date
コマンドを実行することで行えます。nodemanager.properties
ファイルがASERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルの一部の値で上書きされることがあります。具体的には、ListenAddress
またはCustomIdentityAlias
(あるいはその両方)の値がリセットされる場合があります。上位トピック: 「エンタープライズ・ドメインの構成」
Oracle SOA Suiteを追加してドメインを拡張する際、この項にリストするディレクトリ変数を使用します。
いくつかのディレクトリ変数の値は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」で定義されています。
ORACLE_HOME
ASERVER_HOME
MSERVER_HOME
APPLICATION_HOME
DEPLOY_PLAN_HOME
OHS_DOMAIN_HOME
JAVA_HOME
ORACLE_RUNTIME
さらに、「エンタープライズ・デプロイメント用の必須IPアドレスの予約」で定義されている次の仮想IP (VIP)アドレスを参照することになります。
ADMINVHN
この章のアクションは、次のホスト・コンピュータで実行します。
WCPHOST1
WCPHOST2
WEBHOST1
WEBHOST2
WCCHOST1
WCCHOST2
Oracle SOA Suiteを追加するためにドメインを拡張する前に、各ホスト・コンピュータのシステム・クロックが同期していることを確認します。これは、各クラスタ内のすべてのホストで同時にdate
コマンドを実行することで行えます。
また、そのために使用できるサードパーティおよびオープンソースのユーティリティもあります。
この項では、エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアをインストールする手順について説明します。
インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。
インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。
インストール・プログラムでは、次の表にリストされている順序で一連の画面が表示されます。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、画面名をクリックしてください。
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品のインストーラの紹介画面です。 |
自動更新 |
この画面では、使用可能なパッチを探してMy Oracle Supportを自動的に検索するか、組織にすでにダウンロードしたパッチを探してローカル・ディレクトリを自動的に検索します。 |
インストールの場所 |
この画面を使用してOracleホーム・ディレクトリの位置を指定します。 Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成用のディレクトリの選択に関する項を参照してください。 |
インストール・タイプ |
この画面を使用してインストールのタイプと、それに従ってインストールされる製品および機能を選択します。
|
前提条件のチェック |
この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 警告メッセージまたはエラー・メッセージが表示された場合は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のシステム環境の検証ロードマップに関する項に記載されているドキュメントのいずれかを参照してください。 |
インストール・サマリー |
この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
インストールの進行状況 |
この画面では、インストールの進行状況を参照できます。 進捗バーが100%完了になった後で、「次へ」をクリックします。 |
インストール完了 |
この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
インストールの完了後、次のタスクを正常に実行することでインストールを検証できます。
インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、何も問題が発生していないことを確認します。ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。
インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。
Oracle SOA Suiteを追加すると、次のディレクトリおよびサブディレクトリが追加されます。
/u01/oracle/products/fmw/soa bam bin bpm common integration jlib plugins readme.txt reports soa
インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。
WCCHOST2上の製品マウント・ポイントとORACLE_HOME用に個別の共有記憶域ボリュームまたはパーティションを構成している場合は、WCCHOST2で製品のインストールを実行する必要もあります。
詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントをインストールおよび構成する場合の共有記憶域の推奨事項」を参照してください。
トポロジ内の他のホスト・コンピュータにソフトウェアをインストールするには、各ホストにログインして、「WCCHOST1でのインフラストラクチャ・インストーラの起動」と「インフラストラクチャ・インストール画面のナビゲート」の手順に従って、適切な記憶域デバイスにOracleホームを作成します。
注意:
以前のリリースでは、同一場所に配置されるOracle HTTP Serverインスタンスのセットが推奨エンタープライズ・トポロジに含まれていました。これらのリリースでは、インフラストラクチャをWeb層ホスト(WEBHOST1およびWEBHOST2)にインストールする要件がありました。ただし、このリリースでは、エンタープライズ・デプロイメント・トポロジは、Webサーバーがスタンドアロン・モードでインストールおよび構成されていると仮定するため、Webサーバーがアプリケーション層ドメインの一部とはみなされません。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成」を参照してください
Oracle SOA Suiteドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。
スキーマ作成に必要なタスクは、次のとおりです。
「次へ」をクリックします。
対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、必要な権限が付与されていることを前提としています。
データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、必要なスキーマを作成するためにデータベース管理者が利用できます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードと製品ロードの理解に関する項を参照してください。
RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。
「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。
「DBMS/サービス」詳細を入力します。
「スキーマ所有者」および「スキーマ・パスワード」詳細を入力します。
「次へ」をクリックして先に進み、データベースへの接続が成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウで、「OK」をクリックします。
「既存の接頭辞の選択」を選択し、初期ドメインを作成したときに使用した接頭辞を選択します。
スキーマのリストから「SOA Suite」スキーマを選択します。これにより、「SOAインフラストラクチャ」が自動的に選択されます。また、次の依存スキーマがInfrastructureとともにすでにインストールされて灰色表示されています。
共通インフラストラクチャ・サービス
ユーザー・メッセージング・サービス
メタデータ・サービス
Weblogicサービス
Oracle Platform Security Services
監査サービス
監査サービスへの追加
監査サービス・ビューア
カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。
ヒント:
カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
SOAインフラストラクチャ・スキーマのカスタム変数を指定します。
エンタープライズ・デプロイメント・トポロジの場合、Database Profileのカスタム変数としてLARGE
を入力し、Oracle Healthcareの使用を予定している場合は、Healthcare Integrationの変数としてYES
を入力します。
Oracle Healthcareの使用を予定している場合は、Healthcare Integrationの変数としてYES
を入力します。
詳細は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成のSOA Suiteスキーマに必要なカスタム変数についてを参照してください。
「表領域のマップ」画面で情報を確認し、「次へ」をクリックして、デフォルト値を受け入れます。
確認ダイアログ・ボックスで「OK 」をクリックします。
RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面に到達したら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。
スキーマが正常に作成されたことと、データベース接続詳細を確認するためには、SQL*Plusまたは別のユーティリティで、SOAINFRAスキーマ名および指定したパスワードを使用してデータベースに接続します。
例:
./sqlplus
SQL*Plus: Release 12.1.0.1.0 Production on Wed Aug 31 05:41:31 2016
Copyright (c) 1982, 2013, Oracle. All rights reserved.
Enter user-name: FMW1221_SOAINFRA
Enter password: soainfra_password
Connected to:
Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 12.1.0.1.0 - 64bit Production
With the Partitioning, OLAP, Data Mining and Real Application Testing options
SQL>
Oracle SOA Suiteスキーマを正常にインストールしたら、この項の手順に従ってトランザクション・リカバリのスキーマを構成します。
この手順では、WebLogic Serverが予期せずに使用不可になった後、進行中のトランザクションをリカバリする際に、Oracle WebLogic Serverトランザクション・マネージャでトランザクション状態の情報を問い合せて該当するコマンド(commitやrollbackなど)を発行できるように適切なデータベース権限を設定します。
これらの権限は、リポジトリ作成ユーティリティでスキーマを作成したときに定義したSOAINFRAスキーマの所有者に付与する必要があります。
トランザクション・リカバリ権限のSOAスキーマを構成する手順は次のとおりです。
Oracle SOA Suiteソフトウェアを含めて既存のエンタープライズ・デプロイメント・ドメインを拡張するために、次のタスクを実行する必要があります。
次以降の項で説明する手順を実行して、静的クラスタで使用するトポロジのドメインを作成して構成します。
この項で説明する手順を実行して、静的クラスタで使用するトポロジのドメインを作成して構成します。
注意:
この項で説明する手順を使用し、静的クラスタを使用して既存のドメインを拡張することができます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。
ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
Oracle SOA Suite - 12.2.1.2.0 [soa]
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。
Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。
すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解 に関する項を参照してください。
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面で、表にあるSOAスキーマをすべて選択します。
スキーマを選択すると、ページ上のフィールドがアクティブ化され、データベース接続フィールドに自動的に値が移入されます。
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。
要素 | 説明と推奨値 |
---|---|
SCAN、ホスト名とポート |
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。 「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、データベースのリスニング・ポートを入力します( |
「ONSホスト」と「ポート」 |
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は |
FANの有効化 |
データベースがFANイベントを受信して処理できるように、「FANの有効化」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。 |
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、構成したデータソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテスト関する項を参照してください。
この画面を使用して、ドメインで使用されるキーストアの詳細を指定します。
標準的なエンタープライズ・デプロイメントの場合、デフォルト値をそのまま使用できます。
詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のキーストアに関する項を参照してください。
目的のトポロジに応じたドメインの構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。
トポロジ
サーバー・テンプレート、管理対象サーバー、クラスタ、仮想ターゲットおよびCoherenceの設定の追加、削除または変更。
ファイル・ストア
「管理対象サーバー」画面で、サーバーのリストにOracle SOA Suite用の新しい管理対象サーバーが表示されます。このサーバーは、タスク2「構成テンプレートの選択」で選択したOracle SOA Suite構成テンプレートによって自動的に作成されました。
次のタスクを実行して、デフォルトのOracle SOA Suite管理対象サーバーを変更して2つ目のOracle SOA Suite管理対象サーバーを作成します。
デフォルトのOracle SOA Suite管理対象サーバーの名前をWLS_SOA1
に変更します。
「追加」をクリックして新しいOracle SOA Suite管理対象サーバーを作成し、それにWLS_SOA2
という名前を付けます。
ヒント:
ここで推奨するサーバー名は、このドキュメント全体で使用します。別の名前を選択する場合は、必要に応じてそれらの名前に置き換えてください。
GUID-87AD8F24-E00A-48D4-AC30-56F0CB8CD838.htm#GUID-26CDA9CD-E110-431D-BE23-4AEEFC997B66__GUID-579F94E8-DCA0-486A-B006-5555CCB429F9の情報を使用して、Oracle SOA Suiteの管理対象サーバーごとに残りの列に入力します。
「管理対象サーバー」画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。
サーバー名 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLの有効化 | SSLリスニング・ポート | サーバー・グループ |
---|---|---|---|---|---|
WLS_SOA1 |
WCCHOST1 |
8001 |
いいえ |
無効 |
SOA-MGD-SVRS-ONLY |
WLS_SOA2 |
WCCHOST2 |
8001 |
いいえ |
無効 |
SOA-MGD-SVRS-ONLY |
このタスクでは、Oracle SOA Suiteソフトウェアのターゲットとすることができる管理対象サーバーのクラスタを作成します。
「クラスタ」画面を使用して、新しいクラスタを作成します。
「追加」ボタンをクリックします。
「クラスタ名」フィールドでSOA_Cluster
を指定します。
「動的サーバー・グループ」ドロップダウン・リストで、未指定
を選択します。
注意:
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして続行します。
この画面で、「動的クラスタ」、「計算済リスニング・ポート」、「計算済マシン名」の各チェック・ボックスが選択解除されていることを確認します。
「サーバー・テンプレート」で「未指定」が選択されていることを確認します。
「次へ」をクリックします。
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、WLS_SOA1
およびWLS_SOA2
を新規クラスタSOA_Cluster
に割り当てます。
「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタ(ここではSOA_Cluster
)を選択します。
「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、WLS_SOA1
をSOA_Cluster
に割り当てます。
WLS_SOA1
管理対象サーバーを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択されているクラスタの下に移動します。
WLS_SOA1
をダブルクリックして、クラスタ・ペインで選択されているクラスタの下に移動します。
同じ手順を繰り返して、WLS_SOA2
をSOA_Cluster
に割り当てます。
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、9991
のままにします。
Coherenceライセンス情報については、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアルのOracle Coherence製品に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりのOracle SOA Suite管理対象サーバーを、ドメイン内の対応するマシンに割り当てます。
WLS_SOA1
をWCCHOST1
、WLS_SOA2
をWCCHOST2に割り当てます。
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
「JMSファイル・ストア」画面で、UMSおよびBPMのファイル・ストアを含む各SOA永続ストアに次のディレクトリを割り当てます。
ORACLE_RUNTIME/domain_name/SOA_Cluster/jms
注意:
管理対象サーバーを起動する前にjms
フォルダを作成します。この例では、ORACLE_RUNTIMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。domain_nameを、ドメインに割り当てた名前に置き換えます。SOA_Cluster
を、クラスタに割り当てた名前に置き換えます。
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックして、ドメインの拡張を実行します。
この画面に示されるオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成のサマリーに関する項を参照してください。
「構成に成功しました」画面には、構成したばかりのドメインについて、次の項目が表示されます。
ドメインの場所
管理サーバーURL
いずれの項目も後で必要になるため、メモしておいてください。ドメインの場所は管理サーバーの起動に使用するスクリプトへのアクセスに必要で、管理サーバーURLはWebLogic Server管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlへのアクセスに必要です。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。
Oracle WebLogic Serverでは、システムのクラッシュやネットワーク障害からの回復時にトランザクション・ログを使用します。
各管理対象サーバーでは、サーバーが調整およびコミットする、完了していない可能性のあるトランザクションに関する情報を格納するトランザクション・ログを使用します。
Oracle WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタ内の管理対象サーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、管理対象サーバーとそのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを格納します。
注意:
トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。クラスタ内のすべての管理対象サーバーがこのディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前にも存在している必要があります。
お薦めする場所は、デュアル・ポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)です。記憶域エラーが発生した場合に確実に保護するには、記憶域レベルで適切な複製およびバックアップ・メカニズムを設定しておくことが重要です。
この情報は、ファイルベースのトランザクション・ログに適用されます。トランザクション・ログに対して、データベース・ベースの永続ストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのTLOGおよびJMSでのJDBC永続ストアの使用」を参照してください。
静的クラスタ内の各管理対象サーバーにデフォルト永続ストアの場所を設定するには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
ADMINVHN:7001/console
「チェンジ・センター」セクションで、「ロックして編集」をクリックします。
クラスタ内の管理対象サーバーごとに、次を実行します。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
表の「名前」列で、サーバーの名前(ハイパーリンクとして表示)をクリックします。
選択したサーバーの設定ページが開き、「構成」タブがデフォルトで表示されます。
「構成」タブで、「サービス」タブをクリックします。
ページの「デフォルト・ストア」セクションに、デフォルトの永続ストアがデータファイルを格納するフォルダのパスを入力します。
エンタープライズ・デプロイメントでは、ORACLE_RUNTIMEディレクトリの場所を使用します。このサブディレクトリは、クラスタのトランザクション・ログにとって中心的な共有場所の役割を果たします。詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。
例:
ORACLE_RUNTIME/domain_name/cluster_name/tlogs
この例では、ORACLE_RUNTIMEを、ご使用の環境の変数値に置き換えます。domain_nameを、ドメインに割り当てた名前に置き換えます。cluster_nameを、先ほど作成したクラスタ名で置き換えます。
「保存」をクリックします。
SOA_Cluster内のすべてのサーバーについて、手順3を実行します。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
注意:
構成手順の後半で、トランザクション・ログの場所と作成について検証します。
SOA Suite管理対象サーバーにドメイン構成を伝播するために次の手順を実行する必要があります。
ドメインの拡張時に、MSERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルがASERVER_HOMEのnodemanager.properties
ファイルの一部の値で上書きされることがあります。具体的には、ListenAddress
またはCustomIdentityAlias
(あるいはその両方)の値がリセットされる場合があります。
注意:
ListenAddress
は通常、ASERVER_HOME nodemanagerと同じホストに常駐するMSERVER_HOME nodemanager上でリセットされます。このトポロジでは、WCCHOST1です。
SOAサーバーとハードウェア・ロード・バランサ間のSSL通信を有効にする前のドメイン拡張では、CustomIdentityAlias
に関して手順2から4は当てはまらないことがあります。
MSERVER_HOME/nodemanager/nodemanager.properties
ファイルについて、次のことを実行します。ドメインが拡張され、すべてのサーバーのMSERVER_HOMEディレクトリに解凍されたら、既存のコンポーネントの管理対象サーバーを再起動する必要があります。
ドメインを構成し、すべてのホスト上の管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリにそのドメインを解凍した後、新しいクラスタ内の管理対象サーバーのuploadディレクトリとstageディレクトリを検証および更新します。
この手順は、リモート・デプロイメントの実行時の潜在的な問題の回避とステージ・モードが必要なデプロイメントのために必要です。
管理対象サーバー・ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のすべての管理対象サーバーについてこれらのディレクトリ・パスを更新する手順は次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側のナビゲーション・ツリーで、「ドメイン」→「環境」を開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
使用するクラスタ・タイプに適したオブジェクトに移動して編集します。
静的クラスタの場合、「サーバー」に移動し、編集する管理対象サーバーの名前をクリックします。
「構成」タブをクリックし、「デプロイメント」タブをクリックします。
「ステージング・ディレクトリ名」が次のように設定されていることを確認します。
MSERVER_HOME/servers/server_or_template_name/stage
MSERVER_HOME
をMSERVER_HOME
ディレクトリのディレクトリ・パスに置き換えます。静的クラスタを使用している場合、編集する管理対象サーバーの正しい名前で更新します。
「アップロード・ディレクトリ名」を次の値に更新します。
ASERVER_HOME/servers/AdminServer/upload
ASERVER_HOME
をASERVER_HOMEディレクトリのディレクトリ・パスに置き換えます。
「保存」をクリックします。
「サーバーのサマリー」または「サーバー・テンプレートのサマリー」画面(該当する方)に戻ります。
該当するすべてのオブジェクトを変更したら、「変更のアクティブ化」をクリックします。
これらの変更の影響を受けるすべての管理対象サーバーを再起動します。
これでドメインの拡張、管理サーバーの起動、およびドメインの他のホストへの伝播を完了したので、新しく構成したOracle SOA Suite管理対象サーバーを起動できます。
このプロセスには、次の各項で説明する3つのタスクが含まれます。
WLS_SOA1管理対象サーバーのOracle SOA Suite構成を検証する前に、SOAAdmin
管理ロールをエンタープライズ・デプロイメント管理グループ(WCPAdministrators
)に追加します。
このタスクを実行するには、「エンタープライズ・デプロイメントの管理用のロールの構成」を参照してください。
WLS_SOA1管理対象サーバーの正常な構成と起動を検証したら、WLS_SOA2管理対象サーバーを起動して検証できます。
WLS_SOA2管理対象サーバーを起動して検証するには、WLS_SOA2管理対象サーバーに対して「WLS_SOA1管理対象サーバーの起動および検証」の手順を使用します。
検証URLとしてWebブラウザに次のURLを入力し、エンタープライズ・デプロイメント管理者ユーザー資格証明(weblogic_soa
)を使用してログインします。
http://WCCHOST2:8001/soa-infra/
WLS_SOA1およびWLS_SOA2が起動して稼働したら、トランザクション・ログ・ディレクトリを確認し、トランザクション・ログが予期したように作成されたことを確認します。
確認するには、「トランザクション・リカバリ用のデフォルト永続ストアの構成」で実行した手順に基づいて、次のコマンドを実行します。
ls -al ORACLE_RUNTIME/domain_name/cluster_name/tlogs
_WLS_WLS_SOA1000000.DAT
_WLS_WLS_SOA2000000.DAT
次の項では、パブリックURLおよび内部URLの両方のリクエストを、エンタープライズ・トポロジ内の正しクラスタにルーティングするようにOracle HTTP Serverインスタンスを構成する方法について説明します。
ワークフロー機能のためにSOAをWebCenter Portalと統合する場合、SOA Suiteリソースへの内部アクセスとエンドユーザー・アクセスの両方を構成する必要があります。
次の手順を使用して、リクエストをOracle SOA Suiteクラスタに正しくルーティングするようにWeb層のOracle HTTP Serverインスタンスを構成します。この手順では、「アプリケーション層にリクエストをルーティングするためのOracle HTTP Serverの構成」で説明されているOracle HTTP Server構成タスクが実行済であることを想定しています。
リクエストがOracle SOA Suiteクラスタに正しくルーティングされるように仮想ホスト構成ファイルを構成します。
例14-1 wcpinternal_vh.conf
ファイルの内容の例
注意:
次のサンプル構成ファイルの内容には、SOA SuiteおよびOracle WebServices Managerのリソースのみが含まれます。これまでの章で構成してきた他の製品のリソースは、ここには表示されません。<VirtualHost WEBHOST1:7777>
ServerName http://wcpinternal.example.com
:80
ServerAdmin you@your.address
RewriteEngine On
RewriteOptions inherit
# WSM-PM
<Location /wsm-pm>
WebLogicCluster WCPHOST1:7010,WCPHOST2:7010
WLSRequest ON
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
#soa-infra
<Location /soa-infra>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# SOA inspection.wsil
<Location /inspection.wsil>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# Worklist
<Location /integration>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# UMS prefs
<Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# Default to-do taskflow
<Location /DefaultToDoTaskFlow>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# Workflow
<Location /workflow>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
#Required if attachments are added for workflow tasks
<Location /ADFAttachmentHelper>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
# SOA composer application
<Location /soa/composer>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
<Location /frevvo>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL OFF
WLProxySSLPassThrough OFF
</Location>
</VirtualHost>
例14-2 wcp_vh.conf
ファイルの内容の例
<VirtualHost WEBHOST1:7777>
ServerName http://wcp.example.com
:443
ServerAdmin you@your.address
RewriteEngine On
RewriteOptions inherit
# WSM-PM
<Location /wsm-pm>
WebLogicCluster WCPHOST1:7010,WCPHOST2:7010
WLSRequest ON
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
#soa-infra
<Location /soa-infra>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# SOA inspection.wsil
<Location /inspection.wsil>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# Worklist
<Location /integration>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# UMS prefs
<Location /sdpmessaging/userprefs-ui>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# Default to-do taskflow
<Location /DefaultToDoTaskFlow>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# Workflow
<Location /workflow>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
#Required if attachments are added for workflow tasks
<Location /ADFAttachmentHelper>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
# SOA composer application
<Location /soa/composer>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
<Location /frevvo>
WLSRequest ON
WebLogicCluster WCCHOST1:8001,WCCHOST2:8001
WLProxySSL ON
WLProxySSLPassThrough ON
</Location>
</VirtualHost>
リクエストがOracle HTTP Serverインスタンスを介して正しくルーティングされたことを検証するには、先ほど構成したクラスタに対して「WebLogicプラグインの有効化」
パラメータを設定しておく必要があります。
Oracle SOA Suiteをインストールして構成した後、次のような構成後タスクを検討します。
Oracle SOA Suiteを含めてドメインを拡張した後、管理サーバーと管理対象サーバーがハードウェア・ロード・バランサのフロントエンドのSSL URLにアクセスできることを確認する必要もあります。
これにより、SOAコンポジット・アプリケーションとWebサービスが、フロントエンドのセキュアURLとのコールバックやその他の通信を起動できるようになります。
詳細は、「中間層とハードウェア・ロード・バランサ間のSSL通信の有効化」を参照してください。
Oracle SOA Suiteが高可用性を実現するように構成するには、自動サービス移行でOracle SOA Suite管理対象サーバーを構成します。
自動サービス移行の有効化の詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントでの自動サービス移行の構成」を参照してください。
可用性を高めるために、データベース内にトランザクション・ログ・ストアとJMSストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのTLOGおよびJMSでのJDBC永続ストアの使用」を参照してください。