次の項が含まれます:
クラウド・ターゲットは即時利用可能で、Enterprise Manager Cloud Controlによってモニターされる仮想化インフラストラクチャ全体を表します。インフラストラクチャ・クラウドのホームページからデータ・センター内の様々なターゲットを表示およびモニターできます。インフラストラクチャ・クラウドのホームページを表示する手順:
図8-1 インフラストラクチャ・クラウド・ホーム
インフラストラクチャ・クラウドのホームページには、次の詳細が表示されます。
一般: OVMマネージャ数、ゾーン数、サーバー数、クラウド内のゲスト仮想マシン数、および各ターゲットのステータスを表示します。リンクを選択すると、メンバー・ページにドリルダウンできます。
ターゲット・フラックス: 過去30日に作成または削除されたターゲット(ゲストVM、Oracle VM Manager、ゾーン、サーバー・プール、仮想サーバー)の数を表示します。
リクエスト・ステータス: 様々なリクエストおよび予約のステータスを表示します。グラフをクリックすると、リクエスト・ページにドリルダウンします。
CPUおよびメモリー: データ・センターの仮想サーバーごとのCPUおよびメモリー使用量を表示します。
ソフトウェア・ライブラリ: ソフトウェア・ライブラリで使用可能なアセンブリおよびテンプレートの数、およびデプロイ回数を表示します。
ポリシー: クラウドに定義した様々なポリシーのステータスを表示します。実行された修正処理の数およびそれらが成功したかどうかを表示します。グラフをクリックすると、ポリシー・ホームページにドリルダウンできます。
インシデントと問題の概要: 過去24時間に発生した様々なインシデントおよびポリシー違反を表示します。
チャージ傾向: クラウド全体のチャージバックの分割データを表示します。コストの大きい上位5リクエストがリストされます。
インベントリおよび使用状況: 仮想サーバー、ゲスト仮想マシンおよびアセンブリ・インスタンスのインベントリ・サマリーを表示します。「表示」ドロップダウン・リストからオプションを選択すると、詳細を表示できます。異なるディメンションのコンテキストで、サマリー情報を表示できます。たとえば、Oracle VM Serverについて、各Oracle VM Manager、ゾーン、仮想サーバー・プールなどにある仮想サーバー数を表示できます。
棒グラフをクリックすると、複数レベルのインベントリ詳細にドリルダウンできます。「詳細を表示」をクリックすると、選択したターゲットの詳細情報と関連するインベントリ・グラフを示すインベントリと使用状況の詳細ページにドリルダウンできます。
仮想化ターゲットのモニタリングを開始する前に、OVMマネージャのターゲットを登録する必要があります。詳細は、「Oracle VM Managerの登録」を参照してください。
OVMマネージャは、ゾーン、仮想サーバー、仮想サーバー・プールおよびゲスト仮想マシンをモニターするインタフェースを提供します。ゾーンは、仮想サーバー・プールのセットです。各仮想サーバー・プールには、1つ以上の仮想サーバーとゲスト仮想マシンが含まれています。1つの仮想サーバー・プールが複数のゾーンに属すことはできません。OVMマネージャ・ホームページの表示手順:
このページで、1つ以上の仮想化ターゲットのメンバーを表示および管理できます。
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
「インフラストラクチャ・クラウド」メニューを右クリックして、「メンバー」、「すべて表示」の順に選択します。
インフラストラクチャ・クラウドから管理できるOVMマネージャ、ゾーン、仮想サーバー・プール、仮想サーバーおよびゲスト仮想マシンのリストが表示されます。
次の操作を実行できます。
ターゲットをクリックし、そのホームページまでドリルダウンします。
ターゲットを選択し、「アクション」メニューのオプションをクリックします。実行できるアクションは、選択したターゲットによって異なります。
注意:
OVMマネージャ・ターゲットの配下のメンバー、ゾーン、仮想サーバー・プールまたは仮想サーバーを表示および管理できます。インフラストラクチャ・クラウド・ホームページで、左側のパネルから適切なターゲット(OVMマネージャ、ゾーン、仮想サーバー・プール、仮想サーバーなど)を選択します。「インフラストラクチャ・クラウド」メニューから、「メンバー」、「すべて表示」の順に選択します。選択したターゲットのメンバー・ページが表示され、ターゲットに対して様々な管理アクティビティを実行できます。
ここでは、以下の項目について説明します。
ゾーンは、記憶域を共有する仮想サーバー・プールのコレクションです。次の手順を実行して、ゾーンを作成します。
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
ゾーンを作成するOVMマネージャのターゲットを選択し、OVMマネージャメニューから、ゾーンの作成をクリックします。
ゾーンの作成ページで、ゾーンの名前および説明を指定します。
「インフラストラクチャ・クラウド・セルフ・サービス・ゾーン」チェック・ボックスを選択して、このゾーンがセルフ・サービス・ユーザーによって使用されることを指定します。
「仮想サーバー・プール」セクションで「追加」をクリックし、1つ以上の仮想サーバー・プールを追加します。詳細は、「仮想サーバー・プールの作成」を参照してください。
「ゾーンの作成」をクリックして、次に「OK」をクリックします。このジョブが正常に完了すると、「仮想化セントラル」ホームページには、新しく作成されたゾーン内に仮想サーバー・プールが表示されます。
注意:
既存のゾーンを編集するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
左側のパネルからゾーン・ターゲットを選択します。
「ゾーン」メニューから、「ターゲット設定」、「VMゾーンの編集」の順に選択します。
仮想サーバー・プールは、論理的には1つ以上の仮想サーバーを含む独立したリージョンです。仮想サーバー・プールは、ゾーンに属する場合と属さない場合があります。ただし、一度に属することができるのは1つのゾーンのみです。次の詳細が表示されます。
図8-4 仮想サーバー・プール・ホーム
一般: 仮想サーバー・プールが属するゾーン、CPUの数、メモリーおよび記憶域、NICの数などの仮想サーバー・プールの詳細を表示します。
ジョブ・アクティビティ: 最近7日以内に開始されたジョブのリストを表示します。
問題: 仮想サーバー・プールおよびメンバー・ターゲットにレポートされているすべてのインシデントと問題を表示します。
CPUとメモリーの使用率の傾向: 過去30日間のゾーン内の仮想サーバーごとのCPU使用率およびメモリー使用量の平均が表示されます。
CPUとメモリーの使用率: これらのグラフは、サーバー・プール内のすべての仮想サーバーによるCPUおよびメモリーの使用率を表示します。
ここでは、以下の項目について説明します。
仮想サーバーは、仮想化ソフトウェア(ハイパーバイザ)が実行されている物理マシンを表すために使用される一般用語です。仮想サーバーは、必ず一度に1つの仮想サーバー・プールにのみ属することができます。ゲスト仮想マシンとリソースもサーバー・プールに関連付けられます。
図8-5 仮想サーバーのホーム
次のリージョンが表示されます。
一般: 仮想サーバーが属する仮想サーバー・プール、サーバーをアップグレードする必要があるかどうか、メンテナンス中かどうかなどの仮想サーバーの詳細を表示します。
ジョブ・アクティビティ: 最近7日以内に開始されたジョブのリストを表示します。
構成: 有効なCPUコアおよびプロセッサの数、メモリー、ディスク領域、OVSエージェント・ポートなどの仮想サーバー構成。
ネットワーク・アクティビティ: 仮想サーバーのネットワークおよびディスク・アクティビティ。
注意:
Oracle VM Manager 3.2 4を使用している場合、「ディスク・アクティビティ」はグラフに表示されません。
CPUとメモリーの使用率: 仮想サーバーのCPUおよびメモリーの使用率。
インシデント・サマリー: このリージョンには、すべてのゲストVMおよび関連するターゲットについてレポートされているインシデントと問題のリストが表示されます。
YUMリポジトリの設定後(「YUMリポジトリの構成」を参照)、仮想サーバーをアップグレードして最新の更新を適用する必要があります。アップグレードする場合、仮想サーバーはメンテナンス・モードである必要があります。
仮想サーバーをアップグレードするには、次の手順に従います。
「停止中」状態の仮想サーバーを起動できます。仮想サーバーを起動する手順:
注意:
仮想サーバーを起動する前に、IPMIが構成されていることを確認してください。「仮想サーバーの編集」を参照してください。
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
左側のパネルで仮想サーバー・ターゲットを右クリックして、「起動」を選択します。確認メッセージが表示されます。
「OK」をクリックして、仮想サーバーを起動します。
「稼働中」の仮想サーバーを停止できます。仮想サーバーを停止する手順:
ハードウェアやソフトウェアのメンテナンスを実行するため、仮想サーバーをメンテナンス・モードにできます。仮想サーバーをメンテナンス・モードにすると、仮想サーバーで実行中の仮想マシンは、サーバー・プール内の他の仮想サーバーが使用可能な場合は、そのサーバーに自動的に移行され、そうでない場合は停止します。仮想サーバーによって遂行されているサーバー・プールの役割もまた、サーバー・プール内の他の仮想サーバーが使用可能であれば移行されます。Oracle VM Serverをメンテナンス・モードにするには、次の手順を実行します。
メンテナンスの実行が終了したら、「メンテナンスの停止」をクリックして仮想サーバーをサーバー・プールに再度参加させます。
ここでは、以下の項目について説明します。
アセンブリ
テンプレート
インストール・メディア(ISOまたはPXE)
ゲストVM作成の詳細は、「ゲスト仮想マシンのデプロイ」を参照してください。
仮想サーバーが検出されています。
仮想サーバー・プールが作成されています。
ソフトウェア・ライブラリ内の必要なコンポーネントの作成
仮想マシン作成のベースとなるアセンブリ、テンプレート、ISOイメージまたはPXEがデプロイされていること。
ゲスト仮想マシンは、仮想サーバーの最上部で実行されているコンテナです。1つの仮想サーバー上で複数のゲスト仮想マシンを実行できます。
図8-6 ゲストVMホームページ
次のリージョンが表示されます。
一般: 仮想サーバー・プール、ゲスト仮想マシンが属する仮想サーバー、説明などのゲスト仮想マシンの詳細を表示します。
ネットワーク: ゲスト仮想マシンのネットワーク構成を表示します。
CPUとメモリーの使用率: ゲスト仮想マシンのCPUおよびメモリーの使用率。
ネットワークおよびネットワーク・アクティビティ: ゲスト仮想マシン内のネットワークおよびゲスト仮想マシンのネットワーク・スループット。
構成: 仮想CPUの数、CPU優先度、割当て記憶域およびメモリー、HAが有効かどうか、ドメイン・タイプなどの仮想サーバー構成。
ジョブ・アクティビティ: 最近7日以内に開始されたジョブのリストを表示します。
インシデント・サマリー: 過去31日間に発生した様々なアラートおよびポリシー違反を表示します。
ゲスト仮想マシン・ホームページでは、次を実行できます。
ゲストVMをしばらく使用しない場合、ゲストVMを停止してシステム・リソースを解放できます。ゲストVMを使用するには、ゲストVMを起動する必要があります。
前提条件
ゲスト仮想マシンは停止している必要があります。
使用されていないゲストVMを停止して、システム・リソースを解放しなければならないことがあります。
前提条件
ゲスト仮想マシンは稼働している必要があります。
ゲスト仮想マシンを停止するには、次の手順に従います。
このセクションでは、手始めに仮想化システムのプロビジョニング手順の概要について説明します。このセクションは、仮想化システムのプロビジョニングを成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。
表8-1 Oracle VMプロビジョニングの概要
ステップ | 説明 | 参照リンク |
---|---|---|
手順1 |
デプロイメント・オプションの理解 仮想化システムのデプロイ用にEnterprise Managerが提供するデプロイメント計画を理解します。 |
デプロイメント・オプションの詳細は、「デプロイメント・オプション」を参照してください。 |
手順2 |
前提条件の確認 デプロイメント・プロシージャを実行する前に、プロビジョニング環境の設定、必須パッチの適用、ソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントの作成などの前提条件を満たす必要があります。 |
ゲスト仮想マシンをプロビジョニングするための前提条件の詳細は、「前提条件」を参照してください。 |
手順3 |
ユースケースの選択 この項では、ゲスト仮想マシンのプロビジョニングのユースケースのいくつかを説明します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。 |
ゲスト仮想マシンのプロビジョニングには、次のものを使用します。
|
Enterprise Managerには、ゲスト仮想マシンのプロビジョニング用に、次のデプロイメント・オプションがあります。
アセンブリを使用した仮想マシンのプロビジョニング: アセンブリ・コンポーネントを使用して新規ゲスト仮想マシンを作成します。
テンプレートを使用した仮想マシンのプロビジョニング: テンプレート・コンポーネントを使用して新規ゲスト仮想マシンを作成します。
ISOを使用した仮想マシンのプロビジョニング: ISOイメージを使用して新規ゲスト仮想マシンを作成します。
PXEを使用した仮想マシンのプロビジョニング: プリブート実行環境を使用して新規ゲスト仮想マシンを作成します。新規ゲスト仮想マシンは、PXEによりブートされ、ネットワーク経由でプロビジョニングされます。
仮想マシンのクローニング: ゲスト仮想マシンを1つ以上のゲスト仮想マシンにクローニングします。
アセンブリは、複数層アプリケーション・スタックをパッケージ化したもので、デプロイするとアプリケーション・スタックの各層を表す関連する一連の仮想マシンが作成されます。たとえば、SiebelアセンブリにはSiebel中間層とデータベースを含めることができます。2ノードのSiebel中間層用の2つの仮想マシンとデータベースを実行する1つの仮想マシンが作成されるようにデプロイできます。
アセンブリのデプロイメントは、アセンブリ定義に定義されているポリシー/制約に基づきます。仮想マシンの最初の配置は、記憶域、ネットワークおよび計算リソースに基づきます。アセンブリをデプロイすると、適用要求に基づいて、別のインスタンスの追加(スケール・アップ)や削除(スケール・ダウン)が可能になります。アセンブリがデプロイされるとき、アセンブリのインスタンスが生成されます。アセンブリ・インスタンスは依存仮想マシンのコレクションで、アセンブリのデプロイ後に作成されます。アセンブリ・インスタンスの構成は動的な特性があり、後続のスケール・アップやスケール・ダウンの操作によってメンバーシップが変わります。アセンブリ・インスタンスには1つ以上の層が含まれ、各層はさらに仮想マシンや層で構成されます。
次のプロセスに従って、アセンブリをデプロイし、仮想マシンを作成します。
「エンタープライズ」メニューから、「クラウド」、「Oracle VMインフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
ゾーン、VMサーバー・プールまたはVMサーバー・ターゲットを右クリックして、「アセンブリのデプロイ」を選択します。
図8-7 アセンブリ・デプロイメント: インスタンスの詳細
アセンブリ・デプロイメント: インスタンスの詳細ページで、次を指定します。
ターゲット: ゲスト仮想マシンをデプロイするサーバー・プールを選択します。
ソース: 次のいずれかのオプションを選択できます。
デプロイ・プラン: 「デプロイメント・プランを使用」チェック・ボックスを選択すると、事前定義済の構成でデプロイ・プランを選択できます(使用可能であれば)。デプロイ・プランは、アセンブリのデプロイ時に使用されます(デプロイ・プランが選択されると、イメージが自動的に選択されます)。
イメージ: このデプロイに使用するアセンブリ・コンポーネント。これは、ソフトウェア・ライブラリまたは外部の場所のいずれかに存在するコンポーネントです。外部の場所に保存されている場合、コンポーネントが保存されているNFSまたたHTTPの場所を指定します。例: http://myvm_server/assembly
またはfile://myvm_server/assembly
。
詳細:
リクエスト名: アセンブリ・デプロイ・リクエストの名前。
アセンブリのインスタンス名: アセンブリ・インスタンスに割り当てる名前。
一部デプロイメントの許可: 一部デプロイメントを有効にするには、このオプションを選択します。デフォルトでは、デプロイ・プランが失敗すると、作成したすべての仮想マシンが自動的に削除されます。しかし、一部デプロイメントが有効になっている場合、デプロイメントに失敗しても仮想マシンは削除されません。
アセンブリ・コンテンツ: アセンブリ層またはノードがデプロイされないようにすることができます。デフォルトでは、選択したコンポーネントのすべてのノードと層が自動的にデプロイされます。ノードまたは層がデプロイされないようにするには、表で「デプロイ」チェック・ボックスを選択解除します。
注意:
ovfメタデータ・ファイルでノードまたは層の最小インスタンス数が0に設定されている場合、層またはノードのデプロイメントを無効にできます。
層またはノードのデプロイメントが有効になっているデプロイ・プランを使用する場合、そのノードまたは層は無効にできません。
「次へ」をクリックします。アセンブリのデプロイ: ネットワークおよびエージェント・ページで、アセンブリ・インスタンスに使用する物理的なパブリック・ネットワークおよびプライベート・ネットワークを指定します。パブリック・ネットワークは外部トラフィックに使用されます。プライベート・ネットワークでは、ゲスト仮想マシンはクラウド管理者が設定した事前定義ネットワーク内でのみ通信できます。
アセンブリ・ネットワークとはOVFメタデータ・ファイルで定義された論理ネットワークで、ここで定義したネットワークはマップ先の実際の物理ネットワークです。ネットワークを明示的に関連付けない場合、マッピングが自動的に割り当てられます。
図8-8 アセンブリのデプロイ: ネットワークとエージェント
「ネットワーク」フィールドで、「参照」アイコンをクリックします。ネットワークをシステムに割り当てさせるか、手動で選択するかを指定します。
管理エージェントをアセンブリ層(ゲストVMのコレクション)または選択したゲスト仮想マシンにインストールする場合は、「EMエージェント・プッシュ構成の有効化」チェック・ボックスを選択します。次に、エージェント・プッシュ・アプローチを使用して管理エージェントをインストールする層またはゲスト仮想マシン(あるいはその両方)を、「EMエージェント・プッシュの選択用のアセンブリ・ノードの選択」表で選択します。
ノード名: 管理エージェントをデプロイするアセンブリ層の名前。
インストール・タイプ: インストールのタイプで、プッシュ・エージェント・インストール、エージェント・インストールなし、RPMインストールを指定できます。
エージェント・プッシュの有効化: このチェック・ボックスは、「EMエージェント・プッシュ構成の有効化」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。管理エージェントをエージェント・プッシュ・アプローチでインストールする層を選択する場合は、このチェック・ボックスを選択します。
選択した層で、管理エージェントをインストールするゲスト仮想マシンを選択することもできます。
注意:
プッシュ・エージェント・インストールを選択する場合は、「その他」タブで有効または無効にする必要のあるゲスト仮想マシンを指定できます。
管理エージェントを製品として(バイナリ・パッケージの一部として)持つ層では、「エージェント・プッシュの有効化」チェック・ボックスは無効になっており、RPMインストールのみ使用できます。この場合、選択した層の「製品の構成」タブで管理エージェントの詳細を指定できます。
管理エージェントを構成するオプションを指定した後、次の詳細を入力します。
インストール・ベース・ディレクトリ: これは、管理エージェントのOracleホームが作成されるリモート・ホスト上の親ディレクトリです。
プラットフォーム: 管理エージェントをインストールするオペレーティング・システムです。
ユーザー: Oracleインストール・ユーザーの名前がここに表示されます。
ポート: 管理エージェントで通信に使用されるポート。
パスワード: 「EMエージェント・プッシュ構成の有効化」チェック・ボックスが選択されている場合、PS5アセンブリではこのフィールドは必須です。
権限委任設定: rootとして実行。
SSHサービス・タイムアウト: SSHのタイムアウト設定。
追加パラメータ: 管理エージェントのインストール時に使用される追加パラメータを指定します。このフィールドには、インストール中の前提条件チェックを無視するように-ignoreDirPrereq -enablePty
エントリが事前に移入されています。
「次へ」をクリックして、アセンブリのデプロイ デプロイメント構成ページに移動します。
図8-9 アセンブリ・デプロイメント: デプロイメント構成
次の詳細が表示されます。
コンポーネント: デプロイするアセンブリ・コンポーネントです。
ゲストVM: デプロイメント・プロファイルに指定されているゲスト仮想マシンのデフォルトの番号が表示されます。作成するゲスト仮想マシン番号の最小値および最大値を指定します。
自動スケーラブル: 層インスタンスをポリシーに基づいて自動スケールできることを示すには、このチェック・ボックスを選択します。
VMサイズ: ゲスト仮想マシンに割り当てるメモリーの量。仮想サーバーは、ゲスト仮想マシンの実行に十分なメモリーを搭載している必要があります。メモリーが不十分の場合、ゲスト仮想マシンは作成されますが、起動しません。ゲスト仮想マシンのサイズ(メモリーおよびCPUの値)。
デプロイ・オプション: このアセンブリ・インスタンスのデプロイ。
ゲストVM名の接頭辞: この文字列は、ゲスト仮想マシン名の接頭辞として使用されます。Enterprise Managerを使用してゲスト仮想マシンを作成する場合、ゲスト仮想マシン名の先頭に、ここで指定した仮想マシン名の接頭辞と番号が追加されます。
デフォルトの構成プロパティを表示してカスタマイズするアセンブリ・コンポーネントを選択します。
製品の構成: このタブには、アセンブリ内の製品のプロパティが表示されます。「すべてのプロパティ」または「必須プロパティ」を表示するよう選択できます。各プロパティのデフォルト値と現在の値が表示されます。該当する場合、値を変更するプロパティを選択します。
その他: 1つ以上のアンチアフィニティ・グループを作成できます。アンチアフィニティ・グループは、同じサーバー上で実行できない仮想マシンのグループです。「追加」をクリックしてグループ名を入力し、アンチアフィニティ・グループに含めるゲスト仮想マシンを選択します。
表の行をクリックして、構成する層を選択します。アセンブリの各層には構成可能な3つのタブがあります(「ゲストVM構成」、「製品の構成」および「その他」)。
最初のタブ「ゲストVM構成」について説明します。このタブでは、選択したアセンブリ層のすべてのゲスト仮想マシン・インスタンスのリソース構成パラメータを変更できます。次のパラメータを構成できます。
ゲストVM構成:
高可用性の有効化: このゲスト仮想マシンで高可用性を有効にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。このオプションを有効化すると、仮想サーバーが停止または再起動された場合、ゲスト仮想マシンは、別の仮想サーバーで再起動されるか、または別の仮想サーバーに移行されます。
注意:
高可用性は、仮想サーバー・プールおよびゲスト仮想マシンの両方で有効にする必要があります。両方を有効にしないと、高可用性は無効になります。
CPUスケジューリング優先度: ゲスト仮想マシンの物理CPUへのアクセスが、同じ仮想サーバー上の他のゲスト仮想マシンと競合した場合の優先度を指定します。優先度が高くなると、ゲスト仮想マシンのCPUサイクルに対する要求の権利が高くなります。
CPUスケジューリング上限(%): ゲスト仮想マシンにおける物理CPUの使用可能量を制限します。ゲスト仮想マシンのリソースの割当てを制限する場合に、このフィールドを使用します。
ルート・パスワード: 起動して実行中のゲスト仮想マシンにログインするためのオペレーティング・システムのルート・パスワードを指定します。
「キーマップ」: クローニングされるゲスト仮想マシンで使用されるキーボード・マッピング。
タグ: 仮想マシンの1つ以上のタグを指定します。これらのタグは、仮想マシンの論理的なグループ化に使用され、特定の基準を満たす1つ以上の仮想マシンの検索に使用できます。
メモリー(MB): ゲスト仮想マシンに割り当てるメモリーの量。仮想サーバーは、ゲスト仮想マシンの実行に十分なメモリーを搭載している必要があります。メモリーが不十分の場合、ゲスト仮想マシンは作成されますが、起動しません。
CPU: このゲスト仮想マシンに割り当てるCPUコアの数。これは、ゲスト仮想マシンの仮想CPU(VCPU)構成パラメータとして表示されます。
ディスク: 記憶域のタイプを指定します。サーバー・プールで指定された「デフォルト」タイプを使用するか、「オーバーライド」を選択できます。「オーバーライド」を選択する場合は、ストレージQoSを指定し、「記憶域」フィールドの「検索」アイコンをクリックして記憶域タイプを指定する必要があります。記憶域タイプ・ウィンドウで、次の項目を指定します。
クローン・ターゲット・タイプ: 「リポジトリ」または「ストレージ・アレイ」を指定できます。
クローン・ターゲット: 「リポジトリ」を選択した場合、ディスクを作成する記憶域の場所を選択します。「ストレージ・アレイ」を選択した場合はタイプを指定します。SANまたはISCSIストレージ・サーバーを指定できます。
クローン・タイプ: 「スパース・コピー」または「非スパース・コピー」を指定できます。スパース・コピーは、物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルであり、指定されたディスク・サイズ全体ではなく、実際に使用されている量の領域のみをとります。非スパース・コピーは、物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルであり、空のブロックを含む、指定されたディスク・サイズ全体と同等の領域をとります。
ディスク: すべてのゲスト仮想マシンは、最低1つのディスクを使用して作成されます。追加ディスクとそのサイズを指定します。これらのディスクは、ゲスト仮想マシンに追加されます。ゲスト仮想マシンの作成後、そのゲスト仮想マシンにログインし、追加ディスクを再フォーマットしてマウントします。「追加」をクリックし、ストレージ・デバイス(ディスク)を追加します。
ハード・ディスクの名前、そのサイズ、およびQoS優先度クラスを指定します。適切なQoS優先度クラスを設定することで、ディスクI/Oの優先度を有効にできます。優先クラスの範囲は0から7です。優先度クラス0が最も優先度が高く、7が最も低くなります。「共有ディスク」チェック・ボックスを選択し、複数のゲスト仮想マシン間でディスクを共有します。適切なQoS優先度クラスを設定することで、ディスクI/Oの優先度を有効にできます。優先クラスの範囲は0から7です。優先度クラス0は最も高い優先度を表し、7は最も低い優先度を表します。
NIC: このゲスト仮想マシンのネットワーク・インタフェースを指定します。最小値は1、最大値は8です。「追加」をクリックしてネットワーク・インタフェースを追加し、次の詳細を指定します。
名前: ネットワーク・リソースの名前を入力します。
ネットワーク: 「アセンブリ・ネットワーク」または「バックエンド・ネットワーク」。
ネットワーク・タイプ: 「インターネット・ルーティング可能」、「インターネット・ルーティング不能」または事前定義済のIPアドレスのセットを指定します。
IP割当て: IPアドレスの割当てに使用するプロトコルを選択します。「DHCP」、「ネットワーク・プロファイル」または「なし」を指定できます。
ここで指定した構成パラメータは、選択したノードのすべてのゲスト仮想マシンに適用されます。ゲスト仮想マシン・インスタンスに別の構成を指定する場合は、「ゲストVMのインスタンス」オプションをクリックします。デプロイメント構成: ゲストVMのインスタンス・ページで、「表示」表からゲスト仮想マシン・インスタンスを選択して、そのインスタンスの構成パラメータを指定できます。
次のタブは「製品の構成」です。このタブには、層内の製品のプロパティが表示されます。「すべてのプロパティ」または「必須プロパティ」を表示するよう選択できます。各プロパティのデフォルト値と現在の値が表示されます。該当する場合、値を変更するプロパティを選択します。
次のタブは「その他」です。
その他: 次の詳細を指定します。
ログ・ファイルの場所: ログ・ファイルを格納するディレクトリを指定します。
タイムアウトの設定: 製品構成とネットワーク構成のタイムアウトの設定を指定します。デフォルト値は60分で、この値はOracle VM Managerターゲットごとに変更できます。タイムアウト値は、アセンブリ・デプロイメントを続行する前に、Enterprise Managerが製品構成またはネットワーク構成の完了を待機する時間を指定します。
テンプレートをデプロイすることで、1つ以上の仮想マシンを作成できます。テンプレートのデプロイは、テンプレートの作成時に定義された制約に基づいています。通常、テンプレートには、オペレーティング・システム、基本構成(CPUの数、メモリー、ディスク・サイズ)、およびプレインストールのアプリケーションが含まれます。仮想マシンの最初の配置は、記憶域、ネットワークおよび計算リソースに基づきます。テンプレートをデプロイすると、適用要求に基づいて、別のインスタンスの追加(スケール・アップ)や削除(スケール・ダウン)が可能になります。
注意:
Enterprise Managerは、レガシーOracle VM 2.2スタイルのテンプレートのデプロイメントをサポートしています。このテンプレートは、.tgz
ファイル形式で使用できます。これらのテンプレートのデプロイ時にゲスト仮想マシンが作成されますが、新しく作成された仮想マシンのVNCコンソールに手動でログインして、ネットワーク構成と製品構成を完了する必要があります。また、Oracle Virtual Assemblies(.ovaファイル形式)とは異なり、Enterprise ManagerはOracle VM 2.2 Templates(.tgz
ファイル形式)用に管理エージェントを自動的にプッシュしません。
前提条件
Enterprise Manager Cloud Controlは、クラウド環境を管理するように設定されます。
テンプレートはゾーンに使用可能で、デプロイするのに十分な権限があります。デプロイが成功するために、ゾーンで使用可能なリソースが十分にあります。
次のプロセスに従って、テンプレートをデプロイします。
Enterprise Manager Cloud Controlは、クラウド環境を管理するように設定されます。
ISOイメージはゾーンに使用可能で、イメージをデプロイするのに十分な権限があります。デプロイが成功するために、ゾーンで使用可能なリソースが十分にあります。
デプロイするゲスト仮想マシンのドメイン・タイプは、HVM(ハードウェア仮想化)に設定する必要があります。
次のプロセスに従って、ISOイメージをデプロイします。
プロビジョニングの主要な要求の1つが、ディスクやCD-ROMにかわるネットワークを介してのハードウェア・サーバーのブート機能です。コンピュータがネットワークを介して起動する方法はいくつかあり、Preboot Execution Environment (PXE)はその1つです。PXEは、多くのハードウェアおよびソフトウェアのベンダーによってサポートされているオープン業界標準です。PXEの仕様の詳細は、http://www.pix.net/software/pxeboot/archive/pxespec.pdf
を参照してください。
最小限の構成情報を有するネットワーク起動可能(PXEブート)な仮想マシンを作成してから、後でネットワークを介してPreboot Execution Environment (PXE)から仮想マシンを起動して、ゲストのオペレーティング・システムをインストールできます。
前提条件
Enterprise Manager Cloud Controlは、クラウド環境を管理するように設定されます。
デプロイの成功に必要な使用可能リソースが、ゾーンに十分にあります。
次のプロセスに従って、ISOイメージをデプロイします。
SSA管理者は、リクエスト・ダッシュボードを使用して、リクエストおよび予約のステータスを追跡できます。SSA管理者は、すべてのユーザーのすべてのゾーン全体のリクエストを表示できます。SSAユーザーが表示できるリクエストは、ゾーンおよびインスタンス・レベルの権限によって異なります。
前提条件
Enterprise Manager Cloud Controlは、クラウド環境を管理するように設定されます。
適切なセルフ・サービス・ユーザーが、LDAPディレクトリに定義されている必要があります。
リソースのリクエストおよび予約が発行されている必要があります。
インフラストラクチャ・リクエスト・ダッシュボードを表示するには、次の手順に従います。
リクエスト詳細ページには、選択したリクエストの詳細が表示されます。リクエストの名前、タイプ、リクエストに関連付けられたOVMマネージャ、ステータス、リクエストが作成された日付などが表示されます。
一般: このセクションには、リクエストの名前、リクエスト・タイプ、ターゲット名およびその他の詳細が表示されます。
デプロイ: このセクションには、デプロイされているリクエストおよびターゲットの名前が表示されます。リクエスト・リンクをクリックすると、ジョブ詳細ページにドリルダウンできます。ターゲット・リンクをクリックすると、そのターゲットのホームページにドリルダウンできます。
アセンブリまたは層インスタンスのホームページを表示するには、次の手順に従います。
一般: このセクションには、アセンブリの名前、デプロイ先のターゲット、ゲストVMの合計数、アセンブリの作成日、およびこのアセンブリ・インスタンスの所有者が表示されます。
ステータス: 過去24時間で最も影響を受けたメンバーのステータスが表示されます。名前のリンクをクリックすると、ターゲットのホームページにドリルダウンします。
問題の概要: 過去24時間に発生した様々なインシデントおよびポリシー違反を表示します。
アフィニティ関係: ここには、アセンブリまたは層に対して定義されているルールが表示されます。たとえば、2つのゲストVMを同じサーバーまたはサーバー・プールのいずれかに併存させることを指定するルールや、2つのゲストVMを必ず同じサーバーに存在させるルールなどを定義できます。
メンバー: このインスタンスのメンバー、そのステータスおよびインストール済のソフトウェアが表示されます。
リクエスト: デプロイ中に指定されたリクエストの名前。リンクをクリックして、デプロイメント・ページに移動します。
この項では、Enterprise Manager VTプラグイン13.2.3の新機能について説明します。
この機能では、Enterprise Managerから仮想マシン(VM)を仮想アプライアンスにエクスポートできます。
この機能は、OVM Manager 3.4以上のバージョンにのみ適用されます。