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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・コンポーネントWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.2.1.1)
E77234-01
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6.3 DMSパラメータ・スコープ・メトリック・ルール・コマンド

パラメータ・スコープ・メトリック・コマンドでは、一連のナウン・タイプを一連のパラメータ名のセットに関連付ける制約およびルールを指定して、メトリックを作成できます。

表6-4のコマンドを使用して、パラメータ・スコープ・メトリックを管理します。


表6-4 DMSパラメータ・スコープ・メトリック・ルール・コマンド

使用するコマンド 用途 使用するWLST

createDMSScopedMetricsParameterConstraint

setParameterScopedMetricsRuleコマンドで使用できるパラメータ制約を作成します。

オンライン

deleteDMSParameterScopedMetricsRules

指定したパラメータ・スコープ・メトリック・ルールを削除します。

オンライン

dumpParameterScopedMetrics

指定したルールIDのパラメータ・スコープ・メトリック・データを表示します。

オンライン

listDMSContextParameters

DMSで認識されている実行コンテキスト・パラメータのセットをリストします。

オンライン

listDMSParameterScopedMetricsRules

現在のパラメータ・スコープ・メトリックの構成を表示します。

オンライン

resetDMSParameterScopedMetrics

特定のルール識別子に関連付けられているパラメータ・スコープ・メトリック・データをリセットします。

オンライン

sampleDMSContextParameterValues

指定された名前のコンテキスト・パラメータの値セットのサンプルを収集します。

オンライン

setDMSParameterScopedMetricsRule

パラメータ・スコープ・メトリック・ルールを作成または更新します。

オンライン


6.3.1 createDMSScopedMetricsParameterConstraint

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

setParameterScopedMetricsRuleコマンドで使用できる制約を作成します。

構文

createDMSScopedMetricsParameterConstraint(name [, values] [,maxnumofvalues])

引数 説明
name

制約の参照先パラメータの名前。

values

オプション。制約によって適用される特定の値のリスト。

maxmumofvalues

オプション。制約で使用される値の最大数。関係するにもかかわらず指定しなかった場合、値が10と仮定されます。valuesオプションが指定されている場合、この値は無視されます。


次の例では、URIという名前のパラメータ制約を作成します。値MyApp/advSearch.jspxおよびMyApp/basicSearch.jspxが適用されます。

createDMSScopedMetricsParameterConstraint(  name="URI", values=["MyApp/advSearch.jspx", "MyApp/basicSearch.jspx"])

6.3.2 deleteDMSParameterScopedMetricsRules

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したパラメータ・スコープ・メトリック・ルールおよび収集したデータを削除します。

構文

deleteDMSParameterScopedMetricsRules([server,] ids)

引数 説明
server

オプション。パラメータ・スコープ・メトリックの削除元となるサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    
ids

削除するルールの識別子のリスト。複数の識別子を指定するには、IDをカンマで区切り、全体を大カッコで囲みます。例:

ids=["id1", "id2"

次の例では、管理対象サーバーwls_server1のIDがrule1のパラメータ・スコープ・メトリック・ルールを削除します。

deleteDMSParameterScopedMetricsRules(server='wls_server1', rule1)

6.3.3 dumpParameterScopedMetrics

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定したルールIDのパラメータ・スコープ・メトリック・データを表示します。

構文

dumpParameterScopedMetrics([server,] ruleid)

引数 説明
server

オプション。パラメータ・スコープ・メトリック・データのダンプ先となるサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    
ruleid

データを表示するパラメータ・スコープ・メトリック・ルールのID。


次の例では、管理対象サーバーwls_server1のパラメータ・スコープ・メトリック・ルールregionRuleのデータを表示します。

dumpParameterScopedMetrics(server="wls_server1", ruleid="regionRule")

6.3.4 listDMSContextParameters

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

DMSで認識されている実行コンテキスト・パラメータのセットをリストします。

構文

listDMSContextParameters([server][, parameternames] [, verbose])

引数 説明
server

オプション。実行コンテキスト・パラメータを表示するサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    
parameternames

オプション。該当する実行コンテキスト・パラメータの名前のリスト。サーバー上に見つからないパラメータ名は無視されます(エラーはレポートされません)。この引数が使用されない場合、すべての実行コンテキスト・パラメータがリストされます。

verbose

オプション。trueの場合、各実行コンテキスト・パラメータについて、(使用可能な場合)実行コンテキスト・パラメータの説明が、可能な値およびその説明のセットとともに出力に含まれます。


次の例では、管理対象サーバーwls_server1のパラメータ・スコープ・メトリック・ルールを示します。

listDMSContextParameters(server='wls_server1')
Server: ManagedServer1
 
    Module
    FlowId
    Action
    RCID

6.3.5 listDMSParameterScopedMetricsRules

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

現在のパラメータ・スコープ・メトリックの構成を表示します。

構文

listDMSParameterScopedMetricsRules([server])

引数 説明
server

オプション。パラメータ・スコープ・メトリック構成を表示するサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    

次の例では、管理対象サーバーwls_server1のパラメータ・スコープ・メトリック・ルールを示します。

listDMSParameterScopedMetricsRules(server='wls_server1')

  Rule: ruleA 
   Noun types: 
      JDBC_Connection 
   Context Parameter Constraints: 
      Parameter: URI 
        Constraining values: 
          MyApp/advSearch.jspx 
          MyApp/basicSearch.jspx 

6.3.6 resetDMSParameterScopedMetrics

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

特定のルール識別子に関連付けられているパラメータ・スコープ・メトリック・データをリセットします。この操作は原子性でない場合があるため、リセット操作が進行中でも、メトリック・データは引き続き収集されます。

構文

resetDMSParameterScopedMetrics([server,] ids)

引数 説明
server

オプション。パラメータ・スコープ・メトリックをリセットするサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    
ids

リセットするルールの識別子のリスト。複数の識別子を指定するには、IDをカンマで区切り、全体を大カッコで囲みます。例:

ids=["id1", "id2"

次の例では、管理対象サーバーwls_server1のIDがruleAのルールをリセットします。

resetDMSParameterScopedMetrics(server="wls_server1", ids="ruleA")

6.3.7 sampleDMSContextParameterValues

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

指定された名前のコンテキスト・パラメータの値セットのサンプルを収集します。

構文

sampleDMSContextParameterValues([parametername] [, naxmuofvaleus] [,action])

引数 説明
parametername

オプション。サンプリング対象のコンテキスト・パラメータの名前。この引数は、引数actionとの組合せで使用する必要があります。

manmumofvalues

オプション。サンプルに含める個別値の最大数。省略した場合、値10が適用されます。値0では、すべての個別値がサンプリングされます。コンテキスト・パラメータによっては、これは無制限のサイズのセットをサンプリングすることを意味します。action="start"を指定した場合にのみ関連します。

action

オプション。サンプリング対象のアクション。この引数は、引数parameternameとの組合せで使用する必要があります。

有効な値は、次のとおりです。

  • start: 値のサンプリングを開始します。

  • stop: 値のサンプリングを停止して値を表示します。

  • show: サンプリング値のヒストグラムを表示します。


次の例では、パラメータbespoke.ServiceLevelの値のサンプリングを開始します。

sampleDMSContextParameterValues(parametername="bespoke.ServiceLevel", maxnumofvalues=5, action="start")
Values of the parameter bespoke.ServiceLevel are now being sampled.
 List of parameters currently being sampled:
    bespoke.ServiceLevel has been sampled for 0 seconds.

次の例では、サンプリングを停止して、値のヒストグラムを表示します。

sampleDMSContextParameterValues()
  List of parameters currently being sampled:    bespoke.ServiceLevel has been sampled for 87 seconds.
sampleDMSContextParameterValues(parametername="bespoke.ServiceLevel", action="stop")
  Histogram of values for parameter bespoke.ServiceLevel.
    Gold 21
    Silver 5
    Bronze 37
  Values of the parameter bespoke.ServiceLevel will no longer be sampled.

6.3.8 setDMSParameterScopedMetricsRule

コマンド・カテゴリ: DMSパラメータ・スコープ・メトリック

WLSTでの使用: オンライン

説明

パラメータ・スコープ・メトリック・ルールを作成または更新します。特定のナウン・タイプとパラメータの組合せについて、メトリックのコレクションを管理できるのは一度に1つのルールです。たとえば、コンテキスト・パラメータURIおよびナウン・タイプJDBC_Connectionに基づいて、2つの個別のルールでパラメータ・スコープ・メトリックの収集を試行することはできません。

構文

setDMSParameterScopedMetricsRule([server,] id, nountypes [, ctxparamconstraints][, actparamconstraints] [,replace={true|false}])

引数 説明
server

オプション。パラメータ・スコープ・メトリック・ルールを設定するサーバーを指定します。有効な値は、WebLogic Serverインスタンス名およびシステム・コンポーネント名のリストです。

サーバーを指定するには、次の構文を使用します。

server='servername'

この引数を指定しない場合、コマンドは、すべてのWebLogicサーバーおよびシステム・コンポーネントのメトリック表のリストを戻します。

この引数を使用するには、管理サーバーに接続している必要があります。

Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントの場合は、次の書式を使用します。

servers=['component_name], servertype='component_type')    
id

ルールの識別子。

nountypes

ルールが適用されるナウン・タイプのリスト。

ctxparamconstraints

オプション。このルールで使用されるコンテキスト・パラメータ制約のリスト。この引数またはactparamconstraintsのうち少なくとも1つを指定する必要があります。

createDMSScopedMetricsParameterConstraintを参照してください。

actparamconstraints

オプション。このルールで使用されるアクティブ化パラメータ制約のリスト。この引数またはctxparamconstraintsのうち少なくとも1つを指定する必要があります。

createDMSScopedMetricsParameterConstraintを参照してください。

replace

オプション。trueの場合、同じIDを持つ既存のルールが新規ルールによって置き換えられます。falseまたは設定しない場合で、そのIDを持つルールがすでに存在する場合は、エラーが発生します。


次の例では、idがruleA、nountypeがJDBC_Connection、コンテキスト・パラメータ制約がctxP1のルールを作成します。

setDMSParameterScopedMetricsRule(id="ruleA", nountypes=["JDBC_Connection"],  ctxparamconstraints=[ctxP1])