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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.1)
E77297-02
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35 コンテンツ・プレゼンタを使用したコンテンツの公開

この章では、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを使用して、Oracle WebCenter Portalのページでコンテンツ・サーバーからのコンテンツを公開する方法について説明します。

関連項目:

ポータル・コンテンツを使用したり、ポータルにコンテンツを追加する場合にWebCenter Portalで使用できる様々なオプションの概要は、「ポータルでのコンテンツの使用の概要」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルの権限Basic Services: Edit Page Access and StructureAssets: Edit AssetsおよびDocuments: View Documents (標準権限)、またはPages: Edit PagesTask Flows: Edit Task FlowsおよびDocuments: View Documents (アドバンスト権限)を持つポータル・メンバーである必要があります。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

35.1 コンテンツ・プレゼンタについて

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを使用すると、コンテンツ・サーバーからのコンテンツの選択および表示を正確にカスタマイズできます。

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローは、システム管理者が、前提条件となるコンテンツ・サーバー構成を完了している場合にのみ使用できます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle WebCenter Content Serverへの接続の管理に関する項を参照してください。

関連項目:

「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのテンプレートの作成と使用チュートリアル(Oracle Technology Networkのhttp://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/portal/learnmore/wcp-cp-templates-1555892.pdf)

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでは、コンテンツの単一アイテム、フォルダの下にあるコンテンツ、アイテムのリストまたはコンテンツの問合せを選択した後、表示テンプレートを選択して、そのコンテンツをポータル内のページでレンダリングできます。

注意:

  • コンテンツ・プレゼンタの目的は、コンテンツをレンダリング(表示)することであり、HTMLコンテンツをホストすることではありません。HTMLコンテンツをホストする場合は、「Webページ」コンポーネントを使用して、コンテンツ・サーバーのHTMLコンテンツをレンダリングします。詳細は、「Webページ・コンポーネントの使用」を参照してください。

  • コンテンツ・サーバーは、コンテンツ・アイテムの改訂ステータスがリリース済になっている場合にのみ、そのコンテンツ・アイテムを公開します。コンテンツ・アイテムがリリース済ステータスになっていない場合は、そのコンテンツ・アイテムを表示するようにはコンテンツ・プレゼンタを構成できません。コンテンツ・サーバーでのコンテンツ・アイテムのステータスは、『Oracle WebCenter Contentの使用』の改訂ステータスに関する項で説明されているように、コンテンツ情報ページで確認できます。

コンテンツ・プレゼンタは、コンテンツ・サーバーでフォルダやファイルを表示する以外に、Oracle Site Studioと統合して、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルの作成、ファイルへのアクセス、ファイルの編集と表示を行うことができます。詳細は、「Site Studio統合の理解」を参照してください。

コンテンツ・プレゼンタでは表示されるコンテンツの追加や管理においてドキュメント・ツールに依存しません。

35.1.1 Site Studio統合の理解

Oracle Site Studioは、強力で柔軟なWeb開発アプリケーション・スイートです。このスイートでは、エンタープライズ規模のWebサイトを包括的な方法で設計、構築および管理できます。Site Studioでは、Oracle WebCenter Content ServerをWebサイトのメイン・リポジトリとして使用します。

コンテンツ・プレゼンタをSite Studioと統合すると、リージョン定義を使用するカスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートで、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルの作成、ファイルへのアクセス、ファイルの編集と表示が可能になります。

ヒント:

コンテンツ・プレゼンタではSite Studioリージョン・テンプレートもサポートされていますが、(リージョン定義を使用する)コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用して、Site StudioとOracle WebCenter Portalを統合することをお薦めします。リージョン・テンプレートには、投稿されたコンテンツではなく、コントリビュータ・データ・ファイルの詳細が表示されます。詳細は、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの開発に関する項を参照してください。

Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルをコンテンツ・プレゼンタに表示するには、システム管理者が、WebCenter Content Serverで次のコンポーネントを有効にする必要があります。

  • Site Studioコンポーネント。システム管理者は、Site Studioコンテンツの編集時にセッションが失われることを防止するために、アプリケーションのコンテキスト・ルートへのCookieパスを構成する必要もあります。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のSite Studioの設定のOracle WebCenter Content Serverの構成に関する項を参照してください

  • WebCenterConfigureおよびPortal VCRHelperの各コンポーネント。これにより、コンテンツ・プレゼンタ内からSite Studioのドキュメントを追加および編集できます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenterConfigureコンポーネントの有効化に関する項を参照してください。

コンテンツ・プレゼンタに適切に表示するには、次のリンク・タイプがSite Studioコントリビュータ・データ・ファイル(またはSite Studioリージョン・テンプレート)で使用できる必要があります。

  • ポータル・ナビゲーション内のノードへのリンク(詳細は、「コンテンツからナビゲーション・ノードへのリンクの追加」を参照)

  • インライン・イメージへのリンク

  • ドキュメントへのリンク(絶対パスまたは相対パスのリンクを除く)

    実行時にリンクをクリックすると、アプリケーションのコンテキスト内でレンダリングされ、「デフォルトのビュー」表示テンプレートを使用してドキュメントが表示されます。

  • 絶対HTTPリンク。Site Studioコントリビュータ・モードまたはSite Studioデザイナのリージョン・テンプレートHTMLで作成します。

次のSite Studioのリンク・タイプは、コンテンツ・プレゼンタではサポートされていません

  • Site Studioのセクションへのリンク

  • Site Studioのドキュメントへの絶対パス・リンクまたは相対パス・リンク

コンテンツ・プレゼンタにSite Studioのコントリビュータ・データ・ファイルを表示するときに推奨されるガイドラインは、「コンテンツ・プレゼンタでの表示を最適化するためのSite Studioコンテンツの作成」を参照してください。

実行時に、コンテンツ・プレゼンタに表示されたSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルは、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログ(「「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集」を参照)、またはコンテキスト内(「「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローでのファイルのコンテキスト内作成と編集」を参照)で作成および編集できます。

Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルとSite Studioリージョン・テンプレートの作成および使用の詳細は、Oracle WebCenter Contentのドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/webcontent.htm)を参照してください。

35.2 コンテンツ・プレゼンタおよびワークフローについて

コンテンツ・プレゼンタに表示されるコンテンツ・アイテムは、そのアイテムがワークフロー内にあるときでも表示できます。これには、Site Studioリージョン・テンプレートに表示されるSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルも含まれます。

ワークフロー内のコンテンツ・アイテムがコンテンツ・プレゼンタに表示されるようにするには、そのアイテムをある時点でリリース済のステータスにしておく必要があります。リリース済のステータスになったことのないコンテンツ・アイテムは、コンテンツ・プレゼンタに表示されません。

ある時点で、コンテンツ・アイテムがコンテンツ・サーバーでリリース済のステータスになっていた場合、コンテンツ・アイテムの改訂版がワークフロー内で保留されていると、コンテンツ・アイテムの承認者は、ページ・エディタ(図35-1)またはコントリビューション・モードのコンテンツ・プレゼンタを使用して、公開済バージョンとワークフロー内のバージョンの切替えができるようになります。さらに、ワークフロー内のアイテムを承認または却下するリンクや、アイテムについての追加の詳細(ワークフロー名、実行されたステップ数、実行されたアクション、アクションの日付、アクションを実行したユーザーなど)を表示するリンクを提示することもできます。

図35-1 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フロー内のファイルを承認または却下するためのプレビュー

図35-1の説明が続きます
「図35-1 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フロー内のファイルを承認または却下するためのプレビュー」の説明

コンテンツ・プレゼンタでのワークフロー内のファイルの操作の詳細は、「コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでのワークフロー・ファイルの表示」を参照してください。

35.3 コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローの使用

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでは、コンテンツの単一アイテム、フォルダの下にあるコンテンツ、アイテムのリストまたはコンテンツの問合せを選択した後、表示テンプレートを選択して、そのコンテンツをポータル内のページでレンダリングできます。

35.3.1 ページへの「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローの追加

コンテンツ・サーバーからのコンテンツをページに表示するには、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを追加および構成します。

「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローをページに追加するには:

  1. ページ・エディタでページを開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを追加するページ内の領域で、「コンテンツの追加」をクリックし、リソース・カタログを開きます。

  3. リソース・カタログで、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローに移動するか、またはタスク・フローを検索します。

    ヒント:

    このタスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルト・リソース・カタログで「コンテンツ管理」フォルダを開き、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを見つけます。

  4. 次のいずれかの方法で、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローをページに追加します。
    • リソース・カタログでタスク・フローをクリックして、「コンテンツの追加」をクリックした領域に追加します。

    • ページ上で、タスク・フローをリソース・カタログからターゲットの場所にドラッグします。

    ページに新しい空のリージョンが表示されます。

  5. 空のコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローをページに追加した後、このタスク・フローを編集して、表示するコンテンツを選択します。

    詳細は、「コンテンツの選択」を参照してください。

35.3.2 コンテンツの選択

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローをページに追加した後、表示するコンテンツを選択するよう構成する必要があります。

注意:

コンテンツ・プレゼンタは、UTF-8以外の文字エンコーディングを使用してエンコードされたファイルに含まれるASCII以外の文字をサポートしていません。これに該当するファイルをユーザーがコンテンツ・プレゼンタでプレビューすると、ASCII以外の文字の表示は文字化けします。

この項には次のトピックが含まれます:

35.3.2.1 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログの表示

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを使用すると、コンテンツを選択または変更するためや、別の表示テンプレートを選択するために、「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローを簡単に構成できます。

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを表示するには:

  1. ページ・エディタでページを開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで任意の場所をクリックします。
  3. ツールバーで、「編集」をクリックします(図35-2)。

    図35-2 コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのコンポーネント・ツールバー

    図35-2の説明が続きます
    「図35-2 コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのコンポーネント・ツールバー」の説明

    「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログが開きます(図35-3)。

    図35-3 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログ

    図35-3の説明が続きます
    「図35-3 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログ」の説明

    ヒント:

    項目の横にあるチェック・マークは、必須情報が入力されていて、有効であることを示しています。

35.3.2.2 単一のコンテンツ・アイテムの選択

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで、コンテンツ・サーバーからの単一のアイテム(Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルなど)を表示できます。

特定のアイテムを選択するには、次の手順を実行します。
  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「コンテンツの選択」または「コンテンツ」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブの「コンテンツ・ソース」リストから、「単一のコンテンツ・アイテム」を選択します(図35-4)。

    図35-4 コンテンツ・ソースの選択: 単一のコンテンツ・アイテム

    図35-4の説明が続きます
    「図35-4 コンテンツ・ソースの選択: 単一のコンテンツ・アイテム」の説明

    ヒント:

    新しいコンテンツの作成の詳細は、「「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集」を参照してください。

  4. 「参照」をクリックして、コンテンツ・リポジトリ内のコンテンツ・アイテムを見つけます。

    注意:

    コンテンツ・サーバーでは、コンテンツ・アイテムの改訂ステータスがリリース済になっている場合にのみ、「ドキュメントの選択」ダイアログでそのコンテンツ・アイテムを公開します。新しいコンテンツ・アイテムの改訂ステータスは、そのアイテムに指定したリリース日(dInDateプロパティで指定)の経過後に、完了からリリース済に変更されます。ステータスがリリース済でないコンテンツ・アイテムは、「ドキュメントの選択」ダイアログに表示されません。コンテンツ・サーバーでのコンテンツ・アイテムのステータスは、『Oracle WebCenter Contentの使用』の改訂ステータスに関する項で説明されているように、コンテンツ情報ページで確認できます。

    Oracle WebCenter Portalが複数のコンテンツ・サーバー・リポジトリに接続されていると、参照ツリーに表示される現在のユーザーまたは現在のポータルの親フォルダは、プライマリ接続として指定されたリポジトリ内のフォルダになります。接続している別のリポジトリにアクセスするには、ツールバーのナビゲーション・リスト・アイコンをクリックして、「VCR」親ノードを表示します。「VCR」をクリックすると、接続しているすべてのコンテンツ・リポジトリが表示されます(図35-5)。

    注意:

    iFramingは、デフォルトのコンテンツ・サーバー接続についてのみサポートされています。したがって、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでコンテンツの表示にiFramesを使用する場合、デフォルト以外のコンテンツ・サーバー接続を選択することはできません。

    図35-5 別のコンテンツ・リポジトリへの移動

    図35-5の説明が続きます
    「図35-5 別のコンテンツ・リポジトリへの移動」の説明

    注意:

    コンテンツ・リポジトリに無効なタイプの構成が含まれていると、「参照」をクリックしてもコンテンツが表示されなくなります。そのかわりに、Unable to retrieve content type informationというエラー・メッセージが表示されます。

  5. 表示するアイテムを選択して、「選択」をクリックします。

コンテンツを選択した後、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択する必要があります。詳細は、表示テンプレートの選択を参照してください。

35.3.2.3 フォルダのコンテンツの選択

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで、コンテンツ・サーバーからのフォルダのコンテンツを表示できます。フォルダのコンテンツは、フォルダに格納されている順序で表示されます。

フォルダを選択するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「コンテンツの選択」または「コンテンツ」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブの「コンテンツ・ソース」リストから、「フォルダの下のコンテンツ」を選択します(図35-6)。

    図35-6 コンテンツ・ソースの選択: フォルダの下のコンテンツ

    図35-6の説明が続きます
    「図35-6 コンテンツ・ソースの選択: フォルダの下のコンテンツ」の説明
  4. 「参照」をクリックして、コンテンツ・リポジトリ内のフォルダを見つけます。

    ヒント:

    コンテンツ・ソースとしてフォルダを選択するには、フォルダの行(フォルダの名前ではありません)をクリックします(フォルダの名前をクリックすると、そのフォルダが開きます)。

    Oracle WebCenter Portalが複数のコンテンツ・サーバー・リポジトリに接続されていると、参照ツリーに表示される現在のユーザーまたは現在のポータルの親フォルダは、プライマリ接続として指定されたリポジトリ内のフォルダになります。接続している別のリポジトリにアクセスするには、ツールバーのナビゲーション・リスト・アイコンをクリックして、「VCR」親ノードを表示します。「VCR」をクリックすると、接続しているすべてのコンテンツ・リポジトリが表示されます(図35-5)。

    注意

    • iFramingは、デフォルトのコンテンツ・サーバー接続についてのみサポートされています。したがって、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでコンテンツの表示にiFramesを使用する場合、デフォルト以外のコンテンツ・サーバー接続を選択することはできません。

    • コンテンツ・リポジトリに無効なタイプの構成が含まれていると、「参照」をクリックしてもコンテンツが表示されなくなります。そのかわりに、Unable to retrieve content type informationというエラー・メッセージが表示されます。

  5. 表示するコンテンツを含むフォルダを選択して、「選択」をクリックします。
コンテンツを選択した後、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択する必要があります。詳細は、表示テンプレートの選択を参照してください。

35.3.2.4 問合せの結果に基づくコンテンツの選択

Oracle WebCenter Content Serverリポジトリに対して実行された問合せに基づいて、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでコンテンツを表示できます。

注意:

接続しているリポジトリに対する問合せの結果に基づいてコンテンツを選択するには、『Oracle WebCenter Contentの管理』のコンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成に関する項で説明されているように、WebCenter Content ServerでOracleTextSearchによる全文検索を有効化する必要があります。

すべての問合せ条件はオプションです。すべてのオプションを空のままにした場合、検索により、WebCenter Content Serverリポジトリ内のすべてのドキュメントが戻されます。

コンテンツ問合せを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「コンテンツの選択」または「コンテンツ」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブの「コンテンツ・ソース」リストから、「問合せの結果」を選択します(図35-7)。

    図35-7 コンテンツ・ソースの選択: 問合せの結果

    図35-7の説明が続きます
    「図35-7 コンテンツ・ソースの選択: 問合せの結果」の説明
  4. 「ファイル名」フィールドで、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローに表示する、コンテンツ・サーバー・リポジトリ内のファイルの名前を入力します。

    複数のファイルを取得する場合は、ワイルド・カード文字として*を使用できます。

    たとえば、*.jpgと指定します。

  5. 「キーワード」フィールドで、ドキュメントのコンテンツ内に存在する可能性のある任意の語または句を入力します。
  6. 「コンテンツ・タイプ」リストから、次のいずれかを選択します。
    • すべてのコンテンツ・タイプを選択すると、コンテンツ・タイプにかかわりなくコンテンツ・アイテムが取得されます。
    • コンテンツ・タイプ・プロファイルの名前またはコンテンツ・サーバーで定義されたSite Studioリージョン・テンプレート定義。

    コンテンツ・タイプ・プロファイルでは、特定のコンテンツのタイプ(たとえば、プレス・リリース、ニュース・フラッシュ、イメージなど)を定義しているプロパティを指定します。コンテンツ・タイプのIDC:GlobalProfileは、Content Serverで定義されたデフォルトのコンテンツ・タイプ・プロファイルの名前です。これは、その他のコンテンツ・タイプ・プロファイルが定義されていない場合に適用できます。

  7. 「結果の制限」フィールドで、問合せによって戻されるコンテンツ・アイテムの最大数を入力します。

    デフォルトは100です。

  8. 作成日に基づいてコンテンツ・アイテムを取得するには、次の手順を実行します。
    1. 「作成済」リストから、次のいずれかを選択します。
      • 指定された日付に作成されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次に一致する」

      • 指定された日付より後に作成されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次より後」

      • 指定された日付より前に作成されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次より前」

      • 指定された2つの日付の間に作成されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次の間」

    2. 対応する日付フィールドに、日付を入力します。
  9. 最後に編集された時期に基づいてコンテンツ・アイテムを取得するには、次のいずれかを選択します。
    1. 「最終変更」リストから、次のものを選択します
      • 指定された日付に最終更新されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次に一致する」

      • 指定された日付より後に最終更新されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次より後」

      • 指定された日付より前に最終更新されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次より前」

      • 指定された2つの日付の間に最終更新されたコンテンツ・アイテムを検索するには、「は次の間」

    2. 対応する日付フィールドに、日付を入力します。
  10. 最初にアップロードしたユーザーに基づいてコンテンツ・アイテムを取得するには、「作成者」フィールドに、そのユーザー名を入力します。

    ユーザー名が不明な場合は、「ユーザー名の選択」アイコンをクリックし、ユーザーを参照します。アイデンティティ・ストアでユーザーを検索する場合のヒントは、「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください

  11. 最後に編集したユーザーに基づいてコンテンツ・アイテムを取得するには、「最終更新者」フィールドに、そのユーザー名を入力します。

    ユーザー名が不明な場合は、「ユーザー名の選択」アイコンをクリックし、ユーザーを参照します。アイデンティティ・ストアでユーザーを検索する場合のヒントは、「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください

  12. 「コンテンツ・タイプ」リストで特定のコンテンツ・タイプを選択した場合は、次のことも実行可能です。
    1. 「その他の問合せフィルタ」を定義し、1つ以上の特定のプロパティ設定に基づいて問合せを絞り込みます

      「追加」をクリックして、使用可能なプロパティから選択します。

    2. そのコンテンツ・タイプで使用可能なプロパティに基づいて、「ソート順序」を指定します。

      「ソート対象」リストから、ソート基準となるプロパティを選択し、次に、「昇順」「降順」のどちらの順序でソートするかを選択します。

    「コンテンツ・タイプ」IDC:グローバル・プロファイルに設定されている場合、「その他の問合せフィルタ」は使用できません。

  13. 「結果のプレビュー」をクリックして、問合せの結果を確認します。

    プレビューに表示される結果に基づき、検索条件をそのまま使用するか、変更することができます。

    注意:

    コンテンツ・リポジトリに無効なタイプの構成が含まれていると、「結果のプレビュー」をクリックしてもコンテンツが表示されなくなります。そのかわりに、Unable to retrieve content type informationというエラー・メッセージが表示されます。

コンテンツを選択した後、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択する必要があります。詳細は、表示テンプレートの選択を参照してください。

35.3.2.5 コンテンツ・アイテムのリストの選択

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで表示するコンテンツ・アイテムのリストを作成できます。

リストに追加する任意の数のアイテムを参照または検索してから、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのページにリストを追加する前に、アイテムを削除または並べ替えるには:

  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「コンテンツの選択」または「コンテンツ」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブの「コンテンツ・ソース」リストから、「アイテムのリスト」を選択します(図35-8)。

    図35-8 コンテンツ・ソースの選択: アイテムのリスト

    図35-8の説明が続きます
    「図35-8 コンテンツ・ソースの選択: アイテムのリスト」の説明
  4. 「表示するアイテムの選択」の下で、「追加」をクリックし、リストに追加する任意の数のアイテムを参照または検索します(図35-9)。

    図35-9 表示するアイテムの選択

    図35-9の説明が続きます
    「図35-9 表示するアイテムの選択」の説明
  5. 「1つ以上のコンテンツ・アイテムを選択」ダイアログで、[Ctrl]キーを押しながらクリックするか、または[Shift]キーを押しながらクリックして、複数のコンテンツ・アイテムを選択します。

    注意:

    コンテンツ・サーバーでは、コンテンツ・アイテムの改訂ステータスがリリース済になっている場合にのみ、「1つ以上のコンテンツ・アイテムを選択」ダイアログでそのコンテンツ・アイテムを公開します。新しいコンテンツ・アイテムの改訂ステータスは、そのアイテムに指定したリリース日(dInDateプロパティで指定)の経過後に、完了からリリース済に変更されます。ステータスがリリース済でないコンテンツ・アイテムは、「1つ以上のコンテンツ・アイテムを選択」ダイアログに表示されません。コンテンツ・サーバーでのコンテンツ・アイテムのステータスは、『Oracle WebCenter Contentの使用』の改訂ステータスに関する項で説明されているように、コンテンツ情報ページで確認できます。

    Oracle WebCenter Portalが複数のコンテンツ・サーバー・リポジトリに接続されていると、参照ツリーに表示される現在のユーザーまたは現在のポータルの親フォルダは、プライマリ接続として指定されたリポジトリ内のフォルダになります。接続している別のリポジトリにアクセスするには、ツールバーのナビゲーション・リスト・アイコンをクリックして、「VCR」親ノードを表示します。「VCR」をクリックすると、接続しているすべてのコンテンツ・リポジトリが表示されます(図35-5)。

    注意:

    • iFramingは、デフォルトのコンテンツ・サーバー接続についてのみサポートされています。したがって、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでコンテンツの表示にiFramesを使用する場合、デフォルト以外のコンテンツ・サーバー接続を選択することはできません。

    • コンテンツ・リポジトリに無効なタイプの構成が含まれていると、「参照」をクリックしてもコンテンツが表示されなくなります。そのかわりに、Unable to retrieve content type informationというエラー・メッセージが表示されます。

  6. 表示するアイテムをすべて選択してから、「選択」をクリックします。

    後でさらにアイテムをリストに追加するには、もう一度「追加」をクリックします。

  7. 矢印ボタンを使用して、リスト内のアイテムの順序を再配置します。

    リストの作成時に使用した順序が、実行時に表示される順序になります。

コンテンツを選択した後、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択する必要があります。詳細は、表示テンプレートの選択を参照してください。

35.3.3 表示テンプレートの選択

デフォルトでは、Oracle WebCenter Portalにより、選択したコンテンツのタイプに基づいて適切なコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートが選択されます。デフォルトのテンプレートは、必要に応じて変更できます。

注意:

Site Studioリージョン・テンプレートがサポートされている場合でも、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルについては、かわりにリージョン定義を使用するコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用することをお薦めします。Site Studioリージョン・テンプレートには、コントリビュートされたコンテンツではなく、コントリビュータ・データ・ファイルの詳細が表示されます。Site Studioリージョン・テンプレートの詳細は、Oracle WebCenter Contentのドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/webcontent.htm)を参照してください。

選択したコンテンツの表示テンプレートを変更するには:

  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「テンプレートの選択」または「テンプレート」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブで選択されている「コンテンツ・ソース」にコンテンツ・アイテム・ソースが複数存在する場合(「フォルダの下のコンテンツ」「問合せの結果」または「アイテムのリスト」)、「テンプレート・カテゴリ」リスト(図35-10)から、次のいずれかを選択します。
    • 組込みコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのいずれかを選択するには、「デフォルトのテンプレート」

      表20-1表20-2を参照してください。

    • Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルの表示にリージョン定義を使用するコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択するには、「Site Studioテンプレート」

      Site Studioリージョン・テンプレートがサポートされている場合でも、このリージョン・テンプレートには、コントリビュートされたコンテンツではなく、コントリビュータ・データ・ファイルの詳細が表示されます。Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルについては、かわりにリージョン定義を使用するコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用することを強くお薦めします。

    • カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート(存在する場合)を選択するには、カスタム・テンプレート・カテゴリ。複数のカスタム・テンプレート・カテゴリがリストされる場合があります。

      カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項で説明されているように、Oracle JDeveloperで作成され、WebCenter Portalに公開されます。

    図35-10 テンプレート・カテゴリの選択(複数のコンテンツ・アイテムの場合)

    図35-10の説明が続きます
    「図35-10 テンプレート・カテゴリの選択(複数のコンテンツ・アイテムの場合)」の説明
  4. 「テンプレート」リストから、使用するコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを選択します。

    「テンプレート」リストで選択可能なテンプレートは、選択したコンテンツ・アイテムのソース・タイプを表示する上で適しているとコンテンツ・プレゼンタで判断されたものになります。「単一のコンテンツ・アイテム」を選択した場合は、単一アイテムを表示するテンプレートのみがリストされます(図35-11)。複数のコンテンツ・アイテム・ソース(「フォルダの下のコンテンツ」「問合せの結果」または「アイテムのリスト」)を選択する場合、複数アイテムを表示するテンプレート(であり、かつ選択されているテンプレート・カテゴリであるもの)のみがリストされます(図35-12)。

    図35-11 表示テンプレートの選択(単一のコンテンツ・アイテムの場合)

    図35-11の説明が続きます
    「図35-11 表示テンプレートの選択(単一のコンテンツ・アイテムの場合)」の説明

    図35-12 表示テンプレートの選択(複数のコンテンツ・アイテムの場合)

    図35-12の説明が続きます
    「図35-12 表示テンプレートの選択(複数のコンテンツ・アイテムの場合)」の説明

    「テンプレート」リストには、組込み表示テンプレート(表20-1および表20-2を参照)、カスタム表示テンプレート(JDeveloperで作成され、WebCenter Portalに公開されます)およびSite Studioリージョン・テンプレートが含まれます。

    注意:

    コンテンツのタイプに適切なテンプレートを選択します。Site Studioで定義されたコントリビュータ・データ・ファイル(CDF)には、Site Studioリージョン・テンプレートを使用する必要があります。Site Studio以外のテンプレートを使用すると、コンテンツではなくCDFファイルの詳細が表示され、Site Studio以外のコンテンツにSite Studioテンプレートを使用すると、単に表示されません。Site Studioリージョン・テンプレートを識別するには、リスト内のテンプレートにマウス・ポインタを合せて、Site Studioリージョン・テンプレートを識別するヒントのテキストを表示します。詳細は、「Site Studio統合の理解」を参照してください。

    「「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集」で説明されているように、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルを「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログで直接作成すると、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルのリージョン定義と一致するSite Studioリージョン・テンプレートが、作成直後には「テンプレート」リストに表示されないことがあります。この場合、デフォルトのテンプレートを選択して、「保存」をクリックしてください。その後で、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開き直すと、Site Studioリージョン・テンプレートが「テンプレート」リストに表示されるようになります。

35.3.4 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのコンテンツのプレビュー

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを終了する前に、選択した表示テンプレートを使用して、選択したコンテンツがどのように表示されるかを把握できます。

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでコンテンツをプレビューするには、次の手順を実行します。

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログで、「プレビュー」または「プレビュー」タブをクリックします。

「プレビュー」タブのコンテンツの外観は、選択した表示テンプレートがストレッチ・レイアウトとフロー・レイアウトのどちらを使用するかによって異なります。タスク・フローの最終的なビューは、ストレッチ・レイアウトとフロー・レイアウトのいずれかを使用するように構成できますが、「プレビュー」タブではフロー・レイアウトのみが使用されます。そのため、ストレッチ・レイアウト用に設計されたテンプレートを使用するコンテンツのプレビューは、ストレッチされることなく固定のデフォルト・サイズで表示されます。これは、ストレッチ機能のないフロー・レイアウトでストレッチ可能なコンテンツを表示したときの通常の動作です。ストレッチ可能なコンテンツをフル・サイズにストレッチし、タスク・フロー・スペース全体に表示されるようにするには、タスク・フロー・ツールバーにある「アクションの表示」アイコンをクリックして、「表示オプション」を選択します。「表示オプション」ダイアログの「詳細設定」タブで、「コンテンツのストレッチ」リストから「true」を選択します。詳細は、「コンポーネントの表示オプション・プロパティの設定」を参照してください。

注意:

コンテンツ・プレゼンタは、UTF-8以外の文字エンコーディングを使用してエンコードされたファイルに含まれるASCII以外の文字をサポートしていません。これに該当するファイルをユーザーがコンテンツ・プレゼンタでプレビューすると、ASCII以外の文字の表示は文字化けします。

ファイルがワークフロー内に含まれる場合、「コンテンツ・プレゼンタおよびワークフローについて」で説明されているように、上部にワークフロー通知領域が表示されます。

35.4 レスポンシブ・テンプレートの使用方法

「記事ビュー」と「全記事ビュー」の各コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでは、レスポンシブ・レイアウトを使用して、そのコンテンツを表示します。

35.4.1 レスポンシブ・テンプレートについて

レスポンシブ・テンプレートを使用すると、ブラウザの幅に応じてコンテンツを表示できます。

レスポンシブ・テンプレートには、ブラウザの幅に基づく様々なレイアウトが含まれます。

Oracle WebCenter Portalには、独自のテンプレートを作成するための開始点として使用できるよう、サンプルとして、組込みの2つのレスポンシブなコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートが備えられています。

  • 「記事ビュー」テンプレート: このテンプレートは、記事のリストを表示し、全記事の詳細を表示するリンクを示す場合に使用します。

  • 「全記事ビュー」テンプレート: このテンプレートは、記事のタイトル、イメージおよび本文を含む全記事を表示する場合に使用します。

「記事ビュー」テンプレート

様々なレイアウトを提供するだけでなく、「記事ビュー」テンプレートでは、ブラウザの幅に応じた各種フォントやイメージ・サイズも使用します。

ブラウザの幅が狭い場合(最大480ピクセル、iPhoneなど)、テンプレートには、記事が1列でリスト表示されます(図35-13)。

図35-13 「記事ビュー」の単一列のレイアウト

図35-13の説明が続きます
「図35-13 「記事ビュー」の単一列のレイアウト」の説明

ブラウザの幅がこれよりもわずかに広い場合(最大780ピクセル、縦向きのiPadなど)、テンプレートには、記事が2列でリスト表示されます(図35-14)。

図35-14 「記事ビュー」の2列のレイアウト

図35-14の説明が続きます
「図35-14 「記事ビュー」の2列のレイアウト」の説明

ブラウザの幅が広い場合(780ピクセル以上)、テンプレートには、記事が3列でリスト表示されます(図35-15)。

図35-15 「記事ビュー」の3列のレイアウト

図35-15の説明が続きます
「図35-15 「記事ビュー」の3列のレイアウト」の説明

「全記事ビュー」テンプレート

「全記事ビュー」テンプレートを使用すると、ブラウザの幅が狭い場合(最大480ピクセル、iPhoneなど)、テンプレートには、イメージが全幅を占めた状態で記事が表示されます(図35-16)。

図35-16 「全記事ビュー」テンプレートの狭いビュー

図35-16の説明が続きます
「図35-16 「全記事ビュー」テンプレートの狭いビュー」の説明

ブラウザの幅が比較的広い場合(480ピクセル以上)、テンプレートには、イメージが右側に表示された状態で記事が表示されます(図35-17)。

図35-17 「全記事ビュー」テンプレートの広いビュー

図35-17の説明が続きます
「図35-17 「全記事ビュー」テンプレートの広いビュー」の説明

35.4.2 レスポンシブ・テンプレートの使用方法

ブラウザのサイズに応じてコンテンツのレイアウトが変化するようにするには、レスポンシブなコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用します。

次の例では、組込みのレスポンシブ・テンプレートの1つを使用する方法を示していますが、任意のカスタム・テンプレートを使用できます。

「記事ビュー」テンプレートおよび「全記事ビュー」テンプレートは、Site StudioのRD_ARTICLEリージョン定義に依存するため、コンテンツ・サーバーでSite Studioを有効にしてRD_ARTICLEリージョン定義をシードする必要があります。

  1. Oracle WebCenter Content ServerでSite Studioを有効化します(「Site Studio統合の理解」を参照)。

  2. Site Studioを有効にした後、Oracle WebCenter Portalを起動(または再起動)します(これにより、RD_ARTICLEリージョン定義がシードされます)。

注意:

「記事ビュー」テンプレートの適切なコンテンツを作成するには、「「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集」を参照してください。

レスポンシブ・テンプレートを使用するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローをページに追加します。
  2. コンテンツを選択します。

    「コンテンツの選択」を参照してください。

    「コンテンツ・ソース」は、「単一のコンテンツ・アイテム」「問合せの結果」または「アイテムのリスト」にする必要があります。

    「コンテンツ・ソース」「問合せの結果」である場合、「コンテンツ・タイプ」WCM:RD:RD_ARTICLEに設定し、RD_ARTICLEリージョン定義を使用して作成されたコンテンツのみが対象となるよう問合せを制限します。「コンテンツ・ソース」「単一のコンテンツ・アイテム」である場合、RD_ARTICLEリージョン定義に基づくコンテンツを選択します。「コンテンツ・ソース」「アイテムのリスト」である場合、選択するコンテンツ・アイテムがRD_ARTICLEリージョン定義に基づくことを確認してください。

  3. 表示テンプレートを選択します。

    「表示テンプレートの選択」を参照してください。

    • 「コンテンツ・ソース」「単一のコンテンツ・アイテム」である場合、「全記事ビュー」テンプレートを選択します。

    • 「コンテンツ・ソース」「問合せの結果」または「アイテムのリスト」である場合は、次の手順を実行します。

      1. 「テンプレート・カテゴリ」「Site Studioテンプレート」に設定します。

      2. 「記事ビュー」テンプレートを選択します。

ページで「記事ビュー」テンプレートまたは「全記事ビュー」テンプレートを使用する際に、モバイル・デバイスのレイアウトを最適化する場合、ページ・テンプレートを正しいビューポートで使用する必要があります。詳細は、「モバイル・デバイスでの表示の最適化」を参照してください。

35.4.3 モバイル・デバイスでの表示の最適化

ページで「記事ビュー」テンプレートまたは「全記事ビュー」テンプレートを使用する際に、モバイル・デバイスのレイアウトを最適化する場合、ページ・テンプレートを正しいビューポートで使用する必要があります。

「Skyrosトップ・ナビゲーション(モバイル)」ページ・テンプレート、「Skyrosサイド・ナビゲーション(モバイル)」ページ・テンプレートまたはカスタム・ページ・テンプレートのいずれかをviewportパラメータとともに使用できます。

ページ・テンプレートにviewportパラメータを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ポータルの「アセット」ページに移動します。

    詳細は、「ポータルのアセット管理へのアクセス」を参照してください。

  2. 「ページ・テンプレート」をクリックします。
  3. ページ・テンプレートを選択します。

    デフォルト・テンプレートは編集できませんが、デフォルト・テンプレートをコピーして、そのコピーを編集できることはできます。

  4. 「アクション」メニューから、「ソースの編集」を選択します。
  5. 「ページ定義」タブをクリックします。
  6. <parameters>セクション内で、次の内容を追加します。
    <parameter id="viewport" value="width=device-width, initial-scale=1.0"/>
    

    注意:

    viewportパラメータの値は、<meta name="viewport" content="..."/>タグのコンテンツ属性の値として使用されるため、値を推奨値"width=device-width, initial-scale=1.0"に設定すると、次のメタ・タグがページに追加されます。

    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"/>
  7. 「保存して閉じる」をクリックします。

35.5 コンテンツからナビゲーション・ノードへのリンクの追加

ユーザーが一部のコンテンツからポータルの別の部分に迅速に移動できるよう、ポータル・ナビゲーション・ノードへのリンクをコンテンツに含めることができます。

実行時に、コンテンツ・プレゼンタにコンテンツを表示すると、エンド・ユーザーはリンクをクリックして、目的のポータル・ナビゲーション・ノードに移動できます。

次のコンテンツ・アイテムにリンクを作成できます。

  • MIMEタイプがtext/htmlのドキュメント(通常はHTMLファイル)

  • Site Studioコントリビュータ・データ・ファイル(リッチ・テキスト要素)

  • Site Studioリージョン・テンプレート

コンテンツ・アイテムからポータル・ナビゲーション内のノードへのリンクを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 直接または次で説明するように、コンテンツ・アイテムを編集します。
  2. 次の構文を使用して、リンクを追加します。
    $wcUrl('externalId')
    

    ここで、externalIdは、ナビゲーション・ノードの「外部ID」プロパティの値です(「ページのナビゲーション・プロパティおよび表示オプションの設定」を参照)。

    次に例を示します。

    <a target="" href="$wcUrl('NEWCUSTOMERSLINK')">New Customers</a>

35.6 コンテンツ・プレゼンタでの表示を最適化するためのSite Studioコンテンツの作成

コンテンツ・プレゼンタをOracle Site Studioと統合すると、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートで、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルの作成、ファイルへのアクセス、ファイルの編集と表示が可能になります。

詳細は、「Site Studio統合の理解」を参照してください

ヒント:

コンテンツ・プレゼンタではSite Studioリージョン・テンプレートもサポートされていますが、(リージョン定義を使用する)コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用して、Site StudioとOracle WebCenter Portalを統合することをお薦めします。Site Studioリージョン・テンプレートには、コントリビュートされたコンテンツではなく、コントリビュータ・データ・ファイルの詳細が表示されます。詳細は、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項を参照してください。

コンテンツ・プレゼンタでのOracle Site Studioコンテンツの表示を最適化するために、次の各項で説明するガイドラインに従ってください。

35.6.1 イメージのベスト・プラクティス

コンテンツ・プレゼンタを使用して表示するSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルのイメージを扱うときには、複数のガイドラインを考慮する必要があります。

  • Content Server内のイメージを共通の場所に保管します。

  • Site Studioコントリビュータのイメージ・ウィザードを使用して、イメージをWYSIWYG要素に挿入します。

  • imageタグのsrc属性に、コンテンツ・サーバー内のイメージ・ファイルへの相対リンクを設定します。この属性は、コンテンツ・プレゼンタによって、GET_FILEサービスを使用するようにレンダリング時に書き換えられます。

  • パフォーマンスを向上するために、Content ServerからのURLにアーティファクトをキャッシュするためのWebプロキシを使用して、Content Serverでの更新に対する許容期間に基づいて有効期限を設定します。

    Apacheのmod_cacheの例:

    • CacheEnable mem /cs

    • CacheDefaultExpire 3600 (one hour)

  • WebCenter PortalおよびWebCenter Content Serverでシングル・サインオン・ログイン・メカニズムが共有されていない場合、WebCenter Content Server内に格納されているイメージは、そのイメージが公開されているか、またはユーザーがWebCenter Content Serverにログインし、そのイメージを表示する適切な権限を持つ場合にのみ、ユーザーに表示可能となります。

35.6.2 スタイル定義のベスト・プラクティス

コンテンツ・プレゼンタを使用して表示するSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルのスタイル定義を扱うときには、複数のガイドラインを考慮する必要があります。

  • スタイルをCSSファイルに定義します。

  • CSSファイルは、コンテンツ・サーバーまたはOracle WebCenter Portalのどちらかに保管します。

    • Content Serverに保管した場合は、ページの<head><link>を追加します。

  • スタイルのクラス名をWYSIWYGリージョン要素の定義にロードします。

  • WYSIWYG要素で、HTMLをフォーマットするCSSを選択します。

  • パフォーマンスを向上するために、Content ServerからのURLにアーティファクトをキャッシュするためのWebプロキシを使用して、Content Serverでの更新に対する許容期間に基づいて有効期限を設定します。

    Apacheのmod_cacheの例:

    • CacheEnable mem /cs

    • CacheDefaultExpire 3600 (one hour)

35.6.3 JavaScriptのベスト・プラクティス

コンテンツ・プレゼンタを使用して表示するSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルのJavaScriptを扱うときには、複数のガイドラインを考慮する必要があります。

推奨: Oracle WebCenter PortalでレンダリングされるWebコンテンツではJavaScriptを使用しないでください。

WebコンテンツでJavaScriptを使用する場合は、次のガイドラインに従ってください。

  • ページ・テンプレートの<head><link>を追加します

  • パフォーマンスを向上するために、Content ServerからのURLにアーティファクトをキャッシュするためのWebプロキシを使用して、Content Serverでの更新に対する許容期間に基づいて有効期限を設定します。

    Apacheのmod_cacheの例:

    • CacheEnable mem /cs

    • CacheDefaultExpire 3600 (one hour)

35.7 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログ内から、Site Studioコントリビュータ・データ・ファイルを作成および編集できます。

Oracle WebCenter Portalで、Oracle Site Studioコンテンツをシームレスなインタフェースで作成または編集するには、次の2つの要件の両方が満たされている必要があります。

  • WebCenter Portalへのアクセスには、コンテンツ・サーバーWebCenter Portalを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。

    OHSをWebCenter Portalのフロントエンドとして設定する場合の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のコンテンツ・サーバー - 構成に関する項を参照してください。

  • WebCenter Portalは、webContextRootパラメータにコンテンツ・サーバーのパス(/csなど)を設定して、コンテンツ・サーバー・リポジトリに接続している必要があります。

    webContextRootの設定の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。

    WLSTを使用してwebContextRootを設定するには、『WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』createContentServerConnectionに関する項setContentServerConnectionに関する項を参照してください。

このように構成していない場合でも、コンテンツ・プレゼンタでSite Studioコンテンツを作成または編集することは可能ですが、作成アクションや編集アクションにより、「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローの外部に新しいブラウザ・ウィンドウ(またはタブ)が開くようになります。

「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでOracle Site Studioコンテンツを作成または編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログを開きます。
  2. 「コンテンツの選択」または「コンテンツ」タブをクリックします。
  3. 「コンテンツ」タブで、「Webコンテンツの作成」をクリックします(図35-18)。

    図35-18 コンテンツ・ソースの選択: Site Studio

    図35-18の説明が続きます
    「図35-18 コンテンツ・ソースの選択: Site Studio」の説明

    ヒント:

    「Webコンテンツの作成」ボタンは、「コンテンツ・ソース」フィールドに「単一のコンテンツ・アイテム」が表示されていて、少なくとも1つのコンテンツ・サーバー・リポジトリ(11g以降)がSite Studioコンポーネントにインストールされている場合にのみ表示されます。

    Oracle Site Studioの「リージョン・コンテンツの選択」ペインが開きます(図35-19)。

    図35-19 Site Studioコンテンツの追加: リージョン・コンテンツの選択

    図35-19の説明が続きます
    「図35-19 Site Studioコンテンツの追加: リージョン・コンテンツの選択」の説明
  4. 「リージョン・コンテンツの選択」ペインで、作成または編集するコンテンツの基になるSite Studioリージョン定義を選択します。

    注意:

    • Oracle Site Studioコンテンツを作成または編集するには、事前に、少なくとも1つのリージョン定義をSite Studioアプリケーションで作成しておく必要があります。

    • 「記事ビュー」テンプレートと「全記事ビュー」テンプレートの記事を作成するには、Article (RD_ARTICLE)リージョン定義を選択します。詳細は、「レスポンシブ・テンプレートの使用方法」を参照してください。

  5. 「次」をクリックします。

    「コンテンツ・ファイルの選択」ペインが開きます(図35-20)。

    図35-20 Site Studioコンテンツの追加: コンテンツ・ファイルの選択

    図35-20の説明が続きます
    「図35-20 Site Studioコンテンツの追加: コンテンツ・ファイルの選択」の説明
  6. 「コンテンツ・ファイルの選択」ペインで、次のいずれかを選択します。
    • 「新規コントリビュータ・データファイル」を選択すると、「コンテンツのチェックイン」ペイン(図35-21)が開きますが、このペインでは、コンテンツ・サーバーにチェックインする新しいSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルの標準的なドキュメント・プロパティを指定できます。

      図35-21 Site Studioコンテンツの追加: コンテンツのチェックイン

      図35-21の説明が続きます
      「図35-21 Site Studioコンテンツの追加: コンテンツのチェックイン」の説明
    • 「サーバーからの既存のファイル」を選択するとコンテンツ・サーバーが開き(図35-22)、選択したリージョン定義に応じたSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルが表示されます。

      図35-22 Content Server: 検索結果

      図35-22の説明が続きます
      「図35-22 Content Server: 検索結果」の説明
  7. ファイル名をメモして、「次へ」をクリックします。

    「チェックインの確認」ペインが開きます(図35-23)。

    図35-23 Site Studioコンテンツの追加: チェックインの確認

    図35-23の説明が続きます
    「図35-23 Site Studioコンテンツの追加: チェックインの確認」の説明
  8. 「チェックインの確認」ペインで、次のいずれかを選択します。
    • 「コンテンツ・アイテムを今すぐ編集」を選択すると、「Site Studioファイルのコンテキスト内編集」の「手順4」以降で説明されているように、「Site Studio Contributor」エディタが開き、このエディタでコンテンツ・アイテムを編集できます。

      「終了」をクリックすると編集が開始します。

    • ファイルに変更を加えない場合は、「編集せずに終了」を選択します。

  9. 「終了」をクリックして、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログに戻ります。
    • Oracle HTTP Server (OHS)を通じてWebCenter Portalにアクセスしていて、この項の最初の「注意」で説明したようにwebContextRootパラメータが構成してあると、選択したSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルは、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログに自動選択された状態で示されます。

    • OHSおよびwebContextRootパラメータが構成されていない場合、ここで「コンテンツ」ページでSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルを選択できます。

  10. 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログで、「保存」をクリックします。

35.8 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローでのファイルのコンテキスト内作成と編集

適切な権限があれば、エンド・ユーザーは「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローでHTMLとSite Studioコンテンツをコンテキスト内編集できます。

コンテキスト内編集とは、実行時に、別ウィンドウでエディタが開くOracle WebCenter Portalで、コンテンツを直接編集することです。

注意:

ユーザーは、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを含むポータルまたはページについて、ポータル・レベルのContribute Page Content権限またはページ・レベルのContribute権限を持っているだけでなく、コンテンツ・サーバーへの書込み権限を持つロールを割当てられている必要もあります。詳細は、「ポータルでのセキュリティの管理」および『Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle WebCenter Portalセキュリティに関する項を参照してください。

次の各項では、コンテキスト内編集を実行する方法について説明します。

35.8.1 Site Studioファイルのコンテキスト内編集

適切な権限があれば、エンド・ユーザーは「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローでSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルをコンテキスト内編集できます。

Site Studioファイルのコンテキスト内編集を実行するには、次の手順を実行します。

  1. フローティング・ツールバーで、「コントリビュート」をクリックします。

    ヒント:

    • デフォルトでは、フローティング・ツールバーはページの右上に表示されますが、ツールバーの左側にあるハンドルを使用してページ上の希望の場所にドラッグすることで、ツールバーを移動できます。

    • フローティング・ツールバーまたは「コントリビュート」オプションを表示できない場合、コントリビューション・モードを使用する権限がありません。

    • コントリビューション・モードを開始および終了するキーボード・ショートカットは、[Ctrl]+[Shift]+[C]です。

      コントリビューション・モードを開始するキー・シーケンスは、変更可能です。「コントリビューション・モードのキー・シーケンスの変更」を参照してください。

    ページの編集可能領域が、点線の境界線で強調表示されます。

  2. ドキュメントの右上隅のクロムで「編集」アイコンをクリックします(図35-24)。

    図35-24 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのSite Studioファイルのコンテキスト内編集モード

    Site Studioファイルのコンテキスト内編集モード・アイコン
    ファイルがSite Studioコントリビュータで開きます。
  3. 「Site Studio Contributor」のデータ・ファイル・エディタで、編集するリージョンをクリックします。図35-25を参照してください。

    「Site Studio Contributor」でファイルを編集する方法の詳細は、Oracle Site Studioドキュメントを参照してください。

    図35-25 「Site Studio Contributor」でのファイルの編集

    図35-25の説明が続きます
    「図35-25 「Site Studio Contributor」でのファイルの編集」の説明
  4. 「保存して閉じる」をクリックして、「Site Studio Contributor」のエディタを終了し、ポータルに戻ります。
  5. フローティング・ツールバーで、「保存」をクリックします。

35.8.2 新規Site Studioコンテンツのコンテキスト内作成

適切な権限がある場合、ユーザーはコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで、コンテキスト内編集時にSite Studioの新しいWebコンテンツを作成できます。

Site Studioファイルのコンテキスト内作成は、「「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでのSite Studioコンテンツの作成または編集」で説明されているように、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでSite Studioファイルを作成する場合と多少異なります。新規Site Studioファイルのコンテキスト内作成では、リージョン定義、ファイルの場所、セキュリティ・グループおよびドキュメント・タイプが、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで選択されているものと同じコンテンツの作成に制限されます。さらに、リージョン定義は、Site Studioアプリケーションで事前に作成しておく必要があります。

新しいSite Studioファイルを「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローで作成するには:

  1. フローティング・ツールバーで、「コントリビュート」をクリックします。

    ヒント:

    • デフォルトでは、フローティング・ツールバーはページの右上に表示されますが、ツールバーの左側にあるハンドルを使用してページ上の希望の場所にドラッグすることで、ツールバーを移動できます。

    • フローティング・ツールバーまたは「コントリビュート」オプションを表示できない場合、コントリビューション・モードを使用する権限がありません。

    • コントリビューション・モードを開始および終了するキーボード・ショートカットは、[Ctrl]+[Shift]+[C]です。

      コントリビューション・モードを開始するキー・シーケンスは、変更可能です。「コントリビューション・モードのキー・シーケンスの変更」を参照してください。

    ページの編集可能領域が、点線の境界線で強調表示されます。

  2. ドキュメントの右上隅のクロムで「作成」アイコン(図35-26)をクリックします。

    図35-26 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのSite Studioファイルの「作成」アイコン

    Site Studioファイルの「作成」アイコン
  3. 「コンテンツの選択」ウィンドウで、「新規コントリビュータ・データファイル」を選択して、「次へ」をクリックします(図35-27)。

    図35-27 新しいコンテンツ・ファイルの選択ウィンドウ

    図35-27の説明が続きます
    「図35-27 新しいコンテンツ・ファイルの選択ウィンドウ」の説明
  4. 「コンテンツのチェックイン」フォームに入力します。

    このフォームで、コントリビュータ・データ・ファイルのメタデータを指定して、ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインします。このファイルは、ユーザー(または、別のコントリビュータ)が編集するまでは空のままです。このフォームの入力方法の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの使用』のドキュメントのアップロードとチェックインに関する項を参照してください。

  5. 「チェックインの確認」ウィンドウで、「コンテンツ・アイテムを今すぐ編集」を選択します。
  6. 「終了」をクリックします。

    「Site Studio Contributor」のデータ・ファイル・エディタが開きます(図35-28)。

    図35-28 「Site Studio Contributor」のファイル・エディタ

    図35-28の説明が続きます
    「図35-28 「Site Studio Contributor」のファイル・エディタ」の説明
  7. ファイルを編集して、「保存して閉じる」をクリックします。
  8. フローティング・ツールバーで、「保存」をクリックします。

35.8.3 コントリビューション・モードのキー・シーケンスの変更

コントリビューション・モードの開始に使用するキー・シーケンスは、変更可能です。

コントリビューション・モードの開始に使用するキー・シーケンスを変更するには、次の手順を実行します。

  1. adf-config.xmlファイルを開きます。
  2. content-contribution要素を見つけます。
  3. key-sequenceエントリを必要なキーの組合せに変更します。
******** Content Contributor Mode adf-config.xml entries ***************
 
<page-editor-config xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/pageeditor/config"> 
       <content-contribution> 
         <enabled>true</enabled> 
         <key-sequence>ctrl shift C</key-sequence> 
       </content-contribution> 
</page-editor-config>

35.9 コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのプロパティの使用

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには十分な権限のあるユーザーがアクセスできます。

次の各項では、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのプロパティに関する情報を提供し、タスク・フローのパラメータについて説明します。

35.9.1 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのプロパティの設定

ページ・エディタで、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのツールバーにある「アクション・メニューの表示」から、プロパティ・ダイアログ(「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」)にアクセスできます。

注意:

「コンテンツ・プレゼンタ」プロパティは、上級ユーザーがEL式にパラメータをバインドする場合に使用することが意図されています。プロパティ・ダイアログでプロパティ値を変更すると、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログで指定した値は、新しい値でオーバーライドされ、「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログでは読取り専用になります(図35-29)。

図35-29 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログの読取り専用プロパティ値

図35-29の説明が続きます
「図35-29 「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログの読取り専用プロパティ値」の説明

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのコンポーネント・プロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます。
  2. コンポーネント・ツールバーで「アクション・メニューの表示」(図35-30)をクリックして、設定するプロパティを選択します。

    図35-30 コンポーネント・ツールバー: アクション・メニューの表示

    コンポーネント・ツールバー: アクション・メニューの表示
    • パラメータによって、デフォルトのタスク・フロー・コンテンツが制御されます。各パラメータの説明は、「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのパラメータを参照してください。パラメータをイベントに結び付けたり、パラメータを使用してタスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

    • アクセス設定で、特定のロール、ユーザーまたはグループに対してコンポーネントを表示または非表示にします。詳細は、「コンポーネント・アクセスの設定」を参照してください。

    • 「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」のプロパティは、すべてのユーザーのタスク・フローの外観および動作に影響を及ぼします。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

    「パラメータ」ダイアログと「表示オプション」ダイアログから式言語(EL)エディタにアクセスできます。ELエディタを使用すると、定数値のかわりに変数値を選択または指定できます。プロパティの横にある「拡張編集オプション」アイコンアイコンをクリックし、「式ビルダー」を選択してエディタを開きます。

    注意:

    「表示オプション」ダイアログにELを入力する際、閉じ大カッコがないなど無効な構文が検出された場合にのみ、パーサーはエラーを報告します。検証は構文に対してのみ行われ、式の値に対しては行われません。汎用の表示オプションとは、表10-1に掲載されているオプションです。

    ELの検証は、汎用ではない表示オプションに対しては実行されません。

    ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle JDeveloperによる、WebCenter Portalアセットおよびカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。

  3. 変更を保存します。

35.9.2 コンテンツ・タスク・フローのパラメータ

コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローに固有のパラメータが複数存在します。

表35-1に、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのパラメータを示します。

表35-1 「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

Data Source

コンテンツのデータ・ソース。この値は、Data Source Typeの値によって決まります。

  • Data Source TypeSingle Nodeの場合は、connection_name#dDocName:content_idの形式で、Data Sourceに単一のノード識別子を設定します。

    例: myconnection.myco.com#dDocName:STAN_IDC-007619

  • Data Source TypeFolder Contentsの場合は、connection_name#dCollectionID:collection_idの形式で、Data Sourceに単一のノード識別子を設定します。

    例: myconnection.myco.com#dCollectionID:45535

  • Data Source TypeQuery Expressionの場合は、Data SourceにCMIS (コンテンツ管理相互運用サービス)問合せ式を設定します。

    注意:

    • Data SourceとしてCMIS問合せを使用するには、有効なタスク・フロー・インスタンスIDが必要になります。

      例:

      select * from cmis:document where cmis:name like 'test%'

      connectionName=connection_name#select * from cmis:document where cmis:createdBy = 'weblogic'

    • connectionNameが指定されていないときには、プライマリ接続が使用されます。

      問合せのフォーマット方法の詳細と例は、『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ管理REST APIに関する項を参照してください。

Data Source (cont)
  • Data Source TypeMulti Nodeの場合は、Data Sourceに、次の形式でカンマ区切りのノード識別子のセットを設定します。

    connection_name#dDocName:content_id, connection_name#dDocName:content_id,...

    例: myconn#dDocName:DOCUMENT_ID_12345,myconn#dDocName:DOCUMENT_ID_56789

説明:

  • connection_nameは、コンテンツ・リポジトリ接続の名前です。

    注意: WebCenter Portalでは、異なるコンテンツ・サーバー接続を指定できますが、iFramingはデフォルトのコンテンツ・サーバー接続についてのみサポートされます。したがって、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローでコンテンツの表示にiFramesを使用する場合、デフォルト以外のコンテンツ・サーバー接続を指定することはできません。

  • content_idは、コンテンツ・サーバーのアイテムに対するコンテンツ情報ページで指定したコンテンツのコンテンツID、またはコンテンツ・サーバーのCollectionID値です。

  • collection_idは、コンテンツ・サーバーのフォルダ情報ページのURLに含まれるdCollectionIDです。

Data Source Type

コンテンツのデータ・ソース・タイプ。「コンテンツ・プレゼンタ構成」ダイアログの「コンテンツ・ソース」の値に相当します。有効な値は次のとおりです。

  • Single Node: 単一のコンテンツ・アイテム。

  • Folder Contents: フォルダのコンテンツ。

  • Query Expression: 問合せの結果。

  • Multi Node: コンテンツ・アイテムの順序付けされたリスト。

Maximum Results

Data Source TypeQuery Expressionの場合、表示する結果の最大数。

デフォルト: 100

Region Template

表示テンプレートがSite Studioリージョン定義テンプレートであるかどうかを指定します。この値は、Content Server 11g以降でのみ有効です。

  • ${true}: 表示テンプレートはSite Studioリージョン定義テンプレートです。TemplateView ID値は、リージョン・テンプレートのコンテンツIDに設定されます。

  • ${false} (デフォルト): 表示テンプレートはSite Studioリージョン定義テンプレートではありません。

Site Studioリージョン・テンプレートの作成および使用の詳細は、「Site Studio統合の理解」およびOracle WebCenter Contentのドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/webcontent.htm)を参照してください。

タスク・フロー・インスタンスID

このタスク・フロー・インスタンスの一意の識別子。タスク・フロー・インスタンスと、そのインスタンスのカスタマイズ設定およびパーソナライズ設定との関連を維持するために内部で使用されます。この値は編集しないでください。

注意: Data SourceとしてCMIS問合せを使用するには、有効なタスク・フロー・インスタンスIDが必要になります。

Template Category ID

表示テンプレートのカテゴリID。複数のコンテンツ・アイテムのレンダリング結果で使用します。このIDは、デフォルトの表示テンプレート(表20-2)に対するデフォルトのテンプレート・カテゴリを示すことも、複数のコンテンツ・アイテム用の表示テンプレートに作成したカスタム・カテゴリを示すこともあります(『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項を参照)。

Template View ID

単一のコンテンツ・アイテムについて結果をレンダリングする際に使用する表示テンプレート・ビューID。「アセット」または「共有アセット」ページで構成したテンプレートのビューIDを入力して、特定のコンテンツ・タイプ、またはカテゴリIDごとのリスト単位のテンプレートを指定します。このIDは、デフォルトの表示テンプレート(表20-1)のいずれか、またはカスタムの表示テンプレート(『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項を参照)を参照できますが、コンテンツがリージョンである場合にはリージョン・テンプレートのcontentIDに設定することもできます。