サイレントまたはハンズフリー・アップグレードはレスポンス・ファイルを使用して実行できます。レスポンス・ファイルはUpgrade Assistantの画面で情報を入力した後でのみ作成できます。
注意:
最初にUpgrade AssistantをGUIモードで実行して、サイレント・アップグレードを完了するためのレスポンス・ファイルを生成します。レスポンス・ファイルを生成するには、グラフィカル・モードでOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantを実行する必要があります。
「アップグレード・サマリー」画面の「レスポンス・ファイルの保存」オプションは、Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantの画面ですでに入力した情報を使用するファイルを作成します。レスポンス・ファイルにより、Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantウィザードの各画面を通じてデータを手動で入力するかわりに、保存された情報を使用できます。
「レスポンス・ファイルの保存」オプションを選択すると、このレスポンス・ファイルの名前と作成場所を入力するように求められます。作成されたら、そのファイルをそのまま使用して他のシステムにアップグレード・オプションを複製するか、必要に応じて変更できます。
Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantの各画面を通じて入力した情報はレスポンス・ファイルに記録できるため、その後、同じアクションをコマンドラインから実行できるようになります。このようなOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantの起動方法をサイレント・モードと呼ぶことがあります。
注意:
レスポンス・ファイルを生成するには、まず、GUIモードでOracle Fusion Middleware Upgrade Assistantを実行する必要があります。生成されたファイルを使用すると、サイレント準備状況チェックやサイレント・アップグレードを完了できます。
Upgrade Assistantをコマンドラインから起動する際に、追加パラメータを指定できます。
表3-1 Upgrade Assistantのコマンドライン・パラメータ
パラメータ | 必須/省略可能 | 説明 |
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準備状況チェックの場合は必須 注意: 準備状況チェックは、スタンドアロンのインストール(WebLogic Serverで管理されていないインストール)に対して実行できません。 |
アップグレードの準備状況チェックを実行します(実際のアップグレードは実行しません)。 スキーマと構成がチェックされます。
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省略可能 | スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を特定します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 |
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サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックの場合は必須 |
レスポンス・ファイルに保存した入力を使用して、Upgrade Assistantを実行します。このレスポンス・ファイルは、GUIモードでUpgrade Assistantを実行したときの入力データから生成されます。このパラメータを使用すると、Upgrade Assistantはサイレント・モード (Upgrade Assistantの画面を表示しないモード)で実行されます。 |
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省略可能 |
調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。
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省略可能 |
次のいずれかの属性を指定して、ロギング・レベルを設定します。
デフォルトのロギング・レベルは
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省略可能 |
アップグレード・ログ・ファイルと一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。Upgrade Assistantは、このディレクトリにログ・ファイルと一時ファイルを作成します。 デフォルトの場所は次のとおりです。 UNIXの場合:
Windowsの場合:
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省略可能 |
すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 |