Oracle Database Clientの最小ハードウェア要件

ハードウェア・コンポーネントおよびハードディスク領域の要件について説明します。

Windows x64のハードウェア・コンポーネントの要件

次の表では、Windows x64のOracle Database Clientで必須のハードウェア・コンポーネントを示します。

表3-1 Windows x64のハードウェア要件

要件

システム・アーキテクチャ

プロセッサ: AMD64およびIntel EM64T

物理メモリー(RAM)

2GB(最小)

仮想メモリー(スワップ)

RAM容量の2倍

ディスク領域

合計は、430から1570MB

ビデオ・アダプタ

256色

画面解像度

1024 X 768以上

注意:

Oracleでは、32ビット版と64ビット版のOracle Database Client for Windowsが提供されています。32ビットのOracle Database ClientはWindows x64のみで動作保証されています。

ハードディスク領域の要件

Oracleデータベース・ホーム(Oracleデータベース・バイナリ、トレース・ファイルなど)をOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)またはNew Technology File System (NTFS)にインストールすることを強くお薦めします。

Oracle ACFSを使用する場合またはNTFS上の場合、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)にデータベース・ファイルを配置する必要があります。これらのファイルのセキュリティを確保するため、Oracle ACFSおよびOracle ASMまたはNTFSを使用することをお薦めします。

示されているNTFSのシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハード・ディスクの値よりも正確です。サマリー・ウィンドウには、ディスク領域、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブ上で展開される圧縮ファイルのサイズの正確な値は表示されません。

Oracle Database Clientコンポーネントのハードディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにJava Runtime Environment(JRE)およびOracle Universal Installerをインストールするための領域が含まれます。 十分な領域がないと、インストールは失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

次の表は、NTFSのディスク領域要件を示します。この表の値には、初期データベースが含まれます。

表3-2 NTFSのWindows x64のディスク領域要件

インストール・タイプ TEMP領域 ディレクトリ:\ Program Files\Oracle\Inventory Oracleホーム 合計

Instant Client

136MB

166KB

361MB

485MB

Administrator 140MB 1.6MB 1.85GB 1635MB
Runtime

130MB

1.55MB

1.35GB

1235MB

カスタム(全コンポーネントがインストールされる)

145MB

2.0MB *

1.86GB *

1635MB *

* ディスク領域の要件は、選択されたコンポーネントによって変わります。

注意:

Instant ClientのInstant Client Lightコンポーネントのみを構成する場合、関連ファイルを格納するために30から32MBのディスク領域が必要です。

ハードウェア要件の検証

サーバー構成要件を検証するには、この手順を使用します。

システムがこれらの要件を満たしていることを確認するステップは、次のとおりです。

  1. 物理RAMサイズを確認します。

    たとえば、Windows Server 2012 R2を実行するコンピュータでは、「システムとセキュリティ」をクリックしてから、「システム」をクリックします。

    システムに搭載されている物理RAMのサイズが要件のサイズより少ない場合、次の手順に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成されている仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズともいいます)を確認します。

    たとえば、Windows Server 2012 R2を実行するコンピュータでは、「システムとセキュリティ」、それから「システム」をクリックし、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページの「詳細設定」タブを選択し、「パフォーマンス」セクションで「設定」をクリックします。次に、「パフォーマンス オプション」ページで「詳細」タブを選択します。

    仮想メモリーが「仮想メモリ」セクションに表示されます。

    追加の仮想メモリーを構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. システムの空きディスク領域量を確認します。

    たとえば、Windows Server 2012 R2,を実行するコンピュータでは、「マイ コンピュータ」を右クリックして、「開く」をクリックします。

  4. tempディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認します。これは、空きディスク領域の合計容量からOracleソフトウェアをインストールするために必要な容量を引いた値になります。

    Windows x64では、tempディレクトリで使用可能なディスク領域が130MB未満の場合は、まず不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が130MB未満である場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブの場所を指すように設定します。

    たとえば、Windows Server 2012 R2を実行するコンピュータで環境変数を変更するには、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。