リポジトリ・ドキュメントおよびポリシー・サブジェクト・コマンドの変更などの一部のWebサービスのWLSTコマンドは、セッションのコンテキスト内で実行する必要があります。表3-2にリストされているWLSTコマンドを使用して、セッションを管理します。
表3-2 セッション管理WLSTコマンド
使用するコマンド | 用途 | 使用するWLST |
---|---|---|
現在の変更セッションを中止し、セッション中に行われたすべての変更を破棄します。 |
オンライン |
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ポリシー・サブジェクトまたはOWSMリポジトリ・ドキュメントを変更するためのセッションを開始します。 |
オンライン |
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現在のセッションの内容をOWSMリポジトリに書き込みます。 |
オンライン |
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現在のセッションのコンテンツを記述します。これは、セッションが空であることを示すか、更新対象のドキュメントの名前を更新のタイプ(作成、変更または削除)とともにリストするかのいずれかです。 |
オンライン |
コマンド・カテゴリ: セッション
WLSTでの使用: オンライン
説明
現在の変更セッションを中止し、セッション中に行われたすべての変更を破棄します。中止した内容を説明するメッセージが表示されます。現在のセッションがない場合は、エラーが表示されます。
構文
abortWSMSession()
例
次の例では、現在のOWSMセッションを中止します。
wls:/wls-domain/serverConfig>abortWSMSession()
コマンド・カテゴリ: セッション
WLSTでの使用: オンライン
説明
ポリシー・セット、Fusion Middleware Webサービス・エンドポイントなどのポリシー・サブジェクトを変更するためのセッションを開始します。セッションは、単一のポリシー・サブジェクトに対してのみ操作できます。セッションがすでに進行中の場合は、エラーが表示されます。
構文
beginWSMSession()
例
次の例では、OWSMセッションを開始します。
wls:/wls-domain/serverConfig>beginWSMSession()
コマンド・カテゴリ: セッション
WLSTでの使用: オンライン
説明
現在のセッション内で行われた変更を保持します。何がコミットされたのかを示すメッセージが表示されます。現在のセッションがない場合、エラーが表示されます。
構文
commitWSMSession()
例
次の例では、現在のリポジトリの変更セッションをコミットします。
wls:/wls-domain/serverConfig>commitWSMSession()
コマンド・カテゴリ: セッション
WLSTでの使用: オンライン
説明
現在のセッションを説明します。リポジトリ操作では、セッションでアクションが実行されていないことを示すか、更新対象のドキュメントの名前を更新のタイプ(作成、変更または削除)とともにリストするかのいずれかです。ポリシー・サブジェクト操作では、サブジェクト識別子がリストされます。
現在のセッションがない場合は、次のエラーが表示されます。
No actions in session.
構文
describeWSMSession()
例
次の例では、現在のセッションを説明します。
wls:/wls-domain/serverConfig>describeWSMSession()