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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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21.2 自己更新の設定

自己更新機能を使用する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。

自己更新の設定手順は、次の各項を参照してください。

21.2.1 Enterprise Manager自己更新モードの設定

Enterprise Managerの自己更新機能を設定または変更するためには、Enterprise Managerスーパー管理者権限を持っている必要があります。

  1. スーパー管理者権限のある管理者としてEnterprise Managerにログインします。
  2. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。自己更新コンソールがデフォルト設定で表示されます。
  3. 「一般」ステータス領域から、「接続モード」ステータスをクリックして、オフライン・モードまたはオンライン・モードのいずれかを設定します。パッチ適用設定ページに移動したら、オンラインおよびオフライン設定を指定します。

    注意:

    オンライン・モードで動作しているCloud Controlは、いずれのデータもMOSにアップロードしません。MOSを使用するのは、最新の更新をダウンロードする場合のみです。

  4. 必要な接続モードを設定したら、自己更新コンソールに戻ります。

    ここから、エンティティ・タイプを選択し、Enterprise Manager Updateストアからの更新をスケジュールすることができます。

21.2.2 ユーザーへの自己更新権限の割当て

Enterprise Manager管理者は、自己更新機能を使用するのに必要な権限を持っている必要があります。Enterprise Managerのスーパー管理者は、次の自己更新ロール/権限をこれらの管理者に割り当てる必要があります。

  • 任意のEnterprise Managerの更新を表示–自己更新コンソールを表示し、ダウンロードと適用ジョブのステータスをモニターできます。

  • 自己更新管理者–ダウンロードと適用ジョブをスケジュールできます。更新の抑止と抑止解除も可能です。この権限には、「任意のEnterprise Managerの更新を表示」権限が暗黙的に含まれます。

  • EM_INFRASTRUCTURE_ADMIN–すべての自己更新操作を実行できます。このロールには、「自己更新管理者」権限が暗黙的に含まれます。

デフォルトでは、スーパー管理者にはEM_INFRASTRUCTURE_ADMIN権限が付与されます。

自己更新の権限を通常のEnterprise Manager管理者に割り当てるには:

  1. 「設定」メニューから、「セキュリティ」,、「管理者」の順に選択します。
  2. 管理者を選択し、「編集」をクリックします。
  3. ロール・ページから、適切な自己更新ロールを割り当てます。

21.2.3 ソフトウェア・ライブラリの設定

ソフトウェア・ライブラリは、ソフトウェア・パッチ、仮想アプライアンス・イメージ、参照ゴールド・イメージ、アプリケーション・ソフトウェアおよび関連するディレクティブのスクリプトなどのソフトウェア・エンティティを格納するリポジトリです。これらを格納する以外に、ソフトウェア・エンティティのバージョン、成熟度レベルおよび状態を管理することもできます。更新適用のコンテキストでは、デプロイの前にエンティティがダウンロードされるのはローカル・ストアです。

ソフトウェア・ライブラリが使用環境で設定されていない場合、ソフトウェア・ライブラリを構成する様々な方法での手順については、第8章「ソフトウェア・ライブラリの構成」を参照してください。

21.2.4 My Oracle Support優先資格証明の設定

OMSで使用する必要がある優先資格証明を設定して、My Oracle Support (MOS)に接続するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから「My Oracle Support」を選択し、「資格証明の設定」を選択します。
  2. ユーザー名とパスワードを指定します。
  3. 「適用」をクリックします。

21.2.5 My Oracle Support用のプロキシ詳細の登録

Cloud Controlでは、OMSホストで設定したインターネット接続を使用してMy Oracle Supportに接続します。ただし、環境でプロキシ・サーバーを設定している場合は、プロキシの詳細を登録する必要があります。My Oracle Supportの「プロキシ設定」ページを使用して、My Oracle Support用のプロキシ詳細を登録できます。

注意:

Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以降、My Oracle Supportからsupport.oracle.comに直接アクセスするようになりました。これは、このURLへのネットワーク・アクセスを提供するか、My Oracle SupportにアクセスするクライアントからこのURLにプロキシ・アクセスを付与する必要があることを意味します。

My Oracle Support (MOS)用のプロキシ詳細を登録するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定」メニューから、「プロキシ設定」を選択してから、「My Oracle Support」を選択します。

  2. OMSがプロキシ・サーバーを使用せずにMOSに直接接続する必要がある場合は、次の手順を実行します。

    1. 「プロキシなし」を選択します。

    2. 「テスト」をクリックして、OMSがMOSに直接接続できるかどうかをテストします。

    3. 接続が成功した場合、「適用」をクリックしてプロキシ設定をリポジトリに保存します。

  3. OMSがプロキシ・サーバーを使用してMOSに接続する必要がある場合は、次の手順を実行します。

    1. 「手動プロキシ構成」を選択します。

    2. 「https」にプロキシ・サーバーのホスト名を、「ポート」に適切なポート値を指定します。

    3. 指定したプロキシ・サーバーがセキュリティ・レルムまたはログイン資格証明(あるいはその両方)を使用して構成されている場合、「パスワード/拡張設定」を選択してから、「レルム」、「ユーザー名」および「パスワード」に値を指定します。

    4. 「テスト」をクリックして、指定したプロキシ・サーバーを使用してOMSがMOSに接続できるかどうかをテストします。

    5. 接続が成功した場合、「適用」をクリックしてプロキシ設定をリポジトリに保存します。

注意:

  • 設定でプロキシ・サーバーを使用している場合、aru-akam.oracle.com、ccr.oracle.com、login.oracle.com、support.oracle.comおよびupdates.oracle.comに接続できることを確認します。

    Microsoftプロキシ・サーバーに基づいたNTLM (NT LAN Manager)はサポートされていません。Microsoftプロキシ・サーバーに基づいたNTLMを使用している場合、前述のサイトにアクセスできるようにするには、プロキシ・サーバーの認証されていないサイト・プロパティに前述のURLを追加します。

  • MOSのプロキシ設定ページで指定したMOSプロキシ・サーバーの詳細は、複数のOMS環境内のすべてのOMSに適用されます。

21.2.6 EM CLIユーティリティの設定(オプション)

ソフトウェア更新をオフライン・モードで適用する場合、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ、つまりEM CLIを使用して、デプロイ用のエンティティ・アーカイブをEnterprise Managerにインポートする必要があります。

EM CLIは、OMSアウトオブボックスで設定されています。Enterprise Managerが管理する別のマシンでEM CLIを設定する必要がある場合は、Cloud ControlコンソールにEM CLIの設定手順を示すページが表示されます。Cloud Controlコンソールへのアクセスに使用するURLに/console/emcli/downloadを追加して、ページにアクセスします。

https://emcc_host:emcc_port/em

次に例を示します。

https://emcc_host:emcc_port/em/console/emcli/download