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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.1)
E77297-02
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25 データ視覚化の使用

この章では、データ視覚化を作成、構成および管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、次のいずれかのポータル・レベルの権限が必要です。

  • Assets: Create, Edit, and Delete Assets、またはCreate AssetsおよびEdit Assets (標準権限)

    または
  • Application Integration Visualization: Manage Application Integration Visualization (アドバンスト権限)。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

25.1 データ視覚化について

WebCenter Portal 12c (12.2.1)では、ビジネス・オブジェクトを使用してRESTまたはSQLのデータ・ソースからデータを取得する機能が導入され、アプリケーション統合の複雑さが軽減されました。取得されたデータは、データ視覚化視覚化テンプレートを使用して、ポータル・ページにレンダリングできます。たとえば、いずれかの組込み視覚化テンプレートでデータを表示したり、開発者がJDeveloperでカスタム視覚化テンプレートを作成することができます。

これを実現するための基本手順は、次のとおりです。

  1. データ・ソースを作成します。ページに表示するデータの取得元となるRESTまたはSQLのデータ・ソースを作成します(「RESTデータ・ソースの作成」および「SQLデータ・ソースの作成」を参照)。

  2. (オプション)ビジネス・オブジェクトを作成します。データ・ソースから取得された属性およびメソッドをフィルタリングする必要がある場合は、ビジネス・オブジェクトを作成します(「ビジネス・オブジェクトの作成」を参照)。独自のビジネス・オブジェクトを作成しない場合は、データ視覚化の定義ウィザードでデータ・ソースが選択されたときに自動的にビジネス・オブジェクトが1つ作成され、そのデータ・ソースのすべての属性およびメソッドがそのビジネス・オブジェクトに追加されます。手動で作成したビジネス・オブジェクトは、ポータルの「アセット」ページおよびデータ視覚化の定義ウィザードにリストされますが、自動的に作成されたビジネス・オブジェクトは内部的なもので、一切公開されません。

  3. 視覚化テンプレートを決定します。組込み視覚化テンプレートのいずれかを使用できるか(「組込み視覚化テンプレートについて」を参照)、または開発者と連携してカスタム視覚化テンプレートを作成する必要があるかを決定します。ポータルにアップロードされたカスタム視覚化テンプレートは、ポータルの「アセット」ページに表示されます。これをすべてのポータルで使用できる共有アセットとして使用可能にすることもできます。

  4. データ視覚化を構成します。ページにデータ視覚化(アプリケーション統合の視覚化コンポーネント)を追加した後、コンポーネントを構成して、ページでレンダリングするデータ視覚化を定義します(「データ視覚化の構成」を参照)。

データ視覚化はポータル・レベルで(ポータル・アセットとして)のみ作成でき、アプリケーション・レベルで(共有アセットとして)は作成できません。これらは、ポータルの「アセット」ページに表示されます。WebCenter Portalを最初にインストールしたときは、WebCenter Portalには組込みのデータ視覚化がないため、このページは空です。

25.2 データ視覚化のポータル・ページへの追加

ページにデータ視覚化を追加するには、まずデフォルトのアプリケーション統合の視覚化コンポーネントをページに追加します。その後、このコンポーネントを構成して、必要な固有のデータ視覚化を作成できます。詳細は、「データ視覚化について」を参照してください。

データ視覚化をポータル・ページに追加するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、データを表示するページを開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. ページ内のデータ視覚化を追加する領域で「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。
  3. リソース・カタログで、「データ・プレゼンタの視覚化」を見つけて選択し、アプリケーション統合の視覚化コンポーネントをページに追加します(図25-1)。

    ヒント:

    リソース・カタログのアプリケーション統合の視覚化コンポーネントの場所は、ページで使用されているリソース・カタログによって異なります。たとえば、デフォルト・ポータル・カタログでは、アプリケーション統合の視覚化コンポーネントは「アプリケーション統合」フォルダにあります。

    図25-1 新しいアプリケーション統合の視覚化コンポーネント

    新しいアプリケーション統合の視覚化コンポーネント
    新しいデータ視覚化がポータルの「アセット」ページに表示されますが、それを「アセット」ページから編集、コピー、削除することはできません。データ視覚化を変更するには、ページを編集して、アプリケーション統合の視覚化コンポーネントに対して「構成」をクリックします。
  4. 「データ視覚化の構成」に説明されているように、データ視覚化を構成して、ビジネス・オブジェクトによって取得されるデータを視覚化テンプレートに表示する固有のデータ視覚化を作成します。

25.3 データ視覚化の構成

ページにデータ視覚化を追加(「データ視覚化のポータル・ページへの追加」を参照)した後、データ視覚化を構成して、データ・ソースから取得されたデータを視覚化テンプレートに表示できます。

注意:

カスタム視覚化テンプレート、またはデータ視覚化で選択されたデータ・ソースから取得されたデータの構造を変更した場合、ページで変更の結果が正常に生成されるように、新しいデータ視覚化を構成する必要があります。

新しいデータ視覚化または既存のデータ視覚化を構成するには、次の手順を実行します。

  1. データ視覚化を含むページをページ・エディタで開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. ページでデータ視覚化を選択して、「構成」(図25-2および図25-3)をクリックし、データ視覚化の定義ウィザードを開きます(図25-4)。

    図25-2 データ視覚化の構成: 新規

    データ視覚化の構成: 新規

    図25-3 データ視覚化の構成: 既存

    データ視覚化の構成: 既存

    図25-4 データ視覚化の定義ウィザード

    データ視覚化の定義ウィザード
  3. 次のように、「データ・ソース」ページで、既存のSQLデータ・ソースまたはRESTデータ・ソースを選択して次の手順に進むか、オプションが限られた新しいRESTデータ・ソースを作成します。

    注意:

    • データ視覚化の定義ウィザードは、基本的なRESTデータ・ソースの作成と編集をサポートします。より多くのオプションを持つRESTデータ・ソースが必要な場合は、「RESTデータ・ソースの作成」を参照してください。データ・ソースを作成した後は、データ視覚化の定義ウィザードでそれを選択できます。

    • 既存のRESTデータ・ソースを選択する必要があり、かつ、基礎となるデータが変更されたことがわかっている場合は、データ・ソースを編集するために、ウィザードを終了してポータルの「アセット」ページに移動でき(「RESTデータ・ソースの編集」を参照)、ここで、「スキーマのリフレッシュ」を選択して、属性の追加、削除、名前変更などの変更が加えられたデータ・ソースおよび関連するビジネス・オブジェクトをリフレッシュできます。より重大な構造上の変更を行う場合は、データ・ソースと、それが使用されるすべてのデータ視覚化を再作成する必要があります。

    1. 既存のデータ・ソースの行内のアイコンをクリックしてデータ・ソースをコピーまたは編集するか、「データソースの追加」をクリックして新しいRESTデータ・ソースを作成します。
    2. データ・ソース・ウィザードのソース・ページ(図25-5)で、RESTデータ・ソースの「名前」と、オプションで「説明」を入力します。

      図25-5 データ・ソース・ウィザード: 「ソース」ページ

      データ・ソース・ウィザード: 「ソース」ページ
    3. RESTデータ・ソースが作成される場所の有効なURLを「リソース・パス」に入力して、「テスト」をクリックし、リソース・パスが有効でデータが返されることを確認します。たとえば、リソース・パスhttp://dev.markitondemand.com/Api/v2/Quote?symbol=AAPLでは、株価が提供されます。

      注意:

      リソース・パスは、少なくともGETメソッドを、他のメソッド(PUTPOSTDELETE)とともにサポートする必要があります。
    4. 指定したリソース・パスに基づいて内容が移入された「パラメータ」のリストで、必要に応じてパラメータを削除または追加します。

      注意:

      「リソース・パス」のURLを変更すると、パラメータのリストがリフレッシュされ、必要なデータ・ソースのパラメータを再度指定する必要がある場合があります。
    5. 「データ・ソースの戻りタイプ」でいずれかを選択し、「リソース・パス」のURLによって返されるデータ型を指定します。URLによって返されるデータは、XML形式またはJSON形式にすることができます。
    6. 必要に応じて、「ポータル・プロキシの使用」および「認証を使用する」を選択または選択解除します。外部URLの場合は、「ポータル・プロキシの使用」を選択します。
    7. 「次」をクリックします。
    8. 「認証を使用する」を選択した場合は、次の操作を実行します。
      • 「認証」ページで、既存の資格証明を選択するか、「資格証明の追加」をクリックして、新しい資格証明を作成します(新しい資格証明を作成するために必要な権限が付与されている場合)。

      • 資格証明ページ(図25-6)で、「セキュリティ・タイプの選択」リストから選択します。

        • 基本認証: サポートは、WebCenter Portalの外部アプリケーション・サービスを介して提供されます。RESTサービスのユーザー名とパスワードは、外部アプリケーション・サービスを使用して、OPSS資格証明ストアに格納されます。実行時にデータ視覚化がレンダリングされる場合、WebCenter Portalによってこれらの資格証明が取得されて、ページにデータが表示されます。

        • OAuth: サポートは、RESTデータ・コントロールと統合されたOWSMによって提供されます。ADF RESTデータ・コントロールは、IDM OAuthサーバーを使用するOAuth 2.0のみをサポートします。IDM以外のソリューションを使用して保護される外部RESTサービスはサポートされません。

        • Taleoトークン・ジェネレータ: カスタム・セキュリティ・プロバイダによって認証が提供され、実行時にセキュリティが伝播されます。認証に成功した場合、Taleoトークンが発行されます。データを取得するために、このトークンがそれ以降の各リソース・リクエストに渡される必要があります。

        図25-6 データ・ソース・ウィザード: 「資格証明」ページ

        データ・ソース・ウィザード: 「資格証明」ページ
      • 「構成」で、セキュリティ・タイプに応じてログイン情報を定義または編集します。

        • 「基本認証」の場合は、「ログイン」にユーザー名を入力し、「パスワード」を入力します。

        • 「OAuth」の場合は、OAuthサーバーで構成されたクライアントIDとパスワードに対応するように、ログイン・ユーザー名を入力し、パスワードを入力し、OAuthサーバーのトークン・ジェネレータURLを入力します。

        • 「Taleoトークン・ジェネレータ」の場合は、「ログイン」にユーザー名を入力し、「パスワード」を入力し、Taleoエンド・ポイントにアクセスするために、「ログインURL」「組織コード」を入力します。ユーザーは、定義されたログインURLで、ユーザー名、パスワードおよび組織コード(会社ID)を使用して認証される必要があります。

  4. 「次」をクリックして、テンプレート・ページ(図25-7)を表示します。

    図25-7 データ視覚化の定義ウィザード: 「テンプレート」ページ

    データ視覚化の定義ウィザード: 「テンプレート」ページ
  5. 「テンプレート」ページで、次の操作を実行します。
    1. データ・ソースから取得されたデータを表示するための視覚化テンプレート(プレゼンテーション・タイプ)を選択します。

      表示されるテンプレートは、現在選択されているデータ・ソースに適したものです。リソース・パスのURLを指定すると、WebCenter Portalにより、URLによって返されるデータに基づいてデータ・ソースが作成されます。このとき、(パラメータ値によって、または現在使用できるデータが限られているために) URLによって単一レコードのみが返される場合、WebCenter Portalでは、常に単一レコードが返されるという前提でデータ・ソースを作成します。この場合、フォーム・テンプレートが単一データ・レコードの表示に適しているため、このテンプレートのみが選択肢としてウィザードに表示されます。表テンプレートまたはリスト・テンプレートはデータのレコードの繰返しに適しているため、これらのテンプレートは選択肢として表示されません。データ・ソースによって取得されたデータが繰り返される可能性があることがわかっており、かつ、リスト・テンプレートまたは表テンプレートを選択する必要がある場合は、データ・ソースが作成されるときに、指定したリソース・パスのURLによって繰返しデータが返される必要があります。または、「アセット」ページでデータ・ソースを作成して(「RESTデータ・ソースの作成」を参照)、繰返しデータを含むレスポンス・ペイロードを指定できます。その後、ここでそのデータ・ソースを選択すると、リストと表を含むすべての適切なテンプレートが選択肢としてウィザードに表示されます。

      図25-7は、組込みテンプレートと、Partner Detailsという名前の1つのカスタム・テンプレートを示しています。組込みの視覚化テンプレートの詳細は、「組込み視覚化テンプレートについて」を参照してください。「視覚化テンプレートの作成または編集」で説明されているように、カスタム視覚化テンプレートはJDeveloperで開発されて、ポータルにアップロードされます

      注意:

      ページ・エディタでデータ視覚化を構成している間に公開された、カスタム視覚化テンプレートを選択すると、エラーが発生する場合があります。期待される結果を実現するには、カスタム視覚化テンプレートが公開されるまで、ページ・エディタを開始しないでください。
    2. 「次」をクリックして、「設定」「パラメータ」の2つのタブを持つ、選択したテンプレートの「オプション」ページを表示します。
  6. 「設定」タブで、選択したテンプレートに応じて、ページの取得されたデータの視覚化に追加する要素を選択および設定します。表25-1に、組込みおよびカスタムの視覚化テンプレートで使用可能な要素を示します。

    表25-1 視覚化テンプレートの設定

    テンプレート 「設定」ページ 設定

    面グラフ

    面グラフ・テンプレートの設定

    グラフ・タイトル

    「主要な縦軸」および「主要な横軸」

    「Y軸タイトル」および「X軸タイトル」

    ズームの有効化

    凡例の位置

    凡例タイトル

    棒グラフ

    棒グラフ・テンプレートの設定

    グラフ・タイトル

    「主要な縦軸」および「主要な横軸」

    「Y軸タイトル」および「X軸タイトル」

    ズームの有効化

    凡例の位置

    凡例タイトル

    フォーム

    フォーム・テンプレートの設定

    ナビゲーション・コントロールを含める

    ヘッダーの追加

    アクションのリフレッシュ

    表示

    フィールド名

    属性(使用可能なビジネス・オブジェクトおよびデータ・ソースの属性)

    出力形式(次の手順を参照)

    折れ線グラフ

    折れ線グラフ・テンプレートの設定

    グラフ・タイトル

    「主要な縦軸」および「主要な横軸」

    「Y軸タイトル」および「X軸タイトル」

    ズームの有効化

    凡例の位置

    凡例タイトル

    リスト・ビュー

    リスト・ビュー・テンプレートの設定

    フェッチ・サイズ

    表示

    列名

    属性(使用可能なビジネス・オブジェクトおよびデータ・ソースの属性)

    出力形式(次の手順を参照)

    円グラフ

    円グラフ・テンプレートの設定

    グラフ・タイトル

    3D効果の有効化

    ソートの有効化

    スライス

    チャートの脚注

    凡例の位置

    凡例タイトル

    表テンプレートの設定

    注意: フィルタの有効化を選択した場合は、ビュー・モードでデータをフィルタ処理できます。編集モードのフィルタリングでは、期待した結果が生成されません。

    ヘッダー行の表示

    フィルタの表示

    ソートの有効化

    ツールバーの有効化

    ヘッダーの追加

    アクションのリフレッシュ

    ページ区切りの有効化

    ページ当たりのアイテム数

    表示

    列名

    属性(使用可能なビジネス・オブジェクトおよびデータ・ソースの属性)

    出力形式(次の手順を参照)

    カスタム・テンプレートの例

    カスタム視覚化テンプレートの設定 カスタム・テンプレートに固有
  7. 取得したデータに対して「出力形式」を定義するテンプレートでは、データ・アイテムの現在の出力形式(「一般」など)をクリックして、「format列」ダイアログ(図25-8)を開きます。

    必要に応じて、「一般」「通貨」「パーセンテージ」「数値」「リンク」から選択して、データ・アイテムの形式を指定します。

    注意

    • 「リンク」の場合、URLを完全なURL (http://で始まる)またはポータルのWebアドレスとの相対URLにする必要があります。

    • 表の視覚化では、列のフィルタリングはサポートされていません。SQL問合せで、タイムスタンプを含むデータベース列からデータを選択する場合、次の例のように、SQLデータ・ソースを作成するときにSQL問合せでデータベース列を日付形式に変換する必要があります。

      TO_DATE(TO_CHAR(date_timestamp_column,'MM/dd/yyyy'),'MM/dd/yyyy') 

    図25-8 「format列」ダイアログ

    「format列」ダイアログ
  8. 「パラメータ」タブ(図25-9)で、次を定義します。
    • 視覚化パラメータ: ページに他のコンポーネントからの入力を取得するため

    • データソース・パラメータ: データ・ソースからデータを取得するため

    このタブを使用すると、視覚化パラメータ値をデータ・ソース・パラメータに渡すことができます。これにより、視覚化間で値の受渡しが可能になるマスター/ディテール関係が構築され、この値は、バックエンド・データ問合せを実行するために、データ・ソース・パラメータを介してデータ・ソースに渡されます。視覚化パラメータを作成または削除することもできます。新しいデータ視覚化には、パラメータはありません。

    図25-9 データ視覚化の定義ウィザード: オプション・ページ(「パラメータ」タブ)

    データ視覚化の定義ウィザード: 「パラメータ」タブ
  9. 「保存」をクリックします。
    リスト・ビューと円グラフの組込みテンプレートについては図25-10の例で示すように、新しいデータ視覚化がページに追加されて、選択したデータ・ソースから取得されたデータが、選択した視覚化テンプレートに表示されます。

    図25-10 ポータル・ページでのデータ視覚化

    ポータル・ページでのデータ視覚化

25.4 データ視覚化の削除

データ視覚化を削除するには、次の手順を実行します。
  1. データ視覚化を含むページをページ・エディタで開きます。

    詳細は、「ページ・エディタでのページのオープン」を参照してください。

  2. ページでデータ視覚化を選択して、「アクション・メニューの表示」をクリックし、「削除」を選択します(図25-11)。

    図25-11 データ視覚化の削除

    データ視覚化の「アクション・メニューの表示」

25.5 データ視覚化の管理

「アセット」ページには、データ視覚化を管理するための限られたオプションが用意されています。「アセット」ページからデータ視覚化を編集、コピー、削除することはできません。データ視覚化を変更するには、ページを編集して、データ・プレゼンタの視覚化コンポーネントに対して「構成」をクリックします(「データ視覚化の構成」を参照)。

次のオプションは、アセット・ページに表示され、データ・プレゼンタの視覚化の管理に使用できます。

  • アップロード: データ視覚化を含むアーカイブ・ファイルをアップロードできます。

    詳細は、「アセットのアップロード」を参照してください。

  • ダウンロード: データ視覚化をアーカイブ・ファイルにダウンロードできます。

    詳細は、「アセットのダウンロード」を参照してください。

  • アクション

    • ソースの編集: 「タスクフロー定義」タブ、「フラグメント」タブおよび「ページ定義」タブで、データ視覚化のソース・コードを直接編集できます。少量の編集を行う場合を除き、ソース・コードの編集はお薦めしません。

    • プロパティの表示: 各データ視覚化には、それについての有用な情報がまとめられた「プロパティの表示」ダイアログが関連付けられています。

      詳細は、「アセットに関する情報の表示」を参照してください。

    • プロパティの編集: 各データ視覚化には、それをポータルに表示する方法を制御する、特定のプロパティが関連付けられています。これらのプロパティは、「プロパティの編集」ダイアログで編集できます。

      詳細は、「アセットのプロパティの設定」を参照してください。

  • 使用可能: このチェック・ボックスを選択または選択解除することにより、ポータルでデータ視覚化を使用できるかどうかを制御できます。

    詳細は、「アセットの表示および非表示」を参照してください。

25.6 データ視覚化のトラブルシューティング

データ視覚化の使用中に、要求どおりにデータがレンダリングされない場合、様々な問題のトラブルシューティングが必要になることがあります。

リスト・ビュー・テンプレートでテキストの位置がそろわない

スペースのない長いテキスト値を持つ列を選択するSQLデータ・ソースを使用する場合、出力が折り返されず、正しく整列されずに表示されます

解決策: ソース・データにスペースを追加します。

テンプレートまたはデータの変更がデータ視覚化に表示されない

カスタム視覚化テンプレート、またはデータ視覚化で選択されたデータ・ソースから取得されたデータの構造を変更した場合、この変更によってデータ視覚化が自動的に更新されることはありません。

解決策: 更新されたテンプレートまたはデータ・ソースを選択して、新しいデータ視覚化を構成します。

RESTデータ・ソースの変更がデータ視覚化に表示されない

RESTデータ・ソースで選択された基礎となるデータが変更された場合、ページのデータ視覚化で変更が反映されません。

解決策: RESTデータ・ソースで選択されたデータに対する変更でデータ視覚化を更新するには、ウィザードを終了して、データ・ソースを編集するためにポータルの「アセット」ページに移動し(「RESTデータ・ソースの編集」を参照)、ここで「スキーマのリフレッシュ」を選択して、データ・ソースおよび関連するビジネス・オブジェクトを、追加、削除または名前変更した属性などの変更でリフレッシュできます。より重大な構造上の変更を行う場合は、データ・ソースと、それが使用されるすべてのデータ視覚化を再作成する必要があります。

リソース・パスのURLの変更後にパラメータが失われる

データ視覚化の定義ウィザードでリソース・パスのURLを変更すると、データ・ソースのパラメータのリストがリフレッシュされ、以前に指定したパラメータが失われます。

解決策: データ視覚化の定義ウィザードで必要なデータ・ソースのパラメータを再度指定します。

選択肢として予期される視覚化テンプレートが表示されない

データ視覚化の定義ウィザードで選択可能なテンプレートに、表やリストなどの一部の予期されるテンプレートが含まれません。

説明: リソース・パスのURLを指定すると、WebCenter Portalにより、URLによって返されるデータに基づいてデータ・ソースが作成されます。このとき、(パラメータ値によって、または現在使用できるデータが限られているために) URLによって単一レコードのみが返される場合、WebCenter Portalでは、常に単一レコードが返されるという前提でデータ・ソースを作成します。この場合、フォーム・テンプレートが単一データ・レコードの表示に適しているため、このテンプレートのみが選択肢としてウィザードに表示されます。表テンプレートまたはリスト・テンプレートはデータのレコードの繰返しに適しているため、これらのテンプレートは選択肢として表示されません。

解決策: データ・ソースによって取得されるデータが繰り返される可能性があることがわかっており、かつ、リスト・テンプレートまたは表テンプレートを選択する必要がある場合は、データ・ソースが作成されるときに、指定したリソース・パスのURLによって繰返しデータが返される必要があります。または、「アセット」ページでデータ・ソースを作成して(「RESTデータ・ソースの作成」を参照)、繰返しデータを含むレスポンス・ペイロードを指定できます。その後、そのデータ・ソースを選択すると、リストと表を含むすべての適切なテンプレートが選択肢としてウィザードに表示されます。

新しい視覚化テンプレートが選択後に表示されない

ページ・エディタでデータ視覚化を構成している間に公開された、カスタム視覚化テンプレートを選択すると、エラーが発生する場合があります。

解決策: カスタム視覚化テンプレートが公開されるまで、ページ・エディタを開始しないでください。

リンクのURLがターゲットにリンクしない

取得したデータに対してリンクの出力形式を定義すると、データ視覚化でリンクをクリックしたときにそのターゲットが表示されません。

解決策: 完全なURL (http://で始まる)またはポータルのWebアドレスとの相対URLを指定します。