この章の構成は、次のとおりです。
注意:
アダプタ・ソリューションをOracle E-Business Suiteにはインストールしたが、Oracle PeopleSoftにはインストールしていない場合、Oracle E-Business Suiteプラグインの構成で説明している手順を完了した後はこの章はスキップしてください
次の手順に従って、Oracle PeopleSoftプロジェクトをインポートします。この手順では、AXF関連のOracle PeopleSoft表を作成してこれに値を移入し、Oracle PeopleSoftページでのAXF構成を有効にします。
Oracle PeopleSoftアダプタ・セキュリティは、Integration Brokerを使用して構成します。このとき、ユーザー名トークン認証を選択してから、Oracle PeopleSoftユーザーにAXFアクセスを付与します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle PeopleSoftにAXF_PS_INTEGRATIONプロジェクトをインポートすると、Integration Broker接続情報もインポートされます。これらのコンポーネントには、Oracle PeopleSoftからAXFサーバーへの接続に必要な情報が含まれます。この項では、Oracle PeopleSoft Webクライアントでこの情報にアクセスして、AXFサーバーをポイントするようこの情報を編集する方法を説明します。
該当するAXFサーバー・バージョン別に、示された手順に従って、AXFとIntegration Brokerとの通信を構成します。
該当するAXFサーバー・バージョンの通信を構成した後、次の手順を完了します。
注意:
Oracle PeopleSoft外部通信には、Oracle PeopleSoftローカル統合ゲートウェイが必要です。ゲートウェイの設定の詳細は、Oracle PeopleSoft Enterpriseのドキュメントを参照してください。その上で、AXFサーバーと通信するためのOracle PeopleSoftサービス操作の構成に進むことができます。
ノードにpingを実行して「完了」が表示されなかった場合、次の手順で示しているように、ゲートウェイのプロパティのsecureFileKeystorePasswdの値を暗号化します。
AXFと通信するようIntegration Brokerを構成したら、次の手順に従って、そのステータスを確認します。
次の各項の手順に従って、Oracle PeopleSoftユーザーにAXFアクセス権を付与します。
Oracle PeopleSoftプロジェクトのインポート時に、AXF_ROLEが自動的に構成されます。次の手順に従って、適切なOracle PeopleSoftユーザーがAXF機能へのアクセス権を持っていることを確認します。必要に応じて、示されている手順に従って、Oracle PeopleSoftにAXF_ROLEおよび権限を手動で追加します。
Oracle PeopleSoftサーバーで、「PeopleTools」を開き、「セキュリティ」を選択してから、権限とロールを選択します。「権限とロール」メニューが開き、選択可能なオプションが表示されます。
「ロール」をクリックします。「ロール」ページが表示されます。AXF_ROLEが表示されているはずです。表示されていない場合は、次の手順に従って追加します。
AXF_ROLE
と入力して、「追加」をクリックします。「ロール名」フィールドがクリアされて、AXF_ROLEが追加されます。必要に応じて説明を入力し、「保存」をクリックします。AXF_PERMS
と入力し、「保存」をクリックします。Oracle PeopleSoftにAXF_ROLEを作成したら、次の手順に従って、AXF機能へのアクセスが必要なすべてのユーザーにロールを割り当てます。
注意:
AXFコールがOracle PeopleSoftから適切に処理されるように、AXF機能へのアクセスが必要なすべてのユーザーにOracle PeopleSoftのAXF_ROLEを割り当てる必要があります。
AXF_ROLE
と入力するか、虫眼鏡のアイコンをクリックしてこのロールを検索します。Oracle PeopleSoft Application DesignerおよびOracle PeopleSoft内のAXF表を使用して、Oracle PeopleSoftページにAXFコンポーネントを構成します。
Oracle PeopleSoftページの主キーおよびビジネス・オブジェクトの指定
必要に応じて、次の手順を実行します。
Oracle PeopleSoftアプリケーションで、有効にするページに移動します。
[Ctrl]キーを押しながら[J]キーを押します。情報ページで、選択したページの「ページ」エントリおよび「コンポーネント」エントリをメモに取ります。
Application Designerで、「ファイル」→「開く」を選択して、「定義」フィールドから「ページ」を選択します。
「名前」フィールドに、手順2でメモに取ったページ名を入力して、「開く」をクリックします。
上部にある「オーダー」タブを選択します。
表示される一連のフィールドから、一意IDである可能性が一番高い(たとえば、請求書エントリの場合のVOUCHER_ID)フィールドを特定して、レコード名をメモに取ります。
このレコード名は、PS_AXF_CMD_PARAMS表(管理対象添付ファイル・ソリューション)およびPS_AXF_COMMAND_PARAMS表(イメージング・ソリューション)のビジネス・オブジェクトの値に使用されます。
「挿入」メニューから、「プロジェクトの定義」コマンドを選択して、「定義タイプ」フィールドから「レコード」を選択します。
「名前」フィールドに、手順6でメモに取ったレコード名を入力して、「挿入」をクリックします。
リストからレコードを選択して、「挿入」をクリックします。レコードが、左のプロジェクト・ツリーに挿入されます。
左のレコード・ツリーを開き、追加したレコードを開きます。上部に主キーが、キー名の左にゴールドのキー・アイコンが付いて示されます。これらの主キーをメモに取ります。
主キーのサンプル
表3-1 主キーのサンプル
ページ | ページ名 | レコード名 | 主キー |
---|---|---|---|
メンテナンス管理→作業指示管理→作業指示 |
WM_WO_HDR |
WM_WO_HDR |
BUSINESS_UNIT |
メンテナンス管理→作業指示管理→作業指示 |
WM_WO_HDR |
WM_WO_HDR |
WO_ID |
顧客契約→作成と修正→一般情報 |
CA_HDR_PNL |
CA_CONTR_HDR |
BUSINESS_UNIT |
顧客契約→作成と修正→一般情報 |
CA_HDR_PNL |
CA_CONTR_HDR |
CONTRACT_NUM |
購買→調達依頼→調達依頼の追加/更新 |
REQ_FORM |
REQ_HDR |
BUSINESS_UNIT |
購買→調達依頼→調達依頼の追加/更新 |
REQ_FORM |
REQ_HDR |
REQ_ID |
Oracle PeopleSoftページへのAXFコンポーネントの配置
Oracle PeopleSoftページで使用するAXFコンポーネントには次の2つのカテゴリがあります。
ユーザー・インタフェース・アイテムは、Oracle PeopleSoftページに配置する、AXFボタン、リンクおよびメニューです。それぞれ5個ずつ用意されています(たとえば、AXF_BUTTON_1から_5)。管理対象添付ファイル・ソリューションでは、これらのユーザー・インタフェース・アイテムのみが使用されます。
ユーザー・インタフェース・アイテムは、ページに配置されたときにアクティブになります。AXF_BUTTON_1を同一のOracle PeopleSoftコンポーネント内の複数ページに配置する場合、ページ間で同一の構成が共有されます。同一コンポーネント内でページごとに異なるアクションを構成するには、異なるユーザー・インタフェース・アイテムを使用します(たとえば、AXF_BUTTON_2)。別のOracle PeopleSoftコンポーネントでユーザー・インタフェース・アイテムを競合なく再使用できることに留意してください。
システム・イベント・コンポーネントは、Oracle PeopleSoftページに配置する、保存前または保存後のシステム・イベントをトリガーする保存前および保存後アイテムです。イメージング・ソリューションでは、ユーザー・インタフェースとシステム・イベント・アイテムの両方が使用されます。
システム・イベントは、ユーザー・インタフェース・アイテムと同様に、Oracle PeopleSoftコンポーネント・レベルで構成されます。ただし、これらはユーザーには表示されないため、配置されているページに関係なく、適宜トリガーされます。たとえば、AXF_POST_SAVE_SBPアイテムおよびAXF_PRE_SAVE_SBPアイテムは特定のページに配置され、保存中のOracle PeopleSoftコンポーネントのページで保存イベントが発生した場合に、構成されているコマンドが実行されます。
AXF_POST_SAVE_SBPアイテムは、SAVE_POST_CHANGEシステム・イベントを取得します。このシステム・イベントは、Oracle PeopleSoftコンポーネントの保存後に、構成されているコマンドを実行します。
たとえば、SAVE_POST_CHANGEイベントの発生時に呼び出されるようSaveInvoiceコマンドを構成して、アクションによって新規Oracle PeopleSoftトランザクション・レコードが挿入された場合は常にSaveInvoiceコマンドによって保存が自動的に実行されるようにできます。
AXF_PRE_SAVE_SBPアイテムは、SAVE_PRE_CHANGEシステム・イベントを取得します。このシステム・イベントは、Oracle PeopleSoftコンポーネントの保存前に、構成されているコマンドを実行します。
Oracle PeopleSoftページへのAXFコンポーネントの配置手順
Oracle PeopleSoftページへのAXFコンポーネントの配置手順を次に示します。
AXF Oracle PeopleSoftアダプタでは、標準のapache log4jロギングが使用されます。log4j.propertiesファイルを使用して、ロギングをアクティブにしたり、管理したりできます。このファイルは、PeopleSoft Installation Directory
/class
ディレクトリにあります。次のオプションを設定します。
# A1 is set to be a ConsoleAppender which outputs to System.out. log4j.appender.A1=org.apache.log4j.DailyRollingFileAppender log4j.appender.A1.File=./LOGS/PS_AXF.log # A1 uses PatternLayout. log4j.appender.A1.layout=org.apache.log4j.PatternLayout log4j.appender.A1.DatePattern=.yyyy-MM-dd log4j.appender.A1.layout.ConversionPattern=%{dDATE} [%t] %-5p %c %x - %m%n log4j.category.com.oracle.axf=DEBUG, A1
少なくとも、有効なファイルの場所でアペンダを定義し、レポートするメッセージのレベルを定義します(前述の箇所を参照してください)。有効なレベルは次のとおりです。これは詳細なものから順に並べられており、DEBUGではすべてのメッセージと詳細が表示されます。
DEBUG
INFO
WARN
ERROR
FATAL
注意:
log4jの詳細は、log4jのドキュメントを参照してください。
各ソリューションを構成するための追加タスクは、次に示した各項を参照してください。Oracle PeopleSoftページにコンポーネントを配置した後の主要なタスクは、新しく追加したボタン、リンクまたはイベントにコマンドを関連付けるようAXF関連のOracle PeopleSoftの表を構成することです。
イメージング・ソリューションの場合
BPELイメージング・ソリューションの構成に説明されているようにイメージング・ソリューションを構成します。BPELイメージング・ソリューションのためのOracle PeopleSoft表で示しているようにAXF関連のOracle PeopleSoftの表を構成するか、AXF表の構成またはソリューション・アクセラレータの適用で示しているようにソリューション・アクセラレータを適用します。
PS_AXF_COMMANDS表でOracle PeopleSoftのロールを指定して、指定されたユーザー・インタフェース・アイテムを使用する権限をユーザーに付与するか、または指定されたシステム・イベントをユーザーがトリガーできるようにします。PS_AXF_COMMANDS表を参照してください。
管理対象添付ファイル・ソリューションの場合
管理対象添付ファイル・ソリューションの構成に説明されているように管理対象添付ファイル・ソリューションを構成します。
管理対象添付ファイル・ソリューションのためのOracle PeopleSoftの表にリストされているPeopleSoft AXFの表にエントリを追加するか、変更を加えます。Oracle PeopleSoftのための管理対象添付ファイルの有効化で説明しているサンプルのスクリプトを実行することによって、表に変更可能なサンプルの値が移入されます。次の情報を入力する必要があります。
Oracle PeopleSoftページへのAXFコンポーネントの配置でメモしたページの主キーを入力します。
PS_AXF_COMMANDS表でOracle PeopleSoftのロールを指定して、指定されたユーザー・インタフェース・アイテムを使用する権限をユーザーに付与します。PS_AXF_COMMANDS表を参照してください。