次の操作を行うには、WebサービスのWLSTコマンドをオンライン・モードで使用できます。
Webサービスの構成およびOWSMポリシー管理タスの実行
OWSMリポジトリの管理
OWSMコンポーネントのステータスをチェックします。
SAML署名証明書に対する信頼できる発行者およびDNリストを表示および定義します。
注意:
実行するWLST操作に応じた適切なOWSM論理ロールがユーザーにマップされていることを確認してください。詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のユーザーのグループまたはロールの変更に関する項を参照してください。
WebサービスのWLST構成およびポリシー管理コマンドでは、Fusion Middleware Controlを使用して完了できる、デプロイ済、アクティブな、実行中のWebサービス・アプリケーションの管理などの多数の同様の管理機能を実行します。それらは、WLSTオンライン・モードでどの場所でも実行できます。例:
wls:/domain/serverConfig wls:/domain/domainRuntime
次の各項では、WLSTコマンドの使用について詳しく説明します。
WebサービスのWLSTコマンドでは、特定のアプリケーションに対するWebサービスを構成します。したがって、アプリケーション・パス名は、アプリケーション、およびそれがデプロイされているサーバー・インスタンスを一意に識別する必要があります。
次の各項では、Webサービスを一意に特定するための、アプリケーション名およびサービス名の指定方法を説明します。
Webサービス・アプリケーション名の指定
WLSTコマンドでWebアービス・アプリケーションを指定するには、次の書式を使用します。
[/domain/server/]application[#version_number]
角カッコ[]
内に示すパラメータはオプションです。次の例に、Webサービス・のアプリケーション名のサンプル書式を示します。
/base_domain/AdminServer/HelloWorld#1_0 /base_domain/server1/HelloWorld#1_0
1つのドメイン内にアプリケーションのデプロイ済インスタンスが1つのみある場合は、次の例に示すようにdomain/server
パラメータを省略できます。
HelloWorld#1_0
他のすべての場合は、domain/server
パラメータが必要です。指定されない場合およびWLSTでドメイン内に異なるサーバー上で同じアプリケーションの1つ以上のデプロイが検出された場合は、ドメインおよびサーバー名を指定するようにプロンプトが表示されます。
WebサービスおよびWebサービスのクライアント・アプリケーションは、WebLogic Serverのサーバー・インスタンスに直接デプロイされます。それぞれのアプリケーションは別々に管理されます。たとえば、アプリケーションmyapp
が、ドメインmydomain
のAdminServer
とserver1
の両方のインスタンスにデプロイされている場合、適切なアプリケーション・パス名を使用して各サーバーに構成コマンドを発行する必要があります。
/mydomain/AdminServer/myapp#1_0 /mydomain/server1/myapp#1_0
サービス名の指定
Web ServiceおよびWeb Serviceクライアントに複数のバージョン(ネームスペース)のWebサービス名がある場合、ネームスペースおよびサービス名を次の書式で指定する必要があります。
{http://namespace/}serviceName
次の点に注意してください。
Webサービスおよびクライアント管理コマンド、およびポリシー管理コマンドの場合、サービス名が1つのみに限定されている場合は、ネームスペースを入力する必要はありません。そのサービスのバージョンが複数あり、サービス名とともにネームスペースを指定しない場合、例外がスローされます。
SOAコンポジットにはネームスペース({http://namespace/}
)を含めないでください。
ポリシー・セット管理コマンドの場合、WebサービスおよびWebサービス・クライアント(ws-serviceおよびws-client)リソース・タイプに対して、ネームスペースとサービス名の両方を指定する必要があります。
詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』のWeb Serviceのネームスペースの決定に関する項を参照してください。
Fusion Middleware ControlまたはWSM-Consoleを参照することなく、WLSTのポリシー・サブジェクトに移動できます。selectWSMPolicySubjectコマンドを使用することによって、ナビゲーション・モデルの理解とともに、階層ツリーを下に移動することでアプリケーション、アセンブリおよびサブジェクト名を検出できます。アセンブリはアプリケーション内のモジュールを一意に特定します(.warファイルなど)。
アプリケーションの選択
アプリケーション名が提供されている場合、変更する特定のアプリケーションを選択できます。
アプリケーション名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を含むパターンを引数に指定できます。この場合、そのパターンに一致するすべてのアプリケーションがリストされます。次に、そのアプリケーションを選択して続行できます。引数を指定しない場合は、すべてのアプリケーション名がリストされます。
アプリケーション名がわかっている場合
アプリケーション名がわかっている場合、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数としてそれを入力します。WLSTは、アプリケーションに含まれているアセンブリの名前を返します。
次の例では、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力します。WLSTは、アプリケーションに含まれているアセンブリの名前である#jaxwsejb
を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jaxwsejb30ws') #jaxwsejb Select any of the assembly name to proceed.
アプリケーション名の一部のみがわかっている場合
アプリケーション名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を使用したパターンを入力できます。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドに、jax*
をアプリケーションの名前として入力します。WLSTは、文字列に一致するアプリケーションのリストを返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jax*') jaxws_provider jaxwsejb30ws Select any of the application name to proceed. wls:/jrfServer_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jaxwsejb30ws') #jaxws3jb Select any of the assembly name to proceed
アプリケーション名がわからない場合
アプリケーション名がわからない場合、引数を指定せずにselectWSMPolicySubject
コマンドを入力します。WLSTは、システムが認識しているすべてのアプリケーションの名前を返します。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドを引数なしで入力します。WLSTは、システムが認識しているすべてのアプリケーションの名前を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject() SimpleRestApp jaxws_provider jaxwsejb30ws wsm-pm Select any of the application name to proceed. wls:/jrfServer_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jaxwsejb30ws') #jaxws3jb Select any of the assembly name to proceed
アセンブリの選択
アプリケーション名およびアセンブリ名が提供されている場合、変更する特定のアセンブリを選択できます。
アセンブリ名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を含むパターンを引数に指定できます。この場合、そのパターンに一致するすべてのアセンブリがリストされます。次に、そのアセンブリを選択して続行できます。引数を指定しない場合は、すべてのアセンブリ名がリストされます。
注意:
ws-connectionタイプのポリシー・サブジェクトでは、アセンブリ名に空の文字列''
を使用します。
アセンブリ名がわかっている場合
アセンブリ名がわかっている場合、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数としてアプリケーション名とともにアセンブリ名を入力します。WLSTは、アセンブリに含まれているサブジェクトの名前を返します。次の例では、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力し、#jaxwsejb
をアセンブリの名前として入力します。WLSTは、アセンブリに含まれているすべてのサブジェクトのリストを返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject ('jaxwsejb30ws','#jaxwsejb') WS-SERVICE({http://mycompany.com/targetNamespace}EchoEJBService#EchoEJBServicePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests}CalculatorService#CalculatorPort)
WS-SERVICE({http://soapinterop.org/DoclitWrapperWTJ}DoclitWrapperWTJService#DoclitWrapperWTJPort)
WS-SERVICE({http://j2ee.tests.ejb.impl/}JaxwsWithHandlerChainBeanService#JaxwsWithHandlerChainBeanPort) Select any of the subject name to proceed.
アセンブリ名の一部のみがわかっている場合
アセンブリ名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を使用したパターンを入力できます。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドに、#jaxws*
をアセンブリの名前の一部として入力し、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力します。WLSTは、アプリケーションに含まれているアセンブリの名前である#jaxwsejb
を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jaxwsejb30ws','#jaxws*') #jaxwsejb Select any of the assembly name to proceed. wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject ('jaxwsejb30ws','#jaxwsejb') WS-SERVICE({http://mycompany.com/targetNamespace}EchoEJBService#EchoEJBServicePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests}CalculatorService#CalculatorPort)
WS-SERVICE({http://soapinterop.org/DoclitWrapperWTJ}DoclitWrapperWTJService#DoclitWrapperWTJPort)
WS-SERVICE({http://j2ee.tests.ejb.impl/}JaxwsWithHandlerChainBeanService#JaxwsWithHandlerChainBeanPort) Select any of the subject name to proceed.
アセンブリ名がわからない場合
アセンブリ名がわからない場合、selectWSMPolicySubject
の引数としてアプリケーション名のみを入力します。WLSTは、システムが認識しているすべてのアセンブリの名前を返します。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数として、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力します。WLSTは、システムが認識しているすべてのアセンブリの名前を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject('jaxwsejb30ws') #jaxwsejb Select any of the assembly name to proceed.
サブジェクトの選択
アプリケーション名、アセンブリ名およびポリシー・サブジェクト名が提供されている場合、変更する特定のポリシー・サブジェクトを選択できます。
ポリシー・サブジェクト名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を含むパターンを引数に指定できます。この場合、そのパターンに一致するすべてのポリシー・サブジェクトがリストされます。次に、そのポリシー・サブジェクトを選択して続行できます。引数を指定しない場合は、すべてのポリシー・サブジェクト名がリストされます。
ポリシー・サブジェクト名がわかっている場合
ポリシー・サブジェクト名がわかっている場合、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数として、アプリケーション名およびアセンブリ名とともにポリシー・サブジェクト名を入力します。WLSTは指定されたポリシー・サブジェクトを選択します。次の例では、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力し、#jaxwsejb
をアセンブリの名前として入力し、WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort)
をポリシー・サブジェクトの名前として入力します。WLSTは、変更のために選択されたポリシー・サブジェクトを返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject ('jaxwsejb30ws','#jaxwsejb','WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort)') The policy subject is selected for modification.
ポリシー・サブジェクト名の一部のみがわかっている場合
ポリシー・サブジェクト名の一部のみがわかっている場合、ワイルドカード文字を使用したパターンを入力できます。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドに、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として入力し、#jaxwsejb
をアセンブリの名前として入力し、ws-service(*)
をポリシー・サブジェクトの名前として入力します。WLSTは、アセンブリに含まれているポリシー・サブジェクトの名前を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject ('jaxwsejb30ws','#jaxwsejb', 'ws-service(*)') WS-SERVICE({http://mycompany.com/targetNamespace}EchoEJBService#EchoEJBServicePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests}CalculatorService#CalculatorPort)
WS-SERVICE({http://soapinterop.org/DoclitWrapperWTJ}DoclitWrapperWTJService#DoclitWrapperWTJPort)
WS-SERVICE({http://j2ee.tests.ejb.impl/}JaxwsWithHandlerChainBeanService#JaxwsWithHandlerChainBeanPort) Select any of the subject name to proceed.
ポリシー・サブジェクト名がわからない場合
ポリシー・サブジェクト名がわからない場合、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数としてアプリケーション名およびアセンブリ名を入力します。WLSTは、アセンブリに含まれているすべてのポリシー・サブジェクトの名前を返します。次の例では、selectWSMPolicySubject
コマンドの引数として、jaxwsejb30ws
をアプリケーションの名前として、#jaxwsejb
をアセンブリの名前として、None
をポリシー・サブジェクトの名前として入力します。WLSTは、アセンブリに含まれているすべてのポリシー・サブジェクトの名前を返します。
wls:/base_domain/serverConfig> selectWSMPolicySubject ('jaxwsejb30ws','#jaxwsejb') WS-SERVICE({http://mycompany.com/targetNamespace}EchoEJBService#EchoEJBServicePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests/concrete}WsdlConcreteService#WsdlConcretePort) WS-SERVICE({http://mycompany.com/jaxws/tests}CalculatorService#CalculatorPort)
WS-SERVICE({http://soapinterop.org/DoclitWrapperWTJ}DoclitWrapperWTJService#DoclitWrapperWTJPort)
WS-SERVICE({http://j2ee.tests.ejb.impl/}JaxwsWithHandlerChainBeanService#JaxwsWithHandlerChainBeanPort) Select any of the subject name to proceed.
WebサービスのWLSTコマンドは、表3-1に説明するカテゴリに分かれています。
表3-1 WebサービスのWLSTコマンド・カテゴリ
コマンド・カテゴリ | 説明 |
---|---|
セッションを管理し、セッションのコンテキスト内で実行する必要のある、リポジトリ・ドキュメントおよびポリシー・サブジェクト・コマンドの変更などの一部のWebサービスのWLSTコマンドで必要となります。 |
|
WebサービスおよびWebサービスのクライアント・ポリシー・サブジェクトを表示および管理します。 |
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OWSMドメイン構成情報を表示および管理します。 |
|
製品が適切に機能するために必要なWSMコンポーネントのステータスをチェックします。 |
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サービスおよびクライアントのWebサービスを表示および管理します。 |
|
サービスおよびクライアントのポリシー・アタッチメントを表示および管理します。これらのコマンドは、ポリシー・セット内の直接ポリシー・アタッチメントとグローバル・ポリシー・アタッチメントの両方を管理します。 |
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セッション内のグローバルで使用可能なポリシー・セットを表示および管理します。 |
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ソフトウェアの最新インストールで提供される新しい事前定義ポリシーでOWSMを管理し、さらに、リポジトリに対してドキュメントをインポートおよびエクスポートします。 |
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SAML署名証明書の信頼できる発行者、信頼できる識別名(DN)リストおよびトークン属性ルール・フィルタを表示および定義します。 |
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JKSキーストアの資格証明と証明書を表示および管理します。 |