Oracle® Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール 12c (12.2.1.2) E82815-01 |
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コマンドラインからOracle Universal Installerを実行する方法の詳細は、次の項を参照してください。
サイレント・インストールでは、グラフィック出力がなく、ユーザー入力も要求されないため、製品のインストールを監視する必要がありません。
Oracle Fusion Middleware製品のサイレント・インストールは、インストーラの起動時に、コマンドラインで-silent
フラグを使用して実行します。ほとんどの場合、特定の入力値(インストール場所など)を含むファイルの場所と名前を指定する必要があります。これらは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用する通常のインストールでも要求される値です。
Oracle Fusion Middleware製品では、このファイルはレスポンス・ファイルと呼ばれています。詳細は、レスポンス・ファイルについてを参照してください。
サイレント・インストールには構成が含まれていないことに注意してください。つまり、同じサイレント・インストール・コマンドとレスポンス・ファイルを使用して暗黙的に製品を構成することはできません。Oracle Fusion Middleware 11gの場合とは異なり、構成は別個のプロセスになります。製品の構成の詳細は、ご使用の製品のインストレーション・ガイドを参照してください。
注意:
UNIXユーザーが初めてOracle製品をインストールする場合、開始前にoraInst.loc
ファイルを作成する必要があります。詳細は、UNIXユーザー対象: 中央インベントリの作成を参照してください。
製品のインストールが終了したら、root.sh
スクリプトをroot
ユーザーとして実行する必要があります。root.sh
スクリプトを実行すると環境変数の設定が検出されるので、ローカルのbin
ディレクトリのフルパスを入力できるようになります。
サイレント・インストールを実行する前に、レスポンス・ファイルにインストール固有の情報(インストール・ディレクトリなど)を指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行しようとすると、インストーラは失敗します。
レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。
製品のサイレント・インストールまたはアンインストールに使用できるレスポンス・ファイルを作成するには、製品のグラフィカル・インストーラまたはアンインストーラを使用することをお薦めします。
提供されるサンプル・レスポンス・ファイルは、サイレント・インストールまたはサイレント・アンインストール用のレスポンス・ファイルに指定できるパラメータを示しています。
サイレント・インストールに使用可能なサンプル・レスポンス・ファイルについては、「サイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール用のレスポンス・ファイルの例」を参照してください。
レスポンス・ファイルで指定できるパラメータは、「Oracle Universal Installerのレスポンス・ファイル・パラメータ」で説明します。
これらのパラメータをOracle Universal Installerの有効なレスポンス・ファイルに指定できます。
サンプルのレスポンス・ファイルは、「サイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール用のレスポンス・ファイルの例」を参照してください。
表2-1 Oracle Universal Installerのレスポンス・ファイル・パラメータ
対応する画面 | パラメータ | 説明 |
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ソフトウェア更新をスキップする場合は、このパラメータを |
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インストールしようとしているソフトウェア製品に適用可能なソフトウェア更新をインストーラで自動的にMy Oracle Supportで検索する場合、My Oracle Supportのユーザー名およびパスワードを指定します。 |
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更新が格納されているローカル・ディレクトリのパスを入力します。 最新のソフトウェア更新をすでにダウンロードしてあり、インストールしようとしている製品に適用可能な更新を、インストーラがローカル・ディレクトリで検索するようにする場合は、このパラメータを使用します。 |
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SOFTWARE_UPDATES_PROXY_PASSWORD |
インターネットへの接続およびMy Oracle Supportへのアクセスのためにプロキシ・サーバーが必要な場合、プロキシ・サーバー情報を指定します。 |
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Oracleホーム・ディレクトリの場所。 |
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最新の製品情報とセキュリティ・アップデートを受信する場合は、My Oracle Supportのユーザー名とパスワードを入力します。 |
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セキュリティ・アップデートを受信しない場合は、このパラメータを |
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環境でプロキシ・サーバーを使用する場合は、プロキシ・サーバーの情報を入力します。 |
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Oracle Configuration Manager RepeaterのURLです。書式は次のとおりです。 http://repeater_host:repeater_port または https://repeater_host:repeater_port |
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実行するインストールのタイプを指定します。この値は、製品ディストリビューションによって異なります。 たとえば、Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの場合、次のインストール・タイプが有効です。
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この手順に従い、Oracle Universal Installerのサイレント・モードでの実行、およびOracle中央インベントリの初めての設定を行います。
コマンドラインから製品インストーラを実行するには、インストールに使用できる構文および様々なコマンドライン・オプションを理解していることを確認してください。
コマンドラインから製品インストーラを実行する場合の完全な構文は次のようになります。
java -jar distribution_name.jar [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]
製品インストーラをサイレント・モードで実行するには、-silent
モードを使用し、レスポンス・ファイルを指定します。
java -jar distribution_name.jar -silent -responseFile file [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]
次の表は、サイレント・インストールとグラフィカル・インストールの有効なコマンドライン・オプションを示しています。
表2-2 サイレント・インストールとグラフィカル・インストールのインストーラ・コマンドライン・オプション
オプション | 説明 |
---|---|
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インストーラを起動します。これがデフォルトの操作です。 指定できる操作は1つのみです。 |
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指定された操作( |
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インストーラの使用オプションを表示します。 |
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(UNIXのみ)中央インベントリの場所ファイルへのポインタ。ファイルには、 |
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レスポンス・ファイルへのポインタです。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。 レスポンス・ファイルの作成については、レスポンス・ファイルについてを参照してください。 |
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インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。
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インストーラからデバッグ情報を取得します。 |
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ディスク使用量に関連するログ・デバッグ用情報です。 |
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メモリー使用量に関連するログ・デバッグ用情報です。 |
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時間の使用に関するデバッグ情報をログに記録します。 |
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メッセージをコンソール・ウィンドウに表示しません。 |
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システム前提条件チェックの結果を無視して、インストールを続行します。 |
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システム前提条件チェックのみ実行して、終了します。 |
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機能セットの依存性の変更を指定するファイルの場所です。 |
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(Windowsのみ)インストーラでは、操作( |
インストーラ変数 |
インストーラ変数は、 |
UNIXオペレーティング・システム上で初めてインストーラをサイレント・モードで実行するとき、中央インベントリ・ディレクトリを作成する必要があります。
このため、次の例のようなプロンプトが表示されます。
You are starting your first installation on this host or you do not have sufficient permission to access current inventory. As part of this install, you need to specify a directory for installer files. This is called the "inventory directory". Within the inventory directory, the installer automatically sets up subdirectories for each product to contain inventory data and will consume typically 150 Kilobytes per product. It is recommended that this file (oraInst.loc) be created in /etc directory. You need root privileges to do so. You can exit the installer and run the script located in /tmp/createCentralInventory1371119669507.sh to set up the central inventory location.
プロンプトの手順に従って、/tmp/createCentralInventory.sh
スクリプトをroot
として実行し、oraInst.loc
ファイルと中央インベントリ・ディレクトリを作成します。製品のインストールを続行するには、まず、これを完了する必要があります。詳細は、「サイレント・インストールによるUNIXオペレーティング・システムでのOracle中央インベントリの場所の設定」を参照してください。
この例は、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのサイレント・インストールの出力例を示しています。
java -jar fmw_12.2.1.2.0_wls_generic.jar -silent -responseFile /home/exampleuser/response/wls.rsp Launcher log file is /tmp/OraInstall2016-06-30_07-32-16AM/launcher2016-06-30_07-32-16AM.log Extracting the installer................... Done Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 2526.998 MHz Passed Checking swap space: must be greater than 512 MB. Actual 10288440 MB Passed Checking if this platform requires a 64-bit JVM. Actual 64 Passed (64-bit not required) Checking temp space: must be greater than 300 MB. Actual 44752 MB Passed Preparing to launch the Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2016-06-30_07-32-16AM Log: /tmp/OraInstall2016-06-30_07-32-16AM/install2016-06-30_07-32-16AM.log Copyright (c) 1996, 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Reading response file.. Skipping Software Updates Starting check : CertifiedVersions Expected result: One of oracle-6,oracle-7,redhat-7,redhat-6,SuSE-11,SuSE-12 Actual Result: oracle-6.6 Check complete. The overall result of this check is: Passed CertifiedVersions Check: Success. Starting check : CheckJDKVersion Expected result: 1.8.0_101 Actual Result: 1.8.0_101 Check complete. The overall result of this check is: Passed CheckJDKVersion Check: Success. Validations are enabled for this session. Verifying data Copying Files Percent Complete : 10 Percent Complete : 20 Percent Complete : 30 Percent Complete : 40 Percent Complete : 50 Percent Complete : 60 Percent Complete : 70 Percent Complete : 80 Percent Complete : 90 Visit http://www.oracle.com/support/policies.html for Oracle Technical Support policies. Percent Complete : 100 The installation of Oracle Fusion Middleware 12c WebLogic Server and Coherence 12.2.1.2.0 completed successfully. Logs successfully copied to /home/exampleuser/oraInventory/logs.
この手順に従い、Oracle Universal Installerを実行してOracle Fusion Middleware製品をサイレント・モードでアンインストールします。
コマンドラインから製品アンインストーラを実行するには、アンインストールに使用できる構文および様々なコマンドライン・オプションを理解していることを確認してください。
Oracle Fusion Middleware製品をサイレント・モードでアンインストールするには、コマンドラインで-silent
オプションを使用します。
コマンドラインからアンインストーラを実行する場合の完全な構文は次のようになります。
ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh -silent [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]
次の表は、サイレント・アンインストールとグラフィカル・アンインストールの有効なコマンドライン・オプションを示しています。
表2-3 サイレント・アンインストールとグラフィカル・アンインストールのアンインストーラ・コマンドライン・オプション
オプション | 説明 |
---|---|
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アンインストーラの使用オプションを表示します。 |
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アンインストーラをGUIモードで起動します。これはデフォルトのモードであり、コマンドラインでモードが指定されていない場合に使用されます。 |
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Oracleホームから削除するディストリビューションの名前を指定します。これは、Oracleホームに複数のディストリビューション(たとえば、Oracle Fusion Middleware InfrastructureとOracle SOA Suite)が含まれている場合に必要です。 |
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Oracleホームから削除する特定のディストリビューションのバージョンを指定します。これは、Oracleホームに複数のディストリビューション(たとえば、Oracle Fusion Middleware InfrastructureとOracle SOA Suite)が含まれている場合に必要です。 |
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レスポンス・ファイルへのポインタです。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。 レスポンス・ファイルの作成については、レスポンス・ファイルについてを参照してください。 |
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インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。
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インストーラからデバッグ情報を取得します。 |
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ディスク使用量に関連するログ・デバッグ用情報です。 |
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メモリー使用量に関連するログ・デバッグ用情報です。 |
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時間の使用に関するデバッグ情報をログに記録します。 |
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メッセージをコンソール・ウィンドウに表示しません。 |
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システム前提条件チェックの結果を無視して、インストールを続行します。 |
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システム前提条件チェックのみ実行して、終了します。 |
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(Windowsのみ)インストーラでは、操作( |
インストーラ変数 |
インストーラ変数は、 |
これらのコマンドは、製品をサイレント・モードでアンインストールする方法を示します。
次に、サイレント・アンインストール・コマンドの例を示します。
ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp
-logLevel
オプションを含めると、詳細なインストール・ログを作成できます。このオプションの詳細は、「サイレント・アンインストールの構文およびコマンドの概要」を参照してください。
次に、レスポンス・ファイルとロギング・レベル(FINE
)を指定した場合のサイレント・アンインストール・コマンドの例を示します。
ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp -logLevel FINE
次に、1つのOracleホームに複数の製品が含まれている場合のサイレント・アンインストール・コマンドの例を示します。
ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/deinstall.rsp -distributionVersion 12.2.1.2.0 -distributionName "Oracle Data Integrator"
サイレント・アンインストールでは、複数のディストリビューションがインストールされている場合、コマンドラインから-distributionName
と-distributionVersion
を指定する必要があります。
この例は、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのサイレント・アンインストールの出力例を示しています。
ORACLE_HOME/oui/bin/deinstall.sh -silent -responseFile /home/exampleuser/wls_deinstall.rsp
Launcher log file is /tmp/OraInstall2016-06-30_07-50-01AM/launcher2016-06-30_07-50-01AM.log.
Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 2526.998 MHz Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB. Actual 10288440 MB Passed
Checking if this platform requires a 64-bit JVM. Actual 64 Passed (64-bit not required)
Checking temp space: must be greater than 300 MB. Actual 44752 MB Passed
Log: /tmp/OraInstall2016-06-30_07-50-01AM/deinstall2016-06-30_07-50-01AM.log
Setting ORACLE_HOME to /home/Oracle/products/Oracle_Home
Copyright (c) 1996, 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
Reading response file..
Starting silent deinstallation...
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Percent Complete : 90
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The uninstall of WebLogic Server 12.2.1.2.0 completed successfully.
Logs successfully copied to /home/exampleuser/oraInventory/logs.