インストールを開始する前に、システム環境の検証が済んでいて(「システム環境を確認する際のロードマップ」)、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがインストールされていること(『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』)を確認してください。
インストール・プロセスでは、特定の情報を入力するように要求されます。
表3-1に、Oracle Service Busのインストール前に知っておく必要のある重要な項目、またはインストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。
表3-1 インストール・チェックリスト
情報 | 値の例 | 説明 |
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Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。 |
データベース・ホスト |
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データベースを実行しているホストの名前とドメイン。 |
データベース・ポート |
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データベースがリスニングするポート番号。デフォルトのOracleデータベースのリスニング・ポートは |
データベース・サービス名 |
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Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、 |
DBAユーザー名 |
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データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、 |
DBAパスワード |
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データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。 |
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ソフトウェアをインストールするディレクトリ。 このディレクトリには、必要に応じてOracle Fusion Middleware Infrastructureおよび Oracle Service Busを含められます。 |
WebLogic Serverのホスト名 |
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Oracle WebLogic ServerおよびOracle Service Busのコンソールのホスト名。 |
コンソール・ポート |
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Oracle WebLogic ServerおよびOracle Service Busのコンソールのポート。 |
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ドメイン・データの格納場所。 |
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アプリケーション・データの格納場所。 |
WebLogicドメインの管理者のユーザー名 |
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Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、 |
管理者ユーザーのパスワード |
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Oracle WebLogic Server管理権限を持つユーザーのパスワード。 |
FTPポート |
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埋込みFTPサーバーのポート。 |
RCUユーティリティ |
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リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。 |
RCUスキーマの接頭辞 |
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Oracle Service Busで使用するデータベース・スキーマの名前の接頭辞。 |
RCUスキーマ・パスワード |
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Oracle Service Busで使用するデータベース・スキーマのパスワード。 |
構成ユーティリティ |
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ドメインを作成し構成するための構成ウィザードへのパス。 |
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埋込みFTPサーバーのルート・ディレクトリ。 |
インストールを始める前に、JDKおよび必要なソフトウェアについて確認します。
インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。
注意:
インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』の「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。
インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラム画面の詳細は、次のトピックを参照してください。
インストーラでは、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。
次の表に、インストーラ画面が表示される順番を示します。インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
表3-2 Oracle Service Busのインストール画面
画面 | 説明 |
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インストール・インベントリの設定 |
UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。 中央インベントリの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。 Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。 |
ようこそ |
この画面では、情報を参照してすべての前提条件が満たされていることを確認して「次」をクリックします。 |
自動更新 |
この画面では、自動更新をスキップする選択をするか、パッチを選択するか、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索します。 |
インストールの場所 |
この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。このOracleホームには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureが含まれている必要があります。 「表示」をクリックすると、Oracle Service Busが正しいOracleホームにインストールされていることを確認できます。 |
前提条件チェック |
この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 検証済のタスクのリストを表示する場合は、「正常なタスクの表示」を選択します。ログ詳細を表示するには、「ログを表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。 |
インストール・サマリー |
この画面では、選択したインストール・オプションを検証します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
インストールの進行状況 |
この画面はインストールの進行状況を示します。 進捗バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次」をクリックしてサマリーを確認します。 |
インストール完了 |
この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。 |
インストールの完了後、一連のタスクを完了することにより、正常にインストールされたことを確認できます。
viewInventory
スクリプトを使用すると、Oracleホームの内容を表示することができます。インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、何も問題が発生していないことを確認します。
デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logs
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs
(Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。
ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。
インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。
インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。