4.2.3 Oracle Database Trace File Analyzerのインストール
Oracle Trace File Analyzerは、データベース・インストールの一部としてインストールされます。
rootユーザーとして構成されているデーモン・モードでOracle Trace File Analyzerを実行することをお薦めします。
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rootとしてデーモン・モードを構成するには、次のようにします。root.shまたはrootupgrade.shの実行時に、適切なオプションを選択します。OR
tfa_home/install/roottfa.shスクリプトを実行して、インストール後の構成を実行します。このオプションを選択すると、Oracle Trace File Analyzerは、現在のインストール所有者の
ORACLE_BASEにインストールされます。 -
デーモン・モード以外でOracle Trace File Analyzerを使用するには、次を使用して
ORACLE_HOME/suptools/tfa/release/tfa_homeからアクセスします。$ ORACLE_HOME/suptools/tfa/release/tfa_home/bin/tfactl command
ユーザーが初めてtfactlを使用するときに、Oracle Trace File AnalyzerによってTFA_BASEディレクトリ構造が判別および作成されます。Oracle Trace File Analyzerでは、tfactlを実行するすべてのユーザー用に構成とトレース・ファイルのメタデータ・データベースが保持されます。
デーモン・モード以外では、tfactlコマンドを実行するユーザーが実行できる内容により、Oracle Trace File Analyzerアクセス制御リストが決定します。tfactlを実行するオペレーティング・システム権限があるユーザーは、tfactlを使用できます。ただし、tfactlでは、ユーザーのオペレーティング・システム権限で読み取られるデータのみが収集されます。
Oracle Trace File Analyzerがデーモン・モードでインストールされた場合、Oracle Trace File Analyzerのデーモンはrootとして実行されます。Oracle Trace File Analyzerにアクセスするユーザーが実行できる内容は、tfactl accessコマンドを使用して特定のアクセス権が付与されているかで決まります。
ユーザーにOracle Trace File Analyzerへのアクセス権がある場合、Oracle Trace File Analyzerによって、パブリックとしてマークされたOracle Trace File Analyzerの診断ディレクトリのすべてのファイルが収集されます。ディレクトリをOracle Trace File Analyzerに追加するときにプライベートとして指定すると、そのディレクトリへのアクセスは、十分な権限を持つ特定のOracle Trace File Analyzerユーザーに制限されます。また、tfactl directory modifyコマンドを使用すると設定を変更できます。