Oracle Databaseのインストール方法

Oracle Databaseをインストールする際は、次のインストール方法を選択できます。

対話型のインストール・タイプ

この項で、様々な対話型のインストール方法を確認します。

データベースの作成と構成オプションを選択し、対話型の方法を使用してOracle Databaseをインストールするときは、Oracle Universal Installerに一連の画面が表示されます。これらの画面では、Oracle Databaseソフトウェアをインストールしてデータベースを作成するために必要な情報を指定できます。

Oracle Universal Installerには、次のオプションがあります。

  • デスクトップ・クラス: ラップトップまたはデスクトップ・クラス・システムにインストールする場合に、このオプションを選択します。このオプションには初期データベースが含まれ、最小構成が可能です。このオプションは、データベースを短時間で設定するユーザーを対象としています。

  • サーバー・クラス: 本番データ・センターにOracleをデプロイする場合のようなサーバー・クラス・システムにインストールする場合に、このオプションを選択します。このオプションでは、より拡張された構成オプションを使用できます。このオプションで使用できる拡張構成オプションには、Oracle RAC、Oracle Automatic Storage Management、バックアップおよびリカバリ構成、Enterprise Manager Cloud Controlとの統合、より細かいメモリー・チューニングなどがあります。

    さらに、「サーバー・クラス」オプションには、次のインストール・タイプが用意されています。

    • 標準: Oracle Databaseを簡単にインストールするには、このインストール方法を選択します。このインストール・タイプでは、ユーザー入力が最小限で済みます。この方法では、ソフトウェアがインストールされ、画面上で指定する情報を使用することにより、汎用のデータベースがオプションで作成されます。このインストール・タイプはデフォルトです。

    • 詳細: 次のいずれかのタスクを実行する場合は、このインストール・タイプを選択します。

      • データベース・キャラクタ・セットまたは異なる製品言語の選択

      • インストール時のEXAMPLE表領域の作成

      • ソフトウェアとは異なるファイル・システムでのデータベースの作成

      • 管理スキーマに対する異なるパスワードの指定

      • リカバリ・オプションの構成

      • Oracle Configuration Managerの構成

      • 「データベース・エディションの選択」画面で、「Enterprise Edition」を選択すると、ほとんどの顧客がOracle Databaseのインストールに際して必要とするコンポーネントが自動的に選択されます。

レスポンス・ファイルを使用した自動インストールの方法

レスポンス・ファイルを作成し、それをOracle Universal Installerの起動時に指定することにより、Oracle Databaseのインストールの手順の一部またはすべてを自動化できます。

これらの自動インストール方法は、類似構成のシステムに複数インストールを実行する必要がある場合に便利です。

レスポンス・ファイルを使用すると、必要な情報をすべて指定したかどうかによって、次のいずれかのモードでOracle Universal Installerを実行できます。

  • サイレント・モード: 必要な情報をすべて指定したレスポンス・ファイルを使用し、Oracle Universal Installerの起動時に-silentオプションを指定すると、Oracle Universal Installerはサイレント・モードで実行されます。Oracle Universal Installerの画面は表示されません。

  • レスポンス・ファイル・モード: レスポンス・ファイルに必要な情報を一部指定しない場合、Oracle Universal Installerはレスポンス・ファイル・モードで実行されます。