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• 他のTuxedoサーバーと同様に、ローカル・リージョン用のUBBCONFIGファイルにTMA TCP Gatewayのエントリを追加して、TMA TCP Gatewayのサーバー・グループを作成する必要があります。具体的には、次のレコードを追加する必要があります。UBBCONFIGファイルの詳細は、UBBCONFIG(5)を参照してください。ゲートウェイ固有のUBBCONFIGファイルの詳細は、「GROUPSセクションの更新によるサーバー・グループの作成」および「SERVERSセクションの更新」の項を参照してください。TMA TCP Gatewayのサーバー・グループを作成するには、Oracle TuxedoのUBBCONFIGファイルのGROUPSセクションに次の項目を追加する必要があります。
注意: Windows NTの場合は、LMIDを大文字にする必要があります。
サーバー・グループを作成するUBBCONFIGエントリの例を次に示します。リスト5-2 サーバー・グループの作成TMA TCP Gateway製品では、Oracle TuxedoのUBBCONFIG構成ファイルのSERVERSセクションに、リストする必要があるゲートウェイを指定できます。TMA TCP Gatewayのサーバー・グループごとに1つずつゲートウェイを指定できます。また、ドメイン管理サーバーのエントリ(DMADM)とゲートウェイ管理サーバーのエントリ(GWADM)も必要です。DMADM SVRGRP=groupname SRVID=integer
GWADM SVRGRP=groupname SRVID=integer
GWIDOMAIN SVRGRP=groupname SRVID=integer
CLOPT="-A -- -r"
-Aは、TMA TCP Gatewayを起動する際の初期化に使用するコマンド行オプション文字列を示します。これは、Oracle Tuxedoサーバー・プロセスのデフォルトになります。2つのダッシュ記号の後の-rは、サーバーが標準のエラー・ファイルに実行サービスのログを記録することを示します。このログを分析するには、txrptコマンドを使用します。このオプションを使用する場合は、ULOGDEG変数をyに設定しないようにしてください。-rコマンド・ライン・オプションの出力をtxrptコマンドが処理できなくてはなりません。txrptコマンドを実行すると、Oracle Tuxedoサーバーの標準エラー出力の分析が行われ、そのサーバーでサービス処理にかかる時間のサマリーが生成されます。レポートには、指定した期間内に各サービスのディスパッチが何回行われたか、また、各サービスではリクエストの処理にどれだけの時間がかかったかが記録されます。txrptは、標準入力または入力用にリダイレクトされた標準エラー・ファイルからの入力を読み込みます。他のTuxedoサーバーと同様に、Oracle Tuxedoシステム・サーバーの一部の起動オプションをTMA TCP Gatewayサーバーにも使用できます。起動オプションはCLOPTパラメータ(CLOPTの二本線ダッシュ区切り文字の前)で指定する必要があります。
注意: TMA TCP Gatewayはその初期化ファイルにリストされているサービスを動的に公開するため、-sオプションを使用してサービスを公開しないようにしてください。GWICONFIGファイルは、システム管理者がTMA TCP Gatewayの構成に使用するメカニズムです。ゲートウェイがどのファイルを使用するかは、環境変数GWICONFIGによって決定されます。構成ファイルは、構造面でも構成面でもTuxedoトランザクション・マネージャのUBBCONFIGファイルに似ています。したがって、管理者にOracle Tuxedoの経験があれば、各種のトレーニングを受けなくても、TMA TCP Gatewayを構成できます。
注意: GWICONFIGは一般的な名称です。TuxedoのUBBCONFIGファイルやDMCONFIGファイルと同様に、別のファイル名を選択してもかまいません。GWICONFIGファイルの名前をGWICONFIG環境変数に指定するようにしてください。また、アプリケーションのディレクトリにGWICONFIGファイルを保存する必要があります。
すべてのネイティブ・システムを記述します。同じ構成ファイル内にあるゲートウェイをそれぞれ区別できるように、ゲートウェイ名(GWI_GWNAME環境変数に指定されている名前)を使用します。 TMA TCP Gatewayを介してOracle Tuxedoドメインにアクセス可能なローカル・サービスを記述します。各ローカル・サービスは、NATIVEパラメータに基づいて、ネイティブ・システムにリンクされます。TMA TCP Gatewayは、それぞれのローカル・サービスに相当するネイティブ・システムのTCPのポート番号とIPアドレスを使用して、TCPのリスニングのエンドポイントを確立します。 Oracle Tuxedoドメインからアクセス可能なリモート・サービスを記述します。各リモート・サービスは外部システム上のTCPサービスを表します。FOREIGNパラメータは、リモート・サービスごとの外部システムの名前を定義します。TMA TCP Gatewayは外部システムのTCPポート番号とIPアドレスを使用して、リモートのTCPサービスに接続します。
警告:
注意: GWCONFIGファイルの変更は、以前のリリースのTMA TCPからアップグレードする際に行うようにしてください。アップグレードに関する具体的な情報は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for TCPリリース・ノート』を参照してください。次の項から、GWICONFIGファイルのGLOBALセクションに関連するパラメータについて説明します。これらのパラメータは、ゲートウェイの全般的な特性を示します。[ # A comment (from "#" to end of line)]
*GLOBAL
[ NWDEVICE=TCP_device ]
[ CONNECT_TIME=n]
[ IDLE_TIME=n]
[ OUTREQ_TIME=n]
[ LATENCY=n|1 ]
[ SECURE=Y|N ]
[ MULTIPLEX=n|1 ]
[ DFLTWRAP=wrapper name ]
[ DFLTTYPE=translation type ]次の表に、GLOBALセクションに設定するパラメータを示します。
表5-2 GLOBALセクションのパラメータ DFLTWRAP=wrapper name FOREIGNセクションの指定がないマシン、またはFOREIGNセクションにWRAPパラメータの指定がないマシンに対して、メッセージのラップとラップ解除を行う際のデフォルトとして使用するラップ用ライブラリの名前を指定します。該当するラッパー・オブジェクトWRAP<wrapper name>が存在していなければなりません。ほとんどの場合はラッパー名にTPSを使用します。データ領域のセキュリティを使用する場合は、TPSDを指定します。データ領域セキュリティの詳細は、「Oracle TMA TCP Gatewayのセキュリティの設定」を参照してください。 次の項から、GWICONFIGファイルのNATIVEセクションに関連するパラメータについて説明します。これらのパラメータはローカル・システム固有のパラメータです。同じ構成ファイルに複数のネイティブ・システムを指定できるため、複数のゲートウェイ・プロセスが同じ構成ファイルにアクセスできます。これにより、接続サービスが一元化されます。ゲートウェイ・プロセスとネイティブ・システムのエントリとの関連付けは、GWINAME環境変数を使用して行います。GWICONFIGファイルのNATIVEセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。[ # A comment (from "#" to end of line)]
*NATIVE
<GATEWAY_NAME>
[ IPADDR=ip_address ]
[ TCP_PORT=port number ]
[ IDLE_TIME=n]
[ MULTIPLEX=n]
[ POLL_TIME=n]
[ MAXCONNECT=n]次の表に、NATIVEセクションに指定する各ローカル・システムを示します。
表5-3 NATIVEセクションのパラメータ このパラメータは、GWINAME環境変数に渡されるゲートウェイ識別子を表現する1~78文字の英数字文字列です。 IPADDR=ip_address ローカル・システムのIPアドレスを指定します。IPADDRに指定できるフォーマットは、0xaaaaaaaaという16進数形式、 //#.#.#.#というドット区切りの10進数形式、および//ホスト[.ドメイン名]というDNS形式です。 TCP_PORT=port number GWICONFIGファイルのFOREIGNセクションで、外部システムに関するパラメータを集中的に記述します。GWICONFIGファイルのFOREIGNセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。[ # A comment (from "#" to end of line)]
*FOREIGN
<SYSTEM_NAME>
IPADDR=ip_address
[TYPE=system_type]
[WRAP=wrapper name]
[TCP_PORT=port number]
[MULTIPLEX=n sessions]
[IDLE_TIME=n seconds]
[RMTACCT=”userid”]
[PASSWORD=”password”]
[CICS=Y | N]
[CICSHAND=<name>]
[MAXCONNECT=n]
[CONNSYNC=Y|N]
[CONNECT_TIME=n]
[CICSDATA="string"]次の表に、FOREIGNセクションで指定する外部システムごとに設定するパラメータを示します。次の表に、FOREIGNセクションに指定するパラメータを示します。
IPADDR=ip_address リモート・システムのIPアドレスを指定します。IPADDRに指定できるフォーマットは、0xaaaaaaaaという16進数形式、 //#.#.#.#というドット区切りの10進数形式、および//ホスト[.ドメイン名]というDNS形式です。 TYPE=system type Tuxedoバッファ(アプリケーションのデータ)のエンコード先とデコード先にする外部システムのタイプを指定します。TYPE値にMVSやMVSCを指定すると、CからCOBOLへのエンコードまたはCOBOLデータのエンコードがサポートされます。TYPEを指定しない場合は、GLOBALセクションのDFLTYPEの値が使用されます。 WRAP=wrapper name このホストに対するメッセージのラップとラップ解除に使用するラップ用のエントリの名前を指定します。該当するラッパー・オブジェクトwrap<wrapper name>が存在していなくてはなりません。ほとんどの場合はラッパー名にTPSを使用します。 TCP_PORT=port number MULTIPLEX=n sessions per connection IDLE_TIME=n seconds CICSHAND=<name> RMTACCT=”userid” PASSWORD=”password” CICSDATA=”string” GWICONFIGファイルのLOCAL_SERVICESセクションには、DMCONFIGファイルに指定されている各ローカル・サービスのパラメータを指定します。各サービスのエントリ名は、DM_LOCAL_SERVICESセクションのサービスのリモート名と一致していなければなりません。GWICONFIGファイルのLOCAL_SERVICESセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。[ # A comment (from "#" to end of line)]
*LOCAL_SERVICES
<SERVICE_NAME>
[INRECTYPE=”foreign_incoming_buffer_type”]
[OUTRECTYPE=”foreign_outgoing_buffer_type”]
[SECURE=Y | N]
[CONV=Y | N]次の項では、LOCAL_SERVICES_SERVICESセクションに指定するサービスごとのパラメータ設定について説明します。
INRECTYPE=”foreign_incoming_buffer_type” OUTRECTYPE=”foreign_outgoing_buffer_type” サービスを会話型にするかどうかを指定します。会話モードは現在サポートされていないため、Yを指定するとエラー・メッセージが戻され、ゲートウェイは起動しません。GWICONFIGファイルのREMOTE_SERVICESセクションには、DMCONFIGファイルに指定されている各リモート・サービスのパラメータを指定します。各サービスのエントリ名は、DM_REMOTE_SERVICESセクションのサービスのリモート名と一致していなければなりません。GWICONFIGファイルのREMOTE_SERVICESセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。[ # A comment (from "#" to end of line)]
*REMOTE_SERVICES
<SERVICE_NAME>
[INRECTYPE=”foreign_outgoing_buffer_type”]
[OUTRECTYPE=”foreign_incoming_buffer_type”]
[OUTREQ_TIME=n]
[SECURE=Y | N]
[CONV=Y | N]次の表に、REMOTE_SERVICESセクションに指定するサービスごとのパラメータ設定について説明します。
このパラメータは、ローカル・サービス名(DMCONFIGファイルのDM_REMOTE_SERVICESセクションのRNAME値と同じもの)を表現する1~78文字の英数字文字列です。RNAMEを指定しない場合、この名前はTuxedoサービス名と同じになります。 INRECTYPE=”foreign_outgoing_buffer_type” リモート・サーバーへのリクエストの外部バッファ・タイプを指定します。INRECTYPEを指定しない場合は、デフォルトがタイプなしになります。この場合、バッファのタイプは変更されます。 OUTRECTYPE=”foreign_incoming_buffer_type” リモート・サーバーからの応答の外部バッファ・タイプを指定します。OUTRECTYPEを指定しない場合は、デフォルトがタイプなしになります。この場合、バッファのタイプは変更されません。 サービスを会話型にするかどうかを指定します。会話モードは現在サポートされていないため、Yを指定するとエラー・メッセージが戻され、ゲートウェイは起動しません。ドメイン構成ファイルは(DMCONFIG)は仕様セクションで構成されます。セクションは、アスタリスク(*)が先頭に付いた行から始まります。アスタリスク(*)の直後にはセクション名が表示されます。アスタリスクは、セクション名を指定するときに必要です。指定可能なセクション名は、DM_LOCAL_DOMAINS、DM_REMOTE_DOMAINS、DM_LOCAL_SERVICES、DM_REMOTE_SERVICES、DM_ROUTINGおよびDM_ACCESS_CONTROLです。これより、新しいゲートウェイ構成を定義するDMCONFIGファイルの具体的なセクションごとに重要なパラメータについて説明します。DMCONFIGファイルのDM_LOCAL_DOMAINSセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。LDOM 必須パラメータ [オプション・パラメータ]LDOMは各ローカル・ドメインの名前付けに使用するidentifierの値であり、同じ構成の中で一意でなくてはなりません。DM_LOCAL_SERVICESセクションに記述する場合、LDOMはローカル・サービスが特定のゲートウェイ・グループに接続する際の識別子になります。次の表に、DM_LOCAL_SERVICESセクションに設定するパラメータを示します。
表5-7 DM_LOCAL_DOMAINS Sectionセクションのパラメータ GWGRP = identifier このローカル・ドメインを表すゲートウェイ・サーバー・グループの名前(TUXCONFIGファイルに指定されている名前)を指定します。DOMAINIDとゲートウェイ・サーバー・グループの名前は、1対1の関係でなくてはなりません。つまり、それぞれのGWGRPには、それに対応する一意のDOMAINIDが必要です。 TYPE = identifier ローカル・ドメインをクラスにグループ化するために使用します。TYPEをTDOMAINやその他のドメイン・ゲートウェイ・タイプに設定できます。TDOMAINという値は、このローカル・ドメインが別のTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのみと通信できることを示します。TMA TCP Gatewayと連携する場合は、TYPE=IDOMAINを指定します。.ドメイン・タイプは$TUXDIR/udataobj/DMTYPEファイルに定義する必要があります。 DOMAINID = string ローカル・ドメインの識別に使用します。DOMAINIDはローカル・ドメインとリモート・ドメインの両方含めて一意でなければなりません。stringの値は、一連の文字(BA.CENTRAL01"など)か、または"0x"で始まる16進数("0x0002FF98C0000B9D6"など)です。DOMAINIDの長さは32オクテット以下にする必要があります。値が文字列の場合は、31文字以下にする必要があります。 AUDITLOG = string このローカル・ドメインの監査ログ・ファイルの名前を指定します。監査ログ機能はdmadminコマンドによってアクティブ化されると、このローカル・ドメイン内のすべての操作を記録します。監査ログ機能がアクティブになっているときに、このパラメータを指定しない場合は、$APPDIR環境変数か、またはTUXCONFIGファイルのMACHINESセクションのAPPDIRキーワードに指定されたディレクトリに、DMmmddyy.LOG (mm=月、dd=日、yy=年)というファイルが作成されます。 BLOCKTIME = numeric TUXCONFIGファイルに指定されたBLOCKTIMEパラメータの値 呼出しの中断を許可する最大待ち時間を指定します。値はTUXCONFIGファイルに指定されているSCANUNITパラメータとの積になります。SCANUNIT * BLOCKTIMEの値は、SCANUNIT以上32,768秒未満でなければなりません。タイムアウトが発生すれば、その影響を受けたリクエストは必ず失敗します。TUXCONFIG内でトランザクションに対して指定されたタイムアウトは、リクエストがトランザクションから発行されるごとに毎回使用されます。 CODEPAGE = table-identifier DMCONFIGファイルに指定されていないリモート・ホストと連携するためのマッピングを指定します。CODEPAGEは、ローカルのTuxedoアプリケーションとリモートのメインフレーム・アプリケーションとの間で、SBCS (ASCIIからEBCDICへの)変換を指定するか、マルチバイト文字セット(MBCS)のエンコードまたはデコードを指定します。table-identifierは、変換表を収容しているファイルを示します。ファイル($TUXDIR/udatajobj/codepageディレクトリ内にあり)の名前の一部は、変換時に使用されるコード・ページ番号です。このパラメータには、DMCONFIGファイルに指定されていないリモート・ホストと連携するためのマッピングを指定します。たとえばSBCS (ASCIIからEBCDIC)の場合、CODEPAGE=00819x00297と指定すると、ASCII CP-00819文字とフランス語版EBCDIC CP-00297文字との間で相互に変換するための変換表が使用されます。変換表は変更できます。文字をすべて掲載した一覧は、「コード・ページ変換表」を参照してください。たとえばMBCSの場合、CODEPAGE="UTF-8:ibm-1388"と指定すると、UTF-8文字と簡体字中国語混合のEBCDIC ibm-1388文字との相互変換に使用するMBCSエンコードまたはデコードになります。詳細は、「マルチバイト文字セット(MBCS)変換の使用」を参照してください。 DMTLOGDEV = string このマシンのドメイン・トランザクション・ログ(DMTLOG)を格納するTuxedoファイル・システムを指定します。DMTLOGは、TuxedoシステムのVTOC表としてデバイスに格納されています。このパラメータを指定しない場合、ドメイン・ゲートウェイ・グループはリクエストをトランザクション・モードで処理できません。同じマシン上で実行するローカル・ドメインは、同じDMTLOGDEVファイル・システムを共有できますが、ローカル・ドメインごとに、DMTLOGNAMEキーワードで指定した個別のログ(DMTLOGDEVの表)を作成する必要があります。 DMTLOGNAME = identifier “DMTLOG" このドメインのドメイン・トランザクション・ログの名前を指定します。この名前は、複数のローカル・ドメインで同じDMTLOGDEVを使用する場合、一意でなければなりません。名前は30文字以下にしてください。 DMTLOGSIZE = numeric MAXDATALEN = numeric MAXRDOM = numeric ゲートウェイごとに許可する接続(ドメインのタイプがOSITPである場合はダイアログ)の最大数を指定します。このパラメータを指定しない場合は制限がなくなります。 MAXRDTRAN = numeric MAXTRAN = numeric このローカル・ドメイン上で同時に実行できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。0以上で、TUXCONFIGファイルに定義されているMAXGTTパラメータ以下の値を指定します。値を指定しない場合は、デフォルトのMAXGTTが指定されます。 MAXSENDLEN = numeric このローカル・ホストとの間で送受信するメッセージの最大長(バイト)を指定します。このパラメータを設定する場合は、送受信されるメッセージはすべて、MAXSENDLENバイト以下のパケットに分解されます。このパラメータを指定しない場合は制限がなくなります。DMCONFIGファイルのDM_REMOTE_DOMAINSセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。RDOM必須パラメータ [optional parameters]RDOMは、この構成の中で認識されているリモート・ドメインをそれぞれ識別するために使用するidentifier値であり、構成の中で一意でなくてはなりません。次の表に、DM_REMOTE_DOMAINSセクションに設定するパラメータを示します。
TYPE = identifier リモート・ドメインをクラスにグループ化するために使用します。TYPEをTDOMAINやその他のドメイン・ゲートウェイ・タイプに設定できます。TDOMAINという値は、このリモート・ドメインが別のTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのみと通信できることを示します。OSITPという値は、このリモート・ドメインがOSI-TPプロトコルを介して他のTPドメインと通信することを示します。TMA TCP Gatewayと連携する場合は、TYPE=IDOMAINを指定します。 DOMAINID = string リモート・ドメインの識別に使用します。DOMAINIDの長さは32オクテット以下にする必要があります。値が文字列の場合は、31文字以下にする必要があります。DOMAINIDはリモート・ドメイン間で一意でなければなりません。stringの値は、一連の文字か、または"0x"で始まる16進数です。 CODEPAGE = table-identifier ローカルのTuxedoアプリケーションとリモートのメインフレーム・アプリケーションとの間で、SBCS (ASCIIからEBCDICへの)変換を指定するか、マルチバイト文字セット(MBCS)のエンコードまたはデコードを指定する際に使用します。table-identifier 変換表を含むファイルを表します。ファイル($TUXDIR/udatajobj/codepageディレクトリ内にあり)の名前の一部は、変換時に使用されるコード・ページ番号です。たとえばSBCS (ASCIIからEBCDIC)の場合、CODEPAGE=00819x00297と指定すると、ASCII CP-00819文字とフランス語版EBCDIC CP-00297文字との間で相互に変換するための変換表が使用されます。変換表は変更できます。文字をすべて掲載した一覧は、「コード・ページ変換表」を参照してください。たとえばMBCSの場合、CODEPAGE="UTF-8:ibm-1388"と指定すると、UTF-8文字と簡体字中国語混合のEBCDIC ibm-1388文字との相互変換に使用するMBCSエンコードまたはデコードになります。詳細は、「マルチバイト文字セット(MBCS)変換の使用」を参照してください。このセクションは、DMCONFIGファイルのオプションのセクションであり、ローカル・ドメインによって使用されるアクセス制御リストを示します。DMCONFIGファイルのDM_ACCESS_CONTROLセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。ACL_NAME必須パラメータACL_NAMEは固有のアクセス制御リストの識別に使用する名前(identifier)です。名前の長さは15文字以下にする必要があります。
このセクションには、各ローカル・ドメインから外部に公開するサービスに関する情報を指定します。このセクションはオプションで、指定しない場合は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションに定義されているすべてのローカル・ドメインが、TuxedoシステムまたはTuxedoドメインのアプリケーションによって公開されているすべてのサービスに対するリクエストを受け付けます。このセクションを定義する場合は、リモート・ドメインからリクエスト可能なローカル・サービスのグループの限定に使用するようにしてください。DMCONFIGファイルのDM_LOCAL_SERVICESセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。service [optional parameters]serviceは、外部に公開するサービスのローカル名(identifier)で、名前の長さが15文字以内に制限されています。この名前は、ローカルのTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのアプリケーションと連携して動作する1つ以上のサーバーで公開されている名前に相当します。外部に公開するサービスは、TUXCONFIGファイルのSERVICESセクションでサービスに指定されているエントリのデフォルトのプロパティや固有のプロパティを引き継ぎます。これらのパラメータとしては、LOAD、PRIO、AUTOTRAN、ROUTING、BUFTYPE、TRANTIMEなどがあります。
ACL = identifier リモート・ドメインからこのサービスに対して発行されるリクエストをローカル・ドメインが制限するために使用するアクセス制御リスト(ACL)の名前を指定します。ACLの名前はDM_ACCESS_CONTROLセクションで定義します。このパラメータを指定しない場合は、このサービスにリクエストが発行されたときにアクセス制御は実行されません。 LDOM = identifier このサービスを外部に公開するローカル・ドメインを識別する名前を指定します。このキーワードを指定しない場合は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションに定義されているすべてのローカル・ドメインが、このローカル・サービスに対するリクエストを受け付けます。 RNAME = string 代替のデータ・マッピング製品を使用するには、バッファ・タイプにFMLを指定し(実際に渡されるTuxedoのバッファ・タイプに関係せずに指定)、サブタイプにエンコード用のサービス名を指定します。ゲートウェイはエンコードを行わないため、DMCONFIGファイルのFMLバッファ・タイプを指定すると、代替のデータ・マッピングのみを使用するという意味になります。Tuxedoサーバーと代替のデータ・マッピング製品には、実際のTuxedoのバッファ・タイプを構成する必要があります。 代替のデータ・マッピング製品を使用するには、バッファ・タイプにFMLを指定し(実際に渡されるTuxedoのバッファ・タイプに関係せずに指定)、サブタイプにデコード用のサービス名を指定します。ゲートウェイはデコードを行わないため、DMCONFIGファイルのFMLバッファ・タイプを指定すると、代替のデータ・マッピングのみを使用するという意味になります。Tuxedoサーバーと代替のデータ・マッピング製品には、実際のTuxedoのバッファ・タイプを構成する必要があります。DMCONFIGファイルのDM_REMOTE_SERVICESセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。service [optional parameters]serviceは、ローカルのTuxedoシステムまたはTuxedoドメインのアプリケーションが特定のリモート・サービスにアクセスする際に使用する名前(identifier)です。各リモート・サービスは、特定のリモート・ドメインに関連付けられています。
表5-11 DM_REMOTE_SERVICESセクションのパラメータ LDOM = identifier このリモート・サービスにリクエストをルーティングするローカル・ドメインの名前を指定します。ローカル・ドメインに関連付けられているゲートウェイ・グループは、TuxedoシステムおよびTuxedoドメインの掲示板にserviceを公開します。このパラメータを指定しない場合は、どのローカル・ドメインでも、このリモート・サービスに対するリクエストの受付けが可能です。サービス・リクエストの宛先は、同じタイプのリモート・ドメイン(RDOMキーワードについては次の定義を参照)に設定されます。 RDOM = identifier このサービスを実際に実行するリモート・ドメインの名前を指定します。このパラメータを指定せず、ルーティング基準(ROUTINGキーワードについては次の定義を参照)を指定しない場合、ローカル・ドメインは、タイプが一致するいずれかのリモート・ドメインがこのサービスを受け付けるものとして扱い、既知のドメイン(すでに接続が確立されているドメイン)またはDM_REMOTE_DOMAINSセクションのリモート・ドメインを選択します。 RNAME = string リモート・ドメインが実際のサービス名として認識する名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、リモート・サービス名は、serviceに指定されている名前と同じになります。TMA TCPの場合、この名前はGWICONFIGファイルのサービス名と一致する必要があります。 ROUTING = identifier 複数のリモート・ドメインが同じサービスを提供している場合に、このオプションのパラメータを指定すると、ローカル・ドメインはデータ依存型ルーティングを実行できます。identifierには、このデータ依存型ルーティングに使用するルーティング基準を指定ます。指定しない場合は、このサービスではデータ依存型ルーティングは行われません。identifierは15文字以内でなければなりません。サービス名は同じで異なるRDOMパラメータを持つ複数のエントリがある場合、ROUTINGパラメータはそのエントリすべてにおいて同じでなければなりません。 TRANTIME = integer 代替のデータ・マッピング製品を使用するには、バッファ・タイプにFMLを指定し(実際に渡されるTuxedoのバッファ・タイプに関係せずに指定)、サブタイプにエンコード用のサービス名を指定します。ゲートウェイはエンコードを行わないため、DMCONFIGファイルのFMLバッファ・タイプを指定すると、代替のデータ・マッピングのみを使用するという意味になります。Tuxedoアプリケーションと代替のデータ・マッピング製品には、実際のTuxedoのバッファ・タイプを構成する必要があります。 代替のデータ・マッピング製品を使用するには、バッファ・タイプにFMLを指定し(実際に渡されるTuxedoのバッファ・タイプに関係せずに指定)、サブタイプにデコード用のサービス名を指定します。ゲートウェイはデコードを行わないため、DMCONFIGファイルのFMLバッファ・タイプを指定すると、代替のデータ・マッピングのみを使用するという意味になります。Tuxedoアプリケーションと代替のデータ・マッピング製品には、実際のTuxedoのバッファ・タイプを構成する必要があります。このセクションはDMCONFIGファイルにおけるオプションのセクションであり、型付きバッファであるFML、VIEW、X_C_TYPEおよびX_COMMONを使用したサービス・リクエストのデータ依存型ルーティングに関する情報を提供します。DMCONFIGファイルのDM_ROUTINGセクションのフォーマットは、次のリストに示すとおりです。CRITERION_NAME必須パラメータ
表5-12 DM_ROUTINGセクションのパラメータ FIELD = identifier ルーティング・フィールドの名前を指定します。30文字以内にする必要があります。このフィールドは、FMLフィールド表(FMLバッファの場合)またはFMLビュー表(VIEW、X_C_TYPEまたはX_COMMONバッファの場合)における識別用のフィールド名として扱われます。FLDTBLDIR環境変数とFIELDTBLS環境変数に基づいてFMLフィールド表の場所が判断され、VIEWDIR環境変数とVIEWFILES環境変数に基づいてFMLビュー表の場所が判断されます。 RANGES = string ルーティング・フィールドの範囲と関連付けられたリモート・ドメイン名(RDOM)を指定します。stringは二重引用符で囲む必要があります。stringは範囲/RDOMのペアをカンマで区切って順番に並べたフォーマットにします。関連するFIELDのデータ型の最大値を示すために、値MAXを使用できます。文字列と配列の場合は、8進数値の255文字の無制限文字列です。文字フィールドの場合は、単一の8進数値の255文字を指定です。数値の場合は、数値としてフィールドに格納できる最大値です。 したがって、MIN - -5は -5以下のすべての数値を指し、6 - MAXは、6以上のすべての数値を指すことになります。範囲(range)内のメタキャラクタ* (ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。1つのエントリで1つのワイルドカード範囲のみを指定でき、最後に指定する必要があります(その後の範囲は無視されます)。文字列、配列および文字のフィールド型に使用する文字列による範囲値は一重引用符で囲む必要があり、その前に符号を付けることはできません。short型とlong型の整数値は数字の文字列であり、正負の符号を数字の前に付けることができます。浮動小数点は、Cコンパイラまたはatof():で受け付けられるフォーマットで指定する必要があり、オプションの符号、数字の文字列(必要に応じて小数点を追加)、オプションのeまたはEとそれに続くオプションの符号またはスペース、整数という順番で指定します。フィールドの値が範囲の中に入っている場合、関連付けられているRDOM値はリクエストのルーティング先のリモート・ドメインを示します。RDOMの値を''*''にすると、ゲートウェイ・グループに基づいて認識可能な任意のリモート・ドメインをリクエストの宛先にすることができます。 このルーティング・エントリを適用できるデータ・バッファのタイプとサブタイプのリストです。タイプはFML、VIEW、X_C_TYPEまたはX_COMMONです。タイプFMLにはサブタイプは指定できず、他のタイプにはサブタイプが必須です(「*」は使用できません)。同じルーティング基準名には、タイプ/サブタイプのペアを重複して指定できませんが、タイプ/サブタイプのペアが一意であれば、複数のルーティング・エントリに同じ基準名を指定することができます。リスト5-16は、DMCONFIGファイルのサンプルであり、TMA TCP Gateway製品を実行する前にこのファイルを設定する必要があります。代替のデータ・マッピング用ツールを使用するDMCONFIGファイルのサンプルについては、「Oracle TMA TCP Gatewayのデータ・マッピングに関する構成」の項を参照してください。リスト5-16 サンプルのDMCONFIGファイル