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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド
12c (12.2.1.1.0)
E77222-02
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Microsoft Excelファイルを使用したデータ・セットの作成

これらのトピックでは、Microsoft Excelファイルをデータソースとして使用するための要件、オプションおよび手順について説明します。

ExcelファイルをBI Publisherにアップロードするためのオプション

Microsoft Excelファイルをデータソースとして使用するには、ファイルをBI Publisherに渡すための2つの方法があります。

  • データソースとして管理者が設定したディレクトリにファイルを格納します。Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイドのファイル・データソースへの接続の設定を参照してください。

  • ローカル・ディレクトリからデータ・モデルにファイルをアップロードします。

サポートされるExcelファイルについて

BI Publisherのデータ・セット・タイプとしてのMicrosoft Excelファイルのサポートは、特定のガイドラインに従います。

  • Microsoft Excelファイルは、Microsoft Excelを使用してExcel 97-2003のワークブック(*.xls)形式で保存されている必要があります。サード・パーティ製のアプリケーションやライブラリで作成されたファイルは、サポートされません。

  • ソースのExcelファイルの中のシートは、単一でも複数でもかまいません。

  • 各ワークシートに、1つ以上の表を入れることができます。1つの表とは、1つのシート内の連続した行と列に配置されたデータのブロックです。

    それぞれの表について、BI Publisherは、常に最初の行を表のヘッダー行とみなします。

  • 見出し行の下の最初の行は空にしないでください。表の列のタイプを決定するために使用されます。この表内のデータ型は、数値、テキストまたは日付/時間にできます。

  • 単一のワークシート内に複数の表が存在する場合は、それぞれをBI Publisherで認識するために、名前で識別される必要があります。シートごとの複数の表のアクセスを参照してください。

  • Excelファイル内の表のすべてに名前が付けられていない場合は、最初の表(最も左上に配置された表)のデータのみが認識され、そのデータのみがフェッチされます。

  • データ・セットの作成時、BI Publisherは、数値に対して常に小数点以下の末尾のゼロをすべて切り捨てます。最終的なレポートで末尾のゼロを保持するには、そのゼロが表示されるように、テンプレートで書式マスクを適用する必要があります。書式マスクの詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイドの数値、日付および通貨の書式設定を参照してください。

  • 単一値パラメータはサポートされますが、複数値パラメータはサポートされません。

シートごとの複数の表のアクセス

Excelワークシートにデータソースとして含める複数の表が格納されている場合は、Excelで、それぞれの表に名前を定義する必要があります。

注意:

定義する名前は、接頭辞BIP_で始まる必要があります(例: BIP_SALARIES)。

Excelで表の名前を定義するには:

  1. Excelで表を挿入します。
  2. 次の手順で、表に名前を定義します。

    Excel 2003を使用する場合: 表を選択します。「挿入」メニューで、「名前」「定義」の順にクリックします。接頭辞のBIP_を付けた名前を入力します。

    Excel 2007を使用する場合: 表を選択します。「数式」タブの「定義された名前」グループ内で、「名前の定義」をクリックして、「名前」フィールドに名前を入力します。入力した名前が「数式」バーに表示されます。

たとえば、Microsoft Excel 2007の「名前の定義」コマンドを使用して表にBIP_Salariesという名前を付けることができます。

ファイル・ディレクトリ・データソースに格納されたMicrosoft Excelファイルの使用

ディレクトリに格納されたMicrosoft Excelファイルを使用してデータ・セットを作成します。

データ・セットにパラメータを含めるには、最初にパラメータを定義して、それらのパラメータをデータ・セットの定義時に選択できるようにしておく必要があります。「パラメータと値リストの追加」を参照してください。

注意:

Excelデータ・セット・タイプでは、パラメータごとに1つの値がサポートされます。複数パラメータの選択はサポートされていません。

ファイル・ディレクトリ・データソースにあるMicrosoft Excelファイルを使用してデータ・セットを作成するには:

  1. ツールバーの「新規データ・セット」ボタンをクリックし、「Microsoft Excelファイル」を選択します。「新規データ・セット - Microsoft Excelファイル」ダイアログが開きます。
  2. このデータ・セットの名前を入力します。
  3. 「共有」をクリックして、「データソース」リストを有効にします。
  4. Microsoft Excelファイルが存在するデータソースを選択します。
  5. 「ファイル名」フィールドの右にある参照アイコンをクリックして、データソース・ディレクトリ内のMicrosoft Excelファイルを参照します。ファイルを選択します。
  6. 次に示されているように、Excelファイルに複数のシートや表が含まれている場合にはこのデータ・セットに適した「シート名」および「表名」を選択します。
  7. このデータ・セットにパラメータを追加する場合は、「パラメータの追加」をクリックします。「名前」を入力して、「値」を選択します。「値」リストには、「パラメータ」セクションで定義したパラメータの「名前」が移入されます。単一値パラメータのみがサポートされます。「パラメータと値リストの追加」を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。
  9. この問合せからのデータを他の問合せからのデータにリンクさせるか、出力の構造に変更を加えます。問合せどうしをリンクさせる方法の詳細は、データの構造化を参照してください。

ローカルに格納されたMicrosoft Excelファイルのアップロード

ローカルのMicrosoft Excelファイルをデータソースとして使用するには、最初にそのファイルをアップロードする必要があります。

データ・セットにパラメータを含めるには、最初にパラメータを定義して、そのパラメータをデータ・セットの定義時に選択できるようにしてください。「パラメータと値リストの追加」を参照してください。

注意:

Excelデータ・セット・タイプでは、パラメータごとに1つの値がサポートされます。複数パラメータの選択はサポートされていません。

ローカルに格納されたMicrosoft Excelファイルを使用してデータ・セットを作成するには:

  1. ツールバーの「新規データ・セット」ボタンをクリックし、「Microsoft Excelファイル」を選択します。「データ・セットの作成 - Excel」ダイアログが開きます。
  2. このデータ・セットの名前を入力します。
  3. 「ローカル」を選択して、アップロード・ボタンを有効にします。
  4. 「アップロード」アイコンをクリックし、ローカル・ディレクトリのMicrosoft Excelファイルを参照して、アップロードします。このファイルがすでにデータ・モデルにアップロードされている場合は、「ファイル名」リストから選択できます。
  5. 次に示されているように、Excelファイルに複数のシートや表が含まれている場合にはこのデータ・セットに適した「シート名」および「表名」を選択します。
  6. このデータ・セットにパラメータを追加する場合は、「パラメータの追加」をクリックします。「名前」を入力して、「値」を選択します。「値」リストには、「パラメータ」セクションで定義したパラメータの「名前」が移入されます。単一値パラメータのみがサポートされます。「パラメータと値リストの追加」を参照してください。
  7. 「OK」をクリックします。
  8. この問合せからのデータを他の問合せからのデータにリンクさせるか、出力の構造に変更を加えます。問合せどうしをリンクさせる方法の詳細は、データの構造化を参照してください。

アップロードしたExcelファイルのリフレッシュと削除

アップロードされたローカルのExcelファイルはリフレッシュおよび削除できます。

次に示されているように、ファイルをアップロードすると、そのファイルはデータ・モデルの「プロパティ」ペインにある「添付」リージョンに表示されます。

「プロパティ」ペインの詳細は、データ・モデルのプロパティの設定を参照してください。

データ・モデル内のローカル・ファイルをリフレッシュするには:

  1. コンポーネント・ペインで「データ・モデル」をクリックして、「プロパティ」ページを表示します。

  2. このページの「添付」リージョンで、「データ・ファイル」リストからファイルを見つけます。

  3. 「リフレッシュ」をクリックします。

  4. 「アップロード」ダイアログで、最新バージョンのファイルを参照してアップロードします。このファイルには同じ名前を付ける必要があります。別の名前を付けると古いバージョンは置き換えられません。

  5. データ・モデルを保存します。

ローカル・ファイルを削除するには:

  1. コンポーネント・ペインで「データ・モデル」をクリックして、「プロパティ」ページを表示します。
  2. このページの「添付」リージョンで、「データ・ファイル」リストからファイルを見つけます。
  3. 「削除」をクリックします。
  4. 「OK」をクリックして確定します。
  5. データ・モデルを保存します。