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Oracle® OPatchユーザーズ・ガイド
13c リリース2
E49737-08
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4 複数パッチの適用

OPatchAutoは複数パッチの適用をサポートしています。この章では、OPatchAutoユーティリティに対する変更と、その使用方法(複数パッチの適用に固有)について説明します。

4.1 コマンド・ライン・サポート

次に示すOPatchAutoコマンド・ライン構文の変更は、複数のパッチのアプリケーションをサポートするために実装されています。新しいコマンド・ライン・オプション -phBaseDir <Parent Directory>が使用可能になりました。これにより、セッションに適用されるパッチをすべて保持できる「親ディレクトリ」を指定できます。その結果、OPatchAutoはそれらのパッチのリスト全体に対して、すべてのバイナリ・パッチ適用と、構成パッチ適用/製品パッチ適用の操作を実行します。

opatchauto apply [ -phBaseDir <patch-location> ] [ -oh <home> ]
                 [ -log <log> ]
                 [ -logLevel <log_priority> ] [ -analyze ]
                 [ -invPtrLoc <inventory.pointer.location> ]
  [ -nonrolling ]  
  [ -generatesteps ]  
  [ -norestart]   
  [ -database <database> ] 
  [ -wallet <wallet> ] 
  [ -remote ] 

また、コマンド・ラインの複数パッチのサポートは、シャード(水平にパーティション化された)データベースに実装されています。

opatchauto apply [ -phBaseDir <patch-location> ]
                 [-sdb]
						  [-sidb]
						  [-sid]
						  [-port]
                 [ -log <log> ]
                 [ -logLevel <log_priority> ] [ -analyze ]
                 [ -wallet <wallet> ] 
                 [ -host <tns-host> ]
                 [-rolling]

4.2 パッチ・ベース・ディレクトリのサポートされているコンテンツ

次のリストは、パッチ・ベース・ディレクトリに配置できる様々な種類のパッチを示しています。

  • 1つ以上の個別パッチ

  • 1つの複合パッチ

  • 1つの複合パッチと1つ以上の個別パッチ

  • 1つのシステム・パッチ/バンドル・パッチ

  • 1つのシステム・パッチ/バンドル・パッチと1つ以上の個別パッチ

  • 複合パッチが含まれている1つのシステム・パッチ/バンドル・パッチ

  • 複合パッチが含まれている1つのシステム・パッチ/バンドル・パッチと1つ以上の個別パッチ

  • 1つのシステム・パッチ/バンドル・パッチと1以上の個別パッチおよび1つの複合パッチ

4.3 -phBaseDirの制限事項

次の表に、-phBaseDirオプションを使用する場合の制限事項を示します。

制限事項 失敗

パッチの場所と-phBaseDirオプションは相互に排他的です。

オーケストレーション開始中にオプションの検証で失敗しました。

親ディレクトリ内のすべての単一のディレクトリは、有効なパッチである必要があります。

パッチのパッケージの作成中に失敗しました。

すべてのパッチは同じバージョン番号である必要があります。

opatch prereq中に失敗しました。

許可されたシステム・パッチの最大数は1です。そうでない場合、パッチ適用はブートストラップ中に失敗します。