B Oracle Database Gatewayのトラブルシューティング

次の各トピックでは、トラブルシューティングについて説明します。

B.1 要件の確認

この付録のトラブルシューティング手順を試行する前に、次のことを実行してください。

  • ゲートウェイのインストールに関する各章のシステム要件の項をチェックし、システムが要件を満たしていることと、インストール前のタスクをすべて完了していることを確認してください。

  • インストールの前に、ご使用のプラットフォームのその製品に関するリリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは、Oracleソフトウェアのインストール・メディアに含まれます。リリース・ノートの最新バージョンは、次の場所にあるOracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。

    http://docs.oracle.com/

B.2 インストール・エラーが発生した場合の処置

インストール中にエラーが発生した場合、次の指示に従ってください。

B.3 インストール・セッションのログの確認

インストール中にOracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションは、ログ・ファイルに記録されます。インストール中に問題が発生した場合は、ログ・ファイルを参照して、考えられる問題の原因についての情報を確認してください。

SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

ログ・ファイル名の形式は次のとおりです。

installActionsdate_time.log

たとえば、インストールが2009年5月14日の午前9:00:56に実行された場合、ログ・ファイル名は次のようになります。

installActions2009-05-14_09-00-56-am.log

注意:

Inventoryディレクトリまたはその内容の削除や、手動での変更は行わないでください。削除や変更を行うと、Oracle Universal Installerでシステムにインストールする製品を見つけられなくなります。

B.4 コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。

  • インストール・セッションのログの確認に記載されているインストール・ログ・ファイルを確認します。

  • ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\cfgtoollogsディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因になった問題を修正します。

  • 「致命的エラー。再インストールしてください」というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを確認して問題の原因を調査します。これ以降の手順は、致命的エラーを参照してください。

B.4.1 コンフィギュレーション・アシスタントの障害

Oracle Configuration Assistantのエラーは、インストール画面の下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、installActionsdate_time.logファイルに格納されます。

次の表に、実行ステータス・コードを示します。

ステータス 結果コード

コンフィギュレーション・アシスタントの成功

0

コンフィギュレーション・アシスタントの失敗

1

コンフィギュレーション・アシスタントの取消し

-1

B.4.2 致命的エラー

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に致命的エラーが発生した場合、次の手順を実行します。

  1. インストール失敗後のクリーンアップの説明に従って失敗したインストールを削除します。
  2. 致命的エラーの原因を修正します。
  3. Oracleソフトウェアを再インストールします。

B.5 非対話型インストールのレスポンス・ファイルのエラー処理

非対話型インストールが成功したか失敗したかを確認するには、SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory\logsにあるinstallActionsdate_time.logファイルを確認します。

必要に応じて、前述の項を参照してInventoryディレクトリの場所を確認してください。

サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。

  • レスポンス・ファイルを指定していない場合。

  • 不正または不完全なレスポンス・ファイルを指定している場合。

  • Oracle Universal Installerにディスク領域不足などのエラーが発生した場合。

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。検証に失敗すると、非対話型インストールまたは構成プロセスは終了します。コンテキスト、書式またはタイプが不正なパラメータ値は、Oracle Universal Installerによって、ファイルに値が指定されていない場合と同様に処理されます。

B.6 インストール失敗後のクリーンアップ

インストールが失敗した場合は、インストール中にOracle Universal Installerで作成されたファイル、およびOracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。Oracle Database Gatewayの削除の指示に従ってdeinstallを実行し、ゲートウェイの削除、Oracleディレクトリの削除、およびレジストリ・エディタでのOracleキーの削除を実行します。その後、ソフトウェアを再インストールします。