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Oracle® Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成
12c (12.2.1.2.0)
E82758-01
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A Repository Creation Utilityの画面

この情報を使用して、リポジトリ作成ユーティリティの画面の様々な機能および要素を確認します。各画面では、スキーマの作成または削除に必要な情報の入力を求められます。

A.1 ようこそ

「ようこそ」画面は、RCUを起動したとき最初に表示される画面です。左側のナビゲーション・ペインには、RCUによって支援されるタスクのサマリーが示されます。

ナビゲーション・ペインの各項目は、スキーマの作成または削除に必要な情報が要求される、インストーラの特定の画面を表します。

A.2 リポジトリの作成

「リポジトリの作成」画面は、実行するアクションを選択するために使用します。

A.2.1 リポジトリの作成

「リポジトリの作成」を選択して、データベースにコンポーネント・スキーマを作成します。

次の表に、選択可能なオプションを示します。

オプション 説明

システム・ロードおよび製品ロード

このオプションは、システム・ロードと製品ロードの両方の操作を実行する場合に選択します。

このオプションを選択するには、ユーザーがDBAまたはSYSDBA権限を持つ必要があります。

このオプションは、任意の動作保証されたデータベースで実行できます。

システム・ロードに対するスクリプトの準備

このオプションは、DBAまたはSYSDBA権限を必要とする次のようなアクションを実行する場合に選択します。

  • 表領域およびスキーマを作成します。

  • schema_version_registryの作成(まだ存在しない場合)。

  • schema_version_registryで選択された各コンポーネントのエントリを作成し、適切なアクセス権限を設定し、schema_version_registry表でコンポーネントのステータスをLOADEDに設定します。

「ユーザーへのシステム・ロード・オブジェクトの問合せ権限の付与」に記載された権限を持つSYSDBAユーザーまたはDBA以外のユーザーがこのオプションを選択できます。ただし、SQLスクリプトを実行してシステム・ロード・フェーズを完了するには、DBA権限が必要です。

このオプションは、OracleおよびOracle EBRデータベースでのみサポートされています。

製品ロードの実行

このオプションは、スキーマ内のプロシージャ、ファンクション、表、索引などのオブジェクトをロードおよび作成し、DBAアクセスの必要がないアクションを実行する場合に選択します。

DBA以外の任意のユーザーまたはREGISTRYOWNERユーザーがこのオプションを選択できます。

このオプションを選択する前に、ユーザーに次の権限を付与する必要があります。

grant REGISTRYACCESS to user;
grant STBROLE to user;

A.2.2 リポジトリの削除

「リポジトリの削除」を選択して、データベースからコンポーネント・スキーマを削除します。

A.3 データベース接続の詳細

「データベース接続の詳細」画面は、スキーマを作成または削除するデータベースへの接続資格証明を指定するために使用します。

データベースの接続資格証明の入力が終了したら、「次へ」をクリックします。次の画面が表示され、指定されたデータベースとの接続確立の進行状況が示されます。

接続の確立中にエラーが発生すると、「データベース接続の詳細」画面の「メッセージ」フィールドにエラー・メッセージが表示されます。

各スキーマに固有のデータベース要件は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントを参照してください。

動作保証されているデータベースのバージョンについては、Oracle Fusion Middleware 12cのシステム要件およびサポートされるプラットフォームのドキュメントを参照してください。これは、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで入手できます。

A.3.1 Oracleデータベースと、エディションベースで再定義されるOracleデータベースに対する接続資格証明

Oracleデータベース、またはエディションベースで再定義されるOracleデータベースに接続するには、「ホスト名」、「ポート」、「サービス名」、「ユーザー名」、「パスワード」および「ロール」などのデータベースに関する接続情報を指定する必要があります。

フィールド 説明

ホスト名

データベースが動作しているサーバーの名前を入力します。次の形式を使用します。

examplehost.exampledomain.com

Oracle RACデータベースの場合は、このフィールドにVIP名またはいずれかのノード名を指定します。

ポート

データベースのポート番号を入力します。Oracleデータベースのデフォルトのポート番号は1521です。

サービス名

データベースのサービス名を指定します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

Oracle RACデータベースの場合、このフィールドにいずれかのノードのサービス名を指定します。次に例を示します。

examplehost.exampledomain.com

ユーザー名

データベースのユーザー名を入力します。デフォルトのユーザー名はSYSです。

パスワード

データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

ロール

ドロップダウン・リストからデータベース・ユーザーのロールを選択します。

  • 標準

  • SYSDBA

A.3.2 Microsoft SQL Serverデータベースに対する接続資格証明

Microsoft SQL Serverデータベースに接続するには、「Unicodeのサポート」、「サーバー名」、「ポート」、「データベース名」、「ユーザー名」および「パスワード」などのデータベースに関する接続情報を指定する必要があります。

フィールド 説明

Unicodeのサポート

ドロップダウン・リストから「はい」または「いいえ」を選択します。

サーバー名

データベースが稼働しているサーバーのホスト名、IPアドレスまたは詳細なサーバー名を、host\server形式で入力します。

ポート

データベースのポート番号を入力します。

データベース名

データベースの名前を指定します。

ユーザー名

管理者権限を持つユーザーの名前を指定します。

パスワード

データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

A.3.3 IBM DB2データベースに対する接続資格証明

IBM DB2データベースに接続するには、「サーバー名」、「ポート」、「データベース名」、「ユーザー名」および「パスワード」などのデータベースに関する接続情報を指定する必要があります。

フィールド 説明

サーバー名

データベースが稼働しているサーバーのホスト名、IPアドレスまたは詳細なサーバー名を、host\server形式で入力します。

ポート

データベースのポート番号を入力します。

データベース名

データベースの名前を指定します。

ユーザー名

DB所有者の権限が付与されているユーザーの名前を指定します。IBM DB2データベースのデフォルトのユーザー名はdb2adminです。

パスワード

データベース・ユーザーのパスワードを入力します。

A.4 コンポーネントの選択(作成操作用)

「コンポーネントの選択」画面は、スキーマを作成するコンポーネントを選択して、それらのスキーマをグループ化する接頭辞を指定するために使用します。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの作成」を選択した場合、次の「コンポーネントの選択」画面が表示されます。

次の表で、この画面の要素について説明します。

要素 説明

既存の接頭辞の選択

このオプションは、ドロップダウン・リストから選択可能な既存の接頭辞を使用してスキーマを作成する場合に使用します。このオプションを選択した場合、データベースにこの接頭辞がまだ存在しないスキーマのみを作成可能です(たとえば、DEV_MDSがすでに存在する場合、このページでMDSスキーマを選択してそれを再作成することはできません)。

新規接頭辞の作成

このオプションは、スキーマをグループ化するために使用できる新しいカスタム接頭辞を作成する場合に使用します。接頭辞名は、最低1文字の長さが必要で、英数字(0から9、aからz、AからZ)で12文字の長さ(アンダースコア文字を含まない)を超えてはなりません。接頭辞の最初の文字には数字を使用しないでください。空白や特殊文字は使用できません。

「スキーマ所有者」列で変更する項目をクリックし、表のセルを直接編集することで、スキーマの名前または接頭辞を編集することができます。

カスタム接頭辞の詳細は、「カスタム接頭辞について」を参照してください。

コンポーネント

表の「コンポーネント」列を使用して、作成するコンポーネント・スキーマを選択します。

コンポーネントを選択すると、選択したコンポーネントに必要な可能性のある他のコンポーネントも選択されます。たとえば、Oracle Platform and Security Servicesを選択した場合、Audit Servicesスキーマも自動的に選択されます(選択されていない場合)。Audit Servicesスキーマは、Oracle Platform and Security Servicesスキーマによって必要とされます。

コンポーネント名の横にプラス記号(+)がある場合は、サブ・コンポーネントが存在します。プラス記号(+)をクリックすると、カテゴリが開いて、すべてのサブ・コンポーネントが表示されます。すべてのサブ・コンポーネントを含めてコンポーネントを選択するには、プラス記号(+)が付いている一番上のボックスをクリックします。

IBM DB2データベースでコンポーネント・スキーマを作成する場合は、「IBM DB2データベースに関する追加要件」の重要な情報を参照してください。

スキーマ所有者

この列は、各コンポーネントのスキーマ所有者の名前(カスタム接頭辞およびスキーマ名)が表示されます。この列で変更する項目をクリックし、表のセルを直接編集することで、スキーマ所有者の値を編集することができます。

注意:

インストールするコンポーネントのスキーマ所有者名を覚えておく必要があります。Oracle Fusion Middleware製品インストールの構成フェーズでこの情報が必要になります。この値はメモしておくことをお薦めします。

接頭辞とスキーマ名の指定およびコンポーネントの選択が終了したら、「次へ」をクリックします。次の画面が表示され、スキーマを作成する前に行われるコンポーネントの前提条件の確認の進行状況が示されます。

前提条件の確認中にエラーが発生すると、「コンポーネントの選択」画面の「メッセージ」フィールドにエラー・メッセージが表示されます。

「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

A.5 コンポーネントの選択(削除操作用)

「コンポーネントの選択」画面は、削除する接頭辞とスキーマを選択するために使用します。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの削除」を選択した場合、次の「コンポーネントの選択」画面が表示されます。

次の表で、この画面の要素について説明します。

要素 説明

次の接頭辞を持つスキーマの選択

ドロップダウン・リストを使用して、既存のカスタム接頭辞を選択します。

コンポーネント

削除するコンポーネント・スキーマを選択します。

注意: 作成操作とは異なり、削除操作に関してはスキーマの依存関係がRCUによって自動処理されることはありません。スキーマを削除する場合、削除するスキーマに依存するスキーマも削除する必要があります。たとえば、Oracle Platform Security ServicesスキーマがAudit Servicesスキーマを必要とするため、Audit Servicesスキーマを削除すると、Oracle Platform Security Servicesスキーマが機能しなくなります。

スキーマ所有者

この列には、スキーマ所有者(カスタム接頭辞およびスキーマ名)が表示されます。

削除操作の場合、この列は編集できません。

終了したら、「次へ」をクリックします。次の画面が表示されます。

前提条件の確認中にエラーが発生すると、「コンポーネントの選択」画面の「メッセージ」フィールドにエラー・メッセージが表示されます。

「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

A.6 スキーマ・パスワード

「スキーマ・パスワード」画面は、スキーマ所有者のパスワードを指定するために使用します。この画面にはスキーマ・パスワードを指定する3つの方法があります。

次の表では、スキーマのパスワードを指定できる3つの方法について説明します。

オプション 説明

すべてのスキーマに同じパスワードを使用

すべてのスキーマとその補助スキーマに1つのパスワードを使用する場合、このオプションを選択します。「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドにパスワードをもう一度入力します。

補助スキーマにメイン・スキーマのパスワードを使用

メイン・スキーマには異なるパスワードを指定し、各補助スキーマには同じパスワードを使用する場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、メイン・スキーマのみを表に表示できます。各スキーマには、表の「スキーマのパスワード」列にそれぞれのスキーマのパスワードを入力して、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力する必要があります。

すべてのスキーマに異なるパスワードを指定

メイン・スキーマと補助スキーマに一意のパスワードを指定する場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、すべてのメイン・スキーマと補助スキーマが表に表示されます。各スキーマと補助スキーマには、表の「スキーマのパスワード」列にパスワードを入力して、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力する必要があります。

注意:

この画面で入力したパスワードは覚えておく必要があります。Oracle Fusion Middleware製品インストールの構成フェーズでこの情報が必要になります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。

A.7 カスタム変数

カスタム変数が必要な製品をインストールする場合、「カスタム変数」画面が表示されます。この画面を使用して、追加の構成情報を指定します。

「カスタム変数」画面は、「コンポーネントの選択」画面で次に示すコンポーネントを1つ以上選択した場合にのみ表示されます。「コンポーネントの選択」画面では、コンポーネントを選択できます。ただし、そのコンポーネントはRCUを起動したOracleホームに含まれている必要があります。

  • 「Oracle Data Integrator」を選択すると、Oracle Data Integratorのカスタム変数が表示されます。

  • 「SOAスイート」を選択すると、Oracle SOA Suiteのカスタム変数が表示されます。

  • 「WebCenterポータル - 分析」を選択すると、Oracle WebCenter Portal Analyticsのカスタム変数が表示されます。

  • Oracle GoldenGate - リポジトリを選択すると、Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数が表示されます。

  • 「Oracle Data Integrator」「SOAスイート」および「WebCenterポータル - 分析」を選択すると、この画面にOracle Data Integrator、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Portal Analyticsのカスタム変数が表示されます。

詳細は、以下のトピックを参照してください。

A.7.1 Oracle Data Integratorのカスタム変数

Oracle Data Integratorの場合、「カスタム変数」画面を使用して、スーパーバイザ・ユーザーのパスワード、作成する作業リポジトリのタイプ、作業リポジトリのパスワードと一意の名前、および暗号化アルゴリズムに使用するキーの長さを指定します。

次の表で、Oracle Data Integratorのカスタム変数について説明します。

変数 説明

スーパーバイザ・パスワード

スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行にこのパスワードを確認入力する必要があります。

「スーパーバイザ・パスワード」および「スーパーバイザ・パスワードの確認」フィールドにパスワードを入力します。これらのフィールドは、次に進む前に必要です。パスワードは、6文字から12文字で入力する必要があります。

作業リポジトリ・タイプ

作業リポジトリの使用方法を指定します。

  • 開発リポジトリを作成するには、開発 (D)を使用します。このリポジトリ・タイプにより、データ・モデルやプロジェクト(インタフェース、プロシージャなどを含む)などの設計時のオブジェクトを管理できます。開発リポジトリには、ランタイム・オブジェクト(シナリオとセッション)も含まれます。このタイプのリポジトリは開発環境に適しています。

  • 実行リポジトリを作成するには「実行」を使用します。このタイプのリポジトリに含まれるのは、ランタイム・オブジェクト(シナリオ、スケジュール、セッション)のみです。これにより、オペレータ・ナビゲータで、データ統合ジョブを起動およびモニタリングできます。このようなリポジトリには設計時アーティファクトを含めることができません。これを「デザイナ・ナビゲータ」で使用することはできません。実行リポジトリは本番環境に適しています。

このフィールドはオプションです。デフォルト値はDです。

作業リポジトリ名

作業リポジトリの一意の名前(DEVWORKREP1など)。

このフィールドはオプションです。

作業リポジトリ・パスワード

作業リポジトリのパスワードを入力します。パスワードを指定する場合、そのパスワードを次の行で確認する必要があります。

「作業リポジトリ・パスワード」および「作業リポジトリ・パスワードの確認」フィールドはオプションです。

暗号化アルゴリズム

AES-128またはAES-256のいずれかの暗号化アルゴリズムを選択します。

このフィールドはオプションです。このフィールドを空白のままにした場合のデフォルト値は、AES-128です。

A.7.2 Oracle SOA Suiteのカスタム変数

Oracle SOA Suiteの場合は、「カスタム変数」画面で、使用するデータベースのプロファイルと、Healthcare Integrationを有効にするかどうかを指定します。

次の表で、Oracle SOA Suiteのカスタム変数について説明します。

変数 説明

データベース・プロファイル

Oracle SOA Suiteに使用するデータベース・プロファイルを指定します。これにより、SOAデータベースのサイズが決定されます。

ドロップダウン・リストを使用してサイズを指定します。選択可能なオプションは、「小」、「中」または「大」です。デフォルトの値は「小」です。

Healthcare Integration

Oracle SOA SuiteのHealthcare Integrationを有効にするかどうかを指定します。

デフォルト値は「いいえ」です。

A.7.3 Oracle WebCenter Portal分析のカスタム変数

Oracle WebCenter Portal Analyticsの場合は、「カスタム変数」画面で、パーティション化を有効にしたデータベースに分析をインストールするかどうかを指定します。

データベースのパーティション化を有効にしてアクティビティ・グラフと分析をインストールする場合はYを指定し、データベースのパーティション化を無効にする場合はNを指定します。デフォルトはNです。

A.7.4 Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数

Oracle GoldenGate Studioの場合、「カスタム変数」画面を使用して、スーパーバイザ・ユーザーのパスワードおよび暗号化アルゴリズムに使用するキーの長さを指定します。

Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数については、次の表で説明します

変数 説明

スーパーバイザ・パスワード

スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行にこのパスワードを確認入力する必要があります。

「スーパーバイザ・パスワード」および「スーパーバイザ・パスワードの確認」フィールドにパスワードを入力します。これらのフィールドは、次に進む前に必要です。パスワードは、6文字から12文字で入力する必要があります。

この画面で設定したパスワードはメモに残しておいてください。このパスワードは、Oracle GoldenGate Studioの起動後に、リポジトリに接続するためのOracle GoldenGate Studio接続情報を指定する際に必要になります。

暗号化アルゴリズム

AES-128またはAES-256のいずれかの暗号化アルゴリズムを選択します。

このフィールドはオプションです。このフィールドを空白のままにした場合のデフォルト値は、AES-128です。

A.8 表領域のマップ

「表領域のマップ」画面は、作成するスキーマの目的に適った表領域マッピングを構成するために使用します。

この画面は、「リポジトリの作成」画面「リポジトリの作成」オプションを選択した場合にのみ表示されます。

表領域情報の指定が終了したら、「次へ」をクリックします。次の画面が表示され、新しいスキーマの表領域の作成について確認が求められます。

注意:

  • RCUに関連するコンポーネントの表領域のみが作成されます。

  • RCUの起動時に、Transparent Data Encryption (TDE)がデータベース(OracleまたはOracle EBR)内で有効化されている場合にのみ、「表領域の暗号化」チェック・ボックスがこの画面に表示されます。詳細は、「表領域の暗号化」を参照してください。

「OK」をクリックして続行します。次の画面が表示され、表領域作成の進行状況が示されます。

表領域の作成を取り消すには、「停止」をクリックします。表領域が作成されたら、「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じます。

「表領域のマップ」画面の機能およびオプションの詳細は、次のトピックを参照してください。

A.8.1 デフォルトの表領域マッピング

「デフォルト表領域」列および「一時表領域」列において、表領域セルをクリックすると、使用可能なその他の表領域名のリストから選択できます。

各コンポーネントのデフォルトの表領域マッピングについては、「リポジトリ作成ユーティリティのスキーマ、IDおよび表領域について」を参照してください。

A.8.2 デフォルト表領域および一時表領域の変更

コンポーネントのデフォルト表領域を変更するには、「デフォルト表領域」列の表領域名を選択し、ドロップダウン・リストから使用する表領域名を選択します。

コンポーネントは、構成に合わせて必要なだけ表領域を使用することも、ほとんど使用しないことも可能です。

コンポーネントの一時表領域を変更するには、「一時表領域」列の表領域名を選択し、ドロップダウン・リストから使用する表領域名を選択します。

A.8.3 その他の表領域の表示および変更

選択されているコンポーネントに関連するその他の表領域を表示および変更するには、「その他の表領域」ボタンをクリックします。この画面には、構成ファイル内でその他の表領域を持つと定義されているコンポーネントのみが表示されます。

コンポーネントによっては、スキーマに関連するその他の表領域を持ちます。その場合、この画面上に「その他の表領域」ボタンが表示されます。選択されているコンポーネントにその他の表領域がない場合は、このボタンは表示されません。

コンポーネントで使用する表領域を変更するには、「表領域名」列をクリックし、ドロップダウン・リストから使用する表領域を選択します。

終了したら「OK」をクリックします。

A.8.4 表領域およびデータファイルの管理

表領域とデータファイルを管理するには、「表領域の管理」ボタンをクリックします。

次のような画面が表示されます。

この項の内容は、次のとおりです。

A.8.4.1 表領域の追加、変更および削除

RCUによって作成される表領域のみが、変更または削除できます。RCUが起動される前から存在していた表領域もこの画面に表示されますが、灰色で表示され、変更したり削除することはできません。

コンポーネントによって使用される表領域のみが作成されます。ここで新しい表領域を指定することはできますが、コンポーネントによって実際に使用されない場合は、作成されません。

表領域を変更するには、画面の左側で表領域名を選択し、次の表の説明に従ってフィールドを編集します。

フィールド 説明

名前

表領域の名前を変更するには、このフィールドの表領域名を編集します。

タイプ

この表領域が一時表領域であるか永続表領域であるかを指定します。

ブロック・サイズ(KB)

データの取得に使用されるブロック・サイズ(キロバイト単位)を指定します。

記憶域のタイプ

大型ファイル表領域を作成する場合は、「大型ファイル表領域の使用」を選択します。通常、これは複数の小さなファイルではなく、単一の大きなファイルがある場合に使用されます。ビットマップを使用してセグメント内の空き領域を管理する場合は、「自動セグメント領域管理の使用」を選択します。

表領域を追加するには、「追加」をクリックし、新しい表領域に関して前述(表領域の変更)と同じ詳細情報を指定します。

表領域を削除するには、ナビゲーション・ツリーから表領域名を選択し、「削除」をクリックします。この表領域は作成されません。

A.8.4.2 データファイルの追加、変更および削除

「データファイル」セクションでは、選択された表領域を構成するデータファイルを指定します。

データファイルを追加するには、プラス記号(+)のアイコンをクリックします。

「データファイルの追加」画面が表示されます。

次の表の説明に従って情報を指定します。

フィールド 説明

ファイル名

データファイルの名前を指定します。

注意: データファイル名に、ダッシュまたはハイフン文字(-)は使用できません。

ファイル・ディレクトリ

このデータファイルが常駐する場所を指定します。

サイズ

データファイルの初期サイズを指定します。ドロップダウン・リストを使用して、サイズの単位(キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB))を指定します。

フル時に自動的にデータ・ファイルを拡張(AUTOEXTEND)

データファイルがフルになったときに、データファイルのサイズが自動的に拡張されるようにするには、「フルになった場合に自動的にデータファイルを拡張(AUTOEXTEND)」を選択します。「増分」フィールドで、データファイルがフルになるたびに増分するサイズを指定します。ドロップダウン・リストを使用して、サイズの単位(キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB))を指定します。

データファイルの最大サイズを制限する必要がある場合は、「最大サイズ」フィールドに値を指定します。

同様に、データファイルを変更または編集するには、編集するデータファイル名の横のアイコンを選択し、ペンのアイコンをクリックします。

データファイルを削除するには、削除するデータファイル名の横のアイコンを選択し、「X」のアイコンをクリックします。

A.8.5 表領域の暗号化

RCUによって作成されるすべての新しい表領域を暗号化する場合は、「表領域のマップ」画面の「表領域の暗号化」チェック・ボックスを選択します。

RCUの起動時に、Transparent Data Encryption (TDE)がデータベース(OracleまたはOracle EBR)内で有効化されている場合にのみ、「表領域の暗号化」チェック・ボックスが「表領域のマップ」画面に表示されます。TDEが有効でない場合、このチェック・ボックスは表示されません。データベースでTDEが有効であり、RCUの開始時に—encryptTablespace trueオプションを指定した場合、チェック・ボックスはデフォルトで選択されています。

TDE表領域を暗号化すると、表領域に格納される機密データを暗号化できます。透過的データ暗号化の詳細は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』の透過的データ暗号化の概要に関する項を参照してください。

注意:

このオプションを選択すると、RCUによって作成されるすべての新しい表領域が暗号化されます。

この画面の特定の表領域を選択して暗号化することはできません。また、RCUが起動される前に作成された表領域は、このオプションを使用して暗号化できません。

A.9 サマリー(作成操作用)

「サマリー」画面(作成操作用)では、情報を確認してから、「作成」をクリックしてスキーマの作成を開始します。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの作成」を選択した場合、次の「サマリー」画面が表示されます。

テキスト・ファイル(レスポンス・ファイルと呼ばれます)にRCUセッションを保存するには、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックします。レスポンス・ファイルは、RCU画面で指定したすべての情報を収集します。

レスポンス・ファイル内の値は、後でRCUを実行するときに、完全にそのままの状態で(または必要に応じて変更して)使用できます。グラフィカル・インタフェースの実行を選択すると、レスポンス・ファイルで提供されるデータを使用して、あらかじめRCU画面に情報を設定できます。コマンド行からRCUを実行するように選択すると、コマンド行にこれらのパラメータを直接入力せずに、レスポンス・ファイルを使用して、有効なRCUのコマンド行パラメータを指定できます。詳細は、「レスポンス・ファイルの使用」を参照してください。

「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、次の画面が表示されます。

次の表で、この画面のフィールドについて説明します。

要素 説明

レスポンス・ファイルを保存するディレクトリ

ディレクトリのフルパスを指定します。これは、レスポンス・ファイルを保存するディレクトリです。デフォルトで、RCUは$HOME/.rcuディレクトリにレスポンス・ファイルを保存します。

特定のディレクトリを検索するには、「参照」をクリックします。

パスワードをウォレットに保存

このオプションは、RCU画面で入力したパスワードをOracleウォレット・ファイルに安全に保存する場合に選択します。たとえば、「スキーマ・パスワード」画面で入力したスキーマ・パスワードは、このファイルに保存されます。

デフォルトでは、このオプションは選択されていません。このオプションを選択しない場合、RCUはパスワードを保存しません。

その後で、サイレント状態でウォレットを使用すると、コマンド行にパスワードを直接入力することなくRCUに必要なパスワードを渡すことができます。サイレント・モードでウォレットがRCUに渡されていないと、必要なパスワードを入力するよう求められます。

「OK」をクリックすると、指定した場所にウォレット(選択した場合)およびレスポンス・ファイルを生成して、「サマリー」画面に戻ります。

「サマリー」画面で情報を確認し、「作成」をクリックしてスキーマの作成を開始します。「作成」をクリックすると、このページに要約されている操作が実行されます。

スキーマの作成中は、進行状況を示す次の画面が表示されます。

スキーマの作成を停止する場合は、「停止」をクリックします。

A.10 サマリー(削除操作用)

「サマリー」画面(削除操作用)では、情報を確認してから、「削除」をクリックしてスキーマを削除します。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの削除」を選択した場合、次の「サマリー」画面が表示されます。

テキスト・ファイル(レスポンス・ファイルと呼ばれます)にRCUセッションを保存するには、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックします。レスポンス・ファイルは、RCU画面で指定したすべての情報を収集します。

レスポンス・ファイル内の値は、後でRCUを実行するときに、完全にそのままの状態で(または必要に応じて変更して)使用できます。グラフィカル・インタフェースの実行を選択すると、レスポンス・ファイルで提供されるデータを使用して、あらかじめRCU画面に情報を設定できます。コマンド行からRCUを実行するように選択すると、コマンド行にこれらのパラメータを直接入力せずに、レスポンス・ファイルを使用して、有効なRCUのコマンド行パラメータを指定できます。

「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、次の画面が表示されます。

次の表で、この画面のフィールドについて説明します。

要素 説明

レスポンス・ファイルを保存するディレクトリ

ディレクトリのフルパスを指定します。これは、レスポンス・ファイルを保存するディレクトリです。デフォルトで、RCUは$HOME/.rcuディレクトリにレスポンス・ファイルを保存します。

特定のディレクトリを検索するには、「参照」をクリックします。

パスワードをウォレットに保存

このオプションは、RCU画面で入力したパスワードをOracleウォレット・ファイルに安全に保存する場合に選択します。たとえば、「スキーマ・パスワード」画面で入力したスキーマ・パスワードは、このファイルに保存されます。

デフォルトでは、このオプションは選択されていません。このオプションを選択しない場合、RCUはパスワードを保存しません。

その後で、サイレント状態でウォレットを使用すると、コマンド行にパスワードを直接入力することなくRCUに必要なパスワードを渡すことができます。サイレント・モードでウォレットがRCUに渡されていないと、必要なパスワードを入力するよう求められます。

「OK」をクリックすると、指定した場所にウォレット(選択した場合)およびレスポンス・ファイルを生成して、「サマリー」画面に戻ります。

「サマリー」画面上の情報を確認し、「削除」をクリックして、このページに要約されている操作を開始します。

スキーマの削除中は、進行状況を示す次の画面が表示されます。

操作を取り消す場合は、「停止」をクリックします。

A.11 完了サマリー(作成操作用)

「完了サマリー」画面(作成操作用)には、このRCU操作で作成されたログ・ファイルに関する情報が表示されます。特定のログ・ファイルの名前をクリックして、そのファイルの内容を表示できます。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの作成」を選択した場合、次の「完了サマリー」画面が表示されます。

スキーマの作成時に問題が発生した場合、ログ・ファイルを使用してトラブルシューティングを行うことができます。詳細は、「RCUログ・ファイル」を参照してください。

作成操作中にエラーが発生した場合や、いずれかのコンポーネントの作成操作が失敗した場合は、このページに「失敗したコンポーネントのクリーンアップ」および「失敗したコンポーネントの表領域の削除」チェック・ボックスがデフォルトで選択された状態で表示されます。

両方のオプションを選択すると、作成操作中に失敗したコンポーネントに対してクリーンアップ操作がRCUにより実行され、表領域が削除されます。

「失敗したコンポーネントのクリーンアップ」を選択して、失敗したコンポーネントの表領域の削除を選択していない場合は、失敗したコンポーネントの表領域がクリーン・アップ中も維持されます。

「失敗したコンポーネントのクリーンアップ」チェック・ボックスを選択しなかった場合、失敗したコンポーネントと表領域のクリーンアップはスキップされます。失敗したコンポーネントに対して削除操作を実行すると、失敗したコンポーネントを後でクリーンアップできます。

画面上の情報を確認し、「閉じる」をクリックしてこの画面を閉じます。

A.12 完了サマリー(削除操作用)

「完了サマリー」画面(削除操作用)には、このRCU操作で作成されたログ・ファイルに関する情報が表示されます。「ログ・ファイル」列に表示される各コンポーネントのログ・ファイル名に注意してください。

「リポジトリの作成」画面「リポジトリの削除」を選択した場合、次の「完了サマリー」画面が表示されます。

デフォルトで、主要なRCUログ(rcu.log)およびコンポーネント・ログ・ファイルは、システムの一時ディレクトリ内のRCUdate_timestamp_random_number/logsディレクトリに書き込まれます。

次に例を示します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    /tmp/RCUdate_timestamp_random_number/logs
  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    C:\Users\user_name\AppData\Local\Temp\RCUdate_timestamp_random_number\logs

rcu.logをクリックして、主なRCUログの内容を別のウィンドウに表示します。

スキーマの作成時に問題が発生した場合、ログ・ファイルを使用してトラブルシューティングを行うことができます。詳細は、「リポジトリ作成ユーティリティのトラブルシューティング」を参照してください。

画面上の情報を確認し、「閉じる」をクリックしてこの画面を閉じます。