この章では、Enterprise Manager Cloud Controlで提供されているMiddlewareプロビジョニング・ソリューションを使用してWebCenterドメインまたはOracleホームあるいはその両方をプロビジョニングする方法について説明します。
この章では次のトピックについて説明します。
表27-1 WebCenterプロビジョニングの概要
手順 | 説明 | 参照リンク |
---|---|---|
手順1 |
ユースケースの選択 この章では、WebCenterドメインおよびWebCenterホームのプロビジョニングに関連するユースケースを示します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。 |
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手順2 |
ミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件 Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャを実行する前に、満たす必要があるいくつかの前提条件があります。 |
WebCenterドメインまたはホームをプロビジョニングするための前提条件の詳細は、WebCenterドメインおよびOracleホームのプロビジョニングを開始する前にを参照してください。 |
手順3 |
Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャの実行 このデプロイメント・プロシージャを実行して、WeblogicドメインまたはOracleホームあるいはその両方を正常にプロビジョニングします。 |
インストール・メディア・プロファイルまたはOracleホーム・プロファイルからのプロビジョニングの詳細は、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルからの新しいFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。 WebLogicドメイン・プロファイルのプロビジョニングの詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。 既存のホームからのプロビジョニングの詳細は、既存のWebLogicドメインに基づくプロファイルからのクローニングを参照してください。 WebCenterドメインからスケール・アウトするには、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。 |
Oracle WebCenter PortalプロビジョニングがEnterprise Manager Cloud Controlからサポートされるようになりました。
主に、次の使用例がサポートされています。
表27-2 WebCenterプロビジョニングのユースケース
タスク | 説明 |
---|---|
1. WebCenterプロビジョニング - フレッシュ・インストール |
このユースケースは、新しい基本的なWebCenter (Oracle WebCenter Portal + Oracle WebCenter Content)環境をプロビジョニングする場合に役立ちます。 |
2. WebCenterプロビジョニング - クローニング (同種) |
このユースケースは、WebCenter環境(Oracle WebCenter Portal + Oracle WebCenter Content)をすでにインストールし、後でその環境からコピー/クローニングする場合に役立ちます。 |
次のトポロジは、WebCenterをプロビジョニングするためにサポートされます。
表27-3 WebCenterのサポートされるトポロジ
トポロジ | コンポーネント | 外部コンポーネント |
---|---|---|
開発トポロジ |
WCP、WCC、OHS、DB、組込みLDAP、SAML/SSO |
DB、OHS |
製品トポロジ(HA) |
WCP、WCC、DB、OHS、LBR、SES、LDAP w/SSO |
DB、OHS、OTD、SES、LDAP |
開発トポロジ詳細
開発トポロジは、次のトポロジ定義と一貫性がある単一ノード環境のみサポートします。
製品トポロジ詳細
製品トポロジは、マルチノード・クラスタ環境をサポートします。これは、クラスタごとに多くのノードを選択できることを意味します。プロビジョニング後、クラスタのノード数を再構成することもできます。
この項では、ソース環境に含まれる可能性がある内容とFusion Middlewareデプロイメント・プロシージャの実行後にプロビジョニングされる内容について説明します。表示される2つのトポロジを確認できます。最初のトポロジは、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルで開始してプロビジョニングする新しいプロビジョニング・ユースケースです。2番目は、既存のドメインのコピーを作成するクローニング・トポロジです。
この項では、次の項目について説明します。
開始する前に、次のトポロジ要件を満たしていることを確認してください。
Oracle HTTP Serverをインストールおよび検出している必要があります。
APPHOST1およびAPPHOST2をCloud Controlで検出する必要があります。
データベースを検出している必要があります。
注意:
Oracle HTTP Server、APPHOST1、APPHOST2およびRACデータベースをCloud Controlで管理対象ターゲットとしてモニターしていることを確認してください。
開始する前に、次のトポロジ要件を満たしていることを確認してください。
Oracle HTTP Serverをインストールおよび検出しています。
APPHOST3およびAPPHOST4をCloud Controlで検出する必要があります。
データベースをクローニングおよび検出する必要があります。
ソース環境をOracle IDで構成する場合、OIDをクローニングおよび検出する必要があります。
注意:
Oracle HTTP Server、APPHOST3、APPHOST4およびRACデータベースをCloud Controlで管理対象ターゲットとしてモニターしていることを確認してください。
次の表にリストされているバージョンは、WebCenterプロビジョニングをサポートします。
製品 | バージョン |
---|---|
Oracleリポジトリ作成ユーティリティ(RCU) |
11g |
Oracle WebCenter Portal |
11g |
Oracle WebCenter Content |
11g |
ミドルウェア・プロファイルの作成およびこれらのプロファイルからのプロビジョニングを実際に開始する前に注意する事項があります。
注意:
本番モードでLDAPを使用してWebCenterドメインをプロビジョニングするには、LDAPに管理者グループ権限を持つWeblogicユーザーが存在することを確認します。
単一クラスタ内のすべてのノード上のサーバーのトポロジが同一であることを確認します。たとえば、2ノードのクラスタの場合は、クラスタのノード1およびノード2で、同じサーバーのセットが利用可能である必要があります。
特に、この項には次のトピックが含まれます:
通常のデータ・センターでは、デプロイメント・プロシージャの主なユーザーはデザイナ(主任管理者)およびオペレータです。デプロイメント・プロシージャの権限を使用して、ユーザーは、設計時アクティビティ(プロファイルの作成、プロファイルのアクセス権の付与、プロファイルのロックダウンの作成など)や実行時アクティビティ(ソフトウェア・アプリケーションのプロビジョニングを行うデプロイメント・プロシージャの実行など)を実行できます。
Middlewareプロビジョニングでは、次のロールを持つ管理者を作成する必要があります。
ロール: EMスーパー管理者
表27-4は、Middlewareプロビジョニングの管理者を作成できるロールを示しています。
表27-4 必要なロールを持つ管理者の作成
Enterprise Managerロール | 説明 |
---|---|
EM_PROVISIONING_DESIGNER |
ロールは、プロビジョニング・デザイナ用の権限を持ちます。 |
EM_PROVISIONING_OPERATOR |
ロールは、プロビジョニング・オペレータ用の権限を持ちます。 |
これらのロールを持つ管理者の作成手順は、Enterprise Managerユーザー・アカウントの作成を参照してください。
通常のオペレーティング・システム・ユーザー・アカウント(Oracle)の名前付き資格証明および特権ユーザー・アカウント(root)の名前付き資格証明を設定してEnterprise Manager Cloud Controlのプロビジョニング・タスクを実行することをお薦めします。
名前付き資格証明の設定手順は、資格証明の設定を参照してください。
このユースケースは、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの初めてのインストールおよびWebLogicドメインの初めてのプロビジョニングを実行する方法を説明します。これはデータ・センターに既存のドメインがない場合または既存のドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからクローニングしない場合に特に役立ちます。次の手順を実行します。
このユースケースは、パッチが適用されている可能性がある既存のOracleホーム(WebCenter)からゴールド・イメージを作成し、Oracleホーム・プロファイルを使用してこれをプロビジョニングする方法を説明します。これは新しいWebLogicドメインの使用に関係なくOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする必要がある場合に特に役立ちます。
EM_PROVISIONING_DESIGNER
ロール)でログインして、Oracleホーム(WebCenter)・プロファイルを作成します。これを行うには、Oracleホームに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。このユースケースは、既存のWebLogicドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからWebLogicドメインをクローニングする方法を説明します。これはOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールして新しいWebLogicドメインを構成する必要がある場合に特に役立ちます。
EM_PROVISIONING_DESIGNER
ロール)でログインして、WebLogicドメイン・プロファイルを作成します。これを行うには、WebLogicドメインに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。そのままプロビジョニングしたい(プロファイルを作成する必要がない)Oracleホームがある場合、Fusion Middlewareのプロビジョニング・プロシージャのOracleホーム・ソース・ターゲットを選択してこれを実行できます。詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。
WebCenterドメインをスケール・アップして1つ以上の管理対象サーバーを含むには、Middlewareプロビジョニング・ページの「デプロイメント・プロシージャ」表からミドルウェアのスケール・アップ/スケール・アウト・プロシージャを実行します。詳細は、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。