Optimal Flexible Architectureディレクトリのネーミング規則
Optimal Flexible Architectureでは、一連のファイルに関連付けられたOracleホームおよびデータベース名を正しく簡単に識別するためのディレクトリ・ネーミング規則が使用されます。
Optimal Flexible Architecture準拠のデータベース・ディレクトリ・ツリーのトップレベル・ディレクトリに使用されるネーミング規則は次のとおりです。
- ORACLE_BASEディレクトリのネーミング規則
Oracleベース・ディレクトリは、Oracle Databaseインストール所有者のデータベース・ホーム・ディレクトリです。Oracleベース・ディレクトリとそのネーミング規則について説明します。 - Oracleホーム・ディレクトリのネーミング規則
デフォルトでは、ここに示すOracle Optimal Flexible Architecture規則を使用して、Oracleホーム・ディレクトリがOracle Universal Installerによって構成されます。 - 自動診断リポジトリ(ADR)ディレクトリ
Oracle Database 11g以降では、Automatic Diagnostic Repositoryディレクトリは、データベース用に、bdump
、cdump
およびudump
ディレクトリを置き換えます。 - ADMINディレクトリ
データベース管理ファイルは、ORACLE_BASE\admin\
DB_UNIQUE_NAME
のサブディレクトリに格納されます。 - ORADATAディレクトリ
データベース・ファイルは、ORACLE_BASE
\oradata\
DB_UNIQUE_NAME
に格納されます。 - RECOVERY_AREAディレクトリ
recovery_area
ディレクトリでは、バックアップおよびリカバリに関連するファイルを保存して管理します。
ORACLE_BASEディレクトリのネーミング規則
Oracleベース・ディレクトリは、Oracle Databaseインストール所有者のデータベース・ホーム・ディレクトリです。Oracleベース・ディレクトリとそのネーミング規則について説明します。
ORACLE_BASE
は、Oracleディレクトリ・ツリーのルートです。Oracle Universal Installerのデフォルト設定を使用してOptimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールした場合、ORACLE_BASE
はDRIVE_LETTER
:\app\
username
です。
Oracle Database for Microsoft Windowsを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールする場合は、Oracle Universal Installerを実行する前にORACLE_BASE
ディレクトリを変更できます。ほとんどのユーザーには、この変更は必要ありません。
初回のOracle Universal Installerの実行後は、ORACLE_BASE
の値を変更しないでください。既存のORACLE_BASE
があり、それを変更すると、Oracleベース・ディレクトリの競合が生じます。元のORACLE_BASE
が存在する場合に、別のORACLE_BASE
を作成すると、一部のツールやデータベースで、以前に作成したファイルが検出されなくなります。これらのツールやデータベースでは、元のORACLE_BASE
ではなく、新規のORACLE_BASE
でファイルが検索されます。
関連項目:
環境変数の編集の手順については、使用しているオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください
ORACLE_HOMEディレクトリのネーミング規則
デフォルトで、Oracle Universal Installerは、次のOracle Optimal Flexible Architectureの規則を使用して、Oracleホーム・ディレクトリを構成します。
ORACLE_HOME
ディレクトリはDRIVE_LETTER:\ORACLE_BASE
(DRIVE_LETTER:\
は任意のハード・ドライブ)の下にあり、Oracleソフトウェアの実行可能ファイルやネットワーク・ファイル用のサブディレクトリが含まれます。
Oracle Database for Windowsを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールし、デフォルトの設定を使用する場合、作成する最初のディレクトリは\dbhome_1
となります。
自動診断リポジトリ(ADR)ディレクトリ
Oracle Database 11g以降では、Automatic Diagnostic Repositoryディレクトリは、データベース用に、bdump
、cdump
およびudump
ディレクトリを置き換えます。
診断データは、ORACLE_BASE
\diag\rdbms\
DB_UNIQUE_NAME
\instance_name
に格納されます。
サブディレクトリの一部を次に示します。
\alert \hm \incident \incpkg \ir \lck \metadata \stage \sweep \trace
関連項目:
ORADATAディレクトリ
データベース・ファイルは、ORACLE_BASE
\oradata\
DB_UNIQUE_NAME
に格納されます。
これらのファイルの名前および簡単な説明は、次のとおりです。
CONTROL01.CTL --control file 1 CONTROL02.CTL --control file 2 CONTROL03.CTL --control file 3 EXAMPLE01.DBF --EXAMPLE tablespace data files SYSAUX01.DBF --SYSAUX tablespace data files SYSTEM01.DBF --SYSTEM tablespace data file TEMP01.DBF --TEMP tablespace data file USERS01.DBF --USERS tablespace data file *.dbf --data files corresponding to each tablespace in your database REDO01.LOG --redo log file group one, member one REDO02.LOG --redo log file group two, member one REDO03.LOG --redo log file group three, member one
注意:
このディレクトリ構造では、UNIXおよびWindowsプラットフォームにおいてディスクのストライプ化が可能です。