サービス・インスタンスの自動バックアップの構成
REST APIを使用してOracle Java Cloud Serviceインスタンスの自動バックアップを構成できます。 具体的には、バックアップのデフォルトの保存期間、およびサービス・インスタンスを自動的にバックアップするタイミング(次の手順で説明されています)をカスタマイズできます。
次のものを更新することもできます。
Oracle Public Cloudのサービス・インスタンスのOracle Storage Cloud Serviceコンテナの詳細
Oracle Cloud Machineのサービス・インスタンスのリモート・ストレージのNFS URI
注意: cURLコマンドの例では、URL構造https://rest_server_url/resource-pathが使用されています。ここで、rest_server_urlはアイデンティティ・ドメインまたはテナント名を問い合せるためのOracle Public CloudまたはOracle Cloud MachineのRESTサーバーです。 Oracle Public CloudまたはOracle Cloud Machineに使用する適切なURL構造の詳細は、リクエストの送信を参照してください。
Oracle Java Cloud Serviceインスタンスの自動バックアップを構成する手順:
- 自動バックアップを構成する前に、現在の構成を確認します。
curl -i -X GET -u username:userPassword1! -H "X-ID-TENANT-NAME:ExampleIdentityDomain" https://rest_server_url/paas/api/v1.1/instancemgmt/ExampleIdentityDomain/services/jaas/instances/ExampleInstance/backupconfig
cURLコマンドラインで次のオプションを指定します。
出力にHTTPヘッダーを含める-iオプション。 このオプションは省略可能です。
リクエストのタイプ(GET)を指定する-Xオプション。
認証のためのOracle Java Cloud Serviceアカウントのユーザー名とパスワードを指定する-uオプション。
アイデンティティ・ドメインIDまたはテナント名を識別するカスタム・ヘッダーX-ID-TENANT-NAMEを定義する-H。
詳細はバックアップ構成の表示を参照してください。
この例では、次のバックアップ・スケジュールが有効です。
全体バックアップは、火曜日の午後11時50分00秒(UTC)に実行されます
増分バックアップは、火曜日を除く毎日午後11時50分00秒(UTC)に実行されます
増分およびオンデマンド・バックアップのデフォルトの保存時間は30日に設定されます。全体バックアップは、関連する増分バックアップがある場合、その最新のものが使用可能でなくなるまで保存されます
Oracle Public CloudでのJSON形式のレスポンス本文の例を次に示します。
{ "state":"ENABLED", "defaultRetention":"30 days", "fullBackupSchedule": { "second":"0", "minute":"50", "hour":"23", "dayOfMonth":"*", "month":"*", "dayOfWeek":"Tue", "year":"*" }, "incrementalBackupSchedule": { "second":"0", "minute":"50", "hour":"23", "dayOfMonth":"*", "month":"*", "dayOfWeek":"Sun,Mon,Wed,Thu,Fri,Sat", "year":"*" }, "scheduledBackups":"ALL", "extendedRestoreTypes":"NONE", "lastBackupDate":"Thu Dec 03 23:50:00 GMT 2015", "lastSuccessfulCleanupDate":"Fri Dec 04 01:01:59 GMT 2015", "nextFullBackupDate":"Tue Dec 08 23:50:00 GMT 2015", "nextIncrementalBackupDate":"Fri Dec 04 23:50:00 GMT 2015", "backupDestination":"BOTH", "cloudStorageContainer":"Storage-ExampleIdentityDomain\/mybackupcontainer", "cloudStorageUser":"username", "totalCloudStorageContainerUsed":"1.8GB", "totalCloudStorageContainerUsedInBytes":1934445222, "totalBackupVolumeUsed":"1.8GB", "totalBackupVolumeUsedInBytes":1934445222, "percentBackupVolumeUsed":0.9007961750030518 }
Oracle Cloud Machineでは、cloudStorageUserが表示されないことを除いて同様の出力が表示され、cloudStorageContainerの代わりに次のような出力が表示されます:
"cloudStorageContainer":"123.34.0.1:\/export\/XYZ\/abcd05\/mybackup",
- バックアップ構成の詳細を定義するJSONドキュメントbackup.jsonを作成します。 変更するパラメータのみを含めます。
指定したサービス・インスタンスのバックアップ・サービスがDISABLED状態になっているときは、バックアップ構成を変更できないことに注意してください。
JSON形式のリクエスト・ドキュメントの例を次に示します。 この例では、全体バックアップのスケジュールは日曜日の午前5時(UTC)に設定されています。 増分バックアップのスケジュールは午前3時(UTC)に設定されています。
リクエストの属性の詳細は、バックアップ構成の更新を参照してください。
{ "fullBackupSchedule": { "hour":"5", "dayOfWeek":"Sun" }, "incrementalBackupSchedule": { "hour":"3" } }
- ステップ2で定義したJSONドキュメントを渡して、Oracle Java Cloud Serviceインスタンスの自動バックアップを構成します。
curl -i -X POST -u username:userPassword1! -d @backup.json -H "Content-type:application/json" -H "X-ID-TENANT-NAME:ExampleIdentityDomain" https://rest_server_url/paas/api/v1.1/instancemgmt/ExampleIdentityDomain/services/jaas/instances/ExampleInstance/backupconfig
cURLコマンドラインで次のオプションを指定します。
出力にHTTPヘッダーを含める-iオプション。 このオプションは省略可能です。
リクエストのタイプ(POST)を指定する-Xオプション。
認証のためのOracle Java Cloud Serviceアカウントのユーザー名とパスワードを指定する-uオプション。
ローカル・マシン上でJSON形式のリクエスト・ドキュメント(backup.json)を識別する-dオプション。
コンテンツ・タイプをapplication/jsonとして識別し、アイデンティティ・ドメインIDまたはテナント名を識別するカスタム・ヘッダーX-ID-TENANT-NAMEを定義する-H。
次の例は、Oracle Public CloudでのJSON形式のレスポンス本文を示しています。新しい値が有効になります。 更新リクエストのincrementalBackupScheduleにdayOfWeekが指定されていないため、値は全体バックアップの日を除く毎日にデフォルト設定されます(この例では、日曜日を除く毎日)。 デフォルトの保存時間は変更されません。
{ "state":"ENABLED", "defaultRetention":"30 days", "fullBackupSchedule": { "second":"0", "minute":"0", "hour":"5", "dayOfMonth":"*", "month":"*", "dayOfWeek":"Sun", "year":"*" }, "incrementalBackupSchedule": { "second":"0", "minute":"0", "hour":"3", "dayOfMonth":"*", "month":"*", "dayOfWeek":"Mon,Tue,Wed,Thu,Fri,Sat", "year":"*" }, "scheduledBackups":"ALL", "extendedRestoreTypes":"NONE", "lastBackupDate":"Thu Dec 03 23:50:00 GMT 2015", "lastSuccessfulCleanupDate":"Fri Dec 04 01:01:59 GMT 2015", "nextFullBackupDate":"Sun Dec 06 05:00:00 GMT 2015", "nextIncrementalBackupDate":"Fri Dec 04 03:00:00 GMT 2015", "backupDestination":"BOTH", "cloudStorageContainer":"Storage-ExampleIdentityDomain\/mybackupcontainer", "cloudStorageUser":"username", "totalCloudStorageContainerUsed":"1.8GB", "totalCloudStorageContainerUsedInBytes":1934445222, "totalBackupVolumeUsed":"1.8GB", "totalBackupVolumeUsedInBytes":1934445222, "percentBackupVolumeUsed":0.9007961750030518 }
Oracle Cloud Machineでは、cloudStorageUserが表示されないことを除いて同様の出力が表示され、cloudStorageContainerの代わりに次のような出力が表示されます:
"cloudStorageContainer":"123.34.0.1:\/export\/XYZ\/abcd05\/mybackup",