プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Enterprise Managerライフサイクル・マネージメント管理者ガイド
13c リリース2
E78870-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

26 サービス・バス・ドメインおよびOracleホームのプロビジョニング

この章では、サービス・バス・ドメインまたはOracleホーム、あるいはその両方をプロビジョニングするためにEnterprise Manager Cloud Controlで提供されるMiddlewareプロビジョニング・ソリューションを使用する方法について説明します。

注意:

サービス・バス・ドメインまたはOracleホーム(あるいはその両方)をプロビジョニングする前に、パッチ20046866をダウンロードして適用する必要があります。

この章では次のトピックについて説明します。

26.1 サービス・バス・ドメインおよびOracleホームのプロビジョニングの開始

この項では、Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャを使用してWebLogicドメインおよびミドルウェア・ホームのプロビジョニングに関連する手順の概要を示します。

表26-1 サービス・バス・プロビジョニングの開始

手順 説明 参照リンク

手順1

ユースケースの選択

この章では、サービス・バス・ドメインおよびサービス・バス・ホームのプロビジョニングのためのユースケースを示します。ご自身の要件に最適なユースケースを選択してください。

手順2

ミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件

Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャを実行する前に、満たす必要があるいくつかの前提条件があります。

Service Busドメインまたはホームをプロビジョニングするための前提条件の詳細は、Service BusドメインおよびOracleホームのプロビジョニングを開始する前にを参照してください。

手順3

Fusion Middlewareデプロイメント・プロシージャの実行

このデプロイメント・プロシージャを実行して、WeblogicドメインまたはOracleホームあるいはその両方を正常にプロビジョニングします。

インストール・メディア・プロファイルまたはOracleホーム・プロファイルからのプロビジョニングの詳細は、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルからの新しいFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。

WebLogicドメイン・プロファイルのプロビジョニングの詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。

既存のホームからのプロビジョニングの詳細は、既存のWebLogicドメインに基づくプロファイルからのクローニングを参照してください。

Service Busメインからスケール・アウトするには、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。

26.2 プロビジョニングでサポートされるサービス・バスのバージョン

次の表にリストされているバージョンは、サービス・バス・プロビジョニングをサポートします。

製品 バージョン

Oracleリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)

11g

Oracle Service Bus

11g

26.3 サービス・バス・ドメインおよびOracleホームのプロビジョニングを開始する前に

ミドルウェア・プロファイルの作成およびこれらのプロファイルからのプロビジョニングを実際に開始する前に注意する事項があります。

特に、この項には次のトピックが含まれます:

26.3.1 ミドルウェア・ロールの作成および権限の割当て

通常のデータ・センターでは、デプロイメント・プロシージャの主なユーザーはデザイナ(主任管理者)およびオペレータです。デプロイメント・プロシージャの権限では、ユーザーは、設計時アクティビティ(プロファイルの作成、プロファイルのアクセス権の付与、プロファイルのロックダウンの作成など)や実行時アクティビティ(ソフトウェア・アプリケーションのプロビジョニングを行うデプロイメント・プロシージャの実行など)を実行できます。

Middlewareプロビジョニングでは、次のロールを持つ管理者を作成する必要があります。

ロール: EMスーパー管理者

表26-2は、Middlewareプロビジョニングの管理者を作成できるロールを示しています。

表26-2 必要なロールを持つ管理者の作成

Enterprise Managerロール 説明

EM_PROVISIONING_DESIGNER

ロールは、プロビジョニング・デザイナ用の権限を持ちます。

EM_PROVISIONING_OPERATOR

ロールは、プロビジョニング・オペレータ用の権限を持ちます。

これらのロールを持つ管理者の作成手順は、Enterprise Managerユーザー・アカウントの作成を参照してください。

26.3.2 ミドルウェア・ターゲットの名前付き資格証明および特権資格証明の設定

通常のオペレーティング・システム・ユーザー・アカウント(Oracle)の名前付き資格証明および特権ユーザー・アカウント(root)の名前付き資格証明を設定してEnterprise Manager Cloud Controlのプロビジョニング・タスクを実行することをお薦めします。

名前付き資格証明の設定手順は、資格証明の設定を参照してください。

26.3.3 (WebLogicドメインのクローニング・ユースケースにのみ適用可能) データベースのクローニング

ドメインのクローニングと同時にソース・ドメインからデータベースをクローニングしている必要があります。データベースをクローニングするには、Enterprise Managerの管理対象ターゲットとしてソース・データベースを検出する必要があります。この後、ソース・データベースからプロファイルを作成し、プロファイルをプロビジョニングしてクローニング・プロセスを完了する必要があります。

26.4 ユースケース1: 最初のサービス・バス・ドメインのプロビジョニング

このユースケースは、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの初めてのインストールおよびWebLogicドメインの初めてのプロビジョニングを実行する方法を説明します。これはデータ・センターに既存のドメインがない場合または既存のドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからクローニングしない場合に特に役立ちます。次の手順を実行します。

  1. デザイナ権限(EM_PROVISIONING_DESIGNERロール)でログインして、インストール・メディア・プロファイルを作成します。これを行うには、インストール・メディアに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。
  2. (オプション) 前提条件チェックに合格した後に一部のロックダウンを作成してテンプレートとしてプロファイルを保存できます。ミドルウェア製品をプロビジョニングするために複数回同じプロファイルを実行する必要がある場合、これを実行すると役に立ちます。テンプレートとしてプロファイルを保存する付加価値は、オペレータにアクセス権を付与し、オペレータがプロファイルを実行してMiddlewareプロビジョニングを実行できることです。
  3. インストール・メディア・プロファイルに基づくミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングする前に、インストール・メディア・プロファイルまたはOracleホーム・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件に示されている前提条件を満たしてください。
  4. オペレータ権限(EM_PROVISIONING_OPERATOR)でログインします。「デプロイメント・プロシージャ」表からテンプレートを選択して、「起動」をクリックします。

    プロファイルからテンプレートを作成しない場合、「Middlewareプロビジョニング」ページの「プロファイル」表からプロファイルを選択して、「プロビジョニング」をクリックできます。

  5. インストール・メディアからService BusドメインおよびOracleホームをプロビジョニングするため、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルからの新しいFusion Middlewareドメインのプロビジョニングに示されている手順に従います。
  6. 接続先環境の設定をカスタマイズする場合、インストール・メディア・ベースのプロファイルまたはOracleホーム・ベースのプロファイルからの宛先環境のカスタマイズに示されている手順に従います。

26.5 ユースケース2: サービス・バス・ホームに基づくプロビジョニング・プロファイルからのプロビジョニング

このユースケースは、パッチが適用されている可能性が高い既存のOracleホーム(サービス・バス)からゴールド・イメージを作成し、Oracleホーム・プロファイルを使用してこれをプロビジョニングする方法を説明します。これは新しいWebLogicドメインの使用に関係なくOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする必要がある場合に特に役立ちます。

  1. デザイナ権限(EM_PROVISIONING_DESIGNERロール)でログインし、Oracleホーム(サービス・バス・)プロファイルを作成します。これを行うには、Oracleホームに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。
  2. Oracleホームに基づくミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングする前に、インストール・メディア・プロファイルまたはOracleホーム・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件に示されている前提条件を満たしてください。
  3. 「Middlewareプロビジョニング」ページの「プロファイル」表からプロファイルを選択して、「プロビジョニング」をクリックします。
  4. ドメイン構成のない既存のドメインのOracleホーム(バイナリおよびパッチを使用)のクローンを作成するには、インストール・メディアに基づくプロファイルまたはOracleホームに基づくプロファイルからの新しいFusion Middlewareドメインのプロビジョニングに示されている手順に従います。
  5. 接続先環境の設定をカスタマイズする場合、インストール・メディア・ベースのプロファイルまたはOracleホーム・ベースのプロファイルからの宛先環境のカスタマイズに示されている手順に従います。

26.6 ユースケース3: 既存のサービス・バス・ドメインに基づくプロビジョニング・プロファイルからのクローンの作成

このユースケースは、既存のWebLogicドメインに基づいてプロビジョニング・プロファイルからWebLogicドメインをクローニングする方法を説明します。これはOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールして新しいWebLogicドメインを構成する必要がある場合に特に役立ちます。

  1. デザイナ権限(EM_PROVISIONING_DESIGNERロール)でログインして、WebLogicドメイン・プロファイルを作成します。これを行うには、WebLogicドメインに基づくプロビジョニング・プロファイルの作成で説明されている手順に従います。
  2. WebLogicドメイン・プロファイルに基づいてミドルウェア・プロファイルをプロビジョニングする前に、WebLogicドメイン・プロファイルをプロビジョニングするための前提条件に示されている前提条件を満たします。
  3. 「Middlewareプロビジョニング」ページの「プロファイル」表からプロファイルを選択して、「プロビジョニング」をクリックします。
  4. プロファイルからService BusドメインおよびOracleホームをプロビジョニングするため、既存のWebLogicドメインに基づくプロファイルからのクローニングに示されている手順に従います。
  5. 接続先環境の設定をカスタマイズする場合、既存のWeLogicドメイン・ベースのプロファイルからの宛先環境のカスタマイズに示されている手順に従います。

26.7 ユースケース4: 既存のサービス・バス・ホームからのプロビジョニング

そのままプロビジョニングしたい(プロファイルを作成する必要がない)Oracleホームがある場合、Fusion Middlewareのプロビジョニング・プロシージャのOracleホーム・ソース・ターゲットを選択してこれを実行できます。詳細は、既存のOracleホームからのFusion Middlewareドメインのプロビジョニングを参照してください。

26.8 ユースケース5: 既存のサービス・バス・ドメインのスケール・アップ

1つ以上の管理対象サーバーを含めるためにサービス・バス・ドメインをスケール・アップするには、Middlewareプロビジョニング・ページの「デプロイメント・プロシージャ」表からミドルウェアのスケール・アップ/スケール・アウト・プロシージャを実行します。詳細は、Fusion Middlewareドメインのスケール・アップ/スケール・アウトを参照してください。