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ネットワークへのATMIアプリケーションの分散

ネットワークへのATMIアプリケーションの分散
このトピックには次の項が含まれます:
注意:
ネットワークにOracle Tuxedo CORBAアプリケーションを分散する方法については、『CORBAアプリケーションのスケーリング、配布およびチューニング』ガイドを参照してください。
分散型のATMIアプリケーションとは
分散アプリケーションとは、1つ以上のローカルまたはリモートのクライアントが、ネットワーク接続された複数のマシン上の1つ以上のサーバーと通信するアプリケーションです。分散アプリケーションでは、どの場所からでも業務処理を行うことができます。たとえば、企業では、次のような処理を国内各地や海外に分散できます。
最先端の電気通信技術やデータ・ネットワークにより、この種の分散処理は一般的になりつつあります。このような企業戦略を実現するために開発されたアプリケーションを使用すると、コストを削減し、世界中の顧客にサービスを提供できます。
Oracle Tuxedoシステムは、分散アプリケーションの管理タスクを簡略化することにより、このようなアーキテクチャをサポートします。アプリケーションが1台のコンピュータで構成されている場合でも、ネットワーク接続された数千台のコンピュータで構成されている場合でも、アプリケーションのすべての構成要素(クライアント、サーバー、それらを接続するネットワークなど)は、1つのOracle Tuxedo構成ファイルによって管理されます。
分散アプリケーションの例
図10-1に、3台のマシンに分散されたアプリケーションの基本部分を示します。
図10-1 分散アプリケーションの例
分散アプリケーションの実装
分散アプリケーションは、構成ファイルのNETWORK (および必要に応じてNETGROUPS)セクションに定義されているネットワーク上で実装されます。多くの場合、分散アプリケーションでは、構成ファイルのROUTINGセクションに定義されたデータ依存型ルーティングが使用されます。分散アプリケーションの設計では、サーバー・グループ、プロセス、トランザクション・マネージャ・サーバー(TMS)、およびリソース・マネージャ(RM)の配置が重要です。
ネットワーク上に分散アプリケーションを設定する場合、アプリケーション管理者はネットワーク管理者と協力する必要があります。大抵の場合、アプリケーション管理者が構成ファイルのRESOURCESMACHINESGROUPSSERVICESおよびROUTINGセクションに分散アプリケーション用のパラメータを定義し、ネットワーク管理者またはMIS部門の担当者がネットワーク関連のセクションを定義または担当します。
関連項目
『Oracle Tuxedoアプリケーション実行時の管理』分散アプリケーションでのネットワーク管理に関する項
ATMIアプリケーションをネットワークに分散する理由
分散アプリケーションには、いくつかの重要なメリットがあります。初期のビジネス・アプリケーションは、1台の大型メインフレーム・コンピュータ上で実行するように開発されたものでした。コンピュータ処理はすべて1台のマシン上で実行されていたことから、障害が発生するとシステム全体の停止につながりました。しかし、分散アプリケーションの普及により、このようなシステム障害による危険は少なくなりつつあります。
また、アプリケーションを分散することにより、1つのアプリケーションを論理グループに分割し、これらのグループをそれぞれ適切な場所に配置できるというメリットもあります。たとえば、サーバー・グループを作成して、大規模なアプリケーションを管理しやすいサイズの業務別コンポーネントに分割し、最適な場所に配置できます。
分散アプリケーションにより、以下のことが可能になります。
分散アプリケーションの特長
自律的なアクションの調整 - 自律的なアクションとは、複数のサーバー・グループと複数のリソース・マネージャ・インタフェースのどちらか、または両方が関係するアクションです。Oracle Tuxedoシステムでは、個別のアプリケーション間の自律的なアクションを、1つの論理作業単位として調整することができます。
フォルト・トレランス - 複数のマシンのうち、1台で障害が発生しても、残りのマシンが処理を続行します。同様に、サーバー・グループ内のどれか1つのサーバーで障害が発生しても、残りのサーバーが作業を続行します。
スケーラビリティ - アプリケーションの負荷や容量を、次の方法で増加できます。
関連項目
『Oracle Tuxedo ATMIの紹介』ロード・バランシングに関する項
『Oracle Tuxedo ATMIの紹介』データ依存型ルーティングに関する項

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