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Oracle® Fusion Middleware Oracle API Managerの使用
12c (12.2.1.1.0)
E79333-01
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6 Oracle Service Busを使用したAPIのキュレートおよび公開

APIを作成した後、トラフィックを受信する前に、メタデータをAPIに追加してAPIを公開する必要があります。この章では、API ManagerとともにインストールされるOracle Service Busコンソールを使用したWSDLベースのSOAPプロキシ・サービスとRESTプロキシ・サービスのAPIとしてのキュレートおよび公開について説明します。

ここで説明されているタスクは、API Curatorロールを持つユーザーが実行します。

注意:

この章のタスクを開始する前に、APIプロキシ・サービスを作成してアクティブ化する必要があります。詳細は、「APIの作成」を参照してください。

内容は次のとおりです。

6.1 APIのメタデータの編集

プロキシ・サービスを作成したら、API Manager PortalでAPI詳細ページに表示される説明的なメタデータを追加できます。

APIコンシューマは、このメタデータを使用してAPIが自分のアプリケーションに対して適切な選択肢かどうかを判断し、APIをテストします。Service Busコンソールへのアクセス権を持つユーザーもメタデータを使用してそのAPIを評価できます。

APIのメタデータを編集するには:

  1. Oracle Service Busコンソールから、公開するサービスのプロキシ・サービス定義を開きます。
  2. 「API」タブをクリックします。次の図に示すように、「概要」リージョンで「編集」をクリックします。
  3. 次の表の説明に従って、メタデータ・プロパティを編集します。
    要素 説明

    概要

    このセクションを使用してAPIに関連付けられている基本的なメタデータを変更します。

    名前

    APIの名前を入力します。

    バージョン

    プロキシ・サービスのバージョン情報を入力します。

    説明

    APIの機能の詳細説明を入力します。

    タグ

    APIに関連付けるタグを入力します。Oracle API Manager Portalでは、これらのタグを使用してAPIを検索できます。

    非推奨ステータス

    このセクションを使用してAPIの非推奨化に関連するオプションを設定します。

    非推奨

    APIを非推奨にする場合に選択します。

    説明

    後継バージョン(ある場合)など、APIが非推奨となった理由を説明するテキストを入力します。

    参照

    このセクションを使用して外部ドキュメント参照などの情報ソースを追加します。

    注意: 参照は最大4つに制限されます。

    名前

    参照の名前を入力します。

    URL

    参照のURLを入力します。

    セキュリティ

    このセクションを使用してセキュリティ情報を追加します。

    概要

    このAPIにアタッチするグローバル・セキュリティ・ポリシーの概要を入力します。

    注意: OWSMからの個々のセキュリティ・ポリシーの説明は、「API詳細」ページでコンシューマに公開されます。

    テスト

    このセクションを使用してテスト情報を追加します。

    テストURL

    APIのテストに使用するURLを入力します。

    ヒント:

    テストURLの使用方法を「概要」セクションの「説明」フィールドに指定するか、「参照」セクションにHTML参照として指定できます。

  4. 「保存」をクリックします。これで、APIのメタデータが更新され、変更内容がOracle Service BusコンソールおよびAPI Manager Portalに反映されます。

6.2 APIステータスについて

APIのステータスにより、API Manager Portalに対して非公開になるか、公開されるかが決まります。

次の図に示すように、APIステータスは、「API」タブの「パブリッシュ・ステータス」リージョンの「ステータス」リストで設定します。

APIには次のステータスを設定できます。

  • ドラフト: ドラフトAPIは、Oracle API Manager Portalに公開されず、それに対するリクエストはすべてブロックされます。このオプションがデフォルトです。

  • プライベート: プライベートAPIは、Oracle Service BusでDeveloper権限を持つユーザーが使用できます。プライベートAPIは、API Manager Portalに表示されず、API Consumerロールを持つユーザーは使用できません。APIのプライベート化の説明は、「APIのプライベート化」を参照してください。

  • 公開済: 公開済APIは、Oracle API Manager Portalでコンシューマに公開されます。APIの公開の説明は、「Oracle API Manager PortalへのAPIの公開」を参照してください。

6.3 APIのプライベート化

Service BusでDeveloper権限を持つユーザーが使用できるようにする場合は、APIをプライベートにできます。「「プライベート」」とマークされたAPIは、API Manager Portalに表示されず、API Consumerロールを持つユーザーは使用できません。

APIをプライベートにするには:

  1. Oracle Service Busコンソールから、プライベートにするサービスのプロキシ・サービス定義を開きます。
  2. 「API」タブをクリックします。「パブリッシュ・ステータス」リージョンで「編集」をクリックします。
  3. 「ステータス」リストから、「プライベート」を選択します。
  4. 「保存」をクリックします。これで、APIはプライベートになります。

6.4 Oracle API Manager PortalへのAPIの公開

API Manager PortalからコンシューマがAPIを使用できるようにするには、管理対象とするか管理対象外とするかを決める必要があります。次に、ステータスを「公開済」に変更してAPIを公開します。

ヒント:

必ず「APIのメタデータの編集」の説明に従ってAPIにメタデータを追加してから、API Manager Portalに公開します。

6.4.1 APIを管理対象とするか管理対象外とするかの決定

APIを公開する前に、APIを管理対象として公開するか、管理対象外として公開するかを決定する必要があります。

  • 管理対象APIは、実行時にアプリケーションの権限キーをヘッダーとして渡すことによってのみ起動できます。ユーザーは、APIにサブスクライブしてこのキーを受信する必要があります。ユーザーがキーを使用しないで管理対象APIを起動しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。

  • 管理対象外APIは、実行時に制御されず、権限キーを渡さずにアクセスできます。ユーザーは、サブスクライブせずにこのようなAPIを起動できます。

「「公開済」へのAPIステータスの変更」で説明されているように、APIを公開して管理対象にする際に「管理対象」チェック・ボックスを選択します。後でAPIを非公開にすることにした場合は、「管理対象」チェック・ボックスの選択を解除します。

注意:

すでに管理対象のAPIを管理対象外にすることにした場合、アプリケーションの権限キー(管理対象APIには必要、管理対象外APIには不要)が含まれるAPIに対するユーザー・リクエストでは、ヘッダーのX-API-KEY属性が無視されます。リクエストは通常どおりに処理されます。

6.4.2 「公開済」へのAPIステータスの変更

APIのステータスを「公開済」に変更して、API Manager Portalに公開します。

APIを公開するには:

  1. Oracle Service Busコンソールから、公開するサービスのプロキシ・サービス定義を開きます。
  2. 「API」タブをクリックします。「パブリッシュ・ステータス」リージョンで「編集」をクリックします。
  3. 「ステータス」リストから、「公開済」を選択します。
  4. そのAPIを管理対象にする場合は、「管理対象」チェック・ボックスを選択します。
  5. 「保存」をクリックします。APIがAPI Manager Portalに公開されます。

    注意:

    このリージョンで「すべてクリア」ボタンをクリックすると、すべてのフィールドがデフォルト値にリセットされます。次に、「OK」をクリックして確認します。

6.5 API Manager PortalからのAPIの非公開化

APIを公開した後で、API Manager Portalで表示されないようにし、そのAPIに対するリクエストをすべてブロックすることにした場合は、ステータスを「ドラフト」に戻すことができます。

注意:

Service Busコンソールからプロキシ・サービスを削除すると、API Manager Portalからも削除されます。

APIのステータスを「ドラフト」に変更するには:

  1. Oracle Service Busコンソールから、「ドラフト」とマークするサービスのプロキシ・サービス定義を開きます。
  2. 「API」タブをクリックします。「パブリッシュ・ステータス」リージョンで「編集」をクリックします。
  3. 「ステータス」リストから、「ドラフト」を選択します。
  4. 「保存」をクリックします。これで、APIはAPI Manager Portalから非公開になります。

6.6 APIの非推奨化

非推奨APIは、API Manager Portalに公開されたままになります。ユーザーは、非推奨APIの詳細を表示できますが、サブスクライブはできません。

どのAPIが非推奨バージョンよりも優先されるかなど、APIが非推奨になった理由について詳細を指定できます。

注意:

非推奨になる前にAPIにサブスクライブしていたユーザーは、引き続きサブスクライブしています。APIに対するリクエストは通常どおりに処理されます。

APIを非推奨にするには:

  1. Oracle Service Busコンソールから、非推奨にするサービスのプロキシ・サービス定義を開きます。
  2. 「API」タブをクリックします。「概要」リージョンで「編集」をクリックします。
  3. 「非推奨ステータス」セクションで「非推奨」オプションを選択します。
  4. 次の図に示すように、「非推奨ステータス」セクションで「説明」フィールドに非推奨の説明を入力します。この説明は、そのAPIが非推奨になった理由や後継バージョンなどです。
  5. 「保存」をクリックします。これで、APIはAPI Manager Portalで「非推奨」とマークされます。

6.7 次のステップ

次のステップには、APIの検出、テストおよび使用が含まれます。

詳細は、「Oracle API Manager Portalの使用方法」を参照してください。