4.2.5 機密データのマスキング

ログ・ファイルの機密データをマスキングするようにOracle Trace File Analyzerを構成します。

機密データのマスキングは、Oracle Trace File Analyzerを構成してログ・ファイル内の機密データをマスキングできるオプション機能です。Oracle Trace File Analyzerでは、ホスト名やIPアドレスなどの情報がマスキングされ、機密データがすべてのファイルで一貫して置き換えられます。一貫して置き換えることにより、機密データを共有することなく、情報の適合性および診断目的での有用性が保たれます。

マスキングを構成するには、次のようにします。

  1. ディレクトリtfa_home/resourcesmask_strings.xmlというファイルを作成します。
  2. mask_strings要素を定義して、その中にmask_string要素を定義し、置き換える文字列ごとにoriginalreplacementを定義します。
    次に例を示します。
    <mask_strings>
         <mask_string>
              <original>WidgetNode1</original>
              <replacement>Node1</replacement>
         </mask_string>
         <mask_string>
              <original>192.168.5.1</original>
              <replacement>Node1-IP</replacement>
         </mask_string>
         <mask_string>
              <original>WidgetNode2</original>
              <replacement>Node2</replacement>
         </mask_string>
         <mask_string>
              <original>192.168.5.2</original>
              <replacement>Node2-IP</replacement>
         </mask_string>
    </mask_strings>

    Oracle Trace File Analyzerにより自動的にmask_strings.xmlファイルが検出され、収集した診断情報の機密データの置換が開始されます。