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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
リリース12.2.1.2
E85892-01
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14 Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張

Oracle SOA Suiteソフトウェアを追加してエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するには、特定のタスクを実行する必要があります。

14.1 Oracle SOA Suiteの構成時に使用する変数

Oracle SOA Suiteを追加してドメインを拡張する際、この項にリストするディレクトリ変数を使用します。

いくつかのディレクトリ変数の値は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」で定義されています。

  • ORACLE_HOME

  • ASERVER_HOME

  • MSERVER_HOME

  • APPLICATION_HOME

  • DEPLOY_PLAN_HOME

  • OHS_DOMAIN_HOME

  • JAVA_HOME

  • ORACLE_RUNTIME

さらに、「エンタープライズ・デプロイメント用の必須IPアドレスの予約」で定義されている次の仮想IP (VIP)アドレスを参照することになります。

  • ADMINVHN

この章のアクションは、次のホスト・コンピュータで実行します。

  • WCPHOST1

  • WCPHOST2

  • WEBHOST1

  • WEBHOST2

  • WCCHOST1

  • WCCHOST2

14.2 システム・クロックの同期

Oracle SOA Suiteを追加するためにドメインを拡張する前に、各ホスト・コンピュータのシステム・クロックが同期していることを確認します。これは、各クラスタ内のすべてのホストで同時にdateコマンドを実行することで行えます。

また、そのために使用できるサードパーティおよびオープンソースのユーティリティもあります。

14.3 エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール

この項では、エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアをインストールする手順について説明します。

14.3.1 WCCHOST1でのOracle SOA Suiteインストーラの起動

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. WCCHOST1にログインします。
  2. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  3. 次の例に示すとおり、ご使用のシステムのJDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行し、インストール・プログラムを起動します。
    JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar fmw_12.2.1.2.0_soa_generic.jar

    これらの例にあるJDKの場所は、ご使用のシステムの実際のJDKの場所に読み替えてください。

    ソフトウェアをダウンロードして製品の実際のインストーラ・ファイル名を見つける方法の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェア・ディストリビューションの特定と取得」を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。

14.3.2 インストール画面への移動

インストール・プログラムでは、次の表にリストされている順序で一連の画面が表示されます。

インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。

画面 説明

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面では、使用可能なパッチを探してMy Oracle Supportを自動的に検索するか、組織にすでにダウンロードしたパッチを探してローカル・ディレクトリを自動的に検索します。

インストールの場所

この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。

Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成用のディレクトリの選択に関する項を参照してください。

インストール・タイプ

この画面を使用してインストールのタイプと、それに従ってインストールされる製品および機能を選択します。

  • 「SOA Suite」を選択します

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』システム環境の検証ロードマップに関する項に記載されているドキュメントのいずれかを参照してください。

インストール・サマリー

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。

インストール完了

この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

14.3.3 インストールの検証

インストールの完了後、次のタスクを正常に実行することでインストールを検証できます。

14.3.3.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、何も問題が発生していないことを確認します。ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。

14.3.3.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

Oracle SOA Suiteを追加すると、次のディレクトリおよびサブディレクトリが追加されます。

/u01/oracle/products/fmw/soa

bam
bin
bpm
common
integration
jlib
plugins
readme.txt
reports
soa

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。

14.3.3.3 Oracleホームの内容の表示

Oracleホームの内容を、viewInventoryスクリプトを使用して表示することもできます。詳細は、Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールのOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。

14.3.4 他のホスト・コンピュータへのOracle SOA Suiteのインストール

WCCHOST2上の製品マウント・ポイントとORACLE_HOME用に個別の共有記憶域ボリュームまたはパーティションを構成している場合は、WCCHOST2で製品のインストールを実行する必要もあります。

詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。

トポロジ内の他のホスト・コンピュータにソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、「WCCHOST1でのインフラストラクチャ・インストーラの起動」「インフラストラクチャ・インストール画面のナビゲート」の手順に従って、適切な記憶域デバイスにOracleホームを作成します。

注意:

以前のリリースでは、同一場所に配置されるOracle HTTP Serverインスタンスのセットが推奨エンタープライズ・トポロジに含まれていました。これらのリリースでは、インフラストラクチャをWeb層ホスト(WEBHOST1およびWEBHOST2)にインストールする要件がありました。ただし、このリリースでは、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジは、Webサーバーがスタンドアロン・モードでインストールおよび構成されていると仮定するため、Webサーバーがアプリケーション層ドメインの一部とはみなされません。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成」を参照してください

14.4 Oracle SOA Suiteデータベース・スキーマの作成

Oracle SOA Suiteドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。

14.4.1 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動するには:

  1. 対象のシステムで、ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動します。
  2. 対象のシステムで、JAVA_HOME環境変数に、動作保証されたJDKの場所が設定されていることを確認します。この場所は、binディレクトリより上の階層にする必要があります。たとえば、JDKが/u01/oracle/products/jdkに存在する場合は、次のようになります。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    export JAVA_HOME=/u01/oracle/products/jdk
  3. RCUを起動します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./rcu

14.4.2 スキーマ作成のためのRCU画面のナビゲート

スキーマ作成に必要なタスクは、次のとおりです。

タスク1   RCUの概要

「次へ」をクリックします。

タスク2   スキーマ作成の方法の選択

対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、必要な権限が付与されていることを前提としています。

データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、必要なスキーマを作成するためにデータベース管理者が利用できます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードと製品ロードの理解に関する項を参照してください。

タスク3   データベース接続の詳細の指定

RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。

「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。

「DBMS/サービス」詳細を入力します。

「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」詳細を入力します。

「次へ」をクリックして先に進み、データベースへの接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで、「OK」をクリックします。

タスク4   カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

「既存の接頭辞の選択」を選択し、初期ドメインを作成したときに使用した接頭辞を選択します。

スキーマのリストから「SOA Suite」スキーマを選択します。これにより、「SOAインフラストラクチャ」が自動的に選択されます。また、次の依存スキーマがInfrastructureとともにすでにインストールされて灰色表示されています。

  • 共通インフラストラクチャ・サービス

  • ユーザー・メッセージング・サービス

  • メタデータ・サービス

  • Weblogicサービス

  • Oracle Platform Security Services

  • 監査サービス

  • 監査サービスへの追加

  • 監査サービス・ビューア

カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。

ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。

タスク5   スキーマのパスワードの指定

スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。

ヒント:

この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

タスク6   カスタム変数の指定

SOAインフラストラクチャ・スキーマのカスタム変数を指定します。

エンタープライズ・デプロイメント・トポロジの場合、Database Profileのカスタム変数としてLARGEを入力し、Oracle Healthcareの使用を予定している場合は、Healthcare Integrationの変数としてYESを入力します。

Oracle Healthcareの使用を予定している場合は、Healthcare Integrationの変数としてYESを入力します。

詳細は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成のSOA Suiteスキーマに必要なカスタム変数についてを参照してください。

タスク7   必須スキーマの表領域の検証

「表領域のマップ」画面で情報を確認し、「次へ」をクリックして、デフォルト値を受け入れます。

確認ダイアログ・ボックスで「OK 」をクリックします。

タスク8   スキーマ作成の完了

RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

タスク9   スキーマの作成の検証

スキーマが正常に作成されたことと、データベース接続詳細を確認するためには、SQL*Plusまたは別のユーティリティで、SOAINFRAスキーマ名および指定したパスワードを使用してデータベースに接続します。

例:

./sqlplus

SQL*Plus: Release 12.1.0.1.0 Production on Wed Aug 31 05:41:31 2016

Copyright (c) 1982, 2013, Oracle.  All rights reserved.

Enter user-name: FMW1221_SOAINFRA
Enter password: soainfra_password

Connected to:
Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 12.1.0.1.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options

SQL>

14.4.3 トランザクション・リカバリ用のSOAスキーマの構成

Oracle SOA Suiteスキーマを正常にインストールしたら、この項の手順に従ってトランザクション・リカバリのスキーマを構成します。

この手順では、WebLogic Serverが予期せずに使用不可になった後、進行中のトランザクションをリカバリする際に、Oracle WebLogic Serverトランザクション・マネージャでトランザクション状態の情報を問い合せて該当するコマンド(commitやrollbackなど)を発行できるように適切なデータベース権限を設定します。

これらの権限は、リポジトリ作成ユーティリティでスキーマを作成したときに定義したSOAINFRAスキーマの所有者に付与する必要があります。

トランザクション・リカバリ権限のSOAスキーマを構成する手順は次のとおりです。

  1. sysdba権限を持つユーザーとしてSQL*Plusにログオンします。例:
    sqlplus "/ as sysdba"
    
  2. 次のコマンドを入力します。
    SQL> Grant select on sys.dba_pending_transactions to soa_schema_prefix_soainfra;
    
    Grant succeeded.
     
    SQL> Grant force any transaction to soa_schema_prefix_soainfra;
     
    Grant succeeded.
     
    SQL> 

14.5 Oracle SOA Suiteを含めるエンタープライズ・デプロイメント・ドメインの拡張

Oracle SOA Suiteソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、次のタスクを実行する必要があります。

14.5.1 構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic Serverコンソールで、このドメイン拡張によって変更されるすべての管理対象サーバーを停止します。影響を受けない管理対象サーバーは、オンラインのままにすることができます。
  2. いずれかの管理対象サーバーを変更する場合は、管理対象サーバーのシャットダウンが完了していることを確認してください。
  3. 管理対象サーバーがすべて安定した状態になったら、管理サーバーを停止します。
  4. 次のディレクトリに移動し、WebLogic Server構成ウィザードを起動します。
    cd ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
    ./config.sh

14.5.2 Oracle SOA Suiteを含めるドメイン拡張を行うための構成ウィザード画面のナビゲート

次以降の項で説明する手順を実行して、静的クラスタで使用するトポロジのドメインを作成して構成します。

14.5.2.1 静的クラスタを含めるドメインの拡張

この項で説明する手順を実行して、静的クラスタで使用するトポロジのドメインを作成して構成します。

注意:

この項で説明する手順を使用し、静的クラスタを使用して既存のドメインを拡張することができます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。

タスク1   ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。

「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。

ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。

タスク2   構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle SOA Suite - 12.2.1.2.0 [soa]

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

タスク3   データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。

Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。

すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。

データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

ヒント:

「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解 に関する項を参照してください。

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。

タスク4   JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、表にあるSOAスキーマをすべて選択します。

スキーマを選択すると、ページ上のフィールドがアクティブ化され、データベース接続フィールドに自動的に値が移入されます。

「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。

タスク5   GridLink Oracle RACデータベース接続の詳細情報の指定

「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。

タスク6   JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテスト関する項を参照してください。

タスク7   キーストア

この画面を使用して、ドメインで使用されるキーストアの詳細を指定します。

標準的なエンタープライズ・デプロイメントの場合、デフォルト値をそのまま使用できます。

詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のキーストアに関する項を参照してください。

タスク8   拡張構成の選択

目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。

  • トポロジ

    サーバー・テンプレート、管理対象サーバー、クラスタ、仮想ターゲットおよびCoherenceの設定の追加、削除または変更。

  • ファイル・ストア

タスク9   管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストにOracle SOA Suite用の新しい管理対象サーバーが表示されます。このサーバーは、タスク2「構成テンプレートの選択」で選択したOracle SOA Suite構成テンプレートによって自動的に作成されました。

次のタスクを実行して、デフォルトのOracle SOA Suite管理対象サーバーを変更して2つ目のOracle SOA Suite管理対象サーバーを作成します。

  1. デフォルトのOracle SOA Suite管理対象サーバーの名前をWLS_SOA1に変更します。

  2. 「追加」をクリックして新しいOracle SOA Suite管理対象サーバーを作成し、それにWLS_SOA2という名前を付けます。

    ヒント:

    ここで推奨するサーバー名は、このドキュメント全体で使用します。別の名前を選択する場合は、必要に応じてそれらの名前に置き換えてください。

  3. GUID-87AD8F24-E00A-48D4-AC30-56F0CB8CD838.htm#GUID-26CDA9CD-E110-431D-BE23-4AEEFC997B66__GUID-579F94E8-DCA0-486A-B006-5555CCB429F9の情報を使用して、Oracle SOA Suiteの管理対象サーバーごとに残りの列に入力します。

「管理対象サーバー」画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。

サーバー名 リスニング・アドレス リスニング・ポート SSLの有効化 SSLリスニング・ポート サーバー・グループ

WLS_SOA1

WCCHOST1

8001

いいえ

無効

SOA-MGD-SVRS-ONLY

WLS_SOA2

WCCHOST2

8001

いいえ

無効

SOA-MGD-SVRS-ONLY

タスク10   クラスタの構成

このタスクでは、Oracle SOA Suiteソフトウェアのターゲットとすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。

「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。

  1. 「追加」ボタンをクリックします。

  2. 「クラスタ名」フィールドでSOA_Clusterを指定します。

  3. 「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、未指定を選択します。

注意:

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。

タスク11   サーバー・テンプレートの割当て

「次へ」をクリックして続行します。

タスク12 動的サーバーの構成
静的クラスタとして残そうとするクラスタに対して、動的サーバーのすべてのオプションが無効になっていることを確認します。
  1. この画面で、「動的クラスタ」「計算済リスニング・ポート」「計算済マシン名」の各チェック・ボックスが選択解除されていることを確認します。

  2. 「サーバー・テンプレート」「未指定」が選択されていることを確認します。

  3. 「次へ」をクリックします。

タスク13   クラスタへの管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、WLS_SOA1およびWLS_SOA2を新規クラスタSOA_Clusterに割り当てます。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここではSOA_Cluster)を選択します。

  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、WLS_SOA1SOA_Clusterに割り当てます。

    • WLS_SOA1管理対象サーバーを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択されているクラスタの下に移動します。

    • WLS_SOA1をダブルクリックして、クラスタ・ペインで選択されているクラスタの下に移動します。

  3. 同じ手順を繰り返して、WLS_SOA2SOA_Clusterに割り当てます。

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。

タスク14   Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、9991のままにします。

Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアルのOracle Coherence製品に関する項を参照してください。

タスク15 既存のマシンの検証

「次へ」をクリックします。

タスク16   マシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりのOracle SOA Suite管理対象サーバーを、ドメイン内の対応するマシンに割り当てます。

WLS_SOA1WCCHOST1WLS_SOA2WCCHOST2に割り当てます。

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。

タスク17   仮想ターゲットの構成

「次へ」をクリックして次の画面に進みます。

タスク18   パーティションの構成

「次へ」をクリックして次の画面に進みます。

タスク19   ファイル・ストアの構成

「JMSファイル・ストア」画面で、UMSおよびBPMのファイル・ストアを含む各SOA永続ストアに次のディレクトリを割り当てます。

ORACLE_RUNTIME/domain_name/SOA_Cluster/jms

注意:

管理対象サーバーを起動する前にjmsフォルダを作成します。

この例では、ORACLE_RUNTIMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。domain_nameを、ドメインに割り当てた名前に置き換えます。SOA_Clusterを、クラスタに割り当てた名前に置き換えます。

タスク20   構成の仕様の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。

変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。

「更新」をクリックして、ドメインの拡張を実行します。

この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成のサマリーに関する項を参照してください。

タスク21   ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ

「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

いずれの項目も後で必要になるため、メモしておいてください。ドメインの場所は管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスに必要で、管理サーバーURLはWebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセスに必要です。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

タスク22   管理サーバーの起動

管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。

14.6 トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアの構成

Oracle WebLogic Serverでは、システムのクラッシュやネットワーク障害からの回復時にトランザクション・ログを使用します。

各管理対象サーバーでは、サーバーが調整およびコミットする、完了していない可能性のあるトランザクションに関する情報を格納するトランザクション・ログを使用します。

Oracle WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタ内の管理対象サーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、管理対象サーバーとそのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを格納します。

注意:

トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。クラスタ内のすべての管理対象サーバーがこのディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前にも存在している必要があります。

お薦めする場所は、デュアル・ポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)です。記憶域エラーが発生した場合に確実に保護するには、記憶域レベルで適切な複製およびバックアップ・メカニズムを設定しておくことが重要です。

この情報は、ファイルベースのトランザクション・ログに適用されます。トランザクション・ログに対して、データベース・ベースの永続ストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのTLOGおよびJMSでのJDBC永続ストアの使用」を参照してください。

14.6.1 静的クラスタでのトランザクション・リカバリ用のデフォルト永続ストアの構成

静的クラスタ内の各管理対象サーバーにデフォルト永続ストアの場所を設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

    ADMINVHN:7001/console
    
  2. 「チェンジ・センター」セクションで、「ロックして編集」をクリックします。

  3. クラスタ内の管理対象サーバーごとに、次を実行します。

    1. 「ドメイン構造」ウィンドウで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。

      「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

    2. 表の「名前」列で、サーバーの名前(ハイパーリンクとして表示)をクリックします。

      選択したサーバーの設定ページが開き、「構成」タブがデフォルトで表示されます。

    3. 「構成」タブで、「サービス」タブをクリックします。

    4. ページの「デフォルト・ストア」セクションに、デフォルトの永続ストアがデータファイルを格納するフォルダのパスを入力します。

      エンタープライズ・デプロイメントでは、ORACLE_RUNTIMEディレクトリの場所を使用します。このサブディレクトリは、クラスタのトランザクション・ログにとって中心的な共有場所の役割を果たします。詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。

      例:

      ORACLE_RUNTIME/domain_name/cluster_name/tlogs
      

      この例では、ORACLE_RUNTIMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。domain_nameを、ドメインに割り当てた名前に置き換えます。cluster_nameを、先ほど作成したクラスタ名で置き換えます。

    5. 「保存」をクリックします。

  4. SOA_Cluster内のすべてのサーバーについて、手順3を実行します。

  5. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

注意:

構成手順の後半で、トランザクション・ログの場所と作成について検証します。

14.7 ドメイン・ディレクトリおよびマシンへの拡張済ドメインの伝播

SOA Suite管理対象サーバーにドメイン構成を伝播するために次の手順を実行する必要があります。

起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。SOA Suite管理対象サーバーにドメイン構成を伝播する手順は次のとおりです。
  1. 管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリと管理対象サーバーのapplicationsディレクトリのコピーを作成します。
  2. 次のpackコマンドをWCCHOST1で実行し、テンプレート・パックを作成します。
    cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
    
    ./pack.sh -managed=true 
              -domain=ASERVER_HOME 
              -template=/full_path/wcpdomaintemplateExtSOA.jar 
              -template_name=wcp_domain_template_extension_soa

    この例では、次のようになります。

    • ASERVER_HOMEを、共有記憶域デバイスに作成したドメイン・ディレクトリの実際のパスに置き換えます。

    • full_pathを、ドメイン・テンプレートjarファイルを作成する場所の完全なパスに置き換えます。ドメイン・テンプレートjarファイルをコピーまたは解凍する場合は、この場所を参照する必要があります。ORACLE_HOME以外の共有ボリュームを選択するか、/tmp/に書き込み、そのファイルをサーバー間で手動でコピーすることをお薦めします。

      テンプレートJARファイルの完全なパスを、packコマンドの-template引数の一部として指定する必要があります。

      SHARED_CONFIG_DIR/domains/template_filename.jar
    • wcpdomaintemplateExtSOA.jarは、作成するJARファイルのサンプル名です。これには、Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルなどのドメイン構成ファイルが含まれます。

    • wcp_domain_template_extension_soaは、ドメイン・テンプレート・ファイルに割り当てられる名前です。

  3. 次のunpackコマンドをWCCHOST1で実行して、前の手順で作成したテンプレートをMSERVER_HOMEディレクトリに伝播します。
    cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
    
    ./unpack.sh -domain=MSERVER_HOME 
                -template=/full_path/wcpdomaintemplateExtSOA.jar 
                -app_dir=APPLICATION_HOME 
                -overwrite_domain=true
    

    この例では、次のようになります。

    • MSERVER_HOMEを、ローカル記憶域ディスクに作成するドメイン・ホームの完全なパスに置き換えます。これは、ドメインのコピーの解凍先となる場所です。

    • wcpdomaintemplateExtSOA.jarは、packコマンドを実行して共有記憶域デバイス上のドメインを圧縮したときに作成したテンプレートのディレクトリ・パスおよび名前です。

    • 管理対象サーバーのテンプレートを、既存のドメインおよび既存のアプリケーション・ディレクトリに解凍する場合は、-overwrite_domain=true引数が必要です。

      上書きされるファイルがあれば、上書き前のファイルのバックアップ・コピーが作成されます。管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリにある起動スクリプトおよびearファイルになんらかの変更が適用されていた場合には、この解凍処理の後に起動スクリプトおよびearファイルをリストアする必要があります。

    • APPLICATION_HOMEを、ローカル記憶域上のそのドメインのアプリケーション・ディレクトリの完全なパスに置き換えます。

    ヒント:

    packおよびunpackコマンドの詳細は、PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成のPackおよびUnpackコマンドの概要に関する項を参照してください。

  4. パック済のJARファイルへのフルパスが他のサーバーで使用可能な共有ボリューム上にある場合は、この手順をスキップし、それ以外の場合は、次のコマンドをWCCHOST1で実行し、手順1で作成したテンプレート・パックをWCCHOST2WCPHOST1およびWCPHOST2にコピーします。
    scp /full_path/edgdomaintemplateExtSOA.jar oracle@WCCHOST2:/full_path/
    scp /full_path/edgdomaintemplateExtSOA.jar oracle@WCPHOST1:/full_path/
    scp /full_path/edgdomaintemplateExtSOA.jar oracle@WCPHOST2:/full_path/
  5. 次のunpackコマンドを各リモート・ホストで実行して、前の手順でコピーしたドメイン・テンプレートをMSERVER_HOMEディレクトリにデプロイします。
    cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
    
    ./unpack.sh -domain=MSERVER_HOME 
                -template=/full_path/wcpdomaintemplateExtSOA.jar 
                -app_dir=APPLICATION_HOME 
                -overwrite_domain=true
    

    この例では、次のようになります。

    • MSERVER_HOMEを、ローカル記憶域ディスクに作成するドメイン・ホームの完全なパスに置き換えます。これは、ドメインのコピーの解凍先となる場所です。

    • wcpdomaintemplateExtSOA.jarは、packコマンドを実行して共有記憶域デバイス上のドメインを圧縮したときに作成したテンプレートのディレクトリ・パスおよび名前です。

    • 管理対象サーバーのテンプレートを、既存のドメインおよび既存のアプリケーション・ディレクトリに解凍する場合は、-overwrite_domain=true引数が必要です。

      上書きされるファイルがあれば、上書き前のファイルのバックアップ・コピーが作成されます。管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリにある起動スクリプトおよびearファイルになんらかの変更が適用されていた場合には、この解凍処理の後に起動スクリプトおよびearファイルをリストアする必要があります。

    • APPLICATION_HOMEを、ローカル記憶域上のそのドメインのアプリケーション・ディレクトリの完全なパスに置き換えます。

    ヒント:

    packおよびunpackコマンドの詳細は、PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成のPackおよびUnpackコマンドの概要に関する項を参照してください。

14.8 ドメイン解凍後のNodeManager構成の更新

ドメインの拡張時に、MSERVER_HOMEnodemanager.propertiesファイルがASERVER_HOMEnodemanager.propertiesファイルの一部の値で上書きされることがあります。具体的には、ListenAddressまたはCustomIdentityAlias (あるいはその両方)の値がリセットされる場合があります。

注意:

各ホストのMSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.propertiesファイルについて、次のことを実行します。
  1. 正しいListenAddressパラメータ値を確認して、必要な場合は値を再設定します。
    grep ListenAddress MSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.properties
  2. 次のコマンドの参照として、ドメイン構成ファイルから構成済アイデンティティ別名のリストを確認します。
    grep server-private-key-alias ASERVER_HOME/config/config.xml | sort | uniq
  3. 現在のCustomIdentityAliasパラメータ値を確認します。
    grep CustomIdentityAlias MSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.properties
  4. 必要に応じて、CustomIdentityAliasパラメータ値を、現在のホストに適した正しい別名文字列に再設定します。
  5. nodemanagerプロセスを再起動します。
    kill `ps -eaf | grep weblogic.NodeManager | grep MSERVER_HOME | grep -v grep | awk '{print $2}' `
    nohup MSERVER_HOME/bin/startNodeManager.sh > MSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.out 2>&1 &

14.9 既存の管理対象サーバーの再起動と検証

ドメインが拡張され、すべてのサーバーのMSERVER_HOMEディレクトリに解凍されたら、既存のコンポーネントの管理対象サーバーを再起動する必要があります。

ドメインが拡張され、すべてのサーバーのMSERVER_HOMEディレクトリに解凍されたので、既存のコンポーネントの管理対象サーバーを再起動します。
  1. WebLogic Serverコンソールから、WebServices Manager Policy ManagerのWLS_WSMn管理対象サーバーを再起動します。
  2. 別のブラウザ・ウィンドウから、URLを正常にロードすることで、WSM-PMアプリケーションが応答していることを確認します。
    http://wcpinternal.example.com/wsm-pm/validator
    
  3. 必要に応じてその他の既存の管理対象サーバーを起動します。他の製品機能は、この段階では不要です。

14.10 uploadおよびstageディレクトリの絶対パスへの変更

ドメインを構成し、すべてのホスト上の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリにそのドメインを解凍した後、新しいクラスタ内の管理対象サーバーのuploadディレクトリとstageディレクトリを検証および更新します。

この手順は、リモート・デプロイメントの実行時の潜在的な問題の回避とステージ・モードが必要なデプロイメントのために必要です。

管理対象サーバー・ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のすべての管理対象サーバーについてこれらのディレクトリ・パスを更新する手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 左側のナビゲーション・ツリーで、「ドメイン」「環境」を開きます。

  3. 「ロックして編集」をクリックします。

  4. 使用するクラスタ・タイプに適したオブジェクトに移動して編集します。

    1. 静的クラスタの場合、「サーバー」に移動し、編集する管理対象サーバーの名前をクリックします。

  5. 編集する新しい管理対象サーバーまたはサーバー・テンプレートごとに、次の手順を実行します。
    1. 「構成」タブをクリックし、「デプロイメント」タブをクリックします。

    2. 「ステージング・ディレクトリ名」が次のように設定されていることを確認します。

      MSERVER_HOME/servers/server_or_template_name/stage
      

      MSERVER_HOMEMSERVER_HOMEディレクトリのディレクトリ・パスに置き換えます。静的クラスタを使用している場合、編集する管理対象サーバーの正しい名前で更新します。

    3. 「アップロード・ディレクトリ名」を次の値に更新します。

      ASERVER_HOME/servers/AdminServer/upload
      

      ASERVER_HOMEをASERVER_HOMEディレクトリのディレクトリ・パスに置き換えます。

    4. 「保存」をクリックします。

    5. 「サーバーのサマリー」または「サーバー・テンプレートのサマリー」画面(該当する方)に戻ります。

  6. 該当するすべてのオブジェクトを変更したら、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  7. これらの変更の影響を受けるすべての管理対象サーバーを再起動します。

14.11 WLS_SOA1管理対象サーバーの起動および検証

これでドメインの拡張、管理サーバーの起動、およびドメインの他のホストへの伝播を完了したので、新しく構成したOracle SOA Suite管理対象サーバーを起動できます。

このプロセスには、次の各項で説明する3つのタスクが含まれます。

14.11.1 管理対象サーバーWLS_SOA1の起動

WLS_SOA1管理対象サーバーを起動する手順は次のとおりです。

  1. ブラウザに次のURLを入力し、Fusion Middleware Controlログイン画面を表示します。
    http://ADMINVHN:7001/em
    
  2. 管理サーバー資格証明を使用してFusion Middleware Controlにログインします。
  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、ドメインを開き、ドメイン内の管理対象サーバーを表示します。
  4. WLS_SOA1管理対象サーバーのみを選択し、Oracle WebLogic Serverツールバーで「起動」をクリックします。

    注意:

    SOAサーバーは、ポリシー・アクセス・サービスに依存して機能します。これは、SOAサーバーが起動する前に、ドメイン内のWSM-PM管理対象サーバーが稼働していてアクセス可能になっている必要があることを意味します。

  5. 起動操作が完了したら、「ドメイン」ホーム・ページに移動し、WLS_SOA1管理対象サーバーが稼働中であることを確認します。

14.11.2 AdministratorsグループへのSOAAdminロールの追加

WLS_SOA1管理対象サーバーのOracle SOA Suite構成を検証する前に、SOAAdmin管理ロールをエンタープライズ・デプロイメント管理グループ(WCPAdministrators)に追加します。

このタスクを実行するには、「エンタープライズ・デプロイメントの管理用のロールの構成」を参照してください。

14.11.3 SOAインフラストラクチャへのログインによる管理対象サーバーの検証

SOAAdminロールをSOA Administratorsグループに追加した後、次のようにWLS_SOA1管理対象サーバーのOracle SOA Suiteソフトウェアの構成を検証できます。

  1. Webブラウザを使用して次のURLに移動します。
    http://WCCHOST1:8001/soa-infra/
    
  2. エンタープライズ・デプロイメント管理者ユーザー資格証明(weblogic_wcp)を使用してログインします。

    次のようなタイトルのWebページが表示されます。

    "Welcome to the Oracle SOA Platform on WebLogic"

14.12 管理対象サーバーWLS_SOA2の起動と検証

WLS_SOA1管理対象サーバーの正常な構成と起動を検証したら、WLS_SOA2管理対象サーバーを起動して検証できます。

WLS_SOA2管理対象サーバーを起動して検証するには、WLS_SOA2管理対象サーバーに対して「WLS_SOA1管理対象サーバーの起動および検証」の手順を使用します。

検証URLとしてWebブラウザに次のURLを入力し、エンタープライズ・デプロイメント管理者ユーザー資格証明(weblogic_soa)を使用してログインします。

http://WCCHOST2:8001/soa-infra/

14.13 トランザクション・ログの場所と作成の検証

WLS_SOA1およびWLS_SOA2が起動して稼働したら、トランザクション・ログ・ディレクトリを確認し、トランザクション・ログが予期したように作成されたことを確認します。

確認するには、「トランザクション・リカバリ用のデフォルト永続ストアの構成」で実行した手順に基づいて、次のコマンドを実行します。

ls -al ORACLE_RUNTIME/domain_name/cluster_name/tlogs
  • _WLS_WLS_SOA1000000.DAT

  • _WLS_WLS_SOA2000000.DAT

14.14 拡張したドメイン用のOracle HTTP Serverの構成

次の項では、パブリックURLおよび内部URLの両方のリクエストを、エンタープライズ・トポロジ内の正しクラスタにルーティングするようにOracle HTTP Serverインスタンスを構成する方法について説明します。

14.14.1 Oracle WebCenter Portalエンタープライズ・デプロイメントにおけるSOAのためのOracle HTTP Serverの構成

ワークフロー機能のためにSOAをWebCenter Portalと統合する場合、SOA Suiteリソースへの内部アクセスとエンドユーザー・アクセスの両方を構成する必要があります。

次の手順を使用して、リクエストをOracle SOA Suiteクラスタに正しくルーティングするようにWeb層のOracle HTTP Serverインスタンスを構成します。この手順では、「アプリケーション層にリクエストをルーティングするためのOracle HTTP Serverの構成」で説明されているOracle HTTP Server構成タスクが実行済であることを想定しています。

リクエストがOracle SOA Suiteクラスタに正しくルーティングされるように仮想ホスト構成ファイルを構成します。

  1. WEBHOST1にログインし、ディレクトリを最初のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs1)の構成ディレクトリに変更します。
    cd OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/moduleconf/
    
  2. wcpinternal_vh.confファイルを編集し、次のディレクティブを<VirtualHost>タグ内に追加します。

    注意:

    /workflowのURLエントリは省略可能です。これは、Oracle ADFタスク・フォームと関連付けられたワークフロー・タスク用です。/workflowのURL自体は、フォームに応じた別の値とすることができます。

    # soa-infra
    <Location /soa-infra>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # SOA inspection.wsil
    <Location /inspection.wsil>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # Worklist
    <Location /integration>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # UMS prefs
    <Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # Default to-do taskflow
    <Location /DefaultToDoTaskFlow>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # Workflow
    <Location /workflow>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    #Required if attachments are added for workflow tasks
     <Location /ADFAttachmentHelper> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
    # SOA composer application 
     <Location /soa/composer> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    
     <Location /frevvo> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL OFF
        WLProxySSLPassThrough OFF
    </Location>
    </VirtualHost>
    
  3. wcp_vh.confファイルを編集し、次のディレクティブを<VirtualHost>タグ内に追加します。

    注意:

    /workflowのURLエントリは省略可能です。これは、Oracle ADFタスク・フォームと関連付けられたワークフロー・タスク用です。/workflowのURL自体は、フォームに応じた別の値とすることができます。

    # soa-infra
    <Location /soa-infra>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # SOA inspection.wsil
    <Location /inspection.wsil>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # Worklist
    <Location /integration>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # UMS prefs
    <Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # Default to-do taskflow
    <Location /DefaultToDoTaskFlow>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # Workflow
    <Location /workflow>
        WLSRequest ON
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    #Required if attachments are added for workflow tasks
     <Location /ADFAttachmentHelper> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
    # SOA composer application 
     <Location /soa/composer> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    
     <Location /frevvo> 
        WLSRequest ON 
        WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
        WLProxySSL ON
        WLProxySSLPassThrough ON
    </Location>
    </VirtualHost>
    
  4. wcpinternal_vh.confファイルおよびwcp_vh.confファイルを、2つ目のOracle HTTP Serverインスタンス(ohs2)の構成ディレクトリにコピーします。
    OHS_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ohs2/moduleconf/
    
  5. wcpinternal_vh.confおよびwcp_vh.confを編集して、<VirtualHost>ディレクティブ内のWEBHOST1への参照をWEBHOST2への参照に変更します。
  6. 両方のOracle HTTP Serverを再起動します。

例14-1 wcpinternal_vh.confファイルの内容の例

注意:

次のサンプル構成ファイルの内容には、SOA SuiteおよびOracle WebServices Managerのリソースのみが含まれます。これまでの章で構成してきた他の製品のリソースは、ここには表示されません。
<VirtualHost WEBHOST1:7777>
    ServerName http://wcpinternal.example.com:80
    ServerAdmin you@your.address
    RewriteEngine On
    RewriteOptions inherit

# WSM-PM 
<Location /wsm-pm>
     WebLogicCluster WCPHOST1:7010,WCPHOST2:7010
     WLSRequest ON
     WLProxySSL OFF
     WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

#soa-infra
<Location /soa-infra>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# SOA inspection.wsil
<Location /inspection.wsil>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# Worklist
<Location /integration>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# UMS prefs
<Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# Default to-do taskflow
<Location /DefaultToDoTaskFlow>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# Workflow
<Location /workflow>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

#Required if attachments are added for workflow tasks
 <Location /ADFAttachmentHelper> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

# SOA composer application 
 <Location /soa/composer> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>

 <Location /frevvo> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL OFF
    WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
</VirtualHost>

例14-2 wcp_vh.confファイルの内容の例

<VirtualHost WEBHOST1:7777>
    ServerName http://wcp.example.com:443
    ServerAdmin you@your.address
    RewriteEngine On
    RewriteOptions inherit

# WSM-PM 
<Location /wsm-pm>
     WebLogicCluster WCPHOST1:7010,WCPHOST2:7010
     WLSRequest ON
     WLProxySSL ON
     WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

#soa-infra
<Location /soa-infra>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# SOA inspection.wsil
<Location /inspection.wsil>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# Worklist
<Location /integration>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# UMS prefs
<Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# Default to-do taskflow
<Location /DefaultToDoTaskFlow>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# Workflow
<Location /workflow>
    WLSRequest ON
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

#Required if attachments are added for workflow tasks
 <Location /ADFAttachmentHelper> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

# SOA composer application 
 <Location /soa/composer> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>

 <Location /frevvo> 
    WLSRequest ON 
    WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001 
    WLProxySSL ON
    WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
</VirtualHost>

14.14.2 WebLogicプロキシ・プラグインの構成

リクエストがOracle HTTP Serverインスタンスを介して正しくルーティングされたことを検証するには、先ほど構成したクラスタに対して「WebLogicプラグインの有効化」パラメータを設定しておく必要があります。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
  2. 「ドメイン構造」ペインで、「環境」ノードを開きます。
  3. 「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。
  4. 「クラスタ」をクリックします。
  5. Oracle HTTP Serverからのリクエストのプロキシ先とするクラスタを選択します。

    「構成: 一般」タブが表示されます。

  6. 「詳細」セクションまでスクロール・ダウンして、開きます。
  7. 「WebLogicプラグインの有効化」「はい」に設定します。
  8. 「保存」をクリックします。
  9. 直近のドメイン拡張で複数のクラスタをデプロイした場合は、すべてのクラスタが一貫して更新されるまで、手順4から8を繰り返します。
  10. 「チェンジ・センター」の「変更のアクティブ化」をクリックします。
  11. この章で変更したすべてのクラスタのすべての管理対象サーバーを再起動します。

14.14.3 ロード・バランサを使用したOracle SOA Suite URLの検証

Oracle HTTP Server仮想ホストの構成を検証し、ハードウェア・ロード・バランサがOracle HTTP Serverインスタンスを経由してアプリケーション層にリクエストをルーティングできることを確認する手順は次のとおりです。

  1. 管理コンソールでサーバーの状態がRunningとして報告されていることを確認します。

    サーバーのステータスが「起動しています」または「再開中です」である場合は、「起動済み」になるまで待ちます。「管理」「失敗」などの別のステータスが表示される場合は、サーバーの出力ログ・ファイルを調べ、エラーがないか確認します。

  2. 次のURLにアクセスできることを確認します。
    • https://wcp.example.com:443/soa-infra

    • https://wcp.example.com:443/integration/worklistapp

    • https://wcp.example.com:443/sdpmessaging/userprefs-ui

    • https://wcp.example.com:443/soa/composer

14.15 Oracle SOA Suiteの構成後手順

Oracle SOA Suiteをインストールして構成した後、次のような構成後タスクを検討します。

14.15.1 SOAサーバーとハードウェア・ロード・バランサ間のSSL通信の有効化

Oracle SOA Suiteを含めてドメインを拡張した後、管理サーバーと管理対象サーバーがハードウェア・ロード・バランサのフロントエンドのSSL URLにアクセスできることを確認する必要もあります。

これにより、SOAコンポジット・アプリケーションとWebサービスが、フロントエンドのセキュアURLとのコールバックやその他の通信を起動できるようになります。

詳細は、「中間層とハードウェア・ロード・バランサ間のSSL通信の有効化」を参照してください。

14.15.2 SOAクラスタ内の同期/非同期相互作用に関する考慮事項

SOAクラスタでは、次のシナリオはサポートされていません。

  • mid-process receiveを持つ同期BPELプロセス

  • 非同期サービスをコールする同期BPELプロセス。

  • 同期プロセスからのコールバック。

14.15.3 適切なタスク表示のためのワークフロー・フロント・エンド・アドレスの更新

デフォルトのTo-Doタスクとカスタム・タスクの詳細でフロントエンド・ロード・バランサを使用してタスク表示URLが作成されるように、適切なURLでOracle Workflowを構成する必要があります。

このプロセスは、1度完了するとすべてのSOAサーバーで有効になります。

適切なURLを構成する手順は次のとおりです。

  1. 「boot.propertiesファイルの更新およびシステムの再起動」で指定したユーザー名とパスワードを使用してOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
  2. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
  3. 「MBean」ナビゲーションで、「アプリケーション定義のMBean」「oracle.as.soainfra.config」「サーバー: WLS_SOA1」「WorkflowConfig」「human-workflow」の順に開きます。
  4. FusionAppsFrontendHostUrlフィールドに、次のとおり入力します。

    *=https://wcp.example.com:443

  5. 「適用」をクリックします。

14.16 Oracle SOA Suiteに対する自動サービス移行およびJDBC永続ストアの有効化

Oracle SOA Suiteが高可用性を実現するように構成するには、自動サービス移行でOracle SOA Suite管理対象サーバーを構成します。

自動サービス移行の有効化の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントでの自動サービス移行の構成」を参照してください。

可用性を高めるために、データベース内にトランザクション・ログ・ストアとJMSストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのTLOGおよびJMSでのJDBC永続ストアの使用」を参照してください。