Oracle Tuxedoのクローン・モード・インストール
次の項では、クローン・モードでOracle Tuxedoをインストールする方法について説明します。
クローニングは、既存のOracleインストールを別の場所にコピーして、新しい環境で機能するようにコピーした部分を更新するプロセスです。クローニング元のOracleホームで個別パッチの適用によって行われた変更は、クローン操作後も存在します。ソース・パスと宛先パス(クローニング対象のホスト)は同じである必要はありません。クローニングの際、OUIはホームをインストールするために実行したアクションを再現します。クローン・モードと呼ばれる特殊モードでOUIがアクションを実行することを除けば、インストールとほぼ同じです。
Oracle WebLogic EnterpriseソフトウェアまたはOracle Tuxedoソフトウェアの以前のバージョンがインストールされているWindowsマシンの場合、Oracle Tuxedoのインストールの開始時に「以前のバージョンが検出されました」というウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、Oracle Tuxedo 12
cリリース2 (12.2.2)をインストールする前に、インストール・プログラムを終了し、以前のソフトウェアを削除することを薦めるメッセージが表示されます。
以前のバージョンのソフトウェアを削除
しないように指定した場合、Oracle Tuxedo 12
cリリース2 (12.2.2)ソフトウェアを、Oracle WebLogic EnterpriseソフトウェアまたはOracle Tuxedoソフトウェアの以前のバージョンがインストールされているのとは別のOracleホーム・ディレクトリにインストールします。
Tuxedoの旧バージョンも参照してください
Windowsシステム上でのクローン・モード・インストールの開始
Windowsシステム上でクローン・モードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。
2.
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Administratorまたは AdministratorグループのメンバーとしてWindowsシステムにログインします。
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WindowsシステムにOracle Tuxedoサーバー・コンポーネントをインストールするには管理者権限が必要です。Oracle Tuxedoクライアント・コンポーネントのみをインストールする場合には管理者権限は不要です。
3.
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Oracle Tuxedoのインストールに必要な空き容量があることを確認します。
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4.
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Oracle TuxedoをOracleのWebサイトからダウンロードしてインストールします。
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b.
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Oracle Tuxedoインストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラ・ファイルを解凍して、 Disk1\installディレクトリに移動し、 setup.batを実行してインストールを開始します。
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6.
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Tuxedo 12 cリリース2 (12.2.2)のインストールが終了した後、システムに再ログインします。
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UNIXシステム上でのクローン・モード・インストールの開始
UNIXシステム上でクローン・モードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。
2.
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Oracle Tuxedo管理者としてUNIXシステムにログインします。
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3.
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Oracle Tuxedoのインストールに必要な空き容量があることを確認します。
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4.
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Oracle TuxedoをOracleのWebサイトからダウンロードしてインストールします。
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b.
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インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラ・ファイルを解凍して Disk1\installディレクトリに移動し、 runInstaller.shを実行してインストール手順を開始します。
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次の手順では、クローン・モードでのインストール手順について説明します。クローニングされたOracleホームは、OUIを使用して削除したり、OPatchを使用してパッチを適用することができます。また、クローンOracleホームを別のクローニング操作のソースとして使用することもできます。詳細は、
http://docs.oracle.com/cd/E11857_01/em.111/e12255/oui6_cloning.htmを参照してください。
クローニング元のOracleホームを準備するには、任意のアーカイブ・ツールを使用して、クローニング元のOracleホームの下にあるファイルとフォルダをアーカイブおよび圧縮します。たとえば、Microsoft Windowsシステムのコンピュータの場合はWinZip、UNIXの場合はtarまたはgzipを使用できます。
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使用するツールによって、権限およびファイル・タイムスタンプが保持される必要があります。Oracleホームのアーカイブおよび圧縮には、jarユーティリティを使用しないでください。
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ホームをアーカイブするとき、*.logファイルのアーカイブはスキップします。
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クローニング先のシステムで、Oracleホームをクローニング先ホームに解凍し、クローニング先ホームから次のOUIクローン・コマンドを実行します。
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環境変数 JAVA_HOMEのJREまたはJDKへの設定
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sh <destination home location>/oui/bin/runInstaller.sh -silent -clone ORACLE_HOME=<target_oracle_home> ORACLE_HOME_NAME=<target_oracle_home_name> [TLISTEN_PASSWORD=<password>]
sh runInstaller.sh -silent -clone ORACLE_HOME=/u01/common/patches/beadev/OraHome_47 ORACLE_HOME_NAME=OraHome47 TLISTEN_PASSWORD=password
<destination home location>/oui/bin/setup.bat -silent -clone ORACLE_HOME=<target_oracle_home> ORACLE_HOME_NAME=<target_oracle_home_name> [TLISTEN_PASSWORD=<password>]
setup.bat -silent -clone
ORACLE_HOME=D:\\OraHome_10 ORACLE_HOME_NAME= OraHome_10 TLISTEN_PASSWORD=password
注意:
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クローニングされるTuxedoバージョンで tlistenが構成されている場合は、 TLISTEN_PASSWORDを指定する必要があります。そうでない場合、インストールは完了することがありますが、エラー・メッセージ 「重大:tlistenパスワードを指定する必要があります」が表示されます。
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また、インストール後に
tlistpwdで
tlistenのパスワードを設定する必要があります。クローニングされるTuxedoバージョンでtlistenが構成されていない場合、
TLISTEN_PASSWORDは必要ありません。
Oracle Tuxedoソフトウェアを構成して、ソフトウェアが正しくインストールされていることを確認する場合、あるいはOracle Tuxedoソフトウェアをアンインストールする場合には、
「インストール後のタスクの実行」を参照してください。