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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用
12c (12.2.1.1)
E77295-01
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22 ファイルのチェックアウトおよびダウンロード

この章では、1つ以上のコンテンツ・アイテムをOracle WebCenter Content Serverからチェックアウトする方法について説明します。

22.1 手動のファイル・チェックアウトについて

チェックアウトは、他のユーザーが改訂できないように、コンテンツ・アイテムをロックするプロセスです。ファイルをチェックアウトしたり、チェックアウトを元に戻すには、コンテンツ・アイテムへの書込み権限が必要です。ファイルをチェックアウトできるのは一度に1人のユーザーのみですが、リリースされたファイルは引き続き複数のユーザーで表示できます。

手動でファイルをチェックアウトする方法は2つあります。

  • 他のユーザーから改訂される可能性があるコンテンツ・アイテムの場合、他のユーザーが新しいリビジョンをチェックインして矛盾した変更が行われてしまうのを防ぐために、編集が必要なことがわかったらなるべく早くファイルをチェックアウトすることをお薦めします。

  • 他のユーザーから改訂される可能性の低いコンテンツ・アイテムの場合、ファイルのコピーに改訂を加えて、コンテンツ・アイテムをチェックアウトし、すぐに編集済のファイルでチェックインしなおすことができます。

コンテンツ・アイテムをチェックアウトした後、リビジョンをチェックインすることもチェックアウトを元に戻すこともできます。

Oracle WebCenter Content Desktopを使用すると、デスクトップ・アプリケーションで自動的にファイルをチェックアウトできます。詳細は、『Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』のファイルのチェックアウトに関する説明を参照してください。

22.2 単一ファイルのチェックアウト

「コンテンツ情報」ページから単一ファイルをチェックアウトするには、次の手順を実行します。

  1. チェックアウトするコンテンツ・アイテムの「コンテンツ情報」ページを表示します。

  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから「チェックアウト」を選択します。

  3. 該当する場合は、「チェックアウトの確認」ページの「ネイティブ・ファイル・リンク」をクリックしてネイティブ・ファイルのコピーを取得します。

  4. 「別名保存」ウィンドウの前にダイアログ・ウィンドウが表示された場合は、ファイルをディスクに保存するように選択します。

  5. 「別名保存」ダイアログ・ボックスで、ファイルを保存する場所にナビゲートして、「保存」をクリックします。

  6. ネイティブ・アプリケーション(Word、PowerPointなど)を起動して、手順5で保存したファイルを見つけます。

  7. そのネイティブ・アプリケーションでファイルを編集してから保存します。

「検索結果」ページから単一ファイルをチェックアウトするには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを検索して、検索結果リストを表示します。
  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから、「ヘッドライン表示」または「サムネイル表示」を選択します。
  3. 「アクション」アイコンをクリックして、コンテキスト・メニューから「チェックアウト」を選択します。
  4. 該当する場合は、「チェックアウトの確認」ページの「ネイティブ・ファイル・リンク」をクリックしてネイティブ・ファイルのコピーを取得します。
  5. 「別名保存」ウィンドウの前にダイアログ・ボックスが表示された場合は、ファイルをディスクに保存するように選択します。
  6. 「別名保存」ウィンドウで、ファイルを保存する場所にナビゲートして、「保存」をクリックします。
  7. ネイティブ・アプリケーション(Word、PowerPointなど)を起動して、手順6でファイルを保存したファイルを見つけます。
  8. そのネイティブ・アプリケーションでファイルを編集してから保存します。

22.3 「チェックアウトして開く」の使用

「チェックアウトして開く」コンポーネントを使用すると、WebDAV対応ネイティブ・アプリケーションでコンテンツ・サーバーから直接コンテンツ・アイテムを開くことができます。「チェックアウトして開く」コンポーネントはデフォルトで有効であり、検索結果ページの「アイテム・アクション」メニューおよび「コンテンツ情報」ページの「コンテンツ・アクション」メニューに「チェックアウトして開く」オプションが追加されます。「チェックアウトして開く」を使用する前に、どのWebDAV対応アプリケーションが使用されているか、およびチェックアウトするコンテンツ・アイテムが対応アプリケーションに関連付けられているかをシステム管理者に確認します。

この項の内容は次のとおりです。

22.3.1 コンテンツをチェックアウトして開く操作について

コンテンツ・アイテムをチェックアウトして開くと、ネイティブ・アプリケーションがWebDAV対応(Microsoft Wordなど)の場合には、そのアプリケーションでコンテンツ・アイテムが開きます。そのアプリケーションを使用して、コンテンツ・アイテムを編集し、コンテンツ・サーバーにチェックインしなおすことができます。ネイティブ・アプリケーションでコンテンツ・アイテムを保存するたびに、アイテムの新しいリビジョンがコンテンツ・サーバーにチェックインされます。

注意:

コンテンツ・サーバーと、ファイルの編集に使用するネイティブ・アプリケーションの両方で、「チェックアウトして開く」を使用してチェックアウトしようとしているコンテンツ・アイテムのステータスに細心の注意を払ってください。ファイルを開いたときに、ファイルが読取り専用であることがタイトル・バーに示されていた場合、ファイルを新規アイテムとしてローカル・ファイル・システムに保存するように要求されます。

ファイルがワークフロー・プロセスに含まれている場合、そのファイルは読取り専用です。通常のファイル・システムの読取り専用ファイルと同様に、ファイルを参照したりコピーを新しいアイテムとして編集できます。コンテンツ・アイテムが別のユーザーによってチェックアウトされている場合、そのコンテンツ・アイテムを開くことはできません。

図22-1 検索結果ページの「チェックアウトして開く」オプション

図については、周囲の説明を参照してください

図22-2 「コンテンツ情報」ページの「チェックアウトして開く」オプション

図については、周囲の説明を参照してください

22.3.2 コンテンツ・サーバーからコンテンツを開く

「コンテンツ情報」ページからコンテンツを開くには、次の手順を実行します。

  1. チェックアウトするコンテンツ・アイテムの「コンテンツ情報」ページを表示します。

  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから「チェックアウトして開く」を選択します。コンテンツ・アイテムがコンテンツ・サーバーから透過的にチェックアウトされ、Microsoft WordなどのWebDAV対応ネイティブ・アプリケーションで開きます。

  3. コンテンツ・アイテムを編集し、変更を保存してファイルを閉じます。コンテンツが新しいリビジョンとしてコンテンツ・サーバーにチェックインされます。

「検索結果」ページからコンテンツを開くには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを検索して、検索結果リストを表示します。
  2. 「コンテンツ・アクション」メニューから、「ヘッドライン表示」または「サムネイル表示」を選択します。
  3. 「アクション」アイコンをクリックして、コンテキスト・メニューから「チェックアウトして開く」を選択します。コンテンツ・アイテムがコンテンツ・サーバーから透過的にチェックアウトされ、Microsoft WordなどのWebDAV対応ネイティブ・アプリケーションで開きます。
  4. コンテンツ・アイテムを編集し、変更を保存してファイルを閉じます。コンテンツが新しいリビジョンとしてコンテンツ・サーバーに透過的にチェックインされます。

    注意:

    「チェックアウトして開く」オプションは、コンテンツ・アイテムの現在のリビジョンの「コンテンツ・アクション」メニューでのみ使用可能です。

22.4 複数ファイルのチェックアウト

この項の内容は次のとおりです。

22.4.1 複数ファイルのチェックアウトについて

複数のコンテンツ・アイテムのコピーを取得するには、ダウンロード・アプレットを使用します。ファイルのダウンロード時に、コンテンツ・アイテムをチェックアウトして圧縮ZIPファイルを解凍することもできます。

22.4.2 ダウンロード・アプレットの要件

ダウンロード・アプレットを使用した複数ファイルのチェックアウトは、次の条件を満たしている場合に可能です。

システム管理者がコンテンツ・サーバーでダウンロード・アプレットを有効にしている。

  • 「ユーザー・プロファイル」ページで「ダウンロード・アプレットを有効にする」チェック・ボックスを選択している。

  • Java対応Webブラウザを使用している。

ダウンロード・アプレットには、ローカル・ドライブへのアクセス権限が必要です。このアプレットを有効にした後、初めて検索を実行したときに、Javaのセキュリティ警告が表示される場合があります。

  • このメッセージ・ボックスが表示されたときに、システムでOracle Javaプラグインが実行されている場合は、「実行」をクリックします。このメッセージ・ボックスが再度表示されないようにするには、「この発行者からのコンテンツを常に信頼する」を選択してから、「実行」をクリックします。

  • システムでInternet Explorer用のMicrosoftプラグインが実行されている場合は、「はい」をクリックして、完全な権限を付与します。このメッセージ・ボックスを次回以降表示させない場合は、「Oracle Incorporatedからの内容を常に信頼」を選択して、「はい」をクリックします。

22.4.3 検索結果ページのダウンロード・オプション

ダウンロード・アプレットが有効な場合、次の機能が検索結果ページに追加されます。

要素 説明

ダウンロード

このリンクは、選択したコンテンツ・アイテムをダウンロードします。

「すべて選択」チェック・ボックス

検索結果リスト内のすべてのアイテムを選択します。

「選択」チェック・ボックス

「選択したものをダウンロード」ボタンをクリックしたときにダウンロードされるコンテンツ・アイテムを選択します。

22.4.4 複数ファイルのダウンロード

ダウンロード・アプレットを使用して複数のコンテンツ・アイテムをダウンロードおよびチェックアウトするには、次の手順を実行します。

  1. 参照または検索によって、ダウンロードするファイルを見つけます。詳細は、「ドキュメントの検索」を参照してください。
  2. 「検索結果」ページのすべてのコンテンツ・アイテムをダウンロードするには、「すべてダウンロード」をクリックします。
  3. 選択したコンテンツ・アイテムをダウンロードするには、対応する「選択」チェック・ボックスを選択して、「選択したものをダウンロード」をクリックします。
  4. 「ファイルのダウンロード」ウィンドウで、ダウンロードするファイルのタイプ(「Web表示可能」または「ネイティブ」)を選択します。
  5. ダウンロード・プロセス中にZIPファイルを解凍するには、「ZIPファイルのコンテンツの抽出」チェック・ボックスを選択します。
  6. 「ネイティブ」オプションを選択し、ダウンロード時にコンテンツ・アイテムをチェックアウトする場合は、「チェックアウト・ファイル」チェック・ボックスを選択します。
  7. 「ダウンロード場所」フィールドに、ファイルのコピー先のパスを入力します。「参照」をクリックすると、ディレクトリにナビゲートして、そのディレクトリを選択できます。
  8. ダウンロード・ファイルに別の名前を付ける場合は、「ダウンロード場所」フィールドのファイル名を変更します。この操作は現在のファイルにのみ適用されます。「すべてダウンロード」をクリックした場合、他のファイルはすべてデフォルトのファイル名のままになります。
  9. 次のいずれかのボタンをクリックします。
    • ダウンロード: 現在のファイルのみをダウンロードします。

    • すべてダウンロード: スキップされていないすべての選択済ファイルをダウンロードします(選択済ファイルごとにプロンプトが表示されることはありません)。

    • スキップ: 現在のファイルをダウンロードしないで、次の選択済ファイルに進みます。

    • 取消: ダウンロードを取り消します。

  10. 同じ名前のファイルがターゲットの場所に存在する場合、上書きするかどうかの確認を要求されます。ボタンをクリックして、1つ以上のファイルを上書きするかどうかを指定します。
  11. 「ダウンロード結果のサマリー」で、「OK」をクリックします。