C Global Data Services制御ユーティリティ(GDSCTL)コマンド・リファレンス
この付録では、Global Data ServicesまたはOracle Sharding構成で使用するためのGlobal Data Servicesユーティリティ(GDSCTL
)・コマンドのすべてのリファレンス情報を示します。
トピック:
- add brokerconfig
Oracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesプールに追加します。 - add credential
シャード・ジョブを実行するためのリモート・スケジューラ・エージェントで使用できる資格証明を追加します。 - add database
データベースをGlobal Data ServicesリージョンおよびGlobal Data Servicesプールに追加します。 - add file
後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログにファイルの内容を追加します。 - add gdspool
Global Data ServicesプールをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。 - add gsm
グローバル・サービス・マネージャをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。 - add invitednode (add invitedsubnet)
Global Data Servicesカタログ・データベースに直接接続を確立して、最初のグローバル・サービス・マネージャを起動する前に、ホスト・アドレスまたはサブネット情報をカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストに追加します。 - add region
リージョンをGlobal Data ServicesフレームワークまたはOracle Sharding構成に追加します。 - add service
グローバル・サービスをGlobal Data Servicesプールに追加します。 - add shard
シャードをシャード・カタログに追加します。 - add shardgroup
シャードグループをシャード領域に追加します。 - add shardspace
シャード領域をシャード・カタログに追加します。 - config
構成に定義されたすべてのコンポーネントの構成データを表示します。 - config chunks
指定したチャンクのプロパティを表示します。 - config credential
シャード・ジョブに現在使用可能なリモート資格証明を表示します。 - config database
カタログに格納されている、指定されたデータベースの静的構成データを表示します。 - config file
GDSCTLコマンドで指定できる、現在使用可能なファイル・オブジェクトを表示します。 - config gdspool
カタログに格納されている、指定されたデータベース・プールの静的構成データを表示します。 - config gsm
カタログに格納されている、指定されたグローバル・サービス・マネージャの静的構成データを表示します。 - config region
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。 - config sdb
カタログに格納されている、シャードされたデータベースの静的構成データを表示します。 - config service
Global Data Servicesカタログに格納されている、データベース・プール内の指定されたサービスの静的構成データを表示します。 - config shard
指定したシャードのプロパティを表示します。 - config shardgroup
指定したシャードグループのプロパティを表示します。 - config shardspace
指定したシャード領域のプロパティを表示します。 - config vncr
カタログに格納されている、登録用有効ノード・チェック(VNCR)の静的構成データを表示します。 - configure
GDSCTLパラメータを設定します。 - connect
グローバル・サービス管理環境を管理するための資格証明を指定します。GDSCTLを使用した特定の操作を行うには、資格証明を指定する必要があります。 - create catalog
create catalog
コマンドは非推奨です。かわりに、create gdscatalog
またはcreate shardcatalog
を使用します。特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。 - create gdscatalog
特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。 - create shard
新しいシャードを作成して、これをシャード領域またはシャードグループに追加します。 - create shardcatalog
シャードされたデータベースのシャード・カタログを作成します。 - databases
すべてのデータベースのステータスを表示します。 - delete catalog
指定されたカタログを削除します。 - deploy
シャードされたデータベースをデプロイします。 - disable service
指定したグローバル・サービスを無効にします。 - enable service
指定されたグローバル・サービスを有効にします。 - exit
GDSCTLユーティリティを終了します。 - export catalog
現在のカタログ構成をローカル・ファイルに保存します。 - help
現在のリリースでサポートされているGDSCTLコマンドのリストを提供します。続けてコマンド名を入力すると、コマンドに関連するヘルプ・ページが返されます。 - import catalog
export catalogコマンドを使用して作成済の指定したファイルから、カタログ構成をリストアします。 - modify catalog
GDSカタログまたはシャード・カタログのプロパティを変更します。 - modify credential
シャード・ジョブを実行するためにリモート・スケジューラ・エージェントで使用される既存の資格証明を変更します。 - modify database
GDSプールのデータベースの構成パラメータ(リージョン、接続識別子、グローバル・サービス・マネージャのパスワード、SCANアドレス、ONSポートなど)を変更します。 - modify file
後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログのファイルの内容を更新します。 - modify gdspool
GDSプールの構成パラメータを変更します。 - modify gsm
グローバル・サービス・マネージャの構成パラメータを変更します。変更は、グローバル・サービス・マネージャの再起動後、有効になります。 - modify region
リージョンの構成パラメータを変更します。 - modify service
サービスの属性を変更します。 - modify shard
シャードの属性を変更します。 - modify shardgroup
シャードグループの属性を変更します。 - modify shardspace
シャード領域のパラメータを変更します。 - move chunk
示されたセットのチャンクを、あるシャードから別のシャードまたは複数のシャードに移動します。 - quit
GDSCTLユーティリティを終了します。 - recover shard
指定したシャード(データベース)上ですべてのDDL文を実行します。以前にエラーで実行された文から開始します。このコマンドは、データベース管理者がシャードの問題を修正した後でスキップしたすべてのDDLの変更を実行するためのものです。 - relocate service
あるデータベースでサービスを停止し、別のデータベースでサービスを起動します。 - remove brokerconfig
GDSプールからOracle Data Guard Broker構成を削除します。 - remove credential
既存の資格証明を削除します。 - remove database
データベースをGDSプールから削除します。 - remove file
カタログから既存のファイル・オブジェクトを削除します。 - remove gdspool
GDSプールを現在の構成から削除します。 - remove gsm
グローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。 - remove invitednode (remove invitedsubnet)
ホスト・アドレス情報をGlobal Data Servicesカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストから削除します。このコマンドは、指定済の許可されたノードまたは別名に対応するすべての許可されたノードを削除します。 - remove region
指定されたリージョンをグローバル・サービス管理フレームワークから削除します。 - remove service
サービスをデータベース・プールから削除します。 - remove shard
1つ以上のシャードをシャードされたデータベースから削除します。 - remove shardgroup
シャードグループをシャード・カタログから削除します。 - remove shardspace
シャード領域をシャード・カタログから削除します。 - services
指定されたグローバル・サービス・マネージャに登録されているサービスに関する情報を取得します。 - set gsm
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャを設定します。 - set inbound_connect_level
INBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。 - set inbound_connect_timeout
INBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。 - set log_level
特定のグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。 - set log_status
LOG_STATUS
リスナー・パラメータを設定します。 - set outbound_connect_level
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。 - set outbound_connect_timeout
OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。 - set trace_level
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。 - set trc_level
TRC_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。 - show ddl
DDL文の実行ステータスを表示します。 - split chunk
同じ数のレコードを使用して指定した各チャンクを2つのチャンクに分割します。分割後、チャンクは同じシャードに残ります。 - sql
シャードされたデータベースに対してSQL文またはPL/SQLストアド・プロシージャを実行します。 - start gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャを起動します。 - start observer
特定のサービスを起動します。 - start service
特定のサービスを起動します。 - status
グローバル・サービス・マネージャの実行ステータスおよびランタイム情報を表示します。 - status database
登録情報、サービスなど、データベースのランタイム・ステータスを表示します。 - status gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャのステータスを表示します。 - status service
特定のサービスのステータスを表示します。 - stop gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャを停止します。 - stop service
指定されたグローバル・サービスを停止します。 - sync brokerconfig (synchronize brokerconfig)
グローバル・サービス・マネージャ内のOracle Data Guard Broker構成とデータベース・プール内の構成を同期化します。synchronize brokerconfig
コマンドのオプションと使用方法も同様です。 - sync database (synchronize database)
グローバル・サービスの属性およびGDSプール・データベースのGDS関連パラメータをGDSカタログの内容と同期化します。synchronize database
コマンドのオプションと使用方法も同様です。 - validate catalog
Global Data Servicesカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびプール・データベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。 - validate
GDSカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびGDSプールのデータベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。
C.1 add brokerconfig
Oracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文
add brokerconfig -connect connect_identifier
[-pwd password]
[-gdspool gdspool_name
]
[-region region_name]
[-savename]
オプション
表C-1 GDSCTL add brokerconfigのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
ブローカ構成のデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-gdspool gdspool_name |
Oracle Data Guard Broker構成を追加するプール。 指定したGlobal Data Servicesプールがデータベースまたは別の構成にすでに含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。 |
-pwd password |
GSMUSERのパスワード。 |
-region region_name |
データベースが属しているGlobal Data Servicesリージョン。リージョンを指定する場合、すべてのデータベースがそのリージョンに追加されます。リージョンを指定しない場合、すべてのデータベースはUNASSIGNEDのリージョンを使用して追加されます。リージョンがUNASSIGNEDの場合、modify databaseコマンドを使用してリージョンを変更する必要があります。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
使用上の注意
-
add brokerconfig
コマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。 -
GDSプールにすでにデータベースまたは他の構成が含まれている場合、エラーが返されます。
-region
を指定した場合、プライマリ・データベースのリージョンのみが定義されます。カタログに複数のリージョンが存在する場合、スタンバイのGDSリージョン・プロパティは割り当てられません。ユーザーは、modify databaseを使用してGDSリージョンを指定する必要があります。
例
DB1データベース用のOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMおよびWESTリージョンに追加します。
GDSCTL> add brokerconfig -connect 192.168.1.1:1521:sid -region west -gdspool myreaderfarm
例外またはエラー・コード
このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから次に示すエラーが返されます。
表C-2 GDSCTL add brokerconfigの例外またはエラー・コード
例外 | 説明 |
---|---|
|
1つのプールに含めることができるのは1つのData Guard Broker構成のみです。Global Data ServicesプールにすでにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、GDSCTLからエラー44866が返されます。この場合、Oracle Data Guardを使用してデータベースを追加する必要があります。 |
C.2 add credential
シャード・ジョブを実行するためのリモート・スケジューラ・エージェントで使用できる資格証明を追加します。
構文
add credential -credential credential_name -osaccount account_name -ospassword password [-windows_domain domain_name]
オプション
表C-3 GDSCTL add credentialのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-credential credential_name |
追加する資格証明の名前を指定します。 |
-osaccount account_name |
リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。 |
-ospassword password |
アカウントの対応するパスワードを指定します。 |
-windows_domain domain_name |
Windowsアカウントを指定した場合、そのアカウントの対応するドメイン名を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、管理コマンドに応じて、シャードされたホスト上でジョブの実行に使用する資格証明を追加します。オペレーティング・システム・アカウントは、OSDBAグループに存在するリモート・ホストで有効なアカウントである場合があります。このアカウントは、他の目的に使用されないかぎり、対話型ログインを有効にする必要はありません。必要に応じて、特定の非対話型アカウントをリモート・スケジューラ用に作成できます。OSパスワードは特定のアカウントに対して有効な現行パスワードである必要があります。
指定した資格証明がすでに存在する場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_credという名前の資格証明を追加します。
GDSCTL> add credential –credential east_region_cred –osaccount agent_user –ospassword password
C.3 add database
データベースをGlobal Data ServicesリージョンおよびGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文
add database -connect connect_identifier
[-region region_name]
[-gdspool gdspool_name]
[-pwd password]
[-savename]
[-cpu_threshold cpu]
[-disk_threshold disk]
オプション
表C-4 GDSCTL add databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-cpu_threshold cpu |
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-disk_threshold disk |
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
-gdspool gdspool_name |
データベースが属するGlobal Data Servicesプール。 |
-pwd password |
GSMUSERのパスワード。 |
-region region_name |
データベースが属するGlobal Data Servicesリージョン。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
使用上の注意
-
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
-
-savename
が指定されない場合、GDSCTLは、構成をカタログに保存する前に、ネット・サービス名に指定されたものを完全接続文字列に置き換えます。 -
GDSCTLのデフォルトは、
autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。
例
データベースDB1をWESTリージョンおよびGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> add database -connect 127.0.0.1:1521:db1 -region west -gdspool myreaderfarm
IPアドレス接続文字列ではなく、myalias
を使用してデータベースを追加します。
GDSCTL> add database -connect myalias -gdspool myreaderfarm
例外またはエラー・コード
このコマンドを不適切に使用すると、GDSCTLから次に示すエラーが返されます。
表C-5 GDSCTL add databaseの例外またはエラー・コード
例外 | 説明 |
---|---|
|
プールにすでにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、Oracle Data Guardを使用してデータベースを追加する必要があります。つまり、プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれている場合、DGブローカ構成への追加によってのみデータベースを追加できます。 |
|
追加するデータベースがOracle Data Guard Broker構成に含まれている場合、GDSCTLからエラーが返されます。この場合、add brokerconfigコマンドを使用する必要があります。 |
C.4 add file
後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログにファイルの内容を追加します。
構文
add file -file file_name
-source local_filename
オプション
表C-6 GDSCTL add fileのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-file file_name |
追加するファイル・オブジェクトの名前を指定します。 |
-source local_filename |
GDSCTLを実行しているマシンに対してローカルのファイルを指定するオペレーティング・システムのファイル名を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、カタログに名前付きファイル・オブジェクトを作成し、ファイルを開いてカタログに内容を格納することでオペレーティング・システム・ファイルの内容をそのオブジェクトに関連付けます。オペレーティング・システム・ファイルの内容が変更される場合、MODIFY FILEコマンドを使用して内容をカタログにリロードできます。
指定したファイル・オブジェクトがすでに存在する場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_db_params
という名前のファイルをローカル・ソース・ファイル/tmp/dbca_params.txt
から追加します
GDSCTL> add file -file east_region_db_params -source /tmp/dbca_params.txt
C.5 add gdspool
Global Data ServicesプールをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。
構文
add gdspool -gdspool gdspool_name_list
[-users user_list]
オプション
表C-7 GDSCTL add gdspoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name_list |
Global Data Servicesプール名のカンマ区切りリスト。 Global Data Servicesプールには、そのGDS構成内で一意の名前を付ける必要があります。作成時にプールの名前を指定しない場合、その名前はデフォルトで |
-users user_list |
プール管理者ロールを付与されるユーザーのカンマ区切りリスト。 |
使用上の注意
-
デフォルトのGDSプールのDBPOOLORAは、create gdscatalogを使用してGDSカタログが作成されるときに自動的に作成されます。
-
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
-
GDSCTLのデフォルトは、
autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。
例
MYREADERFARMという名前のGlobal Data Servicesプールを構成に追加します。
GDSCTL> add gdspool -gdspool myreaderfarm
C.6 add gsm
グローバル・サービス・マネージャをGlobal Data Servicesフレームワークに追加します。
構文
add gsm -gsm gsm_name
-catalog connect_id
[-pwd password]
[-wpwd password]
[-region region_name]
[-localons ons_port]
[-remoteons ons_port]
[-listener listener_port]
[-endpoint gmsendpoint]
[-remote_endpoint remote_endpoint]
[-trace_level level]
オプション
表C-8 GDSCTL add gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog connect_id |
Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、追加されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。 |
-endpoint gsmendpoint |
グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-gsm gsm_name |
追加するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前を指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
-listener listener_port |
リスナー・ポートを指定します。デフォルト・ポートは1522です。 |
-localons ons_port |
ローカルONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6123)を使用します。 |
-pwd password |
|
-region region_name |
グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。 |
-remote_endpoint remote_endpoint |
グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-remoteons ons_port |
リモートONSポートを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルトのONSポート(ほとんどのプラットフォームで6234)を使用します。 |
-trace_level level |
グローバル・サービス・マネージャのトレース・レベル(Oracleサポート・サービスの指示により使用)を指定します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットを保護するパスワードを指定します。ウォレット・パスワードを指定しない場合、かわりにシステム生成パスワードが使用されます。このオプションでパスワードを指定した場合、そのパスワードを提供しないとウォレットを変更できなくなります。 |
使用上の注意
-
このコマンドを使用する際、Global Data Servicesカタログ・データベースを指定する必要があります。
-
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでローカルに実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを追加するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
-
このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。
例
Global Data Serviceカタログ・データベースDB1の場所を指定して、gsm1という名前のグローバル・サービス・マネージャを追加します。
GDSCTL> add gsm -gsm gsm1 -catalog 127.0.0.1:1521:db1
C.7 add invitednode (add invitedsubnet)
Global Data Servicesカタログ・データベースに直接接続を確立して、最初のグローバル・サービス・マネージャを起動する前に、ホスト・アドレスまたはサブネット情報をカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストに追加します。
構文
add {invitednode | invitedsubnet}
[-group group_name]
[-catalog catalog_dbname [-user user_name/password]]
vncr_id
オプション
表C-9 GDSCTL add invitednode (add invtitedsubnet)のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog |
Global Data Servicesカタログ・データベースのネット別名または接続文字列を指定します。無効なアドレスまたは接続文字列を入力すると、GDSCTLは、connectコマンドを使用して作成済の事前に確立されている接続を使用します。 |
-group group_name |
許可されたノードのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。 |
-user user_name[/password] |
カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者のユーザー資格証明を指定します。ユーザーまたはパスワードを指定しないと、GDSCTLからこの情報の入力を求められます。 |
vncr_id |
グローバル・サービス・マネージャに登録できるノードのリストを指定します。リストには、IPv4およびIPv6アドレスのホスト名またはCIDR表記を含めることができます。ワイルドカード形式(*)は、IPv4アドレスでサポートされます。リストにホスト名があると、そのホスト名にマップされたすべてのIPアドレスが含まれることになります。ホスト名は、パブリック・ネットワーク・インタフェースと一致している必要があります。 |
使用上の注意
-
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、プール管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります。
-
GDSCTLのデフォルトは、
autovncr
がカタログに対して有効であることです。autovncr
がカタログに対して無効である場合、Global Data Servicesプールを構成してGlobal Data Services構成にデータベースを追加するには、それらのデータベースが実行されているノードが、データベース登録の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストの一部である必要があります。add invitednode (add invitedsubnet)コマンドを使用して有効ノードを定義します。 -
VNCRは、指定されたIPアドレスからOracleサービスへのアクセスを許可したり、拒否します。VNCRの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
例
ネットマスク255.255.255.248をカタログに追加します。
GDSCTL> add invitednode 255.255.255.248
サーバーeast1.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。
GDSCTL> add invitednode east1.example.com
サーバーeast2.example.comをカタログの別名グループEAST_SRVに追加します。
GDSCTL> add invitednode east2.example.com
C.8 add region
リージョンをGlobal Data ServicesフレームワークまたはOracle Sharding構成に追加します。
構文
add region -region region_list [-buddy region_name]
オプション
表C-10 GDSCTL add regionのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-buddy |
バディ・リージョンの名前を指定します。 |
-region region_list |
Global Data Servicesリージョン名のカンマ区切りリストを指定します。 Global Data Servicesリージョンの名前は、対応するGlobal Data Services構成内で一意である必要があります。最初のリージョンの作成時に名前を指定しない場合、そのリージョンにはoraregionというデフォルト名が付けられます。リージョン名の長さは最大30文字で、任意の有効な識別子(先頭は英字でその後に0個以上のASCII英数字または「_」を続ける)を使用できます。 |
使用上の注意
-
Global Data Servicesカタログがcreate gdscatalogコマンドで作成されると、デフォルトのREGIONORAリージョンが自動的に作成されます。
-
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用して、Global Data Services管理者権限を持つユーザーとしてGlobal Data Servicesカタログ・データベースに接続する必要があります
例
2つのGlobal Data ServicesリージョンEASTおよびWESTを現在の構成に追加します。
GDSCTL> add region -region east,west
C.9 add service
グローバル・サービスをGlobal Data Servicesプールに追加します。
構文
add service -service service_name
[-gdspool gdspool_name]
{-preferred_all | -preferred dbname_list [-available dbname_list] }
[-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY
[-region_failover]}]
[-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] |
LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}]
[-lag {lag_value | ANY}]
[-notification {TRUE | FALSE}]
[-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}]
[-dtp {TRUE | FALSE}]
[-sql_translation_profile stp_name]
[-clbgoal {SHORT | LONG}]
[-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}]
[-policy policy]
[-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}]
[-failovermethod {NONE | BASIC}]
[-failoverretry failover_retries]
[-failoverdelay failover_delay]
[-edition edition_name]
[-commit_outcome {TRUE | FALSE}]
[-retention retention_seconds]
[-session_state {DYNAMIC | STATIC}]
[-replay_init_time replay_init_time]
[-pdbname pdbname]
[-drain_timeout]
[-stop_option]
オプション
表C-11 GDSCTL add serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-available dbname_list |
優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。使用可能なインスタンスのリストは指定できません。データベースのみです。modify serviceコマンドを 使用可能なデータベースのリストは、優先データベースのリストと相互に排他である必要があります。 このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用 |
-clbgoal {SHORT | LONG} |
接続ロード・バランシングの目標。ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合、または統合された接続プールを使用する場合は、このパラメータの値として このオプションのデフォルト値は |
-commit_outcome {TRUE | FALSE} |
トランザクション・ガードを有効化します。 |
—drain_timeout |
排出時間を秒単位で設定します。 |
-dtp {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。このサービスは、ポリシー管理データベースではサービスに、管理者管理データベースの単一ノードでは優先サービスになります。 |
-edition edition_name |
サービスの初期セッション・エディションを指定します。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-failover_primary |
|
-failoverdelay failover_delay |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAF向けに、このパラメータは、フェイルオーバー時の各インシデントの再接続試行間の遅延(秒)を指定します。 |
-failovermethod {NONE | BASIC} |
TAFフェイルオーバー・メソッド(下位互換性維持のためのみ)。 ファイルオーバー・タイプ( |
-failoverretry failover_retries |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、事象が発生した後に接続を試行する回数が、このパラメータによって決定されます。 |
-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION} |
フェイルオーバー・タイプを指定します。 Javaのアプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータを |
-gdspool gdspool_name |
サービスを追加するGlobal Data Servicesプールの名前を指定します。プール名を指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-lag {lag_value | ANY} |
サービスのラグを秒単位で指定します。キーワード
|
-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY} |
サービス・リージョン・ローカリティを指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはデフォルト値の |
-notification {TRUE | FALSE} |
OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効化します。 |
-pdbname pdb_name |
プラガブル・データベース名を指定します。 |
-policy {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービスの管理ポリシーを指定します。
|
-preferred dbname_list |
サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。優先インスタンスは指定できません。データベースのみです。modify serviceコマンドを使用して、インスタンス・レベルの優先を指定できます。 優先データベースのリストは、使用可能なデータベースのリストと相互に排他である必要があります。 このオプションは、-preferred_allオプションとともに使用 |
-preferred_all |
Global Data Servicesプール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。その後プールに追加するデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。 このオプションは、-preferredオプションおよび |
-region_failover |
サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、 |
-replay_init_time replay_init_time |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始できません。デフォルト値は300秒です。 |
-retention retention_seconds |
commit_outcomeが |
-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標(ロード・バランシング・アドバイザ)。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータを このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、 |
-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] | [LOGICAL_STANDBY] |[SNAPSHOT_STANDBY]} |
このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むGlobal Data Servicesプールにのみ適用されます。 関連項目: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください |
-service service_name |
グローバル・サービスの名前を指定します。
グローバル・サービス名は、GDSプール内で一意である必要があり、ドメイン修飾されている場合はGDS構成内でも一意である必要があります。グローバル・サービスは、データベースに同じ名前のローカル・サービスまたはグローバル・サービスがすでに存在する場合、そのデータベースで作成できません。 グローバル・サービス名には、英数字、アンダースコア(_)およびピリオド(.)を含めることができます。最初の文字は英数字にする必要があります。グローバル・サービス名の長さは最大64文字です。ドメイン修飾されたグローバル・サービス名の長さは、最大250文字です。 グローバル・サービスに接続するために使用されるOracle Net接続記述子には、ドメイン修飾されたサービス名を含める必要があります。 |
-session_state {DYNAMIC | STATIC} |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションに |
-sql_translation_profile stp_name |
Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。 このオプションは、 注意:
関連項目: SQL翻訳の詳細は、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドを参照してください |
—stop_option |
デフォルトの停止オプションを |
-tafpolicy {BASIC | NONE } |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。 |
例
sales_report
という名前のサービスを、ローカリティに値ANYWHEREを指定してGlobal Data ServicesプールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> add service -gdspool myreaderfarm -service sales_report -locality ANYWHERE
daily_sales_rept
という名前のサービスを、優先インスタンスがDB1に設定され、使用可能なインスタンスがDB3とDB4に設定されたGlobal Data ServicesプールMYDGPOOLに追加します。サービスはBASICトランザクション・フェイルオーバー・ポリシーを使用します。
GDSCTL> add service -gdspool mydgpool -s daily_sales_rept -preferred db1 -available db3,db4 -tafpolicy BASIC
関連項目:
C.10 add shard
シャードをシャード・カタログに追加します。
構文
add shard -connect connect_identifier
[-pwd password]
[-savename]
[-region region_name]
[-force]
[-cpu_threshold cpu]
[-disk_threshold disk]
[{-shardgroup shardgroup_name | -shardspace shardspace_name}]
[-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}]
[-rack rack_id]
オプション
表C-12 GDSCTL add shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
シャードとして追加するデータベースの接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-pwd password |
GSMUSERパスワードを入力します。指定しない場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。 |
-savename |
ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
-region region_name |
このシャードが属するGDSリージョンを指定します。このパラメータは、ユーザー定義のシャーディングにのみ有効です。他の共有方法の場合、シャードグループごとに指定します。 |
-force |
指定した場合、既存のGDS、およびこのシャードに関する情報を含むシャードとシャード・カタログのシャーディング構成がリライトされます。 |
-cpu_threshold cpu |
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-disk_threshold disk |
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
|
このシャードが追加されるシャードグループまたはシャード領域の名前を指定します。 ユーザー定義のシャード構成でこのコマンドを使用する場合、 |
|
デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。指定したロールは、デプロイメント後にシャードに割り当てられます。有効な値は次のとおりです。
このパラメータを指定しない場合、デフォルト値はSTANDBYです |
-rack rack_id |
ラック(ハードウェア・キャビネット)の識別子または同様の可用性特性を持つノードの別の物理的なグループを指定します。指定した場合、GDSは、レプリケートされたデータを含むデータベースが同じラックに配置されないようにすることを強制します。これが不可能な場合、エラーが発生します。 |
使用上の注意
add shard
を実行する前に、『Oracle Database管理者ガイド』の説明に従い、validateShard
プロシージャを実行して、シャードを検証する必要があります
-
DEPLOY
コマンドの実行後、シャードはシャードされたデータベースの一部になります。 -
ADD SHARDは、GDSにデータベース(シャード)のみを登録します。レプリケーションは新しく追加したデータベースに構成されず、
DEPLOY
が実行されるまで、他のデータベースのデータは分散されません。 -
Data Guardレプリケーションの場合、シャードをスタンバイとして既存のData Guard構成に追加できます。データを再シャードする必要はありません。追加されるシャードは構成に適した状態であると予想されます。スタンバイはプライマリからクローンし、同じDBIDである必要があります。ユーザーがデプロイを実行すると、DBIDを使用して既存のプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースを互いに一致させ、ブローカ構成を形成します。ブローカが構成されていない場合は構成し、構成されている場合は、正しく構成されていることを検証します。ブローカが構成されると、Data Guardが機能し、スタンバイがオンラインになる前に、必要に応じてスタンバイでキャッチアップを実行できるようにします。
例
シャードをDB11データベースのシャードグループGROUP1に追加します。
GDSCTL> add shard –connect db11 –shardgroup group1
C.11 add shardgroup
シャードグループをシャード領域に追加します。
構文
add shardgroup -shardgroup shardgroup_name
[-region region_name]
[-shardspace shardspace_name]
[-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}]
オプション
表C-13 GDSCTL add shardgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardgroup shardgroup_name |
シャードグループの名前を指定します。この名前は、すべてのシャード領域間で一意である必要があります。 シャードグループ名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。 |
-region region_name |
リージョンの名前を指定します。指定しない場合は、デフォルトのリージョンが使用されます。 |
-shardspace shardspace_name |
シャードグループを追加するシャード領域の名前を指定します。 |
|
デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。有効な値は次のとおりです。 このパラメータを指定しない場合、デフォルト値は
|
例
GOLDシャード内のWESTリージョンにGROUP1シャードグループを追加します。
GDSCTL> add shardgroup -shardgroup group1 -region west –shardspace gold
C.12 add shardspace
シャード領域をシャード・カタログに追加します。
構文
add shardspace -shardspace shardspace_name
[-chunks number]
[-protectmode dg_protection_mode]
オプション
表C-14 GDSCTL add shardspaceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardspace shardspace_name |
シャード領域の名前を指定します。 シャード領域名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。 |
-chunks number |
シャード領域の一意のチャンクの数を指定します。 シャード領域のすべてのシャードグループには同じ数のチャンクが含まれています。このパラメータを指定しない場合、デフォルトのチャンクの数は、最初の |
-protectmode dg_protection_mode |
Data Guard保護モード( |
使用上の注意
このコマンドは、複数のシャード領域を前提とする複合シャーディング、および現在の構成に他のシャード領域が存在しない場合のシステム管理シャーディングに適用されます。
例
GOLDシャード領域をData Guard MAXAVAILABILITY保護モードで追加します。
GDSCTL> add shardspace –shardspace gold –protectmode maxavailability
C.13 config
構成に定義されたすべてのコンポーネントの構成データを表示します。
構文
config [-support]
オプション
表C-15 GDSCTL configのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-support |
指定した場合、GDSCTL出力にサポートのための追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを使用する場合、コンポーネント(カタログ・データベース以外)が起動されているかどうかは重要ではありません。表示される構成データは、カタログ・データベースから取得されます。
例
構成に定義されたすべてのコンポーネントの構成データを表示します。
GDSCTL> config
C.14 config chunks
指定したチャンクのプロパティを表示します。
構文
config chunks [-support]
( [-shard shd] | [-shardgroup sh] | [-show_reshard] | [-cross_shard] )
( [-chunk chunk_id] | [-key key [-superkey superkey] )
オプション
表C-16 GDSCTL config chunksのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-chunk chunk_id |
数値のチャンクIDを指定します。 |
-cross_shard |
クロスシャード配置を表示します。 |
-key key |
シャーディング・キー |
-shard shd |
シャードの名前。 |
-shardgroup sh |
シャードグループの名前。 |
-show_reshard |
実行中のチャンク管理操作の情報を表示します。 |
-superkey superkey |
シャーディング・スーパー・キー。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
config chunks
コマンドは、データベース・シャードおよびそれらに含まれるチャンクをすべてリストします。レプリケートされたチャンクを含むスタンバイが存在する場合、一部のチャンクは複数回リストされます。
例
config chunks
の出力内容を次に示します。
GDSCTL> config chunks
Chunks
------------------------
Database From To
-------- ---- --
sh1a 1 10
sh1b 1 10
C.15 config credential
シャード・ジョブに現在使用可能なリモート資格証明を表示します。
構文
config credential [-support]
オプション
表C-17 GDSCTL config credentialのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドは、シャーディング・ジョブの実行に使用できるすべての既存のリモート資格証明を表示します。
例
資格証明を表示します。
GDSCTL> config credential
Name Username Windows domain
--------------- -------- --------------
CREDENTIAL_ONE OraUser
CREDENTIAL_TWO OraUser2
C.16 config database
カタログに格納されている、指定されたデータベースの静的構成データを表示します。
構文
config database [-support]
[-database db_name]
オプション
表C-18 GDSCTL config databaseのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-database db_name |
データベースの名前を指定します。データベース名を指定しない場合、GDSCTLでは、Global Data Services構成のすべてのデータベースの構成データが表示されます。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
Global Data Services構成のすべてのデータベースについてカタログに格納されている静的構成データを表示します。
GDSCTL> config database
gdsctl config database
コマンドは、次のような情報を返します。
Name Pool Status Region ---- ---- ------ ------ dbcat sales Ok east dbcat1 sales Ok west dbcat3 sales Ok west
C.17 config file
GDSCTLコマンドで指定できる、現在使用可能なファイル・オブジェクトを表示します。
構文
config file [-support]
[-file file_name]
オプション
表C-19 GDSCTL config fileのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-file file_name |
ファイル・オブジェクトの名前。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
指定したファイル・オブジェクトが存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。
例
カタログ・データベースに定義されているファイルのリストを表示します。
GDSCTL> config file
Name
------
dbcfg1
C.18 config gdspool
カタログに格納されている、指定されたデータベース・プールの静的構成データを表示します。
構文
config gdspool [-support]
[-gdspool gdspool_name]
オプション
表C-20 GDSCTL config gdspoolのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name |
データベース・プールの名前を指定します。データベース・プール名を指定しない場合、GDSCTLは、すべてのデータベース・プールの構成データを表示します。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
カタログに格納されている、すべてのGlobal Data Servicesプールの静的構成データを表示します。
GDSCTL> config gdspool
gdsctl config gdspool
コマンドは、次のような出力を返します。
Name Broker ---- ------ dbpoolora No mkt No sales No marketing No
次のコマンドでは、Global Data Servicesプールmarketing
の構成の詳細を表示します。
GDSCTL> config gdspool -gdspool marketing
前述の例は、次のような出力を返します。
GDS Pool administrators ------------------------ Databases ------------------------ dbcat2 dbcat1 dbcat3 Services ------------------------ sales_report sales_analysis sales_estimation sales_peragent sales_global
C.19 config gsm
カタログに格納されている、指定されたグローバル・サービス・マネージャの静的構成データを表示します。
構文
config gsm [-gsm gsm_name]
[-support]
オプション
表C-21 GDSCTL config gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。グローバル・サービス・マネージャ名を指定しない場合、GDSCTLは、クラウド内のすべてのグローバル・サービス・マネージャの構成データを表示します。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
カタログに格納されている、グローバル・サービス・マネージャmygsm
の静的構成データを表示します。
GDSCTL> config gsm -gsm mygsm
gdsctl config gsm
コマンドは、次のような出力を返します。
Name: mygsm Endpoint 1: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp)) Endpoint 2: (ADDRESS=(HOST=stcal.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp)) Local ONS port: 6123 Remote ONS port: 6234 Region: east Buddy ------------------------
C.20 config region
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。
構文
config region [-region region_name]
[-support]
オプション
表C-22 GDSCTL config regionのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-region gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
例
指定されたリージョンの静的構成データを表示します。
GDSCTL> config region -region east
次のような出力が表示されます。
Name Buddy
---- -----
east
C.21 config sdb
カタログに格納されている、シャードされたデータベースの静的構成データを表示します。
構文
config sdb [-support]
オプション
表C-23 GDSCTL config sdbのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
例
config sdb
の出力結果は、次のようになります。
GDSCTL> config sdb GDS Pool administrators ------------------------ Replication Type ------------------------ Data Guard Shard type ------------------------ System-managed Shard spaces ------------------------ shardspaceora Services ------------------------ oltp_ro_srvc oltp_rw_srvc
C.22 config service
Global Data Servicesカタログに格納されている、データベース・プール内の指定されたサービスの静的構成データを表示します。
構文
config service [-gdspool gdspool_name]
[-service service_name
]
[-support]
オプション
表C-24 GDSCTL config serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name |
サービスを含むデータベース・プールの名前を指定します。名前を指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-service service_name |
サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、指定されたデータベース・プール内のすべてのサービスの構成データを表示します。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
ユーザーのGlobal Data Servicesプール内のすべてのサービスを表示します。
GDSCTL>config service
gdsctl config service
コマンドは、次のような情報を返します。
Name Network name Pool Started Preferred all ---- ------- ---- ---- ------- --------- --- sales_svc1 sales_svc1.sales.oradbcloud sales Yes Yes sales_svc2 sales_svc2.sales.oradbcloud sales NO Yes sales_svc3 sales_svc3.sales.oradbcloud sales Yes Yes mkt_svc1 mkt_svc1.mkt.oradbcloud mkt NO Yes
Global Data Servicesカタログに格納されている、sales_svc1
の静的構成データを表示します。
GDSCTL>config service -service sales_svc1
次のように返されます。
Name: sales_svc1 Network name: sales_svc1.sales.oradbcloud Pool: sales Started: Yes Preferred all: Yes Locality: ANYWHERE Region Failover: No Role: NONE Primary Failover: No Lag: ANY Runtime Balance: SERVICE_TIME Connection Balance: SHORT Notification: Yes TAF Policy: NONE Policy: AUTOMATIC DTP: No Failover Method: NONE Failover Type: NONE Failover Retries: Failover Delay: Edition: PDB: Commit Outcome: Retention Timeout: Replay Initiation Timeout: Session State Consistency: SQL Translation Profile: Supported services ------------------------ Database Preferred Status -------- --------- ------ dbcat2 Yes Enabled dbcat1 Yes Enabled dbcat3 Yes Enabled
C.23 config shard
指定したシャードのプロパティを表示します。
構文
config shard -shard shard_name
[-support]
オプション
表C-25 GDSCTL config shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shard shard_name |
シャードの名前を指定します。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
例
GDSCTL> config shard
Name Shard Group Status State Region Availability
---- ----------- ------ ----- ------ ------------
den17b dbs1 Ok Deployed east ONLINE
den17c dbs2 Ok Deployed east READ ONLY
C.24 config shardgroup
指定したシャードグループのプロパティを表示します。
構文
config shardgroup [-shardgroup shardgroup_name]
[-support]
オプション
表C-26 GDSCTL config shardgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardgroup shardgroup_name |
シャードグループの名前を指定します。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
例
config shardgroup
コマンドにより、次の出力が生成されます。
GDSCTL> config shardgroup –shardgroup northeast
Shard Group Chunks Region Shard space
----------- ------ ------ -----------
dbs1 10 east shd1
dbs2 10 east shd1
シャードグループを指定すると、出力は次のようになります。
GDSCTL> config shardgroup -shardgroup dbs1
Shard Group: dbs1
Chunks: 10
Replicas:
Region: east
Shard space: shd1
Shards
------------------------
Shard Chunks
----- ------
den17b 10
C.25 config shardspace
指定したシャード領域のプロパティを表示します。
構文
config shardspace [-shardspace shardspace_name]
[-support]
オプション
表C-27 GDSCTL config shardspaceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardspace shardspace_name |
シャード領域の名前を指定します。システム管理のシャーディングの場合は、オプションです。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドがユーザー定義のSDBで構成されたシャード領域で発行されたかどうかによって、出力内容は異なります。
例
config shardspace
コマンドにより、次の出力が生成されます
GDSCTL> config shardspace Shard space Chunks ----------- ------ shd1 10
シャード領域を指定した場合、次の形式で出力が返されます。
GDSCTL> config shardspace -shardspace silver
Shard Group Region Role
----------- ------ ----
dbs1 east Primary
dbs2 east Standby
PROTECTION_MODE Chunks
--------------- ------
MaxProtection 10
C.26 config vncr
カタログに格納されている、登録用有効ノード・チェック(VNCR)の静的構成データを表示します。
構文
config vncr [-group group_name
]
[-support]
オプション
表C-28 GDSCTL config vncrのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-group group_name |
VNCRのグループを定義するグループの別名を指定します。 複数のADDコールで同じ別名を使用できます。 |
-support |
GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
config vncr
コマンドは、次のような情報を返します。
GDSCTL> config vncr
Name Group ID
---- --------
192.0.2.1 group_name
C.27 configure
GDSCTLパラメータを設定します。
構文
configure [-gsmport port]
[-timeout seconds]
[-show]
[-driver {THIN | OCI}]
[-resolve {IP | HOSTNAME | QUAL_HOSTNAME}]
[-log {ALL|OFF|INFO|FINE|FINER|FINEST|SEVERE|WARNING}]
[-log_file log_file]
[-gsm gsm_name]
[-showtime ON|OFF]
[-verbose ON|OFF]
[-save_config]
[-gsmdebug (1|0)]
[-spool]
[-width]
オプション
表C-29 GDSCTL configureのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-driver THIN | OCI |
Oracle JDBCドライバ。 |
-gsm gsm_name |
現在のグローバル・サービス・マネージャの設定。 |
-gsmdebug (1|0) |
グローバル・サービス・マネージャのデバッグ・モード。 |
-gsmport port |
デフォルトのグローバル・サービス・マネージャ・ポート |
|
ロギング・レベルの設定。デフォルトは、 |
-log_file log_file |
ログ・ファイルの場所の設定。デフォルトは |
|
グローバル・サービス・マネージャ・エンドポイントのデフォルトのホスト解決。 |
-save_config |
構成の変更をGSM.ORAに格納します。 |
-show |
構成を表示します。 |
-showtime ON|OFF |
タイム・スタンプを出力します。 |
-spool |
スプーリングを有効にします。警告: セキュリティ上重要な情報がログ・ファイルに出力されます。 |
-timeout seconds |
グローバル・サービス・マネージャ・リクエスト・タイムアウト(秒) |
-verbose ON|OFF |
詳細出力を有効または無効にします。デフォルト値はONです。 |
-width |
コンソールの幅(文字数) (デフォルトは80)。 |
例
mygsm
ドライバをOCIに設定します。
configure -driver OCI mygsm
C.28 connect
グローバル・サービス管理環境を管理するための資格証明を指定します。GDSCTLを使用した特定の操作を行うには、資格証明を指定する必要があります。
構文
connect [user_name[/password]]@connect_identifier
オプション
表C-30 GDSCTL connectのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
connect_identifier |
接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します(グローバル・サービス・マネージャのリストなど)。 |
password |
指定されたユーザーのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力を求められます。パスワードは入力されると不明瞭化されます。 |
user_name |
接続するユーザーの名前を指定します。指定するユーザーは、Global Data Services管理者またはプール管理者のロールを持っている必要があります。ユーザー名を指定しないと、ユーザー名の入力を求められます。 |
使用上の注意
接続後に実行するコマンドに応じてGlobal Data Services管理者またはプール管理者の権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
警告:
接続コマンドのオプションとしてパスワードを指定することは、セキュリティ・リスクとなります。パスワードを省略し、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合にのみ入力することで、この危険を回避できます。
例
gsmadmin
ユーザーとしてプライベート・クラウドに接続します。
GDSCTL> connect gsmadmin@mycloud Enter password:
ユーザー名とパスワードを指定せずに、接続記述子を使用して接続します。
GDSCTL> connect (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=myhost)(PORT=1521))) Enter username:
C.29 create catalog
create catalog
コマンドは非推奨です。かわりに、create gdscatalog
またはcreate shardcatalog
を使用します。特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。
構文
create catalog -database db_name
[-user user_name[/password]
[-region region_name_list]
[-gdspool gdspool_name_list]
[-configname confname]
[-autovncr {ON | OFF}]
[-force]
オプション
表C-31 GDSCTL create catalogのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-autovncr {ON | OFF} |
このオプションは、autovncrモードを有効( このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。 |
-configname confname |
GDS構成の名前を指定します。デフォルトの構成名は、 構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。 |
-database db_name |
カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。 |
-force |
カタログ・データベースの既存のグローバル・サービス・マネージャ構成をリライトします。 |
-gdspool gdspool_name_list |
データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用すると、指定されたデータベース・プールがカタログ作成の一環として作成されます。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはDBPOOLORAという名前のデフォルト・データベース・プールを作成します。 |
-region region_name_list |
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。 |
-user user_name[/password] |
カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、Global Data Services管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。 |
使用上の注意
このコマンドは、Oracle Database 12cリリース2では非推奨です。特定の環境用にcreate gdscatalogまたはcreate shardcatalogを使用します。
create catalog
コマンドは、PKIの公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵で暗号化された固定文字列"GSM"とともにそれらをカタログに格納します。この場合、GSMCATUSER
のパスワードが使用されます。
Global Data Servicesカタログを作成するコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
—autovncr
を有効にした場合、add shard
またはadd database
の実行時に検証する際に、ターゲット・データベースのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。
-
カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・データベース・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。
-
ターゲット・データベース・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、データベースがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。
-
データベースがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一データベース・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。
—autoVNCR
を有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。
例
DB1という名前のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。リージョンEASTとWESTおよびデータベース・プールREADERFARMも作成します。
GDSCTL> create catalog -database db1 -region west,east -gdspool readerfarm
C.30 create gdscatalog
特定のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。
構文
create gdscatalog -database db_name
[-user user_name[/password]
[-region region_name_list]
[-gdspool gdspool_name_list]
[-configname confname]
[-autovncr {ON | OFF}]
[-force]
オプション
表C-32 GDSCTL create gdscatalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-autovncr {ON | OFF} |
このオプションは、autovncrモードを有効( このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。 |
-configname confname |
GDS構成の名前を指定します。デフォルトの構成名は、 構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。 |
-database db_name |
カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。 |
-force |
カタログ・データベースの既存のグローバル・サービス・マネージャ構成をリライトします。 |
-gdspool gdspool_name_list |
データベース・プール名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用すると、指定されたデータベース・プールがカタログ作成の一環として作成されます。このオプションを指定しない場合、GDSCTLはDBPOOLORAという名前のデフォルト・データベース・プールを作成します。 |
-region region_name_list |
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。 |
-user user_name[/password] |
カタログ・データベースのGlobal Data Services管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、Global Data Services管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。 |
使用上の注意
create gdscatalog
コマンドは、PKIの公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵で暗号化された固定文字列"GSM"とともにそれらをカタログに格納します。この場合、GSMCATUSER
のパスワードが使用されます。
Global Data Servicesカタログを作成するコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
-autovncr
を有効にした場合、add shard
またはadd database
の実行時に検証する際に、ターゲット・データベースのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。
-
カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・データベース・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。
-
ターゲット・データベース・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、データベースがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。
-
データベースがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一データベース・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。
—autoVNCR
を有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。
例
DB1という名前のデータベースにグローバル・サービス管理用のGlobal Data Servicesカタログを作成します。リージョンEASTとWESTおよびデータベース・プールREADERFARMも作成します。
GDSCTL> create gdscatalog -database db1 -region west,east -gdspool readerfarm
C.31 create shard
新しいシャードを作成して、これをシャード領域またはシャードグループに追加します。
構文
create shard [{-shardgroup shardgroup_name | –shardspace shardspace_name}]
[-deploy_as {primary | standby | active_standby}]
[-rack rack_id]
-destination destination_name
{-credential credential_name |
-osaccount account_name
-ospassword password
[-windows_domain domain_name]}
[-dbparam db_parameter_file |
-dbparamfile db_parameter_file]
[-dbtemplate db_template_file |
-dbtemplatefile db_template_file]
[-netparam net_parameter_file |
-netparamfile net_parameter_file]
[-serviceuserpassword pwd]
[-sys_password]
[-system_password]
オプション
表C-33 GDSCTL create shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-credential credential_name |
資格証明オブジェクトの名前。 |
-dbparam db_parameter_file |
リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)パラメータが含まれるファイル・オブジェクトを指定します。 |
-dbparamfile db_parameter_file |
リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)パラメータが含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。 |
-dbtemplate db_template_file |
リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)データベース・テンプレート情報が含まれるファイル・オブジェクトを指定します。 |
-dbtemplatefile db_template_file |
リモート・マシンでデータベース作成時に使用するDatabase Configuration Assistant (DBCA)データベース・テンプレート情報が含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。 |
|
デプロイメント後にシャードグループに追加されたシャードに割り当てるロールを指定します。このパラメータは、Data Guardレプリケーションでのみ使用します。指定したロールは、デプロイメント後にシャードに割り当てられます。有効な値は次のとおりです。
このパラメータを指定しない場合、デフォルト値はSTANDBYです |
-destination destination_name |
|
-netparam net_parameter_file |
リモート・マシンでネットワーク・リスナーの設定時に使用するNet Configuration Assistant (NETCA)パラメータが含まれるファイル・オブジェクトを指定します。 |
-netparamfile net_parameter_file |
リモート・マシンでネットワーク・リスナーの設定時に使用するNet Configuration Assistant (NETCA)パラメータが含まれるオペレーティング・システムのファイル名を指定します。GDSCTLでは、これを使用して、実行されているマシンでローカル・ファイルを開きます。 |
-osaccount account_name |
リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します |
-ospassword password |
|
-rack rack_id |
ラック(ハードウェア・キャビネット)の識別子または同様の可用性特性を持つノードの別の物理的なグループを指定します。指定した場合、GDSは、レプリケートされたデータを含むデータベースが同じラックに配置されないようにすることを強制します。これが不可能な場合、エラーが発生します。 |
-serviceuserpassword pwd |
Windows RDBMSおよびTNSLSNRサービスが実行されているオペレーティング・システム・アカウントのパスワード。 |
|
このシャードが追加されるシャードグループまたはシャード領域の名前を指定します。 ユーザー定義のシャード構成でこのコマンドを使用する場合、 |
-sys_password |
SYSアカウントのパスワード。 |
-system_password |
SYSTEMアカウントのパスワード。 |
-windows_domain domain_name |
Windowsアカウントが |
使用上の注意
CREATE SHARD
を使用すると、DBCAおよびNETCAを使用して新規データベースが作成されます。
CREATE SHARD
では、データベースのみをGDSに登録します。データベースは作成されません。レプリケーションは新しく追加されたデータベースで構成されず、DEPLOY
が実行されるまで、他のデータベースのデータは分散されません。
また、CREATE SHARD
が発行され、後続のDEPLOY
コマンドが直接的または間接的にデプロイされるシャードとして新しいシャードをリストしない場合、シャードがDBCAで作成されて接続に使用できますが、GSM構成に追加されません。シャードをデプロイメント用に指定するデプロイ・コマンドが発行されるまで、シャードはアンデプロイされた状態のままです。
シャードがシャード領域に追加されている場合のみ、—DEPLOY_AS
オプションを指定できます。シャードがシャードグループに追加されている場合、そのロールはシャードグループのロールによって決定されます。シャードがデプロイされると、ロールが割り当てられます。
—CREDENTIAL
オプションを指定した場合、資格証明名はADD CREDENTIAL
コマンドで事前時作成しておく必要があります。—CREDENTIAL
を指定しない場合、OSACCOUNT
およびOSPASSWORD
(およびオプションでWINDOWS_DOMAIN
)を指定する必要があります。
DBPARAM
、DBTEMPLATE
またはNETPARAM
の値は、ADD FILE
コマンドで前に指定したファイル・オブジェクトの名前である必要があります。
例
シャードを作成します。
GDSCTL> create shard –shardgroup group1 –destination dbdest –credential group1_cred –dbparam group1_db_params
C.32 create shardcatalog
シャードされたデータベースにシャード・カタログを作成します。
構文
create shardcatalog -database connect_identifier
[-user username[/password]]
[-region region_name_list]
[-configname config_name]
[-autovncr {ON | OFF}]
[-force]
[-sdb sdb_name]
[-shardspace shardspace_name_list]
[-agent_password password]
[-repl DG]
[-repfactor number]
[-sharding {system | composite}]
[-chunks number]
[-protectmode dg_protection_mode]
[-agent_port port]
オプション
表C-34 GDSCTL create shardcatalogのオプション
コマンド・オプション | 説明 |
---|---|
-agent_password password |
カタログ・データベースでリモート・スケジューラ・エージェントの登録に使用するパスワードを指定します。 |
-agent_port port |
使用するXDBのポート番号。NULLの場合および現在の値が設定されていない場合、デフォルトで8080が設定されます。カタログでも実行します。 |
-autovncr {ON|OFF} |
このオプションは、自動VNCRモードを有効( このオプションの詳細は、次の「使用上の注意」を参照してください。 |
-chunks number |
シャード領域の一意のチャンクのデフォルト数を指定します。 チャンク数が シャード領域のすべてのシャードグループには同じ数のチャンクが含まれています。このパラメータを指定しない場合、デフォルトのチャンクの数は、最初の |
-configname config_name |
GDS構成の名前を指定します。この名前は、シャードされたデータベースの仮想DB_DOMAINとして使用されます。デフォルトの構成名は、 構成名の長さは最大32バイトで、先頭の英字に続けて0個以上のASCII英数字、「_」または「#」を使用できます(複数の識別子がある場合は、ピリオドで区切ることができます)。 |
—database connect_identifier |
カタログを作成するデータベースの接続識別子を指定します。 |
-force |
新しいカタログを作成する前に、このデータベース上の既存のシャードまたはGDSカタログを削除します。 |
-protectmode dg_protection_mode |
Data Guard保護モード( |
-region region_name_list |
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、REGIONORAという名前のデフォルト・リージョンが作成されます。 |
-repl DG |
シャード・データベースでデータをレプリケートする際に使用するテクノロジを指定します。このパラメータに指定できる値は、1つのみです。Data Guardの場合、 |
-sdb sdb_name |
シャードされたデータベースの仮想DB_UNIQUE_NAMEを指定します。デフォルトの名前はORASDBです。 シャードされたデータベース(SDB)名は最大30文字の長さの英字(この後に0個以上の英数ASCII文字またはアンダースコア(_)を続ける)です。 |
|
シャーディング・タイプを指定します。システム管理(デフォルト)の場合は |
-shardspace shardspace_name_list |
シャード領域名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションは、指定したシャード領域を作成して、これらをカタログに追加します。シャード領域を指定しない場合、SHARDSPACEORAという名前のデフォルトのシャード領域が作成されます。 |
—user username[/password] |
カタログ・データベースの管理者権限を持つユーザー(およびオプションでパスワード)を指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、管理者権限を持つユーザーの名前とパスワードの入力を求めます。ユーザー名を指定してユーザーのパスワードを指定しないと、GDSCTLはパスワードの入力を求めます。 |
使用上の注意
create shardcatalog
コマンドは、シャードされたデータベース(SDB)専用に設計されたGDSカタログを作成します。このコマンドは、従来のGDSカタログの作成には使用できません。このコマンドの実行で最初に必要な手順はSDBの作成です。このコマンドは、GDS管理者またはSYSDBA権限を持つユーザーが実行します。
create shardcatalog
を使用する際は、次の点に注意してください。
-
シャード・カタログを使用すると、単一のシャードされたデータベースしか作成できません。シャード・カタログは、通常のGDS構成には使用できません。
-
リモート・エージェントの登録の場合、任意でパスワードを指定できます。すでに指定されていて、エージェント登録パスワードが存在する場合、新しいパスワードで上書きされます。
GDSCTL CREATE SHARD
コマンドを正常に実行するには、エージェントのパスワードをCREATE SHARDCATALOG
またはMODIFY CATALOG
で設定する必要があります。 -
CHUNKS
では、シャード領域の一意のチャンクのデフォルト数を定義します。チャンク数がADD SHARDSPACE
コマンドで指定されていない場合、複合シャーディング用に作成されたすべてのシャード領域に適用されます。 -
このコマンドは各リージョンを作成し、リージョンをカタログに追加します。リージョンを指定しない場合、
REGIONORA
という名前のデフォルト・リージョンが作成されます。 -
REPFACTOR
で指定されるデフォルトのレプリケーション・ファクタは、対応するADD SHARDGROUP
コマンドでのレプリケーション・ファクタを指定すると、特定のシャードグループに対してオーバーライドできます。自動的に作成されたデフォルトのシャードグループの場合、パラメータはオーバーライドできません。レプリケーション・ファクタをカスタマイズするには、デフォルト以外のシャードグループを作成する必要があります。 -
SHARDSPACE
オプションは、指定したシャード領域を作成して、これらをカタログに追加します。シャード領域を指定しない場合、SHARDSPACEORA
という名前のデフォルトのシャード領域が作成されます。 -
Data Guardレプリケーションの場合、
PROTECTMODE
パラメータは、ADD SHARDSPACE
コマンドで保護モードを指定しないで作成されたシャード領域に適用されます。 -
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
—autovncr
を有効にした場合、add shard
の実行時に検証する際に、ターゲット・シャードのホスト名を検索しようとします。このホストは、候補ノードとしてカタログ内のVNCRリストに自動的に追加されます。このメカニズムはすべてのネットワーク構成と互換性があるわけではなく、次の場合に機能しないことがあります。-
カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストで、ターゲット・シャード・ホストで検出されたホスト名を実際のIPアドレスに変換する方法が不明な場合。これは、カタログまたはグローバル・サービス・マネージャのホストのホスト・ファイルまたはDNSに異なる名前がある場合またはこれらのホストに名前が存在しない場合に発生する可能性があります。
-
ターゲット・シャード・ホストに複数のパブリック・ネットワーク・アドレスがあり、シャードがグローバル・サービス・マネージャに登録されたときに使用されたアドレスと異なるアドレスがOracleで選択される場合。これは、ホストに複数のネットワーク・カードがあるか、仮想ネットワーク・インタフェースを構成している場合に発生する可能性があります。
-
シャードがOracle RACを実行していて、他のOracle RACインスタンスが別のサブネットで実行されている場合。この構成は、Oracle RACではお薦めしません。推奨構成は、Oracle RACのドキュメントを参照してください。Oracle RACの場合、Oracle Databaseでは単一シャード・ホストに接続してターゲットを検証し、ホストが存在するサブネット全体を含むサブネット・マスクを返します。他のインスタンスが別のサブネットに存在する場合、有効なVNCRエントリがないため、登録が拒否されます。
—autoVNCR
を有効にしない場合、または前述の事例のいずれかに当てはまる場合、add invitednode (add invitedsubnet)を使用して、手動で新しいホストを追加する必要があります。 -
例
次の例では、mydbデータベース上にシャード・カタログが作成されます。
CREATE SHARDCATALOG –DATABASE mydb
C.33 databases
すべてのデータベースのステータスを表示します。
構文
{status database | databases} [-gsm gsm_name] [-database db_name] [-gdspool gdspool_name] [-raw|-support|-verbose]
オプション
表C-35 GDSCTL databasesのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name |
サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。 |
-gdspool gdspool_name |
起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-gsm gsm_name |
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
-verbose |
詳細モードを有効にします。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
すべてのデータベースのステータスを表示します。
GDSCTL> databases
databases
コマンドでは次のような出力を返します。
Database: "dbcat1" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%11 Database: "dbcat2" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%1
C.34 delete catalog
指定されたカタログを削除します。
構文
delete catalog [-connect [user/[password]@]conn_str] [-force]
オプション
表C-36 GDSCTL delete catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-connect |
データベース(またはシャード)の接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、現在のセッションに関連付けられているグローバル・サービス・マネージャによって使用されているGlobal Data Servicesカタログを削除します。 |
-force |
GDSメタデータをサイレントで削除します。警告は表示されません。 |
使用上の注意
Global Data Servicesカタログを削除するデータベースを含むコンピュータでGlobal Data Services管理者権限を持っている必要があります。
-connect
を指定しない場合、現在接続されているデータベース(存在する場合)に属するカタログが削除されます。
例
DB1という名前のデータベースにあるGlobal Data Servicesカタログを削除します。
GDSCTL> delete catalog -connect db1
C.35 deploy
シャードされたデータベースをデプロイします。
構文
deploy [-no_rebalance]
オプション
表C-37 GDSCTL deployのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-no_rebalance |
増分デプロイ時は自動チャンク移行をスキップします。 |
使用上の注意
1つ以上のシャードがシャード・カタログに追加された後で、このコマンドを実行します。コマンドの実行の結果、特定の範囲のデータが新しく追加されたデータベースに関連付けられます。データベースがData Guard Broker構成の一部である場合、ロール(プライマリまたはスタンバイ)がこれに割り当てられます。他のデータベースから新しくデプロイされたデータベースへのデータのレプリケーションまたは移行(あるいはその両方)が開始されます。
-
デプロイは、ほぼ全体で並行して実行され、大部分はバックグラウンドで実行されます。他のシャードグループにすべての対応するものがないシャードはデプロイされません。デプロイ可能で未デプロイのシャードはすべて、このコマンドの実行によってデプロイされます。
-
レプリケーションを構成する前に、このコマンドはレプリケーション構成に含まれるすべてのデータベースのパラメータをクロスチェックします。クロスチェックで矛盾またはあいまいさ(Data Guardレプリケーションでシャード領域にプライマリ・シャードグループがない場合など)が検出されると、エラーが返されます。
-
CREATE SHARD
コマンドがすでに発行されている場合、これらの新しいシャードがデプロイメント中に作成され、シャード・カタログに追加されます。データベースを作成する必要がある場合、DEPLOY
によってリモート資格証明(add credentialおよびcreate shardを参照)が必要な各データベースのジョブが実行されます。この資格証明は、デプロイメント時に有効である必要があります。 -
NO_REBALANCE
オプションにより、増分DEPLOY
の実行中にシャードでのチャンクの自動リバランスをスキップできます。move chunkコマンドにより手動のチャンク移行を実行します。
例
シャードされたデータベースをデプロイします。
GDSCTL> deploy
C.36 disable service
指定したグローバル・サービスを無効にします。
構文
disable service [-gdspool gdspool_name]
[-service service_name_list]
[-database db_name |[-override -connect conn_str [-pwd password]]]
オプション
表C-38 GDSCTL disable serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-connect conn_str |
データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名。 |
-database db_name |
サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで無効になります。 |
-gdspool gdspool_name |
サービスを含むデータベース・プールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されている |
-override |
GDSカタログをスキップします(GDSカタログが使用できない場合に使用されます)。 |
-pwd |
GSMUSERパスワード。 |
-service service_name_list |
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
実行中のサービスを無効にすることはできません。-override
を指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。
例
データベース・プールREADERFARM内のすべてのデータベースでサービスG_SALES_REPORTを無効にして停止します。
GDSCTL> disable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report -database db1
関連項目:
C.37 enable service
指定したグローバル・サービスを有効にします。
構文
enable service [-gdspool gdspool_name] [-service service_name_list] [-database db_name|[-override -connect conn_str [-pwd password]]]
オプション
表C-39 GDSCTL enable serviceのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-connect conn_str |
データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名。 |
-database db_name |
サービスが配置されているデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、サービスはグローバルで有効になります。 |
-gdspool gdspool_name |
サービスを含むGDSプールを指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、それがデフォルトのgdspoolとして使用されます。 |
-override |
GDSカタログをスキップします(GDSカタログが使用できない場合に使用されます)。 |
-pwd |
GSMUSERパスワード。 |
-service service_name |
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
preferred_all
である場合またはカーディナリティに達していない場合、ENABLE SERVICE
はグローバル・サービスを起動します。
-override
を指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。
例
データベース・プールREADERFARM内のデータベースDB1でサービスG_SALES_REPORTを有効にします。
GDSCTL> enable service -gdspool readerfarm -service g_sales_report -database db1
関連項目:
C.39 export catalog
現在のカタログ構成をローカル・ファイルに保存します。
構文
export catalog [-force] source
オプション
表C-40 GDSCTL export catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-force |
指定しない場合、実行中のGDS操作があるとエクスポートが取り消されます。 |
source |
コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルに保存されます。ファイルがすでに存在している場合は、プロンプトなしに上書きされます。ファイルが書込み不可の場合(たとえば、パスが存在しない場合)、エラーが発生します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
エクスポート前にvalidate catalogコマンドを使用してカタログを検証することをお薦めします。
例
ホーム・ディレクトリにカタログ・バックアップを保存します。
GDSCTL> export catalog /home/user/cat-201307.backup
C.40 help
現在のリリースでサポートされているGDSCTLコマンドのリストを提供します。続けてコマンド名を入力すると、コマンドに関連するヘルプ・ページが返されます。
構文
help [gdsctl_command]
オプション
表C-41 GDSCTL helpのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
GDSCTLコマンド名を入力すると、ヘルプ・ページが返され、構文、オプション、使用上の注意および例が表示されます。 |
C.41 import catalog
export catalogコマンドを使用して作成済の指定したファイルから、カタログ構成をリストアします。
構文
import catalog [-database catalog_db_name]
[-catpwd gsmcatusrpwd]
[-user gsmadminname[/password]]
source
オプション
表C-42 GDSCTL import catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-catpwd gsmcatusrpwd |
GSMCATUSERパスワード。 |
—database catalog_db_name |
カタログを作成するデータベースの接続識別子。 |
source |
コマンドを実行している同じコンピュータ上のファイルの名前。構成は、このファイルからリストアされます。ファイルが読取り不可の場合、エラーが発生します。 |
-user gsmadminname[/password] |
カタログ・データベースにGDS管理者権限を持つユーザーの資格証明。 |
使用上の注意
-database
を指定しない場合、現在のグローバル・サービス・マネージャが関連付けられているGDSカタログが使用されます。インポートされたファイルに見つからないデータベースのクリーンアップを既存のカタログで実行する必要がある場合に、-catpwd
オプションを指定する必要があります。
新しいカタログ・データベースにリストアする場合、create gdscatalogコマンドを使用して最初にカタログを作成する必要があります。
このコマンドを実行するには、GDS管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
インポート後に保留リクエストが存在しない場合にのみ、インポート手順が終了したと考えることができます。configコマンドを使用すると、保留リクエストのリストを取得できます。
例
ホーム・ディレクトリからカタログ・バックアップをロードします。
GDSCTL> import catalog /home/user/cat-201307.backup
C.42 modify catalog
GDSカタログまたはシャード・カタログのプロパティを変更します。
構文
modify catalog [-autovncr {ON | OFF}]
[-oldpwd oldpassword -newpwd newpassword]
[-pwd password -newkeys]
[-agent_password password]
[-agent_port port]
[-region region]
[-recover]
オプション
表C-43 GDSCTL modify catalogのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-agent_password password |
カタログでのリモート・スケジューラ・エージェントのエージェント登録パスワードを指定します。 |
-agent_port port |
使用するXDBのポート番号。NULLの場合および現在の値が設定されていない場合、デフォルトで8080が設定されます。カタログでも実行します。 |
-autovncr {ON | OFF} |
このオプションは、autovncrモードを有効( |
-newkeys |
新しいPKI鍵ペアを生成します。 |
-newpwd newpassword |
|
-oldpwd oldpassword |
|
-pwd password |
|
-recover |
最後の一貫性のある状態へのカタログ・リカバリを実行します。 |
-region region |
データベース、カタログ、シャード、シャードグループまたはグローバル・サービス・マネージャが属するリージョン。 |
使用上の注意
このコマンドを使用するには、グローバル・サービス・マネージャが1つ以上実行され、カタログ・データベースとの接続がすでに確立されている必要があります(connectコマンドを参照してください)。
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
構成の容易さが最も重要な考慮事項である単純なプライベート・ネットワークが存在する環境では、自動VNCRが最適です。GDS構成に参加できるホストについて最高レベルの制御を行うには、自動VNCRを無効化し、各データベース・ホストのIPアドレスをVNCR構成に明示的に追加します。
GSMCATUSER
のパスワードは、セキュリティ上の理由から定期的に更新する必要があります。次のコマンドを使用して、この操作を実行します。
modify catalog -oldpwd oldpassword -newpwd newpassword
このコマンドにより、暗号化された秘密鍵と暗号化文字列がフェッチされ、それらが古いパスワードを使用して復号化され、新しいパスワードで再暗号化されてから再格納されます。
GSMCATUSER
パスワードを変更すると、-newpwd
および-oldpwd
を指定してMODIFY CATALOG
を実行し、カタログのセキュリティ・スキームを更新する必要があります。
PKI鍵は、modify catalog -oldpwd
oldpassword
-newkeys
を使用して定期的に更新する必要があります。このコマンドにより、新しいPKI鍵ペアが生成され、データベースの対応するフィールドが置換されます。
PKI鍵を置換する場合や、カタログ・データベースのOracle Database 12cリリース1 (12.1)からのパッチセット・アップグレードの後には、次のコマンドを実行します。
modify catalog -pwd ** -newkeys
リモート・エージェントの登録の場合、任意でパスワードを指定できます。エージェント登録パスワードがすでに存在する場合、新しいパスワードで上書きされます。GDSCTL CREATE SHARD
コマンドを正常に実行するには、エージェントのパスワードをCREATE SHARDCATALOG
またはMODIFY CATALOG
コマンドで設定する必要があります。
例
カタログ・データベースのautovncrモードを無効にします。
connect gsmadmin@mycloud
GDSCTL> modify catalog -autovcnr off
リモート・スケジューラ・エージェントの登録パスワードを指定します。
connect gsmadmin@mycloud
GDSCTL> modify catalog –agent_password mypass
カタログ・セキュリティ・スキームを更新します。
GDSCTL> modify catalog -autovncr OFF -oldpwd opwd -newpwd npwd -pwd pwd -newkeys
C.43 modify credential
シャード・ジョブを実行するためにリモート・スケジューラ・エージェントで使用される既存の資格証明を変更します。
構文
modify credential -credential credential_name -osaccount account_name -ospassword password [-windows_domain domain_name]
オプション
表C-44 GDSCTL modify credentialのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-credential credential_name |
変更する資格証明の名前を指定します。 |
-osaccount account_name |
リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。 |
-ospassword password |
アカウントの対応するパスワードを指定します。 |
-windows_domain domain_name |
Windowsアカウントを指定した場合、そのアカウントの対応するドメイン名を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、管理コマンドに応じて、シャードされたホスト上でジョブの実行に使用する資格証明を変更します。
指定した資格証明が存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_credという名前の資格証明を変更します。
GDSCTL> modify credential –credential east_region_cred –osaccount agent_user
–ospassword newpass
C.44 modify database
GDSプールのデータベースの構成パラメータ(リージョン、接続識別子、グローバル・サービス・マネージャのパスワード、SCANアドレス、ONSポートなど)を変更します。
構文
modify database -database db_name_list
[-gdspool gdspool_name]
[-shard shard_name]
[-deploy_as PRIMARY|STANDBY]
[-region region_name]
[-pwd password]
[-connect connect_identifier]
[-scan scan_address]
[-ons port]]
[-savename]
[-cpu_threshold cpu]
[-disk_threshold disk]
[-rack rack_id]
[-NETPARAM net_parameter_file | -NETPARAMFILE net_parameter_file]
[-DBPARAM db_parameter | -DBPARAMFILE db_parameter_file]
[-DBTEMPLATE db_template | -DBTEMPLATEFILE db_template_file]
オプション
表C-45 GDSCTL modify databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-cpu_threshold cpu |
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-database dbname_list |
データベース名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-disk_threshold disk |
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
-gdspool gdspool_name |
データベースが属するデータベース・プールを指定します。 |
-ons port |
ONSポートを指定します。 |
-pwd password |
GSMUSERのパスワードを指定します。 |
-region region_name |
データベースが属するリージョンを指定します。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
-scan scan_address |
クラスタのSCANアドレスを指定します。 |
使用上の注意
region
プロパティを指定すると、複数のデータベースを指定できます。
GDSリージョンを除くすべてのパラメータでは、最初にデータベース管理者が適切な変更を行う必要があり、次にmodify database
コマンドを実行してGDSカタログの変更済パラメータを更新する必要があります。または、この目的でsync database (synchronize database)コマンドを使用できます。
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
データベースDB1とDB3のリージョンをEASTに変更します。
GDSCTL> modify database -database db1,db3 -region east
C.45 modify file
後続のGDSCTLコマンドで使用できるカタログのファイルの内容を更新します。
構文
modify file -file file_name -source local_filename
オプション
表C-46 GDSCTL modify fileのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-file file_name |
更新するファイル・オブジェクトの名前を指定します。 |
-source local_filename |
GDSCTLを実行しているマシンに対してローカルのファイルを指定するオペレーティング・システムのファイル名を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、オペレーティング・システム・ファイルの内容をカタログにリロードして、カタログ内の名前付きファイル・オブジェクトを更新します。
指定したファイル・オブジェクトがすでに存在する場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_db_params
という名前のファイルをローカル・ソース・ファイル/tmp/dbca_params.txt
の内容で更新します
GDSCTL> modify file -file east_region_db_params -source /tmp/dbca_params.txt
C.46 modify gdspool
GDSプールの構成パラメータを変更します。
構文
modify gdspool -gdspool gdspool_name_list [-removeuser user_name | -adduser user_name]
オプション
表C-47 GDSCTL modify gdspoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-adduser user_name |
GDSプール管理者のリストに追加するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーにプール管理者ロールを付与します。 |
-gdspool database_pool_list |
GDSプール名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-removeuser user_name |
GDSプール管理者のリストから削除するユーザーを指定します。このオプションは、指定されたユーザーのプール管理者ロールを取り消します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
PETERをプールMYREADERFARMのデータベース・プール管理者のリストに追加します。
GDSCTL> modify gdspool -gdspool myreaderfarm -adduser peter
C.47 modify gsm
グローバル・サービス・マネージャの構成パラメータを変更します。変更は、グローバル・サービス・マネージャの再起動後、有効になります。
構文
modify gsm -gsm gsm_name [-catalog connect_id [-pwd password]] [-region region_name] [-localons ons_port] [-remoteons ons_port] [-endpoint gmsendpoint [-remote_endpoint remote_endpoint]] [-listener listener_port] [-wpwd wallet_password]
オプション
表C-48 GDSCTL modify gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catalog |
Global Data Servicesカタログ・データベースの接続識別子を指定します。ネットワーク・サービス名を指定する場合、それはローカル・ネーミング・メソッドによって、変更されるグローバル・サービス・マネージャがカタログ・データベースに接続できるようにする接続記述子に解決できる必要があります。 |
-endpoint gsmendpoint |
グローバル・サービス・マネージャがクライアント接続リクエストをリスニングするプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-gsm gsm_name |
変更するグローバル・サービス・マネージャの名前を入力します。名前を指定しない場合、セッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)が使用されます。 |
-listener listener_port |
新規リスナー・ポートを指定します。 |
-localons ons_port |
新規ローカルONSポートを指定します。 |
-pwd password |
|
-region region_name |
グローバル・サービス・マネージャが属するリージョンを指定します。 |
-remote_endpoint remote_endpoint |
グローバル・サービス・マネージャがデータベース登録リクエストを受信し、構成内の他のグローバル・サービス・マネージャと通信するために使用するプロトコル・アドレスを指定します。このオプションを使用する場合、指定した値によってデフォルト・エンドポイントがオーバーライドされます。 |
-remoteons ons_port |
新規リモートONSポートを指定します。 |
-wpwd |
グローバル・サービス・マネージャ・ウォレットのパスワードを指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを変更するコンピュータでローカルに実行する必要があります。
-
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャを起動したオペレーティング・システム・ユーザーのみが実行できます。
-
このコマンドを実行すると、GDSCTLはGlobal Data ServicesカタログにGSMCATUSERユーザーとして接続し、GSMCATUSERのパスワードを入力するよう求めます。
例
EASTリージョンに含まれるように、gsm1
という名前のグローバル・サービス・マネージャを変更します。
GDSCTL> modify gsm -gsm gsm1 -region east
C.48 modify region
リージョンの構成パラメータを変更します。
構文
modify region -region region_name_list
[-buddy region_name]
[-weights weight]
オプション
表C-49 GDSCTL modify regionのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-buddy |
バディ・リージョンの名前を指定します。 |
-region region_list |
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-weights weight |
静的RLB配布用に使用されます。形式: name = value,..,name = value |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
バディ・リージョンまたは重みをクリアするには、MODIFY REGION
をコールし、値として空の引用符を指定します。WEIGHTS
を指定した場合、動的なロード・バランシングは静的なロード・バランシングに置換されます(非推奨)。
例
次のように、2つのリージョンEASTとWESTを変更します。
GDSCTL> modify region -region west -buddy east
C.49 modify service
サービスの属性を変更します。
構文
優先データベースまたは使用可能なデータベースをグローバル・サービスに追加する場合:
modify service [-gdspool gdspool_name]
-service service_name
{-preferred db_name_list | -available db_name_list}
グローバル・サービスの属性を変更する場合:
modify service [-gdspool gdspool_name]
-service service_name
[-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY}]
[-region_failover]
[-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY [-failover_primary] |
LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}]
[-lag {lag_value | ANY}]
[-notification {TRUE | FALSE}]
[-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT}]
[-clbgoal {SHORT | LONG}]
[-tafpolicy {BASIC | NONE | PRECONNECT}]
[-policy policy]
[-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION}]
[-failovermethod {NONE | BASIC}]
[-dtp {TRUE | FALSE}]
[-sql_translation_profile stp_name]
[-failoverretry failover_retries]
[-failoverdelay failover_delay]
[-edition edition_name]
[-commit_outcome {TRUE | FALSE}]
[-retention retention_seconds]
[-session_state {DYNAMIC | STATIC}]
[-replay_init_time replay_init_time]]
あるデータベースから別のデータベースにグローバル・サービスを移動する場合:
modify service [-gdspool gdspool_name]
-service service_name
-old_db db_name
-new_db db_name
[-force]
サービスの使用可能なデータベースを優先データベースに変更する場合:
MODIFY SERVICE [-gdspool gdspool_name]
-service service_name
-available db_name_list
-preferred
優先ステータスと使用可能ステータスでデータベースを変更する場合:
modify service [-gdspool gdspool_name]
-service service_name
{-preferred_all |
{-modifyconfig -preferred db_name_list [-available db_name_list]}}
Oracle RACデータベースに固有のグローバル・サービスのプロパティを変更する場合:
modify service [-gdspool gdspool_name] -service service_name -database db_name [-server_pool server_pool_name | {-add_instances|-modify_instances} -preferred inst_list -available inst_list | -drop_instances inst_list -cardinality {UNIFORM | SINGLETON}
オプション
表C-50 GDSCTL modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-add_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] |
特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスのリストを指定します。指定したリストによって、すでに割当て済のインスタンスがオーバーライドされます(存在する場合)。–preferredおよび–availableオプションの使用は任意ですが、これらのうちの少なくとも1つを指定する必要があります。 |
-available db_name_list |
優先データベースが使用できない場合に、サービスが実行される使用可能なデータベースのカンマ区切りリストを指定します。 使用可能なインスタンスのリストは、優先インスタンスのリストと相互に排他である必要があります。
|
-cardinality {UNIFORM | SINGLETON} |
ポリシー管理のOracle RACデータベースで実行されているサービスのカーディナリティ・オプションを指定します。カーディナリティが |
-clbgoal {SHORT | LONG} |
接続時ロード・バランシングの目標の場合: ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合は このオプションのデフォルト値は |
-commit_outcome {TRUE | FALSE} |
トランザクション・ガードを有効化します。 |
-database db_name |
サービスを変更するデータベースの名前を指定します。
|
-dtp {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。これにより、XAアフィニティ用に、一度に1つのみのインスタンスでサービスが提供されるようになります。 |
-drop_instances inst_list |
特定のデータベースの特定のサービスに関する既存の割当て済インスタンスから削除するインスタンスのリストを指定します。指定されたインスタンスのリストは、既存の割当て済リストから削除されます。 |
-edition edition_name |
サービスの初期セッション・エディションを指定します。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 GDSCTLは、指定されたエディション名の妥当性をチェックしません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-failover_primary |
|
-failoverdelay failover_delay |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFでの、フェイルオーバーにおける各インシデントの再接続試行間の時間遅延(秒)。 |
-failovermethod {NONE | BASIC} |
TAFフェイルオーバー・メソッド(下位互換性維持のためのみ)。
|
-failoverretry failover_retries |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFでの、事象が発生した後に接続を試行する回数。 |
-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION} |
フェイルオーバー・タイプを指定します。 Javaのアプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータを |
-force |
このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name |
サービスが属するデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-lag {lag_value | ANY} |
サービスのラグを秒単位で指定します。キーワード
|
-locality {ANYWHERE | LOCAL_ONLY} |
サービス・リージョン・ローカリティ。このオプションを使用しない場合、デフォルト値の |
-modifyconfig |
このオプションを使用して、サービスの優先データベースと使用可能なデータベースの現在のリストを変更することを示します。このオプションを使用すると、優先リストにも使用可能リストにも指定されていないが、以前は割り当てられていたデータベースは、サービスを実行できるデータベースのリストから削除されます。 |
-modify_instances [-preferred comma-delimited-list] [-available comma-delimited-list] |
優先インスタンスと使用可能なインスタンスの指定された 格納済リストにまだ存在しないインスタンスを 格納済リストに存在するインスタンスを 指定されたリストに存在しないが格納済リストにすでに存在するインスタンスは、すべて変更されないまま格納済リストに残ります。 インスタンスは、優先と使用可能の両方に設定することはできず、1つのモードにのみ設定できます。
|
-new_db database_name |
サービスが実行されている新しいデータベースの名前を指定します。
|
-notification {TRUE | FALSE} |
OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効化します。 |
-old_db database_name |
サービスが実行されている古いデータベースの名前を指定します。
|
-policy {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービスの管理ポリシーを指定します。
|
-pdbname pdb_name |
プラガブル・データベース名を指定します。 |
-preferred db_name_list |
サービスが実行される優先データベースのカンマ区切りリストを指定します。データベースを使用可能から優先に変更する場合、 優先インスタンスのリストは、使用可能なインスタンスのリストと相互に排他である必要があります。
|
-preferred_all |
データベース・プール内のすべてのデータベースが優先データベースであることを指定します。新たにプールに追加されるデータベースは、このサービスの優先データベースとして構成されます。 このオプションは、 |
-region_failover |
サービスでリージョン・フェイルオーバーが有効であることを示します。このオプションは、 |
-replay_init_time replay_init_time |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータは時間(秒)を指定し、その時間の経過後はリプレイは開始されません。デフォルト値は300秒です。 |
-retention retention_seconds |
トランザクション・ガードを使用する場合( |
-rlbgoal {SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータを このオプションを使用しない場合、ランタイム・ロード・バランシングの目標のデフォルト値は、 |
-role {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] [-failover_primary] | [LOGICAL_STANDBY] | [SNAPSHOT_STANDBY]} |
このサービスがデータベースで起動するためにデータベースに付与されている必要のあるデータベース・ロールを指定します。これは、Oracle Data Guard Broker構成を含むデータベース・プールにのみ適用されます。 関連項目: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください |
-server_pool server_pool_name |
サービスが属しているGDSプール・データベースのOracle RACサーバー・プールの名前を指定します(ポリシー管理のOracle RACデータベース用)。 |
-service service_name |
グローバル・サービスの名前を指定します。 |
-session_state {DYNAMIC | STATIC} |
アプリケーション・コンティニュイティ向けに、このパラメータはトランザクション型ではないセッションの状態がアプリケーションによって変更されるかどうかを指定します。ほとんどのアプリケーションに値 |
-sql_translation_profile stp_name |
Oracle以外のデータベースからOracleデータベースにアプリケーションを移行したら、このオプションを使用して、追加するサービスのSQL翻訳プロファイルを指定します。 このオプションは、 注意:
関連項目: SQL翻訳の詳細は、Oracle Database SQL翻訳および移行ガイドを参照してください |
-tafpolicy {BASIC | NONE } |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
このコマンドを使用して次のことを行います。
-
サービスの優先リストまたは使用可能リストにデータベースを追加
-
あるデータベースから別のデータベースへサービスを移動
-
使用可能なデータベースを優先データベースに、または優先データベースを使用可能なデータベースに変更
-
サービスの高可用性属性を変更
あるデータベースから別のデータベースにサービスを一時的に移動する場合、relocate serviceコマンドを使用します。
例
データベースDB3をサービスG_SALES_REPORTの優先データベースとしてデータベース・プールMYREADERFARMに追加します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report -preferred db3
データベース・プールMYREADERFARMのサービスG_DAILY_SALES_REPTを変更して、ランタイム・ロード・バランシングの目標をTHROUGHPUTに変更します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_daily_sales_rept -rlbgoal THROUGHPUT
データベース・プールMYREADERFARM内のサービスG_SALES_REPORTをデータベースDB1からDB4に移動します。
GDSCTL> modify service -gdspool myreaderfarm -service g_sales_report -old_db db1 -new_db db4
DB3データベースを、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTの使用可能なデータベースから優先データベースにアップグレードします。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -available db3 -preferred
サービスG_SALES_REPORTに、データベースDB1とDB2が優先データベースとして、データベースDB3が使用可能なデータベースとして現在割り当てられているとします。データベース・プールREADFARM内のサービスSALES_REPORTの優先データベースDB1と使用可能なデータベースDB3を交換し、DB2データベースを削除します。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -modifyconfig -available db3 -preferred db1
ポリシー管理のOracle RACデータベースDB1のSALESPOOLという名前のサーバー・プールでのみ実行されるよう、データベース・プールREADFARM内のサービスG_SALES_REPORTを変更します。
GDSCTL> modify service -gdspool readfarm -service g_sales_report -database db1 -server_pool salespool
特定のデータベースの特定のサービスに関する優先インスタンスおよび使用可能なインスタンスを指定します。
GDSCTL> modify service –gdspool mypool –service mysvc –database mydb –add_instances –preferred inst1,inst2 –available inst3,inst4
関連項目:
C.50 modify shard
シャードの属性を変更します。
構文
modify shard -shard shname_list
[-region region_name]
[-connect connect_identifier]
[-pwd password]
[-scan scan_address [-ons port]]
[-savename]
[-cpu_threshold cpu]
[-disk_threshold disk]
[-destination destination_name]
[-credential credential_name |
[[-osaccount account_name]
[-ospassword password]
[-windows_domain domain_name]]]
オプション
表C-51 GDSCTL modify shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
変更するデータベースの接続記述子にマップされるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-cpu_threshold cpu |
CPU使用率割合のしきい値を指定します。 |
-credential credential_name |
リモート・マシンで使用する資格証明を指定します。ユーザー名およびパスワードを指定し、そこでデータベースの作成が行われます。 |
-destination destination_name |
データベースが作成される実行可能なリモート・エージェントの名前を指定します。 |
-disk_threshold disk |
同期単一ブロック読取りの平均待機時間(ミリ秒単位)を指定します。 |
-ons port |
ONSポートを指定します。 |
-osaccount account_name |
リモート・ジョブに使用されるオペレーティング・システム・アカウントを指定します。 |
-ospassword password |
|
-pwd password |
GSMUSERのパスワードを指定します。 |
-region region_name |
データベースが属するリージョンを指定します。 |
-savename |
このオプションを指定すると、ネット・サービス名にマップされる接続記述子ではなく、 |
-scan scan_address |
クラスタのSCANアドレスを指定します。 |
-shard shname_list |
シャード名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-windows_domain domain_name |
Windowsアカウントが |
使用上の注意
REGION
パラメータは、シャードグループに属するシャードの場合、変更できません。変更はシャードグループ・レベルで実行する必要があります。
DESTINATION
およびCREDENTIAL
パラメータは、シャードがデプロイされていない場合にのみ変更できます。これらのパラメータはデプロイメント・プロセスでのみ意味があり、デプロイメントが正常に終了した後は参照されなくなるためです。
例
GDSCTL> modify shard -shard shard1 -ons 23222
C.51 modify shardgroup
シャードグループの属性を変更します。
構文
modify shardgroup -shardgroup shardgroup_name [-region region_name] [-shardspace shardspace_name] [-repfactor number] [-deploy_as {PRIMARY | STANDBY | ACTIVE_STANDBY}]
オプション
表C-52 GDSCTL modify shardgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardgroup shardgroup_name |
変更するシャードグループの名前を指定します。 |
-region region_name |
シャードグループが存在するリージョンを指定します。 |
-shardspace shardspace_name |
このシャードグループが属するシャード領域を指定します。 |
-repfactor number |
このシャードグループで格納される各データのレプリカの数を指定します。 |
|
新しくデプロイされたデータベースの初期ロール( |
使用上の注意
DEPLOY_AS
以外のすべてのシャードグループの属性は、シャードグループにデプロイ済シャードが含まれていない場合にのみ変更できます。DEPLOY_AS
は、すでにシャードグループに追加されたシャードに影響を与えないため、いつでも変更できます。
例
GROUP1シャードグループを変更して、レプリケーション・ファクタを3に設定します。
GDSCTL> modify SHARDGROUP –SHARDGROUP group1 –REPFACTOR 3
C.52 modify shardspace
シャード領域のパラメータを変更します。
構文
modify shardspace –shardspace shardspace_name [-chunks number] [-protectmode dg_protection_mode]
オプション
表C-53 GDSCTL modify shardspaceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardspace shardspace_name |
変更するシャード領域の名前を指定します。 |
-chunks number |
シャード領域のチャンクの数を指定します。 |
-protectmode dg_protection_mode |
Data Guard保護モード( |
使用上の注意
チャンクの数は、シャード領域にデプロイ済シャードが含まれていない場合にのみ変更できます。
例
6000個のチャンクを含むように、GOLDシャード領域を変更します。
GDSCTL> modify shardspace –shardspace gold –chunks 6000
C.53 move chunk
示されたセットのチャンクを、あるシャードから別のシャードまたは複数のシャードに移動します。
構文
move chunk -chunk {chunk_id_list | ALL} -source shard_name [-target shard_name] [-timeout] [-verbose]
オプション
表C-54 GDSCTL move chunkのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-chunk {chunk_id_list | ALL} |
チャンクIDのカンマ区切りリストを指定します。
|
-source shard_name |
ソース・シャードの名前を指定します。 |
-target shard_name |
ターゲット・シャードの名前を指定します。 |
-timeout |
FANがクライアントに送信されるときとチャンクが読取り専用モードにまたは停止になるときの間隔に接続保存タイムアウトを指定します。 |
-verbose |
詳細出力モードを有効にします。 |
使用上の注意
このコマンドは、システム管理のシャード方法でのみ使用できます。
チャンクは、異なるシャードグループに属するシャード間で移動できません。
-chunk ALL
を-target
オプションなしで指定した場合、すべてのチャンクがソース・シャードから削除され、残りのシャードすべてにラウンドロビン形式で分散されます。
例
チャンク3および4をSALE1からSALE3に移動します。
GDSCTL> move chunk -chunk 3,4 –source sale1 –target sale3
sale1のすべてのチャンクを移動し、残りのシャードに均等に分散します。
GDSCTL> move chunk -chunk ALL -source sale1
C.55 recover shard
指定したシャード(データベース)上ですべてのDDL文を実行します。以前にエラーで実行された文から開始します。このコマンドは、データベース管理者がシャードの問題を修正した後でスキップしたすべてのDDLの変更を実行するためのものです。
構文
recover shard -gdspool pool
-shard shard_name
[-skip_first|-ignore_first]
[-full]
オプション
表C-55 GDSCTL recover shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-full |
完全リカバリ・モード。 |
-gdspool pool |
GDSプールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、これがデフォルトで使用されます。 |
-ignore_first |
最初に失敗したDDL文を廃止します。 |
-shard shard_name |
シャードの名前。 |
-skip_first |
最初に失敗したDDL文をスキップします。 |
使用上の注意
SKIP_FIRST
を使用してDDLをスキップします。通常、データベース管理者が手動で修正した後に、これが必要になります。たとえば、CREATE TABLE
文が領域不足のために失敗した場合、データベース管理者はこの問題を修正し、CREATE TABLE
を再実行します。RECOVER SHARD
でORA-39151 (表が存在する)を回避するには、データベース管理者は-SKIP_FIRST
を指定する必要があります。
IGNORE_FIRST
を使用して、廃止として最初のDDLをマークします。間違ったDDL文が指定されてすべてのシャードで失敗した場合に、これが必要です。このような場合、廃止としてこれをマークする必要があります。FULL
モードでは、完全なリカバリが実行されます。これには、DDL操作、失敗したチャンク移行、表領域設定の再構築、データベース・パラメータが含まれます。
例
シャードshd1をリカバリします。
GDSCTL> recover shard -shard shd1
C.56 relocate service
あるデータベースでサービスを停止し、別のデータベースでサービスを起動します。
構文
relocate service [-gdspool gdspool_name
]
-service service_name
-old_db db_name
-new_db db_name
[-force]
[-override [-oldpwd oldpassword] [-newpwd newpassword]]
オプション
表C-56 GDSCTL relocate serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-force |
このオプションを使用する場合、サービスが移動されるとすべてのセッションが切断され、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name |
サービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-new_db db_name |
サービスの移動先のデータベースの名前を指定します。 |
-newpwd newpassword |
サービスが再配置されるデータベース(ターゲット・データベース)のGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-old_db db_name |
サービスが現在配置されているデータベースの名前を指定します。 |
-oldpwd oldpassword |
ソース・データベースまたはサービスが現在配置されているデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-service service_name |
再配置するグローバル・サービスの名前を指定します。 |
使用上の注意
modify serviceコマンドを使用してサービスの場所を変更する場合とは異なり、このコマンドは基礎をなす構成を変更しません。このコマンドはサービスを一時的に再配置し、別のデータベースで実行します。
-force
を指定しない場合、グローバル・サービスがコマンドの実行の前に、新しいデータベース上で実行するのではなく、古いデータベースで起動されている必要があります。-force
を指定しないと、このグローバル・サービスにすでに接続しているセッションは接続状態を保ちますが、新しいセッションを確立することはできません。
-override
を指定した場合、GDSカタログにアクセスしないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。
以前に-preferred_all
オプションで構成されたサービスにこのコマンドを使用しようとすると、GDSCTLからエラーが返されます。
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
READFARMデータベース・プール内のサービスSALES_REPORTをDB2データベースからDB3データベースに再配置します。
GDSCTL> relocate service -gdspool readfarm -service sales_report -old_db db1
-new_db db3
C.57 remove brokerconfig
GDSプールからOracle Data Guard Broker構成を削除します。
構文
remove brokerconfig [-gdspool gdspool_name
]
オプション
表C-57 GDSCTL remove brokerconfigのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name |
Oracle Data Guard Broker構成を削除するGDSプールを指定します(必須ではなく、指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトで使用されます)。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
GDSプールにData Guard Broker構成が含まれない場合、エラーが返されます。
例
Oracle Data Guard Broker構成をデータベース・プールMYDGPOOLから削除します。
GDSCTL> remove brokerconfig -gdspool myreaderfarm
C.58 remove credential
既存の資格証明を削除します。
構文
remove credential -credential credential_name
オプション
表C-58 GDSCTL remove credentialのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-credential credential_name |
削除する資格証明の名前を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、既存の資格証明を削除します。資格証明が削除されると、カタログは管理コマンドに応じてシャードされたホスト上でジョブを実行できなくなります。
指定した資格証明が存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_credという名前の資格証明を削除します。
GDSCTL> remove credential –credential east_region_cred
C.59 remove database
データベースをGDSプールから削除します。
構文
remove database [-gdspool gdspool_name] {-all | -database db_name_list} [-force]
オプション
表C-59 GDSCTL remove databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-all |
データベース・プール内のすべてのデータベースを削除します。 |
-database db_name_list |
データベース・プールから削除するデータベース名のカンマ区切りリストを指定します。 Oracle Data Guard Broker構成を介して追加されたデータベースは指定できません。これらのデータベースを削除するには、Oracle Data Guardを使用する必要があります。 |
-gdspool gdspool_name |
GDSプール名を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、これがデフォルトで使用されます。 |
-force |
データベースが使用できない場合でも、カタログからデータベースを削除します。 このオプションを使用すると、グローバル・サービスがデータベースから削除されないことがあります。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
プールにすでにData Guard Broker構成が含まれている場合、DGMGRLを使用してデータベースを削除する必要があるため、エラーが返されます。
Oracle Shardingでは、アンデプロイされたデータベースのみを削除できます。データベースがオフラインまたはアクセスできない場合、最初に-force
オプションを使用してこれをアンデプロイしてから、-force
オプションを使用して削除する必要があります。
例
データベースDB1をグローバル・サービス管理構成から削除します。
GDSCTL> remove database -database db1 -gdspool pool1
C.60 remove file
カタログから既存のファイル・オブジェクトを削除します。
構文
remove file -file file_name
オプション
表C-60 GDSCTL remove fileのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-file file_name |
カタログから削除するファイル・オブジェクトの名前を指定します。 |
使用上の注意
指定したファイル・オブジェクトが存在しない場合、このコマンドはエラーを返します。
例
east_region_db_params
という名前のファイルを削除します。
GDSCTL> modify file -file east_region_db_params
C.61 remove gdspool
GDSプールを現在の構成から削除します。
構文
remove gdspool -gdspool gdspool_name_list
オプション
表C-61 GDSCTL remove gdspoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name_list |
GDSプール名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
GDSプールtempreadersおよびmyfarmをGlobal Data Servicesフレームワークから削除します。
GDSCTL> remove gdspool -gdspool tempreaders,myfarm
C.62 remove gsm
グローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。
構文
remove gsm [-gsm gsm_name
]
オプション
表C-62 GDSCTL remove gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
削除するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、現在のグローバル・サービス・マネージャが削除されます。 |
使用上の注意
グローバル・サービス・マネージャを削除するには、1つ以上のグローバル・サービス・マネージャが実行されていてGlobal Data Servicesデータベースのクリーンアップを行う必要があります。Global Data Services構成内のグローバル・サービス・マネージャが1つのみの場合、削除するにはそれが実行されている必要があります。
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
gsm5という名前のグローバル・サービス・マネージャを構成から削除します。
GDSCTL> remove gsm -gsm gsm5
C.63 remove invitednode (remove invitedsubnet)
ホスト・アドレス情報をGlobal Data Servicesカタログ内の登録用有効ノード・チェック(VNCR)リストから削除します。このコマンドは、指定済の許可されたノードまたは別名に対応するすべての許可されたノードを削除します。
構文
remove invitednode {[-group group_name]|vncr_id}
オプション
表C-63 GDSCTL remove invitednode (remove invitedsubnet)のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-group group_name |
VNCRのグループを定義する別名を指定します。この別名は、許可されたノードに関連する他のコマンドで参照されます。 |
vncr_id |
ホスト・アドレス情報。サーバーのIPv4またはIPv6アドレス、ホスト名、ネットマスクまたは他の識別子です。ホスト・アドレス情報には、空白を含めることはできません。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
許可されたノード194.66.82.32をカタログから削除します。
GDSCTL> remove invitednode 194.66.82.32
VNCR別名グループEAST_SRVをカタログから削除します。
GDSCTL> remove invitednode -group east_srv
C.64 remove region
指定されたリージョンをグローバル・サービス管理フレームワークから削除します。
構文
remove region -region region_list
オプション
表C-64 GDSCTL remove regionのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-region region_list |
リージョン名のカンマ区切りリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してGlobal Data Services管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
SOUTHという名前のリージョンを構成から削除します。
GDSCTL> remove region -region south
C.65 remove service
サービスをデータベース・プールから削除します。
構文
remove service [-gdspool gdspool_name
]
-service service_name
オプション
表C-65 GDSCTL remove serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gdspool gdspool_name |
サービスを削除するGDSプールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-service service_name |
削除するサービスの名前を指定します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります
例
サービスsales_report
をデータベース・プールMYREADERFARMから削除します。
GDSCTL> remove service -gdspool myreaderfarm -service sales_report
関連項目:
C.66 remove shard
1つ以上のシャードをシャードされたデータベースから削除します。
構文
remove shard {-shard {shard_name_list | ALL} | -shardspace shardspace_list | -shardgroup shardgroup_list} [-force]
オプション
表C-66 GDSCTL remove shardのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shard {shard_name_list | ALL} |
削除するシャード名のカンマ区切りリストを指定するか、 |
-shardspace shardspace_list |
すべてのシャードを削除するシャード領域の名前のカンマ区切りリストを指定します。 |
-shardgroupshardgroup_list |
すべてのシャードを削除するシャードグループの名前のカンマ区切りリストを指定します。 |
-force |
シャードにアクセスできない、またはチャンクが含まれている場合(あるいはその両方の場合)でも、指定したシャードを1つ以上削除します。特定の範囲のデータについて、レプリカの数が少なくなったり、完全に利用できなくなる可能性があります。 警告: シャードの削除前に、チャンクは移動されません。データが失われる可能性があるためです。 警告: シャードの強制削除を行うと、強制的に削除されるシャードのレプリカであるすべてのシャードも削除されます。 |
例
シャードグループGROUP1からシャードを削除します。
GDSCTL> remove shard –shardgroup group1
C.67 remove shardgroup
シャードグループをシャード・カタログから削除します。
構文
remove shardgroup -shardgroup shardgroup_name
オプション
表C-67 GDSCTL remove shardgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardgroupshardgroup_name |
削除するシャードグループの名前を指定します。 |
使用上の注意
シャードが含まれていないシャードグループのみを削除できます。
例
GROUP1シャードグループを削除します。
GDSCTL> remove shardgroup –shardgroup group1
C.68 remove shardspace
シャード領域をシャード・カタログから削除します。
構文
remove shardspace -shardspace shardspace_name
オプション
表C-68 GDSCTL remove shardspaceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-shardspace shardspace_name |
削除するシャード領域の名前を指定します。 |
使用上の注意
シャードまたはシャードグループが含まれていないシャード領域のみを削除できます。
例
GOLDシャード領域を削除します。
GDSCTL> remove shardspace –shardspace gold
C.69 services
指定されたグローバル・サービス・マネージャに登録されているサービスに関する情報を取得します。
構文
[status service | services] [-gsm gsm_name]
[-service service_name]
[-raw | -verbose | -support]
オプション
表C-69 GDSCTL servicesのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。 |
-service service_name |
完全修飾サービス名を指定します。サービス名を指定しない場合、グローバル・サービス・マネージャに登録されているすべてのサービスに関する情報が取得されます。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
-verbose |
詳細出力モードを有効にします。 |
使用上の注意
このコマンドは、サービス情報を取得するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
-service
を指定しない場合、すべてのグローバル・サービスの情報が表示されます。
例
グローバル・サービス・マネージャmygsm
に登録されているサービスに関する情報を表示します。
GDSCTL> services -gsm mygsm
gdsctl services
コマンドは、次のような出力を返します。
GDSCTL>services -gsm mygsm Service "localsvc.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: LOCALPREF Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready. Service "sales_report1.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: LOCALONLY Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready. Service "sales_report2.dbpoolora.oradbcloud" has 2 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "dbpoolora%1", name: "gdscat", db: "gdscat", region: "regionora", status: ready. Instance "dbpoolora%11", name: "gdscat2", db: "gdscat2", region: "regionora", status: ready.
注意:
アフィニティ値は、サービス・ローカリティがlocal_only
として定義されている場合はLOCALONLY
、サービス・ローカリティがlocal_only
として定義され、region_failover
オプションが有効な場合はLOCALPREF
、サービス・ローカリティがanywhere
として定義されている場合はANYWHERE
です。
mthly_report
サービスのステータスを表示します。
GDSCTL>services -service mthly_report.sales.oradbcloud
次のような出力が返されます。
Service "mthly_report.sales.oradbcloud" has 1 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "sales%1", name: "debug", db: "debug", region: "eastcoast", status: ready.
C.70 set gsm
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャを設定します。
このコマンドは、後続のコマンドに適用されるグローバル・サービス・マネージャを設定します。指定されたグローバル・サービス・マネージャ名は、gsm.ora
構成ファイルで解決されます。
構文
set gsm -gsm gsm_name
オプション
表C-70 GDSCTL set gsmのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
現在のセッションで使用されるグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLは、デフォルト・グローバル・サービス・マネージャ名 |
使用上の注意
このコマンドは、現在のセッションに対して設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
現在のセッションのグローバル・サービス・マネージャをgsm1
に設定します。
GDSCTL> set gsm -gsm gsm1
C.71 set inbound_connect_level
INBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。
構文
set inbound_connect_level [-gsm gsm_name]
timeout_value
オプション
表C-71 GDSCTL set inbound_connect_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
timeout_value |
接続タイムアウト値を秒単位で指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
INBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。 -
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
60秒でタイムアウトするようmygsm
のINBOUND_CONNECT_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。
GDSCLTL> set inbound_connect_level -gsm mygsm 60
C.72 set inbound_connect_timeout
INBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。
構文
set inbound_connect_timeout timeout_value
[-gsm gsm_name]
[-save_config | -config_only]
オプション
表C-72 GDSCTL set inbound_connect_timeoutのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-config_only |
実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。 |
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
-save_config |
構成の変更をGSM.ORAに格納します。 |
timeout_value |
接続タイムアウト値を秒単位で指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
INBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります -
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
-
デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。
例
60秒でタイムアウトするようmygsm
のINBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。
GDSCLTL> set inbound_connect_timeout -gsm mygsm 60
C.73 set log_level
特定のグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのログ・レベルを設定します。
構文
set log_level [-gsm gsm_name] log_level
オプション
表C-73 GDSCTL set log_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。 |
log_level |
ログに書き込む詳細レベルを指定します。有効な値はONまたはOFFです。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、リスナーのログ・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
グローバル・サービス・マネージャmygsm
のロギングをオンに設定します。
GDSCTL> set log_level -gsm mygsm ON
C.74 set log_status
LOG_STATUS
リスナー・パラメータを設定します。
構文
set log_status ON|OFF
[-gsm gsm_name
]
[-save_config | -config_only]
オプション
表C-74 GDSCTL set log_statusのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
ON|OFF |
リスナーのロギングをオンまたはオフに切り替えます。 |
-config_only |
実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。 |
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
-save_config |
構成の変更をGSM.ORAに格納します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
LOG_STATUS
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります -
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
-
デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。
例
LOG_STATUS
リスナー・パラメータをオンに設定します。
GDSCLTL> set log_status on -save_config
C.75 set outbound_connect_level
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。
構文
set outbound_connect_level [-gsm gsm_name]
timeout_value
オプション
表C-75 GDSCTL set outbound_connect_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。 |
timeout_value |
接続タイムアウト値を指定します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、リスナーのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
すべてのアウトバウンド接続のタイムアウト値を設定します。
GDSCTL> set outbound_connect_level 60
C.76 set outbound_connect_timeout
OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。
構文
set outbound_connect_timeout timeout_value
[-gsm gsm_name
]
[-save_config | -config_only]
オプション
表C-76 GDSCTL set outbound_connect_timeoutのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
timeout_value |
接続タイムアウト値を秒単位で指定します。 |
-config_only |
実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。 |
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
-save_config |
構成の変更をGSM.ORAに格納します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
OUTBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります -
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
-
デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。
例
60秒でタイムアウトするようmygsm
のOUTBOUND_CONNECT_TIMEOUT
リスナー・パラメータを設定します。
GDSCLTL> set outbound_connect_timeout -gsm mygsm 60
C.77 set trace_level
指定されたグローバル・サービス・マネージャに関連付けられているリスナーのトレース・レベルを設定します。
構文
set trace_level [-gsmgsm_name
]trace_level
オプション
表C-77 GDSCTL set trace_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
trace_level |
グローバル・サービス・マネージャ・リスナーのトレース・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです
|
使用上の注意
-
このコマンドは、リスナーのトレース・レベルを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
例
mygsm
に関連付けられているすべてのリスナーのトレース・レベルをADMINに設定します。
GDSCTL> set trace_level -gsm mygsm ADMIN
C.78 set trc_level
TRC_LEVEL
リスナー・パラメータを設定します。
構文
set trc_level trace_level
[-gsm gsm_name
]
[-save_config | -config_only]
オプション
表C-78 GDSCTL set trc_levelのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
trace_level |
グローバル・サービス・マネージャ・リスナーのトレース・レベルを指定します。有効な値は次のとおりです USER: ユーザーが発生させたエラー状態を識別するトレースを提供します ADMIN: インストール固有の問題を識別するトレースを提供します SUPPORT: Oracleサポート・サービス向けのトラブルシューティング情報を含むトレースを提供します OFF: トレースを提供しません |
-config_only |
実行中のグローバル・サービス・マネージャ・インスタンスに接続せずに、GSM.ORAのみを更新します。 |
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
-save_config |
構成の変更をGSM.ORAに格納します。 |
使用上の注意
-
このコマンドは、
LOG_STATUS
リスナー・パラメータを設定するグローバル・サービス・マネージャが配置されているホストで実行する必要があります -
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動したユーザーの権限を持っている必要があります。
-
デフォルトでは、グローバル・サービス・マネージャが停止するまで、パラメータ値の変更は有効なままです。
例
TRC_LEVEL
リスナー・パラメータをSUPPORTに設定します。
GDSCLTL> set trc_level support
C.79 show ddl
DDL文の実行ステータスを表示します。
構文
show ddl {[-ddl ddl_id] [-count cnt] | [-failed_only]} [-support]
オプション
表C-79 GDSCTL show ddlのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-count cnt |
表示するエントリの最大数。 |
-ddl ddl_id |
DDL数値識別子。 |
-failed_only |
このオプションを使用して、エラーが発生した文のみを表示します。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
使用上の注意
-DDL
と-COUNT
の両方を指定しない場合、コマンドは最後の10個のDDL文のみを返します。
-DDL
を指定して、-COUNT
を指定しない場合、コマンドはDDL文の詳細情報を返します。-COUNT
オプションは、表示するDDLの最大数を定義します。
例
GDSCTL> show ddl -count 20
注意:
show ddl
コマンドの出力は切り捨てられることがあります。出力内容の完全なテキストを表示するには、カタログでSELECT ddl_text FROM gsmadmin_internal.ddl_requests
を実行します。
C.80 split chunk
同じ数のレコードを使用して指定した各チャンクを2つのチャンクに分割します。分割後、チャンクは同じシャードに残ります。
構文
split chunk -chunk chunk_id_list
[-shardspace shard_space_list]
オプション
表C-80 GDSCTL split chunkのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-chunk chunk_id_list |
数値チャンク識別子のカンマ区切りリストを指定します。 |
-shardspace shard_space_list |
指定したチャンクを分割するシャード領域のリストを指定します。 |
使用上の注意
このコマンドは、システム管理のシャーディングでのみ使用できます。
チャンクのマージはサポートされていません。
例
チャンク3、4および5を分割します。
GDSCTL> split chunk -chunk 3,4,5
C.81 sql
シャードされたデータベースに対してSQL文またはPL/SQLストアド・プロシージャを実行します。
構文
sql "sql_statement"
オプション
表C-81 GDSCTL sqlのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
sql_statement |
実行するSQL文またはPL/SQLプロシージャを入力します。実行するSQL文の後にはセミコロン(;)を付けません。 |
使用上の注意
このコマンドは、シャードされたGDSプールに対してのみ実行できます。文がGDSカタログ・データベースで実行され、プールのすべてのシャードにブロードキャストされます。GDS構成ではシャードされたプールは1つしか存在できないため、カタログ・データベースで実行されるすべてのSQL文がこのプールに適用されます(存在する場合)。
カタログ・データベースにこのコマンドで作成されたデータベース・オブジェクトは、シャードされたデータベースのスキーマとして使用され、ユーザー・データを格納するためのものではありません。唯一の例外は、すべてのシャードで複製された表(参照表)です。カタログ・データベースのデータが移入されます。
SELECT文はパラメータとして許可されません。
実行するSQL文またはPL/SQLストアド・プロシージャは、二重引用符に入れる必要があります。
GDSCTLがPL/SQLに渡す文字列にファイル名が含まれている場合、ファイル名は一重引用符で囲む必要があります。
実行するSQL文の後にはセミコロン(;)を付けません。
例
gdsctl sql
コマンドを使用します。
GDSCTL> sql “CREATE TABLESPACE SET ts1 IN SHARDGROUP sgr1"
C.82 start gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャを起動します。
構文
start gsm [-gsm gsm_name
]
オプション
表C-82 GDSCTL start gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
起動するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
使用上の注意
-
GDSCTLは、起動するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
グローバル・サービス・マネージャgsm1
をローカル・ホストで起動します。
GDSCTL> start gsm -gsm gsm1
C.83 start observer
特定のサービスを起動します。
構文
start observer -database db_name
[-timeout seconds]
オプション
表C-83 GDSCTL start observerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name |
データベースの名前。 |
-timeout seconds |
グローバル・サービス・マネージャ・リクエスト・タイムアウト(秒)。 |
使用上の注意
TIMEOUT
(デフォルトは15)は、グローバル・サービス・マネージャによるリクエストの受信とオブザーバの起動の間隔の時間を表します。グローバル・サービス・マネージャ・サーバーがオブザーバを起動する際の適切なリージョンを選択するための自動ルールについては、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。グローバル・サービス・マネージャ・サーバーがこのリージョンで実行されていない場合、オブザーバは起動されません。
例
GDSCTL> start observer -database mydb
C.84 start service
特定のサービスを起動します。
構文
start service [-gdspool gdspool_name] -service service_name [{-database db_name | -override [-pwd password] -connect connect_identifier}]
オプション
表C-84 GDSCTL start serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name |
サービスを起動するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、すべての優先データベースでサービスを起動します。 |
-connect connect_identifier |
接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-gdspool gdspool_name |
起動するサービスが配置されているデータベース・プールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-pwd password |
指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-service service_name |
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを起動します。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
管理者管理データベースで実行されるサービスを起動する前に、データベースがサービスを実行するインスタンスを指定するように変更する必要があります。modify service
コマンドの-modify_instances
パラメータを参照してください。
例
READERFARM
データベース・プールに配置されているサービスSALES_REPORT
を起動します。
GDSCTL> start service -gdspool readerfarm -service sales_report
C.85 status
グローバル・サービス・マネージャの実行ステータスおよびランタイム情報を表示します。
構文
status [-gsm gsm_name] [-raw|-verbose|-support]
オプション
表C-85 GDSCTL statusのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加情報が表示されます。 |
-verbose |
詳細モードを有効にします。 |
例
GDSCTL> status
このコマンドは、次のような出力を返します。
Alias MYGSM
Version 12.1.0.0.2
Start Date 03-JUL-2012 16:48:54
Trace Level support
Listener Log File /u01/ORACLE/mygsm/alert/log.xml
Listener Trace File /u01/ORACLE/mygsm/trace/ora_14816_47568108067776.trc
Endpoint summary (ADDRESS=(HOST=mymv.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
GSMOCI Version 0.1.8
Mastership Y
Connected to GDS catalog Y
Process Id 14818
Number of reconnections 0
Pending tasks. Total 0
Tasks in process. Total 0
Regional Mastership TRUE
Total messages published 28599
Time Zone -07:00
Orphaned Buddy Regions:
None
GDS region regionora
C.86 status database
登録情報、サービスなど、データベースのランタイム・ステータスを表示します。
構文
{status database | databases} [-gsm gsm_name] [-database db_name] [-gdspool gdspool_name] [-raw | -support | -verbose]
オプション
表C-86 GDSCTL statusのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name |
ステータスをチェックするデータベースの名前を指定します |
-gdspool gdspool_name |
データベース・プールの名前を指定します。指定せず、ユーザーにアクセス権が付与されているgdspoolが1つのみの場合、それがデフォルトのgdspoolとして使用されます。 |
-gsm gsm_name |
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
-verbose |
詳細出力モードを有効にします。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
このコマンドは、グローバル・サービス・マネージャがローカルに起動している必要があります。-gsm
をSTATUS DATABASE
に指定しない場合、現在接続しているグローバル・サービス・マネージャ名がデフォルトで使用されます。
例
すべてのデータベースのステータスを表示します。
GDSCTL> status database
gdsctl status database
コマンドは、次のような出力を返します。
Database: "dbcat1" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%11 Database: "dbcat2" Registered: Y State: Ok ONS: N. Role: PRIMARY Instances: 1 Region: east Service: "sales_svc2" Globally started: N Started: N Scan: Y Enabled: Y Preferred: Y Service: "sales_svc1" Globally started: Y Started: Y Scan: N Enabled: Y Preferred: Y Registered instances: sales%1
C.87 status gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャのステータスを表示します。
構文
status (gsm)? [-gsm gsm_name]
[-raw | -verbose | -support]
オプション
表C-87 GDSCTL status gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
チェックするグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
指定した場合、GDSCTL出力がRAW非解析形式で表示されます。 |
-support |
指定した場合、GDSCTL出力に追加のサポート情報が表示されます。 |
-verbose |
詳細出力モードを有効にします。 |
使用上の注意
GDSCTLは、ステータスを表示するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャのステータスを表示するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
mygsm
のステータスを表示します。
GDSCTL> status gsm -gsm mygsm
gdsctl status gsm
コマンドは、次のような出力を返します。
Alias MYGSM
Version 12.1.0.0.2
Start Date 03-JUL-2012 16:48:54
Trace Level support
Listener Log File /u01/ORACLE/mygsm/alert/log.xml
Listener Trace File /u01/ORACLE/mygsm/trace/ora_14816_47568108067776.trc
Endpoint summary (ADDRESS=(HOST=mymv.us.hq.com)(PORT=1523)(PROTOCOL=tcp))
GSMOCI Version 0.1.8
Mastership Y
Connected to GDS catalog Y
Process Id 14818
Number of reconnections 0
Pending tasks. Total 0
Tasks in process. Total 0
Regional Mastership TRUE
Total messages published 28599
Time Zone -07:00
Orphaned Buddy Regions:
None
GDS region regionora
C.88 status service
特定のサービスのステータスを表示します。
構文
{status service | services} [-gsm gsm_name] [-service service_name] [{-raw|-verbose|-support}]
オプション
表C-88 GDSCTL status serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
グローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(GDSCTL |
-raw |
Oracle内部コンポーネントで使用されます。 |
-service service_name |
グローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。サービスを指定しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスのステータスを表示します。 |
-support |
ロード・バランシングに関する詳細情報を表示します。 |
-verbose |
ロード・バランシングに関連する追加情報を表示します。 |
使用上の注意
例
サービスsales_report1.sales.oradbcloud
のステータスを表示します。
GDSCTL>status service -service sales_report1.sales.oradbcloud
gdsctl status service
コマンドは、次のような出力を返します。
Service "sales_report1.sales.oradbcloud" has 3 instance(s). Affinity: ANYWHERE Instance "sales%1", name: "dbcat2", db: "dbcat2", region: "east", status: ready. Instance "sales%11", name: "dbcat1", db: "dbcat1", region: "west", status: ready. Instance "sales%31", name: "dbcat3", db: "dbcat3", region: "east", status: ready.
C.89 stop gsm
特定のグローバル・サービス・マネージャを停止します。
構文
stop gsm [-gsm gsm_name
]
オプション
表C-89 GDSCTL stop gsmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-gsm gsm_name |
停止するグローバル・サービス・マネージャの名前を指定します。特定のグローバル・サービス・マネージャを指定しない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
使用上の注意
-
GDSCTLは、停止するグローバル・サービス・マネージャが配置されているのと同じホストで実行する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、グローバル・サービス・マネージャを起動するコンピュータでオペレーティング・システム権限を持っている必要があります。
例
ローカル・ホストのグローバル・サービス・マネージャgsm1
を停止します。
GDSCTL> stop gsm -gsm gsm1
C.90 stop service
指定したグローバル・サービスを停止します。
構文
stop service [-gdspool gdspool_name]
[-service service_name_list]
[{-database db_name |
-override -connect connect_identifier [-pwd password]}]
[-force]
[-drain_timeout time]
[-stop_option {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL}]
オプション
表C-90 GDSCTL stop serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-connect connect_identifier |
データベース(またはシャード)の接続記述子に解決されるOracle Net接続記述子またはネット・サービス名を指定します。 |
-database db_name |
サービスを停止するデータベースの名前を指定します。このオプションを指定しない場合、GDSCTLは、サービスが現在実行されているすべてのデータベースでサービスを停止します。 |
-drain_timeout |
排出時間を秒単位で設定します。 |
-force |
このオプションを使用する場合、GDSCTLは、サービスが停止されるとすべてのセッションを切断し、サービスを使用するセッションは(場合によっては異なるインスタンスに)再接続する必要があります。 このオプションを使用しない場合、このサービスを使用してデータベースに接続されているセッションは接続されたままになりますが、サービスに新しいセッションを確立することはできません。 |
-gdspool gdspool_name |
停止するサービスが配置されているGDSプールの名前を指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、そのGDSプールがデフォルトのGDSプールとして使用されます。 |
-override |
このオプションを使用すると、グローバル・サービス・マネージャ・カタログを更新せずにコマンドが実行されます。カタログ・データベースが使用できない場合にこのオプションを使用できます。 通常の操作では、このオプションを使用しないでください。 |
-pwd password |
指定されたデータベースのGSMUSERのパスワードを指定します。 |
-service service_name |
停止するグローバル・サービス名のカンマ区切りリストを指定します。このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、データベース・プール内のすべてのサービスを停止します。 |
-stop_option |
デフォルトの停止オプションを |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
-service
を指定しない場合、GDSプールのすべてのグローバル・サービスが停止されます。
-database
を指定しない場合、すべてのデータベースでグローバル・サービスが停止されます。
-force
を指定した場合、すべてのセッションが切断されるため、グローバル・サービスを使用するセッションは(場合によっては別のインスタンスに)再接続する必要があります。-force
を指定しないと、このグローバル・サービスにすでに接続しているセッションは接続状態を保ちますが、新しいセッションをグローバル・サービスに対して確立することはできません。
-override
を指定した場合、GDSカタログに接続しないでコマンドが実行されます。GDSカタログを使用できない場合、このオプションを使用します。通常操作時の使用にはお薦めしません。
例
データベース・プールREADERFARM
内のすべてのデータベースでサービスSALES_REPORT
を停止します。
GDSCTL> stop service -gdspool readerfarm -service sales_report
関連項目:
C.91 sync brokerconfig (synchronize brokerconfig)
グローバル・サービス・マネージャ内のOracle Data Guard Broker構成とデータベース・プール内の構成の同期をとります。synchronize brokerconfig
コマンドのオプションと使用方法も同様です。
構文
sync[hronize] brokerconfig [-gdspoolgdspool_name
] [-databasedb_name
]
オプション
表C-91 GDSCTL sync brokerconfigのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database db_name |
参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。 このオプションを使用しない場合、GDSCTLは、プライマリ・データベースを参照データベースとして使用します。Oracle Data Guard Broker構成内にプライマリ・データベースがない場合、GDSCTLはプールの任意のデータベースを参照データベースとして使用します。 |
-gdspool gdspool_name |
Oracle Data Guard Broker構成が属するデータベース・プールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与された 指定されたデータベース・プールにOracle Data Guard Broker構成が含まれていない場合、GDSCTLからエラーが返されます。 |
使用上の注意
このコマンドを実行する前に、connectコマンドを使用してプール管理者権限を持つユーザーとしてカタログ・データベースに接続する必要があります。
例
データベース・プールMYREADERFARM
のOracle Data Guard Broker構成をGlobal Data Servicesカタログに格納されている構成と同期化します。
GDSCTL> sync brokerconfig -gdspool myreaderfarm
C.92 sync database (synchronize database)
グローバル・サービスの属性およびGDSプール・データベースのGDS関連パラメータをGDSカタログの内容と同期化します。synchronize database
コマンドのオプションと使用方法も同様です。
構文
sync[hronize] database [-gdspool gdspool_name] [-database database_name]
オプション
表C-92 GDSCTL sync databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-database database_name |
参照データベースとして使用し、構成を問い合せるデータベース・プール内のデータベースの名前を指定します。 |
-gdspool gdspool_name |
データベースが属するGDSプールを指定します。指定しない場合、ユーザーにアクセス権が付与されたGDSプールが1つのみであれば、それがデフォルトのGDSプールとして使用されます。 |
使用上の注意
-
データベースにGDSリージョンが割り当てられていない場合、エラーが返されます。
-
GDSプールが指定されており、データベース・オプションが指定されていない場合、プール内の各データベースが同期化されます。
例
デフォルト・データベース・プールのデータベースをデータベースmydb
と同期化します。
GDSCTL> sync database -database mydb
C.93 validate catalog
Global Data Servicesカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびプール・データベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。
構文
validate [catalog] [-gsm gsm_name] [ {-config | -database db_name} ] [-catpwd cpwd] [-dbpwd dpwd]
オプション
表C-93 GDSCTL validate catalogのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catpwd cpwd |
GSMCATUSERのパスワードを指定します(指定しない場合、デフォルトでローカル・ウォレット・ファイルから読み取られます)。 |
|
検証がGlobal Data Servicesカタログ構成についてのみ行われることを示します。 |
|
クロスチェック検証が行われるデータベースの名前を示します。 |
-dbpwd dpwd |
プール内に存在するデータベースが1つのみの場合、またはプール内の複数のデータベースで同じパスワードを共有している場合、プール・データベースのパスワードを直接指定します。 |
|
グローバル・サービス・マネージャ名を指定します。名前が指定されない場合、GDSCTLはセッションの現在のグローバル・サービス・マネージャ名(set gsmコマンドで指定)を使用します。 |
使用上の注意
このコマンドの実行によって、Global Data Services構成のすべてのデータベースに対するアクセスが発生するため、これを実行するにはGSMCATUSERのパスワードが必要です。パスワードは、Global Data Services構成の一部である任意のグローバル・サービス・マネージャのウォレットに格納されます。したがって、グローバル・サービス・マネージャのいずれかのORACLE_HOMEからコマンドを実行すると、パスワードはウォレットから自動的に抽出されるため、指定する必要はありません。それ以外の場合、-catpwd
コマンド・オプションを使用してGSMCATUSERのパスワードを指定する必要があります。別の方法として、Global Data Services構成のすべてのデータベースに同じGSMUSERのパスワードが含まれる場合、-dbpwd
オプションを使用してGSMCATUSERのパスワード以外のパスワードを指定できます。
例
カタログを検証します。
GDSCTL> validate
出力は次のようになります。
Validation results: VLD2: Region "regionora" does not have buddy region VLD11: GDS pool "marketing" does not contain any databases VLD12: GDS pool "marketing" does not contain any global services VLD11: GDS pool "sales" does not contain any databases VLD12: GDS pool "sales" does not contain any global services VLD11: GDS pool "mkt" does not contain any databases VLD12: GDS pool "mkt" does not contain any global services
C.94 validate
GDSカタログ、グローバル・サービス・マネージャのランタイム・ステータスおよびGDSプールのデータベースをクロスチェックし、非一貫性とエラーをレポートします。
構文
validate [catalog] [-gsm gsm]
[-config | -database db_name [-dbpwd sipwd]]
[-catpwd cpwd]
オプション
表C-94 GDSCTL validateのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-catpwd cpwd |
GSMCATUSERパスワード。 |
-config |
指定した場合、GDSカタログ構成のみの検証を実行します。 |
-database db_name |
指定したデータベースのクロスチェック検証を実行します。 |
-dbpwd sipwd |
GSMUSERパスワード。 |
-gsm gsm |
グローバル・サービス・マネージャ名 |
使用上の注意
オプションを指定しない場合、GDSカタログ、データベースおよびローカルのグローバル・サービス・マネージャに対してクロスチェックが実行されます。
例
GDSCTL> validate catalog -catpwd cpwd -dbpwd sipwd