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Oracle® Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E79339-01
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15 データのパージ

この章では、Oracle B2Bインタフェースを使用して、設計メタデータおよびインスタンス・データをパージする方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

パージするその他の方法は、次を参照してください。

注意:

データをパージする前にアーカイブしておく必要があります。パージは元に戻せない操作です。最初に、重要なデータをアーカイブしていることを確認してください。

15.1 設計メタデータおよびインスタンス・データのパージ

設計メタデータおよびインスタンス・データをパージするには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。設計メタデータには、パートナ・プロファイル・データ、識別子、ドキュメント定義、チャネルおよびアグリーメントが含まれています。

このデータをパージする場合、インストールの一部である事前定義データ(ホスト取引パートナ名、プロトコルおよび識別タイプなど)はパージされません。インスタンス・データは、メッセージ処理の実行時に作成されます。インスタンス(実行時)データには、ビジネス・メッセージとメッセージ関連データが含まれています。

特定のインスタンス・データは、「レポート」リンクの「ビジネス・メッセージ」タブからパージできます。詳細は、「メッセージのパージ」を参照してください。

パージでは、B2Bが資格証明ストアに作成するアーティファクト(パスワードなど)は削除されません。資格証明ストアの詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』の資格証明ストア・フレームワークを使用した開発に関する項を参照してください。

インスタンス・メッセージのパージでは、必要に応じて管理番号情報をパージできます。管理番号は、EDI (X12やEDIFACT)およびHL7のメッセージ標準で使用されます。B2Bは、インバウンド・メッセージおよびアウトバウンド・メッセージの管理番号を追跡します。アウトバウンド・メッセージの場合、管理番号は内部管理番号表から順番に生成されます。インスタンス・データと管理番号をパージすると、順序がリセット(管理番号表がリセット)されるため、パージ後のアウトバウンド・メッセージにはパージ前のメッセージと同じ管理番号が設定される場合があります。これが望ましくない場合は、管理番号をパージしないでください。

パージは、次の目的のために役立ちます。

  • ディスク領域の管理およびパフォーマンスの向上

  • テスト・システム上のリポジトリの削除

設計メタデータまたはインスタンス・データをパージするには:

  1. 「管理」タブ、「パージ」タブの順にクリックします。
  2. (インスタンス・データをパージする場合のオプション)「管理番号のパージ」を選択して、順序をリセットします。
  3. 「設計メタデータのパージ」または「インスタンス・データのパージ」をクリックします(図15-1を参照)。

    図15-1 設計メタデータまたはインスタンス・データのパージ

    図15-1の説明が続きます
    「図15-1 設計メタデータまたはインスタンス・データのパージ」の説明

    「設計メタデータのパージ」を選択すると、メッセージ「リポジトリからすべての設計メタデータを完全に削除しますか。」が表示されます。

    「インスタンス・データのパージ」を選択すると、メッセージリポジトリからすべての実行時データを完全に削除しますか。が表示されます。

  4. 「はい」をクリックします。

15.2 データベース・パーティションに基づくデータのパージ

Oracle B2Bでは、PURGE_INSTANCE_MSGS_AUDITプロシージャを使用して提供される条件に基づいて、B2Bの表からデータをパージできます。通常、Oracle B2BはB2B_BUSINESS_MESSAGE表を使用して、データベース・パーティションに基づくパージを実行します。

パーティションベースのパージは、次の条件によって制御します。

  • p_startDate: パージするレコードの開始日。

  • p_endDate: パージするレコードの終了日。

  • p_msgState: ビジネス・メッセージの状態。

  • p_tpName: 取引パートナ名(指定する場合、directionも指定する必要があります。)

  • p_direction: メソッドの方向を示します。有効な値は次のとおりです。

    • INBOUND

    • OUTBOUND

  • p_msgType: リクエスト・タイプを示します。有効な値は次のとおりです。

    • REQ

    • RESP

  • p_tpaName: 取引パートナ・アグリーメント(TPA)の名前。

  • p_idType: 取引パートナを一意に識別し、ドキュメントの交換方法を定義する、送信者のID_TYPEまたは識別子タイプ。

  • p_idVal: 送信者のID_VALUE。識別子タイプに関連する値。

  • p_shouldArchive: パージするメッセージをアーカイブするかどうかを示します。有効な値は次のとおりです。

    • true

    • false

  • p_force_del: データを強制的に削除するかどうかを示します。

    <レビューア:> 技術的な正確さを確認してください。

  • p_archiveFileName: アーカイブのファイル名。

  • p_tpaId: TPA ID。

  • p_action: 実行するEBMSアクション。

  • p_service: 起動するEBMSサービス。

  • p_docType: ドキュメント・タイプ。

  • p_commitFrequency: 一括削除をコミットする頻度。デフォルト値は5000レコード/バッチです。

  • p_auditId: auditIdに対して削除されたメッセージを追跡する監査ID。

  • p_partitionMode: パーティションの処理方法を示します。有効な値は次のとおりです。

    • DROP

    • TRUNCATE

    • STATEMENT

  • p_logMode: ログ・レベル、およびロギングがコンソールベースまたはファイルベースのどちらであるかを示します。有効な値は次のとおりです。

    • DEBUG

    • INFO

    • ERROR

    • CONSOLE_DEBUG

    • CONSOLE_INFO

    • CONSOLE_ERROR

  • p_rowLimit: 削除できるビジネス・メッセージ・レコードの最大数を示します。

  • p_stop_time: パージ操作を完了する必要がある期限を示します。レコードの一括削除処理は、この期限が経過するまで続けられます。

  • p_refreshMW: パージ後にb2b_systemマテリアライズド・ビューを完全にリフレッシュするかどうかを示します。デフォルトでは、パーティション・パージの完了時にのみ、パージがビューをリフレッシュします。有効な値は次のとおりです。

    • true

    • false

    • null

  • p_numOfRecordsPurged: 現在のパージで処理されたレコード数を示します。

Oracle B2Bには、パーティションベースでデータをパージできるb2bpurgeというコマンドライン・ユーティリティがあります。このユーティリティの詳細は、「データのパージ」を参照してください。