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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.1)
E77297-02
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8 ポータル・ページの作成、編集および公開

この章では、ポータル・ページ、サブページおよびページ・バリアントを作成および編集する方法と、それらをポータル・ビューアに公開する方法について説明します。

WebCenter Portalの様々なタイプのページに関する概念情報は、「ページとは」を参照してください

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルのBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Create, Edit, and Delete Pages (アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つメンバーである必要があります。この権限を持つユーザーは、ページの作成と編集、ページ・プロパティの変更、ページ・コンテンツの追加およびページの削除を実行できます。これには、ページのセキュリティをオーバーライドしたり、サブページの作成やページの編集などの権限を、ユーザー・ロールの権限制限をオーバーライドして他のユーザーに付与したりする委任管理も含まれます。

ポータル・ページを作成、編集または公開する権限や、ポータルの管理権限がロールによって付与されるユーザーに、ポータルの表示が自動的に許可されるわけではないことに注意してください。ポータルを表示するには、ポータル・レベルの権限であるBasic Services: View Pages and Content (標準権限)またはPages: View Pages (アドバンスト権限)がユーザーに明示的に付与されている必要があります。

ページを公開するには、追加の権限が必要な場合があります。「ポータル・ページの公開」を参照してください。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

8.1 ポータルでのページおよびページ・バリアントの表示

適切な権限がある場合、ポータルでのすべてのページの表示、選択したデバイス・グループのデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)にページを表示したときの外観のプレビュー、またはデバイス・グループによるリストのフィルタを行うことができます。

8.1.1 ポータルでのページへのアクセス

次のいずれかの方法で、ポータル内のページにアクセスできます。

  • ポータル・ビュー・モード。ポータル・ナビゲーションでページを選択して表示します。

  • ポータル・エディタポータルのページを編集する権限がある場合は、「ポータル・ページの編集」を参照してください。

8.1.2 デバイスを考慮したページのプレビュー

様々なデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)でのポータルのページの外観をプレビューできます。このプレビューは、特定のデバイスでのページの表示を最適化するために、そのデバイスのページのためのページ・バリアントを作成する必要があるかどうかを判断する場合に役立ちます。

関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、『Oracle WebCenter Portalの管理』に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイス設定の管理に関する項で説明されているデバイス・グループ設定の構成

  • デバイス・グループ用システム・ページのページ・バリアントの作成に関する項で説明されているシステム・ページのページ・バリアントの作成

選択したデバイスでのページの外観をプレビューするには:

  1. ポータル・エディタでページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。デフォルト・ビューでは、デスクトップのブラウザでのページの外観が表示されます。
  2. 「デスクトップ」メニューをクリックして、選択したページをプレビューするデバイス・グループを選択します(図8-1)。

    図8-1 ページをプレビューするデバイス・グループの選択

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 ページをプレビューするデバイス・グループの選択」の説明
  3. 左ペインでデバイス・グループからデバイスを選択するか、下へ移動上へ移動のアイコンをクリックして各デバイスを順に選択して、ページ・コンテンツが選択したデバイスで表示されるときの形式を確認します(図8-2)。たとえば、ページ全体を表示できるほどデバイスのビューポートが大きくない場合は、スクロール・バーが追加される場合があります。

    編集モードで異なるデバイスでページを表示することは、特定のデバイスにベース・ページが適しているかどうかを判断する上で役立ちます。たとえば、特定のベース・ページがデスクトップとタブレットの両方に適していると確認した場合、タブレットのページ・バリアントは必要ないと判断できます。

    このビューでは、次の操作を実行できます。

    • デバイス・グループのデバイスのリストをスクロールする。

    • 縦向き横向きのアイコンをクリックして、デバイスの向きを変更する。

    • 縮小展開のアイコンをクリックして、デバイス・ペインの表示と非表示を切り替える。

    • 「ポータル・ページの編集」に説明されているように、ページを編集する。

    図8-2 ページ形式のプレビュー

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 ページ形式のプレビュー」の説明
  4. 選択したデバイスのビューポートでページをプレビューするには、「プレビュー」をクリックします(図8-3)。このビューでは、ページを編集できません。プレビューでは、ページ・フォールバック(指定した場合)やデバイスのスキンなど、デバイスに表示されるものが正確に表示されます。

    関連付けられているページ・バリアントがない場合にフォールバックを発生させないようにページが構成されている場合は、アプリケーション・レベル(「ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定」を参照)とポータル・レベル(「ページ・バリアントが存在しない場合の特定ページのページ動作の設定」)のいずれであっても、そのページはデバイスのビューポートには表示されません。

    図8-3 デバイスのビューポートでのページのプレビュー

    図8-3の説明が続きます
    「図8-3 デバイスのビューポートでのページのプレビュー」の説明
  5. 「編集に戻る」アイコン(図8-4)をクリックして、ポータル・エディタに戻ります。

    図8-4 「編集に戻る」アイコン

    「編集に戻る」アイコン

8.1.3 名前または説明によるページ・リストのフィルタ

名前または説明でナビゲーション・ペインにリストされたページをフィルタするには、次の手順を実行します。
  • 「フィルタ」フィールドに、ページの名前または説明の全体または一部を含む文字列を入力します。
ナビゲーション・ペインに、名前または説明でのフィルタに一致するページがリストされます。

注意:

ナビゲーション・ペインにフィルタ処理されたリストが表示されているときは、リストのアイテムに「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)は表示されません。ナビゲーション・アイテムに対するアクションを選択するには、フィルタをクリアします。

8.1.4 デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ

特定のデバイス・グループのページのみを表示または使用する場合、ナビゲーション・ペインのリストをフィルタ処理できます。

関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、『Oracle WebCenter Portalの管理』に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイス設定の管理に関する項で説明されているデバイス・グループ設定の構成

  • デバイス・グループ用システム・ページのページ・バリアントの作成に関する項で説明されているシステム・ページのページ・バリアントの作成

特定のデバイス・グループのページを表示するには:

  1. ポータル・エディタで、「デスクトップ」をクリックし、関連付けられているページを表示するデバイス・グループを選択します(図8-5)。

    図8-5 デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ

    図8-5の説明が続きます
    「図8-5 デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ」の説明

    選択ペインに、選択したデバイス・グループに関連付けられているページが表示されます。

    関連付けられているページ・バリアントがない場合にフォールバックを発生させないように構成されているページは、その構成がアプリケーション・レベル(「ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定」を参照)とポータル・レベル(「ページ・バリアントが存在しない場合の特定ページのページ動作の設定」)のいずれであっても、対象のデバイス・グループによってフィルタしたときに、ナビゲーションには表示されません。

8.2 ポータルでのページまたはサブページの作成

適切な権限がある場合、ポータル作成ウィザードで新しいポータルを作成するとき、既存のポータルを編集するときまたはポータルを表示するときに、新しいページまたはサブページを作成できます。

権限

ポータルの新しいページを作成するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルのBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Create, Edit, and Delete Pages (アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つポータル・メンバーである必要があります。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

8.2.1 新規ポータル作成時のページまたはサブページの作成

新しいポータルの作成時に、ページおよびサブページを、ポータルの作成ウィザードの特別な構文を使用して、簡単に作成できます。詳細は、「新規ポータル作成時のページの作成」を参照してください。

この方法を使用して作成されたページおよびサブページは、すぐにポータル・ナビゲーションに追加され、ポータルを表示する他のユーザーに表示されます。ページを作成した後は、必要に応じて適切な権限を持つユーザーがページを編集または管理できます。

ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページへの更新がページ下書きとして保存され、ポータルを表示したときにすぐに使用できません。Edit Page権限またはContribute Page Content権限を持つユーザーがポータル・エディタでページを表示すると、ページ下書きの最新の更新内容が表示されます。これらのいずれの権限も持たないユーザーには、最新の公開済ページのみが常に表示されます。自分や他の承認者がページの更新内容に問題がないと判断した場合は、ページを公開できます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ポータル・ページの公開」を参照してください。

8.2.2 ポータル編集時のページまたはサブページの作成

ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページ・エディタで新しいページを作成でき、このページは最初にページ下書きとなり、ポータルを表示したときにすぐに使用できません。Edit Page権限またはContribute Page Content権限を持つユーザーがポータル・エディタでページを表示すると、ページ下書きの最新の更新内容が表示されます。これらのいずれの権限も持たないユーザーには、最新の公開済ページのみが常に表示されます。自分や他の承認者がページの更新内容に問題がないと判断した場合は、ページを公開できます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ポータル・ページの公開」を参照してください。

ポータルの編集時に新しいページまたはサブページを作成するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・エディタに移動します(「ポータル・エディタを開く」を参照)。
  2. 次のいずれかの方法で、新しいページまたはサブページを作成します。
    • ポータル・ナビゲーションのアイテムを選択して、その「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「追加」「新規ページ」または「新規サブページ」を選択して、選択したアイテムのすぐ下に新しいページまたはサブページを追加します。

    • 「新規ページの作成」をクリックして、ナビゲーション・ペインの下部に新しいページを追加します(後でナビゲーション・ペインのページの順序と階層を変更できます) (図8-6)。

    図8-6 ポータル・エディタでのページまたはサブページの作成

    図8-6の説明が続きます
    「図8-6 ポータル・エディタでのページまたはサブページの作成」の説明
  3. 新しいページに使用するページ・スタイルをクリックします。使用可能なページ・スタイルをスクロールするための右矢印と左矢印が表示される場合があります。

    検索フィールドを使用して、名前、説明またはキーワードでページ・スタイルを検索します。

    図8-7 ページ・スタイルの選択

    図8-7の説明が続きます
    「図8-7 ページ・スタイルの選択」の説明
  4. 「ページ情報の確認」の各フィールドに、ページ名と、オプションでページの説明およびキーワードを入力します。検索結果で発見しやすくするために、ページのコンテンツに関連するキーワードを入力します。キーワードはスペースまたはカンマで区切ります。

    ここに入力した名前は、ページの最上部、およびページを選択可能なその他の場所(ポータルのページ・ナビゲーションなど)に表示されます。ページの名前と説明は検索可能で、検索結果に表示されます。キーワードは検索にのみ使用されます。

    注意

    • ページ名に使用できる文字に制限はありません。

    • 既存のページ名と重複する名前を入力すると、WebCenter Portalによって、そのページ名に数値の接尾辞が自動的に追加され、新しいページは変更済の名前で作成されます。たとえば、MyPageが存在する場合に、MyPageという名前の新しいページを作成しようとすると、WebCenter Portalによって、新しいページの名前がMyPage1に変更されます。

    • ページに任意のシステム・ページと同じ名前を付けることができます(例: Activity StreamAnnouncementsDiscussionsDocuments)。

    • ファイル(Wikiドキュメントを含む)の名前付けには制限がありますが、Wikiページ名には名前付けの制限はありません。したがって、次に示す文字はいずれもWikiページの名前付けに使用でき、ページ・タイトルに含めることもできますが、関連付けられているWikiドキュメントでは、これらの無効な文字は「_」に置換されます。

      ? # & \ / * " | < > : ^

      たとえば、「What's In a Name?」という名前のWikiページを作成すると、ページはこのタイトルになりますが、関連付けられているWikiドキュメントは「What's In a Name_」という名前になります。

  5. オプションで、表示されているデフォルトから、ページのURLを変更します。
  6. 既存のデフォルトのパラメータ設定を表示または変更するには、「ページ設定」をクリックして、「設定」ページを開きます。

    注意:

    このページは、選択したページ・スタイルにページ・パラメータが含まれている場合にのみ表示されます。これらのパラメータは、後でページを編集するのではなく、ページの作成時にページ設定を確立できるため便利です。パラメータは、ページの領域の表示または非表示、ページのスタイル設定またはページ設定、製品IDの設定などに使用できます。

    オプションで、組込みのページ・パラメータのデフォルト値を変更して、「「作成」ページに戻る」をクリックします。

  7. 既存のデフォルトのセキュリティ設定を表示または変更するには、「権限の設定」をクリックして、アクセス・ページ(図8-8)を開きます。

    図8-8 ページの作成ウィザード: 「アクセス」

    図8-8の説明が続きます
    「図8-8 ページの作成ウィザード: 「アクセス」」の説明

    オプションで、対象のページへのアクセス権を変更して、「「作成」ページに戻る」をクリックします。

    詳細は、「ページのセキュリティの設定」を参照してください。

    注意:

    ページのセキュリティをオーバーライドして、ポータル・ロールの権限を継承しないページを作成することもできますが、そうしないで、ページを表示できるユーザー、ページを編集できるユーザー、サブページを作成できるユーザーなどを制御可能とするカスタムのシナリオを設定できます。この時点でページの作成ウィザードでセキュリティを設定しない場合、ポータル・エディタで後から設定できます。

  8. 「ページの作成」をクリックします。

8.2.3 ポータル表示時のページの作成

ポータルの表示時、ポータル・ナビゲーションにただちに追加され、ポータルを表示する他のユーザーに表示される新規ページを作成できます。ページを作成した後は、必要に応じて適切な権限を持つユーザーがページを編集または管理できます。

ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページへの更新がページ下書きとして保存され、ポータルを表示したときにすぐに使用できません。Edit Page権限またはContribute Page Content権限を持つユーザーがポータル・エディタでページを表示すると、ページ下書きの最新の更新内容が表示されます。これらのいずれの権限も持たないユーザーには、最新の公開済ページのみが常に表示されます。自分や他の承認者がページの更新内容に問題がないと判断した場合は、ページを公開できます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ポータル・ページの公開」を参照してください。

ポータルの表示中に新しいページを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ページの作成」をクリックします。

    ヒント:

    「ページの作成」リンクの場所は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、「アクション」 メニューを使用してアクセスできる場合があります。

  2. 「スタイルの選択」ページで、新しいページのベースとして使用できるページ・スタイルを検索し、使用するスタイルの下にある「これを使用」をクリックします。

    「ページ情報」ページが開きます。

  3. ページ・タイトルを入力し、オプションでページの説明とキーワードも入力します。検索結果で発見しやすくするために、ページのコンテンツに関連するキーワードを入力します。キーワードはスペースまたはカンマで区切ります。

    ここで入力したタイトルは、ページの上部や、ページを選択できるその他の場所(ポータルのページ・ナビゲーションなど)に表示されます。ページの名前と説明は検索可能で、検索結果に表示されます。キーワードは検索にのみ使用されます。

    注意

    • ページ名に使用できる文字に制限はありません。

    • 既存のページ名と重複する名前を入力すると、WebCenter Portalによって、そのページ名に数値の接尾辞が自動的に追加され、新しいページは変更済の名前で作成されます。たとえば、MyPageが存在する場合に、MyPageという名前の新しいページを作成しようとすると、WebCenter Portalによって、新しいページの名前がMyPage1に変更されます。

    • ページに任意のシステム・ページと同じ名前を付けることができます(例: Activity StreamAnnouncementsDiscussionsDocuments)。

    • ファイル(Wikiドキュメントを含む)の名前付けには制限がありますが、Wikiページ名には名前付けの制限はありません。したがって、次に示す文字はいずれもWikiページの名前付けに使用でき、ページ・タイトルに含めることもできますが、関連付けられているWikiドキュメントでは、これらの無効な文字は「_」に置換されます。

      ? # & \ / * " | < > : ^

      たとえば、「What's In a Name?」という名前のWikiページを作成すると、ページはこのタイトルになりますが、関連付けられているWikiドキュメントは「What's In a Name_」という名前になります。

  4. 「作成」をクリックして既存のデフォルトのパラメータ設定およびセキュリティ設定でページを作成するか、「次」をクリックして「設定」ページを開きます

    注意:

    このページは、選択したページ・スタイルにページ・パラメータが含まれている場合にのみ表示されます。これらのパラメータは、後でページを編集するのではなく、ページの作成時にページ設定を確立できるため便利です。パラメータは、ページの領域の表示または非表示、ページのスタイル設定またはページ設定、製品IDの設定などに使用できます。

    オプションで、組込みのページ・パラメータのデフォルト値を変更します。

  5. 「作成」をクリックして既存のデフォルトのセキュリティ設定でページを作成するか、「次」をクリックして「アクセス」ページを開きます。

    オプションで、対象のページへのアクセス権を変更します。詳細は、「ページのセキュリティの設定」を参照してください。

    注意:

    ページのセキュリティをオーバーライドして、ポータル・ロールの権限を継承しないページを作成することもできますが、そうしないで、ページを表示できるユーザー、ページを編集できるユーザー、サブページを作成できるユーザーなどを制御可能とするカスタムのシナリオを設定できます。この時点でページの作成ウィザードでセキュリティを設定しない場合、ポータル・エディタで後から設定できます。

  6. 「作成」をクリックします。

8.3 デバイス・グループのページ・バリアントの作成

ページ・バリアントは、デバイスでベース・ページが適切に表示されない場合の、デバイス・グループ用の既存のページの代替ビューで、特定のデバイス・サイズおよび特性をターゲットにしています(「デバイスを考慮したページのプレビュー」を参照)。ベース・ページとページ・バリアントには、同じURL、セキュリティ、パラメータなどが含まれています。

注意:

組込みのページ・テンプレートの「モザイク」と「ユニコーン」はレスポンシブに設計され、表示デバイスに合わせて自動調整されます(表16-1を参照)。そのため、これらのテンプレートを使用するページには、デバイス固有の設定やページ・バリアントは必要ありません。

ポータル・ページでレスポンシブでないページ・テンプレートが使用されている場合、各種デバイスの表示でテキストの重複などの書式設定の問題が発生することがあります。

ポータル・エディタで、ポータルのホーム・ページおよびユーザー作成ページにページ・バリアントを作成できます。ポータル・ページと同様に、ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、新しいページ・バリアントは最初にページ下書きとなり、ポータルを表示したときにすぐに使用できません。適切な権限を持つユーザーは、必要に応じてページ・バリアントの下書きを編集または管理して、ページ・バリアントを公開してポータル・ナビゲーションに追加し、ポータルを表示する他のユーザーが使用できるようにすることができます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ポータル・ページの公開」を参照してください。

特定のデバイス・グループにページ・バリアントを公開すると、ポータル・ユーザーでは、そのデバイス・グループ内のデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)で対象ページを表示するときに、そのバリアントが表示されます。ページ・バリアントが定義されていないデバイス・グループ内のデバイスで対象ページを表示すると、デバイスには「ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定」で指定されているようにページが表示されます。

ベース・ページのコンテンツへの変更はそのページ・バリアントに反映されず、その逆も同様です。ただし、ベース・ページのページ情報、セキュリティまたはパラメータに加えた変更はすべて、そのページ・バリアントに反映されます。ページ・バリアントには、この情報を編集できる「サマリー」タブ、「セキュリティ」タブ、「パラメータ」タブおよび「詳細設定」タブは含まれていません。

関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、『Oracle WebCenter Portalの管理』に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイスおよびデバイス・グループの管理に関する項で説明されているデバイス・グループ設定の構成

  • システム・ページのページ・バリアントの作成に関する項で説明されているシステム・ページのページ・バリアントの作成

デバイス・グループのページ・バリアントを作成するには:

  1. ページ・バリアントを作成するページをページ・エディタで開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. ページ・バリアントの作成前に、特定のデバイス・グループでのページ外観をプレビューする場合は、「デバイスを考慮したページのプレビュー」を参照してください。
  3. ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして、「追加」「新しいページ変数」の順に選択します(図8-9)。

    図8-9 新しいページ・バリアントの追加

    図8-9の説明が続きます
    「図8-9 新しいページ・バリアントの追加」の説明
  4. 「デバイス・グループ」および「ページ・コンテンツとスタイル」から選択します(図8-10)。
    • ベース・ページからコンテンツとスタイルをコピーするには、「ベースのページ・コンテンツとスタイルのコピー」チェック・ボックスを選択します。

    • ベース・ページとは異なるコンテンツとスタイルのページ・バリアントを作成するには、このチェック・ボックスを選択解除して、必要なページ・スタイルを選択します。

    図8-10 デバイス・グループ、コンテンツおよびスタイルの選択

    図8-10の説明が続きます。
    「図8-10 デバイス・グループ、コンテンツおよびスタイルの選択」の説明
  5. 「作成」をクリックします。

    新しいページ・バリアントが作成され、ベース・ページのポータル・ナビゲーションで公開されます(図8-11)。上部のブレッドクラムに親ページとページ・バリアントが表示されます。

    図8-11 ポータル・ナビゲーションに表示されたページ・バリアント

    図8-11の説明が続きます。
    「図8-11 ポータル・ナビゲーションに表示されたページ・バリアント」の説明

    ベース・ページのコンテンツへの変更はそのページ・バリアントに反映されず、その逆も同様です。ただし、ベース・ページのページ情報、セキュリティまたはパラメータに加えた変更はすべて、そのページ・バリアントに反映されます。ページ・バリアントには、この情報を編集できる「サマリー」タブ、「セキュリティ」タブ、「パラメータ」タブおよび「詳細設定」タブは含まれていません。

    ページ・バリアントは、プレビュー・モードと編集モードの両方で変更できます。たとえば、ページの表示時に「コンテンツの追加」をクリックして、ページ・バリアントにコンポーネントを追加できます。

  6. 特定のデバイス・グループのページのみをリスト表示するには、「デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ」を参照してください。
  7. 他のページに対する操作と同様に、ページ・バリアントを選択、編集および管理します(「ポータル・ページの編集」および「ポータル・ページの管理」を参照)。

8.4 ポータル・ページの編集

ポータルの最も強力な機能の1つに、ポータル・ページを追加および編集する機能があります。この機能は、ポータル・ページのプロパティ、レイアウトおよびコンテンツの変更、さらにはページ、タスク・フローおよびポートレットの相互の結付けを行うための完全に統合された環境であるページ・エディタを使用して提供されます。

この項では、ページ・エディタの概要を示し、編集タスクの実行方法を説明します。

8.4.1 ページ・エディタについて

ページ・エディタ(図8-12)では、左側のナビゲーション・ペインでページを選択して、編集できます。左側のナビゲーション・ペインの表示と非表示を切り替えるには、「ページ」アイコンをクリックします。

図8-12 ページ・エディタ

ポータル・エディタ

ポータル管理設定でページ下書きが有効化されている場合は、ページの更新内容を調整した後で、ポータルを表示する他のユーザーに対して使用可能にできます。Edit Page権限またはContribute Page Content権限を持つユーザーがポータル・エディタでページを表示すると、ページ下書きの最新の更新内容が表示されます。これらのユーザーは、ポータルの表示時に、フローティング・ツールバーのアイコンをクリックして、公開済ページのビューと保留中のページ下書きのビューを切り替えることができます。これらのいずれの権限も持たないユーザーには、最新の公開済ページのみが常に表示されます。自分や他の承認者がページの更新内容に問題がないと判断した場合は、ページを公開できます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

ページを編集する際、ページ・コンテンツは編集可能ですが、ページのページ・テンプレートの"コンテナ"は編集可能ではありません。ページ・テンプレートを編集するには、「ページ・テンプレートの編集」を参照してください。

注意:

ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして「ページ情報」を選択すると、ページ情報の表示と変更、パラメータの定義、ページ・セキュリティの設定、追加ナビゲーション・オプションの指定など、ページやその他のナビゲーション・アイテムを管理できます。詳細は、「ポータル・ページの管理」を参照してください。

ページ・エディタでは、ページとコンテンツがWYSIWYGで表示され、各コンポーネントのコントロールを直接選択して、コンポーネントのカスタム・アクションを移動、削除または実行できます。コンポーネントをページに追加するには、ページの右側で表示と非表示を切り替えられるリソース・カタログを使用します。

図8-13 リソース・カタログの表示および非表示

例8-13の説明が続きます
「図8-13 リソース・カタログの表示および非表示」の説明

図8-14 リソース・カタログ

例8-14の説明が続きます
「図8-14 リソース・カタログ」の説明

8.4.2 ページ下書きについて

ポータル・マネージャは、ポータル管理設定でページ下書きを有効化または無効化できます。
  • ページ下書きが有効な場合、ページに対する変更の多くが、ポータルを表示したときにすぐに使用できません。これは、1つ以上のセッションでページへの変更を下書きモードで改善できることを意味します。ページ・エディタのヘッダーにはDRAFTと表示され、公開済ページではなくページ下書きを編集していることが示されます。自分や他の承認者がページ下書きに問題がないと判断し、ポータルを表示する他のユーザーに対してページを使用可能にする準備が完了したら、ページを公開できます(「ポータル・ページの公開」を参照)。

  • ページ下書きが無効な場合、ページへの変更がページにただちに適用され、ポータルを表示したときに表示されます。

ページ下書きの有効化または無効化の詳細は、「ポータルでのページの下書きの有効化と無効化」を参照してください。

ページ下書きが有効な場合、次のいずれかの方法でページに対する変更が処理されます。

  • ページの更新内容がページ下書きにのみ反映され、ページ・ビューアに更新内容が表示されるようにするには、ページを公開する必要があります。次に例を示します。

    • コンポーネントの追加または削除によるページのコンテンツの変更

    • ページのコンテンツの再配置

    • ページ・レイアウトの変更

    • ページのコンポーネントのパラメータの設定

  • ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページの更新内容が公開済ページにすぐに反映されます。これは、「ポータル・ページの管理」に説明されているように、ページ・スタイルのリフレッシュ(「ページ・スタイル更新によるページのリフレッシュ」を参照)と、(「サマリー」タブ、「パラメータ」タブ、「ソース」タブ、「セキュリティ」タブおよび「詳細設定」タブでの)ページ情報に対する変更に適用されます。

  • ページ下書きが存在する場合はページの更新内容がそれに反映され、そうでない場合(ページ下書きが存在しない場合)は、更新内容が公開済ページにすぐに反映されます。たとえば、ページ・ソースの編集などです。

ポータル・エディタ(「ポータル・エディタを開く」を参照)で、左ペインの「下書き」アイコン(図8-15)に、現在のポータルに存在するページ下書きの数を示す数字が重ねて表示されます。公開されるページ下書きが存在しない場合は、「下書き」アイコンに数字は表示されません。

図8-15 「下書き」アイコン

「下書き」アイコン

8.4.3 ページ・エディタでのページのオープン

作成したページまたは編集権限を持つページをページ・エディタで開くには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・エディタに移動します(「ポータル・エディタを開く」を参照)。
  2. ナビゲーション・ペインで、編集するページを選択して、「ページの編集」をクリックします(図8-16)。左側のナビゲーション・ペインの表示と非表示を切り替えるには、「ページ」アイコンをクリックします。

    図8-16 ポータル・エディタ: ページの表示

    例8-16の説明が続きます
    「図8-16 ポータル・エディタ: ページの表示」の説明
  3. ページ・エディタ(図8-17)で、ページの編集可能な本文が、その編集不可能なページ・テンプレート内に表示されます。

    図8-17 ポータル・エディタ

    図8-17の説明が続きます
    「図8-17 ポータル・エディタ」の説明

    ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページ・エディタのヘッダーにはDRAFTと表示され、公開済ページではなくページ下書きを編集していることが示されます。左ペインの「下書き」アイコン(図8-18)には、まだ公開されていない編集を含むページの数を示す数字が表示されます。Edit Page権限またはContribute Page Content権限を持つユーザーがページを表示すると、ページ・エディタで、ページ下書きの最新の更新内容が表示されます。これらのいずれの権限も持たないユーザーには、最新の公開済ページのみが常に表示されます。詳細は、「ページ下書きについて」および「ポータル・ページの公開」を参照してください。

    図8-18 「下書き」アイコン

    「下書き」アイコン

    注意:

    ページ・コンテンツは編集可能ですが、ページのページ・テンプレートのコンテナは編集可能ではありません。ページ・テンプレートを編集するには、「ページ・テンプレートの編集」を参照してください。

  4. 必要に応じて、次の各項の説明に従って、ページを編集します。

    注意

8.4.4 ページ・エディタでの同時ユーザーについて

ユーザーはWebからポータルにアクセスするため、複数のユーザーが同時に同じページを編集しようとする場合があります。1人のユーザーがページを編集しているときに、ナビゲーション・ペインでページにロック・アイコンが表示されます(図8-19)。ロック・アイコンにカーソルを重ねると、ヒント・テキストにページをロックしたユーザーが示されます。

図8-19 ページ・ロック・アイコン

例8-19の説明が続きます
「図8-19 ページ・ロック・アイコン」の説明

2人目のユーザーがページを編集しようとすると、同時アクセスの警告によって、ページがすでに編集のためにロックされていることがユーザーに通知されます(図8-20)。一度の1人のユーザーのみがページを編集できます。

図8-20 ページ・エディタでの同時アクセスの警告

例8-20の説明が続きます
「図8-20 ページ・エディタでの同時アクセスの警告」の説明

ページが編集中でないときは、ロック・アイコンは表示されず、すべての認可ユーザーがページを編集できます。

8.4.5 ページ・スタイル更新によるページのリフレッシュ

ページを作成し、内容を移入した後、ページで使用されるページ・スタイルが更新された場合は、ページをリフレッシュすると、ページの既存のコンテンツに影響を与えることなく、ページ・スタイルの更新内容を反映できます。

ページ下書きが有効な場合でも(「ページ下書きについて」を参照)、ページに保留中の下書きがあるかどうかに関係なく、ページ・スタイルのリフレッシュが公開済ページにすぐに反映されます。つまり、ページ下書きを公開する必要なく、ページ・ビューアに新しいページ・スタイルの効果が表示されるようにできます。

ページ・スタイルの変更内容にページ・コンテンツが含まれる場合、WebCenter Portalではコンテンツが保持されます。たとえば、3列レイアウトを使用しているページ・スタイルが、2列レイアウトを使用するように変更された場合、削除されたレイアウトの列にあるページ・コンテンツはページの最初の列に移動します。

ページをリフレッシュしてそのページ・スタイルへの変更を表示するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. ページの「アクション」アイコン(ページ・メニュー・アイコン)をクリックして、「ページ・スタイルからリフレッシュ」を選択します。
  3. 「ページ・スタイルからリフレッシュ」ダイアログ(図8-21)で、「OK」をクリックして、そのページ・スタイルへの変更によってページをリフレッシュします。

    図8-21 「ページ・スタイルからリフレッシュ」ダイアログ

    「ページ・スタイルからリフレッシュ」ダイアログ

8.4.6 ページ・レイアウトの変更

新しくページを作成する際は、ウィザードの最初のページでそのページのページ・スタイルを選択できます。すべてのページ・スタイルには、ページ・エディタで変更できるデフォルトのレイアウトが含まれます。

ページに新しいレイアウトを選択すると、すぐに新しいレイアウトが反映されるため、ページを明示的に保存して新しいレイアウトを適用する必要はありません。

ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページ・レイアウトへの更新内容はページ下書きにのみ反映されます。ページ・ビューアに更新内容が表示されるようにするには、ページを公開する必要があります。詳細は、「ページ下書きについて」を参照してください。

注意:

Wiki、ブログおよびWebページを除いて、組込みのページ・スタイルによって、アセットとして定義された新しい組込みまたはカスタムのレイアウトを選択して、ページ・エディタでデフォルトのレイアウトを変更できます。詳細は、表19-1を参照してください。

ページ・レイアウトを、ポータルまたはアプリケーション・レベルのいずれかでアセットとして定義されている組込みまたはカスタム・レイアウトに変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. 「レイアウトの変更」をクリックして(または[Alt]+[L]を押して)、使用可能なレイアウトを1つ選択します(図8-22)。選択肢には、ポータル「アセット」ページ、およびアプリケーション・レベルの「共有アセット」ページにリストされる、組込みレイアウトとカスタム・レイアウトの両方が表示されます。

    図8-22 ページ・レイアウトの変更: レイアウト・メニュー

    例8-22の説明が続きます
    「図8-22 ページ・レイアウトの変更: レイアウト・メニュー」の説明

    ページ・エディタで、選択したレイアウトでページがすぐにリフレッシュされます。

8.4.7 ページへのコンポーネントの追加

ページのコンテンツの開発は、ページ・エディタでそれにコンポーネントを追加することによって実行します(「ページ・エディタについて」を参照)。ページ・エディタでは、リソース・カタログが、様々なタスク・フロー、ポートレット、コンポーネントおよびその他のタイプのリソースへのゲートウェイになります。

ポータル管理設定でページ下書きが有効な場合、ページへの更新内容はページ下書きにのみ反映されます。ページ・ビューアに更新内容が表示されるようにするには、ページを公開する必要があります。詳細は、「ページ下書きについて」を参照してください。

注意:

ページ・コンテンツは編集可能ですが、ページのページ・テンプレートのコンテナは編集可能ではありません。ページ・テンプレートを編集するには、「ページ・テンプレートの編集」を参照してください。

ページへのコンポーネントの追加の詳細は、次を参照してください。

8.4.8 ページへのテキスト・コンポーネント、イメージ・コンポーネントまたはビデオ・コンポーネントの追加

コンテンツのコントリビューションおよび公開コンポーネントを使用して、ページにテキスト、イメージまたはビデオを追加できます。コンテンツのコントリビューションおよび公開の詳細とページにこれらのコンポーネントを追加する方法の詳細は、「コンテンツのコントリビューションおよび公開の有効化」を参照してください。

8.5 ポータル・ページの公開

ポータル管理設定でページ下書きを有効化または無効化できます(「ページ下書きについて」を参照)。ページ下書きが有効な場合、ポータルを表示する他のユーザーに対してページの更新内容を使用可能にする前に、それを調整できます。自分や他の承認者がページの更新内容に問題がないと判断した場合は、ページを公開できます。

注意:

ページを公開するには、ポータル・マネージャであるか、次のいずれかのポータル・レベルの権限を持つメンバーである必要があります。
  • 標準権限:Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Content

  • アドバンスト権限:

    Pages: Publish PagesおよびPages: Delete Pages

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

ページを編集してから公開するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・エディタ(「ポータル・エディタを開く」を参照)で、左ペインの「下書き」アイコン(図8-23)をクリックします。アイコンに、現在のポータルに存在するページ下書きの数を示す数字が重ねて表示されます。公開されるページ下書きが存在しない場合は、「下書き」アイコンに数字は表示されません。

    図8-23 「下書き」アイコン

    「下書き」アイコン
  2. 「ページの公開」ペイン(図8-24)で、ヘッダーのチェック・ボックスをクリックしてすべてのページを選択または選択解除するか、公開する個々のページを選択します。ページは最終更新日時でソートされます。

    図8-24 「ページの公開」ペイン

    例8-24の説明が続きます
    「図8-24 「ページの公開」ペイン」の説明
  3. 「公開」をクリックして、確認プロンプトで「OK」をクリックします。
  4. ページ下書きを削除するには、それを選択し、「削除」アイコンをクリックします。ページが公開されていない場合でも、ページ下書きの削除によってページ自体が削除されることはありません。他のユーザーがポータルを表示しても、ベース・ページは非表示のままですが、ポータル・エディタでは表示され、編集および管理できます。
  5. ポータルの表示」をクリックして、公開されたページがポータル・ナビゲーションに表示されて、最新の編集が表示されることを確認します。

8.6 ページ・エディタの「構造」ビューでの作業

ページ・エディタの「構造」ビューは、ページ・テンプレート(「ページ・テンプレートの編集」を参照)またはアプリケーション・レベルのシステム・ページとタスク・フローの編集時にのみ表示されます。

「構造」ビューでは、WYSIWYGレンダリングと階層レンダリングを組み合せてページ・コンポーネントが表示され、ページ構造ペインのツールバーにあるコントロールを使用して、ページ・コンポーネントの追加、プロパティ編集、削除、切取りおよび貼付けを実行できます。詳細は、次を参照してください。

8.6.1 「構造」ビューについて

「構造」ビュー(図8-25)では、ツリー構造のページ・レイアウト・コンポーネントにアクセスできるため、ページ・テンプレート、システム・ページおよびタスク・フローの設計を微調整したり、リソース・カタログに表示されないコンポーネントを選択して編集することができます。例は、「レイアウト・コンポーネントの使用」を参照してください。

図8-25 ページ・エディタの「構造」ビュー: システム・ページの編集

例8-25の説明が続きます
「図8-25 ページ・エディタの「構造」ビュー: システム・ページの編集」の説明

コンポーネントの選択は濃い青色のアウトラインで示されます。選択して編集可能なコンポーネントの周りにマウスを置いたときには薄い青色のアウトラインが描画され、マウス・カーソルが拡大鏡に変わります(図8-26)。構造ペインでコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントがページで自動的に選択されます。同様に、ページでコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントが構造ペインで自動的に選択されます。

図8-26 「構造」ビューでの拡大鏡のマウス・カーソル

例8-26の説明が続きます
「図8-26 「構造」ビューでの拡大鏡のマウス・カーソル」の説明

注意:

コアのADF Facesコンポーネント、タスク・フローおよび宣言型コンポーネントは、このページの「構造」ビューでのみ編集できます。

8.6.2 「構造」ビューでのコンポーネントの追加

「構造」ビュー(「「構造」ビューについて」を参照)でコンポーネントを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページ・テンプレート、システム・ページまたはタスク・フローを開き、それを「構造」ビューで表示します。次を参照してください。
  2. ページ・コンポーネントの階層リストで、コンテンツを配置するコンポーネントを選択します。

    ヒント:

    コンポーネントは、ページのWYSIWYGセクションでクリックして選択することもできます。選択したコンポーネントはアウトラインが青色で表示されます。

  3. 「選択したコンポーネントにコンテンツを追加」アイコンをクリックして、リソース・カタログを開きます(図8-27)。

    図8-27 ページ・テンプレートの「構造」ビューでのリソース・カタログ

    例8-27の説明が続きます
    「図8-27 ページ・テンプレートの「構造」ビューでのリソース・カタログ」の説明
  4. リソース・カタログで、フォルダの横の「開く」をクリックして、関連コンポーネントにドリルダウンするか、検索することによって、追加するコンポーネントに移動し、その横の「追加」リンクをクリックします。このリソース・カタログ・ダイアログでは、ドラッグ・アンド・ドロップはサポートされていません。

    注意:

    デフォルトのリソース・カタログで使用できるコンポーネントの説明は、「リソース・カタログについて」を参照してください。

  5. 保存」をクリックして変更を保存します。

8.6.3 「構造」ビューでのコンポーネント・プロパティの設定

「構造」ビュー(「「構造」ビューについて」を参照)でページ上のコンポーネントのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページ・テンプレート、システム・ページまたはタスク・フローを開き、それを「構造」ビューで表示します。次を参照してください。
  2. WYSIWYGペインでコンポーネントをクリックするか、または階層リスト・ペインでコンポーネントのエントリをクリックすることによって、コンポーネントを選択します。
  3. 階層リスト・ペインの上のcomponent nameのプロパティの表示」 アイコンをクリックします(図8-28)。

    図8-28 「構造」ビューのプロパティの表示アイコン

    例8-28の説明が続きます
    「図8-28 「構造」ビューのプロパティの表示アイコン」の説明
  4. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、必要に応じてコンポーネント・プロパティを編集します。プロパティの詳細は、各タブの「ヘルプ」アイコンをクリックしてください。
  5. 「OK」をクリックし、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを閉じます。

8.6.4 「構造」ビューでのコンポーネントの削除

コンポーネントを削除するコントロールは、「構造」ビュー内の階層リスト・ペインのヘッダーに配置されています。

「構造」ビュー(「「構造」ビューについて」を参照)でページからコンポーネントを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタでページ・テンプレート、システム・ページまたはタスク・フローを開き、それを「構造」ビューで表示します。次を参照してください。
  2. コンポーネントのリストで、削除するコンポーネントを選択します。
  3. 「削除」アイコン(図8-29)をクリックします。

    図8-29 「構造」ビューの「削除」アイコン

    例8-29の説明が続きます
    「図8-29 「構造」ビューの「削除」アイコン」の説明
  4. 表示される確認ダイアログで、「削除」をクリックします。

    ページからコンポーネントが完全に削除されます。コンポーネントに子コンポーネントが含まれていた場合は、その子コンポーネントも削除されます。

  5. 保存」をクリックして変更を保存します。

8.7 ページのパーソナライズ

式言語(EL)式を使用して現在のユーザーに基づいてページ・テンプレートを選択および適用することにより、ターゲット・コンテンツを表示したり、コンテンツの表示方法を具体化できます。たとえば、あるユーザー・ロールがテンプレートAを使用してページを表示する一方で、別のユーザー・ロールは同じページをテンプレートBを使用して表示します。サポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がページに追加するEL式を指定できます(『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照)。

ユーザーが表示するコンテンツを決定できるユーザー・コンテキストおよびアプリケーション・コンテキストには様々な種類があります。たとえば、コンテンツは、ページ階層セキュリティなどのセキュリティ・メカニズムを使用してロールごとに制限できます。または、コンテンツは、ユーザー・プロファイルの値、セッション情報など、より動的なユーザーおよびアプリケーション・コンテキストに基づいてターゲットを指定できます。