Oracle Hardware Management Pack には、ホストオペレーティングシステムのネイティブ SNMP エージェントを拡張して追加の Oracle MIB 機能を提供する SNMP Plugin モジュールが含まれています。Oracle Hardware Management Pack 自体には SNMP エージェントが含まれていないことに留意することが特に重要です。Oracle Solaris オペレーティングシステムでは、モジュールは Solaris Management Agent に追加されます。
同様に、Oracle Hardware Management Pack SNMP Plugin の SNMP に関連したセキュリティー設定は、プラグインによってではなく、ネイティブの SNMP エージェントまたはサービスの設定によって決まります。SNMP 設定には次を含める必要があります。
SNMPv1/v2c。このバージョンは暗号化機能を備えておらず、認証の一形態としてコミュニティー文字列を使用します。コミュニティー文字列は平文のままネットワーク経由で送信され、個々のユーザー専用ではなく、通常は個人のグループ全体で共有されます。
SNMPv3。このバージョンでは暗号化機能を使用してセキュアなチャネルを確保し、個別のユーザー名とパスワードを使用します。SNMPv3 のユーザーパスワードは、管理ステーション上にセキュアに格納できるようにまとめられます。
ネイティブ SNMP エージェントでサポートされている場合は、SNMPv3 を使用することをお勧めします。SNMPv3 のために net-snmp を構成する方法については、Oracle Solaris のドキュメントを参照してください。
また、すべての SNMP トラフィックを個別のセキュアな管理ネットワークに隔離することもお勧めします。