Optimal Flexible Architectureおよび複数のOracleホームの構成

様々なOptimal Flexible Architectureおよび複数のOracleホームの構成について説明します。

ORACLE_HOMEディレクトリの指定

Optimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールするには、次の形式でOracleホーム・ディレクトリを指定する必要があります。

DRIVE_LETTER:\app\username\product\12.2.0\dbhome_1 

ここで、

  • DRIVE_LETTER:\は、任意のハード・ドライブです。たとえば、c:\となります。

  • \app\はインストールを実行する前のORACLE_BASEです。

  • dbhome_1は、デフォルトのディレクトリ名です。

Optimal Flexible Architecture準拠のOracleホーム・ディレクトリの例は、次のとおりです。

  • c:\app\test1\product\12.2.0\dbhome_1

  • d:\app\test2\product\12.2.0\dbhome_1

デフォルトのOptimal Flexible Architectureデータベースのインストール: 例1

この例では、1つのOracleベース・ディレクトリ内にすべてのOracleホームを作成する方法を示します。

  1. 他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータに、Optimal Flexible ArchitectureをサポートするOracle Database (Oracle Databaseリリース8.1.6以上)をインストールし、Oracleホームのデフォルトの設定(c: \app\username\product\12.2.0\dbhome_1など)をそのまま使用していることを確認します。
  2. デフォルトの設定を確定して、2番目のOracleホームに任意のOracle Databaseをインストールします。

次の表は、デフォルトのOptimal Flexible Architectureデータベースの設定を示しています。

表B-1 デフォルトのOptimal Flexible Architectureデータベース設定

設定

ORACLE_BASE

c:\app\username(すべてのOracleホームで同一)

Oracleホーム1

c:\app\username\product\12.2.0\dbhome_1

Oracleホーム2

c:\app\username\product\12.2.0\dbhome_2

デフォルト以外のOptimal Flexible Architectureデータベースのインストール: 例2

この例では、各Oracleホームを固有のディレクトリにインストールしますが、これらはすべて同じOracleベースを共有します。

  1. 他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータに、Optimal Flexible ArchitectureをサポートするOracle Database(Oracle Database 8.1.6以上)をインストールし、デフォルトのOracle Universal Installerの設定を最初のOracleホーム用に(たとえば、c:\oracle\ora81からX:\xyz\oracle\abcへ)変更します。
  2. Oracle Databaseをインストールし、デフォルトのOracle Universal Installerの設定を2番目のOracleホーム用に(たとえば、c:\oracle\ora10からX:\pqrへ)変更します。

この表は、この例におけるデフォルト以外のOptimal Flexible Architectureデータベースの設定を示しています。

表B-2 デフォルト以外のOptimal Flexible Architectureデータベース設定: 例2

設定

ORACLE_BASE

X:\xyz\oracle

(両方のOracleホームで同一)

Oracleホーム1

X:\xyz\oracle\abc

Oracleホーム2

X:\pqr

結果としてできるディレクトリ・ツリーは、次のようになります。

X:\pqr                         --Oracle home 2
  \bin
  \network
X:\xyz
    \oracle                    --ORACLE_BASE for both Oracle homes
      \abc                     --Oracle home 1
        \bin
        \network
      \admin
        \DB_UNIQUE_NAME1
          \dpdump
          \
        \DB_UNIQUE_NAME2
          \...
      \oradata
        \DB_UNIQUE_NAME1
          CONTROL01.CTL
          CONTROL02.CTL
          CONTROL03.CTL
          EXAMPLE01.DBF
          SYSAUX01.DBF
          SYSTEM01.DBF
          TEMP01.DBF
          USERS01.DBF
          REDO01.LOG
          REDO02.LOG
          REDO03.LOG
        \DB_UNIQUE_NAME2