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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.1)
E79319-01
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4.7 レポートの実行と出力

この項では、レポートの実行と出力の際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

4.7.1 ユーザー・インタフェースからのレポートの実行と出力

Oracle Reports Builderユーザー・インタフェースからレポートを実行および出力するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名をクリックするか、「ファイル」→「開く」を選択してレポートを開きます。

  2. データベースに接続していない場合は接続します。

  3. ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックします。

  4. ランタイム・パラメータ・フォームが表示された場合は、意図した出力がされるように設定を指定します。


    注意:

    レポートを作成する場合は、「パラメータ・フォーム・ビルダー」(「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択)を使用して、ランタイム・パラメータ・フォームに表示するシステムおよびユーザー・パラメータを選択する必要があります。

    • 画面フォントを使用してペーパー・デザイン・ビューで出力をプレビューするには、「宛先タイプ」「画面」に設定します。

    • ペーパー・デザイン・ビューで、スクリーン・フォントを使用して出力をプレビューし、プリンタ・フォント・メトリックを使用してフォントのサイズを変更するには、「宛先タイプ」を「Preview」に設定します。

    • ファイルに出力するには、「宛先タイプ」を「File」に、「宛先名」をパスとファイル名に、「宛先フォーマット」をレポートの出力フォーマット(ビットマップ・レポートの場合はPDF、HTML、HTMLCSS、RTF、XML、DELIMITEDなど、キャラクタ・モードのレポートの場合はキャラクタ・モードのプリンタ定義ファイル(.prtファイル)など)に設定します。


      注意:

      • スプレッドシート出力は、Oracle Reports Builderから直接生成できません。かわりに、コマンドラインで、rwrunおよびReports Serverクライアント(rwclientrwservlet)を使用し、DESFORMAT=SPREADSHEETまたはDESFORMAT=ENHANCEDSPREADSHEETを指定してレポートを実行できます。

    • プリンタに出力するには、「宛先タイプ」を「Printer」、「宛先名」をプリンタ・ドライバ名に設定します。

    • インターネット標準プロトコルSMTPを採用している電子メール・アプリケーションを使用して、電子メールで出力を送信するには、「宛先タイプ」を「Mail」に設定し、「宛先名」は空白にしておきます。「メール」ダイアログ・ボックスで、電子メール・レポートの宛先と件名を指定します。


      注意:

      構成ファイルORACLE_HOME\reports\conf\rwbuilder.confでは、プラグイン・パラメータmailServerとして送信メール・サーバー名を指定する必要があります(たとえば<pluginParam name="mailServer">smtp01.mycorp.com</pluginParam>)。これは、WindowsおよびSolaris環境の両方に当てはまります。

  5. ランタイム・パラメータ・フォームで、ツールバーの「レポート実行」ボタンをクリックします。

  6. ダイアログ・ボックスが表示された場合は、必要な情報を入力します。

使用に関する注意

  • レポートを横長にするには、レポートの印刷方向を変更する必要があります(第4.7.14項「印刷方向の変更」を参照)。ただし、指定したページ・サイズがサポートされていないプリンタでは、レポートの一部が印刷されないことがあります。キャラクタ・モードのプリンタで横長(または他のページ・サイズ)で印刷できるようにするには、プリンタ定義ファイルでプリンタのエスケープ・シーケンスを設定します。使用するエスケープ・シーケンスについては、プリンタの説明書を参照してください。

  • レポート出力をMicrosoft Wordで表示する場合、レポート内のすべてのグラフィックとオブジェクトを表示するには「表示」→「ページ・レイアウト」を選択する必要があります。

関連項目

第4.11.6項「ランタイム・パラメータ・フォームに追加するパラメータの選択」

4.7.2 コマンドラインからのレポートの実行

Windowsでコマンドラインから実行ファイル(.rep)またはレポート定義ファイル(.rdf)を実行するには:

  1. %ORACLE_HOME%\BIN\rwrunと入力し、続けてレポート名と必要な引数を指定します。

  2. ファイルに出力した場合(DESTYPE=FILE DESNAME=filename DESFORMAT=fileformat)は、そのファイルを開くか印刷して出力内容を確認します。

関連項目

第1.12項「Oracle Reportsのコンポーネント」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプリファレンスに関する項のrwrunに関するトピック

第2.8.2項「バッチ・レポートについて」

4.7.3 コマンド・ファイルを使用したレポートの実行

Windowsでコマンド・ファイルを使用してレポートを実行するには:

  1. ワード・プロセッサを使用してテキスト・ファイルを作成します。

  2. 作成したファイルに%ORACLE_HOME%\BIN\rwrunと入力し、続けてレポート名と必要な引数を指定します。

  3. filename.batという名前でファイルを保存します。

  4. レポートを実行するには、コマンドラインでfilename.batと入力します。

  5. ファイルに出力した場合(DESTYPE=FILE DESNAME=filename DESFORMAT=HTML)は、そのファイルを開くか印刷して出力内容を確認します。

関連項目

第2.8.2項「バッチ・レポートについて」

第1.12項「Oracle Reportsのコンポーネント」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプリファレンスに関する項のrwrunに関するトピック

4.7.4 リモートのReports Serverでのレポートの実行

リモートのReports Serverでレポートを実行するには:

  • %ORACLE_HOME%\bin\rwclientと入力し、続けてレポート名、サーバー名および必要な引数を指定します。

詳細は、『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。

4.7.5 HTMLまたはHTMLCSS出力の生成

外部のスタイル・シートおよびユーザー定義のスタイルをHTMLCSS出力のレポートまたはレポート・オブジェクトに適用するには、次のプロパティを設定します(プロパティの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプリファレンスのプロパティに関する項を参照):

  • 「スタイル・シート」プロパティ、「CSSクラス名」プロパティ、「CSS ID」プロパティ

HTMLまたはHTMLCSS出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

    • レポートの現行のページのみを表示するには、「ファイル」「プレビュー・フォーマット」「現行ページ」を選択します。

    • すべてのページを表示するには、 「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「すべてのページ」を選択します。


      注意:

      レポート出力のすべてのページを表示する場合、HTMLページのストリーミングが有効になっていると、Webブラウザには最初のページが表示され、そこからレポート内の他のページへ簡単に移動できます。

  3. HTMLまたはHTMLCSSレポート出力をWebブラウザでプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「ページ番号付きHTML」または「ページ番号付きHTMLCSS」を選択します(スタイル・シート拡張を使用してフォーマットする場合)。

  4. レポート出力をHTMLまたはHTMLCSSのファイル形式で保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」を選択します。

関連項目

第2.8.8項「HTMLおよびHTMLCSS出力について」

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

4.7.6 PDF出力の生成

PDF出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

    • レポートの現行のページのみを表示するには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「現行ページ」を選択します。

    • すべてのページを表示するには、 「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「すべてのページ」を選択します。

  3. PDFレポート出力をWebブラウザでプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「PDF」を選択します。

  4. レポート出力をPDFファイルで保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「PDF」を選択します。

関連項目

第2.8.10項「PDF出力について」

4.7.7 XML出力の生成

Oracle Reportsで生成したXMLファイルでは、その出力はデータ・モデルを擬似実行します。つまり、グループと列で構成されます。ここでは、次の操作を実行する手順について説明します。

  • 現行のレポートからXML出力ファイルを生成する

  • コマンドライン起動と組み合せて、XMLファイルの内容をWebブラウザでプレビューする

  • レポート全体のXML出力を制御するXMLプロパティを変更する

  • 列またはグループのXML出力を制御するXMLプロパティを変更する

Oracle Reports Builderで現行のレポートからXML出力ファイルを生成するには:

  1. 必要に応じて、オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。現在は、どのレポート・スタイルもXML出力として生成できますが、マトリックス・スタイルのレポートの場合はサポートされる内容に制限があります。

  2. 必要に応じて、ペーパー・デザイン・ビューで「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「XML」を選択し、デフォルトのXMLビューア(Webブラウザなど)でXMLデータをプレビューします。


    ヒント:

    XMLをサポートするブラウザで、フォーマットをXMLとして認識して表示するには、.xmlという拡張子が必要です。

  3. オブジェクト・ナビゲータでレポートをクリックし、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「XML」を選択して、XML出力ファイルを選択したディレクトリに保存します。

XML出力ファイルをコマンドラインから生成して、そのXMLファイルの内容をWebブラウザでプレビューするには:

  1. コマンドラインでレポートを実行します。引数はDESFORMAT=XMLDESTYPE=FILEDESNAME=filename.XMLと指定します。

  2. XMLをサポートしているWebブラウザを開きます。

  3. 「ファイル」→「開く」を選択して、生成したXMLファイルにナビゲートします。XMLファイルがブラウザのウィンドウに表示されます。

  4. XML出力に変更を加えた場合や、XMLファイルを同じ名前で再生成した場合は、ブラウザの「更新/現在のページの再読み込み」ボタンをクリックすると、更新したXML出力が表示されます。

レポート全体のXMLプロパティを変更するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータで、レポート名の横のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「XML設定」で、このレポートに必要なXMLプロパティを設定します。

特定の列またはグループのXMLプロパティを変更するには:

  1. データ・モデル・ビューで、列またはグループのタイトル・バーをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 「XML設定」で、必要なXMLプロパティを設定します。

使用に関する注意

  • Oracle Reports Builderでは、整形式のXML出力が作成されます。つまり、XML文書のプロローグにXML宣言は含まれますが、DTD (Document Type Definition)も含まれるとは限りません。有効なXMLを作成するには、レポートレベルで「XML Prolog値」プロパティ・フィールドにDTDを追加する必要があります。

  • Oracle Reports 10gリリース2 (10.1.2)パッチ2より前のリリースで作成されたレポートでは、レポートをXML形式で保存するときに次の問題が発生する可能性があります。レポートでPL/SQLパッケージが定義されている場合、パッケージ仕様と場合によっては本文がXMLレポートに保存されません。この問題を解決するには、次の手順のいずれかを実行します。

    • RDFが存在する場合は、Oracle Reports 10gリリース2 (10.1.2)パッチ2以降を使用してXML出力ファイルを再生成します。

    • RDFが存在しない場合は、次の例に示すように、XMLを手動で編集してtype="packageSpec"type="packageBody"function要素に追加します。

      <programUnits>
        <function name="a" type="packageSpec">
          <textSource>
            <![CDATA[
              PACKAGE a IS
                function lire return date ;
              END a;
            ]]>
          </textSource>
        </function>
        <function name="a" type="packageBody">
          <textSource>
            <![CDATA[
              PACKAGE BODY a IS
                function lire return date is
                  c2 date;
                  begin
                    c2 :=sysdate;
                    return c2;
                  end;
              END;
            ]]>
          </textSource>
        </function>
        <function name="cf_1formula" returnType="date">
          <textSource>
            <![CDATA[
              function CF_1Formula return Date is
                aa date;
                begin
                  --aa :=a.lire;
                end;
            ]]>
          </textSource>
        </function>
      </programUnits>
      
  • レポートにグラフが含まれる場合、グラフ情報はXMLファイルに保存されません。XMLはテキストベースの出力であり、イメージを含められません。

関連項目

第2.8.7項「レポートのXMLについて」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプリファレンスに関する項のOracle Reports XMLタグに関するトピック

『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「拡張配布の作成」および「XMLによるレポートのカスタマイズ」の章。

4.7.8 RTF出力の生成

RTF出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. Microsoft Word文書で、レポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「RTF」を選択します。

  3. レポート出力をRTFファイルで保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「RTF」を選択します。

  4. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

関連項目

第2.8.11項「RTF出力について」

4.7.9 テキスト出力の生成

テキスト出力を生成するには:

  1. 多くの異なるアプリケーションで読み取ることができる純粋なテキスト出力を生成するには、MODEシステム・パラメータの「初期値」プロパティを「Character」に設定します(第4.11.1項「事前定義されたシステム・パラメータの使用」を参照)。


    注意:

    MODEがBitmap(デフォルト)に設定されている場合、その結果はPostScript出力となり、PostScript対応のアプリケーション(PostScriptプリンタなど)でのみ、読み取ったり、レンダリングしたりできます。

  2. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  3. レポート出力をテキスト・ビューアでプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「テキスト」を選択します。

  4. レポート出力をテキスト・ファイルで保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「テキスト」を選択します。

  5. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

関連項目

第2.8.14項「テキスト出力について」

4.7.10 デリミタ付き出力の生成

次のいずれかの方法を使用して、デリミタ付きレポート出力を生成できます。

  • Oracle Reports Builderを使用する場合

  • コマンドラインを使用する場合

Oracle Reports Builderでデリミタ付き出力を生成するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. スプレッドシートでデリミタ付きのレポート出力をプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「デリミタ付き」または「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「DelimitedData」(サイズの大きいレポートの場合)を選択します。

  3. デリミタ付きレポート出力をファイルに保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」→「デリミタ付き」または「ファイル」→「ファイルへ出力」→「DelimitedData」(サイズの大きいレポートの場合)を選択します。

  4. 「デリミタ付き出力」または「DelimitedData出力」ダイアログ・ボックスで、レポート出力でセルを区切るデリミタをリストから選択するか入力します。

  5. 書式設定オプションを使用する場合は、日付書式マスクまたは数値書式マスクを、リストから選択するか入力します。

  6. セルの囲みを使用する場合は、レポート出力でセル・データの周囲に配置するセルの囲みを、リストから選択するか入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルの場所と名前を指定します。「保存」をクリックします。

コマンドラインでデリミタ付き出力を生成するには:

  • Reports Serverクライアント(rwclient, rwservlet)またはrwrunを使用し、DESFORMAT=DELIMITEDまたはDELIMITEDDATAを指定してレポートを実行します。


注意:

  • URLを使用してレポートを実行するには、ブラウザからExcelにレポート出力を直接開けるよう、ExcelのMIMEタイプを指定します。次に例を示します。
    http://hostname:port/reports/rwservlet?report=report_name
      +server=server_name+userid=db_connect_string+destype=cache
      +desformat=delimited+mimetype=application/vnd.ms-excel
    

デリミタ付き出力ファイル(.csv)は、Microsoft Excelに自動的に表示されるように開くことができます。または、既存のExcelワークシートに出力ファイルをインポートすることもできます。

使用に関する注意

  • DelimitedData出力フォーマットのレポートは、配布XMLファイルまたは「配布」ダイアログ・ボックスで指定して配布できます。

制限

  • デリミタ付き出力レポートを生成した場合は、レポートのデータ・モデルで定義したデータのみがMicrosoft Excelに表示され、レイアウト情報は表示されません。Excelにレイアウト情報を保持するレポート出力を生成するには、第2.8.13項「拡張スプレッドシート出力について」を参照してください。

  • レポート配布では、デリミタ付き出力フォーマットはサポートされません。DELIMITEDは、配布XMLファイルや「配布」ダイアログ・ボックスで出力ファイルとしては指定できません。

  • レポート一括処理では、デリミタ付き出力フォーマットまたはDelimitedData出力フォーマットはサポートされません。

関連項目

第2.8.12項「デリミタ付き出力について」

第4.9.7.1項「日付書式マスクおよび時刻書式マスクの指定」

第4.9.7.2項「数値書式マスクの指定」

4.7.11 拡張スプレッドシート出力の生成

拡張スプレッドシート出力を生成するには:

  • コマンドラインで、rwrunまたはReports Serverクライアント(rwclientrwservlet)を使用し、DESFORMAT=ENHANCEDSPREADSHEETを指定してレポートを実行します。

    たとえば、rwservletを使用して、レポートのペーパー・レイアウトからMicrosoft Excel出力を生成するには、次の文字列を含むコマンドを入力します。

    http://hostname:port/reports/rwservlet?report=report_name
      +server=server_name+userid=db_connect_string+destype=file
      +desformat=enhancedspreadsheet+desname=C:\temp\myexcel_output.htm
    

注意:

  • Microsoft Office 2000/2002/2003では、Hypertext Markup Language (HTML)はネイティブのファイル形式としてサポートされています。拡張スプレッドシート出力はHTML出力の生成に依存しているため、有効なExcelフォーマットとしてExcelで認識できます。

  • 信頼性のあるフォーマットを生成するために、レイアウト領域全体を枠で囲みます。これによって、複数のオブジェクトで、あるオブジェクトが別のオブジェクトの下にあるように平行して異なる垂直位置に表示されることがなくなります。


関連項目

第2.8.13項「拡張スプレッドシート出力について」

第29章「拡張スプレッドシート出力のレポートの作成」

4.7.12 複数の宛先へのレポートの配布

レポートを配布するには、まず配布を定義し、次に配布を有効にします。

レポートの配布は、次のいずれかの方法で定義します。

  • 『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「拡張配布の作成」の章の説明に従って、XMLを使用します。

  • 「配布」ダイアログ・ボックスで、レポート全体またはレポート・セクションを配布する宛先リストを定義します。


    注意:

    「配布」ダイアログ・ボックスを表示するには、レポートまたはセクションのプロパティ・インスペクタで、「レポート」ノードの「配布」プロパティの値フィールドをクリックします。

    セクションレベルの配布の使用例は、第37章「レポートの一括処理と配布」を参照してください。この章では、「繰返し」プロパティおよび配布XMLファイルを使用して、1つのセクションに複数の配布先を定義する方法について説明します。

  • コマンドラインで、DESTINATIONキーワードを使用してDSTファイルまたはXMLファイルを指定します。


    注意:

    DSTファイルの方法は、下位互換性を維持するためにサポートされているので、XMLまたは「配布」ダイアログ・ボックスを使用してレポートを配布する方法をお薦めします。

  • レポートを配布するには、次のいずれかの操作を行います。

    • Oracle Reports Builderで、「ファイル」→「配布」を選択します。

    • コマンドラインでDISTRIBUTE=YESと指定します。

第4.14.19項「レポートの配布のトレース」で説明しているように、レポートの配布をトレースして、配布が正常に終了したことを確認することもできます。

使用に関する注意

  • XMLDELIMITEDDATAなどのデータドリブン形式とPDFENHANCEDSPREADSHEETなどのレイアウトドリブン形式での一括処理および配布を、同じレポート定義ファイルを使用して行うには、次の要件を満たしている必要があります。

    • 配布XMLファイルでinclude要素が指定されていること。次に例を示します。

      &lt;include src="mainSection"/&gt;
      
    • 配布XMLファイルで指定されたセクションに対して「繰返し」プロパティが適切に設定されていること。

    • レポート・ペーパー・レイアウトの配布XMLファイルで指定されたセクションが空でないこと。

  • Microsoft Internet Explorerでは、URLのリターン・ストリームのMIMEタイプが無視され、かわりに、URLに含まれているタイプが設定される場合があります。その結果、URLがDESTINATIONキーワードで終わることがあるため、レポートの配布を定義する際に問題となる可能性があります。次に例を示します。

    ...DISTRIBUTE=yes 
    DESTINATION=c:\oracle\reports\distribution\mydist.xml
    

    この例では、URLが拡張子xmlで終わっているため、Internet Explorerは、リターン・ストリームが実際にはHTMLであるにもかかわらず、このストリームをXMLとして処理します。その結果、ブラウザ・エラーが発生します。この問題を回避するには、URLの末尾に認識可能なファイル拡張子を使用しないようにします。上の例の場合は、URLのDISTRIBUTEキーワードとDESTINATIONキーワードの位置を入れ替えることができます。

関連項目

第2.8.3項「レポートの配布について」

第2.1.2項「レポートのセクション分割と各セクションについて」

『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「拡張配布の作成」の章。

4.7.13 レポートの配布

エンド・ユーザーが表示できるようにレポートを配布するには、『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「レポート・リクエストの実行」の章でレポートの配布に関する項を参照してください。この項では、ペーパー・レイアウトのレポート(REP、RDF、XML、スプレッドシートまたはJSPレポート)およびWebレイアウトのレポート(JSPレポート)を配布する方法について説明しています。

4.7.14 印刷方向の変更

レポート・セクションの印刷方向(縦または横)を変更するには、出力フォーマットに応じて次のいずれかの手順を実行します。

プリンタ出力(DESTYPE=PRINTER)またはRTF出力(DESFORMAT=RTF)

レポート出力の印刷方向は、次の優先順位に従って決まります。

  1. ORIENTATION コマンドライン・キーワード

  2. ORIENTATIONシステム・パラメータ。

  3. 関係するレポート・セクション(ヘッダー、メインまたはトレーラ)の「方向」プロパティ: 「Portrait」または「Landscape」

  4. (「方向」プロパティが「Default」に設定されている場合)関係するレポート・セクションの「幅」プロパティと「高さ」プロパティ

    • 「幅」が「高さ」よりも大きい場合(たとえば11×8.5)、方向は「横」になります。

    • 「高さ」が「幅」よりも大きい場合(たとえば8.5×11)、方向は「縦」になります。

レポート出力の方向を設定するには、次のいずれかの操作を行います。

  • コマンドラインで、ORIENTATIONコマンドライン・キーワードを指定します。この指定は、ORIENTATIONシステム・パラメータ、「方向」プロパティおよび「幅」プロパティと「高さ」プロパティよりも優先されます。ORIENTATIONコマンドライン・キーワードの詳細は、『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「コマンドライン・キーワード」に関する付録を参照してください。

  • ORIENTATIONシステム・パラメータを指定します。これにより、「印刷方向」プロパティ、「幅」および「高さ」プロパティの設定が上書きされます。ORIENTATIONシステム・パラメータを指定して、実行時にエンド・ユーザーが印刷方向を変更できるようにしてください。

    • 「ツール」→「パラメータ・フォーム・ビルダー」を選択して、「パラメータ・フォーム・ビルダー」を表示します。

    • ORIENTATIONシステム・パラメータをクリックします。

    • 「OK」をクリックして、ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示します。

    • 「方向」値フィールド(PF_ORIENTATION)をダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを開きます。

    • 「パラメータ」ノードで、「初期値」プロパティを「Portrait」または「Landscape」に設定します。

    • ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックします。

    • 「方向」リストで、必要に応じて印刷方向を変更します。

  • 「方向」プロパティまたは「幅」プロパティと「高さ」プロパティ、あるいはその両方を設定します。

    • オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、該当するレポート・セクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します(デフォルトでは、レポートはメイン・セクションで定義されます)。

    • プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、「方向」プロパティを目的の値に設定します。「Portrait」または「Landscape」に設定すると、この値が「幅」プロパティおよび「高さ」プロパティよりも優先されます。「default」に設定した場合、方向は「幅」プロパティと「高さ」プロパティに基づいて決定されます(幅が高さよりも大きい場合は横、高さが幅よりも大きい場合は縦)。

PDF出力

PDF出力の場合は、ORIENTATIONコマンドライン・キーワード、ORIENTATIONシステム・パラメータおよび「方向」プロパティで指定された値は無視されます。PDF出力の方向は、「幅」プロパティと「高さ」プロパティの値のみに基づいて決定されます。

  1. オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、該当するレポート・セクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します(デフォルトでは、レポートはメイン・セクションで定義されます)。

  2. プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、「幅」プロパティおよび「高さ」プロパティを必要に応じて設定します(横向きで幅11(または15)×高さ8.5または縦向きで幅8.5×高さ11(または15)など)。必ずマージンの大きさを差し引きます(8.5×11のページで上下左右のマージンが0.25の場合、「幅」を8、「高さ」を10.5に設定します)。

関連項目

第2.1.2項「レポートのセクション分割と各セクションについて」

4.7.15 パラメータ・フォームの非表示

別の製品からレポートを実行する場合、パラメータ・フォームを非表示にすることもできます。

パラメータ・フォームを非表示にして、レポートのデフォルト値にDESTYPEを割り当てるには、次のいずれかの操作を行います。

  • リスト・パラメータを作成して、DESTYPEPARAMFORMの値を明示的に受け渡します。

  • 「プリファレンス」ダイアログ・ボックス(「編集」→「プリファレンス」)の「ランタイム設定」ページで、「パラメータ・フォーム」チェック・ボックスの選択を解除します。PARAMFORMに「いいえ」の値を指定します。

関連項目

第1.6.5項「ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューについて」

第1.11.1項「ランタイム・パラメータ・フォームについて」

第1.9.4項「Webレポートのパラメータ・フォームについて」

4.7.16 レポート出力の表示

この項では、次のようなレポート出力の各種表示方法について、その手順を説明します。

4.7.16.1 印刷可能領域の表示

印刷可能領域とは、使用するプリンタで実際のページに印刷できる物理的な領域のことです。通常、ほとんどのプリンタではページの端までは印刷できず、「印刷不可能な」領域が空白として残ります。

レポートの印刷可能領域を表示するには:

  1. 「ファイル」→「ページ設定」を選択して、ページ設定を指定します。

  2. ペーパー・レイアウト・ビューで、ツールバーの「マージン編集」ボタンをクリックします。

    印刷可能領域が、マージン領域内に点線で囲まれて表示されます。

  3. 縮小するには、「表示」→「ズーム」→「ズームアウト」を選択します。

4.7.16.2 ペーパー・デザイン・ビューでのレポート出力の表示

ペーパー・デザイン・ビューは、レポートを実行するたびに表示されます。

オブジェクト・ナビゲータやエディタでレポートを実行するには:

  • 「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックするか、「プログラム」→「ペーパー・レイアウトを実行」を選択します。

レポート・ウィザードでレポートを実行するには:

  • 「終了」をクリックします。

ペーパー・デザイン・ビューは、次の方法で表示することもできます。

  • ツールバーの「ペーパー・デザイン・ビュー」ボタンをクリックします。

  • 「表示」→「表示を変更」→「ペーパー・デザイン」を選択します。

  • オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・デザイン」ノードの横にあるビュー・アイコンをダブルクリックします。

ペーパー・デザイン・ビューでは、出力を好きなように操作し、次の機能を使用します。

関連項目

第4.7.17.1項「ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでのレポートの印刷」

4.7.16.3 プレビューアでのレポート出力の表示

プレビューアでレポート出力を表示するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、「ファイル」→「印刷プレビュー」を選択します。

  2. プレビューアでは、次の機能を使用します。

関連項目

第1.11.2項「プレビューアについて」

第4.7.17.2項「プレビューアでのレポートの印刷」

4.7.16.4 Webブラウザでのレポート出力の表示

Webブラウザでレポート出力を表示するには:

  1. オブジェクト・ナビゲータでレポートを選択または開き、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックしてレポートを実行します。

  2. ペーパー・デザイン・ビューで、表示する出力範囲を次のように指定します。

    • レポートの現行のページのみを表示するには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「現行ページ」を選択します。

    • すべてのページを表示するには、 「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「すべてのページ」を選択します。


      注意:

      レポート出力のすべてのページを表示する場合、HTMLページのストリーミングが有効になっていると、Webブラウザには最初のページが表示され、そこからレポート内の他のページへ簡単に移動できます。

  3. レポート出力をWebブラウザでプレビューするには、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「ページ番号付きHTML」、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「ページ番号付きHTMLCSS」(スタイル・シート拡張を使用してフォーマットする場合)、「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「PDF」または「ファイル」→「プレビュー・フォーマット」→「XML」(デフォルトのXMLビューアとしてXMLをサポートするブラウザが設定されている場合)を選択します。

  4. Webレイアウトが指定されたレポート出力をWebブラウザでプレビューするには、「プログラム」→「Webレイアウトを実行」を選択してWebソースを実行します。Webソース・ビュー(JSPベースのWebレポートの場合)を変更すると、変更がレポートの出力にどのように影響するかをすぐに確認できます。


    注意:

    デフォルトのブラウザとしてNetscape 7.0を使用し、ブラウザにレポートが表示されない場合は、レジストリ・キーHKEY_CURRENT_USERS\Software\Oracle\Toolkit\Tkbrowserをブラウザのデフォルトの場所に設定します。BrowserNameおよびBrowserPathのキーに正しい値が指定されていることを確認してください。たとえば、BrowserName=Netscape 7BrowserPath=C:\Program Files\Netscape\Netscape\Netscp.exeになります。

  5. レポート出力をHTML、HTMLCSS、PDFまたはXMLのファイル形式で保存するには、「ファイル」→「ファイルへ出力」を選択します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.2項「JSPベースのWebレポートのプレビューについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

第4.7.17.3項「Webブラウザでのレポートの印刷」

4.7.16.5 HTMLレポート出力の各ページの表示

HTML出力にレポート用のページ番号を付けるには:

  1. 次のいずれかの方法で、ページがストリーミングされたHTML出力に、ナビゲーション・コントロールを指定します。

  2. コマンドラインでPAGESTREAM=YESと指定してレポートを実行し、HTMLページ・ストリーミングを有効にします。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.8.8.1項「HTMLページ・ストリーミングについて」

4.7.16.6 スクロールとページング

スクロール・バーとページング・ボタンを使用してレポートのページを移動するには:

  • マウスのカーソルを使用して上下と左右のスクロール・バーをドラッグし、現行のページ内を移動します。

  • ツールバーの「第1ページ」、「前のページ」、「次のページ」および「最終ページ」の各ボタンをクリックして、レポートの該当するページを表示します。

  • 特定のページを表示するには、「ページ」フィールドにページ番号を入力します。

4.7.16.7 表示領域の分割

表示を上下または左右に分割してレポートのビューを2つ作成するには:

  • データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、垂直スクロール・バーの(水平に分割する場合)または水平スクロール・バーの右側(垂直に分割する場合)にある黒いバーをドラッグします。

  • プレビューアで、垂直スクロール・バーの(水平に分割する場合)または水平スクロール・バーの 左側(垂直に分割する場合)にあるグレーのバーをドラッグします。

それぞれのビュー内でスクロールおよびページングをするとそのビューの内部を移動できますが、他のビューは変更されません。

4.7.16.8 出力の拡大または縮小

レポートのよく見えない部分を拡大するには:

  • データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、ツール・パレットの「拡大」ツールをクリックします(または「表示」→「ズーム」→「ズームイン」を選択します)。

  • プレビューアで、ツールバーの「拡大」ボタンをクリックします。

イメージを縮小して、レポート全体のレイアウトを表示するには:

  • データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで、「表示」→「ズーム」→「ズームアウト」または「標準サイズ」を選択します。

  • プレビューアで、ツールバーの「縮小」ボタンをクリックします。

4.7.17 レポートの印刷

この項では、レポート印刷の際に実行する可能性がある次のタスクの手順について説明します。

Reports Builderからレポートを印刷する前に、次の操作を実行します。

  • 有効なプリンタを構成し、次の場所にあるuiprint.txtファイルにプリンタの値を入力します。

    INSTANCE_HOME/config/FRComponent/frcommon/guicommon/tk/admin/uiprint.txt

    または

  • Reports Builderのメニューから「編集」「プリファレンス」に進みます。「ランタイム値」タブを選択します。

    「宛先タイプ」ドロップダウン・リストから「プリンタ」を選択し、プリンタ名の有効な値を入力して、「OK」をクリックします。

詳細は、『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の印刷環境の構成に関する項を参照してください。

4.7.17.1 ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでのレポートの印刷

ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューでレポートを印刷するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューまたはペーパー・レイアウト・ビューで、「ファイル」→「印刷」を選択します。

  2. 「印刷」ダイアログ・ボックスで、印刷するページ番号と部数を入力します。

  3. 「OK」をクリックします。

関連項目

第4.7.16.2項「ペーパー・デザイン・ビューでのレポート出力の表示」

4.7.17.2 プレビューアでのレポートの印刷

プレビューアでレポートを印刷するには:

  1. プレビューアで、ツールバーの「ページ設定」ボタンをクリックしてプリンタの設定を確認します。

  2. ツールバーの「印刷」ボタンをクリックします。

  3. 「印刷」ダイアログ・ボックスで、印刷するページ番号と部数を指定します。

    レポートの「宛先タイプ」に(システム・パラメータDESTYPEを使用して)「画面」が指定されている場合、印刷前に「宛先タイプ」を「プレビュー」にしてレポートを実行する必要があることを示す警告が表示されます。「Preview」によってPostScriptの出力が作成されます。ビットマップ式レポートの印刷には、一般にこちらの方が適しています。

  4. 「OK」をクリックします。

関連項目

第4.7.16.3項「プレビューアでのレポート出力の表示」

4.7.17.3 Webブラウザでのレポートの印刷


注意:

HTML文書をスタイル・シート拡張によってフォーマットすると、レポートと同じようにページが区切られます。スタイル・シート拡張を使用せずにフォーマットすると、レポートのページが区切られないHTML出力が生成されます。

Webブラウザでレポートを印刷するには:

  1. HTMLスタイル・シートの拡張書式付きでレポートをフォーマットする場合(HTMLCSS)は、レポートと同じページ区切りでHTMLドキュメントを印刷するようにブラウザを設定します。

    • ブラウザで、「ファイル」→「ページ設定」を選択し、マージンの設定を必要に応じて変更します。

    • オブジェクト・ナビゲータの「ペーパー・レイアウト」ノードで、「ヘッダー・セクション」、「メイン・セクション」または「トレーラ・セクション」のうち、該当するセクション(ヘッダー、メイン、トレーラ)のプロパティ・アイコンをダブルクリックして、プロパティ・インスペクタを表示します(デフォルトでは、レポートはメイン・セクションで定義されます)。

    • プロパティ・インスペクタの「セクション」ノードで、「幅」プロパティおよび「高さ」プロパティを必要に応じて設定します(横向きで幅11(または15)×高さ8.5または縦向きで幅8.5×高さ11(または15)など)。必ずマージンの大きさを差し引きます(8.5×11のページで上下左右のマージンが0.25の場合、「幅」を8、「高さ」を10.5に設定します)。

  2. Webブラウザにレポート出力を表示します(第4.7.16.4項「Webブラウザでのレポート出力の表示」を参照)。

  3. 「ファイル」→「印刷」を選択します。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.2項「JSPベースのWebレポートのプレビューについて」

第2.2.11項「スタイル・シートについて」

4.7.17.4 印刷済フォームでのレポートの印刷

第32章「印刷済フォームを使用したレポートの作成」のサンプル・レポートを参照してください。

4.7.17.5 プリンタ・トレーの切替え

プリンタ・トレーを切り替えるには:

  1. 「ファイル」→「ページ設定」を選択し、「ソース」リストで、プリンタに定義されているプリンタ・トレイの名前を確認します。

  2. SRW.SET_PRINTER_TRAYを使用して、目的のトリガーを定義します。

    • レポートのフォーマットが開始される前にプリンタ・トレーを変更するには、Before Reportトリガーを作成します(第4.13.3.5項「レポート・トリガーの作成」を参照)。


      注意:

      「ページ設定」ダイアログ・ボックスで指定したプリンタ・トレーはデフォルトのプリンタ・トレーとして使用され、Before Reportトリガーはこのデフォルトを変更するために作成します。

    • レポートのページによってプリンタ・トレーを変更するには、Between Pagesトリガーを作成します(第4.13.3.5項「レポート・トリガーの作成」を参照)。

    • 特定のオブジェクトが印刷される特定のページで使用するプリンタ・トレーを変更するには、そのオブジェクトに対してフォーマット・トリガーを作成します(第4.13.4.1項「フォーマット・トリガーの作成または編集」を参照)。

関連項目

第2.8.6項「プリンタ・トレーの切替えについて」

4.7.17.6 UNIXでのレポートの印刷

UNIXで印刷を行うには、適切な印刷環境を作成するための設定および構成が必要です。UNIXでのレポート印刷の詳細は、『Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」の章を参照してください。

Oracle Reports 10g (9.0.4)では、UNIXでのレポートの印刷に関して、次の機能拡張が行われています。

  • REPORTS_DEFAULT_DISPLAY環境変数。DISPLAY環境変数に対する依存性が排除されています。以前のOracle Reportsのリリースでは、UNIXでレポートを実行し、印刷するためには、DISPLAY環境変数を設定する必要がありました。

  • PostScriptプリンタ・ドライバのscreenprinter.ppd。Reports Runtime (UNIXのみ)に対する有効なプリンタの定義(PRINTERおよびTK_PRINTER環境変数の有効なプリンタの設定、またはuiprint.txtの有効なエントリ)に対する依存性が排除されています。このドライバは、イメージの画面解像度を決定し、フォント情報を指定します。前のリリースのOracle Reportsでは、UNIXでレポートを実行および出力するために、プリンタによるフォントの解決が必要でした。

    このドライバは、uiscreenprint.txtの最初のエントリです。このファイルは、次の場所にあります(UNIXのみ)。

    uiscreenprint.txt: $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/guicommon/tk/admin
    screenprinter.ppd: 
    $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/guicommon/tk/admin/PPD

制限

  • レポートにOracle Graphics 6i Graphが含まれている場合、プリンタはそのグラフを生成する必要があります。しかし、g90runm.shTK_PRINT_STATUS=echoが設定されています。このため、有効なプリンタを使用せずにOracle Graphics 6i Graphを含むレポートを実行するには、PRINTER環境変数を任意の値に設定します。


    注意:

    Oracle Graphics 6i (Graphics Builder)は廃止されました。かわりにグラフ・ウィザードを使用します。このウィザードでは、JSPタグに自動的に変換されるグラフが生成されるため、Webレポートにグラフを追加できます(詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプのOracle Reports 11gでのOracle Graphics 6iグラフの表示に関するトピックを参照してください)。

4.7.18 電子メールによるレポートの送信

Oracle Reports Builderからレポートを電子メールで送信するには:

  1. インターネットの標準プロトコルSMTPを採用しているメール・アプリケーションにログインします。

  2. レポートを選択または開きます。

  3. データベースに接続していない場合は接続します。

  4. 「ファイル」→「メール」を選択します。

  5. 「メール」ダイアログ・ボックスで、電子メール・レポートの宛先と件名を指定します。

  6. 「OK」をクリックします。

バッチ・モードでレポートを電子メール送信するには:

  1. インターネットの標準プロトコルSMTPを採用しているメール・アプリケーションにログインします。

  2. コマンドラインでDESTYPE=MAILおよびDESNAME=recipient1, recipient2, recipient3, ....と指定して、レポートを実行します。

使用に関する注意

構成ファイル${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/rwbuilder.confでは、プラグイン・パラメータmailServerの値を指定する必要があります。次に例を示します。

<pluginParam name="mailServer" value="stbeehive.oracle.com">
<property name="enableSSL" value="yes"/>
</pluginParam>

この値は送信メール・サーバー名です。これは、WindowsおよびSolaris環境の両方に当てはまります。