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Oracle® Fusion Middlewareパフォーマンスのチューニング・ガイド
12c (12.2.1.1)
E77229-01
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1 概要とロードマップ

パフォーマンスのチューニングは、アプリケーション開発者、Oracle Fusion Middleware管理者、データベース管理者およびWebマスターに関連するトピックを取り扱います。

1.1 ドキュメントのスコープと対象読者

パフォーマンスのチューニングは、アプリケーション開発者、Oracle Fusion Middleware管理者、データベース管理者およびWebマスターを対象としています。このマニュアルでは、Fusion Middlewareの管理とハードウェアのパフォーマンス・チューニングに関する基本的な知識、ならびにWebLogic Server、XMLおよびJavaプログラミング言語の知識があることが前提となります。

1.2 このドキュメントの手引き

  • 概要とロードマップでは、このガイドの目的および構成を示します。

  • 主なパフォーマンス分野では、Oracle Fusion Middlewareの主なチューニング分野について説明します。この章は、アプリケーション・チューニングのクイック・スタート・ガイドとなります。

  • パフォーマンス計画では、Oracle Fusion Middlewareのパフォーマンス計画手法およびチューニングの概念について説明します。

  • モニタリングでは、Oracle Fusion Middlewareとそのコンポーネントをモニタリングしてパフォーマンス・データを取得し、システムのチューニングやパフォーマンスに問題のあるアプリケーションのデバッグに役立てる方法を説明します。

  • Oracle Dynamic Monitoring Serviceの使用では、Oracle Dynamic Monitoring Service (DMS)の概要と使用可能な機能について説明します。

  • Oracle HTTP Serverのチューニングでは、Oracle Fusion MiddlewareのWebサーバー・コンポーネントであるOracle HTTP Serverのパフォーマンスを最適化する手法を説明します。これは、Oracle WebLogic Serverのリスナーと、Web上で静的ページ、動的ページ、およびアプリケーションをホストするためのフレームワークを提供します。

  • Oracle Metadata Serviceのチューニングでは、Oracle Metadata Service (MDS)のチューニングのヒントを示します。MDSは、Oracle Application Development Frameworkにより、メタデータの管理に使用されます。

  • Oracle Fusion Middlewareのセキュリティのチューニングでは、最適なパフォーマンスを得るためのOracle Platform Security for Javaのチューニングについて説明します。Oracle Platform Security for Javaは、Java Authentication and Authorization Service (JAAS)やJava EEセキュリティなどのJava機能に対応したOracle Fusion Middlewareセキュリティ実装です。

  • Oracle Application Development Framework (ADF)のチューニングでは、アプリケーションにおけるADFスタックのパフォーマンスおよびスケーラビリティを最大化する方法についての基本的なガイドラインを示します。Oracle ADFは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)標準およびオープンソース・テクノロジをベースとするエンドツーエンドのアプリケーション・フレームワークで、サービス指向アプリケーションの実装を簡素化および迅速化します。

  • Oracle TopLinkのチューニングでは、Java Persistence API (JPA)エンティティ・アーキテクチャのパフォーマンスに関する選択肢を示します。Oracle TopLinkには、EclipseLinkがJPA実装として含まれています。

  • SOAインフラストラクチャのチューニングでは、Oracle Service-Oriented Architecture (SOA) Suiteコンポーネントを構成してパフォーマンスを改善するための一般的なSOAインフラストラクチャ・チューニング・パラメータについて説明します。Oracle SOA Suiteにより、SOAコンポジット・アプリケーションを設計、デプロイおよび管理するサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントの完全なセットが提供されます。Oracle SOA Suiteでは、サービスを作成して管理し、SOAコンポジット・アプリケーションに組み込むことが可能です。コンポジットを使用すれば、複数のテクノロジ・コンポーネントを組み合せて1つのSOAコンポジット・アプリケーションを簡単に作成できます。

  • Oracle BPEL Process Managerのチューニングでは、プロセス・レベル、ドメイン・レベルおよびアプリケーション・サーバー・レベルでパフォーマンスを最適化するために構成できるいくつかのBPELプロパティ設定を取り上げます。

  • Oracle Mediatorのチューニングでは、Oracle SOAサービス・インフラストラクチャ内のサービス・エンジンであるOracle Mediatorをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Mediatorは、サービスおよびイベントの各種プロバイダとコンシューマを仲介するフレームワークを提供します。メディエータ・サービス・エンジンは、SOAサービス・インフラストラクチャのJava EEアプリケーションと連携して動作します。

  • Oracle Managed File Transferのチューニングでは、12c (12.2.1)の新しい製品であるOracle Managed File Transferのチューニング方法について説明します。Oracle Managed File Transfer (MFT)は、エンド・ツー・エンドで高いパフォーマンスで動作する標準ベースの管理対象ファイル・ゲートウェイです。ファイルの暗号化、スケジューリング、埋込みFTPサーバーと埋込みsFTPサーバーなどの機能を備えた軽量なWebベースのデザインタイム・コンソールで、ファイル転送の設計、デプロイメントおよび監視を実行できます。

  • Oracle Business Rulesのチューニングでは、ビジネス・ルールを自動化できるテクノロジについて説明し、JavaコードやBPELプロセスといった手続き型ロジックからのビジネス・ルールの抽出についても触れます。

  • Oracle Business Process Managementのチューニングでは、Oracle Business Process Management (BPM)のチューニング方法について説明し、Oracle Business Process Management (BPM)は、設計時および実装からランタイムおよびアプリケーション管理まで、アプリケーション開発ライフサイクルの全ステージのシームレスな統合を提供します。

  • Oracle Human Workflowのチューニングでは、Oracle Human Workflowをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Human Workflowは、Oracle SOAサービス・インフラストラクチャ内で稼働するサービス・エンジンです。これを使用すると、対話型の人的プロセスを実行できます。ヒューマン・ワークフローは、プロセスの内部または外部で行われる承認処理、却下処理、再割当て処理といった人間のやり取りに対応しています。Human Workflowサービスは、ビジネス・プロセスと人間とのやり取りの様々な側面を処理する多くのサービスからなります。

  • Oracle Business Activity Monitoringのチューニングでは、Oracle Business Activity Monitoringダッシュボード・アプリケーションをチューニングして最適なパフォーマンスを得る方法について説明します。Oracle Business Activity Monitoring (BAM)は、企業のビジネス・サービスおよびプロセスをモニタリングするためのツールを備えています。

  • Oracle Service Busのチューニングでは、接続性、ルーティング、仲介、管理および一部のプロセス編成機能を提供するOracle Service Busのチューニング方法を説明します。これは、2つ以上のアプリケーション(サーバー)の中間機能の役割を果たす大規模なシステムの一部です。

  • Oracle Enterprise Scheduler Serviceのチューニングでは、Oracle Enterprise Scheduler Serviceのチューニング方法について説明します。Oracle Enterprise Scheduler Serviceは、作業割当てを作成するルールを使用して、特定の時間枠または作業シフト内でジョブをスケジュールおよび実行できるようにします。

  • Oracle Business Intelligenceのパフォーマンスのチューニングでは、Oracle Business Intelligenceのチューニングの方法について説明します。Oracle Business Intelligenceは、あらゆるビジネス・インテリジェンス機能が装備されており、組織からの最新データの収集、わかりやすい形式(表やグラフなど)でのデータの表示、組織内の人々への短時間でのデータの配信を実行できます。

  • Oracle WebCenter Portalのチューニングでは、Oracle WebCenter Portalのチューニング方法について説明します。Oracle WebCenter Portalは、標準ベースのサービス指向アーキテクチャ(SOA)上にソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コミュニティ、コンポジット・アプリケーション、およびインターネットまたはイントラネットのWebサイトを構築するために使用する統合製品スイートです。

1.3 関連ドキュメント

詳細は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1.1)のドキュメント・セットにある次のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middlewareの管理』

  • Oracle Fusion Middlewareの理解

  • 高可用性ガイド

  • Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング

  • Oracle HTTP Server管理者ガイド

  • Webサービスの管理