プライマリ・コンテンツに移動
Oracle Enterprise Pack for Eclipse Oracle Mobile Application Framework (OEPE Edition)でのモバイル・アプリケーションの開発
リリース2.3.0
E77213-01
  目次へ移動
目次

前
 
次
 

8 MAFアプリケーション・コンテンツの再使用

この章では、機能アーカイブ(FAR)ファイルの概要と、これらのファイルにアプリケーション機能のコンテンツをパッケージ化して、1つ以上のMAFアプリケーションで再利用する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 機能アーカイブ・ファイルの概要

アプリケーション機能は、機能アーカイブ・ファイル(FAR)と呼ばれるJARファイルにパッケージ化されると、他のMAFアプリケーションが使用できる再利用可能なコンテンツを提供します。MAFアプリケーションは1つ以上のFARファイルを使用できます。FARファイルには、アイコンのイメージ、リソース・バンドル、HTMLファイル、JavaScriptファイル、その他の実装固有のファイルなど、アプリケーション機能が必要とするすべてのものが格納されています。

また、FARには、パッケージ化された各アプリケーション機能を一意のIDで識別する、1つのmaf-feature.xmlファイルも含まれています。このファイルを編集することで、コンテンツ実装(MAF AMX、ローカルHTML、リモートURL)などのアプリケーション機能プロパティを更新し、ユーザー・ロールや権限またはデバイス・プロパティなどのファクタに基づいてプロパティを表示できます。

FARをアプリケーション・ライブラリまたはビュー・コントローラ・プロジェクトとして追加できます。FARのコンテンツをプロジェクト・ライブラリとして追加する場合、FARのコンテンツをカスタマイズすることも、その個別のアーティファクトを再利用することもできません。FARがライブラリ・ファイルとして追加される場合、MAアプリケーションではFAR全体が使用されます。たとえば、FARのタスク・フローは、タスク・フロー・コール・アクティビティのターゲットにすることはできません。

8.2 MAFアプリケーションでのFARコンテンツの使用方法

FARをインポートして、MAFアプリケーションからその機能にアクセスできるようにすることができます。

始める前に:

アプリケーション機能を機能アーカイブ・ファイルとしてデプロイします(第27.6.2項「機能アーカイブのデプロイ方法」を参照)。

アプリケーション機能コンテンツをMAFアプリケーションに追加するには:

  1. プロジェクト・エクスプローラで、最上位のアセンブリ・プロジェクトのフォルダを展開し、MAFフォルダを展開します。

  2. 「MAFアプリケーション・エディタ」をダブルクリックして開きます。

  3. 機能アーカイブ・フォルダを右クリックし、「新」→「機能アーカイブ」を選択します。

  4. 「URI」フィールドの「参照」ボタンをクリックして、モバイル機能のアーカイブ場所ダイアログを開き、FARを配置できるURIを入力します。OEPEによって、選択したファイルに機能の定義が含まれているかどうか、および場所がアクセス可能かどうかが検証されます。

  5. URIを指定し、OEPEによってそれが確認されたら、「OK」をクリックします。

8.3 FARの追加時に行われる処理

MAFアプリケーションにFARを追加した後に行われる処理は、次のとおりです。

  • 図8-1に示すように、FARがMAFアプリケーション・エディタに表示されます。

    図8-1 MAFアプリケーションにインポートされた機能アーカイブ

    この図は周囲のテキストで説明しています
  • JARに含まれるmaf-feature.xmlファイルで宣言されたすべてのアプリケーション機能は、アプリケーションで使用できるようになります(図8-2を参照。ドロップダウンには、JAR内の使用可能なアプリケーション機能のIDと、アプリケーション内で定義済のIDが表示されています)。

    図8-2 利用可能なFAR機能

    この図は周囲のテキストで説明しています
  • 機能アーカイブJARにあるconnections.xmlファイル内の情報は、使用するアプリケーションのconnections.xmlファイルにマージされます。競合がある場合は、「ログ」ウィンドウに表示されます。

8.4 機能アーカイブ・リソースの再使用の有効化に関する必知事項

FARのリソースをアプリケーションで使用可能にするためには、FARの名前とその機能参照IDが両方ともグローバルに一意である必要があるため、maf-application.xmlファイル内に機能参照IDの重複がないことを確認してください。FARの内部では、DataControl.dcxファイルが一意のパッケージ・ディレクトリ内に存在する必要があります。これらのパッケージ・ディレクトリのデフォルト名をそのまま使用するのではなく、プロジェクト用に一意のパッケージ階層を作成する必要があります。さらに機能参照IDについても、同じようなパッケージ・ネーミング・システムを使用する必要があります。