Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.1.0) E77226-02 |
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カタログ・マネージャでは、いくつかの方法でオブジェクトを変更できます。
この項では、オブジェクトの使用に関する次の情報を示します。
プレゼンテーション・サービスの「カタログ」ページで、非表示オブジェクトを含めてフォルダおよびコンテンツを表示できます。フォルダおよびコンテンツを作成、名前変更、コピー、移動および削除できます。詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのOracle BIプレゼンテーション・カタログのオブジェクトの管理に関する項を参照してください。
注意:
Oracle BI管理ツールのプレゼンテーション・レイヤーで行った変更は、それらの表および列に基づく分析およびダッシュボードに影響を与えます。カタログ・マネージャを使用して、プレゼンテーション・レイヤーでのこれらの変更とカタログの同期を保つことができます。検索機能を使用してカタログ内のオブジェクトを検索できます。
たとえば、administratorという値のプロパティを持つすべてのオブジェクトを検索できます。
検索するときに、次の項目で検索を制限できます。
大文字/小文字の区別 - 検索基準に大文字と小文字の区別を適用する場合はこのチェック・ボックスを選択します。デフォルト値は選択解除です。
名前 - 検索をオブジェクトの名前に制限します。
説明 - 検索を「説明」プロパティに制限します。
プロパティ値 - 検索をプロパティの値に制限します。
所有者 - 検索をオブジェクトの所有者に制限します。
XML - 検索をXMLに制限します。
オブジェクト・タイプ - すべてのタイプのオブジェクトを検索するか、指定した特定のタイプのオブジェクト(分析、フィルタ、エージェント、ダッシュボード・プロンプト、ダッシュボード・ページなど)に検索を制限します。
日付 - 指定した日に作成されたオブジェクト、または指定した日に最後の変更が実行されたオブジェクトに検索を制限します。
オブジェクトを検索するには:
1つのカタログ内でオブジェクトをコピーして貼り付けることができます。
1つのカタログからオブジェクトをコピーし、別のカタログにそれらを貼り付けることもできます。
コピーと貼付けは、いくつかの方法で実行および使用できます。
オブジェクトをコピーして貼り付けるときは、次のヒントを参考にしてください。
次の方法を使用して、オブジェクトをコピーし、貼り付けることができます。
メニュー・オプション。「メニューを使用したカタログ間でのオブジェクトのコピーおよび貼付け」の説明に従ってください。
ドラッグ・アンド・ドロップ。2つのカタログ間または同じカタログ内でオブジェクトをコピーする場合に使用します。ドラッグ・アンド・ドロップでは、1つのカタログ内で実行する場合であっても、常に、ドラッグしたオブジェクトのコピーが作成されます。
アーカイブおよびアンアーカイブ。「カタログ・マネージャを使用したアーカイブとアンアーカイブ」の説明に従ってください。アーカイブすると、後で使用するために保存できるファイルが作成されます。アンアーカイブ・プロセスでは、上書きしないファイルを指定する機会が提供されることなく、すべてのファイルが自動的に上書きされます。
カタログは、階層フォルダに構造化されています。オブジェクトをコピーまたはマージするときは、それらと関連付けられたオブジェクト(ダッシュボード・フォルダ、ショートカット、分析など)もすべてコピーすることを忘れないでください。外部アプリケーションのURLパスは、フォルダ・パス全体がコピーされない場合(ショートカットまたはテキストとしてダッシュボードに追加された場合など)は、コピーまたはマージ操作の後に再構築できます。
多くの場合、単に必要に応じてオブジェクトをコピーして貼り付けることができます。必要であれば、貼り付けるオブジェクトに適用される拡張オプションを設定できます。詳細は、「オブジェクトの貼付けの拡張オプション」を参照してください。
次の手順は、メニュー・オプションを使用して2つのカタログ間でオブジェクトをコピーして貼り付ける方法を示しています。
2つのカタログの名前が同じ場合は、作業時に2つのカタログを区別するために、カタログを開く前にそのどちらか一方の名前を変更できます。カタログはどちらも同じバージョン11.1.1(またはそれ以降)である必要があります。
メニューを使用してカタログ間でオブジェクトをコピーして貼り付けるには:
次の項の説明に従って、コピーしたオブジェクトを貼り付けるための拡張オプションを「設定」ダイアログで設定できます。
注意:
「設定」ダイアログで設定する拡張オプションを有効にするには、コピーおよび貼付け操作を開始する前にそれらを設定する必要があります。
「設定」ダイアログの「貼付けによる上書き」エリアにはいくつかのオプションがあります。
次のオプションがあります。
強制 - すべてのファイルを貼り付け、読取り専用属性が設定されているものも上書きされます。
すべて - 該当するファイルをすべて貼り付け、読取り専用属性が設定されていないもののみが上書きされます(デフォルト)
古い - 該当するファイルをすべて貼り付け、ソースよりも古い場合を除いて既存のファイルは上書きされません。
なし - 該当するファイルをすべて貼り付けますが、既存のファイルは上書きされません。
次に上書きオプションを設定した貼付けの例を示します。/users/joeフォルダに、次の分析が含まれているとします。
/users/sueフォルダに、次の分析が含まれているが、分析Cは含まれていないとします。
Sueは/users/joeフォルダからA、BおよびCの分析をコピーし、それらをusers/sueフォルダにコピーするとします。「貼付けによる上書き」オプションの設定に応じて次のようになります。
なし: Sueは彼女の分析AとBを保持し、Joeの分析は無視されます。Sueは、分析Cのコピーを入手します。
すべて: Sueの分析AとBは、Joeのもので上書きされ、Sueは分析Cのコピーを入手します。
古い: Sueは、彼女の分析Aを保持し(Sueの分析Aは古くない)、Sueの分析BはJoeの分析によって上書きされ(Sueの分析Bは古い)、Sueは分析Cのコピーを入手します。
「設定」ダイアログの「ACLの貼付け」エリアにはいくつかのオプションがあります。
次のオプションがあります。
継承 - オブジェクトの権限(ACL)を、その新規親フォルダから継承します(デフォルト)
保存 - 必要に応じて元のマッピング・アカウントで保持されていた、オブジェクトの権限(ACL)を保持します。
グループのみ保存 - 「保持」と同じですが、グループ・アカウントとアプリケーション・ロールに適用され、ユーザー・アカウントには適用されません。これは開発と本番の両方で顧客が同じグループ(売上とマーケティング)を使用する可能性がある開発から本番環境の場合のためのものです。各グループのユーザーは、開発ではTestUserAとTestAdminBで、本番ではSteveとSueのように異なることがあります。
作成 - 次の説明のようにモードと所有者のタイプに基づいて、必要に応じて元の作成およびマッピング・アカウントで保持されていた、オブジェクトの権限(ACL)を保持します。
オンライン・モード - オンライン・モードでは、カタログ・マネージャはバックエンド・セキュリティ・サーバーと通信します。カタログ・マネージャはそのサーバーからユーザーおよびアプリケーション・ロールの情報を入手し、通常、コピーされたオブジェクトを適切なユーザー名またはロールとともに貼り付けることができます。オブジェクトを貼り付けるときは、自身が特定のオブジェクトに対してアカウントを作成するための適切な権限を持っていない可能性があることに注意してください。
オフライン・モード - オフライン・モードでは、カタログ・マネージャは、バックエンド・セキュリティ・サーバーと接続しておらず、そこに格納されているユーザーおよびアプリケーション・ロールについては、カタログのキャッシュからそれらの名前を入手できないかぎり、認識しません。コピーされたオブジェクトのユーザー名またはロールをキャッシュから入手できない場合、カタログ・マネージャはコピーされたオブジェクトをその名前またはロールとともに貼り付けることはできません。かわりに、貼り付けられたオブジェクトは、その所有者をその新規親フォルダから継承します。これは「継承」オプションに似ています。
この機能は、管理者が、ユーザーを本番環境に移動する前に、ステージング領域でアカウントを作成するアプリケーションで使用されます。
適切な権限を持っている場合は、新しく貼り付けられたオブジェクトを選択し、所有権を適切なユーザーに再帰的に設定できます。
次にACLオプションを設定した貼付けの例を示します。Steveは/users/steve/MyFavReportフォルダを所有しており、すべてのユーザーが読取り/実行でき、steveが完全な制御権を持つという権限(ACL)を持っているとします。Joe(いくつかの管理権限を持つ)がログインしてMyFavReportをコピーし、それを/users/sue(administratorによって所有され、管理者が完全な制御権を持つ、sueが完全な制御権を持つの権限が設定されている)に貼り付けるとします。
Joeが設定する「ACLの貼付け」オプションに応じた動作は次のとおりです。
継承: /users/sue/MyFavReportフォルダは、Joeによって所有され、/users/sueフォルダに設定されていた権限(管理者が完全な制御権を持つ、sueが完全な制御権を持つ)が設定されます。
保存: /users/sue/MyFavReportフォルダは、Joeによって所有され、/users/steve/MyFavReportフォルダに設定されていた権限(すべてのユーザーが読取り/実行でき、steveが完全な制御権を持つ)が設定されます。Joeが2つ目のカタログ・マネージャに貼り付け、このカタログにsteveが存在しない場合、Steveの権限は破棄されます。steveは存在しているが異なるユーザーIDを持っている場合、SteveのユーザーIDが新しいものにマッピングされます。
作成: オンライン・モードでは、/users/sue/MyFavReportフォルダは、Joeによって所有され、/users/steve/MyFavReportフォルダに設定されていた権限(すべてのユーザーが読取り/実行でき、steveが完全な制御権を持つ)が設定されます。Joeが2つ目のカタログ・マネージャに貼り付け、このカタログにsteveが存在しない場合、所有者は親フォルダから継承されます(「作成」オプションが適用されるのはカタログ・グループのみのため、これはリリース11gでは非推奨となっています)。
カタログ内のオブジェクトの名前は変更できます。
これは、テスト環境から本番環境に移行する場合に便利です。
オブジェクトの名前の変更方法には、次の2つがあります。
参照の更新を伴わない名前の変更 - オブジェクトの名前を変更し、他のカタログ・オブジェクトで使用されている可能性がある元の名前への参照を保持します。
参照の更新を伴う名前の変更 - オブジェクトの名前を変更し、他のオブジェクトが使用している可能性がある参照を新しい名前に変更します(元の名前の参照は保持されません)。この機能は、スマート名前変更とも呼ばれます。カタログはオフライン・モードでもオンライン・モードでも開くことができます。オフライン・モードでは、すべてのオブジェクトの名前を変更できます。オンライン・モードでは、権限によっては特定のオブジェクトの名前を変更できません。
注意:
オブジェクトの名前を変更するときは、次の点に注意してください。カタログ内のユーザー・アカウントの名前は変更できません。ユーザーのホーム・ディレクトリの名前を変更する場合、そのユーザーの名前を変更しないと予期しない結果になることがあります。
カタログに含まれるオブジェクトの名前には予約済のものがいくつかあります。名前の変更は自身のオブジェクトに対してのみ行い、プレゼンテーション・サービスによって内部で作成されたものは変更しないでください。たとえば、自身のホーム・ディレクトリ内の_portalディレクトリの名前を変更しないでください。変更すると「マイ・ダッシュボード」が表示されなくなります。
参照の更新を行わずにオブジェクトの名前を変更するには:
カタログ・マネージャでカタログを開きます。
名前を変更するオブジェクトにナビゲートします。
「名前」列でオブジェクトを右クリックし、「名前の変更」を選択します。
オブジェクトの新しい名前を入力します。
参照を更新してオブジェクトの名前を変更するには:
ウィンドウの右下隅にあるプログレス・バーに、参照の更新の進行状況が表示されます。
オブジェクトのプロパティはカタログ・マネージャを使用して操作できます。
カタログ・マネージャの「プロパティ」オプションを使用して実行できる操作は次のとおりです。
カタログ・オブジェクトのプロパティの作成、表示、編集および削除
Oracle Business Intelligenceで表示から非表示にするためのカタログ・オブジェクトの属性の変更
カタログ・オブジェクトのプロパティを操作するには:
カタログ・マネージャでカタログを開きます。
オブジェクトにナビゲートします。
「名前」列でオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
次のうちの必要な操作を実行します。
適切な権限を持っている場合は、オブジェクトの適切な所有者を「所有者」リストで選択します。
「所有者」リストには、カタログ・マネージャにログインするために使用した名前が含まれています。このリストを使用して自身をオブジェクトの所有者として選択できます。
詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイドのオブジェクトの所有者の割当てに関する項を参照してください。
オブジェクトの属性を変更するには、必要に応じて「読取り専用」または「非表示」を選択します。非表示オブジェクトはOracle Business Intelligenceで表示されません。
注意:
「システム」オプションは、オブジェクトが内部で保持されており、変更できないことを示しています。
プロパティを作成、編集または削除するには、必要に応じて「新規」、「編集」または「削除」ボタンを使用します。
注意:
「新規」ボタンはプロパティを作成するために使用します。Oracleサポート・サービスによる指示がある場合にのみ使用します。「OK」をクリックします。
複数のオブジェクトを選択して、それらのプロパティや権限を同時に更新できます。選択したオブジェクトのいずれかがフォルダである場合、それらの変更をそのフォルダのツリー構造のすべてのオブジェクトに再帰的に適用することもできます。
たとえば、/shared/DontTouchディレクトリのすべてのファイルを読取り専用に設定できます。DontTouchディレクトリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログで、「読取り専用」オプションを選択し、「再帰的に適用」オプションを選択し、「OK」をクリックします。「再帰的に適用」を選択して、オブジェクトおよびそのすべてのサブオブジェクトの所有権を取得することもできます。
制限は、カタログ・オブジェクトへのアクセスを制御するために使用されます。
カタログ・オブジェクトの権限を設定するには:
注意:
「ユーザーとグループ(明示的な権限)」リストから「追加のユーザーとアプリケーション・ロール」リストにユーザーまたはグループを移動すると、そのユーザーまたはグループの権限は「アクセス権なし」にリセットされます。リストから別のリストにユーザーまたはグループを移動するには、それを強調表示し、必要に応じて右矢印ボタンまたは左矢印ボタンをクリックします。権限、グループおよびユーザーの詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイドを参照してください。
オンライン・モードでは、カタログ・マネージャから分析やプロンプトなどのオブジェクトをプレビューできます。カタログ・マネージャからオブジェクトをプレビューする場合は、これらのオブジェクトの表示に使用するデフォルト・ブラウザを指定する必要があります。
ブラウザ・プリファレンスを設定するには:
カタログ・マネージャで、「ツール」メニューから「設定」を選択します。
「レポート・プレビューに使用するWebブラウザを選択します。」フィールドで、使用しているオペレーティング・システムのデフォルト・ブラウザに設定したものと同じブラウザを選択します。「参照」ボタンをクリックし、そこで適切なブラウザの実行可能ファイルを選択できます。
「OK」をクリックします。
オブジェクトをプレビューするには: