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Oracle® Enterprise Manager HP Operations Manager Connectorインストレーションおよび構成ガイド
13c リリース2
E94907-02
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7.6 Oracle Enterprise Managerからのエラーの解決

この項では、一般的なエラー・メッセージのトラブルシューティングに関する原因および解決策の情報を提供します。受け取ったエラー・メッセージと一致するエラー・メッセージを表7-1で見つけて、考えられる原因にある対応する項を参照し、問題を診断して修正する指示を参照してください。

表7-1 Enterprise Managerのエラー・メッセージ

エラー・メッセージ 考えられる原因

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Bad response: 403 Forbidden from url

無効なWebサービス資格証明

jjavax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: sun.security.validator.ValidatorException: PKIX path building failed: sun.security.provider.certpath.SunCertPathBuilderException: unable to find valid certification path to requested target

Enterprise ManagerでSSLが構成されていない

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: Connection refused

OMU Webサービスの停止

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: No route to host

無効なIPアドレス

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Bad response: 404 Not Found from url …

無効なポート番号または無効なURLパス

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: Connection timed out

ファイアウォールによるアクセスのブロック

java.net.ConnectException: Connection refused

Oracle OMUエージェントに接続できない

javax.xml.soap.SOAPException: javax.xml.soap.SOAPException: Message send failed: hostname

不明なホスト

javax.xml.transform.TransformerConfigurationException: Could not compile stylesheet

無効なXML書式

Error creating event: opcmsg_get_msgids failed to return a result after 10 attempts

タイムアウト

Error creating event: opc_connect failed: -50: Login failed.Either the userid is not a OVO operator or the password is invalid

無効なエージェントのユーザー名またはパスワード

Error creating event: keyword 'object' is missing

欠落している必須フィールドのリクエスト

無効なWebサービス資格証明

原因

OMU Webサービスにアクセスするためのユーザー名またはパスワードが正しくありません。

解決策

  1. スーパー管理者権限があるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    「管理コネクタ」ページが表示されます。

  3. OMUコネクタの名前をクリックします。

    これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. OMU Webサービスのユーザー名およびOMU Webサービスのパスワードのフィールドを修正し、「OK」をクリックします。

  5. 指定した資格証明が正しく入力されており、引き続き機能しない場合は、Webサービスの設定中に入力ミスが発生した可能性があります。推奨されるオプションは、Webサービス資格証明をリセットし、再試行することです。資格証明をリセットするために必要な手順は、Webサービス資格証明の変更を参照してください。

Enterprise ManagerでSSLが構成されていない

原因

Oracle Enterprise Managerコネクタ・フレームワークとOMU Webサービス間のSSLハンドシェイクが失敗しました。この障害は、Oracle Enterprise ManagerがOMU Webサービス用のSSL証明書によって正しく構成されていないために発生します。OMU Webサービスで使用されるSSL証明書は、Enterprise Managerキーストアにインポートする必要があります。証明書がキーストアにないか、OMU Webサービスによって提供されるSSL証明書と一致しないかのいずれかです。

解決策

OMU WebサービスからEnterprise ManagerキーストアにSSL証明書をインポートします。OMU SSL証明書を使用してOracle Enterprise Managerを設定する方法の詳細は、SSLを使用するためのEnterprise Managerの構成を参照してください。

OMU Webサービスの停止

原因

OMU Webサービスが停止しています。

解決策

Webサービスのステータスを調べるために次の手順を実行し、必要な場合はサービスを起動します。

OMU WebサービスがUNIXシステムにインストールされている場合:

  1. OMU Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。

  2. 作業ディレクトリをOMU Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/binディレクトリに変更します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    ./service.sh status
    
  4. コマンドによりサービスが稼働していないことが示された場合は、UNIXでのWebサービスのインストールの指定に従ってWebサービスを再起動します。

OMU WebサービスがWindowsシステムにインストールされている場合:

  1. OMU Webサービスがインストールされているシステムで、コマンド・ターミナルを開きます。

  2. 作業ディレクトリをOMU Webサービスのインストール・ディレクトリのadapters/logディレクトリに変更します。

  3. テキスト・エディタでframework.logファイルを開きます。

  4. ファイルの最後に移動して、文字列iWave Adapter Frameworkを逆方向検索します。見つかった最後の文字列がiWave Adapter Framework Startedである場合、これはWebサービスが開始されていることを示しています。

  5. Webサービスが開始されていない場合は、WindowsでのWebサービスの実行の指定に従ってWebサービスを再起動します。

無効なXML書式

原因

XSLファイルの書式が正しくないため、コネクタ・フレームワークがリクエストを処理できませんでした。この問題は、コネクタがカスタマイズされている場合にのみ発生します。

解決策

問題の原因となった可能性のある誤りがないか、XSLテンプレート・ファイルに加えられた変更を調査します。問題が手動で見つからない場合は、XML検証を実行するユーティリティにXSLをロードします。

Oracle OMUエージェントに接続できない

原因

OMU WebサービスはOracle OMUエージェントに接続できませんでした。考えられる原因には次のものがあります。

解決策

Oracle OMUエージェントが使用可能であることを確認するために、次の手順を実行します。

  1. OMUサーバーがインストールされているシステムで、コマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。

  2. 作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    <OVAG_INST>/ovo-agent/scripts
    

    ここで、<OVAG_INST>はOracle OMUエージェントのインストール・ディレクトリです。

  3. 次のコマンドを入力して、エージェントの起動を試みます。

    ./start.sh
    

    エージェントがすでに起動している場合は、送信/受信エージェントはすでに実行されていることを示す情報が表示されます。

構成が正しいことを確認するために、次の手順を実行します。

  1. OMUサーバー・システムでコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    <OMUA_INSTALL>/ovo-agent/conf
    

    ここで、<OMUA_INSTALL>は、Oracle OMUエージェントがインストールされているディレクトリです。

  2. テキスト・エディタでovooper.txtファイルを開きます。

  3. 文字列ListenHost=が含まれる行を検索します。

    このパラメータは、OMU Webサービスからのリクエストをリスニングする際にOracle OMUエージェントで使用されるホスト名/IPアドレスを定義します。この値を書き留めます。

  4. 文字列ListenPort=が含まれる行を検索します。

    このパラメータは、OMU Webサービスからのリクエストをリスニングする際にOracle OMUエージェントで使用されるポートを定義します。この値を書き留めます。

  5. OMU Webサービスがインストールされているシステムでコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    <OMUWS_INSTALL>/adapters/conf
    

    ここで、<OMUWS_INSTALL>は、OMU Webサービスがインストールされているディレクトリです

  6. テキスト・エディタでframework.propertiesファイルを開きます。

  7. hpovou.xmlagentパラメータを検索します。パラメータの書式は次のとおりです。

    http\://<hostname>\:<port>
    
  8. このファイルで指定されているホスト名/IPアドレスおよびポート番号が、手順3および4の情報と一致することを確認します。

  9. 情報が一致しない場合は、情報を修正して、ファイルを保存します。

  10. 前の手順で変更が必要であった場合は、UNIXでのWebサービスの実行およびWindowsでのWebサービスの実行の説明に従ってWebサービスを停止してから起動します。

欠落している必須フィールドのリクエスト

原因

キー情報が見つからなかったため、Oracle OMUエージェントはリクエストを処理できませんでした。このエラーは、デフォルトの構成を使用している場合は発生しません。デフォルトのマッピングがカスタマイズされて、必須フィールドが省略された場合のみ発生します。

解決策

欠落しているOMUフィールドにマップするXMLノードを生成するために、XSLファイルを変更する必要があります。デフォルト・マッピングのカスタマイズについては、Microsoft HP Operations Managerのカスタマイズを参照してください。

不明なホスト

原因

URLで指定されたホスト名がシステムによって認識されていません。

解決策

この問題に対処するには次のオプションがあります。

無効なIPアドレス

原因

URLで指定されているIPアドレスが無効か、ネットワークが停止しています。

解決策

コネクタ用に構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  1. スーパー管理者権限があるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

  3. OMUコネクタの名前をクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. URLでcreateEventおよびupdateEvent操作用に指定されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  5. ホスト名/IPアドレスが正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。

URLにホスト名が指定されている場合は、ホスト名が適切なIPアドレスに解決されていることを確認してください。ホスト名のIPアドレスを判別するには、ping <hostname>コマンドを発行します。ここで、<hostname>は実際のホスト名です。ホスト名について解決されたIPアドレスのリストが表示されます。この値が間違っている場合は、間違っている理由をシステム管理者が調査する必要があります。

ホスト名/IPアドレスが正しいと思われる場合は、そのホスト名/IPアドレスを使用して、OMU Webサービスがインストールされているシステムのpingを試みます。pingが失敗した場合、システム管理者は接続性がない理由を調べる必要があります。

無効なポート番号

原因

URLに指定されているポート番号が無効です。

解決策

コネクタ用に構成されているホスト名/IPアドレスが正しいことを確認します。

  1. スーパー管理者権限があるアカウントを使用してOracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

  3. OMUコネクタの名前をクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. URLでcreateEventおよびupdateEvent操作用に指定されているポート番号が正しいことを確認します。

  5. ポート番号が正しくない場合は、正しい値を指定して「OK」をクリックします。

無効なURLパス

原因

URLに無効なパスが指定されているため、Webサービスがリクエストを受信し、それを拒否しました。

解決策

コネクタで使用しているURLをテストするために、次の手順を実行します。

  1. スーパー管理者権限があるアカウントを使用し、適切なパスワードを入力して「ログイン」をクリックし、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインします。

  2. Enterprise Managerコンソールの「設定」メニューから、「拡張性」「管理コネクタ」の順に選択します。

    インストール済コネクタを示す「管理コネクタ」ページが表示されます。

  3. OMUコネクタの名前をクリックします。これにより編集モードとなり、コネクタを構成できます。

  4. createEvent操作用に指定されたURLを選択してコピーします。

  5. Oracle Enterprise Managerサーバーがインストールされているシステムで、インターネット・ブラウザを開きます。

  6. アドレス・ウィンドウに、手順6でコピーしたURLを入力します。URLの最後に?wsdlを追加します。URLは、次の例のようになります。

    http://[Hostname]:8080/services/hpovou/EventService?wsdl
    

    [Hostname]は、OMU Webサービスがインストールされている実際のホスト名またはIPアドレスです。

WSDLがロードされていれば、URLが正しいことは確実です。ロードに失敗した場合は、URLに問題があります。正しいURLを使用するようにコネクタを構成するには、OMU Webサービス操作用の正しいURLの使用に指定されている手順を実行します。

ファイアウォールによるアクセスのブロック

原因

ファイアウォールによって、OMU Webサービスがインストールされているシステムへのアクセスがブロックされています。

解決策

OMU Webサービスで使用するポートへのアクセス権をEnterprise Managerに付与するように、IT部門に連絡してください。OMU Webサービス操作用の正しいURLの使用に指定されている手順を実行して、OMU Webサービスで使用されるURLを判別します。URLに指定されたポート番号は、IT部門がファイアウォールで開くポート番号です。

タイムアウト

原因

Webサービスは、リクエストを受信し、そのリクエストをエージェントに正常に送信しました。エージェントは、OMU APIへの作成/更新リクエストを正常に発行しました。エージェントは、作成の結果生成されたメッセージのIDをOMUが提供するのを待機中にタイムアウトしました。このエラーは、Enterprise Managerのメッセージを作成するようにOMUが適切に構成されていないために発生します。

解決策

Enterprise Managerのメッセージに対してOMUを適切に構成するために、OMUとEnterprise Managerの統合に指定されている手順が実行されていることを確認してください。

無効なエージェントのユーザー名またはパスワード

原因

エージェントがOMU APIへのアクセスに使用するように構成された資格証明が正しくありません。

解決策

Oracle OMUエージェントが使用可能であることを確認するために、次の手順を実行します。

  1. OMUサーバーがインストールされているシステムで、コマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。

  2. 作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

    <OVAG_INST>/ovo-agent/scripts
    

    ここで、<OVAG_INST>はOracle OMUエージェントのインストール・ディレクトリです。

  3. 次のコマンドを入力してエージェントを再構成し、エージェントがAPIへのアクセスに使用するユーザー名/パスワード情報をリセットします。構成プロセスの詳細は、エージェントのインストールを参照してください。

    ./configure.sh
    
  4. エージェントの実行および停止の指定に従って、Oracle OMUエージェントを停止してから起動します。