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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
13c リリース2
E78872-08
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22 スナップ・クローンの作成

この章では、スナップ・クローンの作成方法について説明します。内容は次のとおりです。

22.1 データ・ライフサイクル管理について

Enterprise Managerのデータ・ライフサイクル管理ソリューションは、本番環境からテスト環境までデータを移動する、エンド・ツー・エンドの完結した自動化フローを提供します。

本番環境で、データベース管理者はまずこの本番データベースをバックアップし、バックアップからテスト・マスター・データベースを作成し、機密データをマスクして、最後にテスト・マスターからクローンを作成します。クローンは、データが本番データと確実に同期するように、必要に応じてリフレッシュされる必要があります。データ・ライフサイクル管理ソリューションでは、このプロセスは完全に自動化され、「クローニング」ダッシュボードから、または、セルフ・サービス・ポータルを介して実行できます。

22.2 スナップ・クローンについて

スナップ・クローンは、ストレージに依存せずに大規模データベースの迅速で効率的な領域を持つクローンを作成するためのアプローチを提供します。テストや開発のために本番データベースのクローンが頻繁に必要となりますが、データベースが巨大な場合には特に、クローンの作成は困難で時間のかかる作業となります。

Enterprise Managerではこの問題への対処としてスナップ・クローンが提供されていますので、一部のストレージ・システムで利用可能なコピー・オン・ライト・テクノロジを使用して本番データベースからシン・クローンを作成できます。これは、クローンが最初はわずかな領域(数テラバイトのデータベースのシン・クローンに対して約2GBの書込み可能領域)を占有し、挿入、更新および削除が行われるにつれて大きくなることを意味します。Enterprise Managerでは、スナップ・クローンに次の2つのソリューションが提供されています。

  • ハードウェア・ソリューション: NetApps、Oracle Sun ZFSストレージ・アプライアンス、EMC VMAXおよびVNXがサポートされるベンダー固有のハードウェア・ソリューション。

  • ソフトウェア・ソリューション: すべてのNASストレージ・デバイスおよびSANストレージ・デバイスがサポートされるストレージ非依存型のソフトウェア・ソリューション。このソリューションは、ZFSファイル・システムおよびCloneDB機能を使用してサポートされています。

スナップ・クローンの主な機能は次のとおりです。

  • セルフ・サービス駆動型のアプローチ: セルフ・サービス・ユーザーは、必要に応じて非定型ベースでデータベースをクローニングできます。

  • 迅速なクローニング: データベースは、数日や数週間ではなく数分のうちにクローニングできます。

  • 領域の効率性: この機能によって、ユーザーは、ストレージ・フットプリントを大幅に削減できます。

22.3 ストレージ・サーバーの登録および管理

注意:

スナップ・クローンに基づくプロファイルからシン・クローンを作成する場合には、NetApp、Sun ZFS、EMCなどのストレージ・サーバーの登録と管理を行う必要があります。詳細は、「スナップ・クローンの作成」を参照してください。

ここでは、以下の項目について説明します。

22.3.1 ストレージ・サーバーの登録の概要

Enterprise ManagerでNetAppストレージ・サーバー、Sun ZFSストレージ・サーバー、EMCストレージ・サーバーなどのストレージ・サーバーを登録すると、ストレージによって提供されるスナップショットおよびクローニング機能を使用してデータベースをプロビジョニングできます。

登録プロセスは、ストレージを検証し、このストレージのEnterprise Manager管理データベース・ターゲットを検出します。データベースを検出した後、スナップ・クローン用に有効化できます。スナップ・クローンは、ストレージ・スナップショット・テクノロジを使用してデータベース・クローンを作成するプロセスです。

注意:

Windowsオペレーティング・システム上のデータベースはサポートされていません。

22.3.2 始める前に

開始する前に、次の点に注意してください。

  • ストレージ検出の一部としてWindowsデータベースは検出されません。これは、WindowsストレージNFSコレクションがまったく発生しないためです。NFSコレクションは、特定のOSリリースでもサポートされていないため、これらのOSリリース上のデータベースはスナップ・クローンを行えません。詳細は、My Oracle Support Note 465472.1を参照してください。また、Windows上でのOracle Databaseのサポート用にはNASボリュームを使用できません。

  • スナップ・クローンは、Sun ZFS Storage 7120、7320、7410、7420およびZS3モデル、7モードおよびcモードのNetApp 8ハードウェア、EMC VMAX 10KおよびVNX 5300、Solaris ZFSファイルシステムでサポートされています。

  • OSバージョンがB.11.31以上の場合のみ、スナップ・クローンはHP-UXホスト上のSun ZFSストレージをサポートします。OSバージョンがこれより低い場合、Sunストレージは適切に機能しないことがあるため、スナップ・クローンで予期しない結果が発生します。

  • デフォルトでは、Enterprise Managerによってターゲット・ホスト上で検出されるNFSファイル・システムの最大数は、100です。ただし、このしきい値は構成可能です。すべての余分なファイル・システムをモニターしないようにする場合、モニターするファイル・システムのリストを選択することもできます。

    各ホスト・エージェントの構成ファイル$agent_inst/sysman/emd/emagent_storage.configには、様々なストレージ・モニタリング関連のパラメータが含まれています。

    NFSファイル・システムのしきい値を構成するには、次のパラメータを編集する必要があります。

    Collection Size:START
    Disks=1000
    FileSystems=1000
    Volumes=1000
    Collection Size:END 
    

    モニターするファイル・システムのリストを指定することを選択した場合、次の行の間に指定できます。

    FileSystems:START

    FileSystems:END

    
    

    管理エージェントを再起動し、この構成ファイルへの変更内容が有効になるよう、ホスト構成をリフレッシュします。

  • RDBMS上で11.1.0.7.0およびAL32UTF8キャラクタ・セットを使用してOMSリポジトリが実行中の場合、パッチ11893621を適用する必要があります。

22.3.3 ストレージ・サーバーの登録の前提条件

ストレージ・サーバーを登録する前に、次の項で説明されている前提条件に従います。

22.3.3.1 ストレージ・サーバーの構成

ストレージ・サーバーを登録する前に、スナップ・クローンを正常に使用するには、次の権限およびライセンスが必要です。

注意:

Enterprise Manager Cloud Control 13cでは、NetApp、Sun ZFS、Solaris File System (ZFS)およびEMCのストレージ・サーバーがサポートされています。

NetAppハードウェアの構成

この項の内容は次のとおりです。

NetAppハードウェア権限の取得

権限(Privileges)は総称です。NetAppでは、権限(Privileges)を機能(Capabilities)と呼びます。

NetAppストレージ・サーバーの場合、スナップ・クローンを使用するには、次の権限または機能をNetAppストレージ資格証明に割り当てます。

注意:

これらの機能(Capabilities)を個別に割り当てるか、ワイルドカード表記を使用できます。次に例を示します。

'api-volume-*', 'api-*', 'cli-*' 
  • api-aggr-list-info

  • api-aggr-options-list-info

  • api-file-delete-file

  • api-file-get-file-info

  • api-file-read-file

  • api-license-list-info

  • api-nfs-exportfs-append-rules

  • api-nfs-exportfs-delete-rules

  • api-nfs-exportfs-list-rules

  • api-nfs-exportfs-modify-rule

  • api-snapshot-create

  • api-snapshot-delete

  • api-snapshot-list-info

  • api-snapshot-reclaimable-info

  • api-snapshot-restore-volume

  • api-snapshot-set-reserve

  • api-system-api-get-elements

  • api-system-api-list

  • api-snapshot-set-schedule

  • api-system-cli

  • api-system-get-info

  • api-system-get-ontapi-version

  • api-system-get-version

  • api-useradmin-group-list

  • api-useradmin-user-list

  • api-volume-clone-create

  • api-volume-clone-split-estimate

  • api-volume-create

  • api-volume-destroy

  • api-volume-get-root-name

  • api-volume-list-info

  • api-volume-list-info-iter-end

  • api-volume-list-info-iter-next

  • api-volume-list-info-iter-start

  • api-volume-offline

  • api-volume-online

  • api-volume-restrict

  • api-volume-set-option

  • api-volume-size

  • cli-filestats

  • login-http-admin

NetAppハードウェア・ライセンスの取得

NetAppストレージ・サーバーのスナップ・クローンには、次のサービスの有効なライセンスが必要です。

  • flex_clone

  • nfs

  • snaprestore

NetAppストレージ資格証明の作成

NetAppストレージ資格証明を作成するには、次の手順に従います。

注意:

スナップ・クローンはNetApp Data ONTAP® 7.2.1.1P1D18以上、およびONTAP@ 8.x (7モード、cモードおよびvサーバー・モード)でのみサポートされます。

  1. api-aggr-list-info,api-file-delete-fileなどのすべての推奨される機能(Capabilities)を使用して、ロールem_smf_admin_roleを作成します。

  2. ロールem_smf_admin_roleを使用してグループem_smf_admin_groupを作成します。

  3. グループem_smf_admin_groupおよびセキュア・パスワードを使用して、ユーザーem_smf_adminを作成します。

注意:

ユーザーem_smf_adminは、Oracle Enterprise Managerによって使用される専用のユーザーである必要があります。Oracleでは、他の目的のためにこのアカウントの共有をお薦めしていません。

NetApp 8クラスタ・モード・ハードウェアの構成

このトピックでは、Enterprise Manager Cloud Control 13cで、スナップ・クローンをサポートするためにNetApp 8クラスタ・モード(C-モード)ハードウェアを設定する方法について説明します。

NetApp 8ハードウェアの7-モードでは、スナップ・クローンがすでにサポートされています。

NetApp 8 C-モードのハードウェアを構成するには、次の項を参照してください。

クラスタ・モードでサポートされるNetApp 8構成

C-モードでサポートされている構成は次のとおりです。

  • スナップ・クローン機能はSVM (Vserver)でのみサポートされています。

  • 物理クラスタ・ノードの登録はサポートされていません。

  • Enterprise Manager Cloud Control 13cには複数のSVMを登録できます。登録済のSVMはすべて個別に管理されます。

NetApp 8ストレージおよびSVMの準備

NetApp 8ストレージおよびSVMを準備するには、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • C-モードのNetApp 8ハードウェアにSVMが作成されている必要があります。作成されていない場合は、Enterprise Managerに登録するSVMを作成する必要があります。

  • SVMには、管理アクセス権とデータ・アクセス権の両方を持つネットワーク・インタフェース(LIF)が必要です。Enterprise Managerの「ストレージ登録」ページで、このインタフェースのドメイン名とIPアドレスを指定する必要があります。

  • 少なくとも1つの集計(ボリューム)がSVMに割り当てられている必要があります。集計をSVM間で共有しないでください。

  • SVMには、ontapiアクセス用にvsadmin-volumeロールが割り当てられたユーザー・アカウントが必要です。

    Enterprise Managerの「ストレージ登録」ページで、ユーザー資格証明を指定する必要があります。

  • SVMのルート・ボリュームには、すべてのホストに対する読取り専用アクセスを許可するルールを含むエクスポート・ポリシーが必要です。NFS v4を使用している場合は、エクスポート・ルールの変更ダイアログ・ボックスからスーパーユーザー・アクセス権を付与する必要があります。

    注意:

    • SVMのルート・ボリュームの中に、em_volumesというディレクトリが権限0444とともに作成されます。このディレクトリは、Enterprise Managerネームスペースのジャンクション・ポイントとして使用されます。

    • 作成されたストレージ・ボリュームではすべて、ネームスペースにジャンクション・ポイント/em_volumesが使用されます。

    注意:

    Enterprise Manager Cloud ControlでSVMを登録すると、それに割り当てられているすべての集計の詳細がフェッチされます。集計の合計サイズは、割当て制限の設定や領域計算の実行、およびレポートの目的で必要です。

    現在、NetAppには、SVMから合計集計サイズをフェッチするためのData ONTAP APIは備わっていません。このため、使用可能な集計サイズが合計サイズとみなされ、最初の同期実行中にストレージ上限として設定されます。ストレージ上限は、Enterprise Managerが集計で使用できる最大領域です。

    ストレージの集計の合計領域が増加した場合、その集計の使用可能領域を消費するまでストレージ上限を大きくすることができます。

Sun ZFSおよびZS3ハードウェアの構成

この項の内容は次のとおりです。

Sun ZFSハードウェア権限の取得

権限(Privileges)は総称です。たとえば、Sun ZFSでは、権限(Privileges)をアクセス権(Permissions)と呼びます。

Sun ZFSストレージ・サーバーの場合、スナップ・クローンを使用するには、次の権限またはアクセス権をSun ZFSストレージ資格証明に割り当てます。

注意:

リストされたすべてのアクセス権(Permissions)をtrueに設定する必要があります。有効範囲に'nas'を指定する必要があり、詳細なフィルタを指定しないでください。

  • changeProtocolProps

  • changeSpaceProps

  • cloneとcreateShare

  • destroy

  • rollback

  • takeSnap

Sun ZFSハードウェア・ライセンスの取得

Sun ZFS Storage Appliance上のスナップ・クローンには、クローン機能のライセンスが必要です。この機能の使用制限付きライセンスが、Enterprise Manager Snap Cloneに含まれています。

Sun ZFSストレージ資格証明の作成

Sun ZFSストレージ資格証明を作成するには、次の手順に従います。

  1. ロールem_smf_admin_roleを作成します。

  2. ロールem_smf_admin_roleの認可を作成します。

  3. nasとして範囲を設定します。

  4. allow_changeProtocolProps、allow_changeSpacePropsなどの推奨されるアクセス権(Permissions)をtrueに設定します。

  5. ユーザーem_smf_adminを作成して、em_smf_admin_roleとしてロール・プロパティを設定します。

    注意:

    ユーザーem_smf_adminは、Oracle Enterprise Managerによって使用される専用のユーザーである必要があります。Oracleでは、他の目的のためにこのアカウントの共有をお薦めしていません。

Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーの構成

この項の内容は次のとおりです。

Solaris File System (ZFS)権限の取得

Solaris File System (ZFS)では、権限(Privileges)をアクセス権(Permissions)と呼びます。Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーの場合、スナップ・クローンを使用するには、プールに対する次のアクセス権をSolaris File System (ZFS)ユーザーに付与します。

  • clone

  • create

  • destroy

  • mount

  • rename

  • rollback

  • share

  • snapshot

  • 割当て制限

  • reservation

  • sharenfs

  • canmount

  • recordsize

Solaris File System (ZFS)ライセンスの取得

Solaris File System (ZFS)は、特別なハードウェア・ライセンスを必要としません。Oracle Solaris OSバージョン11.1のみサポートされます。

Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーの設定

Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーは、任意のストレージ・ハードウェアと連携できます。追加のストレージ・ハードウェアを購入する必要はありません。かわりに、社内ストレージ・ハードウェアをアタッチし、Oracle Snap Clone機能を取得できます。たとえば、EMC VMAX、VNXシステム、Hitachi VSPまたはOracle Pillar Axiom FCアレイからLUNをアタッチできます。

次のストレージ・トポロジの図で、この動作方法について説明します。

注意:

この図では、Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーに公開されたSANストレージ・デバイス(4 x 1TBの論理ユニット・デバイスを含む)が存在すると仮定します。


ストレージ・トポロジ

この項は、次のトピックで構成されています。

Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーの設定の前提条件

Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーを構成する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。

  • zfs_arc_maxが/etc/systemに設定されていないことを確認します。これを設定する必要がある場合、必ず大きい値(RAMの80%など)に設定します。

  • ストレージ・サーバーが複数のLUNで構成されていることを確認します。各LUNは、最大1TBである必要があります。スナップ・クローンでは、各1TBの2つ以上のLUNが推奨されます。各LUNは、フェイルオーバーを分離するため、異なるコントローラを経由してホストにマウントされたミラーLUNを持つ必要があります。LUNは、パフォーマンスを向上するためにファイバ・チャネルを介してSolarisホストにアタッチできます。

    注意:

    ファイバ・チャネルを使用できない場合、任意のDirect Attached StorageまたはiSCSIベースのLUNで十分です。

  • プールで使用するLUNは、すべて同じサイズである必要があります。プールでは12個より少ないLUNを使用することをお薦めします。

  • LUNとは別に、zpoolのパフォーマンスを向上するため、ストレージにはキャッシュ・デバイスとログ・デバイスが必要です。これら2つのデバイスは、別個のフラッシュ/SSDデバイスであれば理想的です。別個のデバイスを調達するのが難しい場合、1つのデバイスから分割したスライスを使用できます。ログ・デバイスは、サイズを約32GBとし、データ損失を避けるために冗長性および電源のバックアップを備える必要があります。キャッシュ・デバイスは、サイズを約128GBにすることが可能で、冗長性は必要ありません。

ストレージ・エリア・ネットワーク・ストレージの要件

ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)ストレージの要件は次のとおりです。

  • 大きなLUNを作成し、LUNの数を少なくすることをお薦めします。LUNの推奨される最大サイズは、3TBです。

  • LUNは、異なるSANストレージ・プールまたは完全に異なるSANストレージ・デバイスから取得する必要があります。

    これらのLUNは、プール・レベルの冗長性を維持するため、ミラー化で必要とされます。SANストレージでハードウェア・レベルの冗長性を維持する場合、この要件は無視できます。

  • LUNは、ファイバ・チャネルを介して公開する必要があります。

Solaris File System (ZFS)プールの推奨事項

Solarisファイルシステム(ZFS)のプールに関する推奨事項は次のとおりです。

  • 同じサイズの複数のLUNを使用してストレージ・プールを作成します。使用状況に応じて、ストレージ・プールに別のディスクを追加してサイズを増加できます。

  • Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバー上に作成するストレージ・プールでは、異なるSANストレージ・プールまたは完全に異なるSANストレージ・デバイスから取得したLUNを使用する必要があります。SANストレージでハードウェア・レベルの冗長性を維持する場合、これは無視できます。

  • データの不整合を修復するには、基礎となるストレージ・デバイスでRAIDZが実装されているかどうかにかかわらず、ミラー、RAIDZ、RAIDZ-2、RAIDZ-3などのZFS冗長性を使用してデータの不整合を修復します。

  • スループットとパフォーマンスを向上させるために、キャッシュ・デバイスとログ・デバイスを使用します。これら2つのデバイスは、別個のフラッシュ/SSDデバイスであれば理想的です。別個のデバイスを調達するのが難しい場合、1つのデバイスから分割したスライスを使用できます。

    ログ・デバイスは、RAMの約50%とし、データ損失を避けるために冗長性および電源のバックアップを備えることをお薦めします。キャッシュ・デバイスのサイズは、ワークロードおよびプールのサイズを基準にできます。

    キャッシュ・デバイスでは、冗長性はサポートされません。これはオプションです。

  • プールは、作成時に、テスト・マスター・データベースとクローン・データベースを格納できるようにサイズを変更する必要があります。クローンは、同じストレージ・プール内の親データベースと共存します。そのため、テスト・マスターとクローンのための容量を十分に確保するよう計画する必要があります。

    たとえば、テスト・マスターのサイズが1TBで、10個のクローンを作成する予定があり、そのそれぞれがテスト・マスターとは100G分異なるとします。この場合、ストレージ・プールのサイズは、2.5TB以上にする必要があります。

  • ストレージ・プールには20%以上の空き領域を常に確保します。空き領域がこのレベルを下回ると、プールのパフォーマンスが低下します。

Solaris File System (ZFS)のユーザーとプールの構成

Enterprise Managerからストレージを管理できるユーザーを作成する必要があります。これを行うには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

# /sbin/useradd -d /home/emzfsadm -s /bin/bash emzfsadm
# passwd emzfsadm

注意:

ユーザー名は8文字以下である必要があります。

ボリュームをホストするために使用するZFSプールを構成し、作成したユーザーにそのプールに対する権限を付与する必要があります。emzfsadmユーザーは、システムのすべてのzpoolとそのマウント・ポイントに対する権限を持っている必要があります。

ZFSプールを構成するには、次の表を参照して各コマンドを実行してください。

注意:

この表には、リファレンス実装が示されていますが、これは必要に応じて変更できます。

プール名 lunpool

ディスク(FC/iSCIを介したSAN公開LUN)

lun1=c9t5006016E3DE0340Ed0、

lun2=c9t5006016E3DE0340Ed1

ディスク・ミラー(FC/iSCIを介したSAN公開LUN)

mir1=c10t5006016E3DE0340Ed2、

mir2=c10t5006016E3DE0340Ed3

フラッシュ/SSDディスク(ログ)

ssd1=c4t0d0s0

フラッシュ/SSDディスク(キャッシュ)

ssd2=c4t0d1s0

# zpool create lunpool mirror lun1=c9t5006016E3DE0340Ed0 mir1=c10t5006016E3DE0340Ed2 mirror lun2=c9t5006016E3DE0340Ed1 mir2=c10t5006016E3DE0340Ed3 log ssd1=c4t0d0s0 cache ssd2=c4t0d1s0
 

書式例の出力は次のとおりです。

bash-4.1# /usr/sbin/format
Searching for disks...done
 
AVAILABLE DISK SELECTIONS:
       0. c9t5006016E3DE0340Ed0 <DGC-VRAID-0532-1.00TB>
          /pci@78,0/pci8086,3c08@3/pci10df,f100@0/fp@0,0/disk@w5006016e3de0340e,0
       1. c9t5006016E3DE0340Ed1 <DGC-VRAID-0532-1.00TB>
          /pci@78,0/pci8086,3c08@3/pci10df,f100@0/fp@0,0/disk@w5006016e3de0340e,1
       2. c10t5006016E3DE0340Ed2 <DGC-VRAID-0532-1.00TB>
          /pci@78,0/pci8086,3c08@3/pci10df,f100@0/fp@0,0/disk@w5006016e3de0340e,2
       3. c10t5006016E3DE0340Ed3 <DGC-VRAID-0532-1.00TB>
          /pci@78,0/pci8086,3c08@3/pci10df,f100@0/fp@0,0/disk@w5006016e3de0340e,3


[ We need to find the size of pool that was created ]
# df -k /lunpool
Filesystem           1024-blocks        Used   Available Capacity  Mounted on
lunpool              1434746880          31  1434746784     1%    /lunpool
 
[ We use the Available size shown here to set quota as shown below ]
 
# zfs set quota=1434746784 lunpool
 
# zfs allow emzfsadm clone,create,destroy,mount,rename,rollback,share,snapshot,quota,reservation,sharenfs,canmount,recordsize,logbias lunpool
 
# chmod A+user:emzfsadm:add_subdirectory:fd:allow /lunpool
 
# chmod A+user:emzfsadm:delete_child:fd:allow /lunpool

注意:

このコンテンツは変換されていません。

EMCストレージ・サーバーの構成

EMC Symmetrix VMAXファミリまたはEMC VNXストレージ・サーバーを使用する前に、まず、Oracle Enterprise Manager 13cでスナップ・クローンをサポートするためにEMCストレージ・ハードウェアを設定する必要があります。次の各項で、すべての要件が満たされていることを確認してください。

EMCストレージ・サーバーでサポートされている構成

EMC Symmetrix VMAXファミリまたはEMC VNXストレージ・サーバーを構成する前に、次のリストを確認してください。このリストには、EMC VMAXストレージとEMC VNXストレージでサポートされているコンポーネントとサポートされていないコンポーネントが示されています。

  • EMC VMAX 10KおよびVNX 5300の使用が認定されています。同じシリーズの上位モデルは動作することが予想されます。

  • LinuxおよびSolarisオペレーティング・システムのみがサポートされています。それ以外のオペレーティング・システムはまだサポートされていません。

  • マルチパスは必須です。

  • EMC PowerPathとSolaris MPxIOのみがサポートされています。

  • 切替えファブリックはサポートされています。調停ループはサポートされていません。

  • Emulex (LPe12002-E)ホスト・バス・アダプタは、動作が確認されています。それ以外のアダプタは正常に機能すると予測されます。

  • ファイバ・チャネルを介するSCSIはサポートされています。iSCSIとNASはまだサポートされていません。

  • Oracle Grid Infrastructure 11.2はサポートされています。

  • ローカルASMストレージ・オプションを設定したOracle Grid Infrastructure 12.1はサポートされています。Flex ASMはサポートされていません。

  • ASMフィルタ・ドライバはサポートされません。

  • ASMのサポートはRAWデバイスに対してのみです。ファイル・システムはサポートされていません。

  • VMAXでのシン・ボリューム(TDEV)のサポート。

  • VNXではLUNのみをサポート。NASはまだサポートされていません。

EMC Symmetrix VMAXファミリおよびデータベース・サーバーの要件

EMC Symmetrix VMAXファミリのオペレーティング・システム・バージョンの要件は次のとおりです。

  • EMC VMAX Enginuityバージョン: 5876.251.161以上

  • SMI-Sプロバイダのバージョン: V4.6.1.6以上

  • Solutions Enablerのバージョン: V7.6-1755以上

注意:

EMC VMAX Enginuityのバージョンは、ストレージのオペレーティング・システムのバージョンです。

SMIプロバイダおよびSolutions Enablerは、SANのホストにインストールされます。

データベース・サーバーの要件は次のとおりです。

Oracle Databaseの要件

  • Oracle Database 10.2.0.5以上

オペレーティング・システムの要件

  • (RHEL 5 update 8と互換性のある) Oracle Linux 5 update 8以上

  • (RHEL 6と互換性のある) Oracle Linux 6以上

  • Oracle Solaris 10および11

マルチパスの要件

  • EMC PowerPathバージョン5.6以上(Linuxオペレーティング・システム・リリースおよびカーネル・バージョンで使用可能)

  • EMC PowerPathバージョン5.5以上(Oracle Solaris 11.1リリースで使用可能)

  • EMC PowerPathバージョン6はサポートされていません。

  • Solaris MPxIO (最新の更新で使用可能)

Oracle Grid Infrastructureの要件

  • Oracle Grid Infrastructure 11.2

  • Oracle Grid Infrastructure 12.1。Flex ASMはサポートされていません。

ストレージ・エリア・ネットワークの準備

ストレージ・エリア・ネットワークを準備するには、各項で説明されている構成手順に従います。

SANファブリックの構成

次のことを確認して、マルチパスを使用してSANファブリックを構成します。

  • ストレージ・レベル、スイッチ・レベルおよびサーバー・レベルで冗長性が必要です。

  • ストレージからサーバーへの複数のパスが構成されるようにゾーニングを実行します。

  • ターゲット・ポートにおける障害、スイッチまたはホスト・バス・アダプタが原因でストレージLUNが使用不可能になることがないように、パスを構成します。

  • EMC SMI-Sプロバイダがインストールされたホストで、Gatekeeperを構成します。ゲートキーパーを構成するには、EMC Webサイトで入手できるドキュメントを参照してください。

    
    

SMI-Sプロバイダ

SMI-SプロバイダおよびSolutions Enablerは、ストレージが構成されているファブリック内のサーバーの1つにインストールする必要があります。SMI-Sプロバイダをインストールおよび構成するには、EMC Webサイトで入手できるドキュメントを参照してください。

ストレージとの対話には、SMI-SプロバイダのURLおよびログイン資格証明が必要です。SMI-Sサービス・プロバイダのURLの例はhttps://rstx4100smis:5989です。

これらの詳細はストレージ・サーバーを登録するときに必要です。次の操作を実行する必要があります。

  • VMAXストレージまたはVNXストレージがSMI-Sプロバイダによって検出されていることを確認します。

  • VNXストレージをSMI-Sプロバイダに追加します。

  • SMI-Sプロバイダで管理者権限を持つユーザー・アカウントを作成して、VMAXストレージまたはVNXストレージにアクセスします。

  • 同期間隔を1時間に設定します。


ストレージ・エリア・ネットワーク環境の設定

VMAXの用語の理解

次の表は、この項で使用しているVMAX用語を概説しています。EMC VMAXストレージを準備する前に、これらの用語を参照して概念をよく理解しておいてください。

表22-1 VMAX用語

用語 定義

論理ユニット

I/Oデバイスは論理ユニットと呼ばれます。

論理ユニット番号

論理ユニットに関連付けられている一意のアドレス

イニシエータ

別の論理ユニットへのサービス・リクエストを開始する論理ユニットは、イニシエータと呼ばれます。

イニシエータ・グループ

イニシエータ・グループは、最大32個のファイバ・チャネル・イニシエータ(HBAポート)、8個のiSCSI名またはその両方の組合せの論理グループです。イニシエータ・グループには、別のイニシエータ・グループの名前を含めて、グループを深さ1にカスケードすることもできます。

ポート・グループ

ポート・グループは、ファイバ・チャネルまたはiSCSI、あるいはその両方のフロントエンド・ダイレクタ・ポートの論理グループです。ポート・グループ内のポート数に対する制限は、Symmetrixシステムのポート・グループ数のみです。ポート・グループには、ワークロードを特定のポートに分離するために使用可能なポートのサブセットを含められる可能性もあります。

注意: 前提として、OEMではポート・グループをORACLE_EM_PORT_GROUPという名前で作成し、必要なターゲット・ポートを含めてください。

ストレージ・グループ

ストレージ・グループは、最大4,096台のSymmetrixデバイスの論理グループです。

ターゲット

サービス・リクエストのターゲットとなる論理ユニットは、ターゲットと呼ばれます。

マスキング・ビュー

マスキング・ビューは、1つのイニシエータ・グループ、1つのポート・グループおよび1つのストレージ・グループ間の関連付けを定義します。マスキング・ビューが作成されると、ストレージ・グループ内のデバイスはポート・グループ内のポートにマップされ、イニシエータ・グループ内のイニシエータにマスクされます。

SCSIコマンド

サービス・リクエストは、SCSIコマンドと呼ばれます。

ホスト・バス・アダプタ(HBA)

ホスト・バス・アダプタ(HBA)という用語は、ファイバ・チャネル・インタフェース・カードを表すために最もよく使用されます。各HBAには固有のWorld Wide Name (WWN)があります。これは、IEEEによって割り当てられたOUIを使用するという点で、Ethernet MACアドレスに似ています。ただし、WWNの方が長くなっています(8バイト)。HBAには2種類のWWNがあります。ホスト・バス・アダプタ上のすべてのポートによって共有されるノードWWN (WWNN)と、各ポートに固有のポートWWN (WWPN)です。様々な速度のHBAモデルがあります(1Gbit/s、2Gbit/s、4Gbit/s、8Gbit/s、10Gbit/s、16Gbit/sおよび20Gbit/s)。

VMAXストレージおよび用語の詳細は、EMC Webサイトで入手できるドキュメント「EMC Symmetrix VMAX Family with Enginuity」を参照してください。

EMC VMAXストレージの準備

データベースをプロビジョニングする必要のあるすべての必須ノードでゾーニングされるように、EMC VMAXアプライアンスを構成します。EMC VMAXストレージを準備するには、ストレージ・サーバーで次を実行します。

  • すべてのホスト・イニシエータ・ポートがストレージ側から使用可能であることを確認します。

  • ホストごとに対応するイニシエータを含むイニシエータ・グループを1つずつ作成して、セキュリティを強化することをお薦めします。イニシエータの直接の親イニシエータ・グループの「Consistent LUNs」プロパティを「No」に設定する必要があります

  • Oracle Enterprise Managerでマスキング・ビューの作成に使用されるORACLE_EM_PORT_GROUPという名前のポート・グループを作成します。このポート・グループには、Enterprise Manager Cloud Controlシステムに登録されたすべてのホストが集合的に参照するすべてのターゲット・ポートが含まれている必要があります。

    たとえば、host1がストレージ・ポートP1およびP2を参照し、host2がストレージ・ポートP3およびP4を参照するとします。この場合、ORACLE_EM_PORT_GROUPには、P1、P2、P3およびP4のポート全部が含まれている必要があります。開発インフラストラクチャに必要なターゲット・ポートのみを含めてください。

  • 別個の仮想プロビジョニング・プール(シン・プールとも呼ばれる)を作成し、それをOracle Enterprise Manager専用に使用します。

  • VP Snapを実行するためにTimeFinderライセンスが有効になっていることを確認します。

EMC VNXストレージの準備

データベースをプロビジョニングする必要のあるすべての必須ノードでゾーニングされるように、EMC VNXアプライアンスを構成します。EMC VNXストレージを準備するには、ストレージ・サーバーで次を実行します。

注意:

EMC VNXストレージでは、LUNの作成、クローニングおよび削除のみがサポートされています。NASはサポートしていません。

  • すべてのホスト・イニシエータ・ポートがストレージ側から使用可能であることを確認します。

  • 1つのホストに属する複数のイニシエータがグループ化され、EMC VNXストレージのホストに基づく名前が付けられていることを確認します。

  • Enterprise Managerに登録されているホストごとに、1つのホストを含むストレージ・グループを1つ作成します。

    たとえば、イニシエータi1とi2がhost1に属する場合は、Host1という名前でイニシエータを登録します。新しいストレージ・グループSG1を作成し、Host1をそれに接続します。同様に、Enterprise Managerに追加するホストごとに、ストレージ・グループを1つ作成します。

データベース・サーバーの準備

Enterprise Managerスナップ・クローン用にサーバーを準備するには、次のことを確認してください。

  • サーバーは物理サーバーであり、ホスト・バス・アダプタが搭載されている必要があります。NPIVおよびVMはサポートされません。

  • サポートされている推奨マルチパス・ソフトウェアを使用してサーバーを構成します。EMC PowerPathを使用する場合は、PowerPathライセンスを有効にします。PowerPathライセンスを有効にするには、次のコマンドを使用します。

    emcpreg -install
    
  • サーバーでOracle Real Application Clustersをサポートする必要がある場合は、Oracle Clusterwareをインストールします。

    注意:

    ASMおよびクラスタウェアをインストールする必要があり、これらのコンポーネントをEnterprise Managerでターゲットとして検出する必要があります。ASMおよびクラスタウェアがインストールされたら、追加のASMディスク・グループをEnterprise Managerから作成できます。

  • すべてのサーバーの特権ホスト・モニタリング資格証明を有効化します。サーバーがクラスタの一部である場合、そのクラスタの優先ホスト・モニタリング資格証明を有効化する必要があります。

    優先ホスト・モニタリング資格証明の有効化の詳細は、『Oracle Enterprise Managerフレームワーク、ホストおよびサービス・メトリック・リファレンス・マニュアル』を参照してください。

  • Linuxを使用している場合は、Oracle ASMLibを構成し、asm_diskstringパラメータを有効なASMパスに設定する必要があります。次に例を示します。

    /dev/oracleasm/disks/

    最初にASMLibサービス、次にマルチパス・サービスが実行されるように、ブート順序を更新します。

    Oracle ASMLibをインストールするには、次のWebサイトを参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/linux/install-082632.html

    マルチパス・ディスクでOracle ASMLibを構成するには、次のWebサイトを参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/linux/multipath-097959.html

特権ホストのモニタリング資格証明の設定

ホスト・モニタリング資格証明を設定する前に、権限委任設定を設定する必要があります。次の手順を実行します。

注意:

これは、EMCストレージでスナップ・クローニング・データベースに使用されるホストでのみ必要です。

  1. 「設定」メニューから、「セキュリティ」をクリックし、「モニタリング資格証明」を選択します。

  2. モニタリング資格証明ページで、要件に従って「クラスタ」または「ホスト」を選択し、「モニタリング資格証明の管理」をクリックします。


    モニタリング資格証明ページ

  3. クラスタ・モニタリング資格証明ページで、クラスタまたはホストに対して設定された特権ホストのモニタリング資格証明を選択し、「資格証明の設定」をクリックします。


    クラスタ・モニタリング資格証明ページ

  4. 表示されるダイアログ・ボックスで、資格証明を指定し、「保存」をクリックします。

  5. ホスト・モニタリング資格証明がクラスタに対して設定された後で、クラスタ・メトリックをリフレッシュします。ホストに対して「ストレージ・エリア・ネットワーク」メトリックが収集されているかどうかを確認します。


    SANホスト・メトリック

22.3.3.2 ストレージ・プロキシ・エージェントのカスタマイズ

プロキシ・エージェントは、NetApp、Sun ZFSSAまたはSolaris File System (ZFS)のファイル・システムを登録するときに必要です。

NetAppストレージ・サーバーを登録する前に、次の前提条件を満たしてください。

注意:

ストレージ・プロキシ・エージェントは、Linux Intel x64プラットフォームでのみサポートされます。

サード・パーティ・ライセンスの取得

ストレージ管理フレームワークは、Linux x86-64ビット・プラットフォーム用にデフォルトで付属しており、次のサード・パーティ・モジュールに依存しています。

  • ソースCPAN - CPANライセンス適用

    • IO::Tty (バージョン1.10)

    • XML::Simple (バージョン2.20)

    • Net::SSLeay (バージョン1.52)

  • オープン・ソース - 所有者ライセンス適用

    • OpenSSL (バージョン1.0.1e)

ストレージ・ベンダーSDKのアップロード

NetAppストレージ・サーバーを登録する前に、次の手順を実行します。

  1. すべてのプラットフォーム用のNetApp Manageability SDKバージョン5.0R1を、次のNetAppサポート・サイトからダウンロードします。http://support.netapp.com/NOW/cgi-bin/software

  2. 5.1 SDKを解凍して、Perl NetApp Data OnTap Client SDKをtarファイルとしてパッケージ化します。通常、lib/perl/NetAppフォルダにSDKがあります。tarファイルは、解凍すると、次のようになります。

    NetApp.tar
    - netapp
      - Na	Element.pm
      - NaServer.pm
      - NaErrno.pm
    

    たとえば、ソフトウェア・ライブラリ・エンティティStorage Management Framework Third Party/Storage/NetApp/defaultは、前述のtar構造を使用したNetApp.tarを含む単一ファイル・エントリを持つ必要があります。

    注意:

    ファイル・パス名またはソフトウェア・ライブラリ名に余分なスペースがないことを確認します。

  3. tarファイルの準備ができると、ソフトウェア・ライブラリに次のフォルダ構造が作成されます。Storage Management Framework Third Party/Storage/NetApp

  4. defaultという名前の汎用コンポーネントとして、tarファイルをアップロードします。

    注意:

    tarファイルをアップロードするには、ソフトウェア・ライブラリ用にOMS共有ファイル・システムを使用する必要があります。

    tarファイルは、メイン・ファイルとして、このdefaultソフトウェア・ライブラリ・エンティティにアップロードする必要があります。

デフォルトSDKのオーバーライド

default SDKは、すべてのNetAppストレージ・サーバーに使用されます。ただし、ストレージ・サーバーは、特定のSDKとのみ連携する場合があります。このような場合、SDKをアップロードしてこの特定のストレージ・サーバーにのみ使用して、ストレージ・サーバーごとにSDKをオーバーライドできます。

ストレージ・サーバーの既存のSDKをオーバーライドするには、tarファイルをソフトウェア・ライブラリ・エンティティにアップロードします。tarファイルは、前述の項の手順3に示された構造を持つ必要があります。

ソフトウェア・ライブラリ・エンティティ名は、ストレージ・サーバー名と同じにする必要があります。

たとえば、ストレージ・サーバー名がmynetapp.example.comの場合、ソフトウェア・ライブラリ・エンティティを次のようにする必要があります。

Storage Management Framework Third Party/Storage/NetApp/mynetapp.example.com

注意:

ストレージ固有のSDKは、default SDKより優先されます

サード・パーティ・サーバー・コンポーネントのオーバーライド

デフォルトでは、すべての必要なサード・パーティ・コンポーネントがLinux Intel 64ビット・プラットフォーム用に提供されます。オーバーライドする必要がある場合、次のようにtarファイルをパッケージ化します。

注意:

tarファイルは、次に示す構造にする必要があるthirdpartyフォルダを含む必要があります。

thirdparty
|-- lib
| |-- engines
| | |-- lib4758cca.so
| | |-- libaep.so
| | |-- libatalla.so
| | |-- libcapi.so
| | |-- libchil.so
| | |-- libcswift.so
| | |-- libgmp.so
| | |-- libgost.so
| | |-- libnuron.so
| | |-- libpadlock.so
| | |-- libsureware.so
| | `-- libubsec.so
| |-- libcrypto.a
| |-- libcrypto.so
| |-- libcrypto.so.1.0.0
| |-- libssl.a
| |-- libssl.so
| `-- libssl.so.1.0.0
`-- pm
|-- CPAN
| |-- IO
| | |-- Pty.pm
| | |-- Tty
| | | `-- Constant.pm
| | `-- Tty.pm
| |-- Net
| | |-- SSLeay
| | | `-- Handle.pm
| | `-- SSLeay.pm
| |-- XML
| | `-- Simple.pm
| `-- auto
| |-- IO
| | `-- Tty
| | |-- Tty.bs
| | `-- Tty.so
| `-- Net
| `-- SSLeay
| |-- SSLeay.bs
| |-- SSLeay.so

tarファイルがプラットフォーム名x86_64に基づいた名前のソフトウェア・ライブラリ・エンティティにアップロードされることを確認します。ソフトウェア・ライブラリ・エンティティは次の下にある必要があります。

Storage Management Framework Third Party/Server

x86_64エンティティは、処理するストレージ・サーバーに関係なくアップロード時にすべてのストレージ・プロキシ・ホストにコピーされます。特定のストレージ・プロキシ・エージェントでこのエンティティを使用するには、ホスト名に基づいてエンティティの名前を付けます。

たとえば、Storage Management Framework/Third Party/Server/x86_64は、x86_64プラットフォーム上のストレージ・プロキシ・ホストにコピーされます。同様に、Storage Management Framework Third Party/Server/myhost.example.comは、ストレージ・プロキシ・ホストとして使用する場合、myhost.example.comにのみコピーされます。

ホスト名は、プラットフォーム・プリファレンスより優先されます。

22.3.4 ストレージ・サーバーの登録

特定のストレージ・サーバーを登録するには、各項に記載されている次の手順に従います。

22.3.4.1 NetAppまたはSun ZFSストレージ・サーバーの登録

ストレージ・サーバーを登録するには、次の手順に従ってください。

  1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」をクリックして、「ストレージ登録」を選択します。
  2. 「ストレージ登録」ページの「記憶域」セクションで、「登録」をクリックし、登録するストレージ・サーバーに基づいて、「NetAppストレージ・アプライアンス」または「Sun ZFSストレージ・アプライアンス」 を選択します。

    注意:

    「名前付き資格証明を使用できません。」メッセージが表示される場合は、資格証明が登録されていないか、資格証明が別のユーザーによって所有されています。


    ストレージ登録ページ

    注意:

    ストレージ登録を完了するには、EM_STORAGE_ADMINISTRATORロールが必要です。

  3. NetAppまたはSun ZFSストレージの「登録」ページにある「記憶域」セクションで、次の手順を実行します。

    NetAppストレージ登録

    • 「名前」フィールドにストレージ・サーバーの名前を入力します。名前が有効なホスト名で、空白や無効な文字が含まれていないことを確認してください。

    • プロトコルを選択します。

      注意:

      NetAppストレージの場合、HTTPまたはHTTPSで接続します。Sun ZFSストレージの場合は、SSHで接続します。

    • ストレージの資格証明を選択するか、緑のプラス記号をクリックして追加します。

      注意:

      これらの資格証明は、ストレージ(NetAppまたはSun ZFS) APIを実行するために、管理エージェントによって使用されます。

      ユーザーが所有する資格証明のみが、ここに表示されます。

      表示される表示ボックスに、ストレージ・サーバー名とパスワードを入力します。パスワードを確認し、「OK」をクリックします。

    • ストレージ名の別名を入力します(オプション)。

      ストレージ名の別名は小文字にする必要があります。

      注意:

      ストレージ名の別名は、ストレージのボリュームをマウントする際に使用された任意の名前です。

      たとえば、IPアドレス、FQDN、DNS別名などです。

      ストレージ別名は、ストレージのデータベース・ターゲットの識別に必要です。データベース・ターゲットは、マウント・ポイントとデータベースで使用されるファイルをマッピングして識別されます。たとえば、ストレージmystorage.comが別名mystorage.netを持ち、データベースがmystorage.net:/u01としてマウントされているデータ・ファイルを使用する場合、検出を有効にするため、mystorage.netを別名として追加する必要があります。

      ストレージを登録する場合、管理インタフェースをストレージ名として使用します。ストレージ別名セクションで、データ・インタフェースをリストします。登録されたストレージ名は登録操作を実行するために使用され、ターゲット・ホストにボリュームをマウントしているときは、ストレージ別名としてリストされているインタフェースを優先します。

  4. ストレージを管理するエージェント・セクションで、次の手順を実行します。
    • 「追加」をクリックして、管理エージェント・ホストを追加します。ストレージ・エージェント表示ボックスが表示されます。表の「ターゲット名」列から管理エージェントを選択します。次に、「選択」をクリックします。

      注意:

      管理エージェント・リストには、Linux X64管理エージェントのみが表示されます。


      ストレージを管理するエージェント


      ストレージ・エージェント

      選択された管理エージェントは、ストレージ・サーバーでの操作の実行に使用されます。

    • 管理エージェントを選択すると、管理エージェント資格証明が検索され、ホストの名前付き資格証明が表示されます。

      注意:

      管理エージェント資格証明は、Oracle Management Serviceから管理エージェントに接続する際に使用されます。

      複数の管理エージェントを構成して、ストレージ・デバイスをモニターできます。必要な場合は、「追加」をクリックして、2つ目の管理エージェントを選択します。

      注意:

      ストレージ・デバイスをモニターするために複数の管理エージェントを構成しておくと、ホストが停止した場合や管理エージェントがブラックアウト中の場合に、バックアップとして機能します。

    • 「発行」をクリックし、ストレージ・サーバーを登録します。

22.3.4.2 Solaris File System (ZFS)ストレージ・サーバーの登録

ストレージ・サーバーを登録するには、次の手順に従ってください。

  1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」をクリックして、「ストレージ登録」を選択します。
  2. 「ストレージ登録」ページの「記憶域」セクションで、「登録」をクリックし、次に「Solarisファイルシステム(ZFS)」を選択します。

    注意:

    「名前付き資格証明を使用できません。」メッセージが表示される場合は、資格証明が登録されていないか、資格証明が別のユーザーによって所有されています。


    Solaris ZFSファイル・システムの登録

    注意:

    ストレージ登録を完了するには、EM_STORAGE_ADMINISTRATORロールが必要です。

  3. 「ファイル・システム(ZFS)の登録」ページの「記憶域」セクションで、次の操作を実行します。
    • 「名前」フィールドに、Solarisシステム名を入力します。名前が有効なホスト名またはIPアドレスで、空白や無効な文字が含まれていないことを確認してください。

    • プロトコルを選択します。

    • ストレージの資格証明を選択するか、緑のプラス記号をクリックして追加します。

      注意:

      これらの資格証明は、Solarisファイル・システムAPIを実行するために、管理エージェントによって使用されます。

      ユーザーが所有する資格証明のみが、ここに表示されます。

      表示される表示ボックスに、ストレージ・サーバー名とパスワードを入力します。パスワードを確認し、「OK」をクリックします。

    • ストレージ名の別名を入力します(オプション)。

      ストレージ名の別名は小文字にする必要があります。

      注意:

      ストレージ名の別名は、ストレージのボリュームをマウントする際に使用された任意の名前です。

      たとえば、IPアドレス、FQDN、DNS別名などです。

      ストレージ別名は、ストレージのデータベース・ターゲットの識別に必要です。データベース・ターゲットは、マウント・ポイントとデータベースで使用されるファイルをマッピングして識別されます。たとえば、ストレージmystorage.comが別名mystorage.netを持ち、データベースがmystorage.net:/u01としてマウントされているデータ・ファイルを使用する場合、検出を有効にするため、mystorage.netを別名として追加する必要があります。

      ストレージを登録する場合、管理インタフェースをストレージ名として使用します。ストレージ別名セクションで、データ・インタフェースをリストします。登録されたストレージ名は登録操作を実行するために使用され、ターゲット・ホストにボリュームをマウントしているときは、ストレージ別名としてリストされているインタフェースを優先します。


      Solaris ZFSファイル・システムの「ストレージ登録」ページ

  4. 「スケジュールの同期」セクションで、ストレージ詳細をハードウェアと同期する頻度を指定します。

    「発行」をクリックする前に、zpoolの設定が完了していることを確認します。zpoolを設定するには、「Solaris File System (ZFS)のユーザーとプールの構成」を参照してください。

22.3.4.3 EMCストレージ・サーバーの登録

ストレージ・サーバーを登録するには、次の手順に従ってください。

注意:

EMCストレージ・サーバーを登録する前に、ストレージ・サーバーを準備する必要があります。ストレージ・サーバーを準備するには、「EMCストレージ・サーバーの構成」を参照してください。

  1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」をクリックして、「ストレージ登録」を選択します。
  2. 「ストレージ登録」ページの「ストレージ」セクションで、「登録」をクリックし、「EMCストレージ・アレイ」を選択します。

    EMCのストレージ登録ページ

    注意:

    「名前付き資格証明を使用できません。」メッセージが表示される場合は、資格証明が登録されていないか、資格証明が別のユーザーによって所有されています。

    注意:

    ストレージ登録を完了するには、EM_STORAGE_ADMINISTRATORロールが必要です。

  3. 「EMCストレージ・アプライアンスの登録」ページの「記憶域」セクションで、次の操作を実行します。
    • 「名前」フィールドで、ストレージ・サーバー名を指定します。名前が有効なストレージ名であり、空白や無効な文字が含まれていないことを確認してください。

    • EMCストレージの場合、接続にSMI-Sプロトコルを使用します。「SMI-SプロバイダのURL」を指定します。

    • 「SMI-Sユーザー資格証明」を指定するか、緑色の+記号をクリックして追加します。

      注意:

      これらの資格証明は、Enterprise ManagerがEMCストレージ・アプライアンスと対話するために使用されます。

      ストレージの資格証明ではなく、SMI-Sプロバイダの管理者の資格証明である必要があります。

      ユーザーが所有する資格証明のみが、ここに表示されます。

      表示される表示ボックスに、SMI-Sユーザーの名前とパスワードを入力します。パスワードを確認し、「OK」をクリックします。

  4. 「スケジュールの同期」セクションで、ストレージ詳細をハードウェアと同期する頻度を指定します。

    EMCストレージ・アプライアンスの登録ページ

    「送信」をクリックします。

22.3.5 ストレージ・サーバーの管理

ストレージ・サーバーを管理するには、次の項を参照してください。

22.3.5.1 ストレージ・サーバーの同期

初めてストレージ・サーバーを登録する際は、同期ジョブが自動的に実行されます。ただし、新しい変更または作成を検出するには、同期ジョブをスケジュールして、スナップ・クローン・アクションが進行中でない静止している期間のスケジュール時間に実行する必要があります。これを実行するには、次の手順に従います。

  1. ストレージ登録ページにある「記憶域」セクションで、「同期」 をクリックします。

    注意:

    「同期」をクリックすると、スナップ・クローンに使用可能なEnterprise Manager Cloud Controlによってモニターされているすべてのデータベースを検出するデプロイメント・プロシージャが発行されます。

    ストレージ検出の一部としてWindowsデータベースは検出されません。これは、WindowsストレージNFSコレクションがまったく発生しないためです。詳細は、MOSノート465472.1を参照してください

    ストレージを同期できるようにするには、ストレージ・サーバーおよびストレージ管理エージェント資格証明に、GET_CREDENTIAL権限とともにEM_STORAGE_OPERATORロールが必要です。

  2. 「確認」ボックスが表示されます。「OK」をクリックします。

    同期の確認ボックス

    このアクションでは、1回の同期ジョブが発行されます。

    注意:

    同期ジョブは、最新のストレージ情報をフェッチし、ストレージ・ボリュームおよびデータベース間のマッピングを再計算します。

  3. ストレージ登録ページにある「記憶域」セクションで、管理エージェント・ホストのプロシージャ詳細を表示して、「ステータス」列の値(「スケジュール済」など)をクリックします。

    同期の確認

  4. 「プロビジョニング」ページの「プロシージャ・ステップ」セクションで、「表示」をクリックして、「すべて開く」を選択します。進行状況に合せてプロシージャ・アクティビティを表示するには、ページの「リフレッシュ」ボタンを繰り返しクリックします。

    プロビジョニング・ページの「すべてを開く」

    ストレージ登録ページの管理エージェントの同期ステータスは、同期処理が完了すると、「成功」に変更されます。

  5. 登録されたストレージ・サーバーの同期スケジュールを更新するには、「ストレージ登録」ページのストレージ・サーバーを選択して、「編集」をクリックします。ストレージの編集ページにある「ストレージの同期」セクションで、同期ジョブの繰返し時間および頻度を編集します。

    スケジュールの同期

    注意:

    同期ジョブの頻度は、デフォルトで3時間に設定されています。

    「送信」をクリックします。

注意:

「ストレージ・ボリュームをターゲットと関連付け中」ステップは、データベース・ターゲット・メトリックおよびホスト・メトリックの両方に依存します。データベース・ターゲット(oracle_database/rac_database)は、制御ファイルデータファイルおよびREDOログの最新のメトリックを持つ必要があります。ファイル・システム・メトリックは、データベースを実行しているホストに対して最新である必要があります。

22.3.5.2 ストレージ・サーバーの登録解除

登録されたストレージ・サーバーを登録解除するには、次の手順を実行します。

注意:

ストレージ・サーバーを登録解除するには、ストレージ・サーバーの同期化GUIDでのFULL_JOB権限とともに、ストレージでのFULL_STORAGE権限が必要です。

  1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」をクリックして、「ストレージ登録」を選択します。
  2. 「ストレージ登録」ページにある「記憶域」セクションで、登録されたストレージ・サーバーのリストからストレージ・サーバーを選択します。
  3. 「削除」を選択します。

    ストレージの削除ページで、登録解除するストレージ・サーバーを選択し、「発行」をクリックします。

    ストレージ・サーバーが登録解除されます。

注意:

ストレージが登録解除されると、ストレージ上のスナップ・クローン・プロファイルおよびサービス・テンプレートは機能しなくなり、これらのプロファイル、サービス・テンプレートおよびスナップ・クローンされたターゲットの間の関係が失われます。

注意:

ストレージを登録解除する前に、Enterprise Managerを使用して作成したボリュームを削除することをお勧めします。セルフ・サービス・ユーザーとして、クローニングされたデータベースの削除リクエストを発行する必要があります。

これらの削除リクエストを発行するには、ストレージ登録ページの「階層」タブから「削除」をクリックして、テスト・マスター・データベースをホストするためにEnterprise Managerによって作成されたボリュームを削除します。

22.3.6 ストレージ・サーバーの管理

ストレージ・サーバーを管理するには、次の項を参照してください。

22.3.6.1 ストレージ割当ての管理

次のタスクを実行することで、ストレージ割当てを管理できます。

ストレージ上限の編集

ストレージ上限は、Enterprise Managerで使用できるプロジェクト、集計またはシン・プールのストレージの最大量です。これにより、この制限に到達するまで、Enterprise Managerでは、そのプロジェクトのみでクローンを作成することが確認されます。ストレージ・プロジェクトが最初に検出されると、プロジェクトの全体容量は、この上限に設定されます。Sun ZFSの場合、プロジェクトに設定される割当てが使用されます。

注意:

ストレージ終了時に、Sun ZFSストレージ・プロジェクトに対して明示的に割当て制限プロパティを設定する必要があります。また、ストレージ終了時に、プロジェクトにはゼロ以外の割当て制限セットを持つ必要があります。それ以外の場合、Enterprise Managerでは、そこでクローニングできません。

ストレージ上限を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「ストレージ登録」ページにある「記憶域」セクションで、ストレージ上限を編集するストレージ・サーバーを選択します。

  2. 「内容」タブで、集計を選択し、「ストレージ上限の編集」をクリックします。

    注意:

    ストレージの上限の編集オプションを使用すると、Enterprise Managerで使用できるストレージの最大量を変更できます。この制限に達するまでの範囲でのみ、クローンの作成やボリュームのサイズ変更を行うことができます。

  3. ストレージの上限の編集ダイアログ・ボックスに、ストレージの上限を入力し、「OK」をクリックします。


    「ストレージ上限の編集」ダイアログ・ボックス

記憶域ボリュームの作成

ストレージ・ボリュームを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「ストレージ登録」ページにある「記憶域」セクションで、ストレージ・ボリュームを作成するストレージ・サーバーを選択します。

  2. 「内容」タブを選択し、集計を選択して、「記憶域ボリュームの作成」を選択します。


    「記憶域ボリュームの作成」ボタン

  3. 記憶域ボリュームの作成ページの「ストレージ・ボリューム詳細」セクションで、「追加」をクリックします。


    記憶域ボリュームの追加

  4. ストレージを選択し、サイズをGB単位で指定します(サイズはストレージ・サイズを超えないようにしてください)。指定したサイズで、ストレージ・サイズ全体を使い果たすことなく、テスト・マスター・データベースのサイズを収容できる必要があります。

    次に、/で始まるマウント・ポイントを指定します。

    For example,
    If the storage is "lunpool", select the "lunpool".
    The specified size under the size column should not exceed the storage space. If the size of the "lunpool" is 100GB and the test master database is 10 GB, then specify size as 10GB. 
    The mount point should be a meaningful mount point starting with "/".
    For example: /oracle/oradata
    

    記憶域ボリュームの詳細

  5. 「ホスト詳細」セクションで、次の内容を指定します:

    • ホスト資格証明: Oracleソフトウェアのターゲット・ホスト資格証明を指定します。

    • ストレージ目標: スナップ・クローンを使用する場合、最も重要なオプションは次のとおりです:

      • RAC用のOracleデータファイル

      • 単一インスタンス用のOracleデータファイル

      注意:

      OCRおよび投票ディスクとOracleバイナリをストレージ・ボリュームに格納することもできます。

    • プラットフォーム: サポートされるターゲット・プラットフォームを選択します。ボリュームは、サポートされるターゲット・プラットフォーム上にマウントされます。

    • マウント・オプション: 「マウント・オプション」フィールドは、ストレージ目標およびプラットフォームとして指定した値に基づいて自動的に入力されます。マウント・オプションは編集しないでください。

    • NFS v3またはNFS v4を選択します。

  6. 「追加」 をクリックして、マウント操作を実行するホストを1つ以上選択します。

    RAC用のOracleデータファイルを選択した場合、通常は複数のホストを指定します。そうすると、プロシージャ・アクティビティの完了後、指定したホストにボリュームが自動的にマウントされます。


    ストレージ・ボリューム・ホストの詳細

  7. 「送信」をクリックします。

    「発行」をクリックすると、プロシージャ・アクティビティが実行されます。プロシージャ・アクティビティの完了とともに、ボリュームがターゲット・システムにマウントされます。これで、ターゲット・システムにマウントされたボリュームへのテスト・マスター・データベースの作成に進むことができます。

データベースのボリュームのサイズ変更

データベースのいずれかのボリュームの領域が不足している場合は、要件に応じてボリュームをサイズ変更できます。クローンのボリュームをサイズ変更するには、次の手順に従います。

注意:

これは、EMCストレージ・サーバーでは使用できません。

注意:

テスト・マスター・データベースのボリュームのサイズ変更は、テスト・マスターのボリュームがUI「ボリュームの作成」を使用して作成されている場合を除き、Enterprise Managerを使用して実行できません。

注意:

データベースまたはクローンのボリュームをサイズ変更するにはFULL_STORAGE権限が必要です。また、基礎となるストレージがボリュームの割当て制限管理をサポートしていることを確認してください。

  1. 「ストレージ登録」ページの「ストレージ」セクションで、必要なストレージ・サーバーを選択します。

  2. 「詳細」セクションで、「階層」タブを選択し、ターゲットを選択します。

    「ストレージ・ボリューム詳細」表には、ターゲットのボリュームの詳細が表示されます。これにより、領域が不足しているターゲットのボリュームを識別できます。

  3. 「ボリューム詳細」表で、「サイズ変更」を選択します。


    ボリュームをサイズ変更するための「サイズ変更」ボタン

  4. ストレージ・ボリュームのサイズ変更ページで、サイズ変更する1つまたは複数のボリュームの「新規の書込み領域」を指定します。ボリュームのサイズを変更しない場合は、「新規の書込み領域」フィールドを空白のままにできます。


    データベースのボリュームのサイズ変更ページ

  5. 即時または後で実行するようサイズ変更をスケジュールできます。


    データベースのストレージ・ボリュームをサイズ変更するスケジュール

  6. 「送信」をクリックします。

    注意:

    「プロシージャ・アクティビティ」タブからサイズ変更プロシージャをモニターできます。

シン・ボリュームの作成

この項は、EMC Symmetrix VMAXファミリおよびEMC VNXストレージのみに適用されます。

EMC Symmetrix VMAXファミリまたはEMC VNXストレージを使用すると、シン・ボリュームを作成し、作成したシン・ボリュームからASMディスクを作成できます。EMC Symmetrix VMAXファミリまたはEMC VNXストレージでシン・ボリュームを作成するには、次の手順に従います。

注意:

Enterprise Managerでは、クラスタウェアとASMコンポーネントのインストール後に、シン・プールからシン・ボリュームを作成できます。

クラスタウェアとASMコンポーネントのインストール後に、asm_diskstringパラメータがNULLに設定されることがあります。これにより、シン・プールの作成中に障害が発生する可能性があります。

この発生を防ぐには、asm_diskstringパラメータに有効なディスク・パスを設定し、ASMインスタンスを再起動します。

たとえば、asm_diskstringパラメータを次のように設定します。

/dev/oracleasm/disks/*

  1. 「ストレージ登録」ページの「記憶域」セクションで、シン・ボリュームを作成するEMC Symmetrix VMAXファミリまたはEMX VNXストレージを選択します。
  2. 「詳細」セクションで、「内容」タブを選択し、「シン・ボリュームの作成」を選択します。

    「シン・ボリュームの作成」ボタン

  3. 「記憶域詳細」セクションでは、「ASMディスク・グループ」はデフォルトで「外部冗長性を設定して作成」に設定されています。ASMディスク・グループの作成はオプションです。冗長性を持たせてASMディスク・グループを作成する場合は、ここでは次を選択して、この手順を省略できます。作成しないでください。後で作成します。 後で、Oracle Enterprise Manager ASMターゲット・ホームページまたはASM構成アシスタントを使用して作成できます。
  4. 「追加」をクリックして同じサイズのLUNを複数作成し、それらのボリュームを使用してASMディスク・グループを作成します。一度に1つ以上のディスク・グループを作成できます。
  5. シン・プール/記憶域プールを選択し、シン・ボリュームの数およびシン・ボリュームのサイズを指定します。

    注意:

    より大きなLUNを作成し、LUNの数を少なくすることをお薦めします。

    たとえば、200 GBのサイズのディスク・グループが必要な場合は、200 GBのサイズのLUNを1つ作成し、そこからディスク・グループを作成します。10個の20 GB LUNは作成しないでください。

    注意:

    240 GBを超えるサイズのシン・ボリュームは、VMAXストレージ上でデフォルトでは許可されません。240 GBを超えるサイズのシン・ボリュームを作成するには、ストレージ管理者に、VMAX上で自動メタを有効にするようリクエストします。ストレージ管理者は、この制限を除去するか、240 GB.未満のサイズのシン・ボリュームを複数作成できます。

    240 GBを超えるサイズのLUNを作成するには、ストレージ管理者に連絡して、自動メタを有効にします。

    2 TBを超えるサイズのLUNは作成しないでください。

  6. 「ホスト詳細」セクションで、ホストまたはクラスタを指定するか、「検索」アイコンをクリックして選択します。ディスクは、このホストまたはクラスタに存在するASMインスタンス上に作成されます。存在するすべてのディスクに、1つのディスク・パーティションが作成されます。

    注意:

    LinuxおよびSolarisのホストのみがサポートされています。

  7. ルートおよびグリッド・インフラストラクチャ資格証明を指定します。自分が所有する資格証明のみがリストされます。

    シン・ボリュームの詳細

    「送信」をクリックします。

    注意:

    「ターゲットの作成」リクエストに成功し、ディスクグループが作成された後で、ディスクグループにインストールするデータベースのバージョンに応じてcompatible.asmおよびcompatible.rdbmsにディスクグループの属性を手動で設定する必要があります。

例22-1 EMCストレージ・サーバーの領域使用率について

EMCストレージ・サーバーの書込み可能領域の実装は、NetApp、Sun ZFS SAおよびSun ZFSストレージ・サーバーと異なります。NetApp、Sun ZFS SAおよびSun ZFSストレージ・サーバーでは、サービス・テンプレートで定義される書込み領域は、データがボリュームに書き込まれない場合でもストレージ・プールからクローン・データベースに割り当てられます。EMCストレージ・サーバー(VMAXおよびVNX)では、領域はストレージ・プールに予約のみされます。領域は、データがボリュームまたはLUNに書き込まれるときにのみ消費されます。

たとえば、サービス・テンプレートで10GBの書込み可能領域を定義する場合、NetApp、Sun ZFS SAおよびSun ZFSでは、データがボリュームに書き込まれない場合でもストレージ・プールからクローン・データベースに10GBの領域が割り当てられます。EMCストレージでは、領域は、データがボリュームまたはLUNに書き込まれるときにのみ消費されます。

Enterprise Managerで、ストレージ・プールに対して定義された最大サイズまでシン・ボリューム(ASMディスク・グループ/LUN)を作成するには、ストレージ登録ページの「内容」タブを選択し、「シン・ボリュームの作成」を選択します。テスト・マスター・データベースは、ASMディスク・グループまたはLUNに作成できます。

次のグラフィックは、テスト・マスター・データベースおよび作成されたクローン・データベースを示します。


テスト・マスターおよびクローン・データベース

次のグラフィックは、テスト・マスター・データベースのストレージ・ボリュームを示します。


テスト・マスター・データベースのストレージ・ボリューム

次のグラフィックは、クローン・データベースのストレージ・ボリュームを示します。


クローン・データベースのストレージ・ボリューム

注意:

説明したように、ASMディスク・グループは、「シン・ボリュームの作成」オプションを使用して作成できます。ただし、他の方法を使用して作成することもできます。次の例は、EMC VMAXおよびVNXストレージ・サーバーの領域使用状況を示しています。

ストレージ・プールのサイズが1 TBで、「ストレージ上限」が1 TBに設定されているとします。

シナリオ1:

Enterprise Managerストレージ管理者が2個のASMディスク・グループを作成した場合、たとえば、「シン・ボリュームの作成」手法と「テスト・マスター・データベース」手法を使用してそれぞれサイズが125 GBおよび75 GBのDATAおよびREDOがそれらのディスク・グループに作成され、DATAおよびREDOディスク・グループで使用される領域がそれぞれ100 GBおよび50 GB (DATAおよびREDOディスク・グループ上の残りの空き領域は25 GB)の場合、セルフ・サービス・ユーザーが作成する各クローン・データベースには、DATAおよびREDOディスク・グループ上の25 GBの書込み可能領域が割り当てられます。

クローン・データベースに書き込まれる新規データは、実際に使用される領域であり、各ディスク・グループで最大25 GBに増加することがあります。このシナリオではDATAおよびREDOディスク・グループです。

クローン・データベースが200 GBのテスト・マスター・データベースから作成されると想定した場合、Enterprise Managerストレージ管理者は、「シン・ボリュームの作成」手法を使用して600 GBのLUNを作成できます。クローン・データベースのサイズも使用可能領域から差し引かれます。セルフ・サービス・ユーザーは、複数のクローンを作成できます。作成できるクローン・データベースの数は、そのストレージ・プール内の初期クローン・データベースに書き込まれる新規データの量に依存するため、見積もることができません。

シナリオ2:

Enterprise Managerストレージ管理者が2個のASMディスク・グループを作成した場合、たとえば、「シン・ボリュームの作成」手法と「テスト・マスター・データベース」手法を使用してそれぞれサイズが850 GBおよび150 GBのDATAおよびREDOがそれらのASMディスク・グループに作成され、DATAおよびREDOディスク・グループで使用される領域がそれぞれ750 GBおよび50 GB (DATAおよびREDO上の残りの空き領域は100 GB)の場合、セルフ・サービス・ユーザーが作成する各クローン・データベースには、DATAおよびREDOディスク・グループ上の100 GBの書込み可能領域が割り当てられます。

クローン・データベースに書き込まれる新規データは、実際に使用される領域であり、各ディスク・グループで最大100 GBに増加することがあります。このシナリオではDATAおよびREDOディスク・グループです。

シナリオ1と同様に、セルフ・サービス・ユーザーは複数のクローンを作成できますが、クローン・データベース数は見積もることができません。Enterprise Managerストレージ管理者は、シナリオ2で追加のディスク・グループを作成できません。これは、シナリオ1と比較した場合の大きな違いです。

どちらのシナリオでも、クローンに実際に使用される領域は、「ストレージ上限」から引かれます。書込み可能ディスク領域の一般的な計算式は、LUNサイズとデータが実際に占める領域の差です。

22.3.6.2 ストレージのアクセス権限の管理

登録されたストレージ・サーバーのストレージ・アクセス権限を管理するには、次の手順を実行します。

  1. 「ストレージ登録」ページにある「記憶域」セクションで、登録されたストレージ・サーバーのリストからストレージ・サーバーを選択します。

    注意:

    ストレージ登録ページには、VIEW_STORAGE権限を持つデータベースのみが表示されます。

  2. 「アクセスの管理」をクリックします。

    「アクセスの管理」ボタン

  3. 「アクセスの管理」ページで、次の手順を実行します。
    • 登録されたストレージ・サーバーの所有者を変更する必要がある場合は、「変更」をクリックします。

      注意:

      登録されたストレージ・サーバーの所有者は、ストレージ・サーバーのすべてのアクションを実行して、権限およびロールを他の管理者に付与できます。


      「アクセスの管理」の「変更」ボタン

    • 「権限の追加」をクリックして、管理者、ロールまたは両方に権限を付与します。

    • 「権限の追加」ページで、管理者名を入力するか、タイプを選択して、「実行」をクリックします。

    • 管理者またはロールのリストから管理者を選択して、「選択」をクリックします。

  4. 「アクセスの管理」ページで、「権限受領者」列から管理者またはロールを選択し、「権限の変更」をクリックして、管理者またはロールの権限を変更できます。
  5. 「権限の変更」ダイアログ・ボックスで、次の3つの権限のいずれかを選択できます。
    • ストレージの表示(ストレージを表示する機能)

    • ストレージの管理(ストレージを編集する機能)

    • フル・ストレージ(ストレージを編集または削除する機能)

    「OK」をクリックします。

  6. 「権限受領者」列から管理者を選択し、「権限の取消し」をクリックして、管理者への付与を取り消すこともできます。
  7. 管理者またはロールへの権限の付与、取消しまたは変更を完了したら、「発行」をクリックします。

注意:

ストレージ・サーバーを使用できるようにするには、ユーザーへのストレージ・サーバーおよびストレージ管理エージェント資格証明に、具体的に権限を付与する必要もあります。

22.3.6.3 ストレージ登録の概要と階層の表示

ストレージ登録の概要を表示するには、「ストレージ登録」ページの「詳細」セクションで、「概要」タブを選択します。「概要」には、ストレージ使用状況の概要が表示されます。また、「スナップ・クローンのストレージ保存」グラフが表示され、データベースをスナップ・クローンとして作成した場合とスナップ・クローンを使用しない場合を比較して、節約された領域の合計が示されます。

注意:

スペース・ギャランティが設定されていないNetAppボリュームがある場合、「概要」タブには負の値の割当て領域が表示されます。ギャランティを「ボリュームギャランティ」に設定して、このことを回避します。


ストレージ登録ページの「概要」タブ

ストレージ登録の階層を表示するには、ストレージ登録ページの「詳細」セクションで、「階層」タブを選択します。ここには、次の間のストレージの関係が表示されます。

  • テスト・マスター・データベース

  • データベース・プロファイル

  • スナップ・クローン・データベース

  • スナップ・クローン・データベース・スナップショット

任意の行を選択すると、対応するボリュームまたはスナップショットの詳細が表示されます。


ストレージ登録ページの「階層」タブ

データベース・プロファイルまたはスナップ・クローン・データベースの作成に失敗し、エンティティをそれぞれのユーザー・インタフェースから削除できない場合、「削除」ボタンをクリックして記憶域の管理ページにアクセスします。このページから、ボリュームをマウント解除して、作成されたスナップショットまたはボリュームを不完全なデータベース・プロファイルまたはスナップ・クローン・データベースから削除するプロシージャを送信できます。

注意:

記憶域の管理ページでは、ストレージ・エンティティのクリーンアップのみが処理され、データベース・プロファイルまたはターゲット情報はリポジトリから削除されません。

「削除」ボタンは、FULL_STORAGE権限がある場合にのみ有効になります。

右パネルの「プロシージャ・アクティビティ」タブを選択して、該当ストレージ・エンティティに対して実行されるすべてのストレージ関連プロシージャを表示することもできます。

NFSエクスポートを表示するには、「ボリューム詳細」タブを選択します。「表示」 「列」「NFSのエクスポート」の順に選択します。

「階層」タブの下の「ボリューム詳細」タブには「同期」ボタンもあります。これにより、同期ターゲット・デプロイメント・プロシージャを発行できます。デプロイメント・プロシージャは、特定のターゲットとそのホストのメトリックの収集、ターゲットで使用されるボリュームの判断、最新情報の収集およびストレージ登録データ・モデルの更新を行います。ターゲットが最後に変更されたとき、データ・ファイルが別の場所に追加されたときなどに使用できます。

22.3.6.4 ストレージ・サーバーの編集

ストレージ・サーバーを編集するには、「ストレージ登録」ページでストレージ・サーバーを選択し、「編集」をクリックします。ストレージ編集ページで、次の操作を実行できます。

  • 別名の追加または削除。

  • ストレージ・サーバーに対して操作を実行するために使用できるエージェントの追加、削除または選択。

  • ストレージ詳細をハードウェアと同期化する頻度の指定。

注意:

ストレージ・サーバーを編集するための資格証明を所有していない場合、「資格証明のオーバーライド」チェック・ボックスが「ストレージ」および「ストレージを管理するエージェント」セクションに表示されます。チェック・ボックスを選択して、同じ資格証明を使用するか、資格証明をオーバーライドするかを選択できます。

22.4 テスト・マスター・データベースの作成

この項の内容は次のとおりです。

22.4.1 個別に同期されたテスト・マスターの作成

テスト・マスター・データベースとは、本番データベースのサニタイズされたバージョンです。テスト・マスターが作成される前に、オプションで本番データをマスキングできます。テスト・マスターは、前のポイント・イン・タイムで取得され、特定の間隔でリフレッシュされるスナップショットまたはRMANバックアップ・プロファイルから作成できます。このオプションは、ソース・データをマスクして機密データを隠す必要がある場合に便利です。

テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「データ・ソース」を選択し、「テスト・マスター・データベース」タブをクリックします。
  2. 新しいテスト・マスターを作成するには、「作成」メニューをクリックします。テスト・マスターの作成元にする本番データベースを選択し、「選択」をクリックします。データベースのクローニング: ソースと宛先ページが表示されます。
  3. テスト・マスター・データベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンを選択して、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • 「データ時系列」セクションで、「即時」または「前のポイント・イン・タイム」を選択します。

      「即時」を選択した場合、SYSASMのASM資格証明を指定するか、検索して選択します。「即時」はライブ・クローンを意味します。

      「前のポイント・イン・タイム」を選択した場合、RMANバックアップ・イメージのカルーセルが表示されます。イメージで「選択」をクリックして、適切なRMANバックアップを選択します。

      選択したバックアップまたはスナップショットと次のバックアップまたはスナップショット(あるいは最新の時点のソース)の間の時間を選択します。バックアップまたはダンプが特定の間隔で作成され、これらを基とするテスト・マスターには、特定時点の本番データベースが反映されます。本番データベースの最新データを反映するには、テスト・マスターを定期的にリフレッシュする必要があります。

  4. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される少なくとも1つのOracleインスタンスによって参照されています。

    • 次のデータベース・タイプから1つ選択します。

      • 単一インスタンス・データベース

        「ホスト」セクションで、Oracleホームの場所を指定します。ホストはデフォルトで指定されます。次に、データベース・ホーム資格証明およびSYSASMのASM資格証明を選択します。

      • RACデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      • RAC One Nodeデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

        注意:

        Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

      「次へ」をクリックします。

  5. 「テスト・マスター・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。
    • データベース・ファイルの場所: データ・ファイル、一時ファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルが作成される場所を指定します。登録されたストレージ・ボリュームに存在する必要があるマウント・ポイントを指定して、セルフ・サービス管理者がこのテスト・マスターでスナップ・クローンを有効化できるようにする必要があります。

      次のいずれかを選択できます。

      • ファイル・システム: Oracle Databaseのファイル・システムは、データベース表に格納されるファイルおよびディレクトリの標準ファイル・システム・インタフェースを作成します。このオプションを選択する場合、ファイル・システムの場所を指定するか選択する必要があります。すべてのファイルに共通の場所を指定することも、「Oracle Optimal Flexible Architecture (OFA)に準拠したディレクトリ構造を使用」チェック・ボックスを選択して、データ・ファイル、REDOログ・ファイルなどに別々の場所を指定することも可能です。

      • 自動ストレージ管理: Oracle Automatic Storage Management (ASM)は、単一インスタンスおよびRAC構成をサポートするデータベース・ファイルのボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。ASMでは、ストレージ・システム内のディスクを1つ以上のディスク・グループに分類します。ASMを選択した場合は、データベース・ファイルに共通の場所を選択してください。

    • リカバリ・ファイルの場所: バックアップおよびリカバリ・ファイルの管理を簡略化するには、データベースに高速リカバリ領域を作成します。高速リカバリ領域にすることができるのは、バックアップおよびリカバリ・ファイル向けに一元化されたディスクの場所を提供するASMディスク・グループまたはファイル・システムです。セルフ・サービス・ユーザーがバックアップをスケジュールし、リストア操作を実行できるようにするには、「高速リカバリ領域の使用」チェック・ボックスを選択し、高速リカバリ領域および高速リカバリ・サイズの場所を指定します。高速リカバリ領域に割り当てるディスク領域の量は、データベースのサイズおよびアクティビティ・レベルによって異なります。

    • リスナー構成: 「追加」をクリックして、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ターゲットを1つ以上追加します。

    • データベース資格証明: クローニングする新しいデータベースの管理ユーザー(SYS、SYSTEMおよびDBSNMP)のパスワードを指定します。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。

  6. 「次へ」をクリックします。db_block_sizeなどの一部の値は変更できません。
  7. 「次へ」をクリックします。「テスト・マスター・データベースの作成: 後処理」ページが表示されます。次の詳細を指定します。
    • マスキング定義: データ・マスキングは、テスト・データベースや本稼働していないデータベースの機密データをマスキングするプロセスです。マスキング定義では、マスクされたデータの形式でマスクする列を定義します。データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。マスキング定義を選択した後、「インプレース・マスキング」オプションを選択すると、クローニングされたデータベースの機密データをマスクされたデータでインプレースに置換するスクリプトが生成されます。マスキング定義の作成の詳細は、Enterprise Manager Database Testingガイドを参照してください。

      注意:

      マスキング定義は、Oracle Data Masking and Subsettingライセンス・パックがある場合にのみ使用できます。

    • データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。

    • SYS、SYSTEM、その他の指定されたユーザーなどのユーザーとして新規にクローニングしたデータベースに対してスクリプトを実行できるようにするSQLスクリプトのパスを指定します。SQLスクリプトでは、クローニングされたデータベースをカスタマイズできます。詳細は、「SQL後スクリプトの選択」を参照してください。

    • テスト・マスターに基づいたデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成する場合は、「データ・プロファイルの作成」チェック・ボックスを選択します。これらのプロファイルは、自動的に、または指定した間隔でリフレッシュできます。異なるバージョンのプロファイルが保存され、これらがパージされるまで、セルフ・サービス・ユーザーが使用できます。これにより、テスト・マスターが定期的に更新され、セルフ・サービス・ユーザーが最新のデータを使用できます。次の場合は、データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成できます。

      • このバージョンのテスト・マスターを今後、テスト・マスターのリフレッシュ後もクローニングに使用できるようにする必要がある。

      プロファイルについて、次の詳細を入力します。

      • プロファイル・タイプ: 「RMANバックアップ」または「RMANイメージ」を選択します。

      • バックアップ・モード: 「RMANバックアップ」プロファイル・タイプを選択する場合は、「オンライン・バックアップ」を選択してデータベースの稼働中にバックアップを作成するか、「オフライン・バックアップ」を選択してバックアップの期間中データベースを停止し、バックアップの完了後に再び起動します。

      • バックアップの場所: バックアップの場所をすでに含むディレクトリ・パスを入力します。

      • バックアップ・ファイル・タグ: バックアップ・ファイルは、ここで指定したタグでタグ付けされます。

      • 場所: バックアップの場所のディレクトリを選択します。

      • 名前、説明、バージョン番号、ベンダーおよび追加のノートを入力します。

      • パージ・ポリシー・タイプ: これは、「なし」、「スナップショット」または「日」にすることができます。「なし」を選択した場合、必要に応じてプロファイルを手動で削除する必要があります。「スナップショット」を選択した場合は、保持できるスナップショットの最大数を指定します。「日間」を選択した場合は、プロファイルを保持できる日数を指定します。

      • スケジュール: プロファイルを即時に作成する必要があるか、後で作成するかを指定します。

  8. 「次へ」をクリックします。テスト・マスター作成のスケジュールを指定します。すぐに作成することも(フィジカル・スタンバイを使用した場合は、すぐに作成されて、自動的にリフレッシュされます)、別の日/時間に作成して、指定した間隔でリフレッシュすることもできます。
  9. 「次へ」をクリックします。これまでに入力した情報を確認し、「発行」をクリックしてテスト・マスターを作成します。テスト・マスターが作成された後、必要に応じてテスト・マスターをリフレッシュして、テスト・マスターがベースとするプロファイルの新規バージョンを作成できます。

注意:

emcli create_cloneコマンドを使用してテスト・マスターを作成することもできます。詳細は、「EM CLI動詞を使用したデータベース・クローンの作成」を参照してください。

22.4.2 テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用

テスト・マスター・データベースとは、本番データベースのサニタイズされたバージョンです。テスト・マスターは、Oracle Data Guard機能を使用してライブ・スタンバイ・データベースから作成できます。プロファイルまたはスナップショットは、テスト・マスターから作成でき(第「スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」を参照)、それらのプロファイルを使用して、スナップ・クローンを作成できます(「データベースのリクエスト」を参照)。テスト・マスターは、ライブ・データを含むフィジカル・スタンバイ・データベースであるため、プロファイルに最新のデータが取得されるように、定期的にプロファイルとスナップショットをスケジュールおよび作成する必要があります(「テスト・マスターのスナップショットの作成およびリフレッシュ」を参照)。セルフ・サービス・ユーザーは、各プロファイルから複数のスナップ・クローンを作成し、新しいプロファイルまたはスナップショットが使用できるようになったときに、それらのスナップ・クローンをリフレッシュできます(「データベースのリフレッシュ」を参照)。

テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「テスト・マスター・データベース」タブをクリックします。
  2. ライブ・スタンバイ・データベースからテスト・マスターを作成するには、「追加」をクリックし、テスト・マスターとして指定するスタンバイ・データベースを選択します。新しく追加されたデータベースは、「テスト・マスター・データベース」ページに表示され、スナップ・クローン・データベース・インスタンスを作成するために使用できます。

22.4.2.1 スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化

テスト・マスター・データベースを作成した後に、データベース上でスナップ・クローンを有効にする必要があります。

注意:

スナップ・クローンを有効にするには、データベースに対するSNAP_CLONE_TARGETまたはFULL_TARGET権限が必要です。

スナップ・クローンを有効にするには、次の手順に従います。

  1. 「ストレージ登録」ページの「詳細」セクションで、「データベース」タブを選択し、表からスナップ・クローンに使用するデータベースを選択して、「スナップ・クローンの有効化」をクリックします。

    リストされているデータベースでスナップ・クローンがサポートされているかどうかが、表の「サポート」列に表示されます。

    注意: リストされているデータベースの「サポート」列に「サポートされていません」アイコンが表示されている場合は、「表示」メニューから「メッセージ」列を表示できます。この列には理由が表示されます。可能性のある理由は、ストレージ・サーバーにデータ・ファイルがないこと、およびローカル・ディスクまたは登録されていない別のストレージ・サーバーに配置されていることです。別の理由として、同期化されていない別のストレージにデータ・ファイルが存在するという可能性があります。

  2. スナップ・クローンが正常に有効化されると、確認メッセージが表示されます。「OK」をクリックします。

    ストレージ・サーバーに存在するすべてのファイルを表示するには、「ファイルの表示」をクリックします。ストレージ・サーバーのすべてのプロジェクト(集計)、ボリュームおよびスナップショットを表示するには、「コンテンツ」タブを選択します。

22.4.3 ストレージ・テスト・マスターの作成

ストレージ・テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. データベース・ページで、テスト・マスターを作成するデータベース・ターゲットの名前をクリックします。
  3. データベースのホームページで、「Oracleデータベース」 をクリックし、「クローニング」「スナップショット・テスト・マスターの作成」を選択します。
  4. 「ストレージ・テスト・マスターの作成」 ページの「参照データベース」セクションで、次を行います。
    • データベース・ホームの資格証明を指定します。

    • データベースのルート資格証明を指定します。

    • データベース資格証明を指定します。

  5. 「テスト・マスター」フィールドで、作成するストレージ・テスト・マスターに一意の名前を指定します。

    たとえば、PROD_TM_Storage_TestMasterです。

  6. 「記憶域詳細」セクションで、次を実行します。
    • ストレージ・テスト・マスターを作成するためのストレージ・サーバーを選択します。

    • プロジェクト、サイズ、およびデータと制御ファイルのRMANイメージ・バックアップのマウント・ポイントを選択します。たとえば、プロジェクトとしてemsdemo01 (2000.00 GB) を選択し、サイズとして3.0 GBを選択し、マウント・ポイントとして/PROD_TM_dataを指定します。

    • プロジェクト、サイズ、およびアーカイブ・ログ・バックアップのマウント・ポイントを選択します。たとえば、プロジェクトとしてemsdemo01 (2000.00 GB)を選択し、サイズとして4.0 GBを選択し、マウント・ポイントとして/PROD_TM_archを指定します。

  7. 「スケジュール」セクションで、ストレージ・テスト・マスターをすぐに作成するように選択するか、「後で」 を選択して時間を指定することもできます。プロセスを繰り返す特定の時間または日付を設定することもできます。
  8. 「パージ・ポリシー」セクションで、次のいずれかを選択します。
    • なし - データをパージしない場合。

    • スナップショット - 一定の数のスナップショットが作成された後にデータをパージする場合。最大スナップショット数を選択します。

    • - 一定の日数が経過した後にデータをパージする場合。日数を選択します。

  9. 「作成」をクリックします。

    ストレージ・テスト・マスター・ページの作成

22.5 スナップ・クローン・データベースの作成

この項の内容は次のとおりです。

22.5.1 クローニング・ダッシュボードからのスナップ・クローンの作成

管理ダッシュボードからスナップ・クローンを作成し、そのスナップ・クローンをテスト・マスター・データベースとして昇格できます。この項では、スナップ・クローン・データベースの作成と管理に使用できる次の手順について説明します。

22.5.1.1 スナップ・クローン・データベースの作成

データベース・スナップ・クローンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. データベース・ページで、次のいずれかの方法を使用してデータベース・スナップ・クローン・ウィザードにアクセスできます。
    • 表示されているデータベースのリストから、クローニングするデータベースを選択します。データベースのホームページで、「データベース」 メニューをクリックし、「クローニング」「スナップ・クローンの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「スナップ・クローンの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「クローンの管理」を選択します。「クローンの管理」ページの「スナップ・クローン・データベース」ボックスで、「作成」をクリックします。

  2. スナップ・クローン・データベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンをクリックして、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • 「データ時系列」セクションで、「即時」または「前のポイント・イン・タイム」を選択します。

      「即時」を選択した場合、SYSASMのASM資格証明を指定するか、検索して選択します。「即時」はライブ・クローンを意味します。

      「データベース・スナップショット」セクションで、クローン・データベース・ジョブの一部として作成されるスナップショット・プロファイルの場所、名前、説明、バージョンおよびベンダーを指定します。ホスト名、データベース、データ・コンテンツ、データ・コンテンツ・モードなどのノートを追加できます。


      スナップ・クローンの作成のリソース・ページ

    • 「前のポイント・イン・タイム」を選択した場合、ストレージ・スナップショット・イメージのカルーセルが表示されます。イメージで「選択」をクリックして、適切なRMANバックアップを選択します。

      カルーセルからストレージ・スナップショットを選択してスナップ・クローンを作成できます。この2つの期間の間に新規クローンを作成する必要がある場合は、これを変更できます。同様に、「SCNの選択」オプションを選択して、SCNに対して同じ操作を実行できます。


      スナップ・クローン・データベースの作成の「前のポイント・イン・タイム」セクション

  3. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される1つ以上のOracleインスタンスによって参照されます。

    • 次のデータベース・タイプから1つ選択します。

      • 単一インスタンス・データベース

        「ホスト」セクションで、Oracleホームの場所を指定します。ホストはデフォルトで指定されます。次に、データベース・ホーム資格証明およびSYSASMのASM資格証明を選択します。

      • RACデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      • RAC One Nodeデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      「次へ」をクリックします。


      スナップ・クローンの宛先の作成セクション

    注意:

    Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

  4. スナップ・クローン・データベースの作成: 構成ページで、次を実行します。
    • 「ボリュームの構成」で、次の項目を指定して、クローン・データベースで使用されるボリュームを構成します。

      • マウント・ポイント接頭辞: クローニングされるデータベースの新しいマウント・ポイントを指定します。この値は、このボリュームのクローンがマウントされる自動生成されたマウント・ポイントに接頭辞として追加されます。ボリュームは/<mount-prefix> <unique-suffix-generated-by-EM> /<source-path>にマウントされます。マウント・ポイント接頭辞には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

        注意:

        ボリュームは事前に作成されている必要があります。

      • 書込み可能領域: ブロックの変更に必要な領域量を指定します。ここで指定される値は、サーバーに指定されるストレージ上限を超えることはできません。たとえば、データ変更が最小限である場合、元のボリューム・サイズの1%として値を指定します。書込み可能領域には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

    • 選択したデータベースのストレージ詳細が「ボリューム・コンテンツ情報」セクションに表示されます。「ファイルの表示」をクリックして、ボリューム内のデータベース・ファイルのレイアウトを表示します。

    • 「リスナー構成」セクションで、クローン・データベースを登録するために、新しいOracleホームで実行されているリスナー・ターゲットを選択します。「追加」をクリックし、リスナー名およびポートを指定すると、新しいリスナーを追加できます。

    • 「データベース資格証明」セクションで、クローン・データベースのSYS、SYSTEMおよびDBSNMP管理ユーザーのパスワードを指定します。3ユーザーすべてに同じパスワードを指定するか、ユーザーごとに異なるパスワードを指定するかを選択できます。

      「次へ」をクリックします。


      スナップ・クローンの作成 データベース構成ページ

  5. スナップ・クローン・データベースの作成: 初期化パラメータ・ページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータの値を変更するには、そのパラメータを選択して「編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。


    スナップ・クローンの作成 初期化パラメータ・ページ

  6. スナップ・クローン・データベースの作成: 後処理ページで、次を指定します。
    • マスキング定義: データ・マスキングは、テスト・データベースや本稼働していないデータベースの機密データをマスキングするプロセスです。マスキング定義では、マスクされたデータの形式でマスクする列を定義します。データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。

      注意:

      マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合にのみ使用できます。

    • カスタム・スクリプト: データベースを作成する前後に実行が必要なカスタム・スクリプトを指定します。

    「次へ」をクリックします。


    スナップ・クローンの作成 後処理ページ

  7. スナップ・クローン・データベースの作成: スケジュール・ページで、一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名を指定します。デプロイメント・プロシージャを即時起動するか、後で起動するかを選択できます。

    「通知の詳細」セクションで、次の通知の設定を選択できます。

    • スケジュール済

    • 実行中

    • アクション必須

    • 一時停止

    • 成功

    • 問題

    「次へ」をクリックします。


    スナップ・クローン・データベースの作成 スケジュール・ページ

  8. スナップ・クローン・データベースの作成: 確認ページで、ソース・データベース、クローンのデータ・ソースおよび宛先データベースの詳細を確認します。

    「送信」をクリックします。


    スナップ・クローン・データベースの作成 確認・ページ

22.5.1.2 Exadataテスト・マスター・データベースの作成

テスト・マスター・データベースとは、本番データベースのサニタイズされたバージョンです。テスト・マスターが作成される前に、オプションで本番データをマスキングできます。テスト・マスターは、前のポイント・イン・タイムで取得され、特定の間隔でリフレッシュされるスナップショットまたはRMANバックアップ・プロファイルから作成できます。このオプションは、ソース・データをマスクして機密データを隠す必要がある場合に便利です。

テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「データベース」ページで、次のいずれかの方法でフル・クローン・データベース・ウィザードにアクセスできます。
    • 表示されているデータベースのリストから、クローニングするデータベースを選択します。データベースのホームページで、「データベース」メニューをクリックし、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「クローンの管理」を選択します。「クローンの管理」ページの「テスト・マスター・データベース」ボックスで、「作成」をクリックします。

  2. テスト・マスター・データベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンをクリックして、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • 「データ時系列」セクションで、「即時」または「前のポイント・イン・タイム」を選択します。

      「即時」を選択した場合、SYSASMのASM資格証明を指定するか、検索して選択します。「即時」はライブ・クローンを意味します。

      「前のポイント・イン・タイム」を選択した場合、RMANバックアップ・イメージのカルーセルが表示されます。イメージで「選択」をクリックして、適切なRMANバックアップを選択します。

      選択したバックアップまたはスナップショットと次のバックアップまたはスナップショット(あるいは最新の時点のソース)の間の時間を選択します。バックアップまたはダンプが特定の間隔で作成され、これらを基とするテスト・マスターには、特定時点の本番データベースが反映されます。本番データベースの最新データを反映するには、テスト・マスターを定期的にリフレッシュする必要があります。

  3. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される1つ以上のOracleインスタンスによって参照されます。

    • 次のデータベース・タイプから1つ選択します。

      • 単一インスタンス・データベース

        「ホスト」セクションで、Oracleホームの場所を指定します。ホストはデフォルトで指定されます。次に、データベース・ホーム資格証明およびSYSASMのASM資格証明を選択します。

      • RACデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      • RAC One Nodeデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

        注意:

        Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

      「次へ」をクリックします。

      crm_prd
  4. テスト・マスター・データベースの作成: 構成ページで、次の操作を実行します。
    • データベース・ファイルの場所: データ・ファイル、一時ファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルが作成される場所を指定します。

    • アクセス制御および権限: データファイルに対する読取り専用権限を付与する必要があるデータ・ファイル所有者およびグループを指定します。

    • リスナー構成: テスト・マスターが登録されるリスナーを選択します。

    • データベース資格証明: クローニングする新しいデータベースの管理ユーザー(SYS、SYSTEMおよびDBSNMP)のパスワードを指定します。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。

    • 「次へ」をクリックします。

      crm_configuration
  5. テスト・マスター・データベースの作成: 初期化パラメータ・ページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。
    パラメータの値を変更するには、そのパラメータを選択して「編集」をクリックします。db_block_sizeなどの一部の値は変更できません。

    「次へ」をクリックします。

    CRM初期化
  6. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックを所有している場合にのみ適用できることに注意してください。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    事後処理
  7. 「テスト・マスター・データベースの作成: スケジュール」ページで、テスト・マスターの作成のスケジュールを指定します。すぐに作成することも(フィジカル・スタンバイを使用した場合は、すぐに作成されて、自動的にリフレッシュされます)、別の日/時間に作成して、指定した間隔でリフレッシュすることもできます。

    「次へ」をクリックします。

    スケジュール
  8. 「テスト・マスター・データベースの作成: 確認」ページで、指定した情報をレビューして確認し、「発行」をクリックしてテスト・マスターを作成します。テスト・マスターが作成された後、必要に応じてテスト・マスターをリフレッシュして、テスト・マスターがベースとするプロファイルの新規バージョンを作成できます。
    crm_pd

22.5.1.3 テスト・マスター・データベースの作成

テスト・マスター・データベースを作成するには、次のいずれかのソリューションを使用できます。

22.5.1.3.1 クローン・ウィザードを使用したテスト・マスター・データベースの作成

テスト・マスター・データベースとは、本番データベースのサニタイズされたバージョンです。テスト・マスターが作成される前に、オプションで本番データをマスキングできます。テスト・マスターは、前のポイント・イン・タイムで取得され、特定の間隔でリフレッシュされるスナップショットまたはRMANバックアップ・プロファイルから作成できます。このオプションは、ソース・データをマスクして機密データを隠す必要がある場合に便利です。

テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「データベース」ページで、次のいずれかの方法でフル・クローン・データベース・ウィザードにアクセスできます。
    • 表示されているデータベースのリストから、クローニングするデータベースを選択します。データベースのホームページで、「データベース」メニューをクリックし、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「クローンの管理」を選択します。「クローンの管理」ページの「テスト・マスター・データベース」ボックスで、「作成」をクリックします。

  2. テスト・マスター・データベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンを選択して、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • 「データ時系列」セクションで、「即時」または「前のポイント・イン・タイム」を選択します。

      「即時」を選択した場合、SYSASMのASM資格証明を指定するか、検索して選択します。「即時」はライブ・クローンを意味します。

      「前のポイント・イン・タイム」を選択した場合、RMANバックアップ・イメージのカルーセルが表示されます。イメージで「選択」をクリックして、適切なRMANバックアップを選択します。

      選択したバックアップまたはスナップショットと次のバックアップまたはスナップショット(あるいは最新の時点のソース)の間の時間を選択します。バックアップまたはダンプが特定の間隔で作成され、これらを基とするテスト・マスターには、特定時点の本番データベースが反映されます。本番データベースの最新データを反映するには、テスト・マスターを定期的にリフレッシュする必要があります。

  3. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される少なくとも1つのOracleインスタンスによって参照されています。

    • 次のデータベース・タイプから1つ選択します。

      • 単一インスタンス・データベース

        「ホスト」セクションで、Oracleホームの場所を指定します。ホストはデフォルトで指定されます。次に、データベース・ホーム資格証明およびSYSASMのASM資格証明を選択します。

      • RACデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      • RAC One Nodeデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

        注意:

        Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

      「次へ」をクリックします。

  4. 「テスト・マスター・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。
    • データベース・ファイルの場所: データ・ファイル、一時ファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルが作成される場所を指定します。

      次のいずれかを選択できます。

      • ファイル・システム: Oracle Databaseのファイル・システムは、データベース表に格納されるファイルおよびディレクトリの標準ファイル・システム・インタフェースを作成します。このオプションを選択する場合、ファイル・システムの場所を指定するか選択する必要があります。すべてのファイルに共通の場所を指定することも、「Oracle Optimal Flexible Architecture (OFA)に準拠したディレクトリ構造を使用」チェック・ボックスを選択して、データ・ファイル、REDOログ・ファイルなどに別々の場所を指定することも可能です。

      • 自動ストレージ管理: Oracle Automatic Storage Management (ASM)は、単一インスタンスおよびRAC構成をサポートするデータベース・ファイルのボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。ASMでは、ストレージ・システム内のディスクを1つ以上のディスク・グループに分類します。ASMを選択した場合は、データベース・ファイルに共通の場所を選択してください。

    • リカバリ・ファイルの場所: バックアップおよびリカバリ・ファイルの管理を簡略化するには、データベースに高速リカバリ領域を作成します。高速リカバリ領域にすることができるのは、バックアップおよびリカバリ・ファイル向けに一元化されたディスクの場所を提供するASMディスク・グループまたはファイル・システムです。セルフ・サービス・ユーザーがバックアップをスケジュールし、リストア操作を実行できるようにするには、「高速リカバリ領域の使用」チェック・ボックスを選択し、高速リカバリ領域および高速リカバリ・サイズの場所を指定します。高速リカバリ領域に割り当てるディスク領域の量は、データベースのサイズおよびアクティビティ・レベルによって異なります。

    • リスナー構成: 「追加」をクリックして、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ターゲットを1つ以上追加します。

    • データベース資格証明: クローニングする新しいデータベースの管理ユーザー(SYS、SYSTEMおよびDBSNMP)のパスワードを指定します。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。

    • 「次へ」をクリックします。

  5. テスト・マスター・データベースの作成: 初期化パラメータ・ページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。

    パラメータの値を変更するには、そのパラメータを選択して「編集」をクリックします。db_block_sizeなどの一部の値は変更できません。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターPDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックを所有している場合にのみ適用できることに注意してください。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「テスト・マスター・データベースの作成: スケジュール」ページで、テスト・マスターの作成のスケジュールを指定します。すぐに作成することも(フィジカル・スタンバイを使用した場合は、すぐに作成されて、自動的にリフレッシュされます)、別の日/時間に作成して、指定した間隔でリフレッシュすることもできます。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「テスト・マスター・データベースの作成: 確認」ページで、指定した情報をレビューして確認し、「発行」をクリックしてテスト・マスターを作成します。テスト・マスターが作成された後、必要に応じてテスト・マスターをリフレッシュして、テスト・マスターがベースとするプロファイルの新規バージョンを作成できます。
22.5.1.3.2 EM CLIを使用したテスト・マスター・データベースの作成

テスト・マスター・データベースを作成するには、動詞emcli create_clone -inputFile=/tmp/create_test_master.propsを実行します(create_test_master.propsは、テスト・マスターの作成に必要なパラメータと値が含まれたプロパティ・ファイルです)。

プロパティ・ファイルの例(create_test_master.props):

CLONE_TYPE=DUPLICATE
COMMON_DB_DBSNMP_PASSWORD=password
COMMON_DB_SID=clonedb
COMMON_DB_SYSTEM_PASSWORD=sunrise
COMMON_DB_SYS_PASSWORD=sunrise
DATABASE_PASSWORDS=Sumrise1
COMMON_GLOBAL_DB_NAME=clonedb.xyz.com
DB_ADMIN_PASSWORD_SAME=true
DEST_LISTENER_SELECTION=DEST_DB_HOME
HOST_NORMAL_NAMED_CRED=HOST:SYSCO
IS_TESTMASTER_DATABASE=Y
USAGE_MODE = testMaster
CLOUD_TARGET = true
LISTENER_PORT=1526
ORACLE_BASE_LOC=/scratch/app
ORACLE_HOME_LOC=/scratch/app/product/11.2.0./dbhome_1
EM_USER=sys
EM_PWD=Sunrise1
SRC_DB_CRED=DB:SYSCO
SRC_DB_TARGET_NAME=ora.xyz.com
SRC_HOST_NORMAL_NAMED_CRED=HOST:SYSCO
TARGET_HOST_LIST=bl1.xyz.com

テスト・マスター・データベース作成のステータスを確認するには、EM CLI動詞emcli get_instance_status -instance={instance GUI}を実行します。

22.5.1.4 テスト・マスター・データベースの有効化

データベースをテスト・マスター・データベースに変換するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. データベース・ページで、テスト・マスター・データベースとして有効化するデータベース・ターゲットを右クリックします。表示されたメニューから、「Oracleデータベース」「クローニング」テスト・マスターの有効化を選択します。
  3. テスト・マスター・データベースとして有効化ページで、SYSDBAデータベースおよびデータベース・ホスト資格証明を指定するか、検索して選択します。
  4. データベースのクローニング元である親データベースを指定するか、検索して選択します。これによって、系統追跡が容易になります。
  5. テスト・マスターとして有効化する前にクローン・データベースのデータをマスクする場合、データ・マスキング定義を指定または選択します。
  6. 「カスタム・スクリプト」セクションで、クローニング後スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを選択できます。クローン・データベースは、クローニング後SQLスクリプトを実行してカスタマイズすることもできます。
  7. 「アクセス制御および権限」セクションで、データファイルに対する読取り専用権限を付与する必要がある所有者およびグループを指定します。
  8. 「送信」をクリックします。

    テスト・マスター・データベースの有効化

22.5.1.5 テスト・マスター・データベースの無効化

テスト・マスター・データベースを無効化するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. データベース・ページで、テスト・マスター・データベースとして無効化するデータベース・ターゲットを右クリックします。表示されたメニューから、「Oracleデータベース」「クローニング」「テスト・マスターの無効化」を選択します。
  3. テスト・マスターの無効化ページで、SYSDBAデータベースおよびデータベース・ホスト資格証明を指定するか、検索して選択します。
  4. 「Exadataスナップショット・クローン・データベース」セクションに、テスト・マスターを無効化するプロセスの一環として削除されるデータベース・スナップショット・クローンがリストされます。
  5. 「送信」をクリックします。このアクションによって、データファイルが読取り/書込みモードにリセットされ、データベースがオープン・モードで再起動されます。後でデータベースをさらに変更し、必要に応じて再度テスト・マスターとして有効化できます。

    テスト・マスター・データベースの無効化

22.5.1.6 テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

テスト・マスターPDBを作成するには、次のいずれかのソリューションを使用できます。

22.5.1.6.1 クローン・ウィザードを使用したテスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

Enterprise Manager for Oracle Database 12.1.0.8プラグインがシステムにデプロイされている場合は、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用して、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成できます。

ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択できます。

  5. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、次の操作を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、テスト・マスターPDBの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、テスト・マスターPDBターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、宛先CDB (テスト・マスターPDBを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。また、宛先CDBで自動ストレージ管理(ASM)を使用してディスク・ストレージを管理している場合、ASM資格証明を指定する必要があります。

      「次へ」をクリックします。


      「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページ

  6. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、テスト・マスターPDBのデータファイルを格納する記憶域の場所を指定します。宛先CDBでASMを使用してディスク・ストレージを管理している場合、テスト・マスターPDBのデータファイルを格納するディスク・グループを指定します。

    ソースPDBのデータ・モデル定義のみをクローニングし、ソースPDBデータはクローニングしない場合、「ユーザー・データの除外」を選択します。

    「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    「拡張構成」セクションで、テスト・マスターPDBの最大サイズの記憶域制限と、テスト・マスターPDB内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。「その他」セクションで、テスト・マスターPDB内に作成される表領域に対して使用するロギング・オプションを選択します。

    宛先CDBがExadataマシンの一部である場合、「拡張構成」セクションのかわりに「アクセス制御および権限」セクションが表示されることに注意してください。この場合、データファイルに対する読取り専用権限を付与する必要がある所有者およびグループを指定する必要があります。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページ

  7. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターPDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックを所有している場合にのみ適用できることに注意してください。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページ

  8. デプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページ

  9. 指定したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックして、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するデプロイメント・プロシージャを発行します。

    「テスト・マスターの作成: 確認」ページ
22.5.1.6.2 EM CLIを使用したテスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

テスト・マスター・プラガブル・データベースを作成するには、コマンドemcli pdb_clone_management -input_file=data:/xyz/sdf/pdb_test_master.propsを実行します(pdb_test_master.propsファイルの内容の例を次に示します)。

テスト・マスターPDBを作成するためのプロパティ・ファイルの例:

SRC_PDB_TARGET=cdb_prod_PDB
SRC_HOST_CREDS=NC_HOST_SCY:SYCO
SRC_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
SRC_WORK_DIR=/tmp/source
DEST_HOST_CREDS=NC_SLCO_SSH:SYS
DEST_LOCATION=/scratch/sray/app/sray/cdb_tm/HR_TM_PDB6
DEST_CDB_TARGET=cdb_tm
DEST_CDB_TYPE=oracle_database
DEST_CDB_CREDS=NC_HOST_SYC:SYCO
DEST_PDB_NAME=HR_TM_PDB6
IS_CREATE_AS_TESTMASTER=true
MASKING_DEFINITION_NAME=CRM_Masking_Defn

注意:

Exadata ASMにテスト・マスターを作成する必要がある場合は、さらに2つのパラメータ(ACL_DF_OWNER=oracleおよびACL_DF_GROUP=oinstall)を追加する必要があります。

22.5.1.7 ストレージ・テスト・マスターの作成

ストレージ・テスト・マスターを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. データベース・ページで、テスト・マスターを作成するデータベース・ターゲットの名前をクリックします。
  3. データベースのホームページで、「Oracleデータベース」 をクリックし、「クローニング」「スナップショット・テスト・マスターの作成」を選択します。
  4. 「ストレージ・テスト・マスターの作成」 ページの「参照データベース」セクションで、次を行います。
    • データベース・ホームの資格証明を指定します。

    • データベースのルート資格証明を指定します。

    • データベース資格証明を指定します。

  5. 「テスト・マスター」フィールドで、作成するストレージ・テスト・マスターに一意の名前を指定します。

    たとえば、PROD_TM_Storage_TestMasterです。

  6. 「記憶域詳細」セクションで、次を実行します。
    • ストレージ・テスト・マスターを作成するためのストレージ・サーバーを選択します。

    • プロジェクト、サイズ、およびデータと制御ファイルのRMANイメージ・バックアップのマウント・ポイントを選択します。たとえば、プロジェクトとしてemsdemo01 (2000.00 GB) を選択し、サイズとして3.0 GBを選択し、マウント・ポイントとして/PROD_TM_dataを指定します。

    • プロジェクト、サイズ、およびアーカイブ・ログ・バックアップのマウント・ポイントを選択します。たとえば、プロジェクトとしてemsdemo01 (2000.00 GB)を選択し、サイズとして4.0 GBを選択し、マウント・ポイントとして/PROD_TM_archを指定します。

  7. 「スケジュール」セクションで、ストレージ・テスト・マスターをすぐに作成するように選択するか、「後で」 を選択して時間を指定することもできます。プロセスを繰り返す特定の時間または日付を設定することもできます。
  8. 「パージ・ポリシー」セクションで、次のいずれかを選択します。
    • なし - データをパージしない場合。

    • スナップショット - 一定の数のスナップショットが作成された後にデータをパージする場合。最大スナップショット数を選択します。

    • - 一定の日数が経過した後にデータをパージする場合。日数を選択します。

  9. 「作成」をクリックします。

    ストレージ・テスト・マスター・ページの作成

22.5.1.8 CloneDBデータベースの作成

CloneDBデータベースは、RMANイメージ・バックアップがある場合にのみ作成できます。

CloneDBデータベースを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「データベース」ページで、次のいずれかの方法を使用してCloneDBウィザードにアクセスできます。
    • 表示されているデータベースのリストから、クローニングするデータベースを選択します。データベースのホームページで、「データベース」メニューをクリックし、「クローニング」「CloneDBの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「CloneDBの作成」を選択します。

    • データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「クローンの管理」を選択します。「クローンの管理」ページの「CloneDBデータベース」ボックスで、「作成」をクリックします。

  2. CloneDBデータベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンを選択して、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • ソース・データ時系列では、「前のポイント・イン・タイム」が自動的に選択されます。

      イメージで「選択」 をクリックして、適切なRMANイメージ・バックアップを選択します。

      フル・クローンはバックアップを選択することで作成でき、オプションでポイント・イン・タイム・リストアを行う時刻とSCNを変更します。「時間の選択」オプションには、現在のバックアップ時刻に設定された最小制限と、次回のバックアップ時刻に設定された最大時間制限があります。この2つの期間の間に新規クローンを作成する必要がある場合は、これを変更できます。同様に、「SCNの選択」オプションを選択して、SCNに対して同じ操作を実行できます。

  3. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される少なくとも1つのOracleインスタンスによって参照されています。

    • 「RACデータベース」タイプがデフォルトで選択されます。

      「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

      「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。


      CloneDBの作成 ソースと宛先ページ

      注意:

      Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

      「次へ」をクリックします。

  4. CloneDBデータベースの作成: 構成ページで、次を実行します。
    • 「データベース・ファイルの場所」で、データファイル、一時ファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルを作成する場所を指定します。「ファイル・システム」オプションがデフォルトで選択されます。

    • 「リカバリ・ファイルの場所」で、アーカイブREDOログ、RMANバックアップ、その他の関連ファイルなどのリカバリ・ファイルを作成する場所を指定します。「高速リカバリ領域の使用」を選択して、高速領域リカバリを使用することを選択できます。その場合は、高速リカバリ領域サイズを指定します。高速リカバリ領域サイズは、デフォルトでソースのサイズになります。

    • 「リスナー構成」セクションで、新規Oracleホームで実行しているリスナー・ターゲットを選択して、クローン・データベースを登録します。

    • 「データベース資格証明」セクションで、クローン・データベースのSYS、SYSTEMおよびDBSNMP管理ユーザーのパスワードを指定します。3ユーザーすべてに同じパスワードを指定するか、ユーザーごとに異なるパスワードを指定するかを選択できます。

      「次へ」をクリックします。


      CloneDBの作成 構成ページ

  5. CloneDBデータベースの作成: 初期化パラメータ・ページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータの値を変更するには、そのパラメータを選択して「編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。


    CloneDBの作成の初期化パラメータ・ページ

  6. CloneDBデータベースの作成: 後処理ページで、次を指定します。
    • マスキング定義: データ・マスキングは、テスト・データベースや本稼働していないデータベースの機密データをマスキングするプロセスです。マスキング定義では、マスクされたデータの形式でマスクする列を定義します。データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。

      注意:

      マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合にのみ使用できます。

    • カスタム・スクリプト: データベースを作成する前後に実行が必要なカスタム・スクリプトを指定します。

    • データ・プロファイルの作成: このオプションでは、作成後に新規クローン・インスタンスのバックアップを自動的に取得できます。クローンまたはテスト・マスターがリフレッシュされると、このセクションに、データベースに対して作成された既存のプロファイルが表示されます。データベースとともにリフレッシュする必要のあるプロファイルを選択できます。

    • テスト・マスターとして作成: このオプションは、クローニングされるデータベースをテスト・マスター・データベースとして作成する場合に選択します。

    「次へ」をクリックします。


    CloneDBの作成 後処理ページ

  7. CloneDBデータベースの作成: スケジュール・ページで、一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名を指定します。デプロイメント・プロシージャを即時起動するか、後で起動するかを選択できます。

    「通知の詳細」セクションで、次の通知の設定を選択できます。

    • スケジュール済

    • 実行中

    • アクション必須

    • 一時停止

    • 成功

    • 問題

    「次へ」をクリックします。


    CloneDBの作成 スケジュール・ページ

  8. CloneDBデータベースの作成: 確認ページで、ソース・データベースの詳細、クローンのデータソース、および宛先データベースを確認します。

    「送信」をクリックします。


    CloneDBの作成 確認ページ

22.5.1.9 クローン・データベースの管理

クローンおよびリフレッシュ・ページでは、クローン・データベースの追加、クローン・データベースの削除およびテスト・マスターとしてのクローン・データベースの昇格を行うことでクローン・データベースを管理できます。

クローンおよびリフレッシュ・ページにアクセスするには、Oracleデータベース・ターゲットのホームページに移動します。ホームページで、「Oracleデータベース」 をクリックし、「プロビジョニング」 を選択して、「クローンおよびリフレッシュ」を選択します。

クローン・データベースの追加

「追加」ボタンを使用して、すでに作成されている現在のデータベースのクローンを追加します。データベース・クローン・インスタンスを追加するには、「追加」をクリックします。表示された「ターゲットの選択」ダイアログ・ボックスでデータベース・ターゲットを選択し、「選択」 をクリックします。データベース・インスタンスが、データベースのクローニング・ページの「クローン」セクションに追加されます。

クローン・データベースの削除

「削除」ボタンを使用して削除できるのは、「追加」ボタンを使用して追加されたデータベースのみです。

データベース・クローン・インスタンスを削除するには、削除するデータベース・クローン・インスタンスを「クローン」セクションから選択します。「削除」をクリックします。

クローン・データベースのテスト・マスターとしての昇格

データベース・クローン・データベース・インスタンスをテスト・マスターとして昇格するには、再作成するクローン・インスタンスを「クローン」セクションから選択します。テスト・マスターとして昇格をクリックします。

クローン・データベース・インスタンスのテスト・マスターからの削除は、「クローン」セクションからクローン・データベース・インスタンスを選択し、テスト・マスターから削除をクリックして行うこともできます。

クローン・データベースのリフレッシュ

クローン・データベースをリフレッシュするには、「クローン」セクションからクローン・データベース・インスタンスを選択し、「リフレッシュ」をクリックします。「クローン・データベースのリフレッシュ」を参照してください。


クローン・データベースの管理

データ・プロファイルの作成

クローンおよびリフレッシュ・ページの「データ・プロファイル」タブには、クローン・データベースから作成したデータ・プロファイルが表示されます。データ・プロファイル・ページで、既存のデータ・プロファイルのコンテンツを表示できます。これらのデータ・プロファイルの「編集」および「リフレッシュ」も実行できます。


「データ・プロファイル」ページ

「作成」をクリックして、新規データ・プロファイルを作成することもできます。これにより、プロビジョニング・プロファイルの作成ウィザードが起動します。このウィザードを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成方法は、Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドを参照してください。

22.5.1.10 クローン・データベースのリフレッシュ

クローン・データベースをリフレッシュするには、次の手順に従ってリフレッシュおよびクローン・ページに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
  2. データベースのホームページで、リフレッシュするデータベース・クローン・インスタンスをデータベースのリストから選択します。
  3. データベース・ターゲットのホームページで、「Oracleデータベース」をクリックし、「プロビジョニング」 を選択して、「クローンおよびリフレッシュ」を選択します。
  4. クローンおよびリフレッシュ・ページで、「リフレッシュ」タブを選択します。

リフレッシュ・ページに次のセクションが表示されます。

  • ソース・データベースからドリフト

    このセクションには、このデータベースのクローニング元のソース・データベースの名前が表示されます。クローン・データベースがリフレッシュされた後の日数が表示されます。「リフレッシュ」をクリックしてクローン・データベースをリフレッシュします。

  • データベース・ボリュームの詳細

    このセクションには、選択したデータベースのストレージ詳細が表示されます。「ファイルの表示」をクリックして、ボリューム内のデータベース・ファイルのレイアウトを表示します。選択したデータベースのストレージ・レイアウトとファイル・レイアウトを示す表示ボックスが表示されます。

  • 履歴

    このセクションには、データベースの過去のリフレッシュが表示されます。リフレッシュの日時、リフレッシュ元、データベースの所有者およびリフレッシュ・アクションのステータスが表示されます。

  • 記憶域の使用状況

    この項には、データベースのストレージ・ボリューム、ストレージ・コンテンツ、マウント・ポイント、使用されている書込み可能ストレージの量および同期日が表示されます。


リフレッシュ・ページ

22.5.1.11 Exadataテスト・マスター・データベースのスナップショット・クローンの作成

Exadataテスト・マスター・データベースのスナップショット・クローンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. データベース・ページで、次のいずれかの方法を使用してデータベース・スナップ・クローン・ウィザードにアクセスできます。
    • 表示されているデータベースのリストから、クローニングするテスト・マスター・データベースを選択します。データベースのホームページで、「データベース」メニューをクリックし、「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択します。

    • テスト・マスター・データベース・ターゲット名を右クリックし、「データベース」「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択します。

  3. Exadataスナップショット・クローン・データベースの作成: ソースと宛先ページで、次の操作を実行します。
    • 「ソース」セクションで、SYSDBAのデータベース資格証明とデータベース・ホスト資格証明の検索アイコンをクリックして、資格証明セレクタを起動します。「OK」をクリックします。

    • 「データ時系列」セクションで、「即時」がデフォルトで選択されます。

      「即時」はライブ・クローンを意味します。

      SYSASMのASM資格証明を指定または選択します。


      Exadataスナップショット・クローン・ソース・ページ

  4. 宛先データベースの定義セクションで、次の操作を行います。
    • 表示名を指定します。

    • グローバル・データベース名およびSIDを指定します。

      データベースは、「グローバル・データベース名」で一意に識別されます。名前の一般的な形式は、name.domainです。データベースは、SIDで一意に識別される1つ以上のOracleインスタンスによって参照されます。

    • 次のデータベース・タイプから1つ選択します。

      • 単一インスタンス・データベース

        「ホスト」セクションで、Oracleホームの場所を指定します。ホストはデフォルトで指定されます。次に、データベース・ホーム資格証明およびSYSASMのASM資格証明を選択します。

      • RACデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・フィールドが親データベースから自動選択され、無効化されます。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      • RAC One Nodeデータベース

        「ホスト」セクションで、クラスタ・ターゲットを指定または選択します。Oracleホームの場所は、デフォルトで指定されます。次に、データベース・ホスト資格証明およびSYSASMのASM資格証明を指定します。

        「ノード」セクションで、クラスタおよびOracleホームを選択し、管理者の管理対象となるOracle RACデータベースが作成される1つ以上のホストを表示します。

      「次へ」をクリックします。


      Exadataスナップショット・クローン宛先セクション

    注意:

    Oracleでは、クローンの一部としてインライン・パッチ適用をサポートしています。選択された宛先ホームに、最新のCPUやPSUなどのパッチが適用されている場合、クローニングされたデータベースはそのレベルで自動的に起動します。

  5. Exadataスナップショット・クローン・データベースの作成: 構成ページで、次の操作を実行します。
    • 「データベース・ファイルの場所」で、疎ディスク・グループおよびREDOログ・ファイル・サイズを指定します。

    • 「リカバリ・ファイルの場所」で、アーカイブREDOログ、RMANバックアップ、その他の関連ファイルなどのリカバリ・ファイルを作成する場所を指定します。「高速リカバリ領域の使用」を選択して、高速領域リカバリを使用することを選択できます。その場合は、高速リカバリ領域サイズを指定します。高速リカバリ領域サイズは、デフォルトでソースのサイズになります。

    • 「リスナー構成」セクションで、新規Oracleホームで実行しているリスナー・ターゲットを選択して、クローン・データベースを登録します。

    • 「データベース資格証明」セクションで、クローン・データベースのSYS、SYSTEMおよびDBSNMP管理ユーザーのパスワードを指定します。3ユーザーすべてに同じパスワードを指定するか、ユーザーごとに異なるパスワードを指定するかを選択できます。

      「次へ」をクリックします。


      Exadataスナップショット・クローン構成ページ

  6. Exadataスナップショット・クローン・データベースの作成: 初期化パラメータ・ページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータの値を変更するには、そのパラメータを選択して「編集」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。


    Exadataスナップショット・クローニング初期化パラメータ・ページ

  7. Exadataスナップショット・クローン・データベースの作成: 後処理ページで、次の項目を指定します。
    • マスキング定義: データ・マスキングは、テスト・データベースや本稼働していないデータベースの機密データをマスキングするプロセスです。マスキング定義では、マスクされたデータの形式でマスクする列を定義します。データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。

      注意:

      マスキング定義は、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合にのみ使用できます。

    • カスタム・スクリプト: データベースを作成する前後に実行が必要なカスタム・スクリプトを指定します。

    「次へ」をクリックします。


    Exadataスナップショット・クローニング後処理ページ

  8. Exadataスナップショット・データベースの作成: スケジュール・ページで、一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名を指定します。デプロイメント・プロシージャを即時起動するか、後で起動するかを選択できます。

    「通知の詳細」セクションで、次の通知の設定を選択できます。

    • スケジュール済

    • 実行中

    • アクション必須

    • 一時停止

    • 成功

    • 問題


    Exadataスナップショット・クローニング・スケジュール・ページ

    「次へ」をクリックします。

  9. Exadataスナップショット・データベースの作成: 確認ページで、ソース・データベースの詳細、クローンのデータ・ソースおよび宛先データベースを確認します。

    「送信」をクリックします。


    Exadataスナップショット・クローン・レビュー・ページ

22.5.2 個別に同期されたテスト・マスターからのスナップ・クローンの作成

テスト・マスターがNASストレージ・デバイスに存在する場合、個別に同期されたテスト・マスターからスナップ・クローンを作成できます。この表では、スナップショット・プロファイルを使用したスナップ・クローンの作成に必要な手順を示します。

表22-2 スナップ・クローンの作成 - 個別フロー

ステップ タスク ロール

1

DBaaSを有効にする「はじめに」の項の手順に従います。

「はじめに」を参照してください

2

ストレージ・サーバーを登録します。

「ストレージ・サーバーの登録」を参照してください

3

1つ以上のリソース・プロバイダを作成します。

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

4

リクエスト設定を構成します。

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

4

各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。

「割当て制限の定義」を参照してください

5

RMANバックアップからテスト・マスター・データベースを作成します。

「個別に同期されたテスト・マスターの作成」を参照してください。

6

スナップ・クローンのテスト・マスターを有効にします

「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。

6

テスト・マスターからスナップ・クローン・プロファイルを作成します。

「スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください

9

作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。

「スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成」を参照してください。

10

チャージバック・サービスを構成します(この手順はオプションです)。

「チャージバックの構成」を参照してください。

11

作成したサービス・テンプレートを選択してデータベースをリクエストします。

「データベースのリクエスト」を参照してください

12

テスト・マスターとデータベース・インスタンスをリフレッシュします。

  • テスト・マスターをリフレッシュします。

  • スナップショット・プロファイルをリフレッシュします。

  • スナップ・クローン・データベース・インスタンスをリフレッシュします。

次を参照してください。

22.5.2.1 はじめに

「はじめに」を参照してください。

22.5.2.2 ストレージ・サーバーの登録

22.5.2.3 リソース・プロバイダの作成

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

22.5.2.4 リクエスト設定の構成

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

22.5.2.5 割当て制限の定義

「割当て制限の定義」を参照してください。

22.5.2.6 スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成

22.5.2.7 チャージバックの構成

オプションで、チャージバック・サービスを構成できます。「チャージバック管理」を参照してください。

22.5.2.8 データベースのリクエスト

セルフ・サービス・ユーザーは、データベース・テンプレート・プロファイルに基づいてサービス・テンプレートを選択し、データベースを作成できるようになりました。「データベースのリクエスト」を参照してください。

22.5.2.9 例: 個別に同期されたテスト・マスターからのスナップ・クローンの作成

次の例は、個別の間隔でリフレッシュされるテスト・マスター・データベースからスナップ・クローンを作成する方法を示しています。

  1. 最初に、すべての前提条件が満たされていることを確認する必要があります。「はじめに」を参照してください。
  2. 次に、ストレージ・サーバーを登録する必要があります。「ストレージ・サーバーの登録」を参照してください。
  3. 1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンおよび1つ以上のデータベース・プールを作成する必要があります。「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。
  4. セルフ・サービス・ユーザーに割り当てる割当て制限を定義する必要があります。「割当て制限の定義」を参照してください。
  5. 次の手順では、本番データベース(prod1)を識別し、RMANバックアップ(prod1_backup)を作成します。
  6. prod1_backupに基づいてテスト・マスター(testmaster1)を作成します。「個別に同期されたテスト・マスターの作成」を参照してください。
  7. スナップ・クローン用にtestmaster1を有効にする必要があります。これにより、スナップショット・テクノロジを使用したスナップ・クローンの作成が可能になります。「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。
  8. testmaster1に基づいたプロファイル(snap_profile)を作成する必要があります。「スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください
  9. このプロファイルをセルフ・サービス・ユーザーが使用できるようにするには、サービス・カタログ・エントリまたはサービス・テンプレートを作成する必要があります。スナップ・クローン・テンプレート1というテンプレートを作成します。「スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成」を参照してください。「サービス・テンプレート」で、「プロファイルのバージョン」フィールドが「最新」に設定されます。これにより、セルフ・サービス・ユーザーは、常に最新バージョンのプロファイルを使用してデータベース・インスタンスを作成できます。
  10. これで、セルフ・サービス・ユーザーは、スナップ・クローン・テンプレート1を使用してスナップ・クローンを作成できます。「データベースのリクエスト」を参照してください。
  11. 最新の本番データを取得するため、セルフ・サービス管理者は、TestMaster1をリフレッシュします。「テスト・マスター・データベースのリフレッシュ」を参照してください。
  12. 現在、テスト・マスターには更新済データが含まれるため、新しいリビジョンのプロファイルを作成する必要があります。「スナップショット・プロファイルのリフレッシュ」を参照してください。
  13. 新しいリビジョンのプロファイル(snap_profile)が使用可能になったら、セルフ・サービス・ユーザーは、自分のデータベース・インスタンスをリフレッシュして最新の本番データを取得できます。「データベースのリフレッシュ」を参照してください。テスト・マスターの古いバージョンによって使用されていたストレージ領域は、リフレッシュされたテスト・マスターによって再利用されます。

22.5.3 同期テスト・マスターからのスナップ・クローンの作成

テスト・マスター・データベースとして指定されているスタンバイ・データベースを使用してスナップ・クローンを作成できます。テスト・マスター・データベースは常に最新で、本番データベースと同期しています。このアプローチを使用してスナップ・クローンを作成するには、次の手順に従います。

表22-3 スナップ・クローンの作成(連続フロー)

ステップ タスク ロール

1

DBaaSを有効にする「はじめに」の項の手順に従います。

「はじめに」を参照してください。

2

ストレージ・サーバーを登録します。

「ストレージ・サーバーの登録」を参照してください。

3

1つ以上のリソース・プロバイダを作成します。

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

4

リクエスト設定を構成します。

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

5

各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。

「割当て制限の定義」を参照してください

7

スタンバイ・データベースを追加し、テスト・マスターとして指定します。

「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。

注意: このスタンバイ・データベースは、スナップ・クローンの作成が可能な登録されたストレージ・サーバー(NetApp、Sun ZFS、EMCなど)に存在する必要があります。

6

スナップ・クローンのテスト・マスターを有効にします。

「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。

7

テスト・マスターからスナップショット・プロファイルを作成します。

スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成

8

サービス・テンプレートを作成します。

「スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成」を参照してください。

9

チャージバック・サービスを構成します(この手順はオプションです)。

「チャージバックの構成」を参照してください。

10

データベースのデプロイ時に、作成したサービス・テンプレートを選択します。

「データベースのリクエスト」を参照してください

22.5.3.1 はじめに

「はじめに」を参照してください。

22.5.3.2 ストレージ・サーバーの登録

ストレージ・サーバーの登録対象は次のとおりです。

22.5.3.3 リソース・プロバイダの作成

次のような1つ以上のリソース・プロバイダを作成する必要があります。

22.5.3.3.1 Database as a Service用のデータベース・プールの作成

Database as a Service用のデータベース・プールを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。データベース・サービス・ファミリの横の「設定」リンクをクリックし、「データベース・プール」リンク、「作成」の順にクリックします。

    図22-1 データベース・プールの作成


    データベース・プールの作成

  3. 「資格証明」リージョンで、次の資格証明を指定します。
    • ホスト: データベースの作成および起動に必要です。

    • ルート: これらの資格証明を持つユーザーは、ルート・スクリプトの実行などの権限アクションを実行できます。スナップ・クローン・データベースでは、スナップショットがルート・ユーザーによってマウントされている必要があります。これを容易にするには、通常のルート・ユーザー・アクションをSUDO権限で実行するように特権資格証明を設定する必要があります。

    • グリッド・インフラストラクチャ: これは、オプション・フィールドで、EMCストレージでスナップ・クローンを作成してASMディスクを作成する場合のみ必須です。

    • 自動ストレージ管理: これは、オプション・フィールドです。ASMで実行されているデータベースでライブ・クローニングを行うためにこのデータベース・プールを使用する場合は必須です。

  4. データベース・プールの名前および説明を入力します。
  5. 次の詳細を指定します。
    • PaaSインフラストラクチャ・ゾーン: データベース・インスタンスをプロビジョニングするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。

    • データベース構成: プロビジョニングするデータベースの構成を指定します。シングル・インスタンスまたはクラスタ・データベース(RAC)のいずれかにすることができますが、両方を組み合せることはできません。

    • プラットフォームおよびバージョン: デプロイするデータベースのプラットフォームおよびバージョンを指定します。

  6. 「追加」をクリックし、データベース・プールに追加する1つ以上のOracleホームを選択します。
  7. 「データベース・インスタンスの最大数」(1ホスト当たり)に、プール内の各ホストで実行可能なデータベース・インスタンスの最大数を入力します。

    注意:

    RACデータベースの場合、このフィールドに指定されている値を使用して、データベースを作成するノードがこの基準を満たしていることを確認します。

  8. 「発行」をクリックして、データベース・プールを作成します。新しく作成されたプールが、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: データベース・プール・ページに表示されます。現在は、データベース・プールをサービス・テンプレートに追加できます。

22.5.3.4 リクエスト設定の構成

リクエストできる時間、その期間などを指定して、リクエスト設定を構成できます。詳細は、「リクエスト設定の構成」を参照してください。

22.5.3.5 割当て制限の定義

リクエスト設定を構成した後で、各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義する必要があります。詳細は、「割当て制限の設定」を参照してください。

22.5.3.6 チャージバックの構成

オプションで、チャージバック・サービスを構成できます。「チャージバック管理」を参照してください。

22.5.3.7 データベースのリクエスト

セルフ・サービス・ユーザーは、データベース・テンプレート・プロファイルに基づいてサービス・テンプレートを選択し、データベースを作成できるようになりました。「データベースのリクエスト」を参照してください。

22.5.3.8 例: 同期テスト・マスターからのスナップ・クローンの作成

次の例は、フィジカル・スタンバイ・データベースからスナップ・クローンを作成する方法を示しています。

  1. 最初に、すべての前提条件が満たされていることを確認する必要があります。「はじめに」を参照してください。
  2. 次の手順では、本番データベースとフィジカル・スタンバイ・データベースを識別します。本番データベースはprod1で、スタンバイ・データベースはprod1stbです。
  3. 次に、ストレージ・サーバーを登録する必要があります。この手順では、ストレージを検証し、ストレージ・サーバーでprod1stbを検出します。「ストレージ・サーバーの登録」を参照してください。
  4. 1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンおよび1つ以上のデータベース・プールを作成する必要があります。「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。
  5. セルフ・サービス・ユーザーに割り当てる割当て制限を定義する必要があります。「割当て制限の定義」を参照してください。
  6. 次の手順では、スタンバイ・データベースのprod1stbをテスト・マスターとして指定します。
  7. スナップ・クローン用にprod1stbを有効にする必要があります。これにより、スナップショット・テクノロジを使用したスナップ・クローンの作成が可能になります。「スナップ・クローンのテスト・マスターの有効化」を参照してください。
  8. 次の手順では、prod1stbからスナップショット・プロファイルを作成します。「スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください

    プロファイルの作成時に、「開始日」05/15/2015に、「繰返し」スケジュールを「N日ごと」に、「頻度」を1日ごとに指定します。「最終日時」の日付を05/20/2015に指定します。スナップショット・プロファイルの新しいバージョンが、05/15/2015を開始日として毎日作成されます。

    「パージ・ポリシー」フィールドで、「スナップショット数」5に指定します。これにより、スナップショットのバージョンが5つ作成された後、1番目の(または最も古い)バージョンがパージされます。

  9. このプロファイルをセルフ・サービス・ユーザーが使用できるようにするには、サービス・カタログ・エントリまたはサービス・テンプレートを作成する必要があります。スナップ・クローン・テンプレートというテンプレートを作成します。「スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成」を参照してください。「プロファイルのバージョン」フィールドを「リクエスト時にユーザーが選択」に設定します。セルフ・サービス・ユーザーは、スナップ・クローンの作成に使用するプロファイル・バージョンを選択できます。
  10. これで、セルフ・サービス・ユーザーは、スナップ・クローン・テンプレートを使用して、プロファイルのバージョンを選択し、それを使用してスナップ・クローンを作成できます。「データベースのリクエスト」を参照してください。プロファイルの新しいバージョンが使用可能になると(「テスト・マスターのスナップショットの作成およびリフレッシュ」を参照)、セルフ・サービス・ユーザーは、プロファイルを最新バージョンにリフレッシュできます。「データベースのリフレッシュ」を参照してください。

    5スナップショットに設定されたパージ・ポリシーに基づいて、スナップショットの古いバージョンは削除されます。ただし、セルフ・サービス・ユーザーがそのスナップショットを使用中のデータベースを保持している場合、プロファイルは、セルフ・サービス・ユーザーがそのプロファイルを最新バージョンにリフレッシュするまで削除できません。

22.5.4 ストレージ・テスト・マスターからのスナップ・クローンの作成

テスト・マスターのストレージ・スナップショットを使用してスナップ・クローンを作成できます。この表は、ストレージ・テスト・マスターを使用したスナップ・クローンの作成に関連する手順を示しています。

表22-4 スナップ・クローンの作成 - 個別フロー

ステップ タスク ロール

1

DBaaSを有効にする「はじめに」の項の手順に従います。

「はじめに」を参照してください

2

ストレージ・サーバーを登録します。

「ストレージ・サーバーの登録」を参照してください

3

1つ以上のリソース・プロバイダを作成します。

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

4

リクエスト設定を構成します。

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

4

各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。

「割当て制限の定義」を参照してください

5

ストレージ・テスト・マスターを作成します。

「ストレージ・テスト・マスターの作成」を参照してください

9

ストレージ・テスト・マスターに基づいてサービス・テンプレートを作成します。

「ストレージ・テスト・マスターからのサービス・テンプレートの作成」を参照してください。

10

チャージバック・サービスを構成します(この手順はオプションです)。

「チャージバックの構成」を参照してください。

11

作成したサービス・テンプレートを選択してデータベースをリクエストします。

「データベースのリクエスト」を参照してください

12

ストレージ・テスト・マスターとデータベース・インスタンスをリフレッシュします。

  • ストレージ・テスト・マスターをリフレッシュします。

  • スナップ・クローン・データベース・インスタンスをリフレッシュします。

次を参照してください。

22.5.4.1 はじめに

「はじめに」を参照してください。

22.5.4.2 ストレージ・サーバーの登録

22.5.4.3 リソース・プロバイダの作成

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

22.5.4.4 リクエスト設定の構成

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

22.5.4.5 割当て制限の定義

「割当て制限の定義」を参照してください。

22.5.4.6 チャージバックの構成

オプションで、チャージバック・サービスを構成できます。「チャージバック管理」を参照してください。

22.5.4.7 データベースのリクエスト

セルフ・サービス・ユーザーは、データベース・テンプレート・プロファイルに基づいてサービス・テンプレートを選択し、データベースを作成できるようになりました。「データベースのリクエスト」を参照してください。

22.5.5 CloneDBデータベースの作成

CloneDB機能を使用すると、様々な場所にデータをコピーすることなく、データベースを複数回クローニングできます。Oracle Databaseでは、かわりにcopy-on-writeテクノロジを使用してCloneDBデータベースにファイルを作成するため、ディスク上に追加の記憶域が必要となるのは、CloneDBデータベースで変更されたブロックのみとなります。CloneDBによって、テスト目的で必要とされる記憶域の容量を削減し、複数のデータベース・クローンを迅速に作成できます。CloneDBは、11.2.0.3以上のリリースのデータベースでサポートされます。

次の手順に従って、個別に同期されたテスト・マスターを使用することで、CloneDBデータベースを作成できます。

表22-5 スナップ・クローンの作成 - 個別フロー

ステップ タスク ロール

1

DBaaSを有効にする「はじめに」の項の手順に従います。

「はじめに」を参照してください

3

1つ以上のリソース・プロバイダを作成します。

「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。

4

リクエスト設定を構成します。

「リクエスト設定の構成」を参照してください。

5

各セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を定義します。

「割当て制限の定義」を参照してください

6

スナップショットを使用してRMANイメージ・バックアップからデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成します。

「RMANデータベース・イメージを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」を参照してください。

9

作成したプロファイルに基づくサービス・テンプレートを作成します。

「RMANイメージ・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成」を参照してください。

10

チャージバック・サービスを構成します(この手順はオプションです)。

「チャージバックの構成」を参照してください。

11

作成したサービス・テンプレートを選択してデータベースをリクエストします。

「データベースのリクエスト」を参照してください

22.6 スナップ・クローンのデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成

内容は次のとおりです。

22.6.1 スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成

スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルを作成する前提条件

データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成する前に、次の前提条件に従います。

  • ストレージを登録するストレージ・サーバーがネットワーク上で使用可能であることを確認します。ストレージ・サーバーを登録するには、「ストレージ・サーバーの登録および管理」を参照してください。

    注意:

    Enterprise Manager Cloud Control 12cではNetApp、Sun ZFS、Solaris ZFSおよびEMCストレージ・サーバーがサポートされます。

  • 記憶域サーバーが通信用のEnterprise Manager Cloud Controlでインストールおよびモニターされる管理エージェントに接続されていることを確認します。

  • ストレージ・サーバーが登録され、スナップ・クローンに有効な少なくとも1つのデータベースが存在することを確認します。

  • プロファイルを作成するには、EM_STORAGE_OPERATOR権限またはEM_STORAGE_ADMINISTRATOR権限を持っている必要があります。

スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成

データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成するには、次の手順に従います。

注意:

スナップショットがデータベースによって使用されている場合は、削除できません。スナップショットを削除すると、廃止されます。

つまり、廃止されたスナップショットを使用して新しいデータベースをリクエストすることはできません。これは、データベースに対する赤いプッシュピンで示され、スナップショットが固定され、使用できないことを意味します。

そのスナップショットを使用しているデータベースが削除されると、次回実行時に自動的にパージされます。

  1. 次のいずれかの方法を使用して、データベースのプロビジョニング・ページにアクセスできます。
    • 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホーム・ページで、「Oracle Cloud」をクリックし、「設定」「データソース」の順に選択します。データベース: データソース・ページの「データ・プロファイル」タブで、「作成」をクリックします。

    • 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの「プロファイル」セクションで、「作成」をクリックします。

    • データベース・ターゲットのホームページで、 「Oracle Database」をクリックし、「プロビジョニング」 「プロビジョニング・プロファイルの作成」の順に選択します。

  2. 参照ターゲット・ページで、検索アイコンをクリックして、ターゲットを選択します。
  3. 「検索と選択: ターゲット」ダイアログ・ボックスで、プロファイルを作成するデータベースを選択して、「選択」をクリックします。

    注意:

    選択したデータベースがスナップ・クローンに対して有効であることを確認します。詳細は、「スナップ・クローンの有効化または無効化」を参照してください。

  4. 「参照ターゲット」ページで、次を選択します。
    • データ・コンテンツ

    • 「構造およびデータ」を選択し、データベースから物理ファイルと構造ファイルを含めます

    • 作成

    • ストレージ・スナップショット

  5. 「資格証明」セクションで、データベースを選択します。「資格証明」列で、「名前付き資格証明」を選択して「資格証明名」列から資格証明名を選択するか、「優先資格証明」 を選択します。「次へ」をクリックします。
  6. データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成・ページの「プロファイル情報」セクションで、次の操作を行います。
    • データベース・プロファイルが作成されるソフトウェア・ライブラリ内のプロファイルの場所を指定または選択します。

    • 一意のプロファイル名を指定します。

      For example:
      Snap Clone Profile for HR database
      
    • プロファイルの説明を追加します。

    • プロファイル・バージョンとベンダーを確認します。

    • ホスト名、データベース、データ・コンテンツ、データ・コンテンツ・モジュールなどのノートを追加します。

  7. 「スケジュール」セクションで、プロファイルの作成をすぐに開始するか、後でスケジュールできます。また、プロビジョニング・プロファイルの作成の繰返しを選択し、繰返し時間を設定することもできます。
  8. 「ポリシーのパージ」セクションには、次の3つのオプションが表示されます。
    • なし。このオプションは、収集したデータをパージしない場合に選択します。

    • スナップショット。このオプションでは、パージできるスナップショットの最大数を指定できます。

    • 日間。このオプションでは、データ・コンポーネントのパージが必要になるまでの日数を指定できます。

  9. 作業ディレクトリを指定または選択します。「次へ」をクリックします。
  10. 確認ページで、前のページで行った選択内容が正しく表示されていることを確認し、「発行」をクリックします。正しく表示されていない場合は、変更を行うページに達するまで「戻る」を繰り返しクリックします。プロビジョニング・プロファイルの作成を中断するには、「取消」をクリックします。

    「データの表示」が「リアル・タイム: 手動リフレッシュ」に設定されている場合、プロビジョニング・プロファイルの作成ジョブを発行したら、ページを手動でリフレッシュしてください。それ以外の場合、一定の期間経過後にリロードするように「データの表示」を設定し、左側のペインの「プロシージャ・ステップ」ツリーから実行ステップを選択して詳細を表示します。

    発行したジョブを表示するには、「データ・プロファイル」タブで「プロシージャ・アクティビティ」リンクを選択します。

22.6.2 RMANデータベース・イメージを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成

データベース・プロビジョニング・プロファイルを作成するには、次の手順に従います。

  1. 次のいずれかの方法を使用して、データベースのプロビジョニング・ページにアクセスできます。
    • 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホーム・ページで、「Oracle Cloud」をクリックし、「設定」「データソース」の順に選択します。データベース: データソース・ページの「データ・プロファイル」タブで、「作成」をクリックします。

    • 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」を選択します。データベースのプロビジョニング・ページの「プロファイル」セクションで、「作成」をクリックします。

    • データベース・ターゲットのホームページで、 「Oracle Database」をクリックし、「プロビジョニング」 「プロビジョニング・プロファイルの作成」の順に選択します。

  2. 参照ターゲット・ページで、検索アイコンをクリックして、ターゲットを選択します。

    参照ターゲット・ページ

  3. 「検索と選択: ターゲット」ダイアログ・ボックスで、プロファイルを作成するデータベースを選択して、「選択」をクリックします。

    「ターゲットの検索と選択」表示ボックス

  4. 「参照ターゲット」ページで、次を選択します。
    • データ・コンテンツ

    • データベースから物理ファイルおよび構造ファイルを組み込むための「構造およびデータ」、またはテンプレート内の構造ファイルのみを組み込むための「構造のみ」

    • 作成

    • RMANデータベース・イメージ


    RMANデータベース・イメージを使用したプロビジョニング・プロファイルの作成

  5. 「資格証明」セクションで、データベースを選択します。「資格証明」列で、「名前付き資格証明」を選択して「資格証明名」列から資格証明名を選択するか、「優先資格証明」 を選択します。「次へ」をクリックします。

    資格証明

  6. 「コンテンツ・オプション」ページで、RMANイメージ・モードのバックアップの場所を指定します。デフォルトでは、バックアップの場所として「オフライン・バックアップ」が選択されます。「オンライン・バックアップ」は、それが有効な場合にのみ選択できます。

    次に、バックアップの場所の「ディレクトリ」を選択してディレクトリ・パスを入力するか、バックアップの場所がすでに含まれている「高速リカバリ領域」を選択します。


    コンテンツ・オプション・ページ

    注意:

    • 指定した場所にデータベース・プールのすべてのノードからアクセスできることを確認してください。

    • データベース・バージョンによっては、プロファイル(イメージ)をNFSの共有場所に手動でステージングする必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  7. データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成・ページの「プロファイル情報」セクションで、次の操作を行います。
    • データベース・プロファイルが作成されるソフトウェア・ライブラリ内のプロファイルの場所を指定または選択します。

    • 一意のプロファイル名を指定します。

      For example:
      RMAN Database Image for HR database
      
    • プロファイルの説明を追加します。

    • プロファイル・バージョンとベンダーを確認します。

    • ホスト名、データベース、データ・コンテンツ、データ・コンテンツ・モジュールなどのノートを追加します。


      RMANデータベース・イメージのプロファイル情報ページ

  8. 「スケジュール」セクションで、プロファイルの作成をすぐに開始するか、後でスケジュールできます。また、プロビジョニング・プロファイルの作成の繰返しを選択し、繰返し時間を設定することもできます。
  9. 「ポリシーのパージ」セクションには、次の3つのオプションが表示されます。
    • なし。このオプションは、収集したデータをパージしない場合に選択します。

    • スナップショット。このオプションでは、パージできるスナップショットの最大数を指定できます。

    • 日間。このオプションでは、データ・コンポーネントのパージが必要になるまでの日数を指定できます。


      データベース・スナップショットのパージ・ポリシー

  10. 作業ディレクトリを指定または選択します。「次へ」をクリックします。
  11. 確認ページで、前のページで行った選択内容が正しく表示されていることを確認し、「発行」をクリックします。正しく表示されていない場合は、変更を行うページに達するまで「戻る」を繰り返しクリックします。プロビジョニング・プロファイルの作成を中断するには、「取消」をクリックします。

    「確認」ページ

    「データの表示」が「リアル・タイム: 手動リフレッシュ」に設定されている場合、プロビジョニング・プロファイルの作成ジョブを発行したら、ページを手動でリフレッシュしてください。それ以外の場合、一定の期間経過後にリロードするように「データの表示」を設定し、左側のペインの「プロシージャ・ステップ」ツリーから実行ステップを選択して詳細を表示します。

    発行したジョブを表示するには、「データ・プロファイル」タブで「プロシージャ・アクティビティ」リンクを選択します。

22.7 スナップ・クローンのサービス・テンプレートの作成

この項の内容は次のとおりです。

22.7.1 スナップ・クローン・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成

スナップ・クローン・ベースのサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。選択するEM_SSA_ADMINISTRATORロールには、EM_STORAGE_OPERATOR権限が含まれている必要があります。
  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。
  3. 左パネルの「データベース」オプションの横にある「設定」リンクをクリックします。ドロップ・ダウン・メニューから「データベース」を選択します。
  4. 「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。サービス・テンプレート・ページが表示されます。「作成」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 一般ページが表示されます。

    図22-2 サービス・テンプレートの作成: 一般(スナップ・クローン)


    サービス・テンプレートの作成: 一般(スナップ・クローン)
  5. サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。
  6. 「ソース識別」セクションで、「プロファイルの使用」ラジオ・ボタンを選択し、「検索」アイコンをクリックして、作成したスナップ・クローン・プロファイルに基づいてテスト・マスター・データベースを選択します。
  7. 「プロファイルのバージョン」フィールドで、次のいずれかを選択できます。
    • 最新: これにより、セルフ・サービス・ユーザーによって最新のプロファイルが常に使用されます。

    • リクエスト時にユーザーが選択: このオプションが選択されている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、サービス・リクエストの作成時に使用するプロファイルを選択できます。

  8. 「データベース定義」リージョンで、次の項目を指定します。
    • タイプ: 単一インスタンスまたはReal Application Cluster (RAC)を指定できます。「RAC」を選択した場合は、ノード数を指定します。

    • データベースSID: これは、オプション・フィールドです。「接頭辞の指定」または「リクエスト時にユーザーにより指定」を選択できます。

      • 接頭辞の指定: このオプションを選択する場合、データベースの作成時に一意のシステム識別子(SID)を生成するために使用される接頭辞を入力します。接頭辞は、このサービス・テンプレートを使用して作成されたデータベースの識別に役立ちます。接頭辞には、最大6文字を使用できます。

        生成される新しいデータベース名は、ここで指定されるSID接頭辞をベースにします。たとえば、接頭辞がMYDBと指定されている場合、新しいデータベースのSIDは、MYDB0000、MYDB0001、MYDB0002 (以降同様)と生成されます。

        既存のデータベース(実行中のデータベースおよび処理中のリクエスト)については、単一インスタンス・データベースに対して一意のSID名が生成されるか、Real Application Clusterデータベースに対して一意の名前が生成されます。たとえば、ホストで実行中の既存のSIDがMYDB0000、MYDB0001、MYDB0002で、処理中がMYDB0003、MYDB0004である場合、新規リクエストに対して生成される新規SIDまたはデータベース名はMYDB0005です。

      • リクエスト時にユーザーにより指定: このオプションを選択する場合、このフィールドを空白のままにして、データベース・リクエストの作成時にSIDを指定できます。

    • ドメイン名: これは、オプション・フィールドです。作成する新しいデータベースに使用するドメイン名を入力します。ドメイン名の先頭には「.」(ドット)が付いていないことを確認してください。

  9. 「ゾーン」リージョンで、「追加」をクリックして、データベース・インスタンスをプロビジョニングするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「プールの割当て」をクリックします。リストからプールを選択し、このプールをPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに割り当てます。データベースはこのプール内にプロビジョニングされます。
  10. ゾーンおよびプールを選択したら、ホスト・ターゲットが「参照ホスト」フィールドに設定されます。
  11. 「次へ」をクリックします。データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: データベースページが表示されます。

    図22-3 サービス・テンプレートの作成: データベース(スナップ・クローン)


    サービス・テンプレートの作成: データベース(スナップ・クローン)
  12. 「参照ホスト」リージョンに、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: 一般ページで選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンの名前、データベース・プールおよび参照ホストが表示されます。

    選択したファイル・システムの場所およびリスナー・ポートなどのデータベース値は、参照ホストで利用できる必要があります。

  13. 次の詳細を指定します。
    • ストレージ: データベースによって使用されるボリュームを構成できます。

      • マウント・ポイント接頭辞: マウント・ポイント接頭辞には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

        プロビジョニングするデータベースの新しいマウント・ポイントの接頭辞を指定します。この値は、このボリュームのクローンがマウントされる自動生成されたマウント・ポイントに接頭辞として追加されます。ボリュームが/<mount-prefix>_<unique-suffix-generated-by-EM>/<source-path>にマウントされます。マウント・ポイント接頭辞が各ボリュームで異なる場合、ボリュームごとに異なる値を指定します。

      • 書込み可能領域: 書込み可能領域には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

        ブロック変更に必要な領域の量を指定します。ここで指定される値は、サーバーに指定されるストレージ上限を超えることはできません。たとえば、データ変更が最小限である場合、元のボリューム・サイズの1%として値を指定します。

    • アーカイブ有効化: このチェック・ボックスが選択されている場合、リフレッシュ中にデータベースは停止しません。これにより、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースを停止せずにバックアップおよびリストア操作をスケジュールできます。

    • スナップショット・ポリシー: スナップショットは、特定の期間についての履歴データです。デフォルトでは、1時間ごとにパフォーマンス・データのスナップショットが自動的に生成され、その統計はワークロード・リポジトリに8日間保存されます。「ユーザーに新規データベースのスナップショットの作成を許可します」チェック・ボックスを選択して、取得できる「最大スナップショット数」を指定します。

      スナップショットは、特定の時点で作成できます。スナップショットの数は、セルフ・サービス管理者が「最大スナップショット数」フィールドに指定した値によって決定されます。スナップショットが取得されると、特定の時点で取得された特定のスナップショットにデータベースをリストアできます。たとえば、snap1snap2snap3などの複数のスナップショットがある状態で、データベースがsnap2にリストアされると、snap3は削除されます。

    • 「リスナー・ポート」フィールドで、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ポート番号を指定します。11.2以上のRACデータベースを選択した場合、スキャン・ポート番号を指定する必要があります。

    • 管理者資格証明: 新しいデータベースのシステム・スキーマのパスワードを指定します。これらのスキーマは、EM_SSA_USERSに対して使用できません。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。これらの値が指定されていない場合は、デフォルト値が使用され、EM_ADMINISTRATORがそれらを変更できます。

    • 非管理者資格証明: システム・スキーマとは別に、他のスキーマへのアクセスを制限する場合、「非管理者資格証明」リージョンでそれらを選択して、パスワードを指定できます。

    • マスター・アカウントの権限: マスター・アカウントの名前を入力します。マスター・アカウント・ユーザーに提供する権限を指定するには、それらを「権限」フィールドに指定します。

  14. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータページが表示されます。

    図22-4 サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータ(スナップ・クローン)


    サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータ
  15. このページで、次のものを指定できます。
    • データベース・サイズ: このサービス・テンプレートでサポートするデータベース・サイズを選択します。

      注意: データベース・サイズの定義は、emcli create_database_sizeコマンドを使用して定義されている必要があります。詳細は、「データベース・サイズEM CLI動詞」を参照してください。

      小、中、大などのサイズを選択できます。各データベース・サイズには、特定のメモリー、記憶域、CPUコアおよびユニットがあります。サイズを選択し、「テンプレートに含める」を選択してそれをサービス・テンプレートに関連付けます。「デフォルト」をクリックし、それをデフォルトのデータベース・サイズとして指定します。

    • 初期化パラメータ: データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータを選択し、「セット」アイコンをクリックして、パラメータの値を変更します。

  16. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: カスタマイズ・ページが表示されます。データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。

    カスタムのSQL後スクリプトを指定して、そのスクリプトを実行するユーザーを選択することもできます。詳細は、「SQL後スクリプトの選択」を参照してください。

  17. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、「場所」、「部門」、「ライン・オブ・ビジネス」などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定できます。これらのプロパティは、作成されたデータベース・クローンに適用されます。次の操作を実行できます。
    • 「必須」チェック・ボックスを選択して、プロパティを必須としてマークします。プロパティが必須としてマークされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を指定する必要があります。

    • プロパティをロックします。プロパティがロックされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を変更できません。

  18. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: ロール・ページが表示されます。「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするSSAユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。「次へ」をクリックします
  19. サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。「作成」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。

22.7.2 ストレージ・テスト・マスターからのサービス・テンプレートの作成

ストレージ・テスト・マスターに基づいたサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。選択するEM_SSA_ADMINISTRATORロールには、EM_STORAGE_OPERATOR権限が含まれている必要があります。
  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。
  3. 左パネルの「データベース」オプションの横にある「設定」リンクをクリックします。ドロップ・ダウン・メニューから「データベース」を選択します。
  4. 「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。サービス・テンプレート・ページが表示されます。「作成」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 一般ページが表示されます。

    図22-5 「サービス・テンプレートの作成: 「一般」(ストレージ・テスト・マスター)


    サービス・テンプレートの作成: 一般(スナップ・クローン)
  5. サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。
  6. 「ソース識別」セクションで、「ストレージ・テスト・マスターの使用」ラジオ・ボタンを選択し、「検索」アイコンをクリックして作成したストレージ・テスト・マスターを選択します。
  7. 「プロファイルのバージョン」フィールドで、次のいずれかを選択できます。
    • 最新: これにより、セルフ・サービス・ユーザーによって最新のプロファイルが常に使用されます。

    • リクエスト時にユーザーが選択: このオプションが選択されている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、サービス・リクエストの作成時に使用するプロファイルを選択できます。

  8. 「データベース定義」リージョンで、次の項目を指定します。
    • タイプ: 単一インスタンスまたはReal Application Cluster (RAC)を指定できます。「RAC」を選択した場合は、ノード数を指定します。

    • データベースSID: これは、オプション・フィールドです。「接頭辞の指定」または「リクエスト時にユーザーにより指定」を選択できます。

      • 接頭辞の指定: このオプションを選択する場合、データベースの作成時に一意のシステム識別子(SID)を生成するために使用される接頭辞を入力します。接頭辞は、このサービス・テンプレートを使用して作成されたデータベースの識別に役立ちます。接頭辞には、最大6文字を使用できます。

        生成される新しいデータベース名は、ここで指定されるSID接頭辞をベースにします。たとえば、接頭辞がMYDBと指定されている場合、新しいデータベースのSIDは、MYDB0000、MYDB0001、MYDB0002 (以降同様)と生成されます。

        既存のデータベース(実行中のデータベースおよび処理中のリクエスト)については、単一インスタンス・データベースに対して一意のSID名が生成されるか、Real Application Clusterデータベースに対して一意の名前が生成されます。たとえば、ホストで実行中の既存のSIDがMYDB0000、MYDB0001、MYDB0002で、処理中がMYDB0003、MYDB0004である場合、新規リクエストに対して生成される新規SIDまたはデータベース名はMYDB0005です。

      • リクエスト時にユーザーにより指定: このオプションを選択する場合、このフィールドを空白のままにして、データベース・リクエストの作成時にSIDを指定できます。

    • ドメイン名: これは、オプション・フィールドです。作成する新しいデータベースに使用するドメイン名を入力します。ドメイン名の先頭には「.」(ドット)が付いていないことを確認してください。

  9. 「ゾーン」リージョンで、「追加」をクリックして、データベース・インスタンスをプロビジョニングするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「プールの割当て」をクリックします。リストからプールを選択し、このプールをPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに割り当てます。データベースはこのプール内にプロビジョニングされます。
  10. ゾーンおよびプールを選択したら、ホスト・ターゲットが「参照ホスト」フィールドに設定されます。
  11. 「次へ」をクリックします。データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: データベースページが表示されます。「参照ホスト」リージョンに、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: 一般ページで選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンの名前、データベース・プールおよび参照ホストが表示されます。

    選択したファイル・システムの場所およびリスナー・ポートなどのデータベース値は、参照ホストで利用できる必要があります。

  12. 次の詳細を指定します。
    • ストレージ: データベースによって使用されるボリュームを構成できます。

      • マウント・ポイント接頭辞: マウント・ポイント接頭辞には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

        プロビジョニングするデータベースの新しいマウント・ポイントの接頭辞を指定します。この値は、このボリュームのクローンがマウントされる自動生成されたマウント・ポイントに接頭辞として追加されます。ボリュームが/<mount-prefix>_<unique-suffix-generated-by-EM>/<source-path>にマウントされます。マウント・ポイント接頭辞が各ボリュームで異なる場合、ボリュームごとに異なる値を指定します。

      • 書込み可能領域: 書込み可能領域には、「すべてのボリュームで同じ」または「ボリュームごとに異なる」を指定できます。

        ブロック変更に必要な領域の量を指定します。ここで指定される値は、サーバーに指定されるストレージ上限を超えることはできません。たとえば、データ変更が最小限である場合、元のボリューム・サイズの1%として値を指定します。

    • アーカイブ有効化: このチェック・ボックスが選択されている場合、リフレッシュ中にデータベースは停止しません。これにより、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースを停止せずにバックアップおよびリストア操作をスケジュールできます。

    • スナップショット・ポリシー: スナップショットは、特定の期間についての履歴データです。デフォルトでは、1時間ごとにパフォーマンス・データのスナップショットが自動的に生成され、その統計はワークロード・リポジトリに8日間保存されます。「ユーザーに新規データベースのスナップショットの作成を許可します」チェック・ボックスを選択して、取得できる「最大スナップショット数」を指定します。

      スナップショットは、特定の時点で作成できます。スナップショットの数は、セルフ・サービス管理者が「最大スナップショット数」フィールドに指定した値によって決定されます。スナップショットが取得されると、特定の時点で取得された特定のスナップショットにデータベースをリストアできます。たとえば、snap1snap2snap3などの複数のスナップショットがある状態で、データベースがsnap2にリストアされると、snap3は削除されます。

    • 「リスナー・ポート」フィールドで、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ポート番号を指定します。11.2以上のRACデータベースを選択した場合、スキャン・ポート番号を指定する必要があります。

    • 管理者資格証明: 新しいデータベースのシステム・スキーマのパスワードを指定します。これらのスキーマは、EM_SSA_USERSに対して使用できません。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。これらの値が指定されていない場合は、デフォルト値が使用され、EM_ADMINISTRATORがそれらを変更できます。

    • 非管理者資格証明: システム・スキーマとは別に、他のスキーマへのアクセスを制限する場合、「非管理者資格証明」リージョンでそれらを選択して、パスワードを指定できます。

    • マスター・アカウントの権限: マスター・アカウントの名前を入力します。マスター・アカウント・ユーザーに提供する権限を指定するには、それらを「権限」フィールドに指定します。

  13. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータページが表示されます。
  14. このページで、次のものを指定できます。
    • データベース・サイズ: このサービス・テンプレートでサポートするデータベース・サイズを選択します。

      注意: データベース・サイズの定義は、emcli create_database_sizeコマンドを使用して定義されている必要があります。詳細は、「データベース・サイズEM CLI動詞」を参照してください。

      小、中、大などのサイズを選択できます。各データベース・サイズには、特定のメモリー、記憶域、CPUコアおよびユニットがあります。サイズを選択し、「テンプレートに含める」を選択してそれをサービス・テンプレートに関連付けます。「デフォルト」をクリックし、それをデフォルトのデータベース・サイズとして指定します。

    • 初期化パラメータ: データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータを選択し、「セット」アイコンをクリックして、パラメータの値を変更します。

  15. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: カスタマイズ・ページが表示されます。データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。

    カスタムのSQL後スクリプトを指定して、そのスクリプトを実行するユーザーを選択することもできます。詳細は、「SQL後スクリプトの選択」を参照してください。

  16. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、「場所」、「部門」、「ライン・オブ・ビジネス」などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定できます。これらのプロパティは、作成されたデータベース・クローンに適用されます。次の操作を実行できます。
    • 「必須」チェック・ボックスを選択して、プロパティを必須としてマークします。プロパティが必須としてマークされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を指定する必要があります。

    • プロパティをロックします。プロパティがロックされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を変更できません。

  17. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: ロール・ページが表示されます。「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするSSAユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。「次へ」をクリックします
  18. サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。「作成」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。

22.7.3 RMANイメージ・プロファイルを使用したサービス・テンプレートの作成

RMANイメージ・プロファイルを使用してサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。
  3. 左パネルの「データベース」オプションの横にある「設定」リンクをクリックします。ドロップ・ダウン・メニューから「データベース」を選択します。
  4. 「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。サービス・テンプレート・ページが表示されます。「作成」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 一般ページが表示されます。

    図22-6 サービス・テンプレートの作成: 一般(CloneDB)


    サービス・テンプレートの作成: 一般(CloneDB)

  5. サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。
  6. 「プロファイル」フィールドの隣にある「検索」アイコンをクリックして、RMANイメージ・プロファイルに基づいてテスト・マスター・データベースを選択します。
  7. 「プロファイルのバージョン」フィールドで、次のいずれかを選択できます。
    • 最新: これにより、セルフ・サービス・ユーザーによって最新のプロファイルが常に使用されます。

    • リクエスト時にユーザーが選択: このオプションが選択されている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、サービス・リクエストの作成時に使用するプロファイルを選択できます。

  8. 「データベース定義」リージョンで、次を選択します。
    • 作成: 「CloneDBデータベース」オプションを選択します。各ファイルは、ディスクに作成されたデータベース・ファイルのビット対ビットのコピーであるイメージ・コピーとしてコピーされます。イメージ・コピーは、LinuxのcpやWindowsのCOPYなどのオペレーティング・システム・コマンドで作成したコピーと同じですが、RMANのリポジトリに記録されるため、RMANで使用できます。このオプションによって、記憶域の容量を削減し、複数のデータベースを迅速に作成できます。

      オンライン・バックアップを実行する場合は、テスト・マスター・データベースがARCHIVELOGモードに設定され、必要なすべてのアーカイブREDOログ・ファイルが保存され、CloneDBデータベース環境にアクセスできることを確認します。オフライン・バックアップを実行する場合は、CloneDBデータベース環境からバックアップ・コピーにアクセスできることを確認します。

    • タイプ: 単一インスタンスまたはReal Application Cluster (RAC)を指定できます。「RAC」を選択した場合は、ノード数を指定します。

    • データベースSID: これは、オプション・フィールドです。「接頭辞の指定」または「リクエスト時にユーザーにより指定」を選択できます。

      • 接頭辞の指定: このオプションを選択する場合、データベースの作成時に一意のシステム識別子(SID)を生成するために使用される接頭辞を入力します。接頭辞は、このサービス・テンプレートを使用して作成されたデータベースの識別に役立ちます。接頭辞には、最大6文字を使用できます。

        生成される新しいデータベース名は、ここで指定されるSID接頭辞をベースにします。たとえば、接頭辞がMYDBと指定されている場合、新しいデータベースのSIDは、MYDB0000、MYDB0001、MYDB0002 (以降同様)と生成されます。

        既存のデータベース(実行中のデータベースおよび処理中のリクエスト)については、単一インスタンス・データベースに対して一意のSID名が生成されるか、Real Application Clusterデータベースに対して一意の名前が生成されます。たとえば、ホストで実行中の既存のSIDがMYDB0000、MYDB0001、MYDB0002で、処理中がMYDB0003、MYDB0004である場合、新規リクエストに対して生成される新規SIDまたはデータベース名はMYDB0005です。

      • リクエスト時にユーザーにより指定: このオプションを選択する場合、このフィールドを空白のままにして、データベース・リクエストの作成時にSIDを指定できます。

    • ドメイン名: これは、オプション・フィールドです。作成する新しいデータベースに使用するドメイン名を入力します。ドメイン名の先頭には「.」(ドット)が付いていないことを確認してください。

  9. 「プールとゾーン」リージョンで、「追加」をクリックして、データベース・インスタンスをプロビジョニングするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「プールの割当て」をクリックします。リストからプールを選択し、このプールをPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに割り当てます。データベースはこのプール内にプロビジョニングされます。
  10. ゾーンおよびプールを選択したら、ホスト・ターゲットが「参照ホスト」フィールドに設定されます。
  11. 「参照ホスト」リージョンに、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: 一般ページで選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンの名前、データベース・プールおよび参照ホストが表示されます。
  12. 「場所」フィールドに、データベース・ファイルの場所を指定します。これは、NFSの場所である必要があります。
  13. バックアップおよびリカバリ・ファイルの管理を簡略化するには、オプションでデータベースの高速リカバリ領域を作成します。「高速リカバリ領域の有効化」チェック・ボックスを選択して、リカバリに関連するファイルの格納先となる場所を指定します。高速リカバリ領域には、バックアップおよびリカバリ・ファイル用の集中化されたディスクの場所を提供するファイル・システムを指定できます。高速リカバリ領域の場所および高速リカバリ・サイズを指定します。高速リカバリ領域に割り当てるディスク領域の量は、データベースのサイズおよびアクティビティ・レベルによって異なります。

    「アーカイブ有効化」チェック・ボックスが選択されている場合、リフレッシュ中にデータベースは停止しません。これにより、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースを停止せずにバックアップおよびリストア操作をスケジュールできます。

  14. CloneDBデータベースを作成する場合、オプションで、ユーザーによるデータベースのバックアップ・コピーの取得を許可できます。「ユーザーに新規データベースのバックアップの作成を許可します」チェック・ボックスを選択します。許可するバックアップの最大数とバックアップの場所を指定します。
  15. 「リスナー・ポート」フィールドで、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ポート番号を指定します。11.2以上のRACデータベースを選択した場合、スキャン・ポート番号を指定する必要があります。
  16. 「管理者資格証明」を指定します。新しいデータベースのシステム・スキーマのパスワードを指定します。これらのスキーマは、EM_SSA_USERSに対して使用できません。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。これらの値が指定されていない場合は、デフォルト値が使用され、EM_ADMINISTRATORがそれらを変更できます。
  17. システム・スキーマとは別に、他のスキーマへのアクセスを制限する場合、「非管理者資格証明」リージョンで選択して、パスワードを指定できます。これらのスキーマはロックされ、EM_SSA_USERSはアクセスできません。「次へ」をクリックします。
  18. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータページが表示されます。このページで、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータを選択して、「セット」アイコンをクリックして、パラメータの値を変更します。
  19. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: カスタマイズ・ページが表示されます。データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。
  20. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、「場所」、「部門」、「ライン・オブ・ビジネス」などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定できます。次の操作を実行できます。
    • 「必須」チェック・ボックスを選択して、プロパティを必須としてマークします。プロパティが必須としてマークされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を指定する必要があります。

    • プロパティをロックします。プロパティがロックされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を変更できません。

  21. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: ロール・ページが表示されます。「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするSSAユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。「次へ」をクリックします
  22. サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。「作成」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。

22.7.4 EMCスナップ・クローンのサービス・テンプレートの作成

注意:

このオプションは、EMCストレージに作成されたスナップショットにのみ使用できます。

前提条件

EMCストレージにスナップ・クローンを作成するには、その前に、「EMCストレージ・サーバーの構成」で説明した前提条件が満たされていることを確認する必要があります。

既存のデータベースを使用してサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。
  3. 左パネルの「データベース」オプションの横にある「設定」リンクをクリックします。ドロップ・ダウン・メニューから「データベース」を選択します。
  4. 「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。サービス・テンプレート・ページが表示されます。「作成」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 一般ページが表示されます。

    図22-7 サービス・テンプレートの作成: 一般: EMCスナップ・クローン


    サービス・テンプレートの作成: 一般: EMCスナップ・クローン

  5. サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。
  6. 「ソース識別」セクションで、「既存のデータベースの使用」ラジオ・ボタンを選択し、「検索」アイコンをクリックして、前に作成したテスト・マスター・データベースを選択します。詳細は、「テスト・マスターとしてのフィジカル・スタンバイ・データベースの使用」を参照してください。
  7. ホストおよびデータベース資格証明を指定します。
  8. 「データベース定義」リージョンで、「スナップ・クローン・データベースの作成」オプションが選択されています。次の詳細を入力します:
    • タイプ: 単一インスタンスまたはReal Application Cluster (RAC)を指定できます。「RAC」を選択した場合は、ノード数を指定します。

    • データベースSID: これは、オプション・フィールドです。「接頭辞の指定」または「リクエスト時にユーザーにより指定」を選択できます。

      • 接頭辞の指定: このオプションを選択する場合、データベースの作成時に一意のシステム識別子(SID)を生成するために使用される接頭辞を入力します。接頭辞は、このサービス・テンプレートを使用して作成されたデータベースの識別に役立ちます。接頭辞には、最大6文字を使用できます。

        生成される新しいデータベース名は、ここで指定されるSID接頭辞をベースにします。たとえば、接頭辞がMYDBと指定されている場合、新しいデータベースのSIDは、MYDB0000、MYDB0001、MYDB0002 (以降同様)と生成されます。

        既存のデータベース(実行中のデータベースおよび処理中のリクエスト)については、単一インスタンス・データベースに対して一意のSID名が生成されるか、Real Application Clusterデータベースに対して一意の名前が生成されます。たとえば、ホストで実行中の既存のSIDがMYDB0000、MYDB0001、MYDB0002で、処理中がMYDB0003、MYDB0004である場合、新規リクエストに対して生成される新規SIDまたはデータベース名はMYDB0005です。

      • リクエスト時にユーザーにより指定: このオプションを選択する場合、このフィールドを空白のままにして、データベース・リクエストの作成時にSIDを指定できます。

    • ドメイン名: これは、オプション・フィールドです。作成する新しいデータベースに使用するドメイン名を入力します。ドメイン名の先頭には「.」(ドット)が付いていないことを確認してください。

  9. 「ゾーン」リージョンで、「追加」をクリックして、データベース・インスタンスをプロビジョニングするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「プールの割当て」をクリックします。リストからプールを選択し、このプールをPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに割り当てます。データベースはこのプール内にプロビジョニングされます。
  10. ゾーンおよびプールを選択したら、ホスト・ターゲットが「参照ホスト」フィールドに設定されます。
  11. 「リスナー・ポート」フィールドで、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ポート番号を指定します。11.2以上のRACデータベースを選択した場合、スキャン・ポート番号を指定する必要があります。「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: データベースページが表示されます。
  12. 「参照ホスト」リージョンに、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: 一般ページで選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンの名前、データベース・プールおよび参照ホストが表示されます。

    選択した自動ストレージ管理(ASM)ディスク・グループ、ファイル・システムの場所およびリスナー・ポートなどのデータベース値は、参照ホストで利用できる必要があります。

  13. 次の項目を指定します。
    • 記憶域タイプ: 「自動ストレージ管理(ASM)」を選択します。Oracle Automatic Storage Management (ASM)は、単一インスタンスおよびRAC構成をサポートするデータベース・ファイルのボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。ASMでは、ストレージ・システム内のディスクを1つ以上のディスク・グループに分類します。ASMを選択する場合、ディスク・グループをここで選択します。

    • 高速リカバリ(オプション): バックアップおよびリカバリ・ファイルの管理を簡略化するために、データベースに高速リカバリ領域を作成できます。「高速リカバリ領域の有効化」チェック・ボックスを選択して、リカバリに関連するファイルの格納先となる場所を指定します。高速リカバリ領域は、バックアップおよびリカバリ・ファイル用の集中化されたディスクの場所を提供する、ASMディスク・グループまたはファイル・システムである可能性があります。高速リカバリ領域の場所および高速リカバリ・サイズを指定します。高速リカバリ領域に割り当てるディスク領域の量は、データベースのサイズおよびアクティビティ・レベルによって異なります。

      「アーカイブ有効化」チェック・ボックスが選択されている場合、リフレッシュ中にデータベースは停止しません。これにより、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースを停止せずにバックアップおよびリストア操作をスケジュールできます。

  14. 「リスナー・ポート」フィールドで、新しいデータベースに関連付けるリスナー・ポート番号を指定します。11.2以上のRACデータベースを選択した場合、スキャン・ポート番号を指定する必要があります。
  15. 「管理者資格証明」を指定します。新しいデータベースのシステム・スキーマのパスワードを指定します。これらのスキーマは、EM_SSA_USERSに対して使用できません。すべてのスキーマに同じパスワードを使用するか、各スキーマに異なるパスワードを使用できます。これらの値が指定されていない場合は、デフォルト値が使用され、EM_ADMINISTRATORがそれらを変更できます。
  16. システム・スキーマとは別に、他のスキーマへのアクセスを制限する場合、「非管理者資格証明」リージョンで選択して、パスワードを指定できます。これらのスキーマはロックされ、EM_SSA_USERSはアクセスできません。「次へ」をクリックします。
  17. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: 初期化パラメータページが表示されます。このページで、次のものを指定できます。
    • データベース・サイズ: このサービス・テンプレートでサポートするデータベース・サイズを選択します。

      注意: データベース・サイズの定義は、emcli create_database_sizeコマンドを使用して定義されている必要があります。詳細は、「データベース・サイズEM CLI動詞」を参照してください。

      小、中、大などのサイズを選択できます。各データベース・サイズには、特定のメモリー、記憶域、CPUコアおよびユニットがあります。サイズを選択し、「テンプレートに含める」を選択してそれをサービス・テンプレートに関連付けます。「デフォルト」をクリックし、それをデフォルトのデータベース・サイズとして指定します。

    • 初期化パラメータ: データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を構成できます。パラメータを選択し、「セット」アイコンをクリックして、パラメータの値を変更します。

  18. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: カスタマイズ・ページが表示されます。データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。
  19. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、「場所」、「部門」、「ライン・オブ・ビジネス」などのグローバル・ターゲット・プロパティを指定できます。次の操作を実行できます。
    • 「必須」チェック・ボックスを選択して、プロパティを必須としてマークします。プロパティが必須としてマークされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を指定する必要があります。

    • プロパティをロックします。プロパティがロックされている場合、セルフ・サービス・ユーザーは、データベースのリクエスト時にこのプロパティの値を変更できません。

  20. 「次へ」をクリックします。サービス・テンプレートの作成: ロール・ページが表示されます。「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするSSAユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。「次へ」をクリックします
  21. サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。「作成」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。

22.8 スナップ・クローン・データの作成

この項の内容は次のとおりです。

22.8.1 データベースのリクエスト

新規データベースをリクエストするには、次の手順に従います。

  1. 「データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」で、「新規サービスのリクエスト」リンクをクリックします。サービス提供ウィンドウが表示されます。
  2. 「サービス・タイプ」ドロップ・ダウンで、「すべて」を選択して、データベース・サービス・ファミリに使用可能なすべてのサービス提供を表示します。「データベース」、「プラガブル・データベース」または「スキーマ」を選択して、選択したサービス・タイプのサービス提供のみ表示できます。
  3. 一覧からサービス・テンプレートを選択して「選択」をクリックします。選択するサービス・テンプレートは、RMANバックアップ・プロファイル、フィジカル・スタンバイ・データベース、スナップショット・ベースのプロファイルのいずれに基づくものでもかまいません。要件に応じて適切なテンプレートを選択してください。
  4. 新しいデータベース・サービス・リクエスト・ページが表示されます。

    図22-8 データベースの作成


    データベースの作成

    次の詳細を入力します:

    • リクエスト名: リクエストの名前を入力します。

    • ゾーン: データベースをデプロイするPaaSゾーンを選択します。

    • データベースSID: このフィールドは、選択したサービス・テンプレートによってリクエスト時にデータベースSIDを指定できる場合に表示されます。一意のデータベースSIDを入力します。

    • データベース・サービス名: 一意のデータベース・サービス名を入力します。指定する名前は、すべてのデータベース、プラガブル・データベースおよびスキーマ・サービス・リクエストを通じて一意である必要があります。

      将来のスケジュール・リクエストに使われているものと同じデータベース・サービス名を使用することはできません。削除操作が失敗した場合には、失敗したリクエストで指定されていた名前を使用することはできません。

      注意:

      • 選択するサービス・テンプレートにスタンバイ・データベースを含むデータベース・プールが含まれている場合にのみ、スタンバイ・データベースを作成できます。

      • サービス・テンプレートがスタンバイ・データベースをサポートしている場合、セルフ・サービス管理者が設定したプリファレンスによっては、必要に応じてスタンバイ・データベースの作成を選択できます。1つ以上のスタンバイ(サービス・テンプレートで定義された内容のサブセット)から選択することもできます。スタンバイ・データベースを作成せず、サービス・テンプレートでサポートされているトポロジのサブセットのみを選択した場合は、後で現在のリクエストが完了した後、残りのスタンバイの1つ以上をリクエストできます。

    • デプロイメント入力: データベースのユーザー名およびパスワードを指定します。RMANベースまたはスナップ・クローン・ベースのサービス・テンプレートを選択した場合、アクティブ・データ・ポイントからの選択が可能であれば、RMANバックアップまたはスナップショットをここで選択できます。

    • リクエストのスケジュール: リクエストのスケジュールを指定します。

    • サービス・インスタンス・プロパティ: 必須およびオプションのターゲット・プロパティがここに表示されます。プロパティが必須としてマークされている場合は、そのプロパティの値を入力する必要があります。

  5. 「RMANバックアップ」、「スナップショット」または「RMANイメージ」プロファイルに基づくサービス・テンプレートを選択した場合は、「スナップショット」リージョンに、使用可能なバックアップ、スナップショットまたはイメージのリストが表示されます。これらのスナップショットは、任意の時点でのテスト・マスター・データベースの状態を反映しています。

    図22-9 データベースの作成(スナップショット)


    データベースの作成 (スナップショット)

    リストからスナップショットを選択し、「発行」をクリックして、選択したゾーンにデータベースをデプロイします。選択したスナップショットに基づくデータベースが新しく作成されます。

22.8.1.1 スキーマのリクエスト

1つ以上のスキーマのあるデータベース・サービスを作成して、スキーマに必要なデータを移入できます。

エクスポート・プロファイル・ベースのスキーマのリクエスト

スキーマ・エクスポート・プロファイルを含むサービス・テンプレートまたは空のサービス・テンプレートに基づいてスキーマを作成できます。スキーマ・エクスポート・プロファイルに基づいてスキーマを作成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USERロール、またはEM_SSA_USERを含むロールを持つユーザーでログインします。

  2. データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータル・ページが表示されます。「管理」ドロップダウン・リストから「データベース」を選択し、「データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」に移動します。

  3. 「サービス」リージョンで、「新規サービスのリクエスト」をクリックします。

  4. リストからスキーマ・エクスポート・プロファイルを含むスキーマ・サービス・テンプレートを選択し、「選択」をクリックします。「スキーマの作成」ページが表示されます。選択したサービス・テンプレートの名前および説明が表示されます。次の詳細を入力します:

    • リクエスト名: スキーマ・サービス・リクエストの名前を入力します。

    • ゾーン: スキーマを作成するゾーンを選択します。

    • データベース・サービス名: データベース・サービスの一意の名前を入力します。

    • ワークロード・サイズ: サービス・リクエストのワークロード・サイズを指定します。

    • スキーマ接頭辞: スキーマの接頭辞を入力します。クラスタ・データベースの場合は、サービスはグリッド・インフラストラクチャ資格証明を使用して登録されます。

  5. 「スキーマ名の変更」をクリックして、スキーマの新しい名前を入力します。ソース・スキーマ名を保持する場合は、「スキーマ接頭辞」フィールドを空白にしてください。

  6. スキーマのパスワードを指定します。すべてのスキーマに同じパスワード・チェック・ボックスを選択して、すべてのスキーマに同じパスワードを使用します。

  7. スキーマのマスター・アカウントが表示されます。マスター・アカウント権限を持つスキーマは、サービス・リクエストの一部として作成された他のすべてのスキーマにアクセスできます。

  8. 「表領域の詳細」リージョンに、スキーマ内のすべての表領域の名前が表示されます。表領域名を変更し、「新規表領域名」ボックスに新しい名前を指定できます。

  9. リクエストのスケジュールを指定し、「発行」をクリックしてスキーマを作成します。

空のスキーマのリクエスト

空のスキーマ・テンプレートを含むスキーマを作成するには、次の手順に従います。

  1. 前述の手順1から3を実行し、「サービス・テンプレートの選択」ウィンドウで、リストから空のスキーマ・テンプレートを選択します。
  2. 手順4から7のリストに従ってスキーマの詳細を指定します。
  3. 「表領域の詳細」リージョンで、スキーマごとに個別の表領域を指定するか、すべてのスキーマに同じ表領域を使用します。
  4. スキーマ・リクエストのスケジュールを指定し、「発行」をクリックしてスキーマを作成します。

22.8.1.2 プラガブル・データベースのリクエスト

選択したサービス・テンプレートに基づいて、プラガブル・データベースをリクエストできます。プラガブル・データベースをリクエストするには、次の手順に従います。

  1. Enterprise ManagerにEM_SSA_USERロール、またはEM_SSA_USERを含むロールを持つユーザーでログインします。
  2. インフラストラクチャ・クラウド・セルフ・サービス・ポータル・ページが表示されます。「管理」ドロップ・ダウン・リストから、「データベース」を選択します。
  3. 「サービス」リージョンで、「新規サービスのリクエスト」をクリックします。表示される「新規サービスのリクエスト」ウィンドウで、「サービス・タイプ」ドロップ・ダウンから「プラガブル・データベース」を選択します。
  4. 一覧からサービス・テンプレートを選択して「選択」をクリックします。プラガブル・データベースの作成ページが表示されます。

    図22-10 新規プラガブル・データベース・サービスのリクエスト


    新規プラガブル・データベース・サービスのリクエスト
  5. 次の詳細を指定します。
    • リクエスト名: リクエストの名前を入力します。

    • ゾーン: プラガブル・データベースのデプロイ先となるコンテナ・データベースを含むPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。

    • PDB名: 一意のプラガブル・データベース名を入力します。

      注意:

      • 指定するデータベース・サービス名は、すべてのデータベース、プラガブル・データベースおよびスキーマ・サービス・リクエストを通じて一意である必要があります。

      • 将来のスケジュール・リクエストに使われているものと同じデータベース・サービス名を使用することはできません。

      • 削除操作が失敗した場合には、失敗したリクエストで指定されていた名前を使用することはできません。

    • データベース・サービス名: 一意のデータベース・サービス名を入力します。

    • ワークロード・サイズ: ワークロードは、各サービスのCPU合計、メモリーおよび記憶域要件を表します。ドロップダウン・リストから、「ワークロード・サイズ」を選択します。

    • デプロイメント入力: プラガブル・データベース管理者のユーザー名とパスワードを指定します。

    • リクエストのスケジュール: リクエストのスケジュールを指定します。

    • サービス・インスタンス・プロパティ: 必須およびオプションのターゲット・プロパティがここに表示されます。プロパティが必須としてマークされている場合は、そのプロパティの値を入力する必要があります。

  6. 「送信」をクリックし、選択したゾーンにデータベースをデプロイします。

22.8.2 テスト・マスター・データベースのリフレッシュ

テスト・マスター・データベースは、特定の時点で取得された本番データベースのRMANバックアップ・プロファイルから作成されます。本番データベースは継続的に更新されるため、テスト・マスターは、最新の本番データを使用できるように定期的にリフレッシュする必要があります。

テスト・マスター・データベースをリフレッシュするには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「テスト・マスター・データベース」タブをクリックします。
  2. リフレッシュするテスト・マスターを選択し、「リフレッシュ」をクリックします。データベースのリフレッシュ: ソースと宛先ページが表示されます。
  3. 「前のポイント・イン・タイム」オプションを選択し、テスト・マスターをリフレッシュするバックアップを選択します。ソースと宛先の資格証明を変更できます。
  4. 「即時」オプションを選択した場合は、次の画面が表示されます。

    図22-11 テスト・マスターのリフレッシュ: ソースと宛先(即時)


    テスト・マスターのリフレッシュ: ソースと宛先(即時)

    「次へ」をクリックします。「構成」ページが表示されます。

    図22-12 テスト・マスターのリフレッシュ: 構成


    テスト・マスターのリフレッシュ: 構成

  5. クローン・データベースとデータベース資格証明で使用されるストレージ・ボリュームの「マウント・ポイント接頭辞」を指定します。「次へ」をクリックします。
  6. 初期化パラメータ・ページでは、データベース・インスタンスの操作に影響する様々な初期化パラメータの値を編集します。「次へ」をクリックします。
  7. 後処理ページで、次の内容を指定します。
    • マスキング定義: データ・マスキングは、テスト・データベースや本稼働していないデータベースの機密データをマスキングするプロセスです。マスキング定義では、マスクされたデータの形式でマスクする列を定義します。データベースのクローニング後に適用するマスキング定義を指定します。マスキング定義を選択した後、「インプレース・マスキング」オプションを選択すると、クローニングされたデータベースの機密データをマスクされたデータでインプレースに置換するスクリプトが生成されます。マスキング定義の作成の詳細は、Enterprise Manager Database Testingガイドを参照してください

      注意:

      マスキング定義は、Oracle Data Masking and Subsettingライセンス・パックがある場合にのみ使用できます。

    • データベースを作成する前後に実行する必要があるカスタム・スクリプトを指定します。「リクエスト作成/削除の前処理および後処理スクリプト」を参照してください。

    • SYS、SYSTEM、その他の指定されたユーザーなどのユーザーとして新規にクローニングしたデータベースに対してスクリプトを実行できるようにするSQLスクリプトのパスを指定します。SQLスクリプトでは、クローニングされたデータベースをカスタマイズできます。詳細は、「SQL後スクリプトの選択」を参照してください。

  8. 「次へ」をクリックします。テスト・マスター作成のスケジュールを指定します。すぐに作成することも(フィジカル・スタンバイを使用した場合は、すぐに作成されて、自動的にリフレッシュされます)、別の日/時間に作成して、指定した間隔でリフレッシュすることもできます。
  9. 「次へ」をクリックします。これまでに入力した情報を確認し、「発行」をクリックしてテスト・マスターをリフレッシュします。

    注意:

    emcli refresh_databaseコマンドを使用してデータベースをリフレッシュできます。詳細は、「データベース・プロファイルEM CLI動詞」を参照してください。

テスト・マスターがリフレッシュされたら、更新されたテスト・マスターに基づいて新しいプロファイルを作成できます。セルフ・サービス・ユーザーは、データベース・インスタンスを最新のプロファイルにリフレッシュできます。テスト・マスターの古いバージョンによって使用されていたストレージ領域は、更新(リフレッシュ)されたテスト・マスターによって再利用されます。

22.8.3 テスト・マスター・スナップショットのリフレッシュ

ストレージ・テスト・マスターの新リビジョンを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「データソース」をクリックします。
  2. 「データ・ソース」ページで、「テスト・マスター・スナップショット」タブをクリックします。スナップショットのリストが表示されます。

    図22-13 ストレージ・スナップショットのリフレッシュ


    スナップショット・プロファイルのリフレッシュ
  3. リフレッシュするプロファイルを選択し、「リフレッシュ」をクリックします。確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、プロファイルのリフレッシュ・ジョブを発行します。

22.8.4 スナップショット・データ・プロファイル・リフレッシュ

この項の内容は次のとおりです。

22.8.4.1 スナップショット・プロファイルのリフレッシュ

テスト・マスターをリフレッシュした後、スナップショット・プロファイルの新しいリビジョンを作成する必要があります。それには、次の手順に従って、スナップショット・プロファイルをリフレッシュする必要があります。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「データソース」をクリックします。
  2. データソース・ページで、「データ・プロファイル」タブをクリックします。プロファイルのリストが表示されます。

    図22-14 スナップショット・プロファイルのリフレッシュ


    スナップショット・プロファイルのリフレッシュ
  3. リフレッシュするプロファイルを選択して、「プロファイルのリフレッシュ」をクリックします。確認メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、プロファイルのリフレッシュ・ジョブを発行します。

22.8.4.2 テスト・マスターのスナップショットの作成およびリフレッシュ

スナップショット・プロファイルが作成された後で、スケジュールされた間隔でプロファイルをリフレッシュし、プロファイルの新規バージョンを作成できます。

テスト・マスター(またはフィジカル・スタンバイ・データベース)のスナップショット・プロファイルを作成するには、「スナップショットを使用したデータベース・プロビジョニング・プロファイルの作成」にリストされている手順に従います。スナップショット・プロファイルをリフレッシュするには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。「Oracle Cloud」メニューから、「設定」を選択し、左側のパネルで「データベース・サービス」ファミリを選択します。「データ・プロファイル」タブをクリックします。
  2. リフレッシュするスナップショット・プロファイルを選択します。

    「リフレッシュ」をクリックします。プロファイルの新規スナップショット(バージョン)が作成されることを示すメッセージが表示されます。「はい」をクリックして、プロファイルのリフレッシュ・ジョブを発行し、新規スナップショットを作成します。

22.8.4.2.1 スナップショットのパージ・ポリシー

スナップショットは、ユーザーが最新の本番データを使用できるようにするため、定期的なリフレッシュが可能です。スナップショットをリフレッシュするたびに、そのスナップショットの新しいバージョンが作成されます。セルフ・サービス・ユーザーが自分のデータベースを新しいバージョンのスナップショットにリフレッシュする場合、古いバージョンを削除できます。それらは手動で削除するか、スナップショットの作成時にパージ・ポリシーを定義できます。

22.8.5 データベースのリフレッシュ

データベースを作成した後は、定期的にリフレッシュすることで、データを最新の状態にし、本番データベースとの一貫性を保つことができます。データベースをリフレッシュするには、次の手順に従います。

  1. データベース・セルフ・サービス・ポータルのホームページで、「サービス」リージョンの「名前」リンクをクリックし、データベース・ホーム・ページにドリルダウンします。

    図22-15 データベースのリフレッシュ


    データベースのリフレッシュ

  2. 「リフレッシュ」をクリックします。使用可能なスナップショットまたはRMANバックアップのリストが表示されます。

    図22-16 スナップショット


    スナップショット

    リストからスナップショット・プロファイルを選択して、「リフレッシュ」をクリックします。データベースが選択したスナップショット・バージョンにリフレッシュされ、古いスナップショットが削除されるというメッセージが表示されます。「はい」をクリックして、データベースのリフレッシュ・リクエスト・ジョブを発行します。リクエストが正常に完了すると、データベースがリフレッシュされて、選択したスナップショット・プロファイルと一貫性のある状態になります。

22.9 テスト・マスター・プラガブル・データベースおよびスナップショット・クローンの作成

この項では、次の異なるソリューションのテスト・マスター・プラガブル・データベースおよびテスト・マスター・プラガブル・データベースのスナップショット・クローンの作成方法を提供します。

22.9.1 テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

Enterprise Manager for Oracle Database 12.1.0.8プラグインがシステムにデプロイされている場合は、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用して、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成できます。

ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択できます。

  5. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、次の操作を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、テスト・マスターPDBの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、テスト・マスターPDBターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、宛先CDB (テスト・マスターPDBを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。また、宛先CDBで自動ストレージ管理(ASM)を使用してディスク・ストレージを管理している場合、ASM資格証明を指定する必要があります。

      「次へ」をクリックします。


      「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページ

  6. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、テスト・マスターPDBのデータファイルを格納する記憶域の場所を指定します。宛先CDBでASMを使用してディスク・ストレージを管理している場合、テスト・マスターPDBのデータファイルを格納するディスク・グループを指定します。

    ソースPDBのデータ・モデル定義のみをクローニングし、ソースPDBデータはクローニングしない場合、「ユーザー・データの除外」を選択します。

    「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    「拡張構成」セクションで、テスト・マスターPDBの最大サイズの記憶域制限と、テスト・マスターPDB内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。「その他」セクションで、テスト・マスターPDB内に作成される表領域に対して使用するロギング・オプションを選択します。

    宛先CDBがExadataマシンの一部である場合、「拡張構成」セクションのかわりに「アクセス制御および権限」セクションが表示されることに注意してください。この場合、データファイルに対する読取り専用権限を付与する必要がある所有者およびグループを指定する必要があります。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページ

  7. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターPDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページ

  8. デプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページ

  9. 指定したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックして、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するデプロイメント・プロシージャを発行します。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 確認」ページ

    注意:

    プラガブル・データベースのクローニング・プロシージャには、デフォルトで有効化されている先行手順が含まれています。この手順は、クローニング・プロシージャの失敗の原因となります。この手順を無効にするには、次のコマンドを実行します。

    emctl set property -name oracle.sysman.db.pdb.prereq_enabled —sysman_pwd <sysman password> —value false

    この手順を有効にするには、次のコマンドを実行します。

    emctl set property -name oracle.sysman.db.pdb.prereq_enabled -sysman_pwd <sysman password> —value true

22.9.2 Exadataテスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

Enterprise Manager for Oracle Database 12.1.0.8プラグインがシステムにデプロイされている場合は、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用して、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成できます。

ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択できます。

  5. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、次の操作を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、テスト・マスターPDBの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、テスト・マスターPDBターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、宛先CDB (テスト・マスターPDBを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。また、宛先CDBで自動ストレージ管理(ASM)を使用してディスク・ストレージを管理している場合、ASM資格証明を指定する必要があります。

      「次へ」をクリックします。


      「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページ

  6. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、テスト・マスターPDBのデータファイルが作成されるディスク・グループを指定します。

    ソースPDBのデータ・モデル定義のみをクローニングし、ソースPDBデータはクローニングしない場合、「ユーザー・データの除外」を選択します。

    「アクセス制御および権限」セクションで、データファイルに対する読取り専用権限を付与する必要がある所有者およびグループを指定します。

    「次へ」をクリックします。


    PDB Exadataテスト・マスター構成ページ

  7. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターPDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページ

  8. デプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページ

  9. 指定したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックして、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するデプロイメント・プロシージャを発行します。


    PDB Exadataテスト・マスター確認ページ

22.9.3 Exadataテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンの作成

注意:

スナップショット・クローンを作成できるのは、バージョン12.1.0.2.0以上のテスト・マスターPDBのみです。

システムに12.1.0.8のEnterprise Manager for Oracle Databaseプラグインをデプロイしている場合、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用してテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成できます。

Exadataテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソース・テスト・マスターPDBが含まれるCDB)を見つけ、クローニングするテスト・マスターPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、クローニングするテスト・マスターPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択できます。

  5. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成」で、次の手順を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「資格証明」セクションで、CDBのSYSDBA資格証明を指定します。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、PDBの名前と、PDBスナップショット・クローンの表示名を指定します。Enterprise Managerでは、PDBスナップショット・クローン・ターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、PDBスナップショット・クローンの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

      ソースCDBとは異なるCDBにテスト・マスターPDBをクローニングする場合、「プラガブル・データベースの異なるコンテナ・データベースへのクローニング」を選択し、宛先CDBを指定します。

    • 「資格証明」セクションで、CDBのホスト資格証明を指定します。また、ディスク・ストレージを管理するために使用されるASMのASM資格証明を指定します。


      PDB Exadataスナップショット・クローン・ソース・ページ

  6. これ以上詳細を指定する必要がなければ、「クローン」をクリックします。これにより、パブリック・クラウド設定にデプロイされたCDBにPDBをクローニングするためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。

    他の構成詳細の指定やデータのマスキング、クローニング・プロセスのスケジュールを行う場合は、「拡張」をクリックします。

    「拡張」オプションを選択した場合は、それ以降の手順に従います。各ページにクローニングのためのオプションがあります。

  7. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、詳細を確認して「次へ」をクリックします。

    PDB Exadataスナップショット・クローン・ソースおよび宛先ページ

  8. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。
    • 「データベース・ファイルの場所」セクションで、PDBスナップショット・クローンのデータファイルが作成されるスパース・ディスク・グループの名前を指定します。

    • 「拡張構成」セクションで、PDBスナップショット・クローンの最大サイズの記憶域制限と、PDBスナップショット・クローン内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。

    • 「その他」セクションで、PDBスナップショット・クローン内に作成される表領域に対するデフォルトのロギング・オプションを選択します。

    • 「次へ」をクリックします。


      PDB Exadataスナップショット・クローン構成ページ

  9. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 後処理」セクションの「データ・マスキング」セクションで、PDBのクローニング後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、PDBのクローニングの前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、PDBのクローニング後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。


    PDB Exadataスナップショット・クローニング後処理ページ

  10. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページで、クローニングのデプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、クローニング・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、クローニング・デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    PDB Exadataスナップショット・クローン・スケジュール・ページ

  11. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 確認」ページで、入力したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックしてデプロイメント・プロシージャを発行し、Exadataテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成します。


    PDB Exadataスナップショット・クローン確認ページ

22.9.4 ACFSテスト・マスター・プラガブル・データベースの作成

Enterprise Manager for Oracle Database 12.1.0.8プラグインがシステムにデプロイされている場合は、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用して、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成できます。

ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソースPDBが含まれるCDB)を見つけ、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、テスト・マスターPDBの作成元にするPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「テスト・マスターの作成」を選択できます。

  5. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、次の操作を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、テスト・マスターPDBの名前と表示名を指定します。Enterprise Managerでは、テスト・マスターPDBターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、テスト・マスターPDBの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

    • 「コンテナ・データベース」セクションで、宛先CDB (テスト・マスターPDBを含む必要のあるCDB)を指定します。

    • 「資格証明」セクションで、宛先CDBのSYSDBA資格証明と、宛先CDBのホスト資格証明を指定します。また、宛先CDBで自動ストレージ管理(ASM)を使用してディスク・ストレージを管理している場合、ASM資格証明を指定する必要があります。

      「次へ」をクリックします。


      「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページ

  6. テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 構成ページの「データベース・ファイルの場所」セクションで、テスト・マスターPDBのデータ・ファイルが作成されるACFSマウント・ポイント記憶域の場所を指定します。

    ソースPDBのデータ・モデル定義のみをクローニングし、ソースPDBデータはクローニングしない場合、「ユーザー・データの除外」を選択します。

    「次へ」をクリックします。


    テスト・マスターpdb acfs構成ページ

  7. 「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページの「データ・マスキング」セクションで、テスト・マスターPDBの作成後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成の前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、テスト・マスターPDBの作成後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: 後処理」ページ

  8. デプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、デプロイメント・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    「テスト・マスター・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページ

  9. 指定したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックして、ソースPDBからテスト・マスターPDBを作成するデプロイメント・プロシージャを発行します。


    PDB acfsテスト・マスター確認ページ

22.9.5 ACFSテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンの作成

注意:

スナップショット・クローンを作成できるのは、バージョン12.1.0.2.0以上のテスト・マスターPDBのみです。

システムに12.1.0.8のEnterprise Manager for Oracle Databaseプラグインをデプロイしている場合、新しいPDBのクローニング・ウィザードを使用してテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成できます。

Exadataテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」.を選択します
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. リストでソースCDB (ソース・テスト・マスターPDBが含まれるCDB)を見つけ、クローニングするテスト・マスターPDBの名前をクリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから、「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択します。

    別の方法として、手順3で、クローニングするテスト・マスターPDBの名前を右クリックし、「Oracleデータベース」「クローニング」「スナップショット・クローンの作成」を選択できます。

  5. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成」で、次の手順を実行します。
    • ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。

    • 「資格証明」セクションで、CDBのSYSDBA資格証明を指定します。

    • 「プラガブル・データベース定義」セクションで、PDBの名前と、PDBスナップショット・クローンの表示名を指定します。Enterprise Managerでは、PDBスナップショット・クローン・ターゲットの識別に表示名を使用します。

    • 「PDB管理者資格証明」セクションで、PDBスナップショット・クローンの管理に使用する管理者ユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

      ソースCDBとは異なるCDBにテスト・マスターPDBをクローニングする場合、「プラガブル・データベースの異なるコンテナ・データベースへのクローニング」を選択し、宛先CDBを指定します。

    • 「資格証明」セクションで、CDBのホスト資格証明を指定します。また、ディスク・ストレージを管理するために使用されるASMのASM資格証明を指定します。


      PDB Exadataスナップショット・クローン・ソース・ページ

  6. これ以上詳細を指定する必要がなければ、「クローン」をクリックします。これにより、パブリック・クラウド設定にデプロイされたCDBにPDBをクローニングするためのデプロイメント・プロシージャが発行されます。

    他の構成詳細の指定やデータのマスキング、クローニング・プロセスのスケジュールを行う場合は、「拡張」をクリックします。

    「拡張」オプションを選択した場合は、それ以降の手順に従います。各ページにクローニングのためのオプションがあります。

  7. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: ソースと宛先」ページで、詳細を確認して「次へ」をクリックします。

    PDB Exadataスナップショット・クローン・ソースおよび宛先ページ

  8. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 構成」ページで、次の操作を実行します。
    • 「データベース・ファイルの場所」セクションで、PDBスナップショット・クローンのデータファイルが作成されるスパース・ディスク・グループの名前を指定します。

    • 「拡張構成」セクションで、PDBスナップショット・クローンの最大サイズの記憶域制限と、PDBスナップショット・クローン内の共有表領域の最大サイズを指定します。デフォルトでは、これらの属性の値に制限はありません。

    • 「その他」セクションで、PDBスナップショット・クローン内に作成される表領域に対するデフォルトのロギング・オプションを選択します。

    • 「次へ」をクリックします。


      PDB ACFSスナップショット・クローン構成ページ

  9. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 後処理」セクションの「データ・マスキング」セクションで、PDBのクローニング後に適用するデータ・マスキング定義を指定します。データ・マスキングによって、データベース内の機密データがマスクされます。

    データ・マスキング定義の作成方法の詳細は、『Oracle Data Masking and Subsettingガイド』を参照してください。データ・マスキング定義を適用できるのは、Subset-Maskingライセンス・パックがある場合のみです。

    「カスタム・スクリプト」セクションの「前スクリプト」および「後スクリプト」で、PDBのクローニングの前後に実行するスクリプトを含むOracleソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを指定します。また、「SQLスクリプト」で、PDBのクローニング後に実行するSQLスクリプトを指定します。「実行ユーザー」で、SQLスクリプトの実行に使用するユーザー・アカウントを選択します。

    「次へ」をクリックします。


    PDB Exadataスナップショット・クローニング後処理ページ

  10. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: スケジュール」ページで、クローニングのデプロイメント・プロシージャのインスタンス名を指定します。また、クローニング・プロシージャを開始する時点を指定します。

    「通知」セクションで、電子メール通知を受信するデプロイメント・プロシージャの状態を選択します。たとえば、「通知のステータス」「スケジュール済」および「成功」を選択すると、クローニング・デプロイメント・プロシージャがスケジュールされたときと、それが成功したときに電子メール通知を受信できます。

    「次へ」をクリックします。


    PDB Exadataスナップショット・クローン・スケジュール・ページ

  11. 「スナップショット・クローン・プラガブル・データベースの作成: 確認」ページで、入力したすべての詳細を確認します。特定の詳細を編集する場合、「戻る」をクリックして必要なページに移動します。

    「クローン」をクリックしてデプロイメント・プロシージャを発行し、Exadataテスト・マスターPDBのスナップショット・クローンを作成します。


    PDB ACFSスナップショット・クローン確認ページ

22.9.6 テスト・マスター・プラガブル・データベースの有効化

プラガブル・データベースをテスト・マスターに変換するには、次の手順を実行します。

  1. テスト・マスターとして有効化するプラガブル・データベース・ターゲット名を右クリックし、「Oracle Database」を選択し、「クローニング」を選択し、「テスト・マスターとして有効化」を選択します。
  2. 「テスト・マスターとして有効化」ページの「資格証明」セクションで、プラガブル・データベースのコンテナ・データベースの資格証明とOracleホームの資格証明を指定します。
  3. 「ソース」セクションで、データベース作成元の親データベースを指定または検索します。これによって、系統追跡が容易になります。
  4. 「データ・マスキング」セクションで、マスキング・テンプレートの適用、または選択した追加スクリプトの実行によって、データの機密性を隠蔽することができます。
  5. 「カスタム・スクリプト」セクションで、クローニング後スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・コンポーネントを選択できます。クローン・データベースは、クローニング後SQLスクリプトを実行してカスタマイズすることもできます。
  6. 「送信」をクリックします。

    テスト・マスターPDBの有効化

22.9.7 テスト・マスター・プラガブル・データベースの無効化

テスト・マスター・プラガブル・データベースを無効にすると、データ・ファイルは読み書きモードに再設定され、プラガブル・データベースはオープン・モードで再起動されます。データベースをさらに変更してから、再度テスト・マスターとして有効化できます。

テスト・マスター・プラガブル・データベースを無効化するには、次の手順を実行します。

  1. テスト・マスター・プラガブル・データベースを右クリックし、「Oracle Database」を選択し、「クローニング」を選択し、「テスト・マスターとして無効化」を選択します。
  2. 「テスト・マスターの無効化」ページで、テスト・マスター・プラガブル・データベースのコンテナ・データベースの資格証明を指定します。また、Oracleホームの資格証明を指定します。
  3. 「送信」をクリックします。

    テスト・マスターpdbページの無効化