この章では、取引パートナの停止時間のスケジュールを設定する方法について説明します。スケジュールを設定することで、取引パートナがお互いに停止時間を通知し、停止時間中のメッセージ配信を遅らせることができます。
大量のメッセージ・フローが存在する競争の激しいB2Bの世界では、B2Bインフラストラクチャの処理機能に妥協はできません。このような理由から、取引パートナの停止時間のスケジュールを設定することが必要になります。これにより、取引パートナの停止時間中でもメッセージを処理し、送信者側の観点から受信者のメンテナンスや負荷を管理することができます。
この章の内容は次のとおりです。
様々な取引パートナがそれぞれの理由で停止時間の計画を立て、その停止時間を取引相手のパートナに連絡しています。Oracle B2Bで取引パートナの停止時間のスケジュール設定を行うと、停止時間中のメッセージ配信を停止したまま、メッセージをOracle B2Bで処理できるため、停止時間の終了後すぐにメッセージを配信することが可能になります。
取引パートナの停止時間は、コマンドライン・ユーティリティを使用してスケジュールできます。詳細は、「取引パートナの停止時間のスケジュール設定」を参照してください。
スケジュール設定した停止時間の長さをコンソールまたはコマンドライン・ユーティリティで短くすることはできません。スケジュール設定した停止時間を中断したり、終了時間のない停止時間を終了させる場合は、スケジュールを削除します。詳細は、スケジュール設定した停止時間の削除を参照してください。
現時点では、コンソールを使用してスケジュール設定した停止時間を延長する機能はありません。スケジュール設定した停止時間を延長する場合は、コマンドライン・ユーティリティを使用してください。オプションの説明は、取引パートナの停止時間の延長を参照してください。
前提条件として、Oracle B2Bでディスパッチャを有効にする必要があります。ディスパッチャの数はシステムの負荷と構成によって異なります。「アウトバウンド・ディスパッチャ数」は最低でも1に設定する必要があります。
注意:
詳細は、B2Bシステム・パラメータの構成 を参照してください
停止時間のスケジュールを設定するには:
スケジュール設定した停止時間を中断したり、終了時間のない停止時間を終了させる場合は、スケジュールを削除します。
スケジュール設定した停止時間を削除するには:
スケジュールを重複させることも、Extend
オプションを使用して既存スケジュールを変更することもできます。
次の方法で、既存のスケジュールを変更できます。
別々のスケジュール名を使用することでスケジュールを重複させることができます。同じ名前でスケジュールを重複させることはできません。
スケジュール設定Xは4:00 AMから6:00 AMとします。開始時間が5:00AMで終了時間が7:00 AMの新しいスケジュールYを作成できます。このときの有効スケジュールは4:00 AMから7:00 AMになります。
デフォルトで、以前に作成したスケジュールを延長しようとするとエラーが表示されます。コマンドライン・ユーティリティ-Dextend
を使用してスケジュールを延長できます。
たとえば、スケジュールXの期間が4:00 AMから6:00 AMの場合、このスケジュールを延長するには、6:00 AMから8:00 AMの新しい新しいスケジュールXを-Dextend=true
オプションを使用して作成します。このときの有効スケジュールは4:00 AMから8:00 AMになります。
コマンドライン・オプションの使用方法と例の詳細は、「取引パートナの停止時間のスケジュール設定」を参照してください。