Optimal Flexible Architectureディレクトリのネーミング規則

Optimal Flexible Architectureでは、一連のファイルに関連付けられたOracleホームおよびデータベース名を正しく簡単に識別するためのディレクトリ・ネーミング規則が使用されます。

Optimal Flexible Architecture準拠のデータベース・ディレクトリ・ツリーのトップレベル・ディレクトリに使用されるネーミング規則は次のとおりです。

ORACLE_BASEディレクトリのネーミング規則

Oracleベース・ディレクトリは、Oracle Databaseインストール所有者のデータベース・ホーム・ディレクトリです。Oracleベース・ディレクトリとそのネーミング規則について説明します。

ORACLE_BASEは、Oracleディレクトリ・ツリーのルートです。Oracle Universal Installerのデフォルト設定を使用してOptimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールした場合、ORACLE_BASEDRIVE_LETTER:\app\username です。

Oracle Database for Microsoft Windowsを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールする場合は、Oracle Universal Installerを実行する前にORACLE_BASEディレクトリを変更できます。ほとんどのユーザーには、この変更は必要ありません。

初回のOracle Universal Installerの実行後は、ORACLE_BASEの値を変更しないでください。既存のORACLE_BASEがあり、それを変更すると、Oracleベース・ディレクトリの競合が生じます。元のORACLE_BASEが存在する場合に、別のORACLE_BASEを作成すると、一部のツールやデータベースで、以前に作成したファイルが検出されなくなります。これらのツールやデータベースでは、元のORACLE_BASEではなく、新規のORACLE_BASEでファイルが検索されます。

関連項目:

環境変数の編集の手順については、使用しているオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください

ORACLE_HOMEディレクトリのネーミング規則

デフォルトで、Oracle Universal Installerは、次のOracle Optimal Flexible Architectureの規則を使用して、Oracleホーム・ディレクトリを構成します。

ORACLE_HOMEディレクトリはDRIVE_LETTER:\ORACLE_BASE(DRIVE_LETTER:\は任意のハード・ドライブ)の下にあり、Oracleソフトウェアの実行可能ファイルやネットワーク・ファイル用のサブディレクトリが含まれます。

Oracle Database for Windowsを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールし、デフォルトの設定を使用する場合、作成する最初のディレクトリは\dbhome_1となります。

自動診断リポジトリ(ADR)ディレクトリ

Oracle Database 11g以降では、Automatic Diagnostic Repositoryディレクトリは、データベース用に、bdumpcdumpおよびudumpディレクトリを置き換えます。

診断データは、ORACLE_BASE\diag\rdbms\DB_UNIQUE_NAME\instance_nameに格納されます。

サブディレクトリの一部を次に示します。

\alert
\hm
\incident
\incpkg
\ir
\lck
\metadata
\stage
\sweep
\trace

ADMINディレクトリ

データベース管理ファイルは、ORACLE_BASE\admin\DB_UNIQUE_NAMEのサブディレクトリに格納されます。

ORADATAディレクトリ

データベース・ファイルは、ORACLE_BASE\oradata\DB_UNIQUE_NAMEに格納されます。

これらのファイルの名前および簡単な説明は、次のとおりです。

CONTROL01.CTL    --control file 1
CONTROL02.CTL    --control file 2
CONTROL03.CTL    --control file 3
EXAMPLE01.DBF    --EXAMPLE tablespace data files
SYSAUX01.DBF     --SYSAUX tablespace data files
SYSTEM01.DBF     --SYSTEM tablespace data file
TEMP01.DBF       --TEMP tablespace data file
USERS01.DBF      --USERS tablespace data file
*.dbf            --data files corresponding to each tablespace in your database
REDO01.LOG       --redo log file group one, member one
REDO02.LOG       --redo log file group two, member one
REDO03.LOG       --redo log file group three, member one

注意:

このディレクトリ構造では、UNIXおよびWindowsプラットフォームにおいてディスクのストライプ化が可能です。

RECOVERY_AREAディレクトリ

recovery_areaディレクトリはバックアップおよびリカバリに関連するファイルを保存し管理します。

これには、システム上の各データベースのサブディレクトリが含まれています。高速リカバリ領域は、リカバリ関連のファイル(制御ファイルおよびオンラインREDOログのコピー、アーカイブ・ログ、フラッシュバック・ログおよびOracle Database Recovery Manager (RMAN)バックアップ)の格納に使用できる任意のディスクの場所です。高速リカバリ領域内のファイルは、OracleおよびRMANによって自動的に管理されます。