この章では、サービス・バス・ドメインまたはOracleホーム、あるいはその両方をプロビジョニングするためにEnterprise Manager Cloud Controlで提供されるMiddlewareプロビジョニング・ソリューションを使用する方法について説明します。
注意:
サービス・バス・ドメインまたはOracleホーム(あるいはその両方)をプロビジョニングする前に、パッチ20046866をダウンロードして適用する必要があります。
この章では次のトピックについて説明します。
表26-1 サービス・バス・プロビジョニングの開始
手順 | 説明 | 参照リンク |
---|---|---|
手順1 |
ユースケースの選択 この章では、サービス・バス・ドメインおよびサービス・バス・ホームのプロビジョニングのためのユースケースを示します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。 |
|
手順2 |
ミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件 Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャを実行する前に、満たす必要があるいくつかの前提条件があります。 |
Service Busドメインまたはホームをプロビジョニングするための前提条件の詳細は、Service BusドメインおよびOracleホームのプロビジョニングを開始する前にを参照してください。 |
手順3 |
Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャの実行 このデプロイメント・プロシージャを実行して、WeblogicドメインまたはOracleホームあるいはその両方を正常にプロビジョニングします。 |
インストール・メディア・プロファイルまたはOracleホーム・プロファイルからのプロビジョニングの詳細は、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルからの新しいFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。 WebLogicドメイン・プロファイルのプロビジョニングの詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。 既存のホームからのプロビジョニングの詳細は、既存のWebLogicドメインに基づくプロファイルからのクローニングを参照してください。 Service Busメインからスケール・アウトするには、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。 |
次の表にリストされているバージョンは、サービス・バス・プロビジョニングをサポートします。
製品 | バージョン |
---|---|
Oracleリポジトリ作成ユーティリティ(RCU) |
11g |
Oracle Service Bus |
11g |
ミドルウェア・プロファイルの作成およびこれらのプロファイルからのプロビジョニングを実際に開始する前に注意する事項があります。
特に、この項には次のトピックが含まれます:
通常のデータ・センターでは、デプロイメント・プロシージャの主なユーザーはデザイナ(主任管理者)およびオペレータです。デプロイメント・プロシージャの権限では、ユーザーは、設計時アクティビティ(プロファイルの作成、プロファイルのアクセス権の付与、プロファイルのロックダウンの作成など)や実行時アクティビティ(ソフトウェア・アプリケーションのプロビジョニングを行うデプロイメント・プロシージャの実行など)を実行できます。
Middlewareプロビジョニングでは、次のロールを持つ管理者を作成する必要があります。
ロール: EMスーパー管理者
表26-2は、Middlewareプロビジョニングの管理者を作成できるロールを示しています。
表26-2 必要なロールを持つ管理者の作成
Enterprise Managerロール | 説明 |
---|---|
EM_PROVISIONING_DESIGNER |
ロールは、プロビジョニング・デザイナ用の権限を持ちます。 |
EM_PROVISIONING_OPERATOR |
ロールは、プロビジョニング・オペレータ用の権限を持ちます。 |
これらのロールを持つ管理者の作成手順は、Enterprise Managerユーザー・アカウントの作成を参照してください。
通常のオペレーティング・システム・ユーザー・アカウント(Oracle)の名前付き資格証明および特権ユーザー・アカウント(root)の名前付き資格証明を設定してEnterprise Manager Cloud Controlのプロビジョニング・タスクを実行することをお薦めします。
名前付き資格証明の設定手順は、資格証明の設定を参照してください。
このユースケースは、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの初めてのインストールおよびWebLogicドメインの初めてのプロビジョニングを実行する方法を説明します。これはデータ・センターに既存のドメインがない場合または既存のドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからクローニングしない場合に特に役立ちます。次の手順を実行します。
このユースケースは、パッチが適用されている可能性が高い既存のOracleホーム(サービス・バス)からゴールド・イメージを作成し、Oracleホーム・プロファイルを使用してこれをプロビジョニングする方法を説明します。これは新しいWebLogicドメインの使用に関係なくOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする必要がある場合に特に役立ちます。
EM_PROVISIONING_DESIGNER
ロール)でログインし、Oracleホーム(サービス・バス・)プロファイルを作成します。これを行うには、Oracleホームに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。このユースケースは、既存のWebLogicドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからWebLogicドメインをクローニングする方法を説明します。これはOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールして新しいWebLogicドメインを構成する必要がある場合に特に役立ちます。
EM_PROVISIONING_DESIGNER
ロール)でログインして、WebLogicドメイン・プロファイルを作成します。これを行うには、WebLogicドメインに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。そのままプロビジョニングしたい(プロファイルを作成する必要がない)Oracleホームがある場合、Fusion Middlewareのプロビジョニング・プロシージャのOracleホーム・ソース・ターゲットを選択してこれを実行できます。詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。
1つ以上の管理対象サーバーを含めるためにサービス・バス・ドメインをスケール・アップするには、Middlewareプロビジョニング・ページの「デプロイメント・プロシージャ」表からミドルウェアのスケール・アップ/スケール・アウト・プロシージャを実行します。詳細は、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。