<description>
<![CDATA[
This connection is used when the Veridata agent connects
to the source.
]]>
</description>
</connection>
.
.
.
</configuration>
enscribe-info要素では、NonStop Enscribeレコードをフィールド・レベルで比較するのに使用される追加情報を指定します。
次の要素は、enscribe-info要素内にネストできます。
次の属性では、enscribe-info要素について説明します。
enscribe-key要素では、Enscribeファイルに使用されるキーを定義します。enscribe-key要素では、初回比較問合せのwhere句に使用可能なデルタ処理を定義します。
次の属性では、enscribe-key要素について説明します。
表5-15 enscribe-key属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
name |
キーを識別する名前。これは必須属性です。 |
start-key |
Enscribeファイルの読取りの開始に使用されるキー。これは必須エントリです。 |
end-key |
読取り対象の最後のEnscribeレコードのキー。これは必須エントリです。 |
format |
Enscribeキーの形式を指定します。オプションは次のとおりです。
|
side |
パーティションをソース・データベースまたはターゲット・データベース(あるいは両方)で適用するかどうかを指定します。 |
default |
これがデフォルトのパーティションかどうかを指定します。これはUIの"use at run time"インジケータと同じです。デフォルトは |
例
<enscribe-key name = "Part1" end-key ="1000" format ="hexadecimal" default ="false" side="source"/> <enscribe-key name = "Part1" start-key ="001" format ="hexadecimal" default ="false" side="target"/> <enscribe-key name = "Both" start-key ="001" end-key ="1000" default ="true"/>
expandddl要素では、DDLの適用時に使用されるルールを説明します。
次の属性では、expandddl要素について説明します。
表5-17 expandddl属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
expandGroupArrays |
グループ配列を展開するかどうか。オプションは次のとおりです。
|
redefined-columns |
再定義された列を含めるかどうか。オプションは次のとおりです。
|
resolvedups |
配列が展開された場合の重複を解決する方法を指定します。オプションは次のとおりです。
|
ddl-separator |
列への配列出力を定義する区切り文字。たとえば、FIELDX-3に使用されるダッシュがあります(配列内で3番目に出現する
|
zero-fill-length |
先頭にゼロを追加して、発生回数を調整します。値は、引用符で囲まれた桁数です。"0"がデフォルトです。 |
fix-long-names |
|
max-col-name-length |
列名に許可される最大長。エントリは、引用符内の数です。デフォルトは |
filter要素では、包含または除外するスキーマと表のセットを定義します。
包含フィルタを使用する場合、表が比較ペアに含まれるには、1つ以上のフィルタが一致する必要があります。表が包含フィルタに一致すると、包含フィルタのcolfilterを使用して、生成された比較ペアの列が指定されます。
除外フィルタを使用する場合、表は任意の除外フィルタに一致すると除外されます。包含フィルタには、包含または除外する列のリストが指定されたcolfilter要素を含めることができます。
NonStopプラットフォームでは、スキーマ・フィルタや表フィルタのかわりに、ファイル・パターン・フィルタが使用されます。ファイル・パターンは、NonStopプラットフォームの任意の有効なファイル名パターンです。
スキーマと表名には、ワイルドカードを使用できます。
次の属性では、filter要素について説明します。
表5-18 filter属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
type |
スキーマと表を含めるか、除外するかを指定します。有効な値は、 |
|
|
デフォルトのカタログ名を指定します。 |
|
|
スキーマ名を指定します。 |
|
|
表名を指定します。 |
|
|
(NonStopプラットフォームのみ)ファイル・パターン・フィルタを指定します。 |
例
ソースとターゲットのスキーマにCHAR_TYPES3表、INT_TYPE1表およびINT_TYPE2表がある場合、次のフィルタを使用するとCHAR_TYPES1表とCHAR_TYPES3表の比較ペアのみが作成されます。CHAR_TYPES2表は除外フィルタによって除外され、INT_TYPE1とINT_TYPE2は包含フィルタの対象外なので除外されます。
<group
..
<filter type="include" table="CHAR_TYPES*" />
<filter type="exclude" table="CHAR_TYPES2" />
<compare-pair source-table="*" target-table="*">
</compare-pair>
..
</group>
group要素では、すべて同じソースおよびターゲット・データベース接続の比較ペアのセットを定義します。これらの比較ペアには、共通するその他のプロパティも含まれます。
次の要素は、group要素内にネストできます。
表5-19 group要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
description |
グループの説明を指定します。 |
|
|
グループ・レベルでの表名のフィルタ処理を可能にする、1つ以上のフィルタ指定。 |
sql-partition |
表内の行のサブセットの1つ以上の仕様。 |
enscribe-key |
Enscribeファイル内のレコードのサブセットの1つ以上の仕様。 |
compare-pair |
1つ以上の比較ペアを定義します。 |
次の属性では、group要素について説明します。
表5-20 group属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
name |
グループを識別する名前。この値は必須です。 |
source-conn |
ソース・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。 |
target-conn |
ターゲット・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。 |
source-schema |
グループを構成する比較ペアで参照されるソース表のデフォルトのスキーマの名前。 |
target-schema |
グループを構成する比較ペアで参照されるターゲット表のデフォルトのスキーマの名前。 |
|
|
このグループで参照されるソース表のデフォルトのカタログ。 |
|
|
このグループで参照されるターゲット表のデフォルトのカタログ。 |
|
|
構成に使用される検証のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。 " " "
|
|
|
ソースのデフォルトのファイル・パターン(データ・ソースがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。 |
|
|
ターゲットのデフォルトのファイル・パターン(データ・ターゲットがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。 |
例
<group name="weekly-tables" source-conn="source" target-conn"="target">
<description>
.
.
.
</description>
<sql-partition>
.
.
</sql-partition>
<compare-pair>
.
.
.
</compare-pair>
</group>
job要素では、Oracle GoldenGate Veridata比較ジョブを定義します。
次の要素は、job要素内にネストできます。
次の属性では、job要素について説明します。
表5-22 job属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
name |
ジョブを識別する名前。これは必須の属性です。 |
source-conn |
ソース・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。 ジョブ |
target-conn |
ターゲット・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、ジョブに含まれるグループに指定したターゲット接続の上書きに使用されます。 |
profile |
ジョブを実行する場合に使用するデフォルト・プロファイル。 |
例
<job name="all-groups" profile="server-sort">
<group name="all-tables"/>
<group name="selected-tables"/>
</job>
profile要素では、比較ジョブの接続の接続プロパティを定義します。
次の要素は、profile要素内にネストできます。
表5-23 profile要素
| 要素 | 説明 |
|---|---|
description |
プロファイルの説明を指定します。 |
profile-general |
出力オプションを制御するプロファイル・パラメータを定義します。 |
|
|
ソート方法とメモリー管理を制御するプロファイル・パラメータを定義します。データがソートされてキー(またはキー指定)が照合されるため、正しいソースおよびターゲット行が比較されます。 |
|
|
初回比較手順を実行するジョブのパラメータを制御するプロファイル・パラメータを定義します |
|
|
確認手順を実行するジョブのパラメータを制御するプロファイル・パラメータを指定します |
|
|
修復ジョブのパラメータを制御するプロファイル・パラメータを指定します。 |
次の属性では、profile要素について説明します。
例
この例では、"userDefinedProfile"という名前のプロファイルを作成します。"oos-format"や"sort-method"などのパラメータ名は表を参照してください(表へのリンクは別のピンにあります)
<configuration validation="required">
.
.
<profile name="userDefinedProfile">
<profile-general>
<param name="oos-format" value="xml" />
<param name="oos-xml-chunk-size" value="1000" />
</profile-general>
<sorting-method>
<param name="sort-method" value="server" />
</sorting-method>
</profile>
.
.
</configuration>
sql-partition要素では、初回比較問合せのwhere句に使用可能なブールSQL式を定義します。
次の属性では、sql-partition要素について説明します。
表5-32 sql-partition属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
name |
パーティションを識別する名前。これは必須属性です。 |
side |
パーティションをソース・データベースまたはターゲット・データベース(あるいは両方)で適用するかどうかを指定します。デフォルト値は |
default |
これがデフォルトのパーティションかどうかを指定します。これはUIの"use at run time"インジケータと同じです。デフォルトは |
例
<sql-partition name="replicate" default="true" side="source"> <![CDATA[ replicated='false']]> </sql-partition> <sql-partition name="replicate" default="true" side="source"> <![CDATA[ replicated='true']]> </sql-partition>