次の解決策はOracle Database Cloud Serviceのパッチ適用およびロールバック操作における問題に対応します。
デプロイメントがメンテナンス中(スケーリングやバックアップなど)の場合、パッチを適用できません。
デプロイメントのメンテナンスが終了するまで待機し、パッチ適用を再試行してください。
パッチを適用する場合、パッチ操作時に作成および使用される一時ファイル用のストレージの領域が必要です。 パッチの適用時または前提条件の確認時に、パッチを適用するための十分な領域がないことを示すメッセージが表示された場合、次の手順を実行します。
実際には十分な領域があるかどうかを確認します。
パッチ・ツールを使用すると、/u01上に15GBの空き領域があるかどうかが確認されますが、パッチ適用時に一時使用のために実際に必要な領域は15GBを多少下回る程度です。 十分な領域があるかどうかを確認する手順:
opcユーザーとして、計算ノードに接続します。
詳細な手順は、「Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続」を参照してください。
マウントされているファイル・システムを表示します。
$ df -hT
/u01の行を探し、Avail列にレポートされているその使用可能な領域を確認します。
使用可能な領域が13GB以上である場合、パッチを適用するのに十分な領域があり、手順eに進むことができます。 十分領域がない場合は、接続を閉じ、手順2に進みます。
rootユーザーのコマンド・シェルを起動します。
$ sudo -s
#
/var/opt/oracle/patchディレクトリにナビゲートします。
# cd /var/opt/oracle/patch
vimなどのエディタを使用してdbpatchm.cfgファイルのignore_space_less_than_15gキーの値を0から1に変更します。
ignore_space_less_than_15g=1
パッチの適用の手順に従ってパッチを適用します。
一時ファイル用の一時ストレージを追加します。
/u01上に十分領域がない場合、計算ノードに一時ストレージを追加し、パッチを適用し、一時ストレージを削除できます。
データベース・デプロイメントへの一時記憶域の追加の手順に従って20GBの一時ストレージを計算ノードに追加します。 これらの手順に従う場合、マウント・ポイント・ディレクトリとして/patchtempを使用します。
opcユーザーとして、計算ノードに接続します。
詳細な手順は、「Secure Shell (SSH)経由での計算ノードへの接続」を参照してください。
rootユーザーのコマンド・シェルを起動します。
$ sudo -s
#
/var/opt/oracle/patchディレクトリにナビゲートします。
# cd /var/opt/oracle/patch
vimなどのエディタを使用して、dbpatchm.cfgファイルを編集します。
temporary_spaceキーの値を/u01/downloadから/patchtemp/downloadに変更します
ignore_space_less_than_15gキーの値を0から1に変更します
次に例を示します。
temporary_space="/patchtemp/download"; ... ignore_space_less_than_15g=1
パッチの適用の手順に従ってパッチを適用します。
データベース・デプロイメントからの一時記憶域の削除の手順に従って、計算ノードに追加した20GBの一時ストレージを削除します
January 2015 Patch Set Updateにはオーバーレイ・パッチが含まれるため、ロール・バックするには特別な手順が必要です。 このパッチ・セット更新をロール・バックするには、これらの特別な手順が含まれる「dbpatchmサブコマンドを使用したパッチまたは失敗したパッチのロール・バック」の手順に従います。
April 2015 Patch Set Updateにはオーバーレイ・パッチが含まれるため、ロール・バックするには特別な手順が必要です。 このパッチ・セット更新をロール・バックするには、これらの特別な手順が含まれる「dbpatchmサブコマンドを使用したパッチまたは失敗したパッチのロール・バック」の手順に従います。