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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成
12c(12.2.1.2)
E82812-01
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1 Oracle WebLogic Serverインストールの計画

この項では、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのインストールの準備を行います。インストールやドメイン構成の途中または後で問題が発生しないよう、この項で十分に確認します。

1.1 このドキュメントの使用方法

このガイドを使用する特定のシナリオおよびその他の情報ソースがあります。

この項では、次の項目について説明します。

1.1.1 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

このガイドは、Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジを作成する場合に役立ちます。このトポロジを拡張することで、本番システムに適するように可用性を高めて保護できます。

標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジであり、このトポロジのみがサポートされるわけではありません。『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準インストール・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.1.2 アップグレード・シナリオにおけるこのドキュメントの使用方法

Oracle WebLogic ServerとCoherenceをアップグレード手順の一環としてインストールする場合、このガイドの手順に従ってソフトウェアをインストールしてください。ただし、構成ウィザードを実行してWebLogicドメインを作成しないでください

ソフトウェアをインストールした後、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのアップグレードのアップグレード・プロセスの概要に移動してください。

1.1.3 このドキュメントを使用してドメインを拡張する方法

このドキュメントでは新規にドメインを作成する手順について説明していますが、同じ手順を使用して既存のドメインを拡張できます。

これを行う場合は、重要な情報について、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』で同じドメインにおける複数製品のインストールに関する項を必ず参照してください。

新規ドメインを作成する場合でも、手順に示された内容と要件が合わないときは、必ず内容を適宜選択し、詳細を説明したドキュメントを参照してください。

1.1.4 開発環境向けのインストール・ドキュメントの使用方法

このガイドでは、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションを使用して、Oracle WebLogic Serverのランタイムの本番環境をインストールおよび構成する方法について説明します。さらに、Oracle WebLogic Serverの開発専用インストーラと補助インストーラも用意しています。

  • クイック・インストーラは、Javaアプリケーションの開発とテストに必要なすべてのアーティファクトが含まれる軽量インストーラです。クイック・インストーラは、コマンド行から直接実行されます。クイック・インストーラで実行されるインストールには、標準Oracleパッチ適用ツールOPatchを使用してパッチを適用できます。

    このバージョンのOracle WebLogic Serverとクイック・インストーラでは、JDK 1.8.0_101バージョンが必要です。適切なバージョンのJDKがインストールされていることと、開始前の使用準備ができていることを確認します。

    クイック・インストーラのファイル名はfmw_12.2.1.2.0_wls_quick.jarです

  • 補助クイック・インストーラは、Oracle WebLogic ServerでのサンプルJavaアプリケーションの開発とテストに必要なすべてのアーティファクトが含まれる軽量インストーラです。

    オプションの補助クイック・インストーラには、サンプル・アプリケーションなどのコンポーネントや、管理コンソールの追加言語ヘルプ・ファイルがあります。

    補助クイック・インストーラのファイル名はfmw_12.2.1.2.0_wls_supplemental_quick.jarです

開発環境を設定するには、次の箇所を参照してください。

  • 「Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションの入手」。開発インストーラを探します。開発キットのWordドキュメントには、開発環境をインストールして構成するための手順が記載されています。

  • Oracle WebLogic Serverの開発環境を設定する際の留意点をすべて示したリストについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のWebLogic Serverアプリケーション開発の概要に関する項を参照してください。

  • 最新のJava、XML、WebサービスおよびSQLの標準を使用してアプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)であるOracle JDeveloperをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware JDeveloperのインストール』のOracle JDeveloperソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。

1.2 WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジについて

標準インストール・トポロジには標準のWebLogic Serverドメインがあります。

次の図は、Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジを示しています。

図1-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのトポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのトポロジ」の説明

2台の管理対象サーバーがクラスタにある標準WebLogic Serverドメインと1台の管理サーバーがこのトポロジにあり、すべてが単一のホストで構成されています。

次のトピックを参照してください。

1.2.1 WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジの要素

次の表で、標準インストール・トポロジの要素について説明します。

このトポロジを作成する手順を説明するロードマップについては、「インストール・トポロジのインストールと構成のロードマップ」を参照してください。

表1-1 Oracle WebLogic ServerとCoherenceの標準インストール・トポロジの要素

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントでの標準用語。

WebLogicドメイン

Javaコンポーネントの論理関連グループ。この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよびその他の関連ソフトウェア・コンポーネントになります。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー

ドメインの中央制御エンティティ。ドメインの構成オブジェクトを保持し、構成の変更を管理対象サーバーに分散します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

クラスタ

同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン

1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。また、マシンは管理対象サーバーとノード・マネージャ間を論理的に結び付けます。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーがマシンと関連付けられている必要があります。

管理対象サーバー

アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースをホストします。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

1.2.2 WebLogic Server MTの標準インストール・トポロジの使用について

WebLogic Server標準インストール・トポロジを、WebLogic Server MTの基本環境として使用できます。ただし、WebLogic Server MTのトポロジを作成する場合、次の相違点に注意してください。

  • WebLogic MTの場合、WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションではなく、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションを使用する必要があります。

  • WebLogic MTドメインを構成する場合、Oracle JRFテンプレートではなくOracle Enterprise Managerの制限付きJRFテンプレートを選択することをお薦めします。

1.3 サイレント・モードでのインストーラの実行

インストーラの起動時にコマンドラインで-silentフラグを使用してインストールできます。

サイレント・モードおよびその実行手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールの次のトピックを参照してください。

  • サイレント・インストールの理解

  • レスポンス・ファイルの理解

  • サイレント・モードでのOracle Universal Installerの実行

  • サイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行

1.4 インストール・トポロジのインストールと構成のロードマップ

このドキュメントには、WebLogic Serverのインストールと構成に必要なすべての手順があります。このトポロジの変更バージョンを作成する場合に使用できる補足情報への参照も、ガイドの手順内に記載されています。

次の表に、Oracle WebLogic Serverのインストールと構成に必要な手順を示します。

表1-2 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのインストール手順

タスク 説明 ドキュメント

システム環境を確認します

インストールの開始前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。

システム環境の確認のロードマップ

適切なディストリビューションを入手します

この項で説明するトポロジを作成するには、Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションを入手します。

「Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションの入手」

インストール・ディレクトリを決めます

インストーラがインストーラ・ディレクトリを作成したり、作成が必要なインストーラ・ディレクトリにアクセスできることを確認します。また、最小限の要件を満たすシステムにディレクトリが存在することを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」。

ソフトウェアのインストール

インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。

Oracle WebLogic ServerとCoherencのソフトウェアのインストール

WebLogicドメインの作成

構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成します。

WebLogicドメインの作成と構成

インストール後のタスクの実行

ドメインでのコンポーネントの管理を開始したり、高可用性になるように引き続き環境を変更します。

WebLogic Serverドメイン構成後の次の手順

1.5 WebLogic Server MTトポロジのインストールと構成のロードマップ

このロードマップをたどり、WebLogic Server MTのディストリビューションをインストールして構成します。

このガイドには、WebLogic Serverのインストールと構成に必要なすべての手順が含まれています。このガイド内の手順では、このトポロジの変更バージョンを作成する場合に使用できる、その他の情報について示されています。

次の表に、WebLogic Server MTのインストールと構成に必要な手順を示します。

表1-3 WebLogic Server MTのインストール手順

タスク 説明 ドキュメント

システム環境を確認します

インストールの開始前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。

システム環境の確認のロードマップ

適切なディストリビューションを入手します

この項で説明するトポロジを作成するには、WebLogic Server MTのディストリビューションを入手します。

「Oracle WebLogic Server MTのディストリビューションの入手」

インストール・ディレクトリを決めます

インストーラがインストーラ・ディレクトリを作成したり、作成が必要なインストーラ・ディレクトリにアクセスできることを確認します。また、最小限の要件を満たすシステムにディレクトリが存在することを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」。

ソフトウェアのインストール

インストール・プログラムを実行してソフトウェアをインストールします。

「WebLogic Server MTのOracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストール」

WebLogicドメインの作成

構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成します。

「WebLogic Server MTのWebLogicドメインの作成」

インストール後のタスクの実行

ドメインでのコンポーネントの管理を開始したり、高可用性になるように引き続き環境を変更します。

WebLogic Serverドメイン構成後の次の手順

1.6 システム環境の確認のロードマップ

このトピックでは、インストールと構成の手順を開始する前に参照して理解する必要がある重要な情報が記載されています。また、Oracle Fusion Middleware WebLogic ServerおよびCoherenceをインストールおよび構成するために、ご使用の環境が適切に準備されていることを確認するための重要なタスクおよび判断項目を示します。


表1-4 システム環境の確認のロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

動作保証とシステム要件の確認。

ご使用のオペレーティング・システムが、WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成に関して動作保証され、適切に構成されていることを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項を参照してください。

適切なインストール・ユーザーの特定。

インストール・ユーザーが、ソフトウェアをインストールおよび構成するための適切な権限を持っていることを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。

システム上のインストール・ディレクトリと構成ディレクトリの選択。

推奨ディレクトリ構造に従って、インストールおよび構成に必要なディレクトリが作成できることを確認します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。

動作保証されたJDKのインストール。

ディストリビューションのインストール・プログラムでは、動作保証されたJDKがシステムに存在していることが必要です。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。


1.7 Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションの入手

ソフトウェアはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードします。

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品配布の理解と入手に関する項を参照してください。

開発または評価用にOracle WebLogic ServerおよびCoherenceソフトウェアをダウンロードするには、OTNの次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html

Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceを入手するには、OTNにアクセスし、次の手順を実行します。

  1. fmw_12.2.1.2.0_wls_Disk1_1of1.zipを見つけて、ご使用のシステムにダウンロードします。
  2. この.zipファイルの内容をシステムに抽出します。抽出されたファイルfmw_12.2.1.2.0_wls.jarは、製品インストーラを実行し、ソフトウェアをシステムにインストールします(「Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceソフトウェアのインストール」)。

    「Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションについて」では、このディストリビューションの製品と機能セットについて説明しています。

Oracle Fusion Middleware製品の入手の詳細は、OTNで「Oracle Fusion Middleware Download, Installation, and Configuration Readme Files」を参照してください。

1.8 Oracle WebLogic Server MTのディストリビューションの入手

ディストリビューションはOracle Technology Network (OTN)からダウンロードします。

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品配布の理解と入手に関する項を参照してください。

開発または評価用にソフトウェアをダウンロードするには、OTNの次の場所を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/fusion-middleware/downloads/index.html

WebLogic Server MTを入手するには、OTNにアクセスし、次の手順を実行します。

  1. fmw_12.2.1.2.0_infrastructure_Disk1_1of1.zipを見つけて、ご使用のシステムにダウンロードします。
  2. .zipファイルの内容をシステムに抽出します。抽出されたファイルfmw_12.2.1.2.0_infrastructure.jarは、製品インストーラを実行し、ソフトウェアをシステムにインストールします(「Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceソフトウェアのインストール」)。

    「Oracle WebLogic ServerとCoherenceのディストリビューションについて」では、このディストリビューションの製品と機能セットについて説明しています。

Oracle Fusion Middleware製品の入手先とダウンロードの詳細は、OTNで「Oracle Fusion Middleware Download, Installation, and Configuration Readme Files」を参照してください。