リスト1に、TuxJESシステムのためのOracle Tuxedo構成ファイル(
UBBCONFIG)例の一部を示します。
注意:
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ARTJESADM、 ARTJESCNOV、 ARTJESINITIATORおよび ARTJESPURGEの複数のインスタンスを構成できます。
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TuxJES管理サーバーARTJESADMの場合、
-iオプションを使用してTuxJES構成ファイルを指定する必要があります。
ARTJESADMは、Oracle Tuxedo構成ファイル(
UBBCONFIG)で、
ARTJESCONV、
ARTJESINITIATORまたは
ARTJESPURGEの各サーバーより前に構成される必要があります。
ジョブ操作(ジョブ発行を除く)については、SCANUNITや
BLOCKTIMEパラメータを設定して、メッセージ・ブロックのタイムアウト時間などのシステム活動を指定できます。割り当てる値は5の倍数の正数である必要があります。
この例では、JOBAの発行が60秒間で終了しなかった場合、タイムアウトが返されます。
UBBCONFIGで
MAXTRANTIMEを明示的に指定する必要があります。指定しなかった場合、Tuxedoは自動的にデフォルト値を使用します(この値はTuxedoリリースによって異なる可能性があります)。
このMAXTRANTIME値は、特定のシステム・ロードに基づいて設定します。次の例は
MAXTRANTIMEを5分に設定しています。
UBBCONFIG RESOURCESセクションの
MAXTRANTIMEの詳細は、Tuxedoドキュメントの
「UBBCONFIG(5)」を参照してください。
tpdequeue()や
tpenqueue()など、/Q操作でタイムアウトが発生した場合、
MAXTRANTIMEを調整して、タイムアウトが発生しないようにします。
TuxJES管理サーバーARTJESADMに対して構成ファイルを指定できます。構成ファイルでは、次のパラメータを構成できます。
EVENTPOSTが指定されない場合、イベントはポストされません。イベントのポストでのデータ・バッファはFML32タイプで、フィールドはtuxjes/include/jesflds.hで定義されます。
JES_ACL_FILEファイルの書式。これは
PLAINまたは
ENCRYPTEDに設定できます(大文字と小文字は区別されます)。デフォルト値は
PLAINです。
ユーザー、操作およびジョブのタプルについて、JES_ACL_FILEに一致ルールが見つからなかった場合のアクション。これは
MAC (Mandatory Access Control)または
DAC (Discretionary Access Control)に設定できます。デフォルト値は
MACです。
JCLまたは
KSH。
JCL: JCLジョブをサポート、ユーザーはJCLジョブのみを発行できます。
KSH: KSHジョブをサポート、ユーザーはKSHジョブのみを発行できます。
未設定:
KSHが設定された場合と同様に機能します。
NONE: デフォルト値。ジョブがJESシステムを起動するOSユーザーによって実行されることを示します。これは、JESシステム上のこれまでの実装すべてと互換性があります。
USER_IDENTICAL: ジョブが、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーによって実行されることを示します。この値を選択する前に、Oracle Tuxedoの各ユーザーが既存のOSユーザーに対応することを確認します。
USER_MAPPING: この値を指定すると、JESシステムはTuxJESユーザー・マッピング・ファイルを参照し、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーに対応するOSユーザーを検出して、このOSユーザーをジョブの実行者として指名します。
これがYに設定されている場合、TuxJES COBOLサーバー(
ARTJESCOBOLDB2MF/
ARTJESCOBOLDB2CIT)はユーザー・プログラムを呼び出します。これが
Nに設定されているか、何も設定されていない場合、TuxJES COBOLサーバーはユーザー・プログラムを呼び出しません。
USE_COBOL_SERVER構成がサポートされるのは、データベース・モードのJCLジョブに限定されます。
ORACLEまたは
DB2。
ORACLE: Oracle Databaseを使用してジョブ管理データを格納します。
DB2: (サポートされていません) DB2データベースを使用してジョブ管理データを格納します。
未設定: /Qを使用してジョブ情報を格納します。
ON:
SYSLOGへの書込みを指定します。デフォルト値です。この
SYSLOGには
jessys.logという名前が付けられます。
SYSLOG_PATHを使用して、このファイルのパスをデフォルトの
$JESROOT/jessys.logから別のディレクトリに変更できます。
DAILY:
SYSLOGへの書込みを指定します。毎日、新しいログ・ファイルが作成されます。この
SYSLOGには
jessys.log.<mmddyy>という名前が付けられます。たとえば、「
jessys.log.032715」という名前の
SYSLOGは、2015年3月27日に作成されたログ・ファイルを表します。
SYSLOG_PATHを使用して、このファイルのパスをデフォルトの
$JESROOT/jessyslog/jessys.log.<mmddyy>から別のディレクトリに変更できます。
WEEKLY:
SYSLOGへの書込みを指定します。毎週、新しいログ・ファイルが作成されます。この
SYSLOGには
jessys.log.<mmddyy>という名前が付けられます。ここで、
ddにはその週の最初の日を意味します(1週間は日曜日に始まります)。たとえば、「
jessys.log.032215」という名前の
SYSLOGは、2015年3月22日(日曜日)から2015年3月28日(土曜日)に作成されたログ・ファイルを表します。
SYSLOG_PATHを使用して、このファイルのパスをデフォルトの
$JESROOT/jessyslog/jessys.log.<mmddyy>から別のディレクトリに変更できます。
MONTHLY:
SYSLOGへの書込みを指定します。毎月、新しいログ・ファイルが作成されます。この
SYSLOGには
jessys.log.<mmddyy>という名前が付けられます。ここで、
ddにはその月の最初の日を意味します。たとえば、「
jessys.log.030115」という名前の
SYSLOGは、2015年3月に作成されたログ・ファイルを表します。
SYSLOG_PATHを使用して、このファイルのパスをデフォルトの
$JESROOT/jessyslog/jessys.log.<mmddyy>から別のディレクトリに変更できます。
SYSLOG=ONが設定されている場合、
$SYSLOG_PATH/jessys.logという名前の
SYSLOGが、この
SYSLOG_PATHで指定されたディレクトリに配置されます。
SYSLOG=DAILY,WEEKLY,MONTHLYが設定されている場合、
$SYSLOG_PATH/jessys.log.<mmddyy>という名前の
SYSLOGが、この
SYSLOG_PATHで指定されたディレクトリに配置されます。
jessys.log.<mmddyy>は
SYSLOG=DAILY,WEEKLY,MONTHLYのネーミング規則に従って名づけられます。
SYSLOG_PATHを指定しなかった場合、デフォルトでは、
SYSLOGファイルはそのまま
$JESROOT/jessyslog (
SYSLOGが
DAILY、
WEEKLY、または
MONTHLYに設定されている場合)、または
$JESROOT (
SYSLOGが
ONに設定されている場合)に配置されます。
0: 自動パージを無効化します。デフォルト値です。
N(>=1): 自動パージを有効化し、最初に終了したN個のジョブを一度にパージします。
N>=(OUTPUTキューのサイズ)の場合、
OUTPUTキュー内のすべてのジョブがパージされます。
ON: 自動パージ中に、フォルダ
<JESROOT>/<JOB_ID>を
<JESROOT>/<JOB_ID>.bakにバックアップし、関連するメッセージを
OUTPUTキューから削除します。
AUTOPURGE=0の場合、この項目は無視されます。デフォルト値です。
OFF: 自動パージ中に、ジョブに属するファイル(フォルダ
<JESROOT>/<JOB_ID>に存在)をすべて削除します。
PRIVILEGE_MODE値を
MAPPING_CREDENTIALに指定すると、ユーザー・マッピング・ファイルがロードされ有効になります。これは、
Oracle TuxedoユーザーとOSユーザーの間のマッピング関係を定義します。マッピング・ファイル内のすべての行は次のフォーマットになります。
リスト5に、TuxJESシステム用ユーザー・マッピング・ファイルの一部の例を示します。
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autopurgeはデータベース・モードではサポートされていません。 autopurgeの設定はすべて無視されます。
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gensysprofileが起動されると、ユーザー名、パスワード、(データベース)サーバー名およびDBスキーマを入力するよう求められます。画面上のプロンプトを示します。
たとえば、orcl12cまたは
//bej301420.cn.oracle.com:1522/orcl.cn.oracle.comを使用できます。
出力は、JESROOTディレクトリの非表示ファイル
.jessysprofileです。
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データベースがその場所に存在せず、SQLNETを介して接続する必要がある場合は、ホスト、ポートおよびserver_nameを //host:port/server_nameの書式で指定する必要があります。
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gensysprofileは、JES管理者またはOSルート・ユーザーのみが実行できます。
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このシェル・スクリプトでは表JES2_JOB_PARAMが作成され、フィールド
JOBNAME、
CLASS、
PRTY、
STATUS、
SUBMITTIME、
GRPIDおよび
SRVIDの索引が作成されます。表
JES2_JOBNUMも作成され、
JES2_JOBNUM内のレコードが初期化されます。スキーマ名はオプションのパラメータです。スキーマ名が指定されている場合、表
JES2_JOBNUMおよび表
JES2_JOB_PARAMは指定されたスキーマに作成されます。使用方法は次のとおりです。
このシェル・スクリプトでは、表JES2_JOBNUMおよび表
JES2_JOB_PARAMが削除されます。スキーマ名はオプションのパラメータです。スキーマ名が指定されている場合、表
JES2_JOBNUMおよび表
JES2_JOB_PARAMは指定されたスキーマで削除されます。使用方法は次のとおりです。
TAF構成の詳細は、Oracle Databaseのドキュメントを参照してください。次にTAFの簡単な説明を示します。
クライアント側でTAFオプションを構成するには、tnsnames.oraファイルにOracle Netパラメータを追加する必要があります。TAFオプションを実行するパラメータは、接続記述子の
CONNECT_DATAセクションにある
FAILOVER_MODEです。
FAILOVER_MODEには、次のパラメータが含まれる場合があります。
リスト8にサンプルを示します。このサンプルでは、
FAILOVER_MODEにフェイルオーバー・タイプ
sessionおよびメソッド
basicが構成されています。
注意:
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JESCONFIGで USE_DB=DB2を構成する必要があります。詳細は、 「TuxJESの設定」を参照してください。
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リスト10に、DB2で表を作成するためのサンプルを示します。
db2 => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => db2 (cont.) => CREATE TABLE JES2_JOB_PARAM ( JOBID INT NOT NULL, JOBNAME VARCHAR(32), CLASS INT, PRTY INT, STATUS VARCHAR(32), SUBMITTIME INT, TYPRUN VARCHAR(8), OWNER VARCHAR(32), JOBTYPE VARCHAR(3), EXECGRP VARCHAR(32), MACHINE INT, GRPID INT, SRVID INT, SRVPID INT, EXECTIME INT, ENDTIME INT, JOBPID INT, JOBRC VARCHAR(5), USRSEC INT, USRUSEC INT, SYSSEC INT, SYSUSEC INT, JOBSCRIPT VARCHAR(2048), EJROPTION VARCHAR(128), SHELLOPTION VARCHAR(128), INPUTTYPE INT, CLIENTMODE VARCHAR(32), CLTIDDATA1 INT, CLTIDDATA2 INT, CLTIDDATA3 INT, CLTIDDATA4 INT, PROFILECONTENT VARCHAR(1024), JOBENV VARCHAR(1024), Reserve1 INT, Reserve2 INT, Reserve3 VARCHAR(128), Reserve4 VARCHAR(128), CONSTRAINT PK_JES2_JOB_PARAM PRIMARY KEY (JOBID) )
tmbootを実行してJESドメインを起動してから、
artjesadminを使用してジョブを発行または管理します。
注意:
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JESCONFIGで USE_DB=BDBを構成する必要があります。詳細は、 「TuxJESの設定」を参照してください。
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BDBにはユーザー名とパスワードがないため、usernameフィールドと
passwordフィールドを空のままにして、直接
[Enter]を押してください。
instance nameフィールドには、BDB DBファイルのファイル名を入力する必要があります(パスは含めないでください)。たとえば、BDB DBファイルが"
/home/testuser1/appdir/jesroot/jesbdb"の場合、対応するデータベース・インスタンス名は"
jesbdb"になります。
TuxJESシステムが起動したら、artjesadminユーティリティを使用して、ジョブの発行、保留、解放、取消し、パージ、ジョブ情報の表示、ジョブ・ステータス変更のためのイベントのサブスクライブを行うことができます。
artjesadminのサブコマンド
submitjobを使用して、ジョブを発行できます。
artjesadmin -yオプションを使用して、ジョブを同期的に発行できます。
artjesadminのサブコマンド
printjobを使用して、単独のジョブまたは一連のジョブの情報を表示できます。
-n jobname: 指定されたジョブ名を持つジョブを表示します
-m: あるジョブの各ステップのCPU使用時間率を出力します
-l: ジョブ・ステータスのタイプごとに各ジョブ・クラスのジョブ数を表示します
注意:
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-lオプションは、/Qを使用してバッチ・ジョブのメタデータを格納および管理する場合はサポートされません。
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printjobサブコマンドの出力には、次の内容が含まれます。
INDOUBT: ジョブは、イニシエータが再起動されたため、インダウト状態です
オプション-pと
-jは、
artjesadminコンソールを使用せずにジョブ・ステータスを取得するために追加されたオプションです。
表4に、
-pの場合の
artjesadminの終了コードを示します。
表5に示す情報は、次の書式でstdoutに出力されます。
00000002,JOBA,FAILED,U0568
artjesadminのサブコマンド
holdjobを使用して、
CONVINGまたは
WAITINGステータスにある単独のジョブまたは一連のジョブを保留できます。
-n jobname: 指定されたジョブ名を持つジョブを保留します
artjesadminのサブコマンド
releasejobを使用して、
HOLD_WAITINGまたは
HOLD_CONVINGステータスにある単独のジョブまたは一連のジョブを解放できます。
-n jobname: 指定されたジョブ名のジョブを解放します
artjesadminのサブコマンド
canceljobを使用して、単独のジョブまたは一連のジョブを取り消すことができます。
-n jobname: 指定されたジョブ名を持つジョブを取り消します
artjesadminのサブコマンド
purgejobを使用して、単独のジョブまたは一連のジョブをパージできます。
-n jobname: 指定されたジョブ名のジョブをパージします
-
j jobid: 特定のジョブをパージします
-
c job class: 指定されたジョブ・クラスのジョブをパージします
-
s job status: 指定されたジョブ・ステータスのジョブをパージします
-
a: すべてのジョブをパージします
DONEまたは
FAILステータスの完了されたジョブが、パージ・キューに移動されます。他のジョブの場合、
purgejobが、
canceljobと同じ効果を持っています。
purgejobコマンドは、ジョブを直接パージしません。
ARTJESPURGEサーバーが、TuxJESシステムからジョブを削除します。
artjesadminのサブコマンド
printconcurrentを使用して、同時にジョブを実行する
ARTJESINITIATORサーバーの最大数を表示できます。
-g groupname:
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoグループ名
-i serverid:
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoサーバーID
artjesadminのサブコマンド
changeconcurrentを使用して、同時にジョブを実行する
ARTJESINITIATORサーバーの最大数を変更できます。
-g groupname:
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoグループ名
-i serverid:
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoサーバーID
artjesadminのサブコマンド
showjobexecを使用して、ジョブを実行する
ARTJESINITIATORサーバーの最大数を表示できます。
ARTJESINITIATORサーバーが稼働しているTuxedo論理マシン名。
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoグループID
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoサーバーID
ARTJESINITIATORサーバーが新たに実行するジョブを取得するのを停止できます。ただし、サーバーは現在のジョブを継続して完了させます。
ARTJESINITIATORサーバーが稼働しているTuxedo論理マシン名。
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoグループID。
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoサーバーID。
ARTJESINITIATORサーバーによる新しいジョブの取得と実行を再開できます。
ARTJESINITIATORサーバーが稼働しているTuxedo論理マシン名。
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoグループID
ARTJESINITIATORサーバーのTuxedoサーバーID
artjesadminを次の書式で使用して、
ARTJESINITIATORサーバーを同期的に制御できます。
すべてのARTJESINITIATORサーバー、論理マシン・サーバー、グループID別サーバー、またはグループIDとサーバーID別サーバーについて、実行中のジョブ数を表示します。
すべてのARTJESINITIATORサーバー、論理マシン・サーバー、グループID別サーバー、またはグループIDとサーバーID別サーバーについて、実行する新しいジョブの取得を停止します。
すべてのARTJESINITIATORサーバー、論理マシン・サーバー、グループID別サーバー、またはグループIDとサーバーID別サーバーについて、実行する新しいジョブの取得を再開します。
artjesadminのサブコマンド
eventを使用して、ジョブ・ステータス変更イベントをサブスクライブまたはサブスクライブ解除できます。
A: サポートされているすべてのイベント。イベントがonに設定されている場合、Aがデフォルトです。
on |off: 発行がonまたはoffです。on設定は、
-tオプションとともに使用できます。
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JESCONFIGに JES_ACL_FILEを設定します。
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JES_ACL_FILEを正常に開くことができなかった場合、または不正な書式ルールが含まれていた場合、
ARTJESADMをブートできません。
注意:
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TuxJESセキュリティ・メカニズムを有効にするには、前述のJES_ACL_FILE構成に加えて、他の構成の設定も必要です。たとえば、 JESCONFIGで PRIVILEGE_MODEを USER_IDENTICALまたは USER_MAPPINGに設定し、 UBBCONFIGファイルで SECURITYを USER_AUTH、 ACL、または MANDATORY_ACLに設定します。
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JES_ACL_FILEを暗号化するかどうかを指定するには、 JESCONFIGで JES_ACL_FILE_TYPEを PLAIN (デフォルト)または ENCRYPTEDに設定します。
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JES_ACL_FILEで指定されたプレーン・テキスト・ファイルにジョブ操作認可ルールを設定します。次のCSV形式を使用します。
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リスト14: この例では、ユーザー tpuser1は、あらゆるジョブで、あらゆる種類の操作を実行することを認可されています。
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リスト15: この例では、ユーザー tpuser2は、名前に接頭辞 JOBZを含むジョブに対する操作を認可されています。
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リスト16: この例では、ジョブのパージを認可されているユーザーはいません。
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権限にはALLOWまたは
DENYを指定します。
このフィールドでは大文字と小文字が区別されます。
ジョブ操作を指定します。指定できるジョブ操作は、SUBMIT、
CANCEL、
PURGE、
HOLDおよび
RELEASEです。
これら5種類のジョブ操作のうち、最も重要なのは
SUBMITで、残りの4つのジョブ操作の前提条件です。その理由は、ユーザーがジョブを取消し、パージ、保留、またはリリースしようとした場合、TuxJESはまず、このユーザーがそのジョブの所有者であるかどうかをチェックするからです(ユーザーが
SUBMITの権限を付与されていて、ジョブの発行に成功した場合のみ、このユーザーはこのジョブの所有者になり、TuxJESシステムからパージされるまでジョブを所有し続けます)。
複数の操作は「
:」で区切ります。アスタリスク(
*)はこれらの操作すべてを意味します(
SUBMIT:CANCEL:PURGE:HOLD:RELEASEに同じです)。このフィールドではワイルドカードはサポートされていません。このフィールドでは、大文字/小文字が区別されます。
JES_ACL_FILE_TYPE=ENCRYPTEDを設定した場合、
JES_ACL_FILEファイルを暗号化されたファイルとして構成する必要があります。この暗号化されたファイルは
genjesaclツールで生成可能です。
ユーザーtpuser1に、
JOBAを除くすべてのジョブを操作させる場合は、前述の2つのルールの順序を入れ替えます。
文字#で始まる行(先頭のスペースは無視されます)はコメントとみなされます。例:
名前がJOBAA、
JOBBBおよび
JOBCCで始まるジョブを保護する必要があるとします。
tpuser1と
tpuser2に名前が
JOBAAで始まるジョブへの権限を、
tpuser3と
tpuser4に名前が
JOBBBおよび
JOBCCで始まるジョブへの権限を付与します。その他のジョブは保護の必要がありません。
次に、JESCONFIGファイルに
JES_ACL_MODE=DACを構成します。
tpuser1と
tpuser2にはすべてのジョブを操作する権限を与え、
tpuser3には12個のジョブ(
JOBX10、
JOBY10、
JOBZ01からJOBZ10)のみを操作する権限を与えることにします。
ユーザーtpuser1が
JOBBを発行し、ユーザー
tpuser2が
JOBAを発行する場合、これらの要件に対する一致ルールがないため、
JES_ACL_MODEの設定が有効になります。
デフォルトでは、JES_ACL_MODEは
MACであるため、これらのアクションは拒否されます。ただし、
JES_ACL_MODEを
DACに指定すると、前述の操作は許可されます。
artjesadminコマンドを使用して、ジョブ・アクセス認可を動的に変更できます。
また、artjesadminサブコマンドも使用できます。
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デフォルトのディレクトリは${APPDIR}/Logsです。
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ERRORまたは error: TuxJESはエラー・メッセージのみを出力します。
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WARNまたは warn: TuxJESは、エラー・メッセージと警告メッセージを出力します。
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INFOまたは info: TuxJESは、エラー・メッセージ、警告メッセージ、情報メッセージを出力します。
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DEBUGまたは debug: TuxJESはすべてのメッセージを出力します。
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JESTRACEが定義されていない場合、または定義されているが前述の値のいずれも指定されていない場合は、TuxJESは、 JESTRACEに WARNが指定されているものとみなします。つまり、TuxJESはエラー・メッセージと警告メッセージを出力します。
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デフォルトでは、JESトレース・ファイルは${APPDIR}/Logsディレクトリに保存されます。Batch Runtimeを実行する前に、環境変数
JES_TRACE_PATHを設定して、このディレクトリを変更できます。
環境変数JESTRACEを使用してTuxJESトレース・メッセージ・レベルを設定したり、
artjesadminコマンドを使用してこのレベルを動的に変更し、表示されるメッセージのレベルを決定できます。
バッチ・ランタイムを実行する前に、環境変数JESTRACEを設定する必要があります。
JESTRACEを設定すると、
UBBCONFIG SERVERSセクションに指定されている、すべてのTuxJESクライアントとサーバーのTuxJESトレース・メッセージ・レベルが設定されます。
artjesadminコマンドを使用して、TuxJESトレース・メッセージ・レベルを動的に変更できます。
また、artjesadminサブコマンドも使用できます。
パラメータtrclvlと
-tには、
0、
1、
2または
3を設定できます。
0は
ERRORレベル、
1は
WARNレベル、
2は
INFOレベル、
3は
DEBUGレベルを表します。
machine、
groupidおよび
serveridパラメータのいずれも指定されていない場合、
artjesadminは現在のクライアントとすべてのサーバーについて、
UBBCONFIG SERVERSセクションで指定されているTuxJESトレース・メッセージ・レベルを変更します。1つまたは複数のパラメータを指定すると、
artjesadminは、指定されたサーバーのTuxJESトレース・メッセージ・レベルの実を変更します。現在のクライアントは変更されません。
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例A: 現在のクライアントと、UBBCONFIG SERVERSセクションに指定されているすべてのサーバーについて、TuxJESトレース・メッセージ・レベルを DEBUGに変更します。 リスト20のように artjesadminコマンドを使用するか、 リスト21のように artjesadminサブコマンドを使用できます。
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例B: SITE1マシンで稼働しているTuxJESサーバーのTuxJESトレース・メッセージ・レベルを ERRORに変更します。 リスト22のように artjesadminコマンドを使用するか、 リスト23のように artjesadminサブコマンドを使用できます。
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