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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
12c (12.2.1.1)
E77231-01
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18 Oracle B2Bを含めるドメインの拡張

この章では、Oracle B2Bを追加するためのドメイン拡張の手順を説明します。

Oracle B2BおよびHealthcareのディストリビューションには、Oracle B2BまたはOracle SOA for Healthcareの構成に必要なソフトウェアが含まれます。

注意:

X12 HIPAAユースケースの場合、この章で説明するOracle B2Bドメイン拡張手順を使用できます。ただし、HL7ドキュメントを使用するヘルスケア・プロバイダの場合は、「Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationを含めるドメインの拡張」を参照して、Oracle SOA Suite for Healthcare Integrationソフトウェアを含めることでドメインを拡張します。

18.1 この章で使用される変数

この章のタスクを実行する際、この項にリストするディレクトリ変数を使用します。

いくつかのディレクトリ変数の値については、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」に定義されています。

  • ORACLE_HOME

  • ASERVER_HOME

  • MSERVER_HOME

  • OHS_DOMAIN_HOME

  • JAVA_HOME

さらに、「エンタープライズ・トポロジによって必要とされる物理および仮想IPアドレス」で定義されている次の仮想IP (VIP)アドレスを参照することになります。

  • ADMINVHN

この章のアクションは、次のホスト・コンピュータで実行します。

  • SOAHOST1

  • SOAHOST2

  • WEBHOST1

  • WEBHOST2

18.2 Oracle B2Bを追加するためのSOAドメイン拡張の前提条件

現在のドメインを拡張する前に、既存のデプロイメントがこの項に示す前提条件を満たしていることを確認します。

  • インストールのバックアップ - 既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップしていない場合は、今すぐバックアップすることをお薦めします。

    既存のFusion Middlewareホームとドメインをバックアップするには、「SOAエンタープライズ・デプロイメントにおけるバックアップとリカバリの実行」を参照してください。

  • 前の章でインストールしたWL_HOMEおよびSOA ORACLE_HOME(バイナリ)が共有記憶域にあり、SOAHOST1とSOAHOST2から利用できること。

  • ノード・マネージャ、管理サーバー、SOAサーバーおよびWSMサーバーが存在し、前の章の説明のように、SOAシステムを実行するように構成されていること。

  • RCUを実行して、B2Bの追加のスキーマをロードする必要はありません。このスキーマは、SOAリポジトリの一部であり、SOAに関する章で、DBにロードされています。

18.3 エンタープライズ・デプロイメントのOracle B2Bのインストール

エンタープライズ・デプロイメント用の新規ドメインを構成する準備として、次の各項を参照してOracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアをインストールします。

18.3.1 SOAHOST1でのOracle B2BおよびHealthcareインストーラの起動

インストール・プログラムを起動するには、次の手順を実行します。

  1. SOAHOST1にログインします。
  2. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  3. 次の例に示すとおり、ご使用のシステムのJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。
    JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar distribution_file_name.jar
    

    この例では、次のようになります。

    • JAVA_HOMEを、ご使用のシステムの環境変数または実際のJDKの場所に置き換えます。

    • distribution_file_nameを、ディストリビューションJARファイルの実際の名前に置き換えます。

      ディストリビューションをOracle Technology Network (OTN)からダウンロードする場合、通常、JARファイルはダウンロード可能なZIPファイル内にパッケージされています。

      初期Infrastructureドメインに必要なソフトウェアをインストールする場合は、インストールするディストリビューションはfmw_12.2.1.1.0_b2bhealthcare.jarです。

      各ディストリビューションの実際のファイル名の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェア・ダウンロードの特定と取得」を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。各インストール・プログラム画面の説明については、「インストール画面のナビゲート」を参照してください。

18.3.2 Oracle B2Bのインストール画面のナビゲート

表18-1は、インストール・プログラムの各画面の説明です。

表18-1 Oracle B2Bのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

この画面は、UNIXオペレーティング・システムで、このホストに初めてOracle製品をインストールする場合に表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールでOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面では、使用可能なパッチを探してMy Oracle Supportを自動的に検索するか、組織にすでにダウンロードしたパッチを探してローカル・ディレクトリを自動的に検索します。

インストールの場所

この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。

Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングでインストールと構成のディレクトリの選択に関する項を参照してください。

インストール・タイプ

この画面を使用してインストールのタイプと、それに従ってインストールされる製品および機能を選択します。

  • B2Bを選択します

注意: このドキュメントのトポロジには、例は含まれていません。例を本番環境にインストールしないことを強くお薦めします。

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、第1.4項に記載されているドキュメントのいずれかを参照してください。

インストール・サマリー

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルは、今後、サイレント・インストールを実行する場合に使用できます。

サイレント・インストールやコマンド行インストールの詳細は、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールでサイレント・モードにおけるOracle Universal Installerの使用方法に関する項を参照してください。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。

インストール完了

この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

18.3.3 B2BまたはHealthcareインストールの確認

インストールの完了後、次のタスクを正常に実行することでインストールを検証できます。

18.3.3.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、何も問題が発生していないことを確認します。ログ・ファイルの説明とその場所の詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのインストール・ログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。

18.3.3.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

Oracle Healthcareを追加すると、次のディレクトリとサブディレクトリが追加されます。

ls  /u01/oracle/products/fmw/soa/soa/thirdparty/edifecs/

Common
STANDARDS
XEngine

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」を参照してください。

18.3.3.3 Oracleホームの内容の表示

Oracleホームの内容を、viewInventoryスクリプトを使用して表示することもできます。詳細は、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。

18.4 構成ウィザードを使用したOracle B2Bのための拡張

Oracle B2Bが含まれるようにドメインを拡張するには、次の項を参照してください。

18.4.1 構成ウィザードの起動

注意:

ドメインで起動スクリプトに直接カスタマイズを追加した場合、それらのカスタマイズは構成ウィザードによって上書きされます。ドメイン内のすべてのサーバーに適用するサーバー起動パラメータをカスタマイズするために、setUserOverrides.shという名前のファイルを作成して、WebLogic Serverのクラスパスへのカスタム・ライブラリの追加、サーバーを実行するための追加のjavaコマンド行オプションの指定、追加の環境変数の指定などを行うように構成できます。このファイルに追加したカスタマイズは、ドメインのアップグレード操作時に保持され、packコマンドとunpackコマンドの使用時にリモート・サーバーに継承されます。

構成ウィザードを起動する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic Serverコンソールで、このドメイン拡張によって変更されるすべての管理対象サーバーを停止します。影響を受けない管理対象サーバーは、オンラインのままにすることができます。

    注意:

    Oracle B2Bコンポーネントのこの特定のドメイン拡張では、WLS_SOAn管理対象サーバーを変更します。これらの管理対象サーバーを確実に停止します。
  2. 管理対象サーバーのステータスを確認してから、管理サーバーを停止します。

    詳細は、「SOAHOST1での構成ウィザードの起動」でノード・マネージャを使用して管理サーバーを停止する手順を参照してください。

  3. 次のディレクトリに移動し、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。
    cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    ./config.sh

18.4.2 Oracle B2Bの構成ウィザード画面のナビゲート

この項の手順に従って、B2B用にドメインを拡張します。

注意:

この項で説明する手順を使用して、既存のドメインを拡張することもできます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。

タスク1   ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。

ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください

ヒント:

この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。

タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle B2B - 12.2.1.1.0 [soa]

また、次の追加のテンプレートも、初期ドメインの作成と初期ドメインのSOAへの拡張に使用されているため、すでに選択されているはずです。

  • Basic Weblogic Server Domain - 12.2.1.1.0 [wlserver]

  • Oracle SOA Suite 12.2.1.1.0 [soa]

  • Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.1.0 [em]

  • Oracle WSM Policy Manager - 12.2.1.1.0 [oracle_common]

  • Oracle JRF - 12.2.1.1.0 [oracle_common]

  • WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.1.0 [wlserver]

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

タスク3   データ・ソース構成タイプの指定

Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。B2Bでは、SOAの既存のデータ・ソースを使用するため、新しいデータ・ソースをドメインに追加する必要はありません。

注意:

拡張前に作成されたカスタム・データ・ソース(LEASINGデータ・ソースなど)が、この画面の前に表示されます。「データソース」行を確認し、「次へ」をクリックします。データ・ソースのテスト画面で、その有効性が検証されます。「次へ」をクリックします。

タスク4   拡張構成の選択

トポロジのドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で追加オプションを選択せずに、「次へ」をクリックします。B2Bアプリケーションと必要なアーティファクトが、自動的に、既存のSOAサーバーにターゲット指定されます。

タスク5   構成の仕様の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。

変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。

「ドメイン更新」をクリックするまで、ドメインの作成は開始されません。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。

タスク6   ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ

「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

どちらの項目も後で必要になるため、メモしておく必要があります。ドメインの場所は、管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

タスク7   管理サーバーの起動

管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。

18.5 B2B Suiteコンポーネントの起動

構成の変更および起動スクリプトを有効にするには、B2Bが追加されたWLS_SOAサーバーを再起動する必要があります。B2Bでは既存のSOAシステムが拡張されているので、管理サーバーおよびそれぞれのノード・マネージャはSOAHOST1およびSOAHOST2で稼働しています。

追加したB2Bコンポーネントを起動するには、管理対象サーバーを再起動します。

  1. 次の場所にあるOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

    http://ADMINVHN:7001/em
    

    この例では、次のようになります。

    ADMINVHNを、「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェア・ダウンロードの特定と取得」でADMINVHN仮想IPアドレスに割り当てたホスト名に置き換えます。

    ポート7001は、管理サーバー・コンソールおよびFusion Middleware Controlで一般的に使用されるポートです。ただし、ドメインを作成したときに構成ウィザードのセッションの終わりに表示された実際のURLを使用する必要があります。

  2. 「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開き、「サーバー」を選択します。

    「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  3. 「制御」タブをクリックします。

  4. 表の「サーバー」列から「WLS_SOA1」を選択します。

  5. 「停止」をクリックします。停止が完了するのを待ちます(WebLogic Serverコンソールのページを更新して、ステータスが「停止」になったことを確認します)。

  6. 「起動」をクリックします。

  7. WLS_SOA2について手順2から6を繰り返します。

18.6 トランスポートのためのB2Bインスタンス識別子の更新

ファイル、FTPまたは電子メール・トランスポートを高可用性環境で設定するには、「b2b.HAInstance」プロパティを「true」に設定します。

そのためには、次の手順に従ってください。

  1. ドメイン管理で指定したユーザー名とパスワードを使用して、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. 画面左上にあるターゲット・ナビゲーション・アイコンをクリックして、「ターゲット・ナビゲーション」ペインを表示します。
  3. ナビゲーション・ツリーでSOAを開き、「soa-infra(server_name)」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「SOA管理」「B2Bサーバー・プロパティ」の順に選択します。

    「soa-infra (server_name)」が複数存在する場合は、プロパティを一度だけ追加します。

  4. 「詳細B2B構成プロパティ」をクリックします。
    B2BConfig b2bがすでに選択されているはずです。
  5. 操作」タブをクリックします。
  6. 右側のリストの「addProperty」をクリックします。
  7. 「キー」フィールドに「b2b.HAInstance」を入力します。
  8. 「値」フィールドに、trueと入力します。

    このプロパティは、MDSに格納され、クラスタ用に一度だけ作成される必要があります。

  9. 「起動」をクリックします。
高可用性プロパティを定義した後は、「属性」タブでそれらを表示できます。プロパティを表示するには、「属性」タブをクリックし、「プロパティ」をクリックします。「値」表の「要素」ノードを開いて、プロパティの名前と値を確認します。

18.7 拡張したドメイン用のWeb層の構成

次の項では、Web層のWebサーバー・インスタンスを構成して、拡張したドメイン内の適切なクラスタにパブリックURLと内部URLの両方に対するリクエストをルーティングする方法について説明します。

18.7.1 拡張したドメイン用のOracle Traffic Directorの構成

このドメインでOracle Traffic Directorを構成した場合、状況によっては、Oracle Traffic Director構成に別のオリジン・サーバー・プール、仮想サーバーまたはルートを追加する必要があります。各Oracle Fusion Middleware製品のOracle Traffic Directorの要件を理解するには、「オリジン・サーバーおよび仮想ホストのサマリー」を参照してください。

オリジン・サーバー・プール、仮想サーバーおよびルートを追加する手順は、「エンタープライズ・デプロイメント用のOracle Traffic Director仮想サーバーの定義」を参照してください。

18.7.2 Oracle B2Bに対するOracle HTTP Serverの構成

Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルに対して次の変更を行い、Web層のOracle HTTP Serverインスタンスが、 Oracle SOA Suiteクラスタ上のOracle B2BソフトウェアにOracle B2Bリクエストを正しくルーティングできるようにします。

Oracle HTTP Serverが、Oracle B2BコンソールとOracle B2Bサービスにリクエストをルーティングできるようにするには:

  1. WEBHOST1にログインし、ディレクトリを最初のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs1)の構成ディレクトリに変更します。
    cd OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/moduleconf
    
  2. 次のディレクティブを、soa_vh.confファイルの<VirtualHost>タグ内に追加します。
    # B2B
    <Location /b2bconsole>
      WLSRequest ON
      WebLogicCluster SOAHOST1:8001,SOAHOST2:8001
    </Location>
    
    # B2B
    <Location /b2b>
      WLSRequest ON
      WebLogicCluster SOAHOST1:8001,SOAHOST2:8001
    </Location>
    
  3. ohs1インスタンスを再起動します。
    1. ディレクトリを次の場所に変更します。
      cd OHS_DOMAIN_HOME/bin
    2. 次のコマンドを入力し、インスタンスを停止して起動します。
      ./stopComponent.sh ohs1
      ./startComponent.sh ohs1
  4. WEBHOST2にログインして、soa_vh.confファイルを2つ目のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs_2)の構成ディレクトリにコピーします。
    OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs2/moduleconf
  5. soa_vh.confファイルを編集して、WEBHOST1への参照をWEBHOST2への参照に変更します。
  6. ohs2インスタンスを再起動します。
    1. ディレクトリを次の場所に変更します。
      cd OHS_DOMAIN_HOME/bin
    2. 次のコマンドを入力し、インスタンスを停止して起動します。
      ./stopComponent.sh ohs2
      ./startComponent.sh ohs2

18.8 SOA管理者グループへのB2BAdminロールの追加

管理対象サーバーのOracle B2B構成を検証する前に、B2BAdmin管理ロールをエンタープライズ・デプロイメントの管理グループ(SOA Administrators)に追加します。

このタスクを実行するには、「Oracle SOA Suite製品の管理のためのロールの構成」を参照してください。

18.9 ロード・バランサを介したOracle B2Bへのアクセスの検証

次の手順を使用して、ロード・バランサからHTTP Serverインスタンスを経て、Oracle SOA Suite管理対象サーバー上のB2B Suiteコンポーネントに対して行われるルーティングとフェイルオーバーが、適切に機能することを確認します。

  1. 次のURLを入力して、ロード・バランサ経由でOracle B2B Consoleにアクセスします。
    https://soa.example.com/b2bconsole
    
  2. weblogic_soaユーザーでログインします。図18-1に示す、Oracle B2Bの「パートナ」、「アグリーメント」、「プロファイル」画面が表示されます。

    図18-1 Oracle B2Bの「パートナ」、「アグリーメント」、「プロファイル」画面

    図18-1の説明が続きます
    「図18-1 Oracle B2Bの「パートナ」、「アグリーメント」、「プロファイル」画面」の説明
  3. 次のURLを入力して、Oracle B2B Webサービスのエンドポイントにアクセスします。
    https://soa.example.com/b2b/services
    

    別のB2Bエンドポイントのテストへのリンクが表示されます。

    図18-2 Oracle B2Bサービス

    図18-2の説明が続きます
    図18-2「Oracle B2Bサービス」の説明

18.10 構成のバックアップ

Oracleのベスト・プラクティスとしては、ドメインの構成が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。

バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。

構成をバックアップする方法の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのバックアップとリカバリの実行」を参照してください。

18.11 Oracle B2Bに対する自動サービス移行およびJDBC永続ストアの有効化

エンタープライズ・トポロジでは、Oracle B2Bは、既存のOracle SOA Suite管理対象サーバー上で構成されています。SOA_Clusterに自動サービス移行がすでに構成されている場合、Oracle B2Bソフトウェアは自動サービス移行によってすでに保護されています。

Oracle B2Bが構成されている管理対象サーバーに自動サービス移行が構成されていない場合は、「エンタープライズ・デプロイメントでの自動サービス移行の構成」を参照してください。

さらに、オプションでOracle B2Bにデータベース・ベースの永続ストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対するJDBC永続ストアの使用」を参照してください。