Oracle Business Activity Monitoring (BAM) 12cは、ビジネス・プロセスをリアルタイムで監視し、情報に基づく戦略的なビジネスの意思決定を支援します。この章では、Oracle BAMの概要とOracle BAMを使用して実行できることについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
従来のレポート・システムとは異なり、Oracle BAMでは、基幹ビジネス・プロセスに対して適時のオペレーショナル・インテリジェンスを実現します。
Oracle BAMでは、ビジネス・イベントの実行前、実行中および実行後にデータを分析します。
ビジネス・ゴールの達成に対するリスクの発生前に分析することで、軌道修正が必要な可能性があることをユーザーに警告します。
ビジネス・イベントの実行中に分析することで、ユーザーが即時に対応できるようにします。
ビジネス・イベントの実行後に分析することで、イベントの原因および影響を詳細に検査できるようにします。
Oracle BAMでは、リリース12cには、次の高度な一連の新機能があります。
Oracle BAMでは、リアルタイムのパターン一致、傾向分析、ローリング・ウィンドウ計算、および静的しきい値と動的しきい値の両方を提供します。組込みのContinuous Query Language (CQL)エンジンによって、受信イベント・ストリームが、ビジネス要件および対象とするデータ・パターンに対して評価されます。
これらのパターンは、使いやすいビジネス問合せおよびキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)のテンプレートを使用して、基礎となるCQLから切り離して定義できます。また、後でより詳細に分析するために、イベント・ストリームをアーカイブできます。詳細は、「ビジネス問合せの作成」および「KPIの作成」を参照してください。
これらのデータ・パターンに基づいて、特定のユーザーへの電子メール送信、データの記録またはWebサービスの起動など、様々なアラートやアクションを実行できます。アラートを関連付けたり、カスタム・アクションを定義することもできます。詳細は、「アラートの作成」を参照してください。
Oracle BAMには、Oracle Business Process Management (BPM)とOracle Service-Oriented Architecture (SOA) Suiteのすべての主要コンポーネントのための、すぐに使用できる一連の豊富なダッシュボードが備えられています。
プロセス分析ダッシュボードには、タスクのキュー深度やビジネス・プロセスのボトルネック分析などのメトリックが含まれています。詳細は、Oracle Business Process Managementとの統合およびOracle SOA Suiteとの統合を参照してください。
必要な情報が、視覚効果の高い、わかりやすい形式で表示されるように、独自のダッシュボードを作成できます。詳細は、「ダッシュボードの作成」を参照してください。
ビジネスに適したOracle BAMのグラフとチャートは、様々な表示フォーマットによるデータの表示に役立ちます。
Oracle Application Development Framework (ADF)データ視覚化ツール(DVT)コンポーネントを採用することによって、Oracle BAMでは、ツリーマップ、散布図、バブル・チャート、KPIウォッチリストなど、ダッシュボードに含めることのできる、幅広い直感的な視覚化ツールを提供しています。Oracle BAMの新しいDVTチャートは、従来のグラフ・コンポーネントとは別に、追加のチャート機能を提供します。詳細は、「ビジネス・ビューの作成と使用」を参照してください。
Oracle BAMはまた、Oracle JavaScript Extension Toolkit (JET)と統合することで、一部のチャート・ビューでJETベースの視覚化を提供します。JETダッシュボードには、ADFダッシュボードへのアクセスと同じ方法でアクセスできます。詳細は、ダッシュボードURLの表示を参照してください。
注意:
ADFコンポーネントに基づく一部のビジネス・ビューの表示では、フォーマットの問題が生じる可能性があります。たとえば、表ビジネス・ビューでアクティブ・データを使用している場合、値のフォーマットが不正な状態になることがあります。これらのエラーはADFに基づくものです。Oracle BAM 12cアーキテクチャは、高いスケーラビリティと管理の容易性を実現し、Oracle BPMおよびOracle SOA Suiteとより緊密に統合するために、全面的に設計が見直されています。
設計時と実行時の両方において、様々なOracle BAMコンポーネントで、このスケーラビリティによる柔軟な統合を実現できます。詳細は、BAMのアーキテクチャを参照してください。
Oracle BAMには、リアルタイム・データ分析のためのOracle Complex Event Processing Service Engine、データ表示のためのOracle Application Development Framework、アクティブ・データ・キャッシュのためのOracle Coherenceなどのコンポーネントが組み込まれています。詳細は、BAMコンポーネントを参照してください。
このトピックは、Oracle BAM内のすべての用語と概念の包括的なリストで構成されています。
次に、用語をアルファベット順に示します。
平均、合計、カウント、最大または最小など、メジャーで実行され、評価で使用される計算。
ビジネス・ゴールの達成に対する効果を測定し、可能な修正処理を決定するために、ビジネス・プロセスから取得される業務系データ。
フィルタリングまたは参照に使用できるデータ・フィールド。
メジャー、ディメンションまたはカウンタなど、分析に使用されるデータ・フィールド。
データ中心型の履歴分析に基づくインサイト。
カウントできるデータ・フィールド。たとえば、プロセス名データ・フィールドに特定のプロセス名を含む行の数をカウントできます。
データ・オブジェクト内の列。
BAM内で使用および監視するためのデータのモデル。データは、データベースまたは外部表にRAW形式で保存できます。データは、進行中のアクティビティからのストリームにすることもできます。
ドリルで使用される、実行する集計のグループ化タイプを指定するデータ・フィールド。たとえば、売上のディメンションを、地域、会社および製品にできます。
ディメンションによるデータ分類の分析。たとえば、売上は、地域、会社および製品ごとに分類できます。
月別売上など、特定のビジネス・ゴールと比較される重要なメジャー。
ビジネス・プロセスを評価するために、測定し、比較で使用できる数値データ・フィールド。
特定の時点でのメジャーの値の取得。
プロセス中心型の動的なリアルタイム分析に基づくインサイト。
明確な出力を生成する一連のビジネス・タスク。たとえば、営業見積プロセスには、見積の作成、ビジネス手法のレビュー、条件のレビュー、見積の承認、見積の生成(承認または拒否)などのタスクが含まれます。
早期警告サインを示して既存のプロセスを損なう可能性のあるイベントを識別する重要なメジャー。
Oracle BAMには、企業グレードのインフラストラクチャと容易に統合できるシームレスなアーキテクチャが用意されています。
図1-1はOracle Business Activity Monitoringの主要コンポーネントを示しており、ここには、コンポーザ・ブラウザ・インタフェース、メタデータ・ストア(MDS)、永続性エンジン、連続した問合せサービス(CQS)、レポート・キャッシュとアラート・サービス、データ・オブジェクトとプロセス・スター・スキーマ、BAMダッシュボードが含まれています。Oracle BAMは、高可用性を提供する複数の管理対象サーバーで構成できます。
コンポーザの詳細は、BAMコンポーザでのナビゲーションを参照してください。他のコンポーネントの詳細は、BAMコンポーネントを参照してください。
Oracle Metadata Services (MDS)リポジトリには、BPMやSOAアプリケーションなど、デプロイされたOracle Fusion Middlewareコンポーネント・アプリケーションのメタデータが格納されます。
Oracle BAMではMDSを使用して、データ・オブジェクト、ダッシュボード、アラートなどのBAMエンティティのメタデータを格納します。
永続性エンジンは、データ・オブジェクト変更の処理を担当しています。
Oracle Coherenceに基づいて、永続性エンジンはデータ・オブジェクト変更(挿入、更新および削除)を受け取り、それらをキャッシュして、連続した問合せサービスに渡します。アーカイブされたストリームおよびアーカイブされたリレーション・データ・オブジェクトへの変更が永続化されます。
連続した問合せサービス(CQS)は、Oracle Complex Event Processing Service Engineに含まれるContinuous Query Language (CQL)エンジンのBAM固有のラッパーです。
CQSは純粋なプッシュ・システムです。問合せ結果は自動的に配信されます。CQSでは、ストリーム(非永続)とアーカイブされたリレーション(永続)データ・オブジェクトの両方がサポートされています。
問合せを作成すると、CQSでは、CQLエンジン内に表を設定し、問合せを登録して、永続性エンジンからのデータ変更をリスニングします。問合せ結果はCQLエンジン内で処理された後、CQSにプッシュされ、さらにレポート・キャッシュにプッシュされます。
レポート・キャッシュでは、問合せ結果を受信してキャッシュし、その後、ダッシュボードに結果をプッシュします。
レポート・キャッシュでは、問合せ結果がビューセットとして保持されます。ビューセットには、データ・スナップショットと、同じ問合せおよび行セキュリティ・フィルタを使用する、同じプロジェクト内のビジネス・ビューの前回のスナップショット以降の変更が含まれます。特定の問合せに対して、ダッシュボードで最初にビューを開くと、マスター・ビューセットが作成されます。同じ問合せを使用する他のビューを開くと、スレーブ・ビューセットが作成されます。ビューセットによって、時間のかかる問合せの再実行が最小化され、プッシュ・ベースのメカニズムを使用してビューが増分更新されるようになります。
Enterprise ManagerのRCSnapshotWaitTime
プロパティを使用して、ReportCache
のスナップショット待ち時間を秒単位で構成できます。これにより、ReportCache
を、ビューセットを開くまでの最大待ち時間に構成します。
アラート・サービスは、問合せ結果の処理を担当しています。
アラート・サービスは、問合せ結果をアラートのイベントおよび条件と比較します。これらのイベントおよび条件を満たしている場合、アラート・サービスは対応するアラート・アクションおよび通知を実行します。電子メール通知の場合、アラート・サービスはOracle User Messaging Service (UMS)を使用します。
BAM内のデータ・オブジェクトはプロセス・スター・スキーマに基づいています。これは、プロセス分析での使用に適したスター・スキーマ標準です。
ファクト表にはプロセス実行時間などのメジャーが含まれており、ディメンション表にはプロセス名などのディメンションが含まれています。BAMでは、次のものが提供されます。
BPM、SOAおよびBAMのインストールの一環として作成される、27個のすぐに使用できるファクトとディメンションの物理データ・オブジェクトおよび論理データ・オブジェクト
BPMまたはSOAでユーザーがプロセスのメトリック収集を有効にしている場合に自動的に作成される、カスタムの導出されたデータ・オブジェクト
データ・オブジェクトに自動的に添付されるコンポジット・レベルのアプリケーション・ロール
カスタムのBPMアプリケーション・ロール・トークンを持つ低レベルのセキュリティ、またはBAM 11gとの下位互換のためのBPMセキュリティ・システムへのコールアウト
ディメンションのデプロイメント時およびメジャーの実行時に移入される分析データ
ストリーム(挿入のみ、非永続)、アーカイブされたストリーム(挿入のみ、永続)およびアーカイブされたリレーション(すべての変更、永続)データ・オブジェクトのサポート
Business Process Management Notation (BPMN)、Business Process Expression Language (BPEL)、Oracle Human Workflow (HWF)およびケース管理(CASE)プロセスのサポート
Oracle WebLogic Serverで構成可能なデータ・ソースのサポート
loadgen
を使用したデータ・シミュレーション
詳細は、次を参照してください:
デザイナ・ロールでのデータ・オブジェクトの使用の詳細は、データ・オブジェクトの使用を参照してください。
BPM用のすぐに使用できるデータ・オブジェクトの詳細は、Oracle Business Process Managementとの統合を参照してください。
SOA用のすぐに使用できるデータ・オブジェクトの詳細は、Oracle SOA Suiteとの統合を参照してください。
管理者ロールでのデータ・オブジェクトの作成および管理の詳細は、Oracle BAMデータ・オブジェクトの作成と管理を参照してください。
データ・シミュレーションの詳細は、Loadgenユーティリティの使用を参照してください。
BAMコンポーザには3つのメイン・ページがあり、それぞれが4つの主要なBAMユーザー・ロールに対応しています。
メイン・ページは次のとおりです。
詳細は、Oracle BAMユーザーの管理を参照してください。
ビューアはデータの作成または変更ができません。
ビューアは次のタスクを実行します。
リアルタイム・データを使用した表およびチャートのコレクションを表示するダッシュボードの表示
ディメンションや日付範囲など、様々な値でデータをフィルタ処理するための、ダッシュボードへのパラメータ値の入力
ユーザーに範囲外のデータを通知するアラートの受信
最近のアラートの履歴表示
ホームページの使用方法の詳細は、ビューアとしてのOracle Business Activity Monitoringの使用を参照してください。
作成者は様々なデザイナ・タスクを実行します。
作成者は次のタスクを実行します。
アクセス権のあるダッシュボードおよびアラートに対する、すべてのビューア・タスク
関連する一連のBAMエンティティを含むプロジェクトの作成
プロジェクトへの既存データ・オブジェクトの追加
データ・オブジェクトからデータをフェッチするための問合せおよびKPIの作成
様々な表およびチャートでデータを表示するためのビジネス・ビューの作成
関連するビジネス・ビューのコレクションを表示するためのダッシュボードの作成
範囲外のデータに基づいてアクションを開始したりユーザーに通知するためのアラートの作成
ディメンションや日付範囲など、ダッシュボード内の様々な値を使用して、ユーザーがデータをフィルタ処理できるようにするためのパラメータの作成
アーキテクトは、主に「管理者」ページを使用して、タスクの管理と構成を実行します。
アーキテクトは次のタスクを実行します。
BAMデータ・オブジェクトの作成および管理
エンタープライズ・メッセージ・ソース(EMS)の構成
データ・シミュレータの実行
データ、データ・オブジェクト・メタデータおよびエンタープライズ・メッセージ・ソース(EMS)のインポート、エクスポートおよび移行
データ・オブジェクトの管理のためのBAM Webサービスの使用
管理者は、主に「管理者」ページを使用して、BAMを監視、構成およびテストします。
管理者は次のタスクを実行します。
アクセス権のあるプロジェクトに対する、ビューア、作成者およびアーキテクトのすべてのタスク
連続問合せの監視
ビューセットの監視
BAMサーバー・プロパティの構成
BAMサーバーの可用性の構成
BAMの診断の構成
BAMのセキュリティの構成
BAMのテストから本番へのスクリプトの実行
データ、データ・オブジェクト・メタデータ、EMS、プロジェクトおよびプロジェクト・エンティティのインポート、エクスポートおよび移行
データ・オブジェクトの管理およびアラートの起動のためのBAM Webサービスの使用
この項では、BAMコンポーザでのナビゲーションおよび操作方法について説明します。
次のトピックでは、ナビゲーション・プロセスについて説明します。
ブラウザは、最適な条件下でOracle BAMを実行できるこれらの設定を共有するように構成する必要があります。
Oracle BAMを使用する場合は、次のようにブラウザを設定することをお薦めします。
BAMサーバーからのポップアップを許可します。ビューア(ホームページ)でダッシュボードを開くには、BAMサーバー・ホスト名からのポップアップ・ウィンドウを許可する必要があります。
新しいURLに対して別のブラウザ・ウィンドウを開きます。
大部分のブラウザのデフォルト動作では、ブラウザが開いているときに電子メールまたはアラート内のリンクをクリックすると、最後に使用したブラウザ・ウィンドウでそのリンクが開きます。この動作は、現行のブラウザの外でリンクをクリックするたびに別のブラウザ・ウィンドウが開くように変更できます。
電子メールまたはアラート内でリンクをクリックしたときに、現在実行しているブラウザを通常開いたままにしておく場合は、この設定を変更することをお薦めします。
背景色とイメージを含めると、印刷品質が向上します(デフォルト設定ではありません)。
最新バージョンのファイルが表示されるようにするには、キャッシュを無効にして更新ファイルを自動的にチェックします。
Oracle BAMでアドレス・バーを非表示にできるように、ブラウザのセキュリティ設定を変更できます。
サポート対象のブラウザ・バージョンは、Oracle Technology Network Webサイト(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を参照してください。Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)のシステム要件とサポート対象プラットフォームに関するリンクをクリックしてください。次に、スプレッドシートのクライアント証明書リンクをクリックします。
BAMコンポーザのトップ・バナーの右側に、トップレベル・ページへのリンクがあります。アクセスできるページは、ユーザー・ロールによって異なります。詳細は、「BAMのメイン・ページおよびユーザー・タスクのサマリー」を参照してください。トップレベル・ページの内容は、次のとおりです。
ホーム: ダッシュボードおよびアラートを表示するには、このページを使用します。
管理者: データ・オブジェクトの作成およびBAMサーバーの管理を行うには、このページを使用します。
デザイナ: ダッシュボード、アラートおよびそのコンポーネントを作成するには、このページを使用します。
ホームページの使用方法の詳細は、「ビューアとしてのOracle Business Activity Monitoringの使用」を参照してください。
「デザイナ」ページと「管理者」ページの左側には、デフォルトで表示されるナビゲーション・ペインがあります。
ナビゲーション・ペインには、エンティティのカテゴリがリストされます。カテゴリ内のすべてのエンティティを表示するには、カテゴリの左側にある矢印をクリックします。たとえば、すべてのダッシュボードを表示するには、「ダッシュボード」カテゴリの左側にある矢印をクリックします。
「データ・オブジェクト」カテゴリの下にフォルダが存在する場合があります。フォルダのコンテンツを表示するには、フォルダ・アイコンの左側にある矢印をクリックします。
ナビゲーション・ペインの上部には、最も基本的な操作のためのアイコンがあります。エンティティに対する操作を実行するには、エンティティのアイコンを選択してから、操作のアイコンを選択します。
開く: データを表示するために、選択したダッシュボードを開きます。ダッシュボードにのみ適用され、「デザイナ」ページにのみ表示されます。
作成: 選択したカテゴリまたはフォルダ内に新規エンティティを作成し、そのエンティティ用に新しいエディタ・タブを開きます。「デザイナ」ページでは、データ・オブジェクトの場合のみ、データ・オブジェクトを現在のプロジェクトに追加します。これは、エンティティがないカテゴリをクリックした場合のデフォルトの操作です。
編集: 選択したエンティティの構成を表示および編集するために、新しいタブで開きます。これは、エンティティ・アイコンのかわりにエンティティ名をクリックした場合のデフォルトの操作です。
削除: 選択したエンティティを削除します。データ・オブジェクト・フォルダを選択した場合、フォルダとそのコンテンツが削除されます。
リフレッシュ: 他のユーザーによって作成され、かつアクセス権のあるエンティティで、ナビゲーション・ペインを更新します。
展開アイコンおよび縮小アイコンが、非表示にできるペインの端に表示されます。これらは縦方向である場合があります。
横方向の場合もあります。
ウィンドウの他の部分のスペースを広げるために、ペインを縮小できます。ペインでの選択が必要となった場合は、再度ペインを展開できます。
ダッシュボードを開くと、ナビゲーション・ペインが縮小され、ダッシュボードを編集するためのより広いスペースが提供されます。ダッシュボードの左端にある「展開」アイコンをクリックすると、ナビゲーション・ペインを展開できます。
「デザイナ」ページでは、ナビゲーション・ペインの上に、現在のプロジェクトの名前が表示されます。デフォルト・プロジェクトはプロセス分析です。プロジェクトの作成方法またはプロジェクトを開く方法の詳細は、プロジェクトの計画および作成を参照してください。
編集操作を使用してタブを開いた後、次のいずれかの方法でタブを閉じることができます。
現在のタブを閉じるには、タブの「X」をクリックします。
現在のタブを閉じるには、BAMコンポーザの右上隅にある「X」をクリックします。
すべてのタブを閉じるには、BAMコンポーザの右上隅にある「X」の横の下矢印をクリックし、メニューから「すべて閉じる」を選択します。
現在のタブ以外のすべてのタブを閉じるには、BAMコンポーザの右上隅にある「X」の横の下矢印をクリックし、メニューから「その他を閉じる」を選択します。
個人設定を変更するには:
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlによって、Oracle BAMを監視および管理するページにアクセシビリティ・オプションが提供されます。Fusion Middleware Controlは、スクリーン・リーダーをサポートしており、キーボード・ナビゲーションをサポートするための標準のショートカット・キーを提供しています。読みやすくするために、コンソール・ページを高コントラストで表示したり、大きなフォントで表示したりすることもできます。Fusion Middleware Controlにおけるアクセシビリティの構成の詳細と手順は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareのアクセシビリティ・オプションの使用に関する項を参照してください。
Oracle BAMには、Oracle Business Process Management (BPM)とOracle Service-Oriented Architecture (SOA) Suiteのすべての主要コンポーネントのための、すぐに使用できる一連の豊富なダッシュボードが備えられています。
これらのダッシュボードは、そのまま使用することも、組織のニーズに合わせて変更することもできます。詳細は、Oracle Business Process Managementとの統合およびOracle SOA Suiteとの統合を参照してください。
ダウンロードとインポートが可能なその他のBAMサンプル・プロジェクトは、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bam/learnmore/index.html
を参照してください。
この項では、以前のリリースから12cへのアップグレードに関する情報を示します。
BAMCommand import
を使用して、次の内容をBAM 11gからBAM 12cにアップグレードできます。
データ・オブジェクトのデータ
データ・オブジェクトのメタデータ
エンタープライズ・メッセージ・ソース(EMS)のメタデータ
詳細は、インポートを参照してください。
BAM 12cのインストールの詳細は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成のOracle Business Activity Monitoringドメインの構成に関する項を参照してください。
BAMのアップグレードの詳細は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレードの以前の12cリリースからOracle SOA Suite with Business Activity Monitoring (BAM) 12c (12.2.1.1)へのアップグレードに関する項を参照してください。
サポート対象システム構成は、Oracle Technology Network Webサイト(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を参照してください。
Oracle Business Process Management 12cおよびOracle SOA Suite 12cは、分析に関してBAM 12cに依存します。詳細は、「Oracle Business Process Managementとの統合」および「Oracle SOA Suiteとの統合」を参照してください。