4.2.4 Oracle Trace File Analyzerへのアクセスの保護

tfactlコマンドの実行は、権限のあるユーザーのみに制限されます。

tfactlは、次を行うためのコマンドライン・インタフェースとシェルを提供します。

  • 必要な診断を実行し、選択した時刻からの関連ログ・データをすべて収集します。

  • その時刻の前後でログ・ファイルを切り捨て、診断に必要なデータのみを収集します。

  • クラスタ内の必要なノードから、切捨て済のすべての診断を収集してパッケージ化し、単一ノード上の1つのパッケージにすべてを統合します。

権限のある非rootユーザーは、tfactlコマンドのサブセットを実行できます。その他すべてのtfactlコマンドには、rootアクセスが必要です。権限のないユーザーはtfactlコマンドを実行できません。

デフォルトでは、次のユーザーがtfactlコマンドのサブセットにアクセスできます。

  • Oracle Grid Infrastructureホーム所有者

  • Oracle Databaseホーム所有者

tfactlへのユーザー・アクセスをプロビジョニングするには:

  1. tfactlへのアクセス権を持つユーザーをリストするには、次のようにします。
    tfactl access lsusers
  2. tfactlにアクセスするユーザーを追加するには、次のようにします。
    tfactl access add –user user [-local]

    デフォルトでは、–localを使用してローカル・ノードに制限されている場合を除き、アクセス・コマンドはクラスタ全体に適用されます。

  3. tfactlへのアクセスからユーザーを削除するには、次のようにします。
    tfactl access remove –user user [-local]
  4. tfactlへのアクセスからすべてのユーザーを削除するには、次のようにします。
    tfactl access removeall [-local]
  5. ユーザー・アクセスをデフォルトにリセットするには、次のようにします。
    tfactl access reset