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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteヘルスケア統合ユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82774-02
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9 レポートの使用

この章では、Oracle SOA Suite for healthcare integrationのレポート機能について説明します。構成可能なレポートには、ヘルスケア統合アプリケーションによるメッセージ処理のリアルタイムのステータスが、指定した条件に基づいて表示されます。

この章の内容は次のとおりです。

9.1 レポートの概要

Oracle SOA Suite for healthcare integrationのユーザー・インタフェースのレポート・ページには、Oracle Healthcareのコンポーネントで処理されるメッセージのステータスがリアルタイムで表示されます。すべてのメッセージを表示したり、様々な条件(エンドポイント、日付範囲、ドキュメント情報、およびペイロード・フィールドを含む)によって表示するメッセージを絞り込むことができます。

Oracle Healthcareのユーザー・インタフェースには、いくつかのレポートが事前に定義されています。ワイヤ・メッセージ・レポート、関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポート、ビジネス・メッセージ・レポート、アプリケーション・メッセージ・レポートおよび関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートがそれに当たります。さらに詳細な条件に基づいたレポートを追加で作成し、表示されるメッセージのタイプを絞り込めます。

各レポートは4つのセクションに分かれています。

  • レポート構成バー

  • メッセージ・リスト

  • メッセージ・フローの図による表示

  • 選択したメッセージのメッセージ詳細

レポートで複数のメッセージを選択すると、選択したメッセージの情報の概要がフロー・ダイアグラムのかわりに表示されます。

Oracle Healthcareには、次のレポート・タイプに基づいて事前定義済レポートのセットが用意されており、レポート・ホームページの右上端にあるプラス・ボタンをクリックするとアクセスできます。

  • 一般ビジネス・メッセージ・レポート: 最初から、または指定された時間範囲に交換されたビジネス・メッセージがすべてリストされます。これらのレポートは、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用してカスタマイズできます。

  • 一般アプリケーション・メッセージ・レポート: 交換されたすべてのアプリケーション・メッセージがリストされます。このレポートは、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用してカスタマイズできます。

  • 一般ワイヤ・メッセージ・レポート: 交換されたすべてのワイヤ・メッセージがリストされます。このレポートは、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用してカスタマイズできます。

  • 関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポート: 関連付けられたビジネス・メッセージを除くアプリケーション・メッセージを表示するアプリケーション・メッセージ・レポートがすべてリストされます。これらのレポートは、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用してカスタマイズできます。

  • 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポート: 関連付けられたビジネス・メッセージを除くワイヤ・メッセージを表示するワイヤ・メッセージ・レポートがすべてリストされます。これらのレポートは、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用してカスタマイズできます。

関連付けられていないメッセージ・レポートの詳細は、「関連付けられていないメッセージのレポートの作業」を参照してください。

図9-1に示すように、カスタマイズされたレポートは、Oracle Healthcareコンソールで、それぞれのレポート・タイプの下に表示されます。

図9-1 レポートのタイプ

図9-1の説明が続きます
「図9-1 レポートのタイプ」の説明

図9-2に、「レポート」タブに表示されている一般ビジネス・メッセージ・レポートの例を示します。

図9-2 事前定義済のビジネス・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ

図9-2の説明が続きます
「図9-2 事前定義済のビジネス・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ」の説明

図9-3に、「レポート」タブに表示されている一般ワイヤ・メッセージ・レポートの例を示します。

図9-3 事前定義済のワイヤ・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ

図9-3の説明が続きます
「図9-3 事前定義済のワイヤ・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ」の説明

図9-4に、「レポート」タブに表示されている一般アプリケーション・メッセージ・レポートの例を示します。

図9-4 事前定義済のアプリケーション・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ

図9-4の説明が続きます
「図9-4 事前定義済のアプリケーション・メッセージ・レポートが表示されたレポート・ページ」の説明

メッセージ・リストでは、各メッセージに、メッセージの処理情報を表すボタンが表示されます。封筒ボタンは通常処理を、緑色の矢印が表示された封筒のアイコンはメッセージが再発行されたことを、Xの付いた赤い四角形が表示された封筒のアイコンはエラーを示します。

9.1.1 メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて

レポートの作成や既存レポートの編集には、3つのメッセージ・レポート・フィルタ・エディタ(ワイヤ、ビジネスおよびアプリケーション)を使用します。レポート・エディタでは、時間範囲、エンドポイント、プロトコル、状態、メッセージ・ステータス、およびドキュメント定義情報など、レポートに表示するメッセージに関して様々な条件を定義できます。また、相関フィールド、SOAコンポジット・フィールド、メッセージIDなどを含む詳細オプションも使用できます。

図9-5に、ビジネス・メッセージ・レポート・カスタマイザの例を示します。

図9-5 ビジネス・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ

図9-5の説明が続きます
「図9-5 ビジネス・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ」の説明

大部分のフィルタでは、フィルタに指定した値の評価方法を指定する演算子を選択する必要があります。また、検索時に大/小文字の区別をするかどうかも指定できます。ほとんどのフィルタは、指定した値に対し、「任意」「次と等しい」「相似」「次と等しくない」「次の間」または「相似でない」の演算子をサポートしています。「次の間」演算子については、最大100個の値のリストをカンマで区切って指定し、そのリストのいずれかの値に一致したメッセージがフィルタされます。「相似」および「相似でない」演算子に関しては、値にSQLのワイルドカード文字を使用できます。SQLのワイルドカード文字には次のものが含まれます。

  • % (パーセント): ゼロ字以上の任意の文字を表します。

  • _ (アンダースコア): 1つの文字を表します。

  • [charlist]: 文字のリストで、任意の値はリスト内のいずれかの文字です。

  • [^charlist]または[!charlist]: 文字のリストで、任意の値はリスト内の文字ではありません

ほとんどの文字列ベースの条件では、フィールドの隣の「大/小文字を区別しない」を選択または選択解除することにより、検索で大/小文字を区別するかどうかを指定できます。フィルタ条件リスト内のセクション間を移動するには、「フィルタ条件」の横にあるリンクを使用します。

9.1.2 メッセージの再発行について

メッセージのエラーがOracle SOA Suite for healthcare integrationの内部的なものである場合、問題を修正してメッセージを再送信できます。たとえば、適切に構成されていないエンドポイントにメッセージを送信した場合は、エラーを修正し、アプリケーション・メッセージまたはワイヤ・メッセージの再発行機能を使用します。

アウトバウンド・メッセージのアプリケーション・メッセージを再発行すると、メッセージがクローニングされた後、新しいメッセージのステータスがRESUBMITTEDになり、クローンの配信が試行されます。また、元のアプリケーション・メッセージのRESUBMIT_COUNTが1つ増えます。クローニングされたメッセージのRESUBMIT_REF_TOも、元のアプリケーション・メッセージのIDに設定されます。再発行されたアプリケーション・メッセージがバッチ・メッセージの一部である場合、関連付けられたワイヤ・メッセージの状態もRESUBMITTEDに設定されます。このタイプのメッセージの再発行は、ドキュメントの構成が最重要ではなく、メッセージの設定を更新して再構成する必要がある場合に役立ちます。

インバウンド・メッセージのアプリケーション・メッセージを再発行すると、メッセージのステータスがRESUBMITTEDに設定され、バックエンド・アプリケーションへのメッセージ配信が再度試行されます。このタイプのメッセージの再発行は、バックエンド・アプリケーションが停止したため配信を再試行する必要がある場合に役立ちます。

アウトバウンド・メッセージのワイヤ・メッセージを再発行すると、メッセージのステータスがRESUBMITTEDに設定され、以前に処理されたメッセージのみ再配信が試行されます。再パッケージングまたは他のメッセージ変換は実行されません。これは、問題がデリバリ・エンドポイントにある場合(受信者のサーバーが停止したためメッセージを受信できない場合など)に役立ちます。

インバウンド・メッセージのワイヤ・メッセージを再発行すると、ワイヤ・メッセージがクローニングされた後、新しいメッセージのステータスがRESUBMITTEDになり、メッセージの配信が試行されます。また、元のワイヤ・メッセージのRESUBMIT_COUNTが1つ増えます。クローニングされたメッセージのRESUBMIT_REF_TOも、元のワイヤ・メッセージのIDに設定されます。ビジネス・メッセージおよびアプリケーション・メッセージのメッセージ・ステータスもRESUBMITTEDに設定されます。エンドポイントでは機能確認を予期していますが、リモート・エンドポイントに機能確認は返されません。これは、ドキュメント設定が適切でないために、メッセージを再度変換して検証する必要がある場合に役立ちます。

9.1.3 クラスタ環境に関する重要な注意点

クラスタ環境で、システム・タイムスタンプがクラスタ内のすべてのノードに対して同期化されていない場合は、誤りと思われるメッセージ・タイムスタンプが表示される可能性がありますが、実際は誤りではありません。たとえば、非同期のマルチノードのクラスタがあるとします。あるノードでアウトバウンド・メッセージを受信し、別のノードからリプライを送信すると、レポートにはメッセージの受信が午前4時と表示され、確認の送信は午前3時55分と表示される可能性があります。

9.2 レポートの作成および構成

Oracle SOA Suite for healthcare integrationでは、すぐに使用できるように、いくつかの事前定義済レポートが用意されています。これらのレポートはフィルタ処理できますが、基準となるのは、「デザイナ」→「管理」→「設定」→「UI」→「レポート」→「時間範囲」で構成できる時間範囲のみです。

詳細は、「ユーザー・インタフェース設定の構成」を参照してください。追加のレポートを作成し、エンドポイント、メッセージID、ドキュメント・プロパティ、コンポジット・プロパティ、トランスポート・プロトコル・プロパティ、主要なペイロード・フィールドなどの基準で、さらにメッセージを絞り込むことが可能です。また、事前定義済レポートに基づいて、それらを変更したり、新規レポートとして保存することもできます。

9.2.1 ビジネス・メッセージ・レポートの作成

事前定義済のビジネス・メッセージ・レポートがありますが、ユーザー独自の要件に合せてレポートを追加作成できます。

ビジネス・メッセージ・レポートを作成するには

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationのユーザー・インタフェースで「レポート」タブをクリックします。

    レポートが開いていない場合には、レポートのようこそページが表示されます。

    図9-6 レポートのようこそページ

    図9-6の説明が続きます
    「図9-6 レポートのようこそページ」の説明
  2. 右上のプラス・ボタンをクリックして、「レポートの作成」を選択します。
  3. 図9-7に示すように、「メッセージ・レポートの作成」ダイアログで、レポートの名前を入力し、「レポート・タイプ」リストから「一般ビジネス・メッセージ・レポート」を選択して、「作成」をクリックします。

    図9-7 レポートの作成

    図9-7の説明が続きます
    「図9-7 レポートの作成」の説明

    レポートにメッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

  4. メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザで、表9-1で説明されているいずれかのフィルタ条件を入力します。

    注意:

    最初にワイヤ/ビジネス/アプリケーション・メッセージ・レポートを作成(または新規ファイルとして保存してクローニング)すると、そのレポートを初めて開いたときに検索が自動的に実行されません。明示的に「検索」ボタンをクリックする必要があります。

    フィルタ条件リスト内のセクション間を素早く移動するには、「フィルタ条件」の横にあるリンクを使用します。

    注意:

    ほとんどの文字列条件で、複数の条件演算子がサポートされています。「任意」「次と等しい」「相似」「次の間」「次と等しくない」または「相似でない」の使用方法の詳細は、「メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて」を参照してください。

    表9-1 ビジネス・メッセージ・レポート・カスタマイザのオプション

    フィルタ 説明

    名前

    レポートの名前。

    説明

    レポートの簡単な説明。

    一致

    検索条件がANDまたはOR演算子のいずれによって連結されているかを示すインジケータ。ANDを使用するには「次の条件のすべてと一致」を選択し、ORを使用するには「次の条件のいずれかと一致」を選択します。

    メッセージID (ビジネス)

    表示するメッセージのビジネス・メッセージID。演算子を選択し、メッセージIDに適切な値を入力します。

    任意

    日付範囲によってレポートを絞り込まずに、すべての日付および時間のメッセージが表示されます。

    最後

    最近の日付または時間の範囲でレポートを絞り込みます。たとえば、過去12時間、過去5日、または過去2週間を選択できます。スライド・スケールのポインタを動かして時間範囲を選択します。「UI設定」で、有効化された時間スライダ期間を変更できます。

    範囲

    指定した日付の範囲でレポートを絞り込みます。「開始」または「終了」フィールド、もしくは両方のフィールドで、日時を示されている書式(MM/DD/YYYY HH:MM:SS AM/PM)で指定するか、「日付および時間を選択」ボタンをクリックします。

    特定の日付よりも後のすべてのメッセージを検索するには、「開始」フィールドの日付のみ入力します。特定の日付よりも前のすべてのメッセージを検索するには、「終了」フィールドの日付のみ入力します。日付の範囲内のすべてのメッセージを検索するには、「開始」および「終了」フィールドの両方に日付を入力します。特定の時間の範囲を除外するには、除外する範囲の最初の日付を「終了」フィールドに入力し、除外する範囲の最後の日付を「開始」フィールドに入力します。この除外範囲を使用するには、「次の条件のいずれかと一致」インジケータを選択する必要があります。検索すると、受信したすべてのメッセージが返されます。

    開始および終了日の両方について、指定した日付を検索に含める場合は「包含」を選択するか、それらの日付を検索から除外するには除外をクリアします。

    方向

    表示するメッセージの方向。「任意」「次と等しい」、または「次と等しくない」から1つを選択し、右側のフィールドをクリックしてリストから方向(インバウンドまたはアウトバウンド)を選択します。

    エンドポイント

    メッセージの受信元またはメッセージの配信先のエンドポイント。演算子を選択し、定義済エンドポイントの名前を入力します。

    状態

    表示するメッセージの状態。「任意」「次と等しい」、または「次と等しくない」から1つを選択し、右側のフィールドをクリックしてリストから1つ以上のメッセージの状態を選択します。

    ドキュメント

    次の3つのフィールドでドキュメントのプロパティを指定できます。これらの3つのフィールドは、レポート表の「ドキュメント・タイプ」列に表示される内容を制御します。いずれのフィールドでも、検索で大/小文字の区別をしない場合は、「大/小文字を区別しない」を選択します。

    • プロトコル

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコル。演算子を選択し、ドキュメント・プロトコルを入力します。HL7メッセージの場合は「HL7」と入力します。

    • バージョン

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコルのバージョン。演算子を選択し、バージョンを入力します。たとえば、HL7 2.6メッセージの場合は「2.6」と入力します。

    • タイプ

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコルのタイプ。演算子を選択し、バージョンを入力します。たとえば、HL7 ADT_A04メッセージの場合は「ADT_A04」と入力します。

    ペイロード・キー・フィールド

    メッセージのフィールドのコンテンツによって検索を絞り込む名前と値のペア。入力した各フィールド名について、対応するフィールドの値を入力します。それぞれの名前または値について、演算子を選択します。

    これらのフィールドは、ドキュメント定義のXPathページで定義されている場合のみ使用できます。「名前」フィールドには、XPathページで指定されている、メッセージ内のフィールドを表す名前を入力します。「値」フィールドには、対応するフィールドで検索の対象とする値を入力します。

    ドキュメント定義を作成する際、メッセージ内で最大3つのフィールドをペイロード・キー・フィールドとして指定できます。これらのフィールドは、一意の名前と、メッセージ内のフィールドの位置を示すXPath式によって定義されます。たとえば、HL7 A03メッセージのPIDセグメント内の姓フィールドをLastNameと名付け、XPath式を指定します。ドキュメント定義の相関フィールドも同様に定義できます。

    ドキュメント定義で相関フィールドまたはペイロード・キー・フィールドのいずれかを指定している場合、これらのフィールドをビジネス・メッセージ・レポートのフィルタとして使用できます。フィルタ・エディタでは、これらのフィルタは名前と値のペアとして定義されます。ドキュメント定義の作成時にフィールドに名付けた一意の名前を指定し、次にレポートに含めるメッセージでのそのフィールドの値を指定します。

    • ドキュメント定義

    表示するメッセージで使用されているドキュメント定義。演算子を選択し、定義済ドキュメント定義の名前を入力します。

    • 交換管理番号

    交換の一意の識別子。この番号は、メッセージの追跡、伝送の重複または欠落の検出、または順序が正しくないメッセージの検出に使用されます。

    • グループ管理番号

    グループの一意の識別子。この番号は、監査、グループの重複または欠落の検出、または順序が正しくないメッセージの検出に使用されます。この番号は機能確認によって参照されます。

    • トランザクション・セット管理番号

    トランザクション・セットの一意の識別子。トランザクション・セット確認のために、機能確認によってこの番号が参照されます。

    • トランスポート・プロトコル名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションによって使用されるトランスポート・プロトコルの名前。

    • トランスポート・プロトコル・バージョン

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションによって使用されるトランスポート・プロトコルのバージョン。

    • ECID

    実行コンテキストのID。ECIDを使用してエンドツーエンドのメッセージ追跡を実行できます。

    • コンポジット・インスタンスID

    Oracle SOAコンポジット・インスタンスのID。

    • コンポジット名

    Oracle JDeveloperのOracle SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

    • サービス名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションのヘルスケア統合サービス・バインディング・コンポーネントの名前。

    • 参照名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションのヘルスケア統合参照バインディング・コンポーネントの名前。

    • ドメイン名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションがデプロイされているWebLogicドメインの名前。

    • コンポジット・バージョン

    Oracle JDeveloperのOracle SOAコンポジット・アプリケーションのバージョン。

    • XPath名からの相関

    相関を開始する相関フィールドの名前。このフィールドおよび他の相関フィールドは、ドキュメント定義の相関ページで定義されている場合のみ使用できます。使用方法の詳細は、表9-1「ペイロード・キー・フィールド」を参照してください。

    • XPath値からの相関

    上記のフィールドの値。

    • XPath名への相関

    相関の2番目のフィールドの名前。

    • XPath値への相関

    上記のフィールドの値。

    • エラー・コード

    レポートに表示するエラー・メッセージのエラー・コード。

    • エラー・テキスト

    レポートに表示するエラー・メッセージのテキスト。

    • アプリケーション・メッセージID

    レポートに表示するアプリケーション・メッセージの一意の識別子。

    • プロトコル・メッセージID

    レポートに表示するメッセージの一意のプロトコル・メッセージ識別子。

    • ネイティブ・メッセージ・サイズ

    変換する前の元のメッセージのサイズ。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、数値を入力します。

    • 変換済メッセージ・サイズ

    変換後のメッセージのサイズ。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、数値を入力します。

  5. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  6. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「保存」をクリックします。

      注意:

      標準レポート(一般ビジネス・メッセージ・レポートなど)に行った変更は保存できません。「新規ファイルとして保存」ボタンをクリックすることは可能です(このボタンは、レポート名が標準の形式から変更された場合にのみ有効化されます)。

図9-8に、過去30日間にEmergency_AdmissionおよびEmergency_Laboratoryエンドポイントで交換されたすべてのビジネス・メッセージを一覧表示するカスタムのビジネス・メッセージ・レポートを示します。

図9-8 カスタムのビジネス・メッセージ・レポート

図9-8の説明が続きます
「図9-8 カスタムのビジネス・メッセージ・レポート」の説明

列ヘッダーをクリックすると、任意のレポート列に基づいてメッセージをソートできます。

9.2.2 ワイヤ・メッセージ・レポートの作成

事前定義済のワイヤ・メッセージ・レポートとは別に、外部エンドポイントと交換するワイヤ・メッセージを対象としたカスタムのワイヤ・メッセージ・レポートを作成できます。ほとんどのワイヤ・メッセージにはビジネス・メッセージが関連付けられており、レポートの「メッセージ・フロー」ダイアグラムに反映されます。

ワイヤ・メッセージ・レポートを作成するには

  1. 「ビジネス・メッセージ・レポートの作成」の手順1と2を実行します。
  2. 「メッセージ・レポートの作成」ダイアログで、レポートの名前を入力し、「レポート・タイプ」リストから「一般ワイヤ・メッセージ・レポート」を選択して、「作成」をクリックします。

    図9-9に示すように、レポートにメッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

    図9-9 ワイヤ・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ

    図9-9の説明が続きます
    「図9-9 ワイヤ・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ」の説明
  3. メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザで、表9-2で説明されているいずれかのフィルタ条件を入力します。

    注意:

    ほとんどの文字列条件で、複数の条件演算子がサポートされています。「任意」「次と等しい」「相似」「次の間」「次と等しくない」または「相似でない」の使用方法の詳細は、「メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて」を参照してください。

    表9-2 ワイヤ・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザのオプション

    フィルタ 説明

    名前

    レポートの名前。

    説明

    レポートの簡単な説明。

    ID

    表示するメッセージのワイヤ・メッセージID。演算子を選択し、メッセージIDの全体または一部を入力します。

    任意

    日付範囲によってレポートを絞り込まずに、すべての日付および時間のメッセージが表示されます。

    最後

    最近の日付または時間の範囲でレポートを絞り込みます。たとえば、過去12時間、過去5日、または過去2週間を選択できます。スライド・スケールのポインタを動かして時間範囲を選択します。

    範囲

    指定した日付の範囲でレポートを絞り込みます。「開始」または「終了」フィールド、もしくは両方のフィールドで、日時を示されている書式(MM/DD/YYYY HH:MM:SS AM/PM)で指定するか、「日付および時間を選択」ボタンをクリックします。

    特定の日付よりも後のすべてのメッセージを検索するには、「開始」フィールドの日付のみ入力します。特定の日付よりも前のすべてのメッセージを検索するには、「終了」フィールドの日付のみ入力します。日付の範囲内のすべてのメッセージを検索するには、「開始」および「終了」フィールドの両方に日付を入力します。特定の時間の範囲を除外するには、除外する範囲の最初の日付を「終了」フィールドに入力し、除外する範囲の最後の日付を「開始」フィールドに入力します。この除外範囲を使用するには、「次の条件のいずれかと一致」インジケータを選択する必要があります。検索すると、受信したすべてのメッセージが返されます。

    開始および終了日の両方について、指定した日付を検索に含める場合は「包含」を選択するか、それらの日付を検索から除外するには除外をクリアします。

    方向

    表示するメッセージの方向。「任意」「次と等しい」、または「次と等しくない」から1つを選択し、右側のフィールドをクリックしてリストから方向(インバウンドまたはアウトバウンド)を選択します。

    トランスポート・プロトコル

    表示するメッセージのトランスポート・プロトコル。「任意」「次と等しい」「次と同じ」「次と等しくない」または「相似でない」から1つを選択し、定義されたトランスポート・プロトコルの名前を入力します。検索で大/小文字の区別をしない場合は、「大/小文字を区別しない」を選択します。

    トランスポート・プロトコル・バージョン

    表示するメッセージのトランスポート・プロトコルのバージョン。「任意」「次と等しい」「次と同じ」「次と等しくない」または「相似でない」から1つを選択し、定義されたトランスポート・プロトコル・バージョンの名前を入力します。検索で大/小文字の区別をしない場合は、「大/小文字を区別しない」を選択します。

    URL

    表示するメッセージのTCPエンドポイントURL。「任意」「次と等しい」「次と同じ」「次と等しくない」または「相似でない」から1つを選択し、定義されたURL値を入力します。検索で大/小文字の区別をしない場合は、「大/小文字を区別しない」を選択します。

    状態

    表示するメッセージの状態。「任意」「次と等しい」「次と同じ」「次と等しくない」または「相似でない」から1つを選択し、右のフィールドをクリックして、リストから1つ以上のメッセージの状態を選択します。

    メッセージ・サイズ(バイト)

    表示するメッセージのサイズ(バイト単位)。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、定義されたメッセージ・サイズを入力します。

    再発行数

    (表示される)メッセージが再発行された回数。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、定義された回数を入力します。

    最終再発行日

    (表示される)メッセージが最後に再発行された日付。「任意」「最後」または「範囲」の各オプションから選択します。

  4. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  5. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「新規ファイルとして保存」をクリックします。

図9-10に、過去30日間のインバウンド・ワイヤ・メッセージがすべてリストされているカスタムのワイヤ・メッセージ・レポートを表示します。

図9-10 カスタムのワイヤ・メッセージ・レポート

図9-10の説明が続きます
「図9-10 カスタムのワイヤ・メッセージ・レポート」の説明

列ヘッダーをクリックすると、任意のレポート列に基づいてメッセージをソートできます。

9.2.3 アプリケーション・メッセージ・レポートの作成

事前定義済のアプリケーション・メッセージ・レポートとは別に、ファブリック/コンポジット・レイヤーと交換するアプリケーション・メッセージを対象としたカスタムのアプリケーション・メッセージ・レポートを作成できます。Oracle Healthcareランタイムに送信されてくるアプリケーション・メッセージのほとんどが、対応するビジネス・メッセージとなり、レポートの「メッセージ・フロー」ダイアグラムに反映されます。

ワイヤ・メッセージ・レポートを作成するには

  1. 「ビジネス・メッセージ・レポートの作成」の手順1と2を実行します。
  2. 「メッセージ・レポートの作成」ダイアログで、レポートの名前を入力し、「レポート・タイプ」リストから「一般アプリケーション・メッセージ・レポート」を選択して、「作成」をクリックします。

    図9-11に示すように、レポートにメッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

    図9-11 アプリケーション・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ

    図9-11の説明が続きます
    「図9-11 アプリケーション・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ」の説明
  3. メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザで、表9-3で説明されているいずれかのフィルタ条件を入力します。

    注意:

    ほとんどの文字列条件で、複数の条件演算子がサポートされています。「任意」「次と等しい」「相似」「次の間」「次と等しくない」または「相似でない」の使用方法の詳細は、「メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて」を参照してください。

    表9-3 アプリケーション・メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザのオプション

    フィルタ 説明

    名前

    レポートの名前。

    説明

    レポートの簡単な説明。

    ID

    表示するメッセージのアプリケーション・メッセージID。演算子を選択し、メッセージIDの全体または一部を入力します。

    任意

    日付範囲によってレポートを絞り込まずに、すべての日付および時間のメッセージが表示されます。

    最後

    最近の日付または時間の範囲でレポートを絞り込みます。たとえば、過去12時間、過去5日、または過去2週間を選択できます。スライド・スケールのポインタを動かして時間範囲を選択します。

    範囲

    指定した日付の範囲でレポートを絞り込みます。「開始」または「終了」フィールド、もしくは両方のフィールドで、日時を示されている書式(MM/DD/YYYY HH:MM:SS AM/PM)で指定するか、「日付および時間を選択」ボタンをクリックします。

    特定の日付よりも後のすべてのメッセージを検索するには、「開始」フィールドの日付のみ入力します。特定の日付よりも前のすべてのメッセージを検索するには、「終了」フィールドの日付のみ入力します。日付の範囲内のすべてのメッセージを検索するには、「開始」および「終了」フィールドの両方に日付を入力します。特定の時間の範囲を除外するには、除外する範囲の最初の日付を「終了」フィールドに入力し、除外する範囲の最後の日付を「開始」フィールドに入力します。この除外範囲を使用するには、「次の条件のいずれかと一致」インジケータを選択する必要があります。検索すると、受信したすべてのメッセージが返されます。

    開始および終了日の両方について、指定した日付を検索に含める場合は「包含」を選択するか、それらの日付を検索から除外するには除外をクリアします。

    方向

    表示するメッセージの方向。「任意」「次と等しい」、または「次と等しくない」から1つを選択し、右側のフィールドをクリックしてリストから方向(インバウンドまたはアウトバウンド)を選択します。

    状態

    表示するメッセージの状態。「任意」「次と等しい」「次と同じ」「次と等しくない」または「相似でない」から1つを選択し、右のフィールドをクリックして、リストから1つ以上のメッセージの状態を選択します。

    メッセージ・サイズ(バイト)

    表示するメッセージのサイズ(バイト単位)。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、定義されたメッセージ・サイズを入力します。

    • プロトコル

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコル。演算子を選択し、ドキュメント・プロトコルを入力します。HL7メッセージの場合は「HL7」と入力します。

    • バージョン

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコルのバージョン。演算子を選択し、バージョンを入力します。たとえば、HL7 2.6メッセージの場合は「2.6」と入力します。

    • タイプ

    表示するメッセージのドキュメント・プロトコルのタイプ。演算子を選択し、バージョンを入力します。たとえば、HL7 ADT_A04メッセージの場合は「ADT_A04」と入力します。

    • ドキュメント定義

    表示するメッセージで使用されているドキュメント定義。演算子を選択し、定義済ドキュメント定義の名前を入力します。

    • ECID

    実行コンテキストのID。ECIDを使用してエンドツーエンドのメッセージ追跡を実行できます。

    • ドメイン名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションがデプロイされているWebLogicドメインの名前。

    • コンポジット名

    Oracle JDeveloperのOracle SOAコンポジット・アプリケーションの名前。

    • コンポジット・バージョン

    Oracle JDeveloperのOracle SOAコンポジット・アプリケーションのバージョン。

    • コンポジット・インスタンスID

    Oracle SOAコンポジット・インスタンスのID。

    • サービス名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションのヘルスケア統合サービス・バインディング・コンポーネントの名前。

    • 参照名

    Oracle SOAコンポジット・アプリケーションのOracle Healthcare参照バインディング・コンポーネントの名前。

    再発行数

    (表示される)メッセージが再発行された回数。「任意」「次と等しい」「次と等しくない」「次より小さい」「次以下」「次より大きい」、または「次以上」の中から選択し、定義された回数を入力します。

    最終再発行日

    (表示される)メッセージが最後に再発行された日付。「任意」「最後」または「範囲」の各オプションから選択します。

  4. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  5. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「新規ファイルとして保存」をクリックします。

図9-12に、過去30日間に交換されたアプリケーション・メッセージで、ステータスが完了のものがすべてリストされているカスタムのアプリケーション・メッセージ・レポートを示します。

図9-12 カスタムのアプリケーション・メッセージ・レポート

図9-12の説明が続きます
「図9-12 カスタムのアプリケーション・メッセージ・レポート」の説明

列ヘッダーをクリックすると、任意のレポート列に基づいてメッセージをソートできます。

9.2.4 デフォルト・レポートの指定

「レポート」タブをクリックしたときに自動的に表示されるレポートを1つ選択できます。これがデフォルト・レポートです。

デフォルト・レポートを指定するには:

  1. Oracle SOA Suite for healthcare integrationのユーザー・インタフェースで「レポート」タブをクリックします。レポートが開いていない場合には、レポートのようこそページが表示されます。
  2. 「選択済みレポート」フィールドの隣の下向きの矢印をクリックし、デフォルトに設定するレポートを選択します。
  3. 「適用」をクリックします。

    選択したレポートが表示されます。次回「レポート」タブを選択すると、このレポートが自動的に表示されます。

9.2.5 レポートの構成

レポートを作成した後は、メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザを使用して、レポートのフィルタ条件を変更できます。また、既存のレポートをテンプレートとして使用してレポートを作成できます。

レポートを構成するには:

  1. 構成するレポートを「レポート」タブに表示した状態で、「「フィルタ」を表示」をクリックします。

    メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

    図9-13 メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ

    図9-13の説明が続きます
    「図9-13 メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザ」の説明
  2. レポート・タイプに基づき、表9-1表9-2または表9-3で説明されている任意のフィルタを変更します。
  3. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  4. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「新規ファイルとして保存」をクリックします。

9.2.6 レポートのリフレッシュおよび自動リフレッシュ率の設定

表示されているレポートはいつでも手動でリフレッシュできますが、レポートを一定の間隔で自動的に更新されるように指定できます。自動リフレッシュ率は、現在のセッションについてのみアクティブ化され、構成されます。レポートを閉じた後に再度開くと、自動リフレッシュ・オプションは無効になります。

レポートをリフレッシュし、自動リフレッシュ率を設定する手順は次のとおりです。

  1. モニターするレポートが表示されていない場合は、メインのレポート・ページの右上にあるプラス・ボタンをクリックし、構成するレポートを選択します。

  2. レポートをリフレッシュするには、右上の「リフレッシュ」ボタンをクリックします。

  3. 自動リフレッシュ・オプションを有効にするには、次のようにします。

    1. 「レポート」ツールバーの「リフレッシュ」ボタンの右側にある下向きの矢印をクリックします。

    2. レポートを自動的にリフレッシュする時間間隔を秒単位で指定し、「自動リフレッシュ」チェック・ボックスを選択します。

    3. 自動リフレッシュを無効にするには、「自動リフレッシュ」チェック・ボックスをクリアします。

9.2.7 レポートの削除

管理者ロールの場合には、ユーザーが作成したレポートを削除できます。事前定義済のレポートも削除できますが、削除アクションは元に戻せないため、注意が必要です。

レポートを削除するには:

  1. 「レポート」のメイン・ページで、右上のプラス・ボタンをクリックして「レポートの削除」を選択します。

    「ビジネス・メッセージ・レポートの削除」ダイアログが表示されます。

    図9-14 「ビジネス・メッセージ・レポートの削除」ダイアログ

    図9-14の説明が続きます
    「図9-14 「ビジネス・メッセージ・レポートの削除」ダイアログ」の説明
  2. デフォルトで、ユーザーが作成したレポートのみがリストに表示されます。事前定義済レポートを含めるには、「標準グループを含める」を選択します。これは、「すべて」、「過去24時間」、「過去2週間」など、前のバージョンのOracle Healthcareコンソールからインポートされた標準レポートにのみ関係があります。
  3. レポートのリストで、削除するレポートの隣のチェック・ボックスを選択します。
  4. 「選択したレポートの削除」をクリックするか、または「取消」をクリックして、レポートを削除せずにダイアログ・ボックスを閉じます。

9.3 レポートおよびレポートの詳細の表示

レポートを開くと、最初に、「レポート」タブにレポート条件に一致するメッセージのリストが表示されます。このリストには、各メッセージの概要情報が表示されます。

概要情報には、次の内容が含まれます。

  • メッセージID

  • 作成日時

  • 方向

  • エンドポイント

  • 状態

  • ドキュメント・タイプ

次に示すように、リスト内のメッセージを選択して詳細な情報を表示することや、複数のメッセージのサマリーを表示することが可能です。

メッセージのドキュメント・タイプを表示する権限がない場合、一部の詳細情報は非表示になります。必要な権限がない限り、情報をダウンロードするオプションは使用不可になっています。

9.3.1 ビジネス・メッセージ・インスタンスの表示

ビジネス・メッセージには、エンドポイント名、メッセージの方向、メッセージID、状態、トランスポート・プロトコルを含めたドキュメント・プロトコルのインスタンス情報と、ドキュメント・プロトコル、およびメッセージの詳細が含まれています。

ビジネス・メッセージ・インスタンスを表示するには:

  1. レポート・ページにレポートを表示します。
  2. メッセージ・リストでインスタンス・データを表示するメッセージを選択し、図9-15で赤く強調表示されているボタンをクリックして、ビジネス・メッセージの詳細を検索します。詳細なレポート形式については、「ランタイム・データのエンドツーエンドのモニタリング」を参照してください。

    図9-15 ビジネス・メッセージの詳細の表示

    図9-15の説明が続きます
    「図9-15 ビジネス・メッセージの詳細の表示」の説明

    図9-16に示すように、メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    図9-16 ビジネス・メッセージ・フロー

    図9-16の説明が続きます
    「図9-16 ビジネス・メッセージ・フロー」の説明
  3. メッセージの詳細を広い領域に表示するには、メッセージ・フロー・ダイアグラムの「ビジネス・メッセージ」をクリックし、次にメッセージ・リストの下にある「ペインの縮小」ボタンをクリックします。または、「現在のメッセージ詳細を新規タブに固定」をクリックすると、新しいページに詳細な情報が表示されます。

    図9-17に示すようなメッセージの詳細が表示されます。

    図9-17 ビジネス・メッセージの詳細

    図9-17の説明が続きます
    「図9-17 ビジネス・メッセージの詳細」の説明
  4. ビジネス・メッセージのセクションを開いたり閉じたりするには、そのセクションの隣の矢印ボタンをクリックします。
  5. 情報をダウンロードするには、ダウンロードするセクションの「XML形式でダウンロード」または「テキスト形式でダウンロード」をクリックします。

    注意:

    このオプションは、すべてのセクションで有効なわけではありません。

  6. メッセージ・リスト・ペインを閉じた場合、メッセージ・フロー・ダイアグラムの上のペインのリストアをクリックしてメッセージのリストに戻ります。

9.3.2 ワイヤ・メッセージの表示

ワイヤ・メッセージは、エンドポイントと送受信されるデータのネイティブ・フォーマットです。ワイヤ・メッセージの詳細には、メッセージID、通信およびプロトコル情報(トランスポート・バインディングおよびヘッダー詳細など)、ペイロード・メッセージ・コンテンツ、パック・メッセージ・コンテンツ、およびセキュリティ情報が含まれます。

ワイヤ・メッセージを表示するには:

  1. レポート・ページにレポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、インスタンス・データを表示するメッセージを選択します。

    図9-18に示すように、メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    図9-18 ワイヤ・メッセージ・フロー

    図9-18の説明が続きます
    「図9-18 ワイヤ・メッセージ・フロー」の説明
  3. メッセージの詳細を広い領域に表示するには、メッセージ・フロー・ダイアグラムの「ワイヤ・メッセージ」をクリックし、次にメッセージ・リストの下にある「ペインの縮小」ボタンをクリックします。または、「現在のメッセージ詳細を新規タブに固定」をクリックすると、新しいページに詳細な情報が表示されます。

    図9-19に示すようなメッセージの詳細が表示されます。

    図9-19 ワイヤ・メッセージの詳細

    図9-19の説明が続きます
    「図9-19 ワイヤ・メッセージの詳細」の説明
  4. ワイヤ・メッセージのセクションを開いたり閉じたりするには、そのセクションの隣の矢印ボタンをクリックします。
  5. 情報をダウンロードするには、ダウンロードするセクションの「XML形式でダウンロード」または「テキスト形式でダウンロード」をクリックします。

    注意:

    このオプションは、すべてのセクションで有効なわけではありません。

  6. メッセージ・リスト・ペインを閉じた場合、メッセージ・フロー・ダイアグラムの上のペインのリストアをクリックしてメッセージのリストに戻ります。

9.3.3 アプリケーション・メッセージの表示

アプリケーション・メッセージは、バックエンド・コンポジット・アプリケーションがメッセージを送受信した場合に、SOAコンポジットに関連する情報(コンポジット名、バージョン、インスタンスIDなど)を提供します。

アプリケーション・メッセージを表示するには:

  1. レポート・ページにレポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、インスタンス・データを表示するメッセージを選択します。

    図9-20に示すように、メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    図9-20 アプリケーション・メッセージ・フロー

    図9-20の説明が続きます
    「図9-20 アプリケーション・メッセージ・フロー」の説明
  3. メッセージの詳細を広い領域に表示するには、メッセージ・フロー・ダイアグラムの「アプリケーション・メッセージ」をクリックし、次にメッセージ・リストの下にある「ペインの縮小」ボタンをクリックします。または、「現在のメッセージ詳細を新規タブに固定」をクリックすると、新しいページに詳細な情報が表示されます。

    図9-21に示すようなメッセージの詳細が表示されます。

    図9-21 アプリケーション・メッセージの詳細

    図9-21の説明が続きます
    「図9-21 アプリケーション・メッセージの詳細」の説明
  4. アプリケーション・メッセージのセクションを開いたり閉じたりするには、そのセクションの隣の矢印ボタンをクリックします。
  5. 情報をダウンロードするには、ダウンロードするセクションの「XML形式でダウンロード」または「テキスト形式でダウンロード」をクリックします。

    注意:

    このオプションは、すべてのセクションで有効なわけではありません。

  6. メッセージ・リスト・ペインを閉じた場合、メッセージ・フロー・ダイアグラムの上のペインのリストアをクリックしてメッセージのリストに戻ります。

9.3.4 Oracle Enterprise Managerのフロー・トレースの表示

Oracle Healthcareレポートでは、各メッセージが、Oracle Enterprise Managerのコンポジットのフロー・トレースにリンクされています。リンクをクリックすると、自動的にOracle Enterprise Managerの該当するフローのトレース・ページが開かれます。

Oracle Enterprise Managerのフロー・トレースを表示するには:

  1. レポート・ページにレポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、フロー・トレースを表示するメッセージを選択します。

    メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    図9-22 Oracle Healthcareメッセージ・フロー

    図9-22の説明が続きます
    「図9-22 Oracle Healthcareメッセージ・フロー」の説明
  3. メッセージ・フロー・ダイアグラムのコンポジット・リンクをクリックします。

    Oracle Enterprise Managerのログイン・ページが別のブラウザ・タブまたはウィンドウに表示されます。

  4. Oracle Enterprise Managerのログイン情報を入力し、「ログイン」をクリックします。

    図9-23に示すように、選択したメッセージのフロー・トレースが表示されます。

    図9-23 Oracle Enterprise Managerのメッセージ・フロー・トレース

    図9-23の説明が続きます
    「図9-23 Oracle Enterprise Managerのメッセージ・フロー・トレース」の説明

9.3.5 複数のメッセージの概要情報の表示

レポートのメッセージ・リストで、複数のメッセージを選択して情報の概要を表示できます。これにより、処理されたメッセージ数、使用されたエンドポイント数およびドキュメント・タイプ、エラー数、処理済メッセージ数など、選択したすべてのメッセージの概要をつかめます。

複数のメッセージの概要を表示するには:

  1. レポート・ページにレポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、サマリー・データを表示する複数のメッセージを選択するには、削除する最初のメッセージをクリックして[Shift]を押し、該当する範囲の最後のメッセージをクリックします。

    図9-24に示すように、選択したメッセージの概要がリストの下に表示されます。

    図9-24 レポートで選択された複数のメッセージ

    図9-24の説明が続きます
    「図9-24 レポートで選択された複数のメッセージ」の説明
  3. ここで、選択したメッセージをパージまたは再発行できます。

9.4 関連付けられていないメッセージのレポートの作業

ワイヤ・メッセージおよびアプリケーション・メッセージにビジネス・メッセージが関連付けられていない場合、これらのメッセージは関連付けられていないメッセージとして分類されます。

関連付けられていないメッセージは、関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートや関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートで表示できます。

9.4.1 関連付けられていないワイヤ・メッセージの作業

外部エンドポイントからメッセージが大量に着信すると、Oracle Healthcareランタイムの処理能力に過剰な負荷がかかります。そうしたメッセージは、一時的にバックログとして扱われ、「処理中」とマークされます。そのため、それらのワイヤ・メッセージには、ビジネス・メッセージが関連付けられません。インバウンドのHL7 MLLPエンドポイントにより即時確認が生成された場合も、ワイヤ・メッセージにはビジネス・メッセージが関連付けられません。

9.4.1.1 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートの作成

関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートは、一般ワイヤ・メッセージ・レポートと同じような方法で作成できます。

関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートを作成するには

  1. 「ビジネス・メッセージ・レポートの作成」の手順1と2を実行します。
  2. 「メッセージ・レポートの作成」ダイアログで、レポートの名前を入力し、「レポート・タイプ」リストから「関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポート」を選択して、「作成」をクリックします。

    レポートにメッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

  3. メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザで、表9-2で説明されているいずれかのフィルタ条件を入力します。

    注意:

    ほとんどの文字列条件で、複数の条件演算子がサポートされています。「任意」「次と等しい」「相似」「次と等しくない」または「相似でない」の使用方法の詳細は、「メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて」を参照してください。

  4. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  5. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「保存」をクリックします。

図9-25に、過去24時間のアウトバウンドの関連付けられていないワイヤ・メッセージがすべてリストされている、関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートを表示します。

図9-25 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポート

図9-25の説明が続きます
「図9-25 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポート」の説明

列ヘッダーをクリックすると、任意のレポート列に基づいてメッセージをソートできます。

9.4.1.2 関連付けられていないワイヤ・メッセージの表示

関連付けられていないワイヤ・メッセージは、関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートから表示できます。

ワイヤ・メッセージを表示するには:

  1. レポート・ページで、関連付けられていないワイヤ・メッセージ・レポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、インスタンス・データを表示するメッセージを選択します。

    図9-26に示すように、メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    図9-26 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・フロー

    図9-26の説明が続きます
    「図9-26 関連付けられていないワイヤ・メッセージ・フロー」の説明

    注意:

    メッセージ・フローで無効化されているため、使用できない「ビジネス・メッセージ」アイコンや「アプリケーション・メッセージ」アイコンがレンダリングされます。

  3. メッセージの詳細を広い領域に表示するには、メッセージ・フロー・ダイアグラムの「ワイヤ・メッセージ」をクリックし、次にメッセージ・リストの下にある「ペインの縮小」ボタンをクリックします。または、「現在のメッセージ詳細を新規タブに固定」をクリックすると、新しいページに詳細な情報が表示されます。
  4. 関連付けられていないワイヤ・メッセージのセクションを開いたり閉じたりするには、そのセクションの隣の矢印ボタンをクリックします。
  5. 情報をダウンロードするには、ダウンロードするセクションの「XML形式でダウンロード」または「テキスト形式でダウンロード」をクリックします。ただし、メッセージにはビジネス・メッセージが関連付けられていないため、ペイロードにはデータがありません。

    注意:

    このオプションは、すべてのセクションで有効なわけではありません。

  6. メッセージ・リスト・ペインを閉じた場合、メッセージ・フロー・ダイアグラムの上のペインのリストアをクリックしてメッセージのリストに戻ります。

9.4.2 関連付けられていないアプリケーション・メッセージの作業

ファブリック/コンポジット・レイヤーからアプリケーション・メッセージが大量に発生すると、Oracle Healthcareランタイムの処理能力に過剰な負荷がかかります。そうしたメッセージは、一時的にバックログとして扱われ、「処理中」とマークされます。そのため、それらのアプリケーション・メッセージには、関連するビジネス・メッセージがありません。ファブリック/コンポジット・レイヤーからのアウトバウンド・メッセージにより、重大なエラーが発生した場合にも、アプリケーション・メッセージにはビジネス・メッセージが関連付けられません。

9.4.2.1 関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートの作成

関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートは、一般アプリケーション・メッセージ・レポートと同じような方法で作成できます。

関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートを作成するには

  1. 「ビジネス・メッセージ・レポートの作成」の手順1と2を実行します。
  2. 「メッセージ・レポートの作成」ダイアログで、レポートの名前を入力し、「レポート・タイプ」リストから「関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポート」を選択して、「作成」をクリックします。

    レポートにメッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザが表示されます。

  3. メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザで、表9-3で説明されているいずれかのフィルタ条件を入力します。

    注意:

    ほとんどの文字列条件で、複数の条件演算子がサポートされています。「任意」「次と等しい」「相似」「次と等しくない」または「相似でない」の使用方法の詳細は、「メッセージ・レポート・フィルタ・カスタマイザについて」を参照してください。

  4. レポート・フィルタに加えた未保存の変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。
  5. レポート・フィルタの指定後、次のいずれかを実行します。
    • フィルタ条件をテストするには、「検索」「「フィルタ」を表示/フィルタの非表示」トグル・ボタンをクリックします。

    • レポートのフィルタ条件に加えた変更を保存するには、「保存」をクリックします。

[レビューア: 関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートのサンプル画像を提供してください。]

列ヘッダーをクリックすると、任意のレポート列に基づいてメッセージをソートできます。

9.4.2.2 関連付けられていないアプリケーション・メッセージの表示

関連付けられていないアプリケーション・メッセージは、関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートから表示できます。

アプリケーション・メッセージを表示するには:

  1. レポート・ページで、関連付けられていないアプリケーション・メッセージ・レポートを表示します。
  2. メッセージのリストで、インスタンス・データを表示するメッセージを選択します。

    メッセージ・リストの下にメッセージ・フロー・ダイアグラムが表示されます。

    [レビューア: 関連付けられていないアプリケーション・メッセージのサンプル・フローの画像を提供してください。]

    注意:

    メッセージ・フローで無効化されているため、使用できない「ビジネス・メッセージ」ボタンがレンダリングされます。

  3. メッセージの詳細を広い領域に表示するには、メッセージ・フロー・ダイアグラムの「アプリケーション・メッセージ」をクリックし、次にメッセージ・リストの下にある「ペインの縮小」ボタンをクリックします。または、「現在のメッセージ詳細を新規タブに固定」をクリックすると、新しいページに詳細な情報が表示されます。
  4. 関連付けられていないワイヤ・メッセージのセクションを開いたり閉じたりするには、そのセクションの隣の矢印ボタンをクリックします。
  5. 情報をダウンロードするには、ダウンロードするセクションの「XML形式でダウンロード」または「テキスト形式でダウンロード」をクリックします。ただし、メッセージにはビジネス・メッセージが関連付けられていないため、ペイロードにはデータがありません。

    注意:

    このオプションは、すべてのセクションで有効なわけではありません。

  6. メッセージ・リスト・ペインを閉じた場合、メッセージ・フロー・ダイアグラムの上のペインのリストアをクリックしてメッセージのリストに戻ります。

9.5 エラー・メッセージの作業

メッセージの処理時にエラーが発生すると、メッセージ・リストのメッセージのアイコンに赤い四角が表示されます。

エラー・メッセージを選択すると、エラーに関する詳細な情報が表示されます。

9.5.1 エラー・メッセージの表示

このレポートには、エラー・メッセージ、コード、重大度、レベル、および説明を含めた、メッセージ処理時のエラーに関する情報が含まれます。

エラー・メッセージを表示するには:

  1. メッセージのリストで、エラーの発生したメッセージを探します(図9-27に表示されているように、エラー・アイコンまたはMSG_ERRORの状態で示されます)。

    図9-27 メッセージ・リストのエラー・メッセージ

    図9-27の説明が続きます
    「図9-27 メッセージ・リストのエラー・メッセージ」の説明
  2. 表示するエラー・メッセージを見つけたら、メッセージを選択します。

    図9-28に示すように、メッセージ・フロー・ダイアグラムが変更され、エラーが発生した位置が表示されます。

    図9-28 エラーを示すメッセージ・フロー・ダイアグラム

    図9-28の説明が続きます
    「図9-28 エラーを示すメッセージ・フロー・ダイアグラム」の説明
  3. メッセージ・フロー・ダイアグラムのエラー・ボタンをクリックします。

    図9-29に示すように、エラー・メッセージの詳細がダイアグラムの下に表示されます。

    図9-29 エラー・メッセージの詳細

    図9-29の説明が続きます
    「図9-29 エラー・メッセージの詳細」の説明

9.5.2 メッセージの再発行

「レポート」タブからワイヤ・メッセージおよびアプリケーション・メッセージを再発行できます。メッセージ・トランザクションでエラーが発生した場合、レポート機能を使用して、エラーの内容を確認して修正します。問題を修正した後、メッセージを再発行します。メッセージは1つずつ再発行したり、グループ化して再発行できます。

メッセージを再発行するには:

  1. 表示したレポートのメッセージのリストで、再発行するメッセージを選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「再発行」を選択した後、「関連アプリケーション・メッセージ」または「関連ワイヤ・メッセージ」を選択します。

    • 選択したメッセージを右クリックして、コンテキスト・メニュー・アイテムを使用します。

    • メッセージ・フロー・ダイアグラムで「ワイヤ・メッセージ」または「アプリケーション・メッセージ」を右クリックし、「ワイヤ・メッセージの再発行」または「アプリケーション・メッセージの再発行」を選択します。

  3. 表示される確認ダイアログで「OK」をクリックします。

    メッセージ・リストのメッセージのエラー・アイコンが、メッセージの再発行を示す緑色の矢印に変更されます。

複数のメッセージを再発行するには:

  1. 表示したレポートのメッセージのリストで、再発行する複数のメッセージを選択します。

    図9-30に示すように、選択したメッセージの概要がメッセージ・リストの下に表示されます。

    図9-30 レポート・ページで選択された複数のメッセージ

    図9-30の説明が続きます
    「図9-30 レポート・ページで選択された複数のメッセージ」の説明
  2. 「選択項目の概要」の上の黄色いバーで、「再発行」をクリックした後、「関連アプリケーション・メッセージ」または「関連ワイヤ・メッセージ」を選択します。ツールバーの「再発行」メニューを使用することも、選択したメッセージを右クリックして、コンテキスト・メニュー・アイテムを使用することもできます。
  3. 表示される確認ダイアログで「OK」をクリックします。

9.6 リポジトリからのメッセージのパージ

Healthcare integrationリポジトリに格納する必要のなくなったメッセージをパージできます。パージするメッセージがバッチ・プロセスの一部である場合、バッチ内のすべてのメッセージが削除されます。

メッセージは1つずつパージしたり、グループ化してパージできます。

リポジトリからメッセージをパージするには:

  1. 表示したレポートのメッセージのリストで、削除する1つまたは複数のメッセージを選択します。
  2. 「パージ」をクリックします。
  3. 表示される確認ダイアログで「はい」をクリックします。

注意:

ビジネス・メッセージを削除すると、順序付けマネージャの表の対応するエントリも削除されます。

9.7 ランタイム・データのエンドツーエンドのモニタリング

Oracle SOA Suite for healthcare integrationを使用するHL7インタフェース・エンジン実装では、レポート・ページで、ソースHL7エンドポイント・データを複数のターゲットに関連付けることができます。

これは、図9-31に示されています。

図9-31 一般ビジネス・メッセージ・レポート・ページ

図9-31の説明が続きます
「図9-31 一般ビジネス・メッセージ・レポート・ページ」の説明

図9-31に表示されているソースHL7エンドポイントのAdm1からは、5つの異なるターゲット(Pha1から5)が展開しています。ビジネス・メッセージ・インスタンスの表示で説明されているように、図9-31の5というラベルが付いたボタンをクリックしてビジネス・メッセージの詳細を表示できます。ソースからターゲットへのこのビューは、1とラベル付けされたアイコンのメッセージを選択した場合にのみ表示されます。このアイコンのないメッセージを選択した場合は、ビジネス・メッセージの詳細が表示されます。

図9-31で2というラベルが付いたボタンをクリックすると、HL7のネイティブ・データが表示されます。緑の矢印は、そのセグメントが完了していることを示します。黄色の矢印はそのセグメントが処理中であること、赤い矢印はそのセグメントがエラーであることを示しています。図9-31には、保留中の状態のターゲット・エンドポイントが表示されています。正常に完了すると、矢印の色が緑に変わります。矢印の下にあるラベルは、ドキュメント・タイプと処理されているHL7メッセージのバージョンを示しています。

図9-31で3というラベルが付いたボタンをクリックすると、フォーカスのあるエンドポイントのXMLデータが表示されます。たとえば、図9-31では、ソース・エンドポイントAdm1にフォーカスがあります。3とラベル付けされたボタンをクリックすると、ソース・エンドポイントAdm1のXMLデータが表示されます(変換が有効化されているものと仮定しています)。このXMLデータはコンポジットに渡され、ルーティングと変換が行われます。フォーカスのあるエンドポイントがターゲット・エンドポイントの場合は、ラベルが3のボタンをクリックすると、コンポジットのXMLデータが表示されます。どのエンドポイントにフォーカスがあるかによって、ラベルが3のボタンをクリックしたときに表示されるXMLデータの値は異なります(変換が有効化されている場合)。また、ラベルが2、3および4のアイコンには、鍵の画像が付いています。この鍵は、ペイロードに対して監査機能がオンになっている場合、これらのアイコンをクリックしたことが、監査目的で記録されることを示します。

ラベルが7と8のアイコンは、コンポジットとの通信に使用された内部デリバリ・チャネルを示しており、JMSキュー名の場合もコンポジットの場合もあります。これらのアイコンを選択することはできず、コンポジットとの間でメッセージがどのように交換されるかを示しています。

デフォルトで、ラベルが9のアイコンは、ターゲット・エンドポイントの順序が、送信された時間によって降順で決定されることを示しています。順序は、「アウトバウンド送信時間(昇順)」、「アウトバウンド・エンドポイント名(昇順)」、「アウトバウンド・エンドポイント名(降順)」など、その他のオプションで変更できます。この機能は、複数のターゲット・エンドポイントがあり、ターゲット・エンドポイントが処理されているかどうかを判断する場合に便利です。HL7メッセージがコンポジットからターゲット・エンドポイントに渡されない場合、そのエンドポイントは、このレポート・ページに表示されません。

注意:

デフォルトで、アウトバウンド・メッセージのフローは、左から右で表示されます。ユーザー・インタフェース設定ページ(「管理」→「設定」→「UI」)を使用し、「アウトバウンド・メッセージ・フローを右から左の順に表示」「はい」に設定することで、フローを右から左に変更できます。