WebCenter Sitesでは、JavaノンブロッキングI/O (NIO) APIを使用して、共有ファイル・システムを格納するデータベースを利用できます。これにより、クラスタ環境でのネットワーク・ファイル共有の必要がなくなり、Coherenceキャッシュによってファイル・ロックを処理できます。WebCenter Sitesは、そのままの状態では、デフォルトのディスク・ベースのファイル・システム(ローカルまたはネットワーク)になります。データベースに共有ファイル・システムを移動するには、このトピックの手順を完了してください。処理を元に戻すための手順も提供されています。
Oracle 11gおよび12cのデータベースのみがサポートされます。
WebCenter Sitesによって管理されるファイル(共有ファイルとも呼ばれる)は、データベースに保存することをお薦めします。これは高可用性デプロイメントの構成に役立つとともに、環境のバックアップとリストア・プロセスを効率的に行うことができます。データベースは、WebCenter Sitesのデータベースまたは別のデータベースにすることができます。サイトのニーズに応じて、追加の容量または処理、あるいはその両方の計画が必要になる場合があります。
「クラスタの設定」の手順を完了します。
WebLogic Server管理コンソールで、「ドメイン名」、「環境」、「Coherenceクラスタ」に移動します。
デフォルトのCoherenceクラスタを選択し、「メンバー」タブをクリックします。
「クラスタ」セクションで、WebCenter Sitesクラスタを有効にし、「クラスタのすべてのサーバー」
オプションを有効にします。
「WebCenter Sitesクラスタの設定」に記載されたとおり、クラスタのプライマリ・ノードが設定され、クラスタ・ノードとして登録されていることを確認します。
デフォルトのデータ・ソース名はwcsitesDS
です。別のデータ・ソース名を使用する場合は、次の手順を完了する前に、sites_config_dir/NIOSharedServices.xml
のdatabaseConnector
Beanを新しい名前に設定する必要があります。
注意:
sites_config_dir
は、DOMAIN_HOME/wcsites/wcsites/config/
です。wcs_properties.json
は、クラスタ設定の一部として、sites-shared/config
ディレクトリに移動されます。この場合、次のことに注意してください。 wcs_properties.json
ファイルをsites_config_dir
に移動して戻します。
その後、データベースからディスク・ストレージに戻る場合は、回復オプションを指定してNIO変換ユーティリティを実行した後に、wcs_properties.json
ファイルをsites-shared/config
ディレクトリにコピーして戻します。
WebCenter Sitesの共有ファイル・システムをWebCenter Sitesのリポジトリ・データベースに保存する場合は、prefix_TS_WCSITES
およびprefix_TS_TMP_WCSITES
表領域の表領域サイズを増加してください。
次のコマンドを使用して、WebCenter Sitesのリポジトリ・データベースと同じ権限を持つ新しいデータベースを作成します。
CREATE SEQUENCE
CREATE SESSION
CREATE TABLE
CREATE TRIGGER
CREATE VIEW
UNLIMITED TABLESPACE
新しいデータベースを指すように新しいデータ・ソースを作成し、WebCenter Sitesを実行している管理対象サーバー上のJDBCデータ・ソースとして新しいデータ・ソースをデプロイします。
sites_config_dir/NIOSharedServices.xml
のdatabaseConnector
Beanを新しいデータ・ソース名に設定します。
注意:
WebCenter Sitesの共有ファイル・システムをWebCenter Sitesのリポジトリ・データベース以外のデータベースに保存する場合は、管理インタフェースへの初回のログインに数分間の追加の時間がかかります。